JPH02229214A

JPH02229214A - 抗菌性合成繊維及びその製造方法

Info

Publication number: JPH02229214A
Application number: JP4923889A
Authority: JP
Inventors: Masashi Arai; 新井　正志; Toshihiro Yamamoto; 俊博山本; Hidemitsu Onaka; 尾中　秀光
Original assignee: Kanebo Ltd
Current assignee: Kanebo Ltd
Priority date: 1989-02-28
Filing date: 1989-02-28
Publication date: 1990-09-12

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】（産業上の利用分野）本発明は、優れた抗菌効果を有する抗菌性合成繊維及び
その製造方法に関するものである．（従来の技術）合成繊維は衣料用、寝装インテリア用に幅広く使われて
いるが、近年サニタリー分野で利用されるマットやカー
ペソト類に抗閏性、防黴性を有するものが強く要望され
て来ている．従来、天然又は合成繊維に抗菌防黴力を持つ化合物を塗
布又はスペレーしたり、化合物溶液に繊維を含浸せしめ
る方法が知られているが、かかる方法はその効力に持続
性がなく、付着せしめた薬剤が洗濯等によって容易に脱
落してしまうという欠点を存している．また繊維に耐洗
濯性を付与するために薬剤と樹脂を用いて樹脂加工を行
う方法は、繊維凪合を損うという欠点を有している。

これ迄に、合成繊維に銅化合物又は銅や亜鉛の金属微粉
末（特開昭５５−１１５４４０号公報等）を添加紡糸す
る方法がＩｇされているが、良好なる分散状態を得る事
は難しく繊維中で凝集しているため可紡性が不良の上に
、閏に対する接触面積が小さくなり抗菌効果が不充分で
ある、或いは重合体に及ぼす影響が大きくて利用できる
範囲が限定されるという欠点を存していた。

本発明者らは上記欠点を改善すべく鋭意研究の結果、本
発明を完成したのである．（発明が解決しようとする問題点）本発明の目的は耐洗濯性などの耐久性を存しかつ繊維加
工条件の範囲が広い抗凹・防黴性にすぐれた合成繊維を
提供するものである．さらに他の目的は斯かる抗菌性合
成繊維を工業的容易に且つ安価に製造する方法を提供す
るにある。

（問題点を解決するための手段）本発明の抗菌性合成繊維は、ポリアミド，ポリエステル
及びポリオレフィン系合成繊維において抗菌性を有する
金属が表面にコーティングされた金属酸化物を０．１〜
＋ｏｆｌｔ％含有していることを特徴とする．また本発明の方法は、溶融状態のポリアミドポリエステ
ル及びポリオレフィンに抗菌性を有する金属が表面コー
ティングされた平均粒径０．１〜５μを有する金属酸化
物と分散媒とからなる液状混合物を配合し混合した後、
これを溶融紡糸するのである．本発明に使用するボリアミドとしてはナイロン６，ナイ
ロン６６，ナイロン１２など、ポリエステルとしてはポ
リエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレー
トなど、ポリオレフィンとしてはポリエチレン．ボリブ
ロビレンなど、及びこれらの共重合体が挙げられる．本発明で用いる抗閏性を有する金属としては銀、銅、亜
鉛等が挙げられ、金属酸化物粒子に対して１〜２０重量
％、好ましくは３〜１０重量％表面コーティングする．
コーティングする量が１．０重量％未満では、前記重合
体に対する金属酸化物の添加量を多くしなければ充分な
る抗菌性能が付与出来ず、又は紡糸における可紡性及び
紡績性が低下する．また２０重量％を越えると表面コー
ティング層が厚くなり安価に製造する事が困難となり、
更に繊維製品になった時の着色が問題となる。

抗菌性を有する金属が表面コーティングされた金属酸化
物の添加量は金属の種類、表面コーティングした量にも
よるが前記重合体に対して０．　１〜１０重量％、好ま
しくは０．３〜５．０重量％含有せしめる．０．１重量
％未満では繊維に充分な抗凹性を付与出来ず、また１０
重量％を越えると繊維性能が低下すると共に紡糸におけ
る可紡性及び紡績性が低下する．また粒径は通常０．１
〜５μｍ好ましくは０．３〜２Ｉｔ　ｍである．粒径が
５μｍを超えると、紡糸における可紡性及び得られた繊
維の性能が低下する。

本発明の方法において使用する分散媒には、ポリエステ
ル，ボリオール　ポリエステルエーテル．ポリエステル
ポリエーテルブロノク共重合体などが挙げられるが、口
金の汚れや可紡性或いは繊維の物性低下等から末端力ル
ボキシル基がアルコールで封鎖された酸価が４以下、水
酸基価が３０〜５０の範囲のポリエステルとポリエステ
ルエーテルが好ましい．また抗蘭性を有する金属が表面
にコーティングされた金属酸化物を高濃度に分散させた
ときに液状の混合物を得るためには、常温で液状であり
、更には粘度も低い程、例えば、２００ボイズ以下のも
のが好ましい。

液状混合物は通常５〜５′０゛重量％の前記抗菌性金属
酸化物と９５〜５０重量の分散媒とよりなる．尚、この
液状混合物に他の添加剤、例えば染顔料耐熱剤．耐光剤
，親水性物質などを併用しても良く、その場合には前記
範囲より広い範囲で使用することになる．液状混合物は
、ギヤ，ドンブやプランジャーボンプなどを用いて定量
供給し、溶融状態の熱可塑性重合体に圧大して配合する
．定量圧入するためには、液状混合物は常温から成形温
度において流動性を示すことが必要であり、常温で３０
，０００ボイズより高い粘度になると計量精度に支障を
きたし好ましくない。また配合は、通常の溶融紡糸法或
いは溶融押出成形法などに使用する成形装置の成形ヘッ
ド毎に口金の直前で行うのが好ましく、できるだけ口金
までの流路を短くすることがより好ましい。さらに配合
後、均一に混合するためには、駆動部分が不要な静止系
混練素子を用いることが好ましく通常５〜６０素子を使
用する．また本発明の抗菌性合成繊維は、前記抗菌性金属酸化物
を１０〜８０重量％熱可望性重合体に混練したベレノ１
−を希釈して溶融紡糸する方法、或いは単に前記抗菌性
金属酸化物を熱可塑性重合体にドライブレンドして溶融
紡糸する方法によっても製造することができる。

（発明の効果）本発明の抗菌性合成繊維は優れた抗菌効果を有し、かつ
通常の合成繊維の繊維性能をそのまま有すると共に耐洗
濯性によって評価した抗苫効果もほとんど低下が無いの
である。また本発明の製造方法は、斯かる繊維を通常の
合成繊維の製造条件及び設備・装置で工業的容易にかつ
多くの品種を切替自在に製造出来るものである。

本発明によって得られた繊維は、通常の合成繊維、木綿
、レーヨン、羊毛等他の繊維と混合して使用することも
可能で、抗菌性能を有する衣料、毛布、カーベンＩ・、
マント、靴下、シーツ、ふとん綿等幅広い用途に使用す
ることが出来るため、産業上極めて有意義なものである
。

（実施例）以下、実施例によって本発明を具体的に説明する．尚、
実施例中「％」とあるのは「重量％，を意味する．実施例１〜５及び比較例アジビン酸とジエチレングリコールとの重′４１ｎ合反
応５ｊ！ＩＪ（７５゜Ｃにおける粘度が８００ｃｐ、分
子量１６，０００）５５％、銀又は銅で表面コーティン
グした酸化チタン（コーティングｆｉ５．０％平均粒径
１．０！Ｊｒｎ）４５％とを混練して液状混合物を調整
した。次いで重合度１８０のナイロン６の溶融ボリマー
に第１表記載の配合量になるよう液状混合物を溶融紡糸
へノドから圧大して配合し、１２００ｎｉ／分で２２４
デニール２４フィラメント（未延伸系、捲量６ｋｇ）を
紡糸した。次いで３、２倍の延伸仮撚を施した後．九編
を作成した。

この曙物を５ｃｍ角の大きさに切り、抗菌テストを行っ
た。

（抗菌テスト条件）編物を５ｃｍ角の大きさに切り黄色ブドウ球菌又は肺炎
桿菌の緩衝液を注加し、宙閉容器中で１５０回／分１時
間振盪後の生菌数を計測し、注加懸濁液の菌故に対する
減少率を求めた．〔紡糸操業性の判定〕実施例記載の条件で製造した際のσｇ過圧、単糸切れ、
糸切れなどを総合して「◎」、’ＯＪ、「△」、「×」
の４段階で評価した。

又、着色具合の判定は目視により４段階で行った。

第１表から明らかなように、実施例品は比較例品に比べ
て優れた抗菌性能を有していることがわかる．実施例６実施例３で得られた繊維を九編にして家庭洗濯０、５，
１０．２０回後の抗菌テストを行った，第２表に示すご
とく、２０回の洗濯後でも良好な抗菌効果を示した．第　　　　２　　　　表〔洗濯条件］市販小型電機洗濯機使用中性洗剤　　１ｇ／ｊ！浴　　　　　比　　　　　　１　　：　　１００温度Ｘ
時間　　　４０゜ＣＸ５分間

Claims

【特許請求の範囲】

（１）ポリアミド、ポリエステル及びポリオレフィン系
合成繊維において抗菌性を有する金属が表面にコーティ
ングされた金属酸化物を０．１〜１０重量％含有してい
ることを特徴とする抗菌性合成繊維。
（２）溶融状態のポリアミド、ポリエステル及びポリオ
レフィンに抗菌性を有する金属が表面コーティングされ
た平均粒径０．１〜５μを有する金属酸化物と分散媒と
からなる液状混合物を配合し混合した後、溶融紡糸する
事を特徴とする抗菌性合成繊維の製造方法。