JPH02147213A - 表皮材一体発泡体の発泡成形型 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は表皮材一体発泡体の発泡成形型に関し、更に詳
細に説明すると、下型と上型とを備え、前記下型に表皮
材を配設し、該表皮材の内側に発泡合成樹脂の原液を注
入して発泡体を前記表皮材と一体に発泡成形する表皮材
一体発泡体の発泡成形型に関する。

〔従来の技術〕

従来より、車両等のシートクツション、シートバック及
びヘッドレスト等に表皮材一体発泡体が用いられている
。この表皮材一体発泡体の発泡成形型は下型と該下型に
型合わせされる上型とを備え、また中子型を挿入して使
用することができるようになされている。下型に表皮材
を配設した状態で、下型に中子型を挿入し、発泡体の肉
抜き部分を形成し、発泡合成樹脂の原液の使用量を減少
させることが行なわれ、またシートフレームやヘッドレ
ストフレーム等のフレームを挿入し、表皮材及びフレー
ムと一体に発泡体を成形することが行なわれている。

従来の表皮材一体発泡体の表皮材においては成形品の表
面側を被覆する部分、例えばメイン部及び側部に対応す
る形状に表皮材が形成され、背面側が開放された状態に
形成され、この開放部より発泡合成樹脂の原液を注入し
、成形品を形成した後に成形品の背面側を裏カバー等に
より被覆していた。

〔発明が解決しようとする課題〕

然し乍ら、従来の表皮材一体発泡体においては成形品の
背面側、即ち表皮材の背面側の開放部を裏カバー等によ
り被覆しなければならないが、表皮材の背面側の開放部
を小さく形成する場合には、表皮材を下型に配設するの
が困難となる欠点を有していた。また表皮材の開放部に
裏カバーをファスナー等の連結手段により取付ける場合
には、開放部に沿って固着したファスナーが表皮材を下
型に配設する際に下型の外側に折り返すのを阻害してい
た。

本発明の目的は表皮材の背面側の開放部を小さく形成し
た場合に表皮材の側部にインバース面が形成され、且つ
開放部に沿ってファスナーが固着されている場合にも表
皮材を下型に沿って簡易迅速に配設することができ、表
皮材を確実に位置決めして配設することができ、且つ成
形後に表皮材一体発泡体を発泡成形型より簡易迅速に取
出すことのできる表皮材一体発泡体の発泡成形型を提供
するものである。

〔課題を解決するための手段〕

本発明は上述せる課題に鑑みてなされたもので、下型と
上型とを備え、前記下型に表皮材を配設し、該表皮材の
内側に発泡合成樹脂の原液を注入して発泡体を前記表皮
材と一体に発泡成形する表皮材一体発泡体の発泡成形型
において、前記下型の上端部にイレコ型が着脱自在に取
付けられ、該イレコ型の成形面は下型の成形面と一連と
なるように形成され、前記下型に配設される表皮材の端
末が前記イレコ型の成形面側より背面側に導出されてイ
レコ型に係止されるようになされ、前記発泡体の成形後
に前記発泡成形型を型開きし、表皮材−体発泡体を取出
す際に前記イレコ型を下型から取外せるようになされて
いることを特徴とする。

〔作用〕

本発明に依れば、下型の上端部にイレコ型が着脱自在に
取付けられ、このイレコ型に表皮材の端末が係止される
ようになされているので、表皮材の背面側の開放部を小
さく形成し、且つファスナー等の連結部材を開放部の外
周縁に固着した場合にもイレコ型に表皮材の端末を係止
させることができ、且つ発泡体の成形後に表皮材一体発
泡体をイレコ型と共に脱型することができるものである
。

〔実施例〕

以下本発明に係る表皮材一体発泡体の発泡成形型の一実
施例を図面を参照して詳述する。

第１図及び第３図には、本発明に係る表皮材−体発泡体
の発泡成形型の一実施例の概略が夫々示されており、本
実施例ではシートバックに適用した場合として説明する
。この発泡成形型１１は、下型１２と、該下型１２に型
合わせされる上型１３とを備えると共に、下型１２と上
型１３との間に中子型１４が挿入されるようになされて
いる０発泡成形型１１の下型１２、上型１３及び中子型
１４はアルミ型、板金型を用いることができるものであ
る。下型１２の成形面１２ａの上端部と連続する成形面
１６ａを有するイレコ型１６が下型１２の上端部に着脱
自在に取付けられている。イレコ型１６の下端に保合ビ
ン１６ｂが下方に突出して形成され、この係合ピン１６
ｂが下型１２の上端部に形成された保合穴１２ｂに嵌合
するようになされている。尚係合ピン１６ｂと係合穴１
２ｂとは逆に形成するものであってもよく、その他イレ
コ型１６を下型１２に位置決めして固定し得るもので着
脱自在に構成されるものであればどのようなものであっ
てもよい。

前記イレコ型１６の背面側には表皮材２２の端末２２ｃ
の係止部としてのピン部材１７が設けられ、このビン部
材１７が表皮材２２の端末２２ｃに差し込まれるように
なされている。

第２図には本参考に適用される表皮材の一実施例の概略
が示されており、この表皮材２２は背面側に開放部２３
が形成され、この表皮材２２の背面側上部に対応する位
置に前面カバ一部２４の一端２４ａが連結されている。

また表皮材２２の開放部２３の外周縁２３ａと背面カバ
一部２４の外周縁２４ｂには連結部材の一例としてファ
スナー２５ａ、２５ｂが夫々形成され、このファスナー
２５ａ、２５ｂを相互に閉じることにより開放部２３に
背面カバ一部２４を取付けて被覆することができるよう
になされている。尚、ファスナー２５ａ、２５ｂに代え
て適宜の連結手段により背面カバ一部２４を取付けるこ
とができる。

下型１２に配設される表皮材２２は表面側の表皮２２ａ
と、該表皮２２ａの裏面側に接合されたワディング２２
ｂとからなり、また前記背面カバ一部２４は一枚ものの
合成樹脂シートから形成することができるが、背面カバ
一部２４を表皮材２２と同一のもので形成してもよい。

第１図に示す如く、下型１２に表皮材２２を配設し、表
皮材２２に連結された背面カバ一部２４を下型１２の側
部の上端より外側に導出させ、表皮材２２の端末２２ｃ
をイレコ型１６のピン部材１７に差し込み保持させる。

次いで、中子型１４及び上型１３を型合わせする。この
際シートバックフレーム等のフレームを挿入して一体成
形することもできる。上型１３に形成された注入口より
発泡合成樹脂の原液を注入し、第３図に示す如く、前記
表皮材２２と一体に発泡体３１を成形する。

次いで下型１２と上型１３とを型開きし、中子型１４を
取外し、表皮材一体発泡体２１を下型１２より取出す、
この表皮材一体発泡体２１を下型１２より取出すと、イ
レコ型１６の係合ピン１７が下型１２の係合穴１２ｂよ
り抜き出され、イレコ型１６と共に下型１２より取出さ
れるので、表皮材２２の端末２２ｃをピン部材１７より
取外し、イレコ型１６を取外す、尚イレコ型１６を下型
１２より取外した後に、下型１２より表皮材一体発泡体
２１を取出してもよい。

次いで表皮材１２の背面開放部２３にファスナー２５ａ
、２５ｂにより前面カバ一部２４を取付ければ、背面開
放部２３が被覆された表皮材一体発泡体２１を得ること
ができる。尚上述せる実施例では中子型１４を用いた場
合につき説明したがこれを省略したものであってもよい
。

第４図には本発明に係る発泡成形型の変形例が示されて
おり、前述せる実施例と対応する部分には同一符号を付
してこれ以上の詳細説明はこれを省略するも、前記表皮
材２２の端末２２Ｃがクリップ１７ａによりイレコ型１
６に係止されるようになされていることを除いては前通
せる実施例と同様の構成を有するものである。

即ち、表皮材２２の端末２２Ｃをイレコ型１６の上端で
折り返し、イレコ型１６の背面側に導出させ、このイレ
コ型１６の上端にクリップ１７ａにより表皮材２２の端
末２２ｃを押圧保持させるようになされているものであ
る。

斯る構成に依れば、表皮材２２の端末２２ｃがクリップ
１７ａにより押圧保持され、発泡合成樹脂の原液の注入
の際に含浸を防止することができ、クリップ１７ａと発
泡体３１の当接部分は表皮材２２の端末２２ｃと発泡体
３１とが非接合状態で形成され、ファスナー２５ａ、２
５ｂの開閉作業を容易に行えるものである。

〔発明の効果〕

以上が本発明に係る表皮材一体発泡体の発泡成形型の一
実施例の構成であるが、斯る構成に依れば、下型の上端
部にイレコ型が着脱自在に取付けられ、このイレコ型に
表皮材の端末が係止されるようになされているので、表
皮材の背面側の開放部を小さく形成し、且つファスナー
等の連結部材を開放部の外周縁に固着した場合にもイレ
コ型に表皮材の端末を係止させることができ、且つ発泡
体の成形後に表皮材一体発泡体をイレコ型と共に脱型す
ることができ、表皮材の配設作業を簡易迅速に行えると
共に、発泡体の成形後に表皮材一体発泡体を簡易迅速に
取出すことができ、作業能率を著しく向上させることが
できる表皮材一体発泡体の発泡成形型を得ることができ
る。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明に係る発泡成形型の一実施例の概略を示
す一部断面説明図、第２図は本発明に適用した表皮材の
前面図、第３図は本発明に係る発泡成形型を用いて表皮
材一体発泡体を形成した状態の一部断面説明図、第４図
は本発明の変形例を示す一部断面説明図である。 図中、１１・・・発泡成形型、１２・・・下型、１−２
ａ・・・成形面、１２ｂ・・・係合穴、１３・・・上型
、１４・・・中子型、１６・・・イレコ型、１６ａ・・
・成形面、１６ｂ・・・係合ビン、１７・・・ピン部材
、１７ａ・・・クリップ、２１・・・表皮材一体発泡体
、２２・・・表皮材、２３・・・背面開放部、２４・・
・背面カバ一部、３１・・・発泡体・ 第２

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. （１）下型と上型とを備え、前記下型に表皮材を配設し
   、該表皮材の内側に発泡合成樹脂の原液を注入して発泡
   体を前記表皮材と一体に発泡成形する表皮材一体発泡体
   の発泡成形型において、前記下型の上端部にイレコ型が
   着脱自在に取付けられ、該イレコ型の成形面は下型の成
   形面と一連となるように形成され、前記下型に配設され
   る表皮材の端末が前記イレコ型の成形面側より背面側に
   導出されてイレコ型に係止されるようになされ、前記発
   泡体の成形後に前記発泡成形型を型開きし、表皮材一体
   発泡体を取出す際に前記イレコ型を下型から取外せるよ
   うになされていることを特徴とする表皮材一体発泡体の
   発泡成形型。