JPH01740A - 2−6族化合物結晶物品およびその形成方法 - Google Patents

2−6族化合物結晶物品およびその形成方法

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JPH01740A
JPH01740A JP63-72792A JP7279288A JPH01740A JP H01740 A JPH01740 A JP H01740A JP 7279288 A JP7279288 A JP 7279288A JP H01740 A JPH01740 A JP H01740A
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(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [l蛮業上の利用分野] 本発明は11− VI族化合物結晶物品およびその形成
法に関し、特に結晶形成面の材料の種類による堆積材料
の核形成密度の差を利用して作成したII −VI族化
合物単結晶物品ないし粒径が制御されたII −VI族
化合物多結晶物品およびそれ等の形成方法に関するもの
である。
本発明は、例えば半導体集積回路、光集積回路、光素子
等に使用される単結晶や多結晶等の結晶の形成に適用さ
れる。
[従来の技術] 従来、半導体電子素子や光素子等に用いられる単結晶薄
膜は、単結晶基体上にエピタキシャル成長させることで
形成されていた。例えば、St単結晶基板(シリコンウ
ェハ)上には、Si、Ge、GaAs等を液相、気相ま
たは固相からエピタキシャル成長することが知られてお
り、またGa八へ単結晶基板上にはGaAs、GaAl
 As等の単結晶がエピタキシャル成長することが知ら
れている。このようにして形成された半導体レーザを用
いて、半導体素子および集積回路、半導体レーザやLE
D等の発光素子等が作製される。
また、最近、二次元電子ガスを用いた超高速トランジス
タや、量子井戸を利用した超格子素子等の研究開発か盛
んであるが、これらを可能にしたのは、例えば超高真空
を用いたMBE  (分子線エピタキシー)やMOCV
D  (有機金属化学気相法)等の高精度エピタキシャ
ル技術である。
このような単結晶基板上のエピタキシャル成長では、基
板の単結晶材料とエピタキシャル成長層との間に、格子
定数と熱膨張係数とを整合をとる必要がある。この整合
が不十分であると格子欠陥がエピタキシャル層に発達す
る。また基板を構成する元素がエピタキシャル層に拡散
することもある。
このように、エピタキシャル成長による従来の単結晶薄
膜の形成方法は、その基板材料に大きく依存することが
分る。Mathews等は、基板材料とエピタキシャル
成長層との組合せを調べている(EPITAXIAL 
 GROWII+、八cademic  Press、
  New  York。
1975 ed、 by J、W、Mathews)。
また、基板の大ぎさは、現在Siウェハて6インチ楳度
であり、GaAs、サファイア基板の大型化は更に遅れ
ている。加えて、単結晶基板は製造コストが高いために
、チップ当りのコストが高くなる。
このように、従来の方法によって、良質な素子が作製可
能な単結晶層を形成するには、基板材料の種類が極めて
狭い範囲に限定されるという問題点を有していたち 一方、半導体素子を基板の法線方向に積層形成し、高集
積化および多機能化を達成する三次元集積回路の研究開
発が近年盛んに行われており、また安価なガラス上に素
子をアレー状に配列する太陽電池や液晶画素のスイッチ
ングトランジスタ等の大面積半導体装置の研究開発も年
々型んになりつつある。
これら両者に共通することは、半導体薄膜を非晶質絶縁
物基体上に形成し、該半導体薄膜にトランジスタ等の電
子素子を形成する技術を必要とすることである。その中
でも特に、非晶質絶縁物基体上に高品質の単結晶半導体
層を形成する技術か望まれている。
一般的に、5i02等の非晶質絶縁物基体上に薄膜を堆
積させると、基体材料の長距離秩序の欠如によって、堆
積膜の結晶構造は非晶質または多結晶となる。ここで非
晶質膜とは、最近接原子程度の近距離秩序は保存されて
いるが、それ以上の長距離秩序はない状態のものであり
、多結晶膜とは、特定の結晶方位を持たない単結晶粒か
粒界で隔離されて集合したものである。
例えば、SiO□上にSiをCVD法によって形成する
場合、堆積温度が約600℃以下であれば非晶質シリコ
ンとなり、それ以上の温度であれば粒径が数百〜数千人
の間で分布した多結晶シリコンとなる。ただし、多結晶
シリコンの粒径およびその分布は形成方法によって大き
く変化する。
更に、非晶質膜または多結晶膜をレーザや棒状ヒータ等
のエネルギビームによって溶融固化させることによって
、ミクロンあるいはミリメートル程度の大粒径の多結晶
薄膜が得られている(Single−Crystal 
 5ilicon  on  non−single−
crystal 1nsulators、 Journ
al of crystalGrowth vnl、6
3. No、3.0ctober、 1983 edi
tedby G、 W、 CuIIen ) 、’この
ようにして形成された各結晶構造の薄1漠にトランジス
タを形成し、その特性から電子易動度を測定すると、非
晶質シリコンでは〜0.1cm’/V−sec 、数百
人の粒径を有する多結晶シリコンでは1〜10cI2/
V−sec 、溶融固化による大粒径の多結晶シリコン
では単結晶シリコンの場合と同程度の易動度が得られて
いる。
この結果から、結晶粒内の単結晶領域に形成された素子
と、粒界にまたがって形成された素子とは、その電気的
特性に大きな差異のあることが分る。すなわち、従来法
で得られていた非晶質基体上の半導体堆積膜は非晶質構
造または粒径分布をもった多結晶構造であり、それ等の
堆積膜中に作製された半導体電子素子は、単結晶層に作
製された半導体電子素子に比べて、その性能が大きく劣
るものとなる。そのために、用途としては簡単なスイッ
チング素子、太陽電池、光電変換素子等に限られている
また、溶融固化によって大粒径の多結晶薄膜を形成する
方法は、ウェハごとに非晶質薄膜または多結晶薄膜を大
粒径化多結晶薄膜とするのにエネルギビームを走査する
ために、大粒径化に多大な時間を要し、量産性に乏しく
、また大面積化に向かないという問題点を有していた。
[発明が解決しようとする課題] 他方、II −VI族化合物半導体は、超高速デバイス
、光素子などの、Siでは実現できない新しいデバイス
を実現し得る材料として期待されているが、II −V
I族化合物結晶は、これまでSi単結晶基体上あるいは
II −VI族化合物単結晶基体上にしか成長させるこ
とができず、デバイス作製上の大きな障害となっていた
以上述べたように、従来のII −VI族化合物結晶成
長方法およびそれによって形成される結晶では、三次元
集積化や大面積化が容易ではなく、デバイスへの実用的
な応用が困難であり、優れた特性を有するデバイスを作
製するために必要とされる単結晶および多結晶等の結晶
を容易に、かつ低コストて形成することができなかった
本発明はこのような従来の欠点を解決し、大面積に成長
させた良質のII −VI族化合物結晶物品、結晶粒径
および結晶粒の所在位置が所望通りに良く制御されたI
I −VI族化合物結晶物品およびSiO2などの非晶
質絶縁性基体上に形成されたII −VI族化合物結晶
物品を提供することにある。
また本発明の他の目的は上述したII −VI族化合物
結晶物品を、特別な装置を用いず、簡単な工程で効率よ
く形成する方法を提供することを目的とする。
[課題を解決するための手段1 かかる目的を達成するために、本発明は、核形成密度の
小さい非核形成面(SNDS)と、非核形成面(SND
S)に隣接して配され、単一核のみより結晶成長するに
充分小さい面積と非核形成面(SNDS)の核形成密度
(NDS)より大きい核形成密度(NDL)とを有し、
非晶質材料からなる核形成面(SNDL)とを有する基
体と該基体上の前記単一核より成長して、核形成面(S
NDL)を越えて非核形成面(SNDS)に延在してい
るII −VI族化合物単結晶とを有することを特徴と
する。
また本発明は、核形成密度の小さい非核形成面(SND
S)と、単一核のみより結晶成長するに充分小さい面積
と非核形成面(SNDS)の核形成密度(NDS)より
大きい核形成密度(NDL)を有し、非晶質材料で形成
された核形成面(SNDL)とを隣接して配された自由
表面を有する基体に、周期律表第II族原子供給用の原
料と周期律表第VI族原子供給用の原料とを含む気相中
で結晶形成処理を施して、単一核よりII −VI族化
合物単結晶を成長させることを特徴とする。
さらに本発明は、核形成密度の小さい非核形成面(SN
DS)を有する基体の非核形成面(SNDS)の所望位
置に非核形成面(SND−)の核形成密度(NDS)よ
り大きい核形成密度(NDL)を有し、かつ単一核のみ
より結晶成長するに充分小さい面積の核形成面(Sso
L)を非晶質材料で形成し、次いで、周期律表第11族
原子供給用の原料と周期律表第VI族原子供給用の原料
とを含む気相中で前記基体に結晶形成処理を施して、単
一核を核形成面(SNDL)に形成し該単一核よりII
 −VI族化合物単結晶を成長させることを特徴とする
[作 用] 本発明によるIf −VI族化合物結晶物品は、従来の
ように下地基板の材料に制約されることがないために、
三次元集積化、大面積化および低コスト化を容易に達成
することができる。例えば、II −VI族化合物の単
結晶や多結晶を非晶質絶縁物基体上に容易に形成するこ
とができるために、電気的特性の優れた素子の多層化を
達成でき、従来にない多機能の集積回路を実現すること
ができる。
また本発明のII −VI族化合物結晶の形成方法は、
非核形成面(SNO5)形成用の材料より核形成密度(
NO)の十分大きい材料で核形成面(SNDL)を単一
の核だけが成長するように十分微細な大きさに形成する
ことによって、その微細な核形成面(SNDL)の存在
する箇所と一対一に対応して単結晶を選択的に成長させ
るものであり、これによって必要な大ぎさの単結晶、複
数の島状の単結晶、粒径および粒径分布が制御された多
結晶等の結晶を任意の材料の下地基板上に容易に形成す
ることができる。しかも、特別に新たな製造装置を必要
とせず、通常の半導体プロセスで使用される装置を用い
て形成することができる。
[実施態様例の説明] 本発明をより良く理解するためにまず、金属や半導体の
一般的な薄膜形成過程を説明する。
堆積面(結晶成長面)が飛来する原子と異なる種類の材
料、特に非晶質材料である場合、飛来する原子は基体表
面を自由に拡散し、または再蒸発(脱離)する。そして
原子同志の衝突の末、核が形成され、その自由エネルギ
Gが最大となるような核(臨界核)の大きさrc(=−
20゜/gv)以上になると、Gは減少し、核は安定に
三次元的に成長を続け、島状となる。「Cを越えた大き
さの核を「安定核」と呼び、以降の本発明の詳細な説明
に於いて、何等断わることなしに「核」と記した場合は
、この「安定核」を示すものとする。
また、「安定核」の中rの小さいものを「初期様」と呼
ぶ。核を形成することによって生ずる自由エネルギGは
、 G=  4if(e、)(o、r’ +173−3v 
−rj)f(θ) = l/4 (2−3cosθ+c
os2θ)ただし、r:核の曲率半径 θ:核の接触角 8v:単位堆積あたりの自由エネルギ σ0:核と真空間の表面エネルギ と表わされる。Gの変化の様子を第1図に示す。
同図において、Gが最大値であるときの安定核の曲率半
径がrcである。
このように核が成長して島状になり、更に成長して島同
志の接触が進行し、場合によっては合体か起こり、網目
状構造を経て最後に連続膜となって基体表面を完全に覆
う。このような過程を経て基体上に薄膜か堆積する。
上述したような堆積過程において、基体表面の単位面積
当りに形成される核の密度、核の大きさ、核形成速度は
、堆積の系の状態で決定され、特に飛来原子と基体表面
物質との相互作用が重要な因子となる。また、堆積物質
と基体との界面の界面エネルギの結晶面に対する異方性
によっである特定の結晶方位が基板に平行に成長するが
、基体が非晶質である場合には、基体平面内での結晶方
位は一定ではない。このために、核あるいは島同志の衝
突により粒界が形成され、特にある程度の大きさ以上の
島同志の衝突であれば合体が起きるとそのまま粒界が形
成される。形成された粒界は固相では移動しにくいため
に、その時点で粒径が決定される。
次に、堆積面上に選択的に堆積膜を形成する選択的堆積
膜形成法について述べる。選択的堆積膜形成方法とは、
表面エネルギ、付着係数、脱離係数、表面拡散速度等と
いう薄膜形成過程での核形成を左右する因子の材料間で
の差を利用して、基体上に選択的に薄膜を形成する方法
である。
第2図(^)および(B)は選択的堆積膜形成法の説明
図である。まず同図(A) に示すように、基板1上に
、基板1と上記因子の異なる材料から成る薄膜2を所望
部分に形成する。そして、適当な堆積条件によって適当
な材料から成る薄膜の堆積を行うと、薄膜3はgi膜2
の自由表面上にのみ成長し、基板1上の自由表面上には
成長しないという現象を生じさせることができる。この
現象を利用することで、自己整合的に成形された薄膜3
を成長させることができ、従来のようなレジストを用い
たりソゲラフイエ程の省略が可能となる。
このような選択的堆積膜形成法による堆積を行うことが
できる材料としては、例えば基板1として5i02、薄
膜2としてSt、 GaAs、窒化シリコン、そして堆
積させる薄膜3としてSi、 W、 GaAs。
InP等がある。
II −VI族化合物結晶はSt基板、II−VI族化
合物基板上に成長させることができ、SiO2基板上に
は成長しにくいことが知られている。しかし、SiO2
基板に周期律表の■族元素(原子)、V族元素(原子)
のイオン、または!■族元素(原子)、v1族元素(原
子)のイオンを打込んで、イオン打込み部の核形成密度
(NO)を高め、SiO2基板の核形成密度との差(△
ND)を十分に大きくして、II −VI族化合物の選
択堆積を行うことかてぎる。
また5i02など小さい核形成密度(NDS)を有する
材料面に、大きな核形成密度(NDL)を有する異なる
材料を付加し核形成密度差(△ND)を利用して選択的
に堆積膜を形成することもできる。
本発明は、このような核形成密度差(△ND)に基づく
、選択的堆積法を利用するものであって、堆積面(結晶
形成面)を形成する材料より核形成密度が十分大きく、
前記材料とは異種の材料から成る核形成面を単一の核だ
けが成長するように十分微細に形成することによって、
その微細な核形成面たけに単結晶を選択的に成長させる
ものである。
なお、単結晶の選択的成長は、核形成面の電子状態、特
にダングリングボンドの状態によって決定されるために
、核形成面を形成する核形成密度の低い材料(例えばS
iO□)はバルク材料である必要はなく、核形成面は任
意の材料の基板の表面に形成されていればよい。
以下、本発明を図面に基づいて詳細に説明する。
第3図(八)〜(D)は、本発明による結晶の形成方法
の第1実施悪様例を示す形成工程図てあり、第4図(^
)および(B)は、第3図(八)および(D)における
斜視図である。
まず、第3(A)および第4図(A) に示すように、
高融点ガラス、石英、アルミナ、セラミックスなどの高
温に耐える材質の基板4上に、選択核形成を可能にする
核形成密度の小さい薄膜5[非核形成面(SNDS)]
を形成し、その上に核形成密度の小さい薄膜5を形成す
る材料とは異種の材料を薄く堆積させ、リソグラフィ等
によってパターニングすることで異種材料から成る核形
成面(SNDL)(またはr 5eed4 と呼ぶ)6
を十分微細に形成して、結晶形成用の基体を得る。ただ
し、基板4の大きさ、結晶構造および組成は任意のもの
でよく、通常の半導体技術で作成した機能素子が既に形
成された基板であってもよい。また異種材料から成る核
形成面(SNDL) 6とは、上述したように、Seや
Zn等を薄膜5にイオン注入して形成される変質領域も
含めるものとする。さらに核形成面(SNDL)とは、
実質的に核が形成される面であればよく、非晶質材料で
構成される。
次に、適当な堆積条件を選択することによって核形成面
(SNDL) 6だけに薄膜材料の単一の核が形成され
る。すなわち、核形成面(SNDL) 6は、単一の核
のみが形成される程度に十分微細に形成する必要がある
。核形成面(SNDL) 6の大きさは、材料の秤類に
よって異なるが、数ミクロン以下であればよい。さらに
核は単結晶構造を保ちながら成長し、第3図(B)に示
すように島状の単結晶粒7となる。島状の単結晶粒7が
形成されるためには、すでに述べたように、薄膜5の自
由表面上では全く核形成が起こらないように結晶形成処
理条件を決めることが望ましいものである。
島状の単結晶粒7は単結晶構造を保ちながら核形成面(
SNDL) 6を中心にして更に成長しくIatera
lovergrowth) 、同図(C)に示すように
薄膜5の一部または全体を覆うことが出来る(単結晶7
A)。
続いて、必要に応じてエツチングまたは研磨によって単
結晶7Aの表面を平坦化し、第3図(D)および第4図
(B)に示すように、所望の素子を形成することができ
る単結晶層8が薄膜5上に形成される。
このように非核形成面(SNDS)を形成する薄膜5が
基板4上に形成されているために、支持体となる基板4
は任意の材料を使用することができる。
さらにこのような場合には基板4に通常の半導体技術に
よって機能素子等が形成されたものであっても、その上
に容易に単結晶層8を形成することかできる。
なお、上記実施態様例では、非核形成面(SNDS)を
薄膜5で形成したが、勿論第5図に示すように、選択核
形成を可能にする核形成密度(ND)の小さい材料から
成る基板をそのまま用いて、核形成面(SNDL)を所
望に応じた任意位置に設けることで結晶形成用の基体を
用意して、該基体上に単結晶層を同様に形成してもよい
第5図(A)〜(D)は、本発明の第2実施態様例を示
す結晶の形成工程図である。同図に示すように、選択核
形成を可能にする核形成密度(NO)の小さい材料から
成る基板9上に、核形成密度(ND)の大きい材料から
成る核形成面(SMAIL) 6を十分微小に形成する
ことで結晶形成用の基体として、該基体上に、第1実施
態様例と同様にして単結晶層8を形成することができる
第6図(八)〜(D)は、本発明による結晶の形成方法
の第3実施態様例を示す形成工程図であり、第7図(八
)および(B)は、第6図(A)および(tl)におけ
る斜視図である。
第6図(A)および第7図(^)に示すように、非晶質
絶縁性の基板ll上に、距ffi++ nを隔てて上記
基板11とは異種の材料で核形成面(S、DL) 12
−1 、12−2を十分に小さく配置する。この即問1
1は、例えは半導体素子または素子群を形成するために
必要とされる単結晶領域の大きさと同しかまたはそれ以
上に設定される。
次に、適当な結晶形成条件を選択することによって、核
形成面(SNDL) 12−1 、12−2だけに結晶
形成材料の核の唯一が形成される。すなわち、核形成面
12−1.12−2は単一の核のみが形成される程度に
十分微細な大きさ(面積)に形成する必要がある。核形
成面(SNoL)12−1 、12−2の大きさは、材
料の種類によって異なるが、好ましくは10μm以下、
より好ましくは5μm以下、最適には1μm以下が望ま
しい。さらに、核は単結晶構造を保ちながら成長し、第
6図(B)に示すように島状の単結晶粒13−1.13
−2となる。島状の単結晶粒13−1゜13−2が形成
されるためには、すでに述べたように、基板11上の核
形成面(SNDL)以外の表面で全く核の形成か起こら
ないように結晶形成処理条件を決めることか望ましいも
のである。
島状のl−結晶粒13−1.13−2の基板11の法線
方向のA’i品方位は、基板11の材料および核を形成
する材料の界面エネルギを最小にするように一定に決ま
る。なぜならば、表面あるいは界面エネルギは結晶面に
よって異方性を有するからである。しかしなから、すで
に述べたように、非晶質基板における基板面内の結晶方
位は決定されない。
島状の単結晶粒13−1.13−2はさらに成長して、
単結晶13A−1,13A−2となり、第6図(C)に
示すよう(ご隣りの単結晶13Δ−1,13Δ−2か互
いに接触するか、基板面内の結晶方位は一定てはないた
めに、核形成面(SNDL) 12−1と12−2の中
間位置に結晶粒界14が形成される。
続いて、単結晶13A−1,13A−2は三次元的に成
長するが、成長速度の遅い結晶面がファセットとして現
われる。その為に、エツチングまたは研磨によって単結
晶13A−1,13A−2の表面の平坦化を行い、更に
粒界14の部分を除去して、第6図(D)および第7図
(B)に示すように粒界を含まない単結晶の薄膜t5−
1,1s−2,t5を格子状に形成する。この単結晶薄
膜15−1.15−2.15の大ぎさは、上述したよう
に核形成面(SNDL) 12の間隔℃によって決定さ
れる。すなわち、核形成面(SNDL) 12の形成パ
ターンを適当に定めることによって、粒界の位置を制御
することができ、所望の大きさの単結晶を所望の配列で
形成することができる。
第8図(A)〜(D)は、本発明の第4実施態様例を示
す結晶の形成工程図である。同図に示すように、第1実
施態様例と同様に所望の基板4上に、核形成密度(ND
)の小さい材料から成る薄膜状の非核形成面(SNDS
) 5を形成し、その上に間隔ぶて核形成密度(ND)
の大きい異種材料から成る核形成面(SNDL) 12
を形成して基体を用意し、上記第3実施態様例と同様に
して単結晶層15を形成することかできる。
第9図(A)〜(C)は、本発明による結晶の形成方法
の第5実施態様例を示す形成工程図であり、第10図(
A)および(B)は、第9図(八)および(C)におり
る斜視図である。
ます、第9図(八)および第10図(八)に示すように
、非晶質絶縁性基板11に所望の大きさおよび形状の四
部16を形成し、その中に単一核のみか形成され得るに
充分微小面積サイズの核形成面(SsoL)12を形成
する。
続いて、第9図(B) に示すように、第1実施態様例
と同様にして島状の単結晶粒13を成長させる。
そして、第9図(C)および第1O図(B)  に示す
ように、単結晶粒13が凹部16を埋めるまで成長させ
、iiL結晶層17を形成する。
本実施態様例では、四部16内に単結晶粒13か成長す
るために、平坦化および粒界部分の除去工程か不要とな
る。
第11図(A)〜(C)は、本発明の第6実施態様例を
示す結晶の形成工程図である。同図に示すように、第1
実施態様例と1゛、様の任意の基板4上に、核形成密度
(ND)の小さい材料から成る薄膜状の非核形成面(S
NDS) 18を形成し、そこに所望の大きさおよび形
状の凹部16を形成する。そして、その中に非核形成面
(SNDSJ令形成する材料とは、異種の材料であって
、核形成密度(ND)の大きい材料から成る核形成面(
SNDL)12を微小面積に形成し、第5実施、態棟例
と同様にして単結晶層17を形成する。
第12図(A)〜(C)は、本発明の第7実施態様例を
示す結晶の形成工程図である。所望の基板19に凹部を
形成した後、充分核形成密度(NO)の小さい材料から
成る薄膜状の非核形成面(SN[)S)20を形成し、
以下前記の例と同様にして単結晶層17を形成すること
ができ゛る。
第13図(A)〜(D)は、本発明の第8実施態様例を
示す結晶の形成工程図である。
同図(A)〜(C)は第6図の(A)〜(C) と同じ
である。すなわち、核形成面12を間隔℃をおいて複数
個(図では2ケ)形成し、核形成面12上にoverg
rowthさせた単結晶粒13を形成する。この単結晶
粒13を更に成長さ、附で単結晶13Aを形成すること
によって核形成面(SNDL) 12のほぼ中央に粒界
14か形成され、単結晶+3Aの表面を平坦化すること
て第13図(D) に示すような粒径が略々!に揃った
多結晶層21を得ることかできる。
この多結晶層21の粒径は核形成面(SNDL)12の
間隔lににって決定されるために、多結晶の粒径制御が
可能となる。従来では、多結晶の粒径は形成方法や形成
温度等の複数の要因によって変化し、かつ犬ぎい粒径の
多結晶を作成する場合には、かなり幅をもった粒径分布
を有するものであったが、本発明によれば核形成面12
の間隔Iを決めることで制御性良く粒径および粒径分布
が決定される。
勿論、第8図に示すように、所望基板4上に核形成密度
(NO)の小さい非核形成面(SNDS) 5と核形成
密度(ND)の大きい核形成面(SNDL) 12−1
 、12−2を形成して、上記多結晶層21を形成して
もよい。この場合は、既に述べたように、基板材料や構
造等に制約されることなく、多結晶層21を粒径と粒径
分布を制御して形成することができる。
次に、上記核実施態様例における単結晶層または多結晶
層の具体的形成方法をより具体的、より詳細に説明する
実施例1 第14図を参照して本発明の第1の実施例として5i0
2上へのCdSe膜の形成法を説明する。
まずアルミナからなる基板4上に、シラン(SiL)と
酸素(02)を用いて通常用いられているCvD装置に
よるCVD  (化学気相法)によって、S i02膜
5を約1000人程度に堆積した。SiO2膜上の(:
dSeの核形成密度(NDS)は小さく、このs;o2
11莫5か非核形成面(SNDS)を形成するものとな
る。基板4上に5i02膜を設けるのでなく、SiO2
.アルミナ等の材料で基板4そのものを構成してもよい
次にフォトレジストで所望のパターンにSiO□膜5の
表面をマスクした。
フォトレジスl−でマスクした上面からイオンインプラ
ンタを用いてSeイオンを打込んだ。Seイオンは露出
された5i02膜表面にのみ打込まれた[第14図(A
)]。打込み量はl x 10”/ cm2であった。
Seイオンの打込まれない5i02膜表面ではCdSe
の核形成密度(NDS)は小さく、この部分が非核形成
面(SNDS)となる。一方、Seイオンが打込まれた
領域12−1.12−2では非核形成面(SNDS)よ
り大きな核形成密度(NDL)をもち、この部分が核形
成面(SNDL)となる。この時、イオン打込み部分の
大きさは1.2μm四方とした。このようにして結晶形
成用の基体を作成した。
SiO□I摸上よりフォトレジストを!!I離した後、
基体をPCf13雰囲気中で約450℃でlO分間程度
熱処理し、表面を清浄化した。
ついで基体を450℃に加熱しながら、基体表面にキャ
リアガスH2とともにジエチルカドミウム(Cd((:
Js)2:DECdと記す)と水素化セレン(II2S
e)をモル比で1・5の比で流し、MOCVD  (有
機金属化学気相)法によって(:dSe結晶を基体上に
成長させた。反応圧力は約20Torrとした。この状
態をしばらく維持すると、領域12−1.12−2表面
に単一核が・形成され、該単一核より単結晶成長が始ま
った。
その結果第14図CB)  に示すように、CdSe結
晶13−1゜13−2はSeイオンを打込んで形成した
核形成面(SNDL) 12−1.12−2上より結晶
成長し、非核形成面(SNDS)すなわちSeイオンの
打込まれていないSiO2膜表面上よりはCdSe結晶
は成長しなかった。
CdSe結晶13−1.13−2はさらに成長を続け、
第14図(C)に示すようにCdSe結晶13A−1,
13A−2は互いに接するようになった。その段階で結
晶成長を止めた(結晶形成処理を中断)。CdSe結晶
13A−1,13八−2の表面を研摩し、粒界をエツチ
ングすると第14図(D) に示すような[:dSe!
!L結晶15−1.15−2が得られた。基体温度47
0℃5反応圧力30Torrであった。
このようにして得られたCdSe単結晶15−1.15
−2の評価を電子顕微鏡による観察及びX線回折によっ
て行ったところ、単結晶15−1.15−2のそれぞれ
の粒径が80A1mで粒径分布が殆どない50X 10
0個のCdSe単結晶が基体上に形成されていた。
これらのCdSe単結晶はいずれも極めて良質の単結晶
性を有していることが示された。
実施例2 第8図を参照して本発明の第2の実施例を説明する。
ま−J”、セラミックスからなる高温に耐える基板4の
表面に、5il14と0□を用いた熱CVD法によって
5io211桑25を1000人程度堆積した。
次に、アーク放電型イオンブレーティング装置を用いて
、5i02膜5上にAl2203膜を堆積した。
その際装置内を1O−5Torrまで排気した後、02
カスを分圧で3 x 10−’Torr導入し、イオン
化電極50V、基板電位−50■、出力500Wとした
その結果5102膜5上にAl2203膜が約300人
堆積した。電子線回折法で分析したところ、この八u 
203膜は非晶質であった。
フォトレジストで所定のパターンにA1203M上をマ
スクし、HsPO,s : HNO3: CII+C0
0)1 :H2O=16:1:2:1の溶液でAl12
03膜の露出されている部分をエツチングして核形成面
12−1.12−2を形成した(第8図(A)参照・)
。この時、基板4を40℃程度に加熱した。核形成面1
2−1.12−2の太きさは1.2μm四方とした。こ
のようにして結晶形成用の基体を作成した。
その後、フォトレジストを剥離した後、基体をPCl3
τ囲気中で約450 ’Cでio分間程度熱処理し、表
面を清浄化した。5i02表面5ではCdSeの核形成
密度(NDS)は小さく、この部分が非核形成面(5N
DS)  となる。一方、 i20.膜12−1.12
−2 Li非核形成面(”NDS)  5より大ぎな核
形成密度(NDL)をもち、この部分が核形成面(5N
DL)  となる。
ついで基体を500℃に加熱しながら、基体表面にキャ
リアガス■2とともにジエチルカドミウム(DECd)
と水素化セレン()12se)をモル比で1=5の比で
流し、MOCVD (有機金属化学気相)法によってC
dSe膜を成長させた。反応圧力は30Torrとした
。CdSe結晶13−1.13−2はAu20.核形成
面(SNDL)12−1.12−2上のみより結晶成長
し、非核形成面(SNDS) 5すなわちSiO2表面
上には結晶成長するに充分な核は1つも形成されなかっ
た。
さらに結晶成長処理を続けて、実施例1と同様に良7丁
のCdSe単結晶を得た。基体温度は470℃、反応圧
力は]0Torr、DE[dとt(2S eの比は1:
5であった。
実施例3 アルミナからなる高温に耐える基板4の表面にアーク放
電型イオンブレーティング装置を用いてAl2203膜
を約300人堆積した。
次ニ51114 ト02 ヲ用いた熱CVD法によッテ
5i(hl摸を約1000人堆積した。
]オトレジス[・で所定のパターンに5iChllQ上
をマスクし、CH(:l12Fによる反応性イオンエツ
チングによって5i(hl1%の露出されている部分を
エツチングしてAf1203膜の一部を露出して核形成
面を形成した。この時、基板を400℃程度に加熱した
。核形成面の大ぎさは1.2μI四方とした。このよう
にして結晶形成用の基本を作成した。
フォトレジストを剥離した後、基体をPCf13雰囲気
中で約900℃で10分間程度熱処理し、表面を清浄化
した。SiO2膜表面ではCdSeの核形成密度(ND
S)は小さく、この部分が比核形成面(SNDS)とな
る。一方、l 203膜は非核形成面(SNDS)より
大きな核形成密度(NDL)をもち、この部分が核形成
面(SNDL)となる。
ついで基体を500℃に加熱しながら、基体表面にキャ
リアガス11゜とともにジエチルカドミウム(oEcd
)と水素化セレン(lI2se)をモル比で1:5の比
で流し、MOCVD  (有機金属化学気相)法によっ
てCdSe単結晶を成長させた。反応圧力は25Tor
rとした。(:dSe結晶はへJ2203核形成面(S
NDL)上にのみ単一核が形成され該単一核より成長し
、非核形成面(SNDS)すなわち5i02膜表面上か
らは単一の核の形成による、該核よりのCdSe結晶の
成長はみられなかった。
さらに結晶成長処理を続けて実施例1と同様に良質のC
dSe単結晶を得た。
実施例4 石英基板の上に、プラズマCVDを用いて窒化シリコン
膜を約300人堆積した。この時、!!2:SiH4:
N113−8:2:5の比で流し、反応圧力は0.16
Torr、 RFパワーはlO凱基板温度は300℃で
あった。
次にフォトレジストでバターニングし、窒化シリコン膜
を1.2 μm四方の大きさにした。この残存する微小
面積の窒化シリコン■りか核形成面となり、露出した石
英基板表面か非核形成面となる。
フォトレジストを剥離した後、基、仮を112雰囲気中
で約900℃で10分間熱処理して、表面を清浄化した
。このようにして結晶形成用の基体を作成した。
ついでこの基体を600℃に加熱しなから、基体表面に
キャリアガス112とともにジエチルカドミウム(DE
Cd)と水素化セレン(lI2se)をモル比で1.5
の比で流し、MOCVD (有機金属化学気相)法によ
ってCdSe膜を成長させた。反応圧力は約25Tor
rとした。CdSe結晶は窒化シリコン核形成面(SN
DL)上にのみ形成された単一核を基にして結晶成長し
、非核形成面(SNDS)すなわち石英表面上には結晶
成長用の核は形成されなかった。
実施例5 次のようにしてZnSSe混晶II −VI族化合物単
結晶を選択的に形成した。
実施例1と同様にして、高融点ガラス基板4上にSiH
4と02を用いた熱CVD法によって5i02膜5を約
1000人堆積した後、フォトレジストで所望のパター
ンに5i02膜表面をマスクし、イオンプランタ−を用
いてSeイオンを露出しているSiO2膜中に3xlQ
”7cm2打込んだ。打込み領域12−1.12−2の
大きさは1.2μm四方とした。このようにして結晶形
成用の基体を用意した。
ついでレジスト膜を剥離し、基体をPC113H囲気中
で約450℃lO分間程度熱処理して表面を清浄化した
ZnSSe混晶に対してもSeイオンの打込まれないS
iO2部分は小さい核形成密度(NDS)をもち、非核
形成面(5NDS) となる。一方、Seイオンが打込
まれた部分12−1.12−2はより大きな核形成密度
(NDL)を有し、核形成面(SNDL)となる。
このように核形成密度の差(△ND)を有する核形成面
(SNDL) 12−1.12−2と非核形成面(SN
DS)が存在する表面上に、キャリアガスとしてI+、
を用い、ジメチル亜1(DMXn)とジメチルセレン(
DMSe)およびジエチルサルファ (DES)をDM
2n: (DMSe十DES)の比を1:10(モル比
)として流した。基体温度は500℃に加熱して、反応
圧力は30Torrとした。第14図(B) に示した
と同様に、Seイオンを打込んで形成した核形成面C3
NDLI上のみに選択的に3元混晶11− VI族化合
物ZnSSe単結晶の成長が見られた。さらに結晶成長
処理を施し続りると第14図(C)のように単結晶13
A−1,13A−2か成長した。単結晶の大ぎさは約8
0μmて結晶性は良好であった。
なお、この場合ZnSSeにおけるSとSeの比は反応
ガスDESとDMSeの比を変えることによって任意に
制御することかできる。
以上の実施例に示したように、本発明によれは、大きな
核形成密度(NDL)を有する数μm以下の核形成面(
SNDL)に単一核を形成し、その単一核からのみU 
= Vt族化合物半導体単結晶を成長させることができ
る。
実りへ例6 II −VI族化合物におけるII族元素を■族元素と
!!i族元素で′置換したカルコパイライト型化合物単
結晶を以下のようにして形成した。
コレマて述べた各実施例におけると同様に、アルミナ基
板上に5i02膜を形成し、その上に実施例1における
と同様に部分的にSeイオンを打込んで核形成面(Ss
oL)を形成した。または実施例2におけるように、5
iChk上にA420.膜を設け、パターニングして核
形成面(SNDL)を形成した。このように非核形成面
(SNDS)と核形成面(SNDL)が共存する基体に
MOCVI)法により結晶成長処理を施して、微細な核
形成面(S、IoLl上にのみ単一核のみを形成し、該
核を中心にして選択的にカルコパイライト単結晶を形成
した。CuGaS2単結晶を形成する場合、反応ガスと
してシクロペンタジェニルトリエチルホスフィン銅(C
sllsCuP (C2+15) 3) 、  トリメ
チルガリウム(TMG)−、硫化水素(H2S)をキャ
リガス112と共に上記基体上に供給した。C2H3C
uP (C2H5) 3とTMGとは等そル比とし、1
12Sの量は前2者の和の数倍程度とした。反応圧力は
200Torr 、基体温度は550℃とした。このよ
うにして、S i 0211U上に選択的にCuGaS
2単結晶を形成することかできた。
以上の実施例に示したように、本発明によれば、大鮒な
核形成密度(NDL)を有する極めて微少な面積の核形
成面(5NDL)に単一核のみを形成し、その単一核か
らのみ成長した化合物半導体単結晶を形成することがで
きる。
以上の実施例においては、CVD法によって5i02膜
を形成する例を示したか、スパッタ法によって5i02
膜を形成することもできる。さらに表面をよく平坦化し
た石英そのものを堆積面として用いることもできる。
核形成面(5NDL)を形成するために打込まれるイオ
ン種としては、5e2−イオンだけでなく、II族元素
のイオン、 VI族元素のイオン、さらにIII族元素
のイオンやV族元素のイオンを用いることもできる。
II族元素の原料ガスとしてジメチル亜鉛、ジエチル亜
鉛(211(C211512) 、  シメf ルカト
ミ’7 ム(Cd (Clh) 21 、ジエチルカド
ミウム、ジプロピルカドミウム(Cd (C3H7) 
2) 、ジブチルカドミウム(Cd ([:4119)
 2) 、ジメチル水銀(l1g ((:)13) 2
) 、ジエチル水銀(l(g (C2115) 2)を
、■1族元素の原料ガスとして硫化水N (ths) 
、水素化セレン、ジメチルセレン、ジエチルセレン(S
e (C2115) 2) 、ジエチルセレナイF (
C113SeCI13)−ジメチルテルル(Ta (C
113) 2) 、ジエチルテルル(Te (G211
s) 2)を用い、これらの組合せによって、II −
VI族化合物Zn5jnTe、CdS、CdTe、Hg
Seの単結晶およびこれらの混晶化合物単結晶を核形成
面(SNDLJ上に単一の核のみを形成し、該核を中心
にして単結晶を選択形成することができる。znO単結
晶の選択形成も可能である。
混晶iヒ合物′#:、導体単結晶を、実施例2と同様に
Sin、股上に設けたAf!、203膜を核形成面(S
NDL)として、その七に選択形成できることは言うま
でもない。
さらに上述した各実施例においては、C:dSeおよび
ZnSSe単結晶の選択形成の工程にMOCVD法を用
いた例を示したが、本発明のII −VI族化合物膜の
選択形成はMBC(分子線エピタキシ)法等を用いても
全く同じ原理で行うことができる。
[発明の効果] 以上詳細に説明したように、本発明によるII −VI
族化合物結晶およびその形成方法は、非核形成面(SN
DS)形成用の材料より核形成密度(N[l)の十分大
きい材料で核形成面(SNDL)を単一の核だけが成長
するように十分微細に形成することによって、その微細
な核形成面(SNDL)の存在する箇所に単結晶を選択
的に成長させるものであり、これによって必要な大きさ
の単結晶、複数の島状の単結晶、粒径および粒径分布が
制御された多結晶等の結晶を任意の材料の下地基板上に
容易に形成することができる。しかも、特別に新たな製
造装置を必要とせず、通常の半H体プロセスで使用され
る装置を用いて形成することができる。
また、本発明による結晶は、従来のように下地基板の材
料に制約されることがないために、三次元集積化、大面
積化および低コスト化を容易に達成することができる。
例えば、II −VI族化合物の単結晶や多結晶を非晶
質絶縁物上に容易に形成することができるために、電気
的特性のf沓れた素子の多層化を達成でき、従来にない
多機能の集積回路を実現することができる。具体的には
、光素子、表面音響素子、圧電素子等と、それらの各々
との周辺回路IC等の集積、一体化か可能となる。
また、安価なガラスやセラミック等を下地材料とすれば
、駆動回路を一枚のガラス等の集積しだ大型フラットパ
ネルデイスプレィ等に大面積電子装置への応用が可能と
なる。
さらに、本発明は上記核形成面(SNDL)を非核形成
面(SNDS)に所望の大きざで所望の距雛をおいて形
成することによって、必要な大きさの単結晶を複数の箇
所に形成することかでき、レーザや電子線を照射して単
結晶を形成する溶融固化法に比べて、形成工程が大幅に
簡略化されまた形成時間が短縮される。
また、上記非核形成面(SNDS)に形成される核形成
面(SNDL)の間隔を調整することによって、その間
隔によって粒径が制御された多結晶を形成することかで
きる。この多結晶形成方法は、上記溶融同化法によって
大粒径の多結晶を形成する従来の方法に比べて、粒径お
よび粒径分布の制御性か良く、また形成時間も大幅に短
縮される。
【図面の簡単な説明】
第1図は薄膜形成過程における核の大きさrcと自由エ
ネルギGの関係を示す説明図、 第2図(A)および(B)は選択堆積法の説明図、第3
図(八)〜(D)は木発明による結晶の形成方法の第1
実施態様例を示す形成工程図、第4図(A)および(B
)は第3図(A)および(D)における基板の斜視図、 第5図(八)〜(D)は本発明の第2実施態様例を示す
結晶の形成工程図、 第6図は(A)〜(D)は本発明による単結晶の形成方
法の第3実施態様例を示す形成工程図、第7図(A)お
よび(B)は第6図(A)および(D)における基板の
斜視図、 第8図(A)〜(D)は本発明の第4実施態様例を示す
結晶の形成工程図、 第9図(A)〜(C)は本発明による結晶の形成方法の
第5実施態様例を示す形成工程図、第1O図(A)  
および(8)は第9図(八)および(C)における基板
の斜視図、 第11図(A)〜(C)は木発明の第6実施態様例を示
す結晶の形成工程図、 第12図(八)〜(C)は本発明の第7実施態様例を示
す結晶の形成工程図、 第13図(A)〜(0)は木発明の第8実施態様例を示
す結晶の形成工程図、 第14図(八)〜(D)は木発明の一実施例を示す結晶
の形成工程図である。 4・・・所望基板、 5.18.20・・・核形成密度の小さい材料から成る
薄膜(非核形成面)、 6.12・・・核形成面、 8.15.17・・・単結晶、 9.11・・・非晶質絶縁物基板、 14・・・粒界、 21・・・多結晶層。 第1図 第2 図 第3図 第4図 第5図 1忙2       12.−1 第6図 第7図 第8図 第10図 第11図 第12図 第13図 第14図

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1)核形成密度の小さい非核形成面(S_N_D_S)
    と、該非核形成面(S_N_D_S)に隣接して配され
    、単一核のみより結晶成長するに充分小さい面積と、前
    記非核形成面(S_N_D_S)の核形成密度(ND_
    S)より大きい核形成密度(ND_L)とを有し、非晶
    質材料で形成されている核形成面(S_N_D_L)と
    を有する基体と該基体上の前記単一核より成長して、前
    記核形成面(S_N_D_L)を越えて前記非核形成面
    (S_N_D_S)に延在しているII−VI族化合物単結
    晶とを有することを特徴とするII−VI族化合物結晶物品
    。 2)前記核形成面(S_N_D_L)が複数配されてい
    ることを特徴とする特許請求の範囲第1項に記載のII−
    VI族化合物結晶物品。 3)前記核形成面(S_N_D_L)は、区画されて複
    数配されれていることを特徴とする特許請求の範囲第1
    項に記載のII−VI族化合物結晶物品。 4)前記核形成面(S_N_D_L)は、非核形成面(
    S_N_D_S)内に規則的に区画化されて複数配され
    ていることを特徴とする特許請求の範囲第1項に記載の
    II−VI族化合物結晶物品。 5)前記核形成面(S_N_D_L)は、前記非核形成
    面(S_N_D_S)内に不規則的に区画化されて複数
    配されていることを特徴とする特許請求の範囲第1項に
    記載のII−VI族化合物結晶物品。 6)前記核形成面(S_N_D_L)のそれぞれより成
    長した単結晶が隣り合う核形成面(S_N_D_L)よ
    り成長した単結晶と隣接していることを特徴とする特許
    請求の範囲第2項に記載のII−VI族化合物結晶物品。 7)前記核形成面(S_N_D_L)のそれぞれより成
    長した単結晶が隣り合う核形成面(S_N_D_L)よ
    り成長した単結晶と空間的に離れていることを特徴とす
    る特許請求の範囲第2項に記載のII−VI族化合物結晶物
    品。 8)前記核形成面(S_N_D_L)が前記非核形成面
    (S_N_D_S)上に設けた所望形状の凹部の底面に
    形成され、前記単結晶が該凹部を埋めて島状に形成され
    ていることを特徴とする特許請求の範囲第1項に記載の
    II−VI族化合物結晶物品。 9)前記非核形成面(S_N_D_S)が非晶質材料か
    らなることを特徴とする特許請求の範囲第1項記載のI
    I−VI族化合物結晶物品。 10)前記非晶質材料がSiO_2であることを特徴と
    する特許請求の範囲第9項記載のII−VI族化合物結晶物
    品。 11)前記II−VI族化合物半導体が二元系II−VI族化合
    物半導体であることを特徴とする特許請求の範囲第1項
    に記載のII−VI族化合物結晶物品12)前記II−VI族化
    合物半導体が混晶II−VI族化合物半導体であることを特
    徴とする特許請求の範囲第1項に記載のII−VI族化合物
    結晶。 13)核形成密度の小さい非核形成面(S_N_D_S
    )と、単一核のみより結晶成長するに充分小さい面積と
    前記非核形成面(S_N_D_S)の核形成密度(ND
    _S)より大きい核形成密度(ND_L)とを有し、非
    晶質材料からなる核形成面(S_N_D_L)とを隣接
    して配された自由表面を有する基体に、周期律表II族原
    子供給用の原料と周期律表IV原子供給用の原料とを含む
    気相中で結晶形成処理をを施して、前記単一核よりII−
    VI族化合物単結晶を成長させることを特徴とするII−V
    I族化合物結晶の形成方法。 14)核形成密度の小さい非核形成面(S_N_D_S
    )を有する基体の前記非核形成面(S_N_D_S)の
    所望位置に該非核形成面(S_N__D_S)の核形成
    密度(ND_S)より大きい核形成密度(ND_L)を
    有し、かつ単一核のみより結晶成長するに充分小さい面
    積の核形成面(S_N_D_L)を非晶質材料で形成し
    、次いで、周期律表第II族原子供給用の原料と周期律表
    第VI族原子供給用の原料とを含む気相中で前記基体に結
    晶形成処理を施して、単一核を前記核形成面(S_N_
    D_L)に形成し該単一核よりII−VI族化合物単結晶を
    成長させることを特徴とするII−VI族化合物結晶の形成
    方法。 15)前記核形成面(S_N_D_L)を前記非核形成
    面(S_N_D_S)の内部に形成することを特徴とす
    る特許請求の範囲第15項記載のII−VI族化合物結晶の
    形成方法。 16)前記核形成面(S_N_D_L)を前記非核形成
    面(S_N_D_S)の面上に形成することを特徴とす
    る特許請求の範囲第15項記載のII−VI族化合物結晶の
    形成方法。 17)前記核形成面(S_N_D_L)を区画化して複
    数形成することを特徴とする特許請求の範囲第15項に
    記載のII−VI族化合物結晶の形成方法。 18)前記核形成面(S_N_D_L)を規則的に区画
    化して複数形成することを特徴とする特許請求の範囲第
    15項に記載のII−VI族化合物結晶の形成方法。 19)前記核形成面(S_N_D_L)を不規則に区画
    化して複数形成することを特徴とする特許請求の範囲第
    15項に記載のII−VI族化合物結晶の形成方法。 20)前記核形成面(S_N_D_L)を格子状に形成
    することを特徴とする特許請求の範囲第15項に記載の
    II−VI族化合物結晶の形成方法。 21)前記核形成面(S_N_D_L)を区画化して複
    数設け、該核形成面(S_N_D_L)のそれぞれより
    、単結晶を成長させることを特徴とする特許請求の範囲
    第14項に記載のII−VI族化合物結晶の形成方法。 22)前記それぞれの核形成面(S_N_D_L)より
    成長させる単結晶を該各核形成面(S_N_D_L)方
    向に該核形成面(S_N_D_L)を越えて成長させる
    ことを特徴とする特許請求の範囲第21項記載のII−V
    I族化合物結晶の形成方法。 23)各核形成面(S_N_D_L)より成長する単結
    晶を、隣り合う核形成面(S_N_D_L)間で隣接す
    る大きさまで成長させることを特徴とする特許請求の範
    囲第21項に記載のII−VI族化合物結晶の形成方法。 24)前記核形成面(S_N_D_L)を、前記非核形
    成面(S_N_D_S)を形成する材料を変質した材料
    で形成することを特徴とする特許請求の範囲第14項に
    記載のII−VI族化合物結晶の形成方法。 25)前記核形成面(S_N_D_L)を、イオン打込
    み法によって形成することを特徴とする特許請求の範囲
    第14項に記載のII−VI族化合物結晶の形成方法26)
    前記核形成面(S_N_D_L)を、前記非核形成面(
    S_N_D_S)を形成する材料より核形成密度の十分
    大きい材料を該非核形成面(S_N_D_S)上に堆積
    させた後、十分微細にパターニングすることによって形
    成することを特徴とする特許請求の範囲第14項に記載
    のII−VI族化合物結晶の形成方法。 27)前記核形成面(S_N_D_L)を構成する材料
    からなる面を覆って前記非核形成面(S_N_D_S)
    を形成し、該非核形成面(S_N_D_S)の一部を除
    去して前記核形成面(S_N_D_L)を露出させるこ
    とを特徴とする特許請求の範囲第14項に記載のII−V
    I族化合物結晶の形成方法。 28)前記基体を非晶質材料で構成することを特徴とす
    る特許請求の範囲第14項に記載のII−VI族化合物結晶
    の形成方法。 29)前記非晶質材料がSiO_2であることを特徴と
    する特許請求の範囲第28項記載のII−VI族化合物結晶
    の形成方法。 30)前記II−VI族化合物が二元系II−VI族化合物であ
    ることを特徴とする特許請求の範囲第14項に記載のI
    I−VI族化合物結晶の形成方法。 31)前記II−VI族化合物が混晶II−VI族化合物である
    ことを特徴とする特許請求の範囲第14項に記載のII−
    VI族化合物結晶の形成方法。 32)前記結晶形成処理をMOCVD法によって行うこ
    とを特徴とする特許請求の範囲第30項に記載のII−V
    I族化合物結晶の形成方法。 33)前記II−VI化合物のII族元素がI族元素とIII族
    元素で置換されていることを特徴とする特許請求の範囲
    第14項に記載のII−VI族化合物結晶の形成方法。
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