JP4409638B2 - スクータ用アンチロックブレーキ装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、スクータ用アンチロックブレーキ装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、車両に搭載するアンチロックブレーキ装置としては、油圧式ブレーキの油圧系に介装した油圧制御装置と、この油圧制御装置に制御信号を送出する電子制御装置とを備えたものがある。
【0003】
前記油圧制御装置は、モータで駆動する回転式油圧ポンプと、この油圧ポンプの下流側のオイル通路をブレーキキャリパー側とバイパス側とに切換える電磁弁とから構成している。前記電子制御装置は、制動中に車輪の回転が停止したときに前記電磁弁に制御信号を送出し、このときブレーキキャリパー側に伝達される油圧を一瞬低下させてから上昇させる構成を採っている。車輪の回転の有無は、電磁ピックアップからなる車輪速センサによって検出している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
発明者らは、上述したように構成したアンチロックブレーキ装置をスクータに搭載することを考えている。
しかるに、これを実現するためには電子制御装置を取付ける位置が問題であった。これは、電子制御装置にエンジンの熱や振動が伝達されないようにしなければならず、また、車輪によって跳上げられた水や雨水が電子制御装置にかからないようにしなければならないからである。電子制御装置の筐体は、内部の電子部品の熱が筐体外に放散され易いように形成しており、これに防水構造を採用することはできない。
【0005】
本発明はこのような問題を解消するためになされたもので、電子制御装置にエンジンの熱や振動が伝達されるのを抑制することができるとともに水がかかることがないスクータ用アンチロックブレーキ装置を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
この目的を達成するために本発明に係るスクータ用アンチロックブレーキ装置は、シートの下方に荷物収納箱およびユニットスイング式エンジンを搭載したスクータの油圧式ブレーキに用いるスクータ用アンチロックブレーキ装置であって、前記油圧制御装置に制御信号を送出する電子制御装置を、車体後部であってシートの下方に配設した荷物収納箱と、車体フレームの後端部と、シートの後方に位置する車体カバーとによって囲まれる部位に配設し、前記電子制御装置と前記エンジンとの間に前記荷物収納箱と前記車体フレームとを位置付け、前記油圧制御装置は、操向ハンドルと前記シートとの間に設けられた低床な足載せ板の下方に配設され、前記足載せ板の下方には、前記電子制御装置および前記油圧制御装置に給電するバッテリーが配設されているものである。
【0007】
本発明によれば、電子制御装置がエンジンから最も離間するようになるためエンジンの振動は電子制御装置に伝達される途中で減衰される。また、電子制御装置とエンジンとの間に荷物収納箱と車体フレームが位置するから、エンジンの熱はこれらの部材によって熱伝達の経路が断たれ、電子制御装置に伝達されることはない。さらに、車輪によって跳上げられた水や雨水が電子制御装置にかかるのを電子制御装置の周囲に位置する部材、すなわち荷物収納箱、車体フレームおよび車体カバーによって阻止することができる。
【0008】
【発明の実施の形態】
以下、本発明に係るスクータ用アンチロックブレーキ装置の一実施の形態を図1ないし図7によって詳細に説明する。
図1は本発明に係るアンチロックブレーキ装置を装備したスクータの側面図、図2は車体フレームの構成を示す平面図、図3は電子制御装置を拡大して示す側面図、図4は同じく平面図、図5は油圧制御装置を拡大して示す平面図、図5は油圧制御装置の支持構造を示す斜視図、図6は図1における後輪のハブ部分のVII−VII線断面図である。
【0009】
これらの図において、符号1で示すものは、この実施の形態によるスクータである。このスクータ1は、操向ハンドル2とシート3との間に低床な足載せ板4を備えるとともに、シート3の下方に荷物収納箱5およびユニットスイング式エンジン6を搭載している。
【0010】
前記操向ハンドル2は、後述する車体フレーム7のヘッドパイプ8にフロントフォーク9とともに回動自在に支持させている。フロントフォーク9は、従来周知のテレスコピック式のもので、下端部に前輪10を回転自在に取付けている。
前記シート3は、運転者と同乗者とが着座できる構造を採っており、前端部を支点として車体後側が上下方向に回動するようにブラケット(図示せず)を介して車体フレーム7に支持させている。
【0011】
前記荷物収納箱5は、上方に向けて開口するように形成して車体フレーム7に支持させてあり、前記シート3によって上部開口が開閉されるようになっている。なお、このスクータ1は、従来のスクータと同様に、車体フレーム7やシート3の下方の部品を覆う車体カバー11を備えている。前記足載せ板4はこの車体カバー11と一体的に形成している。
【0012】
前記車体フレーム7は、前記ヘッドパイプ8から車体後側に延びる2種類のダウンチューブ12〜15と、これらのダウンチューブ12〜15の後端部にエンジンマウント用ブラケット16を介して接続した後部フレーム17とから構成している。
【0013】
前記2種類のダウンチューブ12〜15は、それぞれ車幅方向に対をなすように形成し、相対的に下側に位置するダウンチューブ12,13は、図2に示すように、上側のダウンチューブ14,15より車幅方向の外側で前後方向に延びている。前記足載せ板4は、これら4本のダウンチューブ12〜15を上方から覆うように形成している。
【0014】
前記エンジンマウント用ブラケット16も車幅方向に対をなすように形成し、図示していないクロスメンバによって互いに連結している。
前記後部フレーム17は、図1および図2に示すように、平面視において車体の前方に向けて開放する横向きU字状に形成した下側パイプ18と、この下側パイプ18の上に設けた上側パイプ19とから構成している。上側パイプ19は、車幅方向に対をなすように形成しており、前記エンジンマウント用ブラケット16の上端部から下側パイプ18の後端部まで平面視において下側パイプ18と重なるように延設している。
【0015】
前記ユニットスイング式エンジン6は、前記エンジンマウント用ブラケット16に図示していないリンク機構を介して後部が上下方向に揺動するように揺動自在に支持させている。また、このエンジン6は、クランクケース6aの車体左側の端部に一体に形成した伝動ケース本体21(図7参照)を車体後側に延設し、この伝動ケース本体21の後端部と、クランクケース6aの車体右側に取付けた支持ブラケット22(図7参照)とによって後輪23を回転自在に支持している。さらに、伝動ケース本体21の後端部および支持ブラケット22の後端部と車体フレーム7との間には図1に示すようにクッションユニット24を介装している。
【0016】
前記後輪23は、図7に示すように、リム25を一体に形成したハブ26と、このハブ26にスプライン嵌合によって結合させた車軸27と、前記ハブ26に装着したタイヤ23a(図1参照)とから構成している。前記ハブ26は、メンテナンス時に車軸27から車体右側に外すことができるようになっている。
【0017】
前記車軸27は、伝動ケース本体21および支持ブラケット22に軸受28を介して回転自在に支持させている。この車軸27は、車体左側の端部に図示していない歯車式減速機を接続し、従来周知のユニットスイング式エンジンと同様に、前記歯車式減速機と、遠心クラッチ(図示せず)およびVベルト式自動変速機(図示せず)とを介してエンジン6のクランク軸に接続している。これらの歯車式減速機、遠心クラッチおよびVベルト式自動変速機は、伝動ケース本体21と、この伝動ケース本体21の車体左側に取付けた伝動ケースカバー21aとによって形成される空間に配設している。なお、図7において伝動ケースカバー21aの外側に位置する符号21bで示すものは、伝動ケースカバー21aを外側から覆う外側カバーである。
【0018】
このスクータ1は、前輪10と後輪23のブレーキ装置として油圧式のアンチロックブレーキ装置を採用している。このアンチロックブレーキ装置は、図1〜図4に示すように、車体の後部に配設した電子制御装置29と、前輪10または後輪23がロックしたか否かを検出するための車輪速センサ30,31と、前記足載せ板4の下方に配設した油圧制御装置32とから構成している。
【0019】
前記電子制御装置29は、前輪10または後輪23が制動時にロックしたときに後述する油圧制御装置32に制御信号を送出する構成を採り、図1〜図4に示すように、車体後部であってシート3の下方に配設した荷物収納箱5と、後部フレーム17の後端部と、シート3の後方に位置する車体カバー11とによって囲まれる部位に配設して後部フレーム17にブラケット33を介して支持させている。前輪10または後輪23がロックしたか否かは、前輪側と後輪側にそれぞれ設けた車輪速センサ30,31によって検出する。なお、この電子制御装置29および油圧制御装置32は、図1および図2に示すように、足載せ板4の下方に配設して車体右側で相対的に低いダウンチューブ13に支持させたバッテリー34から給電されるようにしている。
【0020】
前記電子制御装置29を取付けるブラケット33は、図3および図4に示したように、車体フレーム7の後部に車幅方向に対をなすように設けた前記上側パイプ19の後端に、これら二つの上側パイプ19どうしを連結するように取付けている。このブラケット33を上側パイプ19に取付ける構造は、上側パイプ19に突設した支持片19aにブラケット33を車体後側から重ね、これら両者を取付用ボルト35によって固定する構造を採っている。また、このブラケット33は、上下方向の両端部および両側部に突設した爪片33aと、両側部に車体後側から取付けたバンド33bとによって電子制御装置29を保持している。
【0021】
この実施の形態では、図3に示すように、電子制御装置29の下方にマッドガード36の仕切板36aを配設し、後輪23によって跳上げられた水が電子制御装置29にかかることがないようにしている。電子制御装置29と油圧制御装置32およびバッテリー34とを接続するリード線29aは、前記仕切板36aの上方を通して車体左側へ導出し、車体フレーム7に沿わせて車体前側へ配線している。
【0022】
なお、図3において電子制御装置29の側方に設けた符号37で示す部品は、このスクータ1のテールランプである。このテールランプ37は、図示していないブラケットを介して後部フレーム17に支持させ、車体カバー11の後端部に水が車体カバー11内に浸入することがないように防水構造を介して接続している。
【0023】
前記車輪速センサ30,31は、電磁ピックアップによって構成して前輪10のハブ38および後輪23のハブ26の近傍で回転することがない部材に支持させてあり、ハブ38,26に設けた内歯車の歯に検出部を対向させている。この車輪速センサ30,31の取付構造を後輪側を例に挙げて図7によって説明する。
【0024】
図7に示した後輪側車輪速センサ31は、前記伝動ケース本体21の後輪側に形成したフランジ39に、軸線が車軸27の軸線と平行になるとともに先端の棒状の検出部31aがこのフランジ39より車体右側に突出するように貫通させ、図示していない固定用ボルトによって固定している。前記フランジ39は、車軸27と同一軸線上に位置するように円形に形成し、図1に示すように、前記外側カバー21bから露出する部分に車輪速センサ31を取付けている。
【0025】
この実施の形態では、図1に示すように車体左側から見た状態で前記外側カバー21bによって車輪速センサ31の下側の半分が覆われるようにしている。このような構成を採ることにより、車輪速センサ31を設けても車体の外観が損なわれることがないばかりか、第三者に車輪速センサ31が破損されることを防ぐことができる。
【0026】
また、後輪23のハブ26には、前記フランジ39との間に環状の空間40を形成する有底円筒41を設けるとともに、前記検出部31aが検出する内歯車42を前記有底円筒41の内周部に固定している。前記検出部31aは、前記内歯車42の径方向の内側に臨ませて歯先に対向させている。
【0027】
さらに、前記フランジ39の外周部および前記有底円筒41の開口縁部は、これらの間にラビリンスシールが構成される形状に形成している。ラビリンスシールを図7において符号43で示す。
【0028】
このように車輪速センサ31を伝動ケース本体21のフランジ39に取付けることによって、後輪23の回転を車輪速センサ31によって検出することができる。なお、前輪側の車輪速センサ30も後輪側と同様に、軸線が車幅方向を指向するように位置付け、ハブ38とともに回転する内歯車(図示せず)の径方向の内側に検出部を臨ませている。
【0029】
前記油圧制御装置32は、前輪10と後輪23の車体右側にそれぞれ設けた油圧式ディスクブレーキ44,45と操向ハンドル2側のマスターシリンダとの間の油圧系に介装している。前輪側ディスクブレーキ44のブレーキディスクを図1中に符号44aで示し、ブレーキキャリパーを符号44bで示す。後輪側ディスクブレーキ45のブレーキディスクを図7中に符号45aで示し、ブレーキキャリパーを図2および図7中に符号45bで示す。なお、前記ブレーキディスク44a,45aは前輪10、後輪23のハブ38,26に取付け、前輪側のブレーキキャリパー44bはフロントフォーク9に取付け、後輪側のブレーキキャリパー45bは前記支持ブラケット22に取付けている。
【0030】
また、この油圧制御装置32は、図5および図6に示すように、モータ46と、このモータ46によって駆動される回転式油圧ポンプ47とを一体的に組合わせた構造を採っており、前記車体フレーム7の4本のダウンチューブ12〜15のうち下側の2本のダウンチューブ12,13における前記足載せ板4の下方に位置する部分に、鋼板からなる2枚のクロスメンバ48,49と、二つのブラケット50,51と、クッションゴム52とを介して弾性支持させている。
【0031】
前記二つのブラケット50,51は、それぞれ車体の前後方向に延びるように形成して前端部と後端部とを前記クロスメンバ48,49に固定用ボルト53によって固定している。これらのブラケット50,51のうち車体左側のブラケット50は、前記油圧ポンプ47の車体左側の端部を二つのクッションゴム52を介して弾性支持している。車体右側のブラケット51は、前記油圧ポンプ47の車体右側の端部を一つのクッションゴム52を介して弾性支持している。
【0032】
前記モータ46および油圧ポンプ47は、車幅方向の中央に配設し、軸線が車幅方向を指向するように位置付けている。なお、図6において油圧ポンプの側方に設けた符号54で示すものは点火装置のイグナイターである。
【0033】
前記油圧ポンプ47は、前輪側ディスクブレーキ44の油圧系と、後輪側ディスクブレーキ45の油圧系にそれぞれ油圧を加える従来周知の構造のもので、これらの油圧系の油圧を増減させるための電磁弁(図示せず)を内蔵している。この電磁弁は、前記電子制御装置29が送出した制御信号によってON,OFFが切換えれる。このアンチロックブレーキ装置は、制動時に前輪10または後輪23がロックしたときに、前記電磁弁が作動して前記油圧系の油圧を一瞬だけ低下させてから上昇させる構成を採っている。
【0034】
前輪側ディスクブレーキ44の油圧系と後輪側ディスクブレーキ45の油圧系は、操向ハンドル2側のマスターシリンダから油圧ポンプ47までの間の途中に油圧損失が可及的小さくなるように鋼管製のブレーキオイル用パイプ(以下、単にブレーキパイプという)を介装している。なお、前輪側ディスクブレーキ44の油圧系は、油圧ポンプ47からブレーキキャリパー44bまでの間の途中にも鋼管製のブレーキパイプを介装している。ここで、油圧系の配管の構成についてさらに詳細に説明する。
【0035】
前輪側ディスクブレーキ44の油圧系のうち操向ハンドル2の車体右側に設けた前輪ブレーキ用マスターシリンダ(図示せず)と油圧ポンプ47との間は、図1に示すように、マスターシリンダからヘッドパイプ8の下端近傍まで下方へ延びるブレーキホース55と、このブレーキホース55の下端から油圧ポンプ47まで延びるブレーキパイプ56とによって構成し、油圧ポンプ47と前輪側ブレーキキャリパー44bとの間は、油圧ポンプ47から車体左側で上側に位置するダウンチューブ14の近傍まで延びるブレーキホース57と、このブレーキホース57の先端からヘッドパイプ8の下端近傍まで延びるブレーキパイプ58と、このブレーキパイプ58の前端からブレーキキャリパー44bまで延びるブレーキホース59とから構成している。
【0036】
一方、後輪側ディスクブレーキ45の油圧系のうち操向ハンドル2の車体左側に設けた後輪ブレーキ用マスターシリンダ60と油圧ポンプ47との間は、このマスターシリンダ60からヘッドパイプ8の下端近傍まで延びるブレーキホース61と、このブレーキホース61の下端から油圧ポンプ47まで延びるブレーキパイプ62とから構成し、油圧ポンプ47と後輪側ブレーキキャリパー45bとの間はブレーキホース63によって構成している。
【0037】
前記ブレーキホース55,57,59,61,63は耐圧および耐油性が高いゴムによって形成している。この実施の形態では、上述した3本のブレーキパイプ56,58,62を、4本のダウンチューブ12〜15のうち車体左側で相対的に上側に位置するダウンチューブ14に沿わせて配管しており、車体後側を前記ダウンチューブ14にホルダー64によって固定し、車体前側を下側のダウンチューブ12にホルダー65によって固定している。
【0038】
これらのブレーキパイプのうち油圧ポンプ47に直接接続した入力側の2本のブレーキパイプ56,62は、図5および図6に示すように、油圧ポンプ47の付近の部分を車幅方向と平行に延びるように配管している。この実施の形態では、車幅方向に延びる部分の途中に上下方向に延びる部分を設けている。詳述すると、これらのブレーキパイプは56,62、油圧ポンプ47からモータ46の上方まで車体左側に延びる第1の水平方向延在部56a,62aと、この第1の水平方向延在部56a,62aの先端から上側のダウンチューブ14と略同じ高さまで上方に延びる上下方向延在部56b,62bと、この上下方向延在部56b,62bの上端から前記上側のダウンチューブ14の上方まで車体左側に延びる第2の水平方向延在部56c,62cと、この第2の水平方向延在部56c,62cの先端から車体の前方へ延びる前後方向延在部56d,62dとを有し、この前後方向延在部56d,62dをダウンチューブ14,12に前記ホルダー64,65によって固定している。このようにブレーキパイプ56,62を配管することによって、ブレーキパイプ56,62における油圧ポンプ47の付近の部分に略直角に折曲がる折曲部分が3箇所形成される。
【0039】
上述したように構成したアンチロックブレーキ装置は、電子制御装置29を荷物収納箱5と後部フレーム17と車体カバー11とによって囲まれる部位に配設しているので、電子制御装置29がエンジン6から最も離間するようになってエンジン6の振動は電子制御装置29に伝達される途中で減衰される。また、電子制御装置29とエンジン6との間に荷物収納箱5と車体フレーム7が位置するから、エンジン6の熱はこれらの部材によって熱伝達の経路が断たれ、電子制御装置29に伝達されることはない。
さらに、後輪23によって跳上げられた水や雨水が電子制御装置29にかかるのを電子制御装置29の周囲に位置する部材、すなわち荷物収納箱5、後部フレーム17および車体カバー11によって阻止することができる。
【0040】
【発明の効果】
以上説明したように本発明によれば、電子制御装置がエンジンから最も離間するようになるためエンジンの振動は電子制御装置に伝達される途中で減衰される。また、電子制御装置とエンジンとの間に荷物収納箱と車体フレームが位置するから、エンジンの熱はこれらの部材によって熱伝達の経路が断たれ、電子制御装置に伝達されることはない。
さらに、後輪によって跳上げられた水や雨水が電子制御装置にかかるのを電子制御装置の周囲に位置する部材、すなわち荷物収納箱、後部フレームおよび車体カバーによって阻止することができる。
【0041】
したがって、電子制御装置にエンジンの熱や振動が伝達されるのを抑制することができるとともに水がかかることがないスクータ用アンチロックブレーキ装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係るアンチロックブレーキ装置を装備したスクータの側面図である。
【図2】 車体フレームの構成を示す平面図である。
【図3】 電子制御装置を拡大して示す側面図である。
【図4】 電子制御装置を拡大して示す平面図である。
【図5】 油圧制御装置を拡大して示す平面図である。
【図6】 油圧制御装置の支持構造を示す斜視図である。
【図7】 図1における後輪のハブ部分のV−V線断面図である。
【符号の説明】
1…スクータ、5…荷物収納箱、6…ユニットスイング式エンジン、7…車体フレーム、11…車体カバー、17…後部フレーム、23…後輪、29…電子制御装置、33…ブラケット。

Claims (1)

  1. シートの下方に荷物収納箱およびユニットスイング式エンジンを搭載したスクータの油圧式ブレーキに用いるスクータ用アンチロックブレーキ装置であって、
    前記油圧式ブレーキの油圧系に介装する油圧制御装置と、この油圧制御装置に制御信号を送出する電子制御装置とを備え、前記電子制御装置を、車体後部であってシートの下方に配設した荷物収納箱と、車体フレームの後端部と、シートの後方に位置する車体カバーとによって囲まれる部位に配設してなり、
    前記電子制御装置と前記エンジンとの間に前記荷物収納箱と前記車体フレームとを位置付け
    前記油圧制御装置は、操向ハンドルと前記シートとの間に設けられた低床な足載せ板の下方に配設され、
    前記足載せ板の下方には、前記電子制御装置および前記油圧制御装置に給電するバッテリーが配設されていることを特徴とするスクータ用アンチロックブレーキ装置。
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