JPH0732193Y2

JPH0732193Y2 - モール装置

Info

Publication number: JPH0732193Y2
Application number: JP1988053436U
Authority: JP
Inventors: 淳佐野; 博木村
Original assignee: Mitsubishi Motors Corp
Current assignee: Mitsubishi Motors Corp
Priority date: 1988-04-19
Filing date: 1988-04-19
Publication date: 1995-07-26
Anticipated expiration: 2003-04-19
Also published as: JPH01158217U

Description

【考案の詳細な説明】（産業上の利用分野）本考案は車両のウインドガラスを受け止めるガラススト
ッパ機能を兼備したモール装置に関する。

（従来の技術）従来、第４図に示すように車両のリヤ側ウインドガラス
ａの周縁部を押さえるためのウインドモールｂをウイン
ドパネルｃに取り付けるためのグロメット（モール取付
具）ｄと、ウインドガラスａを受け止めるガラスストッ
パｅとは個別に独立して設けていた。

（考案が解決しようとする課題）従って、グロメットｄとガラスストッパｅとを個別に製
作しなければならないために、製作及び組立作業が複雑
となり、コストが高くなるという問題点があった。

本考案は上記事情に鑑みてなされたもので、製作及び組
立作業が容易で、コストダウンを図れるようにしたモー
ル装置を提供することを目的としている。

（課題を解決するための手段）上記目的を達成するため本考案のモール装置は、車体後
部のトランクリッド部近傍のウインドパネルに嵌合固定
され、ウインドガラスを受け止めるガラスストッパを有
するモール取付具本体と、ウインドガラスのウインドモ
ールと、このウインドモールに並設され、トランクリッ
ド側のサブモールと、ウインドモールおよびサブモール
を係止し、モール取付具本体に取り付けられるモール取
付具副体と、ウインドモールの上側縁部に添装固定さ
れ、一側がウインドガラスに圧接する第１リップと、サ
ブモールに添装固定され、一側がウインドパネルに圧接
する第２リップと、ウインドモールの下側縁部に添装固
定され、一側縁部が第２リップの他側縁部に係合する第
３リップとを備え、第３リップの一側縁部に係合凹部が
設けられ、第２リップの他側縁部はこの係合凹部に弾性
的に圧接していることを特徴とするものである。

（作用）モール装置のモール取付具本体は、ウインドガラスを受
け止めると共に、ウインドモールとサブモールとを係止
保持するモール取付具副体を取り付けている。ウインド
モールおよびサブモールに設けられた第１および第２の
リップは、各一側が夫々ウインドガラスおよびウインド
パネルに圧接される。第３リップの係合凹部に第２リッ
プの他側縁部が弾性的に圧接することにより、これら第
３リップの一側縁部と第２リップの他側縁部とが確実に
係合される。

（実施例）以下、本考案の一実施例を第１図乃至第３図に基づき説
明する。

第１図は本考案のモール装置を備えた車両の要部拡大断
面図であり、同図は第４図中Ｉ円部分に相当している。
図中１は車両のリヤ側ウインドパネルで、該ウインドパ
ネル１の嵌合孔２には本考案のモール装置のガスラスト
ッパ付モール取付具３が嵌合固定されている。

ガラスストッパ付モール取付具３は弾性合成樹脂製で、
第２図に示すように一端が開口する有底円筒状のグロメ
ットより成るモール取付具本体４を有し、該モール取付
具本体４の一端面には平面略長方形状の基板５が一体形
成されている。この基板５の幅方向一側縁部5aを除く他
の周縁部には側壁６が一体形成されている。この側壁６
のうちの基板５の幅方向他側縁部5bに沿う中間壁部6aの
長手方向両端部外面に段部をそれぞれ有し、これらの段
部がガラスストッパ７となっている。

前記モール取付具本体４の内周面及び外周面には、周方
向に等配して係止段部８及び９がそれぞれ一体に突設さ
れている。そして、前記モール取付具本体４はウインド
パネル１の嵌合孔２にその外面側から嵌合されている。
この嵌合状態においては、モール取付具本体４の外周面
の係止段部９がウインドパネル１の内面に当接係止され
ることにより、モール取付具本体４がウインドパネル１
に対して濫りに抜け外れないようになっている。

このようにしてウインドパネル１に取付けられたモール
取付具本体４の基板５は、ウインドパネル１の外面側に
表出しており、この基板５に設けられたガラスストッパ
７に、ウインドガラス10の下側縁部10aが受け止められ
て、接着剤等にて固定されている。

モール取付具本体４にはモール取付具副体11が取り付け
られている。このモール取付具副体11は、第３図に示す
ように嵌合体12を有し、該嵌合体12の一端面には平面略
長方形状の基板13が一体形成されている。嵌合体12はピ
ン状をなし、その軸方向略中間部に環状の被係止段部14
を有している。そして、嵌合体12は、モール取付本体４
内にその一端開口面から差し込み嵌合されている。この
嵌合状態においては、嵌合体12の被係止段部14がモール
取付具本体４の内周面の係止段部８に当接係止されるこ
とにより、嵌合体12がモール取付具本体４に対して濫り
に抜け外れないようになっている。

嵌合体12の基板13には第１係止体15と第２係止体16が一
体形成されている。第１係止体15は、基板13の幅方向一
側縁に沿って一体に突設した一側壁17の両端外側面に一
体に突設した突壁部18、18の外側面に係止溝19をそれぞ
れ設けると共に、一側壁17の中間部内側面に段部20を設
けて成る。第２係止体16は、基板13の幅方向略中間部両
側に一体に突設した突片21、21の一側面（一側壁17との
対向面）に段部22をそれぞれ設けると共に、基板13の幅
方向他側縁に沿って一体に突設した他側壁23の略中間部
外側面に段部24を設けて成る。

第１係止体15の係止溝19には、ウインドガラス10を押さ
えるウインドモール25の上側縁部25aが嵌合係止され且
つこのウインドモール25の下側縁部25bが第１係止体15
の段部20に当接係止されている。また、第２係止体16の
一側の段部22には、ウインドモール25の下側縁部25bと
トランクルーム開口縁部のウエザーストリップ（図示省
略）との間を覆うサブモール26の上側縁部26aが当接係
止され且つこのサブモール26の下側縁部26bが第２係止
体16の他側の段部24に当接係止されている。嵌合体12の
基板13の他側縁部近傍には、その長手方向に沿う長孔27
が穿設されており、該長孔27により、他側壁23の弾製力
が確保され、これの中央に設けた段部24に対するサブモ
ール26の下側縁部26bの弾性を利用した当接係止用が円
滑に行なわれる。

ウインドモール25の上下側縁部25a、25b側の外側面には
リップ28、29がそれぞれ添装固定されている。また、サ
ブモール26の上面にもリップ30が添装固定されている。
そして、ウインドモール25の上側縁部25a側のリップ28
の先端部28aがウインドガラス10の表面に自身の弾性力
にて圧接している。また、サブモール26のリップ30の上
側縁部30aは、ウインドモール25の下側部25b側のリップ
29の係合凹部29aに係合している。更に、サブモール26
のリップ30の下側縁部30bは、ウインドパネル１の外面
に自身の弾性力にて圧接している。尚、第１図中符号31
はトランクリッドを示す。

なお、上記実施例においては、モール取付具本体４にモ
ール取付具副体11を介してウインドモール25及びサブモ
ール26を取り付けるようにしたが、これに限られること
なく、例えば、モール取付具副体11を設けずに、モール
取付具本体４の基板５に第１及び第２係止体15及び16を
設けることにより，モール取付具本体４に直接ウインド
モール25及びサブモール26を取り付けるようにしてもよ
い。

（考案の効果）以上のように本考案のモール装置は、車体後部のトラン
クリッド部近傍のウインドパネルに嵌合固定され、ウイ
ンドガラスを受け止めるガラスストッパを有するモール
取付具本体と、ウインドガラスのウインドモールと、こ
のウインドモールに並設され、トランクリッド側のサブ
モールと、ウインドモールおよびサブモールを係止し、
モール取付具本体に取り付けられるモール取付具副体
と、ウインドモールの上側縁部に添装固定され、一側が
ウインドガラスに圧接する第１リップと、サブモールに
添装固定され、一側がウインドパネルに圧接する第２リ
ップと、ウインドモールの下側縁部に添装固定され、一
側縁部が第２リップの他側縁部に係合する第３リップと
を備え、第３リップの一側縁部に係合凹部が設けられ、
第２リップの他側縁部はこの係合凹部に弾性的に圧接す
るように構成したものである。

従って、本考案のモール装置は、ウインドモールをウイ
ンドパネルに取り付ける本来の機能と、ウインドガラス
を受け止めるガラスストッパ機能とを兼備しているの
で、それらを個別に独立して設ける必要がなくなり、製
作及び組立作業が容易、且つ、コストダウンを図ること
ができるという効果がある。

また、第２リップの他側縁部を第３リップの係合凹部に
弾性的に圧接させたため、ウインドモールとサブモール
の取付誤差を吸収でき、コンパクト且つ見栄えよくシー
ル性を向上させることができる。

【図面の簡単な説明】

第１図乃至第３図は本考案の一実施例を示し、第１図は
本考案のモール装置を備えた車両の要部断面図、第２図
はモール取付具本体の斜視図、第３図はモール取付具副
体の斜視図、第４図は従来例を示す車両の要部断面図で
ある。１……ウインドパネル、４……モール取付具本体、７…
…ガラスストッパ、10……ウインドガラス、25……ウイ
ンドモール。

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

【請求項１】車体後部のトランクリッド部近傍のウイン
ドパネルに嵌合固定され、ウインドガラスを受け止める
ガラスストッパを有するモール取付具本体と、前記ウイ
ンドガラスのウインドモールと、該ウインドモールに並
設され、前記トランクリッド側のサブモールと、前記ウ
インドモールおよびサブモールを係止し、前記モール取
付具本体に取り付けられるモール取付具副体と、前記ウ
インドモールの上側縁部に添装固定され、一側が前記ウ
インドガラスに圧接する第１リップと、前記サブモール
に添装固定され、一側が前記ウインドパネルに圧接する
第２リップと、前記ウインドモールの下側縁部に添装固
定され、一側縁部が前記第２リップの他側縁部に係合す
る第３リップとを備え、前記第３リップの一側縁部に係
合凹部が設けられ、前記第２リップの他側縁部はこの係
合凹部に弾性的に圧接していることを特徴とするモール
装置。