JPH0223460Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 （産業上の利用分野） この考案は、車両用灯具を車体に取付ける際の
シール構造に関するものである。

（従来の技術） 一般に、車両用灯具は第５図イに示すように、
灯具ａの背面側にリブｂを突設し、このリブと車
体ｃとの間にシール用のベースガスケツトｄを介
在させるか、または同図ロに示すように、灯具Ａ
の背面側に溝Ｂを設け、この溝内に粘着性のシー
ル剤Ｃを塗布して取付けるようにしている。

（考案が解決しようとする問題点） 上記のように、車両用灯具はベースガスケツト
がシール剤を用いて車体に取付けられるが、車種
によつて或いは自動車メーカーによつては、ベー
スガスケツトタイプとシール剤タイプの２種類が
あるため、同一の灯具であつても２種類製造しな
ければならなくなる。

本考案は、このような従来の問題点を解決する
ためになされ、ベースガスケツト、シール剤のど
ちらのタイプであつても使い分けができるように
した車両用灯具の取付けシール構造を提供しよう
とするものである。

（問題点を解決するための手段） この問題点を解決するための手段として、この
考案は、車両用灯具の背面側に２本のシールリブ
を設け、このシールリブの間に粘着性シール剤を
塗布して取付けるか、または前記シールリブによ
り押え付けられる弾性のベースガスケツトを介し
て取付けるかを選択使用できるようにしたことを
要旨とするものである。

（実施例） 以下、図示の実施例によりこの考案を具体的に
説明する。

１は車両用灯具であり、ハウジング１ａとレン
ズ１ｂとを有し、ハウジングの背面側には２本の
シールリブ２，３が周囲を取り囲むようにして並
設されている。

このように構成された車両用灯具を車体に取付
けるには、まずシール剤による場合は、第１図に
示すように前記２本のシールリブ２，３の間に粘
着性のあるゴムまたは合成樹脂からなるシール剤
４を塗布して車体５に取付ければよい。

次に、ベースガスケツトによる場合は、第２図
に示すように前記２本のシールリブ２，３にゴム
または合成樹脂等からなる弾性のベースガスケツ
ト６を差し渡して車体５に取付ければよい。この
場合は、ベースガスケツト６をシールリブ２，３
に差し渡したが、第３図に示すように一方のシー
ルリブ２のみと係合するようにして、ベースガス
ケツト６′を介在させるようにしてもよい。

従つて、この考案に係る車両用灯具は、シール
剤でもベースガスケツトでもどちらも使用できる
ことになり、従来のようにシール剤タイプと、ベ
ースガスケツトタイプの両方を別々に用意する必
要がなくなり、製造上及び組付け上極めて好都合
である。

（考案の効果） 以上説明したように、この考案によれば、車両
用灯具の背面側に２本のシールリブを設け、シー
ル剤でもベースガスケツトでもどちらも選択使用
できる共用タイプとしたので、どちらのタイプの
車両にも取付けが可能となり、前記のような従来
の欠点が解消されその実用的効果は甚大である。

【図面の簡単な説明】

第１図は、この考案の一実施例を示すもので、
シール剤で取付けた要部の断面図、第２図は、ベ
ースガスケツトを介して取付けた要部の断面図、
第３図は、ベースガスケツトを介して取付けた他
の実施例を示す要部の断面図、第４図は車両用灯
具の斜視図、第５図は、従来例であり、イはベー
スガスケツトタイプのもの、ロはシール剤タイプ
のものをそれぞれ示す要部の断面図である。 １……車両用灯具、１ａ……ハウジング、１ｂ
……レンズ、２，３……シールリブ、４……シー
ル剤、５……車体、６，６′……ベースガスケツ
ト。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 車両用灯具の背面側に２本のシールリブを設
   け、このシールリブの間に粘着性シール剤を塗布
   して取付けるか、または前記シールリブにより押
   え付けられる弾性ガスケツトを介して取付けるか
   を選択できるようにしたことを特徴とする車両用
   灯具の取付けシール構造。