JPH0211448A - 自動２輪車 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 ［産業上の利用分野］ この発明は、自！ｌ］２輪車の特にアンチロック制動装
置に関し、詳しくは、車輪の回転が停止した状態で車体
が走行するのを防止する制動装置に関するものである。

［従来の技術］ 従来より、ブレーキのロック状態、つまり車輪の回転が
停止し、かつ車体が路面上を滑って走行する状態を防止
するアンチロック制動装置がある（たとえば、特開昭６
０−２３６８５６号公報参照）。この制動装置は機械式
の構造である。この機械式に比べ、電子式のアンチロッ
ク制動装置は、路面の摩擦係数の変化に合せて、制動装
置を作動させることができる点において、近年注目され
ている。

［発明が解決しようとする課題］ ところで、電子式制動装置には、ブレーキのキャリパの
液圧を調整してブレーキのロック状態を解除する油圧ユ
ニットが必要である。ところが、従来、上記油圧ユニッ
トは、たとえばリヤシートの左右の側方に一対設けられ
ており、自動２輪車において比較的重いものである油圧
ユニットが重心から遠い位置になり、したがって、好ま
しくない。

また、アンチロック制動装置を設けた場合、部品点数が
増大するのは避けられない。ここで、上記油圧ユニット
は前輪用および後輪用の一対が必要であり、自動２輪車
の組立性を損っている。さらに、油圧ユニットからは多
数の配管が導出されており、そのため、自動２輪車の外
観を損うことがある。

この発明は上記従来の課題に鑑みてなされたもので、電
子式のアンチロック制動装置を備えた自動２輪車におい
て、油圧ユニットを自動２輪車の重心位置に近づけて配
置するとともに、組立性および外観の向上を図ることを
目的としている。

［課題を解決するための手段コ 上記目的を達成するために、この出願の請求項（１１の
発明は、前輪用および後輪用の油圧ユニットが互いに一
体的に形成され、この一体型の油圧ユニットが、スイン
グアームのピボット軸の上方の位置で、かつ、運転者用
シートの下方の位置に配置されるとともに、サイドカバ
ーでおおわれている。

この場合、ブレーキのロック状態を判別して上記油圧ユ
ニットを制御する電子制御装置は、リヤフェンダの前半
部の上面に取り付けるのが好ましい。

また、この出願の請求項（３）の発明は、前輪用および
後輪用の油圧ユニットが互いに一体的に形成され、この
一体型の油圧ユニットのうちモータを含む一部が、車体
の上部において後方へ延びる一対のフレーム部材間の下
方に位置し、かつ、油圧ユニットから延びる配管とのジ
ヨイント部が上記フレーム部材よりも車体の側方の外方
に位置するとともに、上記油圧ユニットが自動２輪車の
サイドカバーでおおわれている。

［作用］ この出願の請求項（１）の発明によれば、前輪用および
後輪用の油圧ユニットが互いに一体的に形成されている
ので、一体の油圧ユニットを車体に組付ければ良いので
、自動２輪車の組立性が向上する。また、スイングアー
ムのピボット軸の上方位置は、自動２輪車の形式にかか
わらず、比較的重心位置に近く、したがって、この位置
に一体型の油圧ユニットを配置することにより、重い油
圧ユニットが重心位置に近づく。また、運転者用シート
は比較的簡単に取り外すことができるので、運転者用シ
ートの下方に油圧ユニットを置くことにより、油圧ユニ
ットのメインテナンスがＳＭになる。さらに、この位置
はサイドカバーでおおうことができ、したがって、油圧
ユニットをサイドカバーでおおうことにより、外観の向
上を図ることができる。

また、電子制御装置をリヤフェンダの前半部の上面に取
り付けた場合は、上記の位置に配設された油圧ユニット
と電子制御装置が互いに近づいて配置されているので、
配線が短くなるとともに容易になる。

また請求項（３）の発明によれば、一体型の油圧ユニッ
トのうちモータを含む一部が一対のフレーム部材間に配
設されているから、油圧ユニットが車体の左右方法の中
央寄りに配置されることになるので、一体型の油圧ユニ
ットを重心位置の近くに置くことが可能になる。一方、
油圧ユニットのジヨイント部が一対のフレーム部材より
も車体の外方に位置しているから、サイドカバーを取り
外すことによりジヨイント部が露出するので、組立やメ
ンテナンスが容易になる。

［実施例］ 以下、この発明の一実施例を図面にしたがって説明する
。

まず、電子式アンチロック制動装置の概要について説明
する。

第１図において、１はフロントフォーク、４はスイング
アームで、このフロントフォーク１およびスイングアー
ム４は、それぞれ前輪２Ａおよび後輪２Ｂを回転自在に
支持している。３Ａおよび３Ｂはディスクプレートで、
それぞれ、前輪２Ａおよび後輪２Ｂに固定されており、
このディスクプレート３Ａ、３Ｂにはキャリパ５Ａ、５
Ｂが設けられて、周知のディスクブレーキ装置を構成し
ている。

第２図において、８は油圧ユニットで、配管７Ａ、７Ｂ
の経路の間に設けられており、後述するように、キャリ
パ５Ａ、５Ｂの液圧を調整して、ブレーキのロック状態
を解除するものである。上記キャリパ５Ａとブレーキ操
作用の第１のマスタシリンダ６Ａとは、上記配管７Ａお
よび油圧ユニット８の第１の油圧回路１４Ａを介して連
通している。一方、上記キャリパ５Ｂとブレーキ操作用
の第２のマスタシリンダ６Ｂとは、上記配管７Ｂおよび
油圧ユニット８の第２の油圧回路１４Ｂを介して連通し
ている。

上記第１および第２のマスタシリンダ６Ａ、６Ｂは、そ
れぞれ、ハンドルレバー９Ａおよびブレーキペダル９Ｂ
に連動して、キャリパ５Ａ、５Ｂ作動用の液圧を発生さ
せるものである。ＩＯＡは第１のリザーブタンク、ＩＯ
Ｂは第２のリザーブタンクで、上記マスタシリンダ６Ａ
、６Ｂに油を供給するとともに、上記マスタシリンダ８
Ａ。

６Ｂから排出された油を貯溜するタンクである。

１１Ａは前輪用の車輪速センサ、ＩＩＢは後輪用の車輪
速センサで、ディスクプレート３Ａ、３Ｂに形成された
溝などからなる検知部（図示せず）を検出して、それぞ
れ、前輪２Ａおよび後輪２Ｂ（第１図参照）の回転数を
検知する。この検知した車輪速度の信号ｎｌ、ｎ２は、
マイクロコンピュータ１２に出力される。

上記マイクロコンピュータ１２は、第１および第２の電
子制御装置１３Ａ、１３Ｂを内蔵している。上記第１お
よび第２の電子制御装置１３Ａ。

１３Ｂは、それぞれ、車輪速度の信号ｎｌ、ｎ２を受け
て、この信号ｎｌ、ｎ２に基づいて車輪の加減速度など
の演算を行うことにより、ブレーキのロック状態を判別
し、油圧ユニット８を制御する制御信号ａｌ、ａ２を出
力する。

上記油圧ユニット８は、１つのモータＭと、第１および
第２の油圧回路１４Ａ、１４Ｂと、第１および第２のオ
イルリザーバ１５Ａ、１５Ｂなどから構成されている。

上記油圧ユニット８は、上記制御信号ａｌ、ａ２により
、切換弁１６Ａ、１７Ａ、１６Ｂ、１７Ｂが切換えられ
るとともに、モータＭが作動するものである。この切換
および作動によって、上記第１および第２のマスタシリ
ンダ６Ａ、５Ｂのン復圧がキャリパ５Ａ、５Ｂのン由室
（図示せず）に直接作用したり、オイルリザーバ１５Ａ
、１５Ｂに油が逃がされてキャリパ５Ａ、５Ｂの作動が
解除されたり、あるいは、モータＭを作動させて、演算
に応じた液圧がキャリパ５Ａ、５Ｂに作用して、ブレー
キのロック状態を防止しながら、車両が停止する。

つぎに、この発明の要部について説明する。

第１図において、２０はへラドバイブで、フロントフォ
ーク１を回転自在に支持している。２１はアッパーチュ
ーブで、上記ヘッドパイプ２０から車体の上部を後方お
よりに延びており、さらに、その後方Ｂにシートレール
２２が延びている。上記アッパーチューブ２１およびシ
ートレール２２は、第３図のように、互いに平行的に一
対形成されており、第１図のように、それぞれ、その上
方に燃料タンク２３および運転者用シート２４が配設さ
れている。

上記油圧ユニット８は、第２図の１つのモータＭが第１
および第２の油圧回路１４Ａ、１４Ｂについて共用され
ることにより、前輪用および後輪用が互いに一体的に形
成されている。この一体型の油圧ユニット８は、第１図
のスイングアーム４のピボット軸２５の上方の位置で、
かつ、上記運転者用シート２４下方の位置に配設されて
いる。

また、上記油圧ユニット８は、第３図のように、そのモ
ータＭを含む一部が一対のシートレール２２の間に位置
し、かつ、第４図に示す上記配管７Ａ、７Ｂとのジヨイ
ント部２６Ａ、２６Ｂが第３図のように、シートレール
２２よりも車体の側方の外方Ａに突出して配置されてい
る。なお、５０はイグニッションコイル（図示せず）な
どの電装品であり、上記油圧ユニット８の反対側のシー
トレール２２の下方に配置されている。

上記モータＭは、油圧ユニット８全体よりも幅狭に形成
されており、その前方Ｆに位置するエアクリーナ２７と
、その後方已に位置するバッテリー２８とに挟まれるよ
うにして配置されている。つまり、第４図の側面図では
、油圧ユニット８はエアクリーナ２７およびバッテリー
２８と重なって配置されている。上記油圧ユニット８は
、クロスメンバ２９などから突出されたブラケット３０
．３１およびこのブラケット３０．３１に固定された支
持プレート３２などを介して、車体に固定されている。

第３図の油圧ユニット８の外方Ａには、第１図の一点鎖
線で示す自動２輪車のサイドカバー３３が設けられてい
る。つまり、油圧ユニット８はサイドカバー３３によっ
て、おおわれている。

上記マイクロコンピュータ１２は、後輪２Ｂの上方をお
おうリヤフェンダ３４の前半部の上面３４ａに取り付け
られている。なお、燃料タンク２３の下方には、図示し
ないエンジンが配置されている。

上記構成において、請求項（１）の発明は、前輪用およ
び後輪用の油圧ユニット８が互いに一体的に形成されて
いるので、車体への組付は工数が減少する。したがって
、自０２輪車の組立性が良い。

また、運転者用シート２４は比較的簡単に取り外すこと
ができるので、この運転者用シート２４の下方に上記油
圧ユニット８を置くことによって、メインテナンスが容
易になる。

ところで、上記スイングアーム４のピボット軸２５の上
方位置は、自動２輪車の形式にかかわらず、比較的重心
位置に近い。したがって、この位置に一体型の油圧ユニ
ット８を配置することにより、重い油圧ユニット８を重
心位置の近くに置くことができる。

さらに、上記スイングアーム４の上方で、かつ運転者用
シート２４の下方の位置は、サイドカバー３３でおおう
ことが容易である。したがって、油圧ユニット８をサイ
ドカバー３３でおおうことにより、油圧ユニットだけで
なく、外観の良くない第４図の配管７Ａ、７Ｂやジヨイ
ント部２６Ａ、２８Ｂをおおうことができ、その結果、
外観が著しく向上する。

また、第１図のマイクロコンピュータ１２をリヤフェン
ダ３４の前半部の上面に取り付けた場合は、マイクロコ
ンピュータ１２と、上記の位置に配設された油圧ユニッ
ト８とが互いに近づいて配置される。したがって、配線
が短くなるとともに容易になる。さらに、リヤフェンダ
３４の上面は、振動が少なく、エンジンの点火プラグか
らの電気的影響も少なく、しかも、エンジンの熱的影響
も受けにくい。

また、請求項（３）の発明では、一体型の油圧ユニット
８のうち第３図のモータＭを含む一部が、一対のシート
レール２２の間に設けられているから、油圧ユニット８
が車体の左右方向の中央寄りに配置される。したがって
、一体型の油圧二二ツト８を重心位置に近づけることが
できる。

一方、油圧ユニット８と配管７Ａ、７Ｂとのジョイン部
２６Ａ、２６Ｂが、シートレール２２のように一対のフ
レーム部材２２の外方Ａに配置されているから、第４図
のサイドカバー３３を取り外すことにより、上記ジヨイ
ント部２８Ａ、２８Ｂが第３図シートレール２２の外方
Ａに露出する。したがって、油圧ユニット８の組付けや
メンテナンスが容易になる。

しかも、ジョイン部２６Ａ、２６Ｂをシートレール２２
から突出させるだけで良いため、油圧ユニット８をサイ
ドカバー３３でおおうことができるので、やはり、外観
が著しく向上する。

［発明の効果］ 以上説明したように、この出願の各請求項の発明によれ
ば、自動２輪車の組立性が向上し、かつ、油圧ユニット
のメンテナンスが容易になる。

また、油圧ユニットを自動２輪車の重心に近づけて配置
できるとともに、外観も向上する。

さらに、請求項（２）の発明によれば、電子制御装置と
油圧ユニットとが近い位置に配置されるので、配線が短
くなるとともに容易になる。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの発明の一実施例を示す自動２輪車の側面図
、第２図は電子式アンチロック制動装置の概略構成図、
第３図は請求項（３）の発明の要部を示す平面図、第４
図は請求項（１）の発明の要部を示す側面図である。 ２Ａ・・・前輪、２Ｂ・・・後輪、４・・・スイングア
ーム、５Ａ、５Ｂ・・・キャリパ、６Ａ、６Ｂ・・・マ
スタシリンダ、７Ａ、７Ｂ・・・配管、８・・・油圧ユ
ニット、ＩＩＡ、ＩＩＢ・・・車輪速センサ、１２・・
・電子制御装置、２０・・・ヘッドパイプ、２１・・・
アッパチューブ（一対のフレーム部材）、２２・・・シ
ートレール（一対のフレーム部材）、２４・・・運転者
用シート、２５・・・ピボット軸、２６Ａ、２６Ｂ・・
・ジヨイント部、３３・・・サイドカバー　３４・・・
リヤフェンダ、３４ａ・・・上面、Ｍ・・・モータ、Ａ
・・・側方の外方、Ｂ・・・後方。 ≦臣の≦ρシΣ

Claims (3)

【特許請求の範囲】
1. （１）ディスクブレーキ装置のキヤリパとブレーキ操作
   用のマスタシリンダとの間における配管の経路に設けら
   れて、上記キヤリパの液圧を調整してブレーキのロック
   状態を解除する油圧ユニットと、前輪および後輪の回転
   数を検知して車輪速度の信号を出力する前輪および後輪
   の車輪速センサと、この車輪速センサからの車輪速度の
   信号を受けて、この車輪速度に基づいて演算を行うこと
   により、ブレーキのロック状態を判別して上記油圧ユニ
   ットを制御する電子制御装置とを備えた自動２輪車であ
   つて、 上記油圧ユニットは前輪用および後輪用が互いに一体的
   に形成され、この一体型の油圧ユニットは、スイングア
   ームのピボット軸の上方の位置で、かつ、運転者用シー
   トの下方の位置に配置されるとともの、サイドカバーで
   おおわれている自動２輪車。
2. （２）請求項（１）において、上記電子制御装置は、リ
   ヤフエンダの前半部の上面に取り付けられている自動２
   輪車。
3. （３）ディスクブレーキ装置のキヤリパとブレーキ操作
   用のマスタシリンダとの間における配管の経路に設けら
   れて、上記キヤリパの液圧を調整してブレーキのロック
   状態を解除する油圧ユニットと、前輪および後輪の回転
   数を検知して車輪速度の信号を出力する前輪および後輪
   の車輪速センサと、この車輪速センサからの車輪速度の
   信号を受けて、この車輪速度に基づいて演算を行うこと
   により、ブレーキのロック状態を判別して上記油圧ユニ
   ットを制御する電子制御装置と、車体の上部において後
   方に延びる一対のフレーム部材とを備えた自動２輪車で
   あつて、 上記油圧ユニットは前輪用および後輪用が互いに一体的
   に形成され、この一体型の油圧ユニットは、そのモータ
   を含む一部が上記一対のフレーム部材間の下方に位置し
   、かつ、上記配管とのジヨインド部が上記フレーム部材
   よりも車体の側方の外方に位置するとともに、自動２輪
   車のサイドカバーでおおわれている自動２輪車。