JPH021858Y2 - - Google Patents
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- JPH021858Y2 JPH021858Y2 JP15289583U JP15289583U JPH021858Y2 JP H021858 Y2 JPH021858 Y2 JP H021858Y2 JP 15289583 U JP15289583 U JP 15289583U JP 15289583 U JP15289583 U JP 15289583U JP H021858 Y2 JPH021858 Y2 JP H021858Y2
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Landscapes
- Fixed Capacitors And Capacitor Manufacturing Machines (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】
本考案は固体電解コンデンサに関し、特に弁作
用を有す金属粉末の板状成形体よりなる陽極体の
外形形状に関する。
用を有す金属粉末の板状成形体よりなる陽極体の
外形形状に関する。
従来の固体電解コンデンサは、第1図aに示す
ように、タンタル、ニオブ、アルミニウム等の弁
作用を有する金属粉末を板状に加圧成形してなる
陽極体1に陽極リード2を植立し、この陽極体1
に順次、酸化被膜層、二酸化マンガン層、グラフ
アイト層、半田層を形成し、コンデンサ素子を得
たあと、第1図bに示すようにこの陽極リード2
にL字形に屈曲された陽極リード引き出し端子3
を逆L字形に溶接するとともに、陽極体1の表面
に設けた図示省略した陰極層の側端面に陰極リー
ド引き出し端子4を半田付けし、陽極リード2を
含むコンデンサ素子の全面を、絶縁部材5で被覆
し製造されている。
ように、タンタル、ニオブ、アルミニウム等の弁
作用を有する金属粉末を板状に加圧成形してなる
陽極体1に陽極リード2を植立し、この陽極体1
に順次、酸化被膜層、二酸化マンガン層、グラフ
アイト層、半田層を形成し、コンデンサ素子を得
たあと、第1図bに示すようにこの陽極リード2
にL字形に屈曲された陽極リード引き出し端子3
を逆L字形に溶接するとともに、陽極体1の表面
に設けた図示省略した陰極層の側端面に陰極リー
ド引き出し端子4を半田付けし、陽極リード2を
含むコンデンサ素子の全面を、絶縁部材5で被覆
し製造されている。
一方、近年ではチツプ型電子部品に代表される
ように、固体電解コンデンサにおいても、小型化
が要望されている。しかし弁作用金属粉末を板状
に成形した後、高温で焼結する陽極体を使つた固
体電解コンデンサでは、第1図cに示すように陽
極体の焼結時に陽極体の断面積の大きい面で曲が
りやねじれが生じる。そのため絶縁部分が厚くな
り、小型化ができない欠点を有し、また小型化の
ため絶縁部を薄くした時、第1図dに示すよう
に、特に陽極体の側端面角部1aが露出するよう
になり、耐湿性の劣化、さらに機械的強度不足と
いう欠点を有していた。
ように、固体電解コンデンサにおいても、小型化
が要望されている。しかし弁作用金属粉末を板状
に成形した後、高温で焼結する陽極体を使つた固
体電解コンデンサでは、第1図cに示すように陽
極体の焼結時に陽極体の断面積の大きい面で曲が
りやねじれが生じる。そのため絶縁部分が厚くな
り、小型化ができない欠点を有し、また小型化の
ため絶縁部を薄くした時、第1図dに示すよう
に、特に陽極体の側端面角部1aが露出するよう
になり、耐湿性の劣化、さらに機械的強度不足と
いう欠点を有していた。
そこで本考案者はこの欠点を改良した第2図お
よび第3図に示すように、陽極体表面の断面積の
大きい相対する2面に1つ以上の帯状突出部また
は帯状構部を長辺に沿つて平行に設けた陽極体を
先に提案した。
よび第3図に示すように、陽極体表面の断面積の
大きい相対する2面に1つ以上の帯状突出部また
は帯状構部を長辺に沿つて平行に設けた陽極体を
先に提案した。
しかし、この帯状突出部または帯状溝部を設け
た陽極体では長辺に対しての曲りは防止される
が、長辺に対する直角な辺での曲りに対する防止
効果は少ない。特に、第4図に示すように板状陽
極体の2つの辺6,7がほぼ同じ長さに近接した
場合には、帯状突出部または帯状溝部を設けた辺
に対し直角な辺で、曲がりが顕著に表われるとい
う欠点があつた。
た陽極体では長辺に対しての曲りは防止される
が、長辺に対する直角な辺での曲りに対する防止
効果は少ない。特に、第4図に示すように板状陽
極体の2つの辺6,7がほぼ同じ長さに近接した
場合には、帯状突出部または帯状溝部を設けた辺
に対し直角な辺で、曲がりが顕著に表われるとい
う欠点があつた。
そこで本考案者はさらに、この欠点を改良した
第5図および第6図に示すような陽極体表面の断
面積の大きい相対する2面に1つ以上の帯状突出
部または帯状溝部を斜めに設けた陽極体を提案し
た。しかし、この帯状突出部または帯状溝部を斜
めに設けた陽極体では、長辺に対する曲り、長辺
に対する直角な辺での曲りは防止されるが、斜め
に設けた帯状突出部または帯状溝部に対して平行
な辺での曲りに対する防止効果は少ない。特に、
第7図に示すように、超高温で焼結する場合また
は焼結時陽極体の断面積の大きい2面での温度差
が大きい場合には、斜めに設けた帯状突出部また
は帯状溝部に対して平行な辺での曲りやねじれが
顕著に表われるという欠点があつた。
第5図および第6図に示すような陽極体表面の断
面積の大きい相対する2面に1つ以上の帯状突出
部または帯状溝部を斜めに設けた陽極体を提案し
た。しかし、この帯状突出部または帯状溝部を斜
めに設けた陽極体では、長辺に対する曲り、長辺
に対する直角な辺での曲りは防止されるが、斜め
に設けた帯状突出部または帯状溝部に対して平行
な辺での曲りに対する防止効果は少ない。特に、
第7図に示すように、超高温で焼結する場合また
は焼結時陽極体の断面積の大きい2面での温度差
が大きい場合には、斜めに設けた帯状突出部また
は帯状溝部に対して平行な辺での曲りやねじれが
顕著に表われるという欠点があつた。
本考案の目的は、かかる従来の欠点を除去し、
小型で、かつ露出不良の少ない高信頼性の固体電
解コンデンサを提供することにある。
小型で、かつ露出不良の少ない高信頼性の固体電
解コンデンサを提供することにある。
本考案によれば、陽極リードを植立した弁作用
金属粉末の板状成形体よりらる陽極体表面の断面
積の大きい1面または相対する2面に1つ以上の
帯状突出部又は帯状溝部を互いに交わる方向に設
けたコンデンサ素子を有することを特徴とする固
体電解コンデンサが得られる。
金属粉末の板状成形体よりらる陽極体表面の断面
積の大きい1面または相対する2面に1つ以上の
帯状突出部又は帯状溝部を互いに交わる方向に設
けたコンデンサ素子を有することを特徴とする固
体電解コンデンサが得られる。
以下、本考案の実施例を第8図〜第15図を用
いてタンタル固体電解コンデンサにより説明す
る。
いてタンタル固体電解コンデンサにより説明す
る。
弁作用を有するたとえばタンタル金属粉末を第
8図に示すような上パンチ8aと下パンチ8bの
金属粉末と接する部分にたとえば半円弧状の溝部
を互いに斜交する方向に設けたプレス金型8を用
い第9図に示すようにタンタル金属粉末にタンタ
ル金属粉末にタンタル金属線からなる陽極リード
2の一部を埋設してプレス成型し、第10図a,
bのような板状成形体を製造する。
8図に示すような上パンチ8aと下パンチ8bの
金属粉末と接する部分にたとえば半円弧状の溝部
を互いに斜交する方向に設けたプレス金型8を用
い第9図に示すようにタンタル金属粉末にタンタ
ル金属粉末にタンタル金属線からなる陽極リード
2の一部を埋設してプレス成型し、第10図a,
bのような板状成形体を製造する。
このようにして、得られたタンタル金属粉末の
板状成形体を高温で真空焼結して焼結体を形成す
る際に、特に、断面積の大きい面に、大きな熱収
縮が生じるが、断面積の大きい2面に断面が半円
弧状の突出部を互いに交わる方向に設けてあるた
め、突出部が平面的に見える面の左右・上下方向
への曲がりさらに突出部に沿つて、平行な辺での
曲りは完全に防止される。
板状成形体を高温で真空焼結して焼結体を形成す
る際に、特に、断面積の大きい面に、大きな熱収
縮が生じるが、断面積の大きい2面に断面が半円
弧状の突出部を互いに交わる方向に設けてあるた
め、突出部が平面的に見える面の左右・上下方向
への曲がりさらに突出部に沿つて、平行な辺での
曲りは完全に防止される。
さらにこのようにして得られた曲がりのない焼
結体の表面に誘電体酸化膜を形成させ、順次この
表面に二酸化マンガンなどの半導体層と、カーボ
ン層および銀ペースト層からなる陰極部9を形成
してコンデンサ素子を得たのち、陽極リード2と
陰極部9からおのおの導出された陽極リード引き
出し端子3、陰極リード引き出し端子4と共に、
この陽極体1を合成樹脂のモールド成形などによ
り第11図a,b,cのように外装させて得た固
体電解コンデンサは、合成樹脂等の外装部を厚く
する必要がなく、この結果、小型で且つ露出不良
の少ない高信頼性の固体電解コンデンサが得られ
るようになる。
結体の表面に誘電体酸化膜を形成させ、順次この
表面に二酸化マンガンなどの半導体層と、カーボ
ン層および銀ペースト層からなる陰極部9を形成
してコンデンサ素子を得たのち、陽極リード2と
陰極部9からおのおの導出された陽極リード引き
出し端子3、陰極リード引き出し端子4と共に、
この陽極体1を合成樹脂のモールド成形などによ
り第11図a,b,cのように外装させて得た固
体電解コンデンサは、合成樹脂等の外装部を厚く
する必要がなく、この結果、小型で且つ露出不良
の少ない高信頼性の固体電解コンデンサが得られ
るようになる。
以上、本考案によれば
(i) 焼結時の熱収縮による曲がりやねじれのない
陽極体が得られるので外装時の絶縁部を薄くす
ることができ、固体電解コンデンサの小型化を
促進することができる。
陽極体が得られるので外装時の絶縁部を薄くす
ることができ、固体電解コンデンサの小型化を
促進することができる。
(ii) モールド、デイツプなどの樹脂外装した際に
陽極体のねじれや曲がりがなくなるので、コン
デンサ素子の露出不良が激減し、歩留りが向上
する。
陽極体のねじれや曲がりがなくなるので、コン
デンサ素子の露出不良が激減し、歩留りが向上
する。
(iii) 二酸化マンガンなどの半導体層、カーボン
層、銀ペースト層からなる陰極が陽極体面に突
出部あるいは、溝部があることにより、陽極体
表面に強固に密着形成されるので、電気的特性
の信頼性が向上する。
層、銀ペースト層からなる陰極が陽極体面に突
出部あるいは、溝部があることにより、陽極体
表面に強固に密着形成されるので、電気的特性
の信頼性が向上する。
などの特徴を有する。
なお、ここでは陽極体表面に半円弧状の突出部
を設けた場合について述べたが第12図、第13
図のように三角状、四角状もしくはその他の曲が
り、ねじれを防止できる突出部形状であれば良い
ことは勿論である。
を設けた場合について述べたが第12図、第13
図のように三角状、四角状もしくはその他の曲が
り、ねじれを防止できる突出部形状であれば良い
ことは勿論である。
また、ここでは帯状突出部の場合について述べ
たが第14図に示すように帯状溝部を設けてもそ
の効果は変わらないことは言うまでもない。
たが第14図に示すように帯状溝部を設けてもそ
の効果は変わらないことは言うまでもない。
また第15図のように断面積の大きい1面に帯
状突出部または帯状溝部を互いに交わる方向に設
けても良いことは勿論である。
状突出部または帯状溝部を互いに交わる方向に設
けても良いことは勿論である。
第1図a,b,cおよびdは従来の固体電解コ
ンデンサのそれぞれ陽極体素子の斜視図、コンデ
ンサの断面図、曲がりの生じた陽極体の斜視図お
よびその断面図。第2図、第3図は従来の帯状突
出部、あるいは溝部を設けた陽極体の斜視図。第
4図は2辺がほぼ同じ長さの板状陽極体の斜視
図。第5図、第6図は従来の帯状突出部あるいは
溝部を斜めに設けた陽極体の斜視図。第7図は帯
状突出部に沿つて曲がりの生じた陽極体の斜視
図。第8図は本考案に使用したプレス金型の斜視
図。第9図は本考案陽極体のプレス成型状態を示
す側断面図。第10図a,bは第9図の成型によ
つて得られた陽極体の側面図および斜視図。第1
1図a,b,cは第7図陽極体の樹脂外装状態の
それぞれ正面図、側面図および上面図。第12
図、第13図、第14図a,b,c、第15図は
本考案板状陽極体の他の実施例のそれぞれ斜視
図。 1……陽極体、2……陽極リード、3……陽極
リード引出し端子、4……陰極リード引出し端
子、5……絶縁部、6,7……陽極体の各辺、8
……プレス金型、9……陰極部。
ンデンサのそれぞれ陽極体素子の斜視図、コンデ
ンサの断面図、曲がりの生じた陽極体の斜視図お
よびその断面図。第2図、第3図は従来の帯状突
出部、あるいは溝部を設けた陽極体の斜視図。第
4図は2辺がほぼ同じ長さの板状陽極体の斜視
図。第5図、第6図は従来の帯状突出部あるいは
溝部を斜めに設けた陽極体の斜視図。第7図は帯
状突出部に沿つて曲がりの生じた陽極体の斜視
図。第8図は本考案に使用したプレス金型の斜視
図。第9図は本考案陽極体のプレス成型状態を示
す側断面図。第10図a,bは第9図の成型によ
つて得られた陽極体の側面図および斜視図。第1
1図a,b,cは第7図陽極体の樹脂外装状態の
それぞれ正面図、側面図および上面図。第12
図、第13図、第14図a,b,c、第15図は
本考案板状陽極体の他の実施例のそれぞれ斜視
図。 1……陽極体、2……陽極リード、3……陽極
リード引出し端子、4……陰極リード引出し端
子、5……絶縁部、6,7……陽極体の各辺、8
……プレス金型、9……陰極部。
Claims (1)
- 陽極リードを植立した弁作用金属粉末の板状成
形体よりなる陽極体表面の断面積の大きい1面ま
たは相対する2面に1つ以上の帯状突出部または
帯状構部を互いに交わる方向に設けたコンデンサ
素子を有することを特徴とする固体電解コンデン
サ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP15289583U JPS6061717U (ja) | 1983-09-30 | 1983-09-30 | 固体電解コンデンサ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP15289583U JPS6061717U (ja) | 1983-09-30 | 1983-09-30 | 固体電解コンデンサ |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS6061717U JPS6061717U (ja) | 1985-04-30 |
JPH021858Y2 true JPH021858Y2 (ja) | 1990-01-17 |
Family
ID=30338422
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP15289583U Granted JPS6061717U (ja) | 1983-09-30 | 1983-09-30 | 固体電解コンデンサ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS6061717U (ja) |
-
1983
- 1983-09-30 JP JP15289583U patent/JPS6061717U/ja active Granted
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS6061717U (ja) | 1985-04-30 |
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