JPH0155161B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 〔発明の利用分野〕 本発明は個数単位あるいは複数単位でのピツキ
ングが可能なピツキング装置の運用方法に係り、
特に自動倉庫におけるピツキング時間を最小にし
たピツキング装置に関するものである。

〔発明の背景〕

従来のスタツカークレーンの昇降台上にピツキ
ング装置を搭載して個数単位のピツキング台を可
能にしたオーダピツキング方式は第１図に示すよ
うに走行駆動装置（図示せれず）を備えたスタツ
カークレーン４がラツク１に平行に敷設された軌
条５に沿つて走行し、前記スタツカークレーン４
の上部に設置された昇降駆動装置（図示されず）
によりマストに沿つて昇降台６を上下方向に昇降
させ、前記昇降台６に組込まれた間口方向に直角
な方向に伸縮自在なフオーク装置９によりパレツ
ト単位の入出庫作業を行なう。そして物品の個数
単位のピツキングは前記フオーク装置９と平行し
て前記昇降台６の下面に前記フオーク装置９と同
方向へ伸縮自在に組み込まれたバキユーム装置７
の先端下面に多数規則的に配置されたバキユム８
によつて物品の上面を吸着して行なわれる。そし
て、前記バキユーム８の吸着面に吸着された物品
は前記昇降台６が下降して、間口方向に沿つて床
上に設置されたコンベヤ装置３上に払出され、前
記コンベヤ装置３によつて出庫口に搬送される。
以上、述べたピツキング方式だと、スタツカーク
レーン４の走行、昇降動作にバキユーム装置７の
ラツク内での物品の吸着からコンベヤ装置３上へ
の払出し動作が加わり、動特に一度のピツキング
個数が多い場合にはバキユーム装置７の物品の吸
着からコンベヤ装置３上への払出し動作が数回と
なるなど物品のピツキングに多大な時間を要して
いた。

また、一般にパレツトに積載された複数個の物
品の中から数個の物品を機械的に取出す作業はア
ームの動作が多次元になるため所用時間が長くな
る。このためピツキング個数が多い場合はピツキ
ングに時間がかかり過ぎて出庫能率の悪い自動倉
庫となる。

また、従来の自動ピツキング装置を搭載したス
タツカークレーンはラツク内のユニツトロードに
ピツカーのアームや手が入つて必要個数の物品を
把握または吸着して、出庫コンベヤ上まで払出し
動作を行なつていた。この方法だとアームや手が
ラツク内に入り込むためのスペースが必要とな
り、ラツクの構成上無駄なスペースを必要とす
る。

〔発明の目的〕

本発明の目的は高速のピツキングが可能なピツ
キングシステムを提供することにある。

〔発明の概要〕

本発明は、スタツカークレーンの走行方向に並
列に複数のピツキング台を設け、また、この複数
のピツキング台の配列方向に沿つて出荷パレツト
待機場所を設け、複数のピツキング台のパレツト
の物品をピツキングして出荷パレツト待機場所の
パレツトに載せるピツキング手段を設けたことを
特徴とする。

〔発明の実施例〕

以下、本発明の一実施例を第２，３，４図によ
り説明する。第２図、第３図に示す如く、平行に
配置された２個のラツク１，１′の間をスタツカ
ークレーン４は種類別の区分けされたラツクの所
定のブロツクに走行、昇降を行ない、ラツク１へ
もラツク１′へも出入りしうるように構成されて
いるフオーク９でユニツトロード２をパレツトご
と昇降台６の中央に持込み、出庫ゾーン１８まで
運搬する。出庫ゾーン１８に前記スタツカクレー
ン４が移動すると、該フオーク９上にあるユニツ
トロード２をパレツトごとピツキングステーシヨ
ン１７または、直接出荷パレツト待機場所に移送
し、移送を終了するとスタツカークレーン４は次
のピツキング対象ユニツトロードを出庫させるた
めに倉庫内へ走行する。第４図に示すようにピツ
キングステーシヨン１７には第１のピツキング台
１２と第２のピツキング台１３が設けられてお
り、スタツカークレーンで出庫されたパレツトは
空のピツキング台１２，１３に移し替えられる。
但し、ピツキング台１２の方に優先的にパレツト
を出庫するようにする。ピツキングステーシヨン
１７に荷が持ち込まれるとピツキングステーシヨ
ン１７の上部をスタツカークレーン４の走行方向
と同方向に複数パレツト分移動可能なバキユーム
装置７により出荷パレツト待機場所１４上の出荷
パレツトに必要個数移載し、移載が終了すると出
荷コンベヤ１６により出荷口へ搬送される。ここ
で、出荷パレツト待機場所１４とは駆動源をもつ
ベルトコンベヤである。１５は空のパレツトを出
荷パレツト待機場所１４に供給するためのコンベ
ヤである。また、前記バキユーム装置７は、ピツ
キング手段としての一装置であり、物品の上面に
吸着可能な複数のバキユーム８と、これを図示の
如く昇降自在に吊下げており、かつ、架台１１を
水平方向に移動する走行体と、バキユーム８を物
品に吸着させるためのバキユームユニツト１０か
らなる。バキユーム８はピツキング台１２又は１
３と出荷パレツト待機場所１４との間を往復移動
する。なお、この場合のスタツカークレーンは、
フオーク９を有する昇降台６を有するが、第１図
のバキユーム装置７は有しない。

次に、スタツカークレーン４が新しくユニツト
ロードを積載したパレツトを出庫してくると、ピ
ツキングステーシヨン１７の空いているピツキン
グ台１２又は１３にユニツトロードをパレツトご
と移載し、移載が終了するとスタツカークレーン
４は必要個数のピツキングが終了したピツキング
台１３又は１２まで移動し、前記ピツキング終了
パレツトをスタツカークレーン４の昇降台６の中
央に持ち込み、ラツクの元のブロツクに戻すため
の作業を行なう。以下、出荷伝票のアイテム数だ
け同じ動作を繰り返す。

また、特にピツキング数量（出荷パレツト待機
場所１４上のパレツト上に必要とする物品の数
量）とスタツカークレーン４の昇降台６上のパレ
ツト上の物品の数量が等しい場合は、スタツカー
クレーン４は出荷パレツト待機場所１４の位置ま
で走行して、前記出荷パレツト待機場所１４にフ
オーク９でパレツトごと移し替え、出荷コンベヤ
１６で出荷口に搬送される。この時は出荷パレツ
ト補給コンベヤ１５から出荷パレツト待機場所１
４へは出荷パレツトは送られてこない。

〔発明の効果〕

本発明によれば、パレツト単位での出庫作業を
行なうスタツカークレーンの走行、昇降動作と並
行して、自動ピツキング作業を行なうことが可能
となり、従来のパレツト単位での入出庫作業を行
なう自動倉庫と同じ時間で個数単位および複数単
位でのピツキングを行なうことができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は従来の自動ピツキング方式スタツカー
クレーンの斜視図、第２図は本発明の一実施例で
ある自動倉庫全体の斜視図、第３図は自動倉庫部
分の平面図、第４図は同実施例に用いることがで
きる自動倉庫のピツキングシステムの斜視図であ
る。 ７……バキユーム装置、８……バキユーム、１
０……バキユームユニツト、１１……架台、１２
……第１ピツキング台、１３……第２ピツキング
台、１４……出荷パレツト待機場所、１５……出
荷パレツト補給コンベヤ、１６……出荷コンベ
ヤ、１７……ピツキングステーシヨン。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ 複数の物品を載せた複数のパレツトを格納す
   るためのラツクと、該ラツクに沿つて走行するも
   のであつて、該ラツクと複数のピツキング台との
   間でパレツトを搬送するためのスタツカークレー
   ンと、該複数のピツキング台の配列方向に沿つて
   設けられ、前記ラツクの外に接続していて、パレ
   ツトを載せることのできる出荷パレツト待機場所
   と、前記複数のピツキング台と前記出荷パレツト
   待機場所との間の上方を移動するものであつて、
   前記それぞれのピツキング台の位置において下降
   した状態でパレツト上の所要数の物品をピツキン
   グ可能であつて、前記出荷パレツト待機場所にお
   いて下降して前記ピツキングした物品をパレツト
   に載せることのできるピツキング手段と、からな
   る倉庫のピツキング装置。