JPH02203048A - 車両用変速機の構造 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本発明は、車両用変速機の構造に関し、特に、リバース
ギヤ系の改良に係わる。

（従来の技術） 一般に、車両用変速機のリバースギヤ系においては、例
えば特開昭６２−１９６２１号公報に開示されるように
、ブライマリンヤフト上に該シャフトと一体回転するよ
うに設けられたプライマリリバースギヤと、セカンダリ
シャフト上の上記プライマリリバースギヤに対応する位
置に、該シャフトと一体回転するように設けられたセカ
ンダリリバースギヤと、リバースアイドルシャフト上に
該シャフトに対し相対回転可能にかつ軸方向に移動可能
に設けられたアイドルギヤとを備え、リバース選択時に
は上記アイドルギヤを軸方向に移動させて上を己プライ
マリリバースギヤとセカンダリリバースギヤとに噛合わ
せるように構成されている。

（発明が解決しようとする課題） ところで、リバース選択の操作は、クラッチペダルを踏
み込んだ後にチェンジレバ−をリバースに切換えてなさ
れるが、このチェンジレバ−のリバースへの切換えが早
すぎてプライマリシャフトの回転が土っていないとリバ
ースギヤ系で噛合い音が発生することは知られている。

近年、車両に対しては静粛さが強く要請されており、そ
の一つとして上記のようなときのリバースギヤ系での噛
合い音の発生を防止することが挙げられている。この噛
合い音の発生を防屯するために、リバース選択時にリバ
ースギヤ系のギヤ同士を同期させる同期装置を設けるこ
とが考えられる。しかし、このリバース用同期装置を、
従来の前進変速切換用同期装置の如くプライマリシャフ
ト上あるいはセカンダリシャフト上に設ける場合には、
該シャフトの軸長をその分長くしなければならず、変速
機が大型化するという欠点がある。

ここで、従来の車両用変速機の構造を顧た場合、リバー
スアイドルシャフトの近傍には、該シャフト上にアイド
ルギヤが軸方向に移動可能に設けられることとの関係で
比較的広い空間があることが判る。

本発明はかかる諸点に鑑みてなされたものであり、その
ｌＪ的とするところは、上記リバースアイドルシャフト
の近傍の空間を利用してリバース用同期装置を配設する
ことにより、変速機のコンパクト化を図りつつリバース
ギヤ系での噛合い＆の発生を防！卜せんとするものであ
る。

（課題を解決するための手段） 上記目的を達成するため、本発明の解決手段は、次のよ
うな（１−Ｓ成にする。

すなわち、リバースアイドルシャフト上に、プライマリ
リバースギヤに常１１５噛合いかつ該リバースアイドル
シャフトに対し相対回転可能に支１ｊＪされたアイドル
ギヤと、リバース用同期装置とを設ける。そして、上記
同期装置は、セカンダリシャフト上に該シャフトと一体
回転するように設けられたセカンダリリバースギヤと常
時噛合いかつ軸方向に移動可能に設けられたスリーブギ
ヤと、該スリーブギヤが軸方向のアイドルギヤ側に移動
する時このスリーブギヤと上記アイドルギヤとを同期さ
せるシンクロナイザリングとを有し、リバース選択時に
上記シンクロナイザリングによりアイドルギヤとスリー
ブギヤとを同期させるとともに該スリーブギヤを介して
アイドルギヤの回転をセカンダリリバースギヤに伝達す
るようにｔｉ４成するものである。

（作用） 上記の構成により、本発明では、リバース選択時以外の
とき、リバースアイドルシャフト上のアイドルギヤはプ
ライマリリバースギヤに噛合い、プライマリシャフトの
回転に伴って回転するが、このアイドルギヤの回転はセ
カンダリシャフト側には伝達されない。

一方、リバース選択時、特にクラッチペダルを踏み込ん
だ後直ちにリバース選択がなされた時（この時は一般に
セカンダリシャフトは回転していないが、プライマリシ
ャフトは慣性により回転している）には、リバースアイ
ドルシャフト上のリバース用同期装置において、スリー
ブギヤがセカンダリリバースギヤと噛合いかつ回転して
いない炊態のまま軸方向のアイドルギヤ側に移動する。

このスリーブギヤの移動に伴い、先ず、シンクロナイザ
リングによってスリーブギヤとアイドルギヤとの回転が
同期してアイドルギヤの回転が停止−＋−することによ
りプライマリシャフトの回転が停止され、続いて、この
スリーブギヤを介してアイドルギヤとセカンダリリバー
スギヤとが動力伝達可能に連結される。

（実施例） 以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明する。

第１図は本発明の一実施例に係わる車両用５速変速機の
構造を示し、１はクラッチハウジング、２は該クラッチ
ハウジング１に開口部が固定されたカップ状のトランス
ミッションハウジング、３はプライマリシャフトとして
の入力軸、４はセカンダリシャフトとしての出力軸であ
り、該入力軸３と出力軸４とは、上記両ハウジング１，
２の互いに対向する立壁面１ａ、２ａに設けられたベア
リングからなる軸受は部５，６に平行に軸支されている
。入力軸３の一端部はクラッチハウジング１の軸受は部
６より突出して、クラッチハウジング１内に配置された
クラッチ（図示せず）に連結され、該クラッチを介して
エンジン出力が人力されるようになっている。

上記入力軸３には、クラッチハウジング１側から第１速
ドライブギヤ１１、第２速ドライブギヤ１２、第３速ド
ライブギヤ１３、第４速ドライブギヤ１４および第５速
ドライブギヤ１５がそれぞれ配設されているとともに、
上記出力軸４には、クラッチハウジング１側からそれぞ
れ上記各ドライブギヤ１１〜１５と常時噛合う第１速ド
リブンギヤ２１、第２速ドリブンギヤ２２、第３速ドリ
ブンギヤ２３　、第４速ドリブンギヤ２４および第５速
ドリブンギヤ２５が配設されている。上記ドライブギヤ
１１〜１５のうち、第１速および第２速ドライブギヤ１
１，１２は入力軸３と切出し加工により一体的に形成さ
れ、第３速および第４速ドライブギヤ１３，１４は入力
軸３と別体に形成されたものが該入力軸３と相対回転可
能に遊嵌され、第５速ドライブギヤ１５は別体に形成さ
れたものがスプライン結合により入力軸３と一体回転す
るように嵌挿されている。また、上記ドリブンギヤ２１
〜２５のうち、第３速および第４速ドリブンギヤ２３．
２４は出力軸４と切出し加工により一体的に形成され、
第１速、第２速および第５速ドリブンギヤ２１，２２．
２５は出力軸４と別体に形成されたものが該出力軸３と
相対回転可能に遊嵌されている。

また、３１は上記出力軸４の第１速ドリブンギヤ２１と
第２速ドリブンギヤ２２との配設された第１速−第２速
切換え用の同期装置、３２は上記入力軸３の第３速ドラ
イブギヤ１３と第４速ドライブギヤ１４との間に配設さ
れた第３速−第４速切換え用の同期装置、３３は出力軸
４の第５速ドリブンギヤ２５の外方に配設された第５速
切換え用の同期装置である。

上記同期装置３１は、出力軸４にスプライン結合された
クラッチハブ４１と、該クラッチハブ４１に対して軸方
向に摺動可能にかつ相対回転不能に設けられたスリーブ
４２と、上記クラッチ１１ブ４１とスリーブ４２との間
に介設されたキー４３と、第１速および第２速ドリブン
ギヤ２１，２２に各々付設されたギヤスプライン４４ａ
、４４ｂと、上記キー４３と各ギヤスプライン４４ａ、
４４ｂとの間に介設されたシンクロナイザリング４５ａ
、４５ｂとからなる。そして、同期装置３１は、変速操
作によりそのスリーブ４２が図に示す中立位置からクラ
ッチハブ４１上を右側に移動せしめられたとき（つまり
第１速選択時）に第１速ドリブンギヤ２１と出力軸４と
を一体的に回転させるように連結し、スリーブ４２がク
ラッチハブ４１上を左側に移動せしめられたとき（つま
り第２速選択時）に第２ドリブンギヤ２２と出力軸４と
を一体的に回転させるように連結する。

また、他の同期装置３２．３３も、同期装置３１と同様
にクラッチハブ５１または６１と、スリーブ５２または
６２と、キー５３または６３と、ギヤスプライン５４ａ
、５４ｂまたは６４と、シンクロナイザリング５５ａ、
５５ｂまたは６５とからなる。そして、同期装置３２は
、シフトフォーク５６によりスリーブ５２が図に示す中
立位置からクラッチハブ５１上を右側に移動せしめられ
たとき（つまり第３速選択時）に第３速ドライブギヤ１
３と入力軸３とを一体的に回転させるように連結し、ス
リーブ５２がクラッチハブ５１上を左側に移動せしめら
れたとき（つまり第４速選択時）に第４速ドライブギヤ
１４と入力軸３とを一体的に回転させるように連結する
。また、同期装置３３は、シフトフォーク６６によりス
リーブ６２が図に示す中立位置からクラッチハブ６１上
を右側に移動せしめられたとき（つまり第５速選択時）
に第５速ドリブンギヤ２５と出力軸４とを一体的に回転
させるように連結する。

さらに、７１はトランスミッションハウジング２内のク
ラッチハウジング１側に上記入力軸３および出力軸４と
平行に配設されたリバースアイドルシャフトであって、
該リバースアイドルシャフドア１上には、入力軸３の第
１速ドライブギヤ１１と第２速ドライブギヤ１２との間
に形成されたプライマリリバースギヤ７２と常時噛合う
アイドルギヤ７３がシャフト７１に対１−軸方向に移動
不能にかつｔ口封回転可能に支持されているとともに、
該アイドルギヤ７３の反クラッチハウジング１側にリバ
ース用の同期装置７４が設けられている。

該同期装置７４は、リバースアイドルシャフト７１に対
し相対回転可能に遊嵌されたクラッチハブ８１と、該ク
ラッチハブ８１に対して軸方向に摺動可能にかつ相対回
転不能に設けられたスリーブ８２と、上記クラッチハブ
８１とスリーブ８２との間に介設されたキー８３と、ア
イドルギヤ７３に付設されたギヤスプライン８４と、上
記キー８３とギヤスプライン８４との間に介設されたシ
ンクロナイザリング８５とからなる。上シ己スリーブ８
２の外周にはスリーブギヤ８６が一体的に形成され、該
スリーブギヤ８６は、第１速−第２速切換え用同期装置
３１のスリーブ４２の外周に一体的に形成されたセカン
ダリリバースギヤ８７と常時噛合うようになっている。

しかして、同期装置７４は、シフトフォーク（図示せず
）によりスリーブ８２が図に示す中立位置から右側に移
動せしめられるリバース選択時にシンクロナイザリング
８５によりアイドルギヤ７３とスリーブギヤ８６とを同
期させるとともに該スリーブギヤ８６を介してアイドル
ギヤ７３の回転をセカンダリリバースギヤ８７に伝達す
るように構成されている。

尚、第１図では図面記載上の便宜よりリバースアイドル
シャフト７１の付近を展開した状態で示しており、この
リバースアイドルシャフト７１（アイドルギヤ７３）と
人力軸３（プライマリリバースギヤ７２）と出力軸４（
セカンダリリバースギヤ８７）との配置関係は第２図に
示す。また、第１図中、９１は出力軸４のクラッチハウ
ジング１側端部にスプライン結合により嵌挿されたファ
イナルピニオンギヤであって、該ファイナルピニオンギ
ヤ９１は、図示していないが、差動装置のリングギヤと
常時Ｉ噛合っており、変速機で変速された回転力はファ
イナルピニオンギヤ９１から差動装置を介して左右の車
輪に伝達される。

次に、上記実施例の作動、特に、リバース用同期装置７
４の作動について説明する。

リバース選択時以外のとき、リバース用同期装置７４の
スリーブ８２は、第１図に示す如きクラッチハブ８１上
の中立位置（動力を伝達しない位置）に位置する。この
ため、プライマリリバースギヤ７２と噛合ったアイドル
ギヤ７３はプライマ１１リバースギヤ７２ないし人力軸
３０回転に汁って回転（７、また、セカンダリリバース
ギヤ８７と噛合った同期装置７４のスリーブギヤ８６は
セカンダリリバースギヤ８７ないし出力軸４の回転に伴
って回転し、両ギヤ７３．８６の回転は各々独立的に行
われる。

一方、リバース選択時、リバース用同期装置７４におい
ては、シフトフォークによってスリーブギヤ８６がセカ
ンダリリバースギヤ８７と噛合った状態のままクラッチ
ハブ８１上をアイドルギヤ７３側に移動せしめられる。

ここで、リバースの選択は、通常、停車状態においてク
ラッチペダルを踏み込んだ後にチェンジレバ−をリバー
スに切換えて行われるが、クラッチペダルを踏み込んだ
直後は人力軸３は慣性により回転する。従って、この場
＆、出力軸４側のセカンダリリバースギヤ８７およびス
リーブギヤ８６は回転していないが、入力軸３側のプラ
イマリリバースギヤ７２およびアイドルギヤ７３は回転
している。

そして、このようにリバースギヤ系のうち人力軸０１１
１のギヤ（プライマリリバースギヤ７２およびアイドル
ギヤ７３）のみが回転１−でいる状態のときにスリーブ
ギヤ８６がアイドルギヤ７３側に移動すると、先ず、該
スリーブギヤ８６つまりスリーブ８２と共に移動するキ
ー８３によってシンクロナイザリング８５がギヤスプラ
イン８４側に押され、このシンクロナイザリング８５の
同期作用によりスリーブギヤ８６とアイドルギヤ８６と
が同期せしめられる。つまり、回転しているアイドルギ
ヤ８６が停止しているスリーブギヤ８６に同期して回転
を停止りする。この間１す１が完了した後、スリーブ８
２は更にアイドルギヤ７３側に移動してギヤスプライン
８４に噛合う。しかる後、クラッチペダル７３の踏みを
止めると、入力軸３に入力された回転力がアイドルギヤ
７３から上記スリーブギヤ８６を介してセカンダリリバ
ースギヤ８７に伝達され、これにより、車両が後退する
。

このように、クラッチペダルを踏み込んだ直後にリバー
ス選択をするときでもリバース用同期装置７４により先
にリバースギヤ系のギヤ同士を同期させ、その後に動力
伝達可能な状態に連結するので、リバースギヤ系での噛
合い音の発生を確実に防止することができる。

しかも、上記アイドルギヤ７３は従来の如くリバースア
イドルシャフト７１上をｊＷＪ動するものではなく、上
記同期装置７４はそのアイドルギヤ７４を摺動させるた
めに確保されたスペースに配置されているので、この同
期装置７４の配置により変速機の軸方向の長さが長くな
ることはなく、コンパクト化を図ることができる。

尚、本発明は上記実施例に限定されるものではなく、そ
の他種々の変形例を包含するものである。

例えば、上記実施例では、セカンダリリバースギヤ８７
が第１速−第２速切換え用同期装置３１のスリーブ４２
に形成された場合について述べたが、本発明は、このセ
カンダリリバースギヤ８７が独白に出力軸４（つまりセ
カンダリシャフト）に−体的に晒１転するように設けら
れた場合にも適用することができる。また、実施例の如
き５速変速機に限らず、４速変速機等にも適用できるの
は勿論である。

（発明の効宋） 以上の如く、本発明における車両用変速機のＦＬｌｌＳ
造によれば、リバースアイドルシャフト上に、プライマ
リリバースギヤに常時噛合いかつ該シャフトに対し相対
回転可能に支持されたアイドルギヤと、セカンダリリバ
ースギヤと常時噛合うスリーブギヤを有するリバース用
同期装置とを設けることにより、クラッチペダル踏み込
んだ直後にリバース選択をした時でも、上記同期装置に
よってアイドルギヤがスリーブギヤに同期して停止した
後に該スリーブギヤを介してアイドルギヤとセカンダリ
リバースギヤとが動力伝達可能に連結されるので、リバ
ースギヤ系での噛合い音の発生を確実に防止することが
できる。しかも、上記アイドルギヤは従来の如くリバー
スアイドルシャフト上を摺動するものではなく、上記同
期装置はそのアイドルギヤを摺動させるために＆＊Ｉ’
４されたスペースに配置されているので、この同期装置
の配置により変速機の軸方向の長さが長くなることはな
く、コンパクト化を図ることができる。

【図面の簡単な説明】

図面は本発明の実施例を示すもので、第１図は車両用５
速変速機の縦断側面図、第２図はリバースギヤ系の配置
関係を示す模式図である。 ４・・・出力軸（セカンダリシャフト）、７１・・・リ
バースアイドルシャフト、７２・・・プライマリリバー
スギヤ、 ７３・・・アイドルギヤ、 ７４・・・リバース用同期装置、 ８５・・・シンクロナイザリング、 ８６・・・スリーブギヤ、 ８７・・・セカンダリリバースギヤ。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. （１）リバースアイドルシャフト上に、プライマリリバ
   ースギヤに常時噛合いかつ該リバースアイドルシャフト
   に対し相対回転可能に支持されたアイドルギヤと、リバ
   ース用同期装置とが設けられており、上記同期装置は、
   セカンダリシャフト上に該シャフトと一体回転するよう
   に設けられたセカンダリリバースギヤと常時噛合いかつ
   軸方向に移動可能に設けられたスリーブギヤと、該スリ
   ーブギヤが軸方向のアイドルギヤ側に移動する時このス
   リーブギヤと上記アイドルギヤとを同期させるシンクロ
   ナイザリングとを有し、リバース選択時に上記シンクロ
   ナイザリングによりアイドルギヤとスリーブギヤとを同
   期させるとともに該スリーブギヤを介してアイドルギヤ
   の回転をセカンダリリバースギヤに伝達するように構成
   されていることを特徴とする車両用変速機の構造。