JPH02213327A - 磁気共鳴イメージング装置 - Google Patents

磁気共鳴イメージング装置

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JPH02213327A
JPH02213327A JP1034413A JP3441389A JPH02213327A JP H02213327 A JPH02213327 A JP H02213327A JP 1034413 A JP1034413 A JP 1034413A JP 3441389 A JP3441389 A JP 3441389A JP H02213327 A JPH02213327 A JP H02213327A
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brain surface
imaging
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signals
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Yoshio Machida
好男 町田
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [発明の目的] (産業上の利用分野ン 本発明は、磁気共鳴(M R: magneticre
sonance )現象を利用して被検体(生体)の形
態情報やスペクトロスコピー等の機能情報を得るMRI
装置(磁気共鳴イメージング装置)を用いて脳表構造を
画像化する方法に関する。
(従来の技術) 磁気共鳴現象は、静磁場中に置かれた零でないスピン及
び磁気モーメントを持つ原子核が特定の周波数の電磁波
のみを共鳴的に吸収・放出する現象であり、この原子核
は下記式に示す角周波数ω0 (ωo−2πシ0.シ0
 ;ラーモア周波数)で共鳴する。
ω0−γH。
ここで、γは原子核の種類に固有の磁気回転比であり、
また、Hoは静磁場強度である。
以上の原理を利用して生体診断を行う装置は、上述の共
鳴吸収の後に誘起される上記と同じ周波数の電磁波を信
号処理して、原子核密度、縦緩和時間TI、横緩和時間
T2.流れ、化学シフト等の情報が反映された診断情報
例えば被検体のスライス像等を無侵襲で得るようにして
いる。
そして、磁気共鳴による診断情報の収集は、静磁場中に
配置した被検体の全部位を励起し且つ信号収集すること
ができるものであるが、装置構成上の制約やイメージン
グ像の臨床上の要請から、実際の装置としては特定の部
位に対する励起とその信号収集とを行うようにしている
この場合、イメージング対象とする特定部位は、一般に
ある厚さを持ったスライス部位であるのが通例であり、
このスライス部位からのエコー信号やFID信号の磁気
共鳴信号(MR倍信号を多数回のデータエンコード過程
を実行することにより収集し、これらデータ群を、例え
ば2次元フーリエ変換法により画像再構成処理すること
により前記特定スライス部位の画像を生成するようにし
ている。
一方、磁気共鳴イメージング装置を用いることにより実
現される臨床応用について言及する。すなわち、頭蓋内
疾患の外科的処置にあたり、扇情をはじめとする脳表面
構造の描出画像は、皮質や皮質下に局在する病変部の位
置を知る上で重要な目安であり、手術前にあって正確な
位置把握が望まれ、そして、これを磁気共鳴イメージン
グにより行う試みがいくつかなされている。以下、その
例を説明する。
その一つに、頭部用コイルを用いて通常のプロトンイメ
ージングを行う方法がある。この方法では、頭部用コイ
ルは頭部を包み込むように箱状になっているので、頭部
全体からの信号を収集することになり、このため画像と
しては層表下の深部の情報が重なったものとなり、結果
的に上述した診断の要請には応じきれるものではない。
また、表面コイルを用いて通常のプロトンイメージング
を行う方法がある。この方法では、表面コイルの感度特
性つまりコイルに近接する部位は高感度であることによ
り、表層の皮下脂肪等からの信号ばかりを収集してしま
い、やはり結果的に上述した診断の要請には応じきれる
ものではない。
つまり、上述の2つの方法共に脳表面構造を適確に表わ
した画像を呈示し得ないものである。
(発明が解決しようとする課題) このように従来の技術においては、脳満水や脂肪からの
信号を区別なく同じように収集してしまうので、皮質や
皮質下に局存する病変部の位置を診断するための脳表構
造画像を得ることができないという問題点があった。
そこで本発明の目的は、頭部の脳表面に存在する病変部
を診断するための脳表面構造を描出した画像を得ること
ができるMRI装置による脳表構造の画像化方法を提供
することにある。
[発明の構成] (課題を解決するめたの手段) 本発明は上記課題を解決し且つ目的を達成するために次
のような構成としている。すなわち、本発明の請求項1
にかかる構成は、静磁場磁石。
傾斜磁場コイル、送受信コイルを存し特定原子核の磁気
共鳴現象に伴う信号を収集して画像化するMRI装置を
用いて脳表構造を画像化する方法において、頭部を包み
込むことができる筒状であって送信及び受信のうち少な
くとも一方を行えるコイルを用い、被検者の頭部をプロ
トンに関する画像化対象とし、一回のエンコード過程中
に脂肪からの信号を抑制し且つ水からの信号を強調する
脳裏構造画像化用シーケンス及び脂肪からの信号を抑制
せず且つ水からの信号を強調しない通常画像化用シーケ
″ンスを実行するマルチエコー法をマルチスライス法と
共に実行し、脳表構造画像と通常画像とを得ることを特
徴とする。
本発明の請求項2にかかる構成は、静磁場磁石。
傾斜磁場コイル、送受信コイルを有し特定原子核の磁気
共鳴現象に伴う信号を収集して画像化するMRI装置を
用いて脳表構造を画像化する方法において、頭部を包み
込むことができる筒状であって送信及び受信のうち少な
くとも一方を行えるコイルを用い、被検者の頭部をプロ
トンに関する画像化対象とし、一回のエンコード過程中
に脂肪からの信号を抑制し且つ水からの信号を強調する
脳裏構造画像化用シーケンス及び脂肪からの信号を抑制
せず且つ水からの信号を強調しない通常画像化用シーケ
ンスを実行するマルチエコー法をマルチスライス法と共
に実行すると共に、この脳裏構造画像化用シーケンスの
実行により得た前記マルチスライス画像それぞれに所定
の重みを付し、この重みを付した各スライス画像を加算
して脳表構造画像を得、この脳表構造画像と通常画像と
を表示に供することを特徴とする。
本発明の請求項3にかかる構成は、静磁場磁石。
傾斜磁場コイル、送受信コイルを有し特定原子核の磁気
共鳴現象に伴う信号を収集して画像化するMRI装置を
用いて脳表構造を画像化する方法において、頭部を包み
込むことができる筒状であって送信及び受信のうち少な
くとも一方を行えるコイルを用い、被検者の頭部をプロ
トンに関する画像化対象とし、一回のエンコード過程中
に脂肪からの信号を抑制し且つ水からの信号を強調する
脳裏構造画像化用シーケンス及び脂肪からの信号を抑制
せず且つ水からの信号を強調しない通常画像化用シーケ
ンスを実行するマルチエコー法をマルチスライス法と共
に実行すると共に、この脳裏構造画像化用シーケンスの
実行により得た各スライス画像のマトリックス成分に所
定の重みを付し、このマトリックス成分に重みを付した
各スライス画像を加算して脳表構造画像を得、この脳表
構造画像と通常画像とを表示に供することを特徴とする
6本発明の゛請求項4にかかる構成は、請求項2又は3
にかかる構成において、各スライス画像を加算するに際
し、各スライス画像の位置をずらしながら加算を行うこ
とを特徴とする。
(作用) 請求項1にかかる構成によれば、脳裏構造画像化用シー
ケンスを実行することにより、頭部を包み込むことがで
きる筒状であって送信及び受信のうち少なくとも一方を
行えるコイルに近接する各スライス部位毎にその部位内
の水からの磁気共鳴信号は強調され且つ脂肪からの磁気
共鳴信号は抑制されて検出されるので、頭部の扇情内の
水による扇情像を描出でき、しかも脂肪からの磁気共鳴
信号を抑制しているので、脂肪による描出像が前記水に
よる扇情描出像に重複しなく、脳表面に存在する病変部
を診断するために好適である各スライス部位に対応した
脳表構造画像を呈示することができる。また、頭部を包
み込むことができる筒状のコイルを用いているので、撮
影対象(頭部)とコイルとのセツティングを容易に行な
え、任意の方向から見た脳表構造の描出されたスライス
画像を得ることができ、さらに各画像を参照することに
より、深さ方向の位置関係を容易に知ることができる。
この場合、脳表構造画像化用シーケンスと共に通常画像
化用シーケンスもエンコーディングして、一回の撮影で
、脳表構造画像と通常画像とを同時に得て観察できるの
で、診断効率の向上が図られる。
請求項2及び3にかかる構成によれば、上記請求項1に
かかる構成による作用を奏する上、表面コイルを用いた
場合と同じ効果っまり脳質等の深部構造からの強い信号
の重なりを防止することができるので、加算画像として
は、脳表構造が適確に描出されたものとなり、また、加
算する際の各スライス画像のボクセルが小さいため、位
相乱れが極力押えられた加算画像となる。
請求項4にかかる構成によれば、上記請求項2又は3に
かかる構成による作用を奏する上、各スライス画像の位
置をずらしながら加算を行うことで視線方向の異なる少
なくとも2つの画像を得ることができ′、、2つの画像
によりステレオ視を行うことができる。
(実施例) 以下本発明にかかるMRI装置による脳表構造の画像化
方法の一実施例を図面を参照して説明する。第1図は本
発明方法が適用される磁気共鳴イメージング装置の全体
構成を示す図である。
第1図に示すように、被検体Pを内部に収容することが
できるようになっているマグネットアッセンブリMAと
して、常電導又は超電導方式による静磁場コイル(永久
磁石を用いる構成であってもよい。)1と、磁気共鳴信
号の誘起部位の位置情報付与のための傾斜磁場を発生す
るためのX。
Y、Z軸の傾斜磁場発生コイル2と、回転高周波磁場を
送信すると共に誘起された磁気共鳴信号(MR倍信号エ
コー信号やFID信号)を検出するための送受信系であ
る例えば送信コイル及び受信コイルからなる埋め込み型
全身用プローブ3とを有している。
そして、超電導方式であれば冷媒の供給制御系を含むも
のであって主として静磁場電源の通電制御を行う静磁場
制御系4、RFパルスの送信制御を行う送信器5、誘起
MR倍信号受信制御を行う受信器6、X、Y、Z軸の傾
斜磁場発生コイル2のそれぞれの励磁制御を行うX軸、
Y軸、Z軸傾斜磁場電源7.8,9、データ収集のため
のパルスシーケンスを実施することができるシーケンサ
10、これらを制御すると共に検出信号の信号処理及び
その表示を行うコンピュータシステム11、表示装置1
2により構成されている。
また、本実施例では、マグネットアッセンブリMAの磁
場中心に被検者Pの頭部PHを置き、第2図に示すよう
に、頭部PHを包むように筒状コイルとして頭部用コイ
ル13を配置している。この頭部用コイル13は、埋め
込み型全身用プローブ3と同様に送信器5又は受信器6
により駆動されて送受信可能になっている。
ここで、データ収集のためのパルスシーケンスしては、
送信器5を駆動し、埋め込み型全身用プローブ3の送信
コイル又は頭部用コイル13から回転磁場のRFパルス
を加えると共に傾斜磁場電源7,8.9を駆動して傾斜
磁場発生コイル2からは傾斜磁場Gx、Gy、Gzをス
ライス用1位相エンコード用、リード用として加え、特
定部位からの信号を埋め込み型全身用プローブ3の受信
コイル又は頭部用コイル13で収集する。このシーケン
スを所定回数繰返して実行してデータ群を得、このデー
タ群により画像を生成するようにしている。
また、上述における画像を収集するためのパルスシーケ
ンスは、被検者Pの頭部PHをプロトンに関する画像化
対象とし、脂肪の信号が抑制され且つ水(脳を髄液:C
5F)の信号が強調されるスピンエコー法やフィールド
エコー法によるシーケンスであって、このシーケンスを
マルチスライスにて実行する。ここで、スピンエコー法
としては、例えば第2図に示すように、エコー時間TE
を、通常よりも長めの例えば250 m5ec程度(通
常は80厘See程度である。)とし、パルス繰返し間
隔TRを、2000 a+sec程度(通常は500g
g5ec程度である。)としている。また、フィールド
エコー法としては、エコー時間TEを、通常よりも長め
の例えば20〜30 m5ec程度(通常は14 m5
ec程度である。)とし、パルス繰返し間隔TRを、8
0〜1000 a+sec程度(通常は50111sO
e程度である。)としている。また、RFパルスのフリ
ップ角を10〜20°としている。
なお、RFは励起用パルス、Gsはスライス用傾斜磁場
この場合はZ軸方向の傾斜磁場、G「はリード用傾斜磁
場であってこの場合はX軸方向の傾斜磁場、Geはエン
コード用傾斜磁場であってこの場合はY軸方向の傾斜磁
場、MRは誘起した磁気共鳴信号であってこの場合はエ
コー信号である。
このような条件設定の下で、埋め込み型全身用プローブ
3の送信コイル又は頭部用コイル13によりRFパルス
を送信し且つ傾斜磁場発生コイル2からスライス用傾斜
磁場Gsを加え、その後に反転したリード用傾斜磁場G
r及び強度可変の位相エンコード用傾斜磁場Geを加え
、エコー時間TEにて頭部用コイル13によりマルチス
ライス部位からエコー信号を収集する。これを所定回数
繰返すことにより、コンピュータシステム11にはデー
タ群が与えられ、このデータ群によりマルチスライス画
像が生成される。そして、このマルチスライス画像はコ
ンピュータシステム11内で後述する手法で加算処理さ
れ、加算画像と現画像マルチスライス画像とが得られ(
第3図を参照)、表示装置12に表示される。
ここでマルチスライス画像の加算処理について説明する
以下説明する加算処理法1,2.3は表面コイルを用い
た場合と同じような感度特性を得るためや病変部(関心
領域)の位置(深さ)による信号抑制効果を得るための
手法であり、加算処理法4はステレオ視のための画像を
得るための手法である。
〈加算処理法1〉 N枚のマルチスライス画像(マトリックス)をMk(1
,j)とする。k−1,2,・・・、N、、i。
j−1〜256(マトリックス)。
これらの画像を重みつき加算した画像をS(1゜j)と
する。
ここで、al(は例えば表面コイルの感度に相当するよ
うな値(係数)を用いる。第4図は表面コイルの深さと
感度との関係を示す特性図であり、例えばコイル(頭部
用コイル13)から5 cmmれた位置に病変部が存在
し、該病変部を表面コイルを用いた場合と同じ特性にて
明確に描出したいとするならば、第4図に従ってakを
定めると、次ぎのようになる。
al=1.0、a2mo、9、a3−0.75、a4=
0.6、a5−0.5、・・・ すなわち、各スライス画像に付ける係数akの値を、ス
ライス位置が深くなるに従って適宜小さい値に選定する
ことにより、脳室や基底核等の深い部分の信号は抑制さ
れ、この結果、脳室や基底核等の深い部分の信号は抑制
され、それらは扇情描出像に重複しなくなる。
従って、表示装置12に表示される画像としては、扇情
が他のものと重複なく描出され、脳表面と病変との位置
関係が明らかで臨床上極めて有益な診断情報を呈示する
ことができる。
く加算処理法2〉 加算処理法1においては単に表面コイルと同じ特性を得
るためのものであったが、加算処理法2は、表面コイル
と同じ特性を得、しかも病変部の位置(深さ)に応じて
重み付は係数akの値を選定するものである。
すなわち、第5図(a)に示すように、病変部が浅い位
置に存在する場合は、深い位置にあるスライス程その係
数akを小さい値とし且つその減少の程度を大きくする
。例えば、第5図(b)に示すように、al ml、0
.a2−0.9.a3−Q、 6.a4 =0.2.・
・・の如く選定する。このように選定すると、加算に際
し、脳室内等の深い位置にあるスライスからの水(CS
 F)の信号を抑制するので、信号の重なりも抑制する
ことになり、この結果、加算画像は、浅い位置に存在す
る病変部を含めて脳裏構造を明瞭に描出したものとなる
上述とは逆に第6図(a)に示すように、病変部が深い
位置に存在する場合は、上記akの減少の程度を小さく
する。例えば、第6図(b)に示すように、al−1,
0,a2−0.95.a3−0.8.a4 =0.7.
 ・・・の如く選定する。
〈加算処理法3) 加算処理法1.2においては、各スライス画像に対して
重み付は係数akを付すものとしているが、加算処理法
3では、各スライス画像の内部要素であるマトリックス
i、jに依存して重み付は係数akを付すものである。
例えば、特に脳表面を強調しようとするならば、下記の
ようにakを選定することにより、半球状に重みを持つ
ようになる。
ak(1,j) −(k−N)”/N’+(i”128)2/128”+
(j−128)2/1282k −1,2,3,・・・
、  N、 t、j−1,2,3,・・・、256く加
算処理法4〉 加算処理法4は、加算処理によりステレオ視を可能にす
るものである。すなわち、加算処理法1゜2.3におけ
る重み付は加算に際し、各スライス画像の位置をずらせ
ることにより、視線方向を変えることができ、この結果
、視線方向を変えた2つの画像をスキャンすることなく
、一つのマルチスライス画像のみでステレオ視を可能に
する。
すなわち、Δ1.Δjを与え、 により、視線方向の異なる画像S(1,j)’を作製す
る。この場合、Δ1.Δjが非整数のときは適宜線型補
間法等の補間を行い、画像を作製する。
例えば、Mk (i、j)の画像のピクセルをlll1
1とし、スライス厚を10II11とする。
Δ1−1(つまり4gta)+ Δj−0とすれば、第
7図に示すように、視線方向が約5.7゜(= t a
 n−’ 1/ 10)だけずれることになり、画像S
とS′とを用いてステレオ視を行うことができるように
なる。
なお、本出願人は、先に本実施例と関連した発明の特許
出願をしている。この先の出願(昭和62年9月17日
に出願をした特願昭62−232949号、発明の名称
「磁気共鳴イメージング方法」)の明細書及び図面の記
載の発明では、表面コイルを用い、スライス厚を8cm
程度の厚いスライスとし、エコー時間を通常よりも長め
(2505sec)に設定し且つパルス繰返し間隔TR
を通常よりも長め(2000m5ec)に設定したスピ
ンエコー法で本実施例と同様の効果を得る、つまり脳表
構造画像(SA3画像: S urraceA nat
osy  S can )を得ることができるものであ
る。
この先の出願にかかる発明と比べると上記実施例は次の
ような有利な点がある。すなわち、先の出願にかかる発
明のように表面コイルの設置位置に特定されずに所望の
方向から見たSA3画像を撮影することができる。また
、頭部用コイルを用いるのでセツティングが容易である
。加算画像とスライス画像とを参照することにより、深
さ方向の位置関係を容易に知ることができる。加算に際
し、病変部の位置や症例に応じて重み係数を適宜調整す
ることにより、病変部の位置や症例を適確に表わしたS
A3画像を得ることかできるようになる。視線方向の異
なる再スキャンを行うことなくステレオ視を行うことが
できる。スライス厚が小さいため、画像化の際のボクセ
ルが小さく、よって、位相乱れが小さく、信号の低下が
少ない。
また、先の関連出願にかかる発明では、例えばパルス繰
返し間隔TRを2秒で、256回のエンコードである場
合は、そのデータ収集時間は2X256−512秒要す
るが、本実施例でフィールドエコー法を用いると、パル
ス繰返し間隔TRは80〜1000 m5ecでよいの
で、0.08(1,0)x256−20.48 (25
6)秒となり、極めて短時間にてデータ収集を終えるこ
とができ、有利である。
上述したいずれの例(第2図のシーケンスを利用するも
の)では、一回のエンコードで一つのエコー信号を得る
ものであって、NXNマトリックスの画像化を行うには
N回のエンコードを必要トするシングルエコー法の例で
あるが、マルチ二二−法における一つのエコー信号を得
る手順として第2図のシーケンスを利用する実施例に拡
張することができる。
第8図は本実施例のマルチエコー法の一つのエンコード
のパルスシーケンスを示すものであり、第3エコー信号
が第2図に示すエコー信号と同じものとなっている。そ
して、第1エコー信号はエコー時間TEを20■See
程度とし、第2エコー信号はエコー時間TEを1205
sec程度とし、パルス繰返し間隔’rnは、第2図と
同じ20005sec程度としている。すなわち、第8
図のシーケンスをNXNマトリックスの画像化を行うた
めN回のエンコードを行うことにより、第1エコー信号
による画像では密度強調画像を得ることができ、第2エ
コー信号によるによる画像ではT2強調画像を得ること
ができるようになる。よって、第1エコー信号及び第2
エコー信号を得るためのシーケンスでは、通常の臨床検
査用として用いる画像を得るためのシーケンスとなり、
第3エコー信号を得るためのシーケンスは、脳表構造画
像を得るためのシーケンスとなっている。
このように脳表構造画像化用シーケンスと共に通常画像
化用シーケンスもエンコーディングして、一回の撮影で
、脳表構造画像と通常画像とを同時に得て観察できるの
で、診断効率の向上が図られる。第8図の3マルチエコ
ー法にあっては、マルチスライス数を6枚程度とするこ
とができる。
なお、上記の例におけるマルチエコー法は、1回のエン
コーディングで3つのエコー信号を得るものとしている
が、2つのエコー信号を得るものや4つのエコー信号を
得るものに適用することができる。例えば、2エコーで
は、通常画像化用シーケンスとしてエコー時間TEが1
20 m5ec程度の第1エコー信号とし、脳表構造画
像化用シーケンスとして第2エコー信号のエコー時間T
Eを250 w+sec程度とする。
また、4エコーでは、通常画像化用シーケンスとしてエ
コー時間TEが40 m5ec程度の第1エコー信号と
し、エコー時間TEが80 m5ec程度の第2エコー
信号とし、エコー時間TEが120 m5ec程度の第
3エコー信号とし、脳表構造画像化用シーケンスとして
第4エコー信号のエコー時間TEを250 m5ec程
度とする。
また、脳表構造画像を得るに際しスライス数を前記6枚
より多くするには、次ぎのようなシーケンスを実行すれ
ばよい。すなわち、通常画像化用シーケンスとして第1
エコー信号はエコー時間T6を20 tssec程度と
し、第2エコー信号はエコー時間TEを80■sec程
度とし、脳表構造画像化用シーケンスとして第3エコー
信号のエコー時間TEを2505sec程度とする。た
だし、パルス繰返し間隔TRを、3000■See程度
とする。これにより、100枚程のスライスが可能にな
る。
また、この他、通常画像化用シーケンスとして第1エコ
ー信号はエコー時間TEを20 m5ec程度とし、第
2エコー信号はエコー時間TEを120■See程度と
し、脳表構造画像化用シーケンスとして第3エコー信号
のエコー時間TEを200 m5ec程度とする。パル
ス繰返し間隔TRは、2000m5ec程度とする。こ
れによっても、100枚程のスライスが可能になる。た
だし、脳表構造画像化用シーケンスとして第3エコー信
号のエコー時間TEを200■sec程度としているの
で、脳表構造画像としてはコントラストが若干低下する
が実用性には問題はない。
もちろん、スピンエコー法に限らずフィールドエコー法
につき、脳裏構造画°像化シーケンスと通常画像化シー
ケンスとをマルチエコー法及ヒマルチスライス法に適用
することができるものである。
この他本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々変形して実
施できるものである。
[発明の効果] 以上のように本発明の請求項1にかかる構成では、静磁
場磁石、傾斜磁場コイル、送受信コイルを有し特定原子
核の磁気共鳴現象に伴う信号を収集して画像化するMR
I装置を用いて脳表構造を画像化する方法において、頭
部を包み込むことができる筒状であって送信及び受信の
うち少なくとも一方を行えるコイルを用い、被検者の頭
部をプロトンに関する画像化対象とし、一回のエンコー
ド過程中に脂肪からの信号を抑制し且つ水からの信号を
強調する脳裏構造画像化用シーケンス及び脂肪からの信
号を抑制せず且つ水からの信号を強調しない通常画像化
用シーケンスを実行するマルチエコー法をマルチスライ
ス法と共に実行し、脳表構造画像と通常画像とを得るよ
うにしたことにより、脳裏構造画像化用シーケンスを実
行することにより、頭部を包み込むことができる筒状で
あって送信及び受信のうち少なくとも一方を行えるコイ
ルに近接する各スライス部位毎にその部位内の水からの
磁気共鳴信号は強調され且つ脂肪からの磁気共鳴信号は
抑制されて検出されるので、頭部の扇情内の水による扇
情像を描出でき、しかも脂肪からの磁気共鳴信号を抑制
しているので、脂肪による描出像が前記水による扇情描
出像に重複しなく、脳表面に存在する病変部を診断する
ために好適である各スライス部位に対応した脳表構造画
像を呈示することができる。また、頭部を包み込むこと
ができる筒状のコイルを用いているので、撮影対象(頭
部)とコイルとのセツティングを容易に行なえ、任意の
方向から見た脳表構造の描出されたスライス画像を得る
ことができ、さらに各画像を参照することにより、深さ
方向の位置関係を容易に知ることができる。この場合、
脳裏構造画像化用シーケンスと共に通常画像化用シーケ
ンスもエンコーディングして、一回の撮影で、脳表構造
画像と通常画像とを同時に得て観察できるので、診断効
率の向上が図られる、という格別の効果を奏する。
請求項2又は3にかかる構成では、静磁場磁石。
傾斜磁場コイル、送受信コイルを有し特定原子核の磁気
共鳴現象に伴う信号を収集して画像化するMRI装置を
用いて脳表構造を画像化する方法において、頭部を包み
込むことができる筒状であって送信及び受信のうち少な
くとも一方を行えるコイルを用い、被検者の頭部をプロ
トンに関する画像化対象とし、一回のエンコード過程中
に脂肪からの信号を抑制し且つ水からの信号を強調する
脳裏構造画像化用シーケンス及び脂肪からの信号を抑制
せず且つ水からの信号を強調しない通常画像化用シーケ
ンスを実行するマルチエコー法をマルチスライス法と共
に実行すると共に、この脳裏構造画像化用シーケンスの
実行により得た前記マルチスライス画像それぞれに所定
の重みを付しく、この重みを付した各スライス画像を加
算した、又はマトリックス成分に所定の重みを付し、こ
のマトリックス成分に重みを付した各スライス画像を加
算して脳表構造画像を得、この脳表構造画像と通常画像
とを表示に供するようにしたことにより、上記請求項1
にかかる構成による作用効果を奏する上、表面コイルを
用いた場合と同じ効果つまり脳質等の深部構造からの強
い信号の重なりを防止することができるので、加算画像
としては、脳表構造が適確に描出されたものとなり、ま
た、加算する際の各スライス画像のボクセルが小さいた
め、位相乱れが極力押えられた加算画像となる。
本発明の請求項4にかかる構成では、請求項2又は3に
おいて、各スライス画像を加算するに際し、各スライス
画像の位置をずらしながら加算を行うようにしたことに
より、上記請求項2又は3にかかる構成による作用を奏
する上、各スライス画像の位置をずらしながら加算を行
うことで視線方向の異なる少なくとも2つの画像を得る
ことができ、2つの画像によりステレオ視を行うことが
できる。
よって請求項1〜4の本発明によれば、頭部の脳表面に
存在する病変部を診断するための脳表面構造を描出した
画像を得ることができるMRI装置による脳表構造の画
像化方法を提供できるものである。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明にかかる方法の一実施例が適用される磁
気共鳴イメージング装置の構成を示す図、第2図は同実
施例における脳表構造画像化用シーケンスを示す図、第
3図は同実施例におけるマルチスライスの一例を示す図
、第4図は表面コイルの感度特性を示す図、第5図及び
第6図は加算処理における係数を示す図、第7図はステ
レオ視を示す図、第8図は他の実施例としてマルチエコ
ー法における脳表構造画像化用シーケンスと通常画像化
シーケンスとを示す図である。 MA・・・マグネットアッセンブリ、1・・・静磁場コ
イル、2・・・x、y、z軸の傾斜磁場発生コイル、3
・・・埋込み型全身用プローブ、4・・・静磁場制御系
、5・・・送信器、6・・・受信器、7・・・X軸傾斜
磁場電源、8・・・Y軸傾斜磁場電源、9・・・2軸傾
斜磁場電源、10・・・シーケンサ、11・・・コンビ
ニータシステム、12・・・表示装置、13・・・頭部
用コイル。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)静磁場磁石、傾斜磁場コイル、送受信コイルを有
    し特定原子核の磁気共鳴現象に伴う信号を収集して画像
    化するMRI装置を用いて脳表構造を画像化する方法に
    おいて、頭部を包み込むことができる筒状であって送信
    及び受信のうち少なくとも一方を行えるコイルを用い、
    被検者の頭部をプロトンに関する画像化対象とし、一回
    のエンコード過程中に脂肪からの信号を抑制し且つ水か
    らの信号を強調する脳表構造画像化用シーケンス及び脂
    肪からの信号を抑制せず且つ水からの信号を強調しない
    通常画像化用シーケンスを実行するマルチエコー法をマ
    ルチスライス法と共に実行し、脳表構造画像と通常画像
    とを得ることを特徴とするMRI装置による脳表構造の
    画像化方法。
  2. (2)静磁場磁石、傾斜磁場コイル、送受信コイルを有
    し特定原子核の磁気共鳴現象に伴う信号を収集して画像
    化するMRI装置を用いて脳表構造を画像化する方法に
    おいて、頭部を包み込むことができる筒状であって送信
    及び受信のうち少なくとも一方を行えるコイルを用い、
    被検者の頭部をプロトンに関する画像化対象とし、一回
    のエンコード過程中に脂肪からの信号を抑制し且つ水か
    らの信号を強調する脳表構造画像化用シーケンス及び脂
    肪からの信号を抑制せず且つ水からの信号を強調しない
    通常画像化用シーケンスを実行するマルチエコー法をマ
    ルチスライス法と共に実行すると共に、この脳表構造画
    像化用シーケンスの実行により得た前記マルチスライス
    画像それぞれに所定の重みを付し、この重みを付した各
    スライス画像を加算して脳表構造画像を得、この脳表構
    造画像と通常画像とを表示に供することを特徴とするM
    RI装置による脳表構造の画像化方法。
  3. (3)静磁場磁石、傾斜磁場コイル、送受信コイルを有
    し特定原子核の磁気共鳴現象に伴う信号を収集して画像
    化するMRI装置を用いて脳表構造を画像化する方法に
    おいて、頭部を包み込むことができる筒状であって送信
    及び受信のうち少なくとも一方を行えるコイルを用い、
    被検者の頭部をプロトンに関する画像化対象とし、一回
    のエンコード過程中に脂肪からの信号を抑制し且つ水か
    らの信号を強調する脳表構造画像化用シーケンス及び脂
    肪からの信号を抑制せず且つ水からの信号を強調しない
    通常画像化用シーケンスを実行するマルチエコー法をマ
    ルチスライス法と共に実行すると共に、この脳表構造画
    像化用シーケンスの実行により得た各スライス画像のマ
    トリックス成分に所定の重みを付し、このマトリックス
    成分に重みを付した各スライス画像を加算して脳表構造
    画像を得、この脳表構造画像と通常画像とを表示に供す
    ることを特徴とするMRI装置による脳表構造の画像化
    方法。
  4. (4)各スライス画像を加算するに際し、各スライス画
    像の位置をずらしながら加算を行うことを特徴とする請
    求項2又は3記載のMRI装置による脳表構造の画像化
    方法。
JP1034413A 1988-10-27 1989-02-14 磁気共鳴イメージング装置 Granted JPH02213327A (ja)

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