JPH02231271A - 車両の後輪操舵装置 - Google Patents

車両の後輪操舵装置

Info

Publication number
JPH02231271A
JPH02231271A JP5220689A JP5220689A JPH02231271A JP H02231271 A JPH02231271 A JP H02231271A JP 5220689 A JP5220689 A JP 5220689A JP 5220689 A JP5220689 A JP 5220689A JP H02231271 A JPH02231271 A JP H02231271A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
steering
cam member
shaft
cam
output shaft
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP5220689A
Other languages
English (en)
Inventor
Ayumi Doi
歩 土井
Katsuhiro Tokumaru
得丸 克弘
Hiroki Kamimura
裕樹 上村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mazda Motor Corp
Original Assignee
Mazda Motor Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mazda Motor Corp filed Critical Mazda Motor Corp
Priority to JP5220689A priority Critical patent/JPH02231271A/ja
Publication of JPH02231271A publication Critical patent/JPH02231271A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B62LAND VEHICLES FOR TRAVELLING OTHERWISE THAN ON RAILS
    • B62DMOTOR VEHICLES; TRAILERS
    • B62D7/00Steering linkage; Stub axles or their mountings
    • B62D7/06Steering linkage; Stub axles or their mountings for individually-pivoted wheels, e.g. on king-pins
    • B62D7/14Steering linkage; Stub axles or their mountings for individually-pivoted wheels, e.g. on king-pins the pivotal axes being situated in more than one plane transverse to the longitudinal centre line of the vehicle, e.g. all-wheel steering
    • B62D7/15Steering linkage; Stub axles or their mountings for individually-pivoted wheels, e.g. on king-pins the pivotal axes being situated in more than one plane transverse to the longitudinal centre line of the vehicle, e.g. all-wheel steering characterised by means varying the ratio between the steering angles of the steered wheels
    • B62D7/1518Steering linkage; Stub axles or their mountings for individually-pivoted wheels, e.g. on king-pins the pivotal axes being situated in more than one plane transverse to the longitudinal centre line of the vehicle, e.g. all-wheel steering characterised by means varying the ratio between the steering angles of the steered wheels comprising a mechanical interconnecting system between the steering control means of the different axles
    • B62D7/1527Steering linkage; Stub axles or their mountings for individually-pivoted wheels, e.g. on king-pins the pivotal axes being situated in more than one plane transverse to the longitudinal centre line of the vehicle, e.g. all-wheel steering characterised by means varying the ratio between the steering angles of the steered wheels comprising a mechanical interconnecting system between the steering control means of the different axles comprising only mechanical parts, i.e. without assistance means

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Combustion & Propulsion (AREA)
  • Transportation (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Steering-Linkage Mechanisms And Four-Wheel Steering (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は車両の後輪操舵装置、例えば前輪の転舵角が大
きいときに前輪に対して後輪を逆位相で転舵させる後輪
操舵装置に関する。
〔従来技術〕
従来、車両の4輪操舵装置に含まれる後輪操舵装置とし
て、低車速時には前輪に対して後輪を逆位相に操舵しま
た高車速時には前輪に対して後輪を同位相に操舵する車
速感応型のものと、前輪の転舵角が小さいときには前輪
に対して後輪を同位相に操舵しまた前輪の転舵角が大き
いときには前輪に対して後輪を逆位相に操舵する舵角感
応型のもの(例えば,、特開昭61−18572号公報
参照)とが知られている。
上記舵角感応型の後輪操舵装置の構造を簡単化するため
、カム機構を採用したものが特開昭63−97468号
公報に記載されている。
この後輪操舵装置においては、ステアリングハンドルに
連動する入力軸が左右の後輪間まで延設され、この入力
軸にカム板が固着され、カム板の左右両側にはカム従動
部としての球状プッシュを有する1対の従動節レバーが
配設され、各従動節レバーの前端部が鉛直の担支軸回り
に回動自在に車体に枢着され、1対の従動節レバーの後
端部同士をターンバックルで連結することにより1対の
球状プッシュが力l、板の外周面両側に当接状に保持さ
れ、各従動節レバーの途中部はタイロッドを介して後輪
のナックルアームに連結されている。
上記カム板は曲面状の外周面を有する略三角形状である
上記後輪操舵装置において、ステアリングハンドルを操
舵すると入力軸を介してカム板が回転し、カム板により
1対の球状プッシュが左方又は右方へ移動し、1対の従
動節レバーと1対のタイロッドを介して後輪が左旋回方
向又は右旋回方向へ転舵される。
自動車の走行時、特にコーナリング時など後輪からタイ
ロッドを介して後輪操舵装置に数100kgもの外力が
作用する。
〔発明が解決しようとする課題〕
上記説明した後輪操舵装置においては、前後方向に長い
1対の従動節レバーを設けるので、装置が大型化し、後
輪駆動系や後輪サスペンション装置との関係で配置上の
困難が生じる。
特に、左右1対の球状プッシュと入力軸とは鉛直方向に
シフトしていることから、自動車のコーナリング時に一
方のタイロッドから従動節レバー及び球状プッシュを介
してカム板の一側部に作用する大きな外力によって、カ
ム板に大きな回転モーメントが作用する。そのため、ス
テアリングハンドルの操作力が非常に重くなるという致
命的な問題がある. 本発明の目的は、簡単な構成でかつ小型であって操舵性
に優れた舵角感応型力J、弐の後輪操舵装置を提供する
ことである。
〔課題を解決するための手段〕
本発明に係る車両の後輪操舵装置は、前輪の操舵に応じ
て後輪を操舵する4輪操舵装置において、左右の後輪を
タイロッドを介して連結する1本の出力軸と、上記出力
軸と交差する軸心回りに回動するカム部材と、上記出力
軸に設けられ、カム部材の外周面の左右両側部に当接す
る左右1対の当接部材と、前輪の転舵角に応じて回動ず
る入力軸と、上記入力軸への入力をカム部材に伝達する
ウォームギャ機構とを備えたものである。
〔作用〕
本発明に係る後輪操舵装置においては、前輪の転舵角に
応じてカム部材が回転駆動され、カム部材が回転すると
カム部材の外周面の左右の両側部に当接している1対の
当接部材を介して出力軸が車幅方向へ移動駆動されて前
輪の転舵角とカム部材のカム特性に従って後輪が転舵さ
れる。
前輪の転舵角に応じて回動ずる入力軸への入力をカム部
材に伝達するウォームギャ機構を設けたので、比較的小
さな入力軸の回転トルクでカム部材に大きな回転トルク
を付与することが出来るうえ、後輪からタイロッド、出
力軸及び当接部材を介してカム部材に力が作用し、その
力でカム部材に回転モーメントが作用しても、その回転
モーメントはウォームギャ機構で遮断され、入力軸へは
伝達しない。従って、ステアリングハンドルからの非常
に小さな操作力で後輪操舵装置を作動させることが出来
、カム部材から入力軸へ回転モーメントが伝達されなく
なるので後輪から出力軸へ加えられた力によって、ステ
アリングハンドルの操作が重くなることはない。
〔発明の効果〕
本発明に係る後輪操舵装置においては、−ヒ記〔作用〕
の項で説明したように、入力軸への入力をカム部材に伝
達するウォー1、ギヤ機構を設けたことにより、ステア
リング八ンドルからの非常に小さな操作力で後輪操舵装
置を作動させることが出来るうえ、カム部材から入力軸
へ回転モーメントが作用しないので後輪から出力軸へ加
えられた力によってステアリングハンドルの操作が重く
なることがない. 〔実施例〕 以下、本発明の実施例について図面を参照して説明する
. 本実施例は、乗用自動車、マイクロハス、ノ\ス、小型
トラック及びトラックなどに適した4輪操舵装置におけ
る後輪操舵装置に関するものであり、特に本実施例は自
動車の舵角感応型後輪操舵装置に本発明を通用した場合
の一例である。
第1図・第2図に示すように、自動車の4輪操舵装置は
、左右の前輪1を操舵する前輪操舵装置lOと、この前
輪操舵装置IOに中間シャフト23を介して連動連結さ
れて左右の後輪2を操舵する後輪操舵装置20とを備え
ている。
最初に、前輪操舵装置10について説明する。
左右1対の前輪lは車幅方向に延びる操舵ロッド13と
、操舵ロッドl3の両端に夫々連結された1対のタイロ
ッド14を介して連結され、ステアリングハンドル11
から延びたステアリングシャフト12の下端にはビニオ
ンl5が連結され、ピニオンl5は操舵ロッドl3に形
成された主ラック13aに噛合している。従って、ステ
アリングハンドル1lを第1図にて矢印F1で示すよう
に左回り(反時計回り)に回動させると、ピニオンl5
を介して操舵ロッド13が右方へ移動し、左右の前輪l
はキングピン(図示略)を中心として左回りに回動して
左旋回方向へ転舵され、上記と反対にステアリングハン
ドル11を右回り(時計回り)に回動させと、左右の前
端lは右回りに回動して右旋回方向へ転舵される。尚、
図示省略したが、ステアリングハンドルtiの操舵力は
周知の油圧式パワーステアリング機構によりパワーアシ
ストされるように構成されている.次に、後輪操舵装置
20について説明する。
上記操舵ロッドl3には車幅方向に延びる副ラック部材
21が固着され、副ラック部材2lの下面には副ラック
が形成され、副ラック部材21から後輪操舵装置20に
亙って前後方向に延びる中間シャフト23が設けられ、
中間シャフト23の前端のビニオン22は副ラック部材
21の下面の副ラックに噛合し、中間シャフト23の後
端部はカップリング24により後輪操舵装置20の入力
軸25に連結されている。従って、ステアリングハンド
ル1lを矢印F+方向へ操作すると、中間シャフト23
は矢印F2のように後方より視て時計回りに回動し、中
間シャフト23の回転角はステアリングハンドル11の
回転角に比例する前輪lの転舵角に比例している。
上記後輪操舵装置20は、左右の後輪2間の差動歯車装
置3と左右のアクスルケーシング4よりも少し後方且゜
つ上方に車幅方向に向けて配設され、後輪操舵装置20
の出力軸26(第4図・第5図参照)の両端部には夫々
ポールジョイト27(第4図・第5図参照)を介して左
右1対のタイロッド28が連結され、各タイロッド28
の外端部は後輪2のホイール支持部材5の後側部のブラ
ケット6に鉛直のビン7を介して回動自在に連結され、
ホイール支持部材5はアクスルケーシング4の外端部に
略鉛直方向のビン部材を介して回動自在に連結されてい
る.従って、後輪操舵装w20の出力軸26が矢印F,
で示すように左方へ駆動されると後輪2は第1図にて時
計回りに左旋回方向へ転舵され、また出力軸26が右方
へ駆動されると左右の後輪2は反時計回りに右旋回方向
へ転舵される。
ここで、後輪操舵装置20の構造の詳細について、第4
図〜第lθ図を参照して説明する。
下部ハウジング30と上部ハウジング3lとからなる中
空のハウジング29内には、車幅方向に水平に延びる1
本の出力軸26が左右方向に移動可能に配設され、出力
軸26は左右1対のロッド部32L・32Rと、各ロッ
ド部32L・32Rの内端部に一体形成された左右1対
の二又状のローラ枢支部33L・33Rと、これらロー
ラ枢支部33L・33Rの後側の腕部35a同士を連結
しローラ枢支部33L・33′Rに一体形成された連結
軸部34とからなる。各ローラ枢支部33L・33Rは
前後1対の腕部35a・35bを有し、第4図において
右方に開口する左側のローラ枢支部33Lには前後の腕
部35a・35bに両端支持された前後方向向きの水平
の枢支軸36によりローラ37Lが回転自在に枢着され
、また左方に開口する右側のローラ枢支部33Rには前
後の腕部35a・35bに両端支持された前後方向向き
の水平の枢支軸36によりローラ37Rが回転自在に枢
着されている. 上記左右のローラ37L・37Rの間には、鉛直方向向
き板状のカム部材38が配設され、カム部材38の外周
面の左右の両側部が夫々対応するローラ37L・37R
に当接され、出力軸26の1対のロッド部32L・32
Rと1対のローラ37L・37Rとカム部材38とは平
面視にて直線状の同一軸線上に配置され、出力軸26の
1対のロッド部32L・32Rと1対のローラ37L・
37Rとカム部材38の中心部は正面視にて直線状の同
一軸線上に配置されている。上記カム部材38の中心部
には前後方向向きの水平の支軸39が内嵌押通して固着
され、支軸39の前端部はラジアル軸受40を介して下
部ハウジング30の軸孔に支持され、また支軸39の後
端部はラジアル軸受41を介して上部ハウジング3lの
軸孔に支持され、カム部材38と支軸39間にはキー4
2が介装され、カム部材38は支軸39と共に支軸39
を中心として回転可能である。支軸39の前端部の小径
軸部39aは下部ハウジング30のキャップ状突出部3
0cの孔を挿通して前方へ延出し、突出部30cの内側
と外側にスラスト軸受43・44が装着され、外側のス
ラスト軸受44は小径軸部39aに螺合されたナット4
5とロックナット46とで保持され、内側のスラスト軸
受43は支軸39の環状端面に当接している。従って、
支軸39は1対のスラスト軸受43・44により軸方向
に移動しないように規制されている。上記支軸39の後
端側部分は連結軸部34に形成された左右方向に細長い
ガイド孔47に挿通され、支軸39はガイド孔47の上
下両面に当接している。
従って、連結軸部34を含む出力軸26は支軸39に対
して相対的に左右方向へ移動可能であるが、上下方向に
は相対移動しないようになっている。
上記カム部材38の外周面と1対のローラ37L・37
R間に隙間が生じるのを防止する為、1対のローラ37
L・37Rの何れか一方(本実施例では左側のローラ3
7L)は、前後1対の硬いラバープッシュ50を介して
ローラ枢支部33Lに取付けられている。
第7図に示すように、ローラ37Lは枢支軸36に圧入
されたスリーブ5lとスリーブ5Iに外嵌された軸受メ
タル52を介して枢支軸36に装着され、枢支軸36の
両端側部分にはスリーブ5lの位置を規制するカラー5
3が外嵌され、各カラー53と腕部35a・35bの枢
支孔の内周面54間の環状のスペースには環状のラバー
プッシュ50が圧縮状態に装着されている。上記ラバー
プッシュ50は、例えば第8図に示すように金属製の内
筒50aと金属製の外筒50c間に、数100kgのブ
リロードを加えて圧縮状態にした硬いラバープッシュ本
体50bを組込んで接着したもので、このラバーブッシ
ェ50は後輪2からタイロッド28と出力軸26を介し
てローラ37L・37Rに作用する数100kgの荷重
に耐え得るものとなっている。
上記カム部材38を前輪lの転舵角に応じて回動させる
ため、入力軸25の回転を支軸39に伝達するウォーム
ギャ機横70が設けられている。
即ち、ハウジング39内で支軸39の前部にはウォーム
ホイール7Iが固着され、ウォームホイール7lの下側
にはウォームホイール7lの下部に噛合する小径のウォ
ームギャ72が左右方向に向けて配設され、ウォームギ
ャ72の左端近傍部と右端部は軸受メタルを介して下部
ハウジング30の枢支部73・74で支持され、ウォー
ムギャ72の左端部には小径の傘歯車74が固着され、
入力軸25の後端部には傘歯車75に噛合する傘歯車7
6が固着されている。中間シャフト23が矢印F2の方
へ回転すると、1対の傘歯車75・76とウォームギャ
機構70を介してカム部材38は第5図の矢印Fイの方
向へ回転する。
入力軸25は下部ハウジング30のボス部30bを挿通
して前方へ延出し、入力軸25の前端部はカップリング
24により中間シャフト23の後端部に一体的に回動す
るように連結され、入力軸25はボス部30bで回転自
在に支持され、第6図に示すように、入力軸25の外周
の環状溝57に規制ビン58を係合させることにより入
力軸25は前後方向に移動しないように規制されている
上記中間シャフト23は、副ラックとピニオン22を介
してステアリングシャフトl2の回転に対して所定の減
速比で減速され、1対の傘歯車75・76は同径なので
入力軸25の回転はウォームギャ機横70の所定の減速
比で減速される。
従って、上記カム部材38は、ステアリングハンドルl
1の操舵角に比例する前輪lの転舵角に比例して回動さ
れ、ステアリングハンドル1lを第1図の矢印F,の方
向へ操作したときはカム部材38は後方より視て反時計
回り(第5図で矢印F,の方向)に回動され、またステ
アリングハンドル11を矢印F.と反対方向へ操作した
ときには上記の反対方向へ回動される。
ここで、上記カム部材3日の形状について説明する。
第10図は、カム部材38と1対ローラ37L・37R
との相対位置関係を後方より視て図示したものである. カム部材38は後方より視たときに左右対称であり、前
輪1の転舵角が零のときカム部材38は第lO図に実線
で図示の中立状態となり、左側のローラ37Lは点P0
に当接しまた右側のローラ37Rは点Q.に当接してい
る。カム部材38の外周面の左右両側部には、第1カム
面6lとこの第1カム面61の上端から上方へ連なる第
2カム面62と第1カム面6lの下端から下方へ連なる
第3カム面63とが夫々形成され、第1カム面61と第
2カム面62と第3カム面63の範囲が操舵範囲である
. 上記第1カム面61は、反対側の第1カム面61と協働
して機能し、ステアリングハンドル11が左回り又は右
回りに例えば200度(これは、前輪lの転舵角θ,=
15度に対応する)以下の範囲で操舵されるときに、後
輪2を転舵しない中立状態に保持する為のものである。
第1カム面61は支軸39の中心Oを中心とする半径R
の円筒面(つまり、円弧P,P.からなる円筒面)であ
り、これが例えばステアリングハンドルl1を左回り又
は右回りに200度合計400度操舵する範囲に対応し
、ステアリングハンドル1lを左回りに200度操舵す
ると、カム部材38は矢印F5の方向へ回転して左側の
ローラ37Lが点P,にまた右側のローラ37Rが点Q
2に夫々当接し、ステアリングハンドルl1を右回りに
200度操舵すると、カム部材38は矢印F,と反対方
向へ回転して左側のローラ37Lが点P.にまた右側の
ローラ37Rが点Q1に夫々当接する。
上記第2カム面62は反対側の第3カム面63と協働し
て機能し、第3カム面63は反対側の第2カム面62と
協働して機能し、第2カム面62と第3カム面63はス
テアリングハンドル11を左回り又は右回りに200度
より大きく操舵したときつまり前輪lの転舵角θ,がl
5度より大きくなったときに、(θF−15)の角度に
比例して後輪2を前輪1と逆相に転舵させる為のもので
ある. 第2カム面62は、曲線P.P,lで決定される曲面で
あり、点P1から点P,に向って中心0からの半径が漸
増していく. 第3カム面63は、曲線Pt P4で決定される曲面で
あり、点P2から点P4に向って中心0からの半径が漸
減していく。そして、直径P t Qz=直径PxQ4
=2Rであり、点P+ と点P3間の点から点Q8と点
Q,間の対応する点までの直径も2Rとなっている。こ
のことは、曲線P.P.間の第3カム面63と曲線Q,
Q,間の第2カム面62との関係においても同様である
.左側のローラ37Lが点P,に当接したときに右側の
ローラ37Rが点Q4に当接し、左側のローラ37Lが
点P4に当接したときに右側のローラ37Rが点Q,I
に当接する.従って、カム部材38が操舵範囲内で回転
する限り左側のローラ37Lと右側のローラ37Rとは
常にカム部材38の外周面に当接することになる.但し
、操舵範囲のうち点P3の近傍部分と点P4の近傍部分
は実際には殆んど使用しない範囲である. 第11図は上記カム部材38などにより決定される後輪
操舵装置20の特性を、前輪lの転舵角θ『を横軸にま
た後輪2の転舵角θ8を縦軸にとって表わしたものであ
り、θ,。は例えばθ,。=15度である. 上記カム部材38を左右1対のローラ37L・37R間
に組込むときに容易に組込み得るようにする為、カム部
材38の外周面の操舵範囲外の部分においては、カム部
材38の直径が2Rよりも短かく形成されている.点P
,から点Q,まで直径P●Q.と平行に直線的に形成さ
れ、直径P,P&は2Rより著しく短か《形成され、点
P,と点Ps間の点から点Q4と点P,間の点までの直
径も2Rよりもかなり短か《形成され、第10図に示す
中立状態のときのカム部材38の全高も2Rより著しく
短かく形成されている. 次に、ハウジング29の構造について第9図により説明
する。
ハウジング29内に出力軸26、カム部材38、ウォー
ムギャ機構70等を組込む為にハウジング29は合せ面
60で分割される下部ハウジング30と上部ハウジング
31とで中空状に形成される。
本実施例のハウジング29においては、合せ面60の方
向について次のような工夫が凝らされている。
自動車の走行時、特にコーナリングする場合など、後輪
2からタイロッド28に数100kgの軸力が作用して
タイロッド28から出力軸26の端部に作用し、タイロ
ッド28は出力軸26に対して前方且つ下方へ傾いてい
るので、車体に固定されたハウジング29には出力軸2
6から軸力の分力RFが第9図に示すような方向に作用
する。
一方、タイロッド28から・出力軸26に伝達される軸
力によりローラ37L・37Rを介してカム部材38に
回転モーメントが作用し、その1対の反力MFが第9図
に示す鉛直面64内で出力軸26からハウジング29に
作用する。ハウジング29内に前記の諸部品を組込む為
には、合せ面60を鉛直方向に向けるのが一般的である
が、上記分力RFと反力MFに鑑みると好ましくない。
そこで、上記ハウジング29の合せ面60は出力軸26
からハウジング29に作用する上記分力RF及び反力M
Fの方向と交差するように、出力軸26の軸心ACを含
む傾斜面であって、鉛直面に対して約45度傾斜の前方
上りの傾斜面に形成されている.上記合せ面60に沿っ
て下部ハウジング30の外周縁と上部ハウジング31の
外周縁には夫々フランジ部30a・31aが形成され、
これらフランジ部30a・31a同士は複数のボルト6
5で固着されている。このような合せ面60としたので
、前記諸部品を容易に組込み、比較的小形のフランジ部
30a・31a及びボノレト65により分力RFと力M
Fとに対して十分な強度にすることが出来る。尚、ロッ
ド部32L・32Rの外端部分とボールジョイント27
とタイロッド2日の内端部はラバー製の蛇腹状部材47
で覆われている。
以上のように構成された自動車の後輪操舵装置の作用に
ついて説明する. 既述のように、ステアリングハンドル11を第1図の矢
印F1の方へ操舵すると、前輪lの転舵角に応じてカム
部材38が第10図の矢印F,の方へ回転し、またステ
アリングハンドル11を上記と反対方向へ操舵するとカ
ム部材38も上記と反対方向へ回転する. 前輪lの転舵角が左旋回方向また右旋回方向へ15度以
内のときにはローラ37L・37Rはカム部材38の等
半径の第1カム面61上を転勤するので、ローラ37L
と37Rとは中心Oに対して対称に位置し、後輪2は転
舵されず中立状態を保持する。
前輪1が左旋回方向へ1,5度以上転舵されると、ロー
ラ37Lは左側の第2カム面62上を転動し、ローラ3
7Rは右側の第3カム面63上を転勤する.その結果、
中心0からローラ37Lまでの半径が中心0からローラ
37Rまでの半径よりも大きくなるので、出力軸26は
左方へ移動し、1対のタイロッド28を介して1対の後
輪2は左旋回方向(第1図で時計回り方向)へ転舵され
る。
前輪lが右旋回方向へ15度以上転舵されると、ローラ
37Lが左側の第3カム面63上を転勤し、ローラ37
Rは右側の第2カム面62上を転勤する。その結果、中
心Oからローラ37Lまでの半径が中心0からローラ3
7Rまでの半径よりも小さ《なるので、出力軸26は右
方へ移動し、l対のタイロンド28を介して1対の後輪
2は右旋回方向(第1図で反時計回り方向)へ転舵され
る。
このように、ステアリングハンドル11を左回り又は右
回りに200度以上転舵して、前輪lが15度以上転舵
されると、後輪2は前輪1の転舵と逆位相で転舵される
ことになる。
但し、後輪2の転舵角θ8は(θF−15)に比例する
ものの、後輪2の転舵角θ,は最大でも約1’O度程度
である。
自動車の走行時、既述のようにタイロッド28から出力
軸26へ大きな軸力が作用するが、出力軸26の1対の
ロツド部32L・32Rと1対のローラ37L・37R
とカム部材38は同一軸線上に配置されているので、上
記軸力は主として部材同士間で圧縮力で伝達され、何れ
の部材にも大きな曲げモーメントが生じることがない。
枢支軸36は両端支持されているので、枢支軸36にも
大きな曲げモーメントは生じない。カム部材38の左右
両側部にローラ37L・37Rが当接するので、支軸3
9に対してカム部材38から力が殆んど作用しない。
従って、出力軸26、カム部材38及び支軸39などの
諸部材を極力小型化して小型・軽量であって箇単な構造
の後輪操舵装置20を実現することが出来る。しかも、
出力軸26は一本の部材な′ので、左右の後輪2の転舵
は確実に同期する。
このウォームギャ機構70を設けたので、中間シャフト
23の小さな回転トルクでカム部材38に大きな回転ト
ルクを与えることが出来る。特に、自動車の走行時、特
にコーナリング時などタイロッド28から出力軸26及
びローラ37L・37Rを介して大きな外力が作用し、
カム部材38に回転モーメントが作用するが、その回転
モーメントはウォームギャ機構70で遮断され入力軸2
5へ伝達されないから、ステアリングハンドル1lの操
舵が重くなるなどの支障は全く生じない。
前記ラバープッシュ50はローラ37Lと0−ラ枢支部
33L間にのみ介装され、ローラ37Rとローラ框支部
33R間には介装されていない。
仮に、両ローラ37L・37Rにラバープッシュ50を
設けた場合には、長期間使用している間にラバーブッシ
ェ50が劣化したときに、両方のラハーフッシュ50の
弾性力が異なってカム部材38に対して出力軸26が左
方また′は右方へ微小に変位し、中立状態のときの後輪
2のアライメントに狂いが生じてしまう。
本実施例においては、一方のローラ37Lにのみラバー
プッシュ50を設けるので、ラバープッシュ50の弾性
力が変動しても、カム部材38と出力軸26の位置関係
は、ラバープッシュ50を設けない方のローラ37Rを
介して常に一定に設定されるので、中立状態のときの後
輪2のアライメントに狂いが生じることがない。
前記ラバープッシュ50は数100kgのプリロードを
負荷した状態で組込まれることから、左右のローラ37
L・37R間にカム部材38を組込むのが非常に難しい
。このカム部材38の組込みを容易にする為に、既述の
ようにカム部材38の操舵範囲外の直径(例えば、第1
0図の直径P,P6)が2Rよりも著しく短かく形成さ
れている.支軸39が組付けられたカム部材38を、ノ
\ウジング29外で予め出力軸26に組付ける場合、前
方より視た第12図〜第14図に示すように、カム部材
3日を中立状態から90度回転させた姿勢にして、支軸
39の後端部をガイド孔47に挿入する。このとき、寸
法Lは2Rよりも十分に小さいので、第13図のように
簡単に組込むことが出来る。次に、支軸39とともにカ
ム部材38を第13図にて時計回り方向に回動させてい
くと、ローラ37Lが第3カム面63と第1カム面61
上を転動し、ローラ37Rが第2カム面62と第1カム
面6l上を転動ずるので、極めて簡単に第14図の状態
に組付けることが出来る。
次に、ウォームホイール71及び軸受40・4l・43
・44を支軸39に組付けてから、これらのアセンブリ
及び傘歯車76と入力軸25のアセンブリ及びウォーム
ギャ72と傘歯車75のアセンブリを下部ハウジング3
0に組付けて、次に下部ハウジング30に上部ハウジン
グ3lを組付けることになる。自動車の組立の際、前輪
1のアライメント及び後輪2のアライメントを設定する
までは、カム部材38を第5図・第10図の中立状態に
保持することが必要である。そこで、上記のように後輪
操舵装置20のユニットを組立てたときに、第15図に
示すように支軸39の後端の立溝66を上部ハウジング
3Iの上下1対のマーク67に合わせてカム部材38を
中立状態に設定し、下部ハウジング30のボス部30b
のボルト68で入力軸25を一時的に固定する。但し、
自動車の組立完了後、前輪1のアライメントと後輪2の
アライメントの設定後、ボルト68は取外される。
前記カム部材38を支持する支軸39の前端部に1対の
スラスト軸受43・44が設けられ、支軸39はこれら
スラスト軸受43・44により軸方向に支持されている
ので、出力軸39の連結軸部34がローラ枢支部33L
・33Rに対して前後に非対称である故に支軸39に軸
方向の外力が作用しても支軸39が軸方向に移動するこ
とはないし、支軸39とハウジング29間に大きな回転
摺動抵抗が生じることもない。但し、スラスト軸受44
は支軸39の後端部に設けてもよい。
前記ハウジング29について、下部ハウジング30と上
部ハウジング3lの合せ面60が既述のように鉛直面に
対して45度傾いた前方上りの傾斜面に形成されている
ので、下部ハウジング30と上部ハウジング31とを結
合する結合強度面で有利になるし、ハウジング29内に
諸部品を組込む際にも何ら支障は生じない。
尚、前記出力軸やカム部材の形状・構造は一例を示すも
のにすぎず、本発明の思想を逸脱しない範囲で適宜の変
更を加え得ることは言うまでもない。
【図面の簡単な説明】
図面は本発明の実施例を示すもので、第1図は自動車の
4輪操舵装置の概略構成図、第2図は第1図■矢視図、
第3図は後輪捏舵装置の斜視図、第4図は後輪操舵装置
の横断平面図、第5図は第4図■−V線断面図、第6図
は第4図Vl−Vl線断面図、第7図は左側ローラ枢支
部のローラ[支構造の拡大断面図、第8図はラバープッ
シュの拡大断面図、第9図は第4図IX−IX線断面図
、第10図はカム部材とローラとの作動説明図、第11
図は後輪操舵特性図、第12図〜第14図は出力軸にカ
ム部材を組付けるときの各段階の説明図、第15図は上
部ハウジングの後面に臨む支軸の端面図である。 1・・前輪、 2・・後輪、  10・・前輪操舵装置
、 20・・後輪操舵装置、 23・・中間シャフト、
 25・・入力軸、 26・・出力軸、37L・37R
・・ローラ、 38・・カム部材、39・・支軸、 6
1・・第1カム面、62・・第2カム面、 63・・第
3カム面。 70・・ウォームギャ機構。 特許出願人   マツダ株式会社 第 図 第2図 フ0 第7図 第11図

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)前輪の操舵に応じて後輪を操舵する4輪操舵装置
    において、 左右の後輪をタイロッドを介して連結する1本の出力軸
    と、 上記出力軸と交差する軸心回りに回動するカム部材と、 上記出力軸に設けられ、カム部材の外周面の左右両側部
    に当接する左右1対の当接部材と、前輪の転舵角に応じ
    て回動する入力軸と、 上記入力軸への入力をカム部材に伝達するウォームギヤ
    機構とを備えたことを特徴とする車両の後輪操舵装置。
JP5220689A 1989-03-03 1989-03-03 車両の後輪操舵装置 Pending JPH02231271A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5220689A JPH02231271A (ja) 1989-03-03 1989-03-03 車両の後輪操舵装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5220689A JPH02231271A (ja) 1989-03-03 1989-03-03 車両の後輪操舵装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH02231271A true JPH02231271A (ja) 1990-09-13

Family

ID=12908301

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP5220689A Pending JPH02231271A (ja) 1989-03-03 1989-03-03 車両の後輪操舵装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH02231271A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN105292251A (zh) * 2015-11-11 2016-02-03 吉林大学 一种适用于汽车的四轮转向***

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN105292251A (zh) * 2015-11-11 2016-02-03 吉林大学 一种适用于汽车的四轮转向***

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5578357B2 (ja) 車両用操舵装置
JPH0219031B2 (ja)
JPH10310071A (ja) 四輪駆動車輛用ラックアンドピニオン式ステアリングシステム
US4648614A (en) Steering system in wheeled vehicle
US4787645A (en) System for steering rear wheels of a motor vehicle
KR920008828B1 (ko) 차량의 후륜조향장치
JP2600374Y2 (ja) 4輪操舵車両の後輪操舵装置
JPH02231271A (ja) 車両の後輪操舵装置
US4195858A (en) Steering linkages and vehicles incorporating them
JPH02227375A (ja) 車両の後輪操舵装置
JPH02227376A (ja) 車両の後輪操舵装置
JPH02227374A (ja) 車両の後輪操舵装置
JPH02231272A (ja) 車両の後輪操舵装置
JPH02227377A (ja) 車両の後輪操舵装置
JPH0676066B2 (ja) 車両の前後輪操舵装置
RU2743346C1 (ru) Колесный блок с управляемой подвеской
JP3172034B2 (ja) トラクタの前輪駆動装置
JPH0622620Y2 (ja) 総輪操舵装置
JPH0239901Y2 (ja)
JP2560825B2 (ja) 前後輪操舵車の後輪操舵装置
JPH0238861Y2 (ja)
JPS5822757A (ja) 車両の操舵装置
JPH0219345Y2 (ja)
JPH0321336Y2 (ja)
JPH0328076A (ja) 車両の後輪操舵装置