JP2573725Y2 - 自動車用シートのトリム吊込み構造 - Google Patents

自動車用シートのトリム吊込み構造

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JP2573725Y2
JP2573725Y2 JP1991083065U JP8306591U JP2573725Y2 JP 2573725 Y2 JP2573725 Y2 JP 2573725Y2 JP 1991083065 U JP1991083065 U JP 1991083065U JP 8306591 U JP8306591 U JP 8306591U JP 2573725 Y2 JP2573725 Y2 JP 2573725Y2
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浩貴 住田
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Delta Kogyo Co Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、自動車用のシートのク
ッション部にトリム(表皮)を張り付ける場合のトリム
吊込み構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】自動車のシート(シートボトムおよびシ
ートバックの双方)は、通常内部のクッション部と、こ
のクッション部を覆うトリムとから構成されている。そ
して、クッション部は、発泡性の合成樹脂で形成されて
いる場合が多い。
【0003】従来、例えば図3に示されるように、クッ
ション部2が発泡性合成樹脂の場合、トリム5をクッシ
ョン部2に以下のようにして取り付けていた。
【0004】すなわち、クッション部2は、まずそれを
図示しない金型によって成形するときに、予め金型の中
にトリム5吊込み用のワイヤ4を装填しておき、それに
発泡性合成樹脂を射出して、前もってワイヤ4が溝3の
中に配置された状態で製造される。このとき、ワイヤ4
はその両端部を除きクッション部2内で発泡した状態の
合成樹脂とは一体に固着しないようにされる。
【0005】一方、クッション部2を被覆する大きさに
裁断されたトリム5用のウェブは、上記クッション部2
の溝3に対応する部分において縫合された縫合部51が
形成されている。
【0006】そして、クッション部2の溝3の底に没し
ているワイヤ4と上記縫合部51とを結合金具Cで結合
してトリム5の縫合部51を溝3内に引き込み、トリム
5によってクッション部2を被覆する。
【0007】そうすると、結合金具Cによる上記結合操
作によって変形していたクッション部2は元の形に復元
し、それに伴って結合金具Cは溝3の中に埋没し、トリ
ム5はクッション部2の表面で張設された状態になる。
【0008】
【考案が解決しようとする課題】ところで、従来の上記
のようなトリムの吊込み機構においては、ワイヤ4とト
リム5とは結合金具Cによって結合されるものであり、
この結合操作を行うためには、ペンチ様の結合工具に結
合金具Cを挾み付け、それを強圧しなけらばならず、そ
のための手の疲れは相当なものであり、また一々工具で
結合金具Cを挾み付けて作業しなければならないため作
業時間も短いものではない。
【0009】また、従来の結合金具Cによって一旦上記
結合を行うと、簡単な方法では取り外すことができない
ため、トリム5の張り替えは実質的に極めて困難であっ
た。
【0010】そのようなことから、従来のトリム吊込み
機構の改良が嘱望されていた。
【0011】本考案は、従来の上記のような問題点を解
決するためになされたものであり、簡単にシートのクッ
ション部にトリムを張り付けることができる自動車用シ
ートのトリム吊込み構造を提供することを目的としてい
る。
【0012】
【課題を解決するための手段】請求項1に係る考案は、
シートのクッション部の表面には溝が形成され、その溝
内にはその長手方向に亙ってワイヤが張設され、シート
のトリムにはワイヤに対して着脱自在のトリムセット片
が結合され、上記トリムセット片は、これを上記ワイヤ
に係止することによってトリムで上記シートのクッショ
ン部を被覆し得るように形成されているとともに、上記
トリムに結合された部分から若干離間した位置に、上方
から下方に向けてツールで押圧するに際しツールを係止
させる背部小片を有していることを特徴とするものであ
る。
【0013】請求項2に係る考案は、請求項1に係る考
案において、上記トリムセット片は、トリムに結合され
る平板状の支持小片と、この支持小片の下部で分岐して
一方側に形成された断面形状釣針状の係止片と、同他方
側に形成され、かつ、上記係止片の釣針状の先端部に当
接してこの当接部より下部において係止片の先端部との
間で下開きの溝が形成される小側板とからなり、この小
側板と上記係止板との間が上記係止片および上記小側板
の内のいずれか一方または双方の弾性変形によって離間
し得るように形成されていることを特徴とするものであ
る。
【0014】
【作用】上記請求項1記載の本考案によれば、トリムセ
ット片のトリムに結合された部分から若干離間した位置
に外方に向かって背部小片が突設されているため、この
背部小片とトリムセット片の外周面との間にドライバ等
のツールの先端を差し入れ、このツールでトリムセット
片を押え付けるようにすることにより、トリムセット片
をクッション部の溝奥に存在するワイヤに近付けること
が可能になり、これによってトリムセット片のワイヤへ
の装着操作が容易になる。
【0015】逆に、トリムセット片をワイヤから外すと
きは、背部小片にツールを押し当てた状態でトリムセッ
ト片の外方に向けて力を加えることによりトリムセット
片はワイヤから外れる。このように、請求項1記載の考
案によれば、トリムセット片に設けた背部小片によって
クッション部に対するトリムの着脱操作が従来に比べて
容易になり、組み付けコストの低減化に寄与することが
できる。
【0016】上記請求項2記載の本考案によれば、トリ
ムセット片は、断面形状釣針状の係止片と、その背部に
突起状に付設されて背部小片と、係止辺の釣針状の先端
部に当接して下方に下開きの溝を形成するように設けら
れる小側板とからなるため、ワイヤを固定した状態でこ
の係止辺の先端部下方に形成した上記溝部分にワイヤを
挾持させ、トリムセット片を上から押え付ければ小側板
あるいは係止片は外方に押し広がり、その結果形成され
る係止片と小側板との間隙を通ってトリムセット片の内
部に係止される。
【0017】
【実施例】図1は、本考案のトリム吊込み構造を示す部
分拡大一部切欠き斜視図である。図1に示すように、シ
ート1は、発泡性合成樹脂からなるクッション部2とこ
のクッション部2を被覆するトリム5とから構成されて
いる。
【0018】クッション部2には、トリム5をクッショ
ン部2の表面に吊り込む(張設する)ための溝3が設け
られている。そして、この溝3の中にはワイヤ4が張ら
れている。
【0019】一方、トリム5の上記溝3に対応した部分
は二枚のトリムが縫合され、その縫合部51には、適宜
個数の合成樹脂製のトリムセット片6が縫製によって取
り付けられている。
【0020】このトリムセット片6は、図2に示すよう
に、断面形状においてその右側に釣針状に形成された係
止片61を有している。そして、この係止片61の背部
(右側)には、上部に突出した背部小片62が付設され
ている。また、トリムセット片6の左側には、釣針状の
係止辺61の先端部611に外側から当接するように長
さ設定された小側板63が形成されている。このような
トリムセット片の先端部611より下方の部分には、係
止片61の先端部分とそれに当接した小側板63とによ
って下に開いた溝が形成されている。
【0021】上部の接合点64において上記係止片61
と上記小側板63とは一体に合流し、この接合点64に
は、支持小片65が上部に突出している。この支持小片
65の基端部分には、ミシン目を通すための厚みを薄く
した切欠き部651が支持小片65の全幅に亙って設け
られている。
【0022】従って、トリムセット片6は、通常の状態
では小側板63と係止片61とによってリングが形成さ
れている。
【0023】所定個数のこのようなトリムセット片6
が、図1に示すように、トリム5の縫合部51に、支持
小片65のみが重なるようにが並べられ、支持小片65
の切欠き部651部分にミシン目が走るように縫製され
て、トリム5とトリムセット片6とは結合されている。
【0024】つぎに、本考案の作用について説明する。
【0025】トリムセット片6をワイヤ4に係止するに
は、まず、図3に示すように、従来と同様にクッション
部2の溝3の底のワイヤ4に対して、図2の(A)に示
すように、トリムセット片6の小側板63と係止片61
とでつくる下開きの溝の部分を押し当て、その状態でド
ライバ様のツールTの先端を係止片61と背部小片62
との接合部分に形成する係止溝に差し込み、ツールTで
トリムセット片6を下方に押す。そうすると、図2の
(B)に示すように、ワイヤ4によって小側板63と係
止片61とが押し広げられてそれぞれ左右に開き、ワイ
ヤ4は両者間を摺り抜け、図2の(C)に示すようにト
リムセット片6のリングの中に納まって係止する。この
状態においては、小側板63は係止片61の先端部61
1に当止しているため、ワイヤ4がトリムセット片6の
リングから外れることはない。
【0026】このように、トリム5の縫合部51に縫製
されたトリムセット片6を、ワイヤ4に係止することに
よって、トリム5の縫合部51は溝3の中に引き込ま
れ、トリム5はクッション部2の表面に張り付けられ
る。このとき、上記操作によって変形していたクッショ
ン部2は元の形へ復元し、トリムセット片6は溝3の深
部に没入すると共に、トリム5はクッション部2の表面
で張設された状態、いわゆる吊り込み状態となる。
【0027】トリムセット片6をワイヤ4から取り外す
場合は、トリムセット片6の係止片61と背部小片62
とで形成する係止溝にツールTの先端を差し込み、その
先端によって背部小片62方向に力を加える。そうする
と、ワイヤ4によって小側板63は押し広げられて、図
2の(B)に示すように、トリムセット片6の小側板6
3は左方向に湾曲して小側板63と係止片61の先端部
611との間に間隙が生じる。この状態でトリム5を上
方に引き上げると上記間隙からワイヤ4はトリムセット
片6のリングの外に出る。
【0028】
【考案の効果】以上説明したように本考案は、シートの
クッション部の溝内に張設されたワイヤに、着脱自在と
されたトリムセット片を嵌合させて、トリムセット片に
結合されたトリムをクッション部の表面に吊り込むもの
であるため、従来のようなペンチ様の結合工具によって
金属製の結合金具を挾み付け、それを強圧するような操
作をすることなく、容易にトリムの吊り込みができる。
【0029】また、トリムセット片のワイヤからの取り
外しも容易であるため、従来のように古いトリムを破り
取ることなく、簡単に張り替えることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案のトリム吊込み構造を示す一部切欠き斜
視図である。
【図2】トリムセット片をワイヤに係止させる状態を示
す説明図である。
【図3】従来のトリム吊込み構造を示す斜視図である。
【符号の説明】
1 シート 2 クッション部 3 溝 4 ワイヤ 5 トリム 51 縫合部 6 トリムセット片 61 係止片 62 背部小片 63 小側板 64 接合点 65 支持小片 C 結合金具 T ツール

Claims (2)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シートのクッション部の表面には溝が形
    成され、その溝内にはその長手方向に亙ってワイヤが張
    設され、シートのトリムにはワイヤに対して着脱自在の
    トリムセット片が結合され、上記トリムセット片は、こ
    を上記ワイヤに係止することによってトリムで上記シ
    ートのクッション部を被覆し得るように形成されている
    とともに、上記トリムに結合された部分から若干離間し
    た位置に、上方から下方に向けてツールで押圧するに際
    しツールを係止させる背部小片を有していることを特徴
    とする自動車用シートのトリム吊込み構造。
  2. 【請求項2】 上記トリムセット片は、トリムに結合さ
    れる平板状の支持小片この支持小片の下部で分岐し
    て一方側に形成された断面形状釣針状の係止片と、同他
    側に形成され、かつ、上記係止片の釣針状の先端部に
    当接してこの当接部より下部において係止片の先端部と
    の間で下開きの溝が形成される小側板とからなり、この
    小側板と上記係止板との間が上記係止片および上記小側
    板の内のいずれか一方または双方の弾性変形によって離
    間し得るように形成されていることを特徴とする請求項
    1記載の自動車用シートのトリム吊込み構造。
JP1991083065U 1991-10-14 1991-10-14 自動車用シートのトリム吊込み構造 Expired - Lifetime JP2573725Y2 (ja)

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JPH0531699U JPH0531699U (ja) 1993-04-27
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JP5754354B2 (ja) 2011-11-15 2015-07-29 トヨタ紡織株式会社 車両用シート
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