JPH02195093A - 管継手シール工法に用いる環状成形シール材 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〈産業上の利用分野〉 この発明は樹脂ライニングされたパツキン型継手、殊に
メカニカル管継手と、これに接続する管体とのシール工
法に使用される環状成形シール材の改良に関するもので
ある。

〈従来の技術〉 ガス、液体等の流体を輸送する管体と、該管体相互を接
続する継手管との接続部の防水あるいは防蝕は、この部
分の外側をテープでスパイラル状に巻きつけたり、熱収
縮性チューブで被覆して加熱収縮させる方法や、接続部
に螺合したナツトによりゴムバッキングまたは０リング
を締め付ける等の方法が採用されている。

最近の管体は、防蝕の目的のために鋼管表面に合成樹脂
等でライニング層を形成したものが多く、継手もメカニ
カル継手が多く使用されているが、その防蝕方法として
の従来のテープ巻きっけや熱収縮チューブの被覆では施
工性が悪（、満足な結果が得られていないのが現状であ
る。

一方、樹脂ライニングされたパツキン型管継手と管体と
の水密方法として、管継手内のパツキンでシールする工
法があるが、曲げ、引張り時の水密性は不十分なもので
あった。

しかして、本出願人は、半流動性シール材料な充填して
なる環状成形シール材が管と継手とをねじ結合し、その
締め付けにより圧縮変形させることにより、成形体中の
半流動性シール材が管と管体との間隙に押出されその間
隙を密閉する工法をさきに提案した（特願昭６０−１６
９５６３号）。

しかしながら、上記の工法では、その締付け時に留め金
具が環状成形シール材を押しつぶす場合が生じ、そのた
めに環状成形シール材の位置を移動させたり、変形、破
損させ、適正なシール材の充填がなされず、目的である
外部からの水の浸入を防止し、良好な防蝕効果を得るこ
とが不可能である。

く課題を解決するための手段〉 本発明者らは上記に鑑みて、管体と管継手とのシール工
法において、留め金具が環状成形シール材にくい込み、
または環状成形シール材を破壊に至らしめることを防止
するため、環状成形シール材に用いられている成形体の
形状および材質について検討した結果、この発明に至っ
たものである。

〈作用〉 そもそも留め金具が環状成形シール材に影響を与える原
因として考えられるのは、（１）環状成形シール材に用
いられている成形体が軟らかいこと（しかしながら、成
形体全体を硬くすると、締付けトルク圧が大きくなり、
使用できない）。（２）留め金具が固定されていないた
め、容易に移動してしまうこと。■留め金具と成形体の
接触部分の抵抗が大きすぎるため、金属製である留め金
具が成形体を押しつぶしてしまうこと。などである。

そこで、成形体の形状の特定化あるいは材質の一部又は
全部を変更して特定した外形構造とし、更に留め金具の
位置の固定、成形体への留め金具の侵入の防止を図り、
これによって環状成形シール材を保護し、適切なシール
材としての効果を損なうことのないような成形体を提供
することを目的とするものである。

〈実施例〉 この発明になる特定の形状あるいは特定の材質よりなる
成形体を用いた環状成形シール材を使用して管体と管継
手を接合するには第２図に示すように、まず先端内周を
傾斜面ｌとした拡径部２の内周に内ネジ３を刻設し、外
周全体に合成樹脂ライニング層４を形成した締付け環り
を管体Ｃに外挿する。次に環状成形シール材Ｂ、留め金
具ｌＯ１押さえリング１１、環状パツキン１２の順に外
挿し、最後に管継手Ａを挿入し、その後、締付け環りを
回転させながら管継手Ａをネジ結合させてい（。

これにより第３図に示すように、この結合が進むことに
より、環状成形シール材Ｂが圧縮変形し、その内部のシ
ール材が流動し、締付け環りと管体Ｃとの間隙内を充填
して継手内部の金属の腐食を防止するものである。

この場合において環状成形シール材Ｂを構成する成形体
５として、この発明では第１図（ａ）〜（ｇ）に示す形
状または構造とするものである。即ち、 第１図（ａ）は成形体５の留め金具１０接触側を留め金
具の形状に合わせて太き（湾曲させてあり、また第１図
（ｂ）では同じ（留め金具ｌｏを抱持できる凹部を形成
しており、この両者は何れも成形体５が留め金具１０を
包み込み固定する形状となっている。第１図（ｃ）では
成形体５の上部がストッパーの働きをする形状となって
いる。第１図（ｄ）と（ｅ）では留め金具ｌＯと成形体
５の接触面積をできるだけ小さ（し、これによって留め
金具１０との滑り効果を持たせたものである。

また第１図（ｆ）と　（ｇ）は成形体５の留め金具１゜
の接触面あるいは接触面とその上部を０．１〜１　、０
ｍｍ程度の金属板もしくは高密度ポリエチレン樹脂、ポ
リプロピレン樹脂、ポリエステル樹脂などの合成樹脂を
積層もしくは貼合１５することによって留め金具ｌＯの
侵入を防止するものである。

〈発明の効果〉 以上説明したように、この発明の環状成形シール材は、
それを構成する成形体の形状を特定したことにより、留
め金具の侵入及びくい込みを防止することができ、これ
によって良好な防水、防食効果を有する継目部を形成す
ることができるのである。

【図面の簡単な説明】

第１図（ａ）乃至（ｇ）は、この発明の環状成形シール
材を構成する成形体の特定形状および構造と留め金具の
関係を示す説明図、第２図はこの発明の環状成形シール
材を用いてシール工法を実施する状態を示す縦断面図、
第３図は実施後の状態を示す縦断面図である。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 管体に締め付け環、環状成形シール材、留め金具、押さ
   えリングおよび環状パッキンを外挿すると共に、前記管
   体端部を前記管継手に挿入し、ねじ結合して前記シール
   材を加圧変形させ、環と管体の間隙に押出して該間隙を
   閉塞密閉する管継手シール工法において、前記留め金具
   による変形、破損を防止するために、環状成形シール材
   を構成する成形体を特定の外形構造としたことを特徴と
   する管継手シール工法に用いる環状成形シール材。