JPH0142703Y2 - - Google Patents

Info

Publication number
JPH0142703Y2
JPH0142703Y2 JP17889683U JP17889683U JPH0142703Y2 JP H0142703 Y2 JPH0142703 Y2 JP H0142703Y2 JP 17889683 U JP17889683 U JP 17889683U JP 17889683 U JP17889683 U JP 17889683U JP H0142703 Y2 JPH0142703 Y2 JP H0142703Y2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
valve
valve stem
groove
sealing member
seal member
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired
Application number
JP17889683U
Other languages
English (en)
Other versions
JPS6086680U (ja
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed filed Critical
Priority to JP17889683U priority Critical patent/JPS6086680U/ja
Publication of JPS6086680U publication Critical patent/JPS6086680U/ja
Application granted granted Critical
Publication of JPH0142703Y2 publication Critical patent/JPH0142703Y2/ja
Granted legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Multiple-Way Valves (AREA)
  • Magnetically Actuated Valves (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、直動形電磁弁の改良に関するもので
ある。
例えば、実開昭55−36751号公報には、弁室内
に挿嵌したスプールを軸方向に変位させ、これに
より該スプールに嵌装した環状のシール部材を弁
室内面における弁座に対して摺動変位させて、弁
本体における流体の流れ方向を切換えるようにし
たスプール弁が開示されている。
上記スプール弁においては、シール部材を径方
向の幅が軸方向の厚みよりも大きい環状とし、そ
のシール部材をスプールにおける溝に嵌装し、シ
ール部材の端面とそれが軸方向に対向する溝の壁
との間にシール部材の着脱を容易にするための僅
かな隙間を設けると共に、シール部材の内径側を
溝の底部で挟着している。従つて、スプールが摺
動を開始するときにシール部材が溝内において若
干の傾動が可能であるとしても、その傾動の間に
スプールがシール部材と弁座との間に作用する静
止摩擦抵抗を振り切るのに十分な速度を与えられ
るとは限らず、しかもシール部材の内径側はスプ
ールの溝に挟み込まれて片持ち状態に支持されて
おり、そのためシール部材を傾動させるのにも少
なからね力が必要であり、従つてスプールの始動
摩擦抵抗は著しく大きなものとなる。
本考案の技術的課題は、流路の切換えに際して
弁棒が十分な移動速度に達するまで静止摩擦抵抗
が作用しないようにして、弁棒の始動抵抗を軽減
することにある。
上記課題を解決するため、本考案の電磁弁は、
上記従来の弁、即ち弁本体内の摺動部にシール部
材を介して摺動する弁棒を挿嵌し、該弁棒を電磁
操作力で駆動することにより流体の流れ方向を切
換えるものにおいて、上記シール部材を、径方向
の幅が軸方向の厚みより大きく且つ径方向の剛性
が小さなパツキンによつて形成し、これを上記弁
棒上に設けた溝に嵌装し、該弁棒上の溝の軸方向
長さを、少なくとも弁棒がシール部材の静止摩擦
抵抗を振り切るに必要な速度に達するまでに移動
する長さに設定したものとして構成される。
上記構成を有する本考案の電磁弁においては、
電磁操作力により弁棒を駆動するとき、弁棒上の
溝内における該弁棒の摺動方向端に位置するシー
ル部材が、その弁棒の始動に際して、弁本体の内
面と摺動することなく、弁棒の溝内において傾斜
状に変形し、そのため弁棒が小さな始動抵抗のも
とに始動することになる。また、シール部材が弁
棒の溝内において該弁棒に対して軸方向に摺動し
たとしても、両者の接触面積がシール部材と弁本
体との接触面積に比べて非常に小さく、従つて両
者間の摺動抵抗もさほど大きいものとはならな
い。このような始動に際し、弁棒上の溝内におい
て上述した場合と反対側にあるシール部材は、弁
本体の内面に対して摺動することになるが、上述
した始動抵抗の低減により、全体としては始動抵
抗が略半減することになる。
上記弁棒の始動により溝内においてシール部材
に最大の変形が与えられたときには、すでに弁棒
が加速されて、その後に作用するシール部材と弁
本体との間の大きな静止摩擦抵抗を振り切ること
が可能な状態にあり、従つて弁棒が安定的に軸方
向への移動を継続して、流体の流れ方向を切換え
る。
このような本考案の電磁弁によれば、弁棒に駆
動を小さな力で行うことができるので、ソレノイ
ドを小形で省電力形のものとすることができる。
以下に本考案の実施例を図面を参照して詳細に
説明する。
本考案をポペツト式の電磁弁に適用した第1図
において、1はソレノイド、2は弁部であり、ソ
レノド1によつて弁部2に組込んだポペツト弁3
を駆動して流体の流れ方向を切換えるように構成
している。
上記弁部2は、入力ポート4、出力ポート5及
び排出ポート6に形設した弁本体7を備え、該弁
本体7における上記各ポートを連通させた弁室8
内に上記ポペツト弁3を配設し、ポペツト弁3に
おける弁部9の両側に設けた弁棒10,10を弁
本体7における摺動部11,11にシール部材1
2,12を介して軸方向に摺動可能に挿嵌してい
る。
上記シール部材12は、例えば図示した断面瓢
箪形の如く、径方向の幅が軸方向の厚みよりも大
きく且つ径方向の剛性が小さな弾性体からなるパ
ツキンによつて形成され、そのシール部材12を
嵌装する弁棒10上に溝13の軸方向長さを、シ
ール部材12の軸方向の厚みよりも十分に大き
く、一般的にシール部材12の軸方向の厚みの
1.5倍より大きく且つシール部材12が溝13内
に倒れ込まれない長さに設定し、それにより弁棒
10の始動時には、シール部材12が弁本体7の
摺動部11と摺動することなく変形し、弁棒10
がシール部材12と摺動部11との間に作用する
大きな静止摩擦抵抗を振り切るのに必要な速度に
達するまで低抵抗で移動可能に構成している。
上記弁棒10,10の端部に冠設された案内体
15,16は、摺動部11,11に摺接して弁棒
10,10の軸方向への摺動を傾かない状態で案
内するためのもので、その一方の案内体15にソ
レノイド1で駆動される押棒17を当接させて押
棒受けとしても機能させ、他方の案内体16に復
帰ばね18を当接させてばね座としても機能させ
ている。上記各案内体15,16は、軟質で耐摩
耗性のある合成樹脂等の材料で構成され、さらに
は外面を摺動部11に嵌合する円筒状に構成する
必要がなく、さらに弁棒10,10に嵌合するだ
けで、それによつて固定的に保持される必要もな
い。
また、上記ソレノイド1によつて駆動される押
棒17は、電磁コイル19への通電によつて固定
鉄心20に吸着される可動鉄心21に、ばね22
及びばね押え23を介して取付けられ、このばね
22によつて可動鉄心21とポペツト弁3とのス
トロークの差が吸収されると同時に、ポペツト弁
3に閉弁する力が与えられる。
上記構成のポペツト式の電磁弁において、電磁
コイル19への非通電時には、第1図に示すよう
に、ポペツト弁3が復帰ばね18の付勢力によつ
て上動した位置にあり、その弁部9が入力ポート
4と出力ポート5間の第1弁座25を閉鎖すると
共に、出力ポート5と排出ポート6間の第2弁座
26を開放しているが、上記コイル19に通電し
て両鉄心20,21を吸着させると、ポペツト弁
3が下動して第1及び第2弁座25,26をそれ
ぞれ開、閉状態に切換える。
上記ポペツト弁3においては、通常、シール部
材12,12が流体圧によつて溝13内における
弁本体7の両端側に押付けられた状態にある。従
つて、弁棒10が下動する場合には、下方のシー
ル部材12が弁本体7に対して摺動することな
く、溝13内において傾斜状に変形し、それによ
つて小さな始動抵抗のもとにポペツト弁3の始動
が行われる。即ち、ポペツト弁3が下動しようと
すると、上方のシール部材12は、第1図に示す
ように、溝13の上側壁に押付けられたままの状
態を保つものの、下方のシール部材12は、第2
図に示すように、溝13内でその上側壁の方に倒
れるようにダイヤフラムと同様な変形を行い、シ
ール部材12を弁本体7の摺動部11に対して摺
動させることなしに弁棒10が軸方向へ移動し、
あるいは、シール部材12と弁棒10との接触面
積が小さいことから、第3図に示すように、弁本
体7の摺動部11に圧接したまま静止状態にある
シール部材12の内周面に対して小さな摩擦抵抗
で弁棒10を摺動させる。而して、上記いずれの
場合においても、始動時にはシール部材12が弁
本体7に対して摺動することなく、そのためポペ
ツト弁3の始動抵抗は著しく小さなものとなる。
ポペツト弁3がこのよう小さな始動抵抗に打勝
つて第2図あるいは第3図に示す状態となるまで
移動すれば、ポペツト弁3はシール部材12の外
周面と弁本体7の摺動部11との間に作用する大
きな静止摩擦抵抗を振り切るのに十分な速度に達
し、その後ポペツト弁3は上記抵抗を振り切つて
安定的に摺動し、流体の流れ方向が切換えられ
る。これは、上動の場合も同様である。
第4図は、本考案をスプール式電磁弁に適用し
た実施例の弁部を示し、弁本体31に入力ポート
32、出力ポート33及び排出ポート34が連通
する弁の摺動部35を形設し、その摺動部35に
流路切換用のスプール36を軸方向に摺動可能に
嵌挿し、スプール36の弁部37及び弁棒38,
38に形設した溝39,40内にシール部材4
1,42を嵌着すると共に、弁棒38,38にそ
れを傾くことなく摺動させるためのプラスチツク
製の案内環43,43を周設している。
上記構成のスプール式弁においては、スプール
がソレノイド(図示せず)によつて軸方向に駆動
されるが、その駆動は、前記実施例と同様に、シ
ール部材が溝内においてダイヤフラム状に変形す
ることによつて小さな始動抵抗のものとに行われ
る。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案に係る直動形電磁弁の実施例を
示す断面図、第2図及び第3図は上記電磁弁の異
なる動作状態を示す要部断面図、第4図は異なる
実施例の弁部を示す断面図である。 7,31……弁本体、10,38……弁棒、1
1……摺動部、12,41,42……シール部
材、13,39,40……溝。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 弁本体内の摺動部にシール部材を介して摺動す
    る弁棒を挿嵌し、該弁棒を電磁操作力に駆動する
    ことにより流体の流れ方向を切換えるものにおい
    て、上記シール部材を、径方向の幅が軸方向の厚
    みより大きく且つ径方向の剛性が小さなパツキン
    によつて形成し、それに上記弁棒上に設けた溝に
    嵌装し、該弁棒上の溝の軸方向長さを、少なくと
    も弁棒がシール部材の静止摩擦抵抗を振り切るに
    必要な速度に達するまでに移動する長さに設定し
    たことを特徴とする直動形電磁弁。
JP17889683U 1983-11-18 1983-11-18 直動形電磁弁 Granted JPS6086680U (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP17889683U JPS6086680U (ja) 1983-11-18 1983-11-18 直動形電磁弁

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP17889683U JPS6086680U (ja) 1983-11-18 1983-11-18 直動形電磁弁

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS6086680U JPS6086680U (ja) 1985-06-14
JPH0142703Y2 true JPH0142703Y2 (ja) 1989-12-13

Family

ID=30388277

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP17889683U Granted JPS6086680U (ja) 1983-11-18 1983-11-18 直動形電磁弁

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPS6086680U (ja)

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP3667133A1 (en) * 2012-03-15 2020-06-17 BorgWarner Inc. Solenoid-actuated valve having a one-way pressure-activated piston seal
JP6212463B2 (ja) * 2014-10-02 2017-10-11 高砂電気工業株式会社 小型電磁弁
CN108916419B (zh) * 2018-06-29 2020-07-14 北京精密机电控制设备研究所 一种高压多功能两位三通电磁阀

Also Published As

Publication number Publication date
JPS6086680U (ja) 1985-06-14

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US4082116A (en) Electromagnetic two-way valve
JP3994871B2 (ja) 圧力比例制御弁
US6542059B2 (en) Solenoid for electromagnetic valve
JPH0142703Y2 (ja)
KR100447349B1 (ko) 전자밸브용 솔레노이드
JP3947957B2 (ja) 電磁弁
JPH0722542Y2 (ja) ソレノイドおよびソレノイドバルブ
JPH0125828Y2 (ja)
JPS605160Y2 (ja) 方向切換弁
JPH0141985Y2 (ja)
JPH06249083A (ja) 電動式アクチュエータ
JPH0524871Y2 (ja)
JP2567267Y2 (ja) スプール弁
JPH0749170Y2 (ja) 温度感知式自動弁
JP2832177B2 (ja) 電磁弁
JP3110444B2 (ja) 電磁弁
JPH0110526Y2 (ja)
JP2898400B2 (ja) 電磁弁
JPH035735Y2 (ja)
JPS6229738Y2 (ja)
JPH0348462Y2 (ja)
JPH0235093Y2 (ja)
JP2575240Y2 (ja) 電磁作動装置
JPH037656Y2 (ja)
JP2531884Y2 (ja) スプールバルブ