JPH0136651Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は自動車用バイザーに関するもので、そ
の目的とするところは、簡単、合理的な構成によ
り、ウインドガラスの上端縁に擦り傷が付くこと
を防止せんとするものである。

自動車用バイザーを車輛に取付ける手段として
は種々存在するが、庇部の側縁に鍔部を突設し、
該鍔部に止着具を取付けてガラスラン内へ挿入す
る方法が取付け部材を露出させず外観がすつきり
とするため最も効果的であり、広く採用されてい
る。しかしガラスラン内へ挿入された鍔部が、ウ
インドガラスの開閉によつて該ウインドガラスの
上端縁と接触し、第１図示の如くウインドガラス
１の上端縁Ｐにそつて白い帯状の擦り傷が付いて
しまう。従つて如何に入念な手入れをした車であ
つても、ウインドガラスを半開き状態にした場合
には、該白い帯状の擦り傷が目立つて美感が損な
われてしまい、車の価値が半減する。又一度傷付
いてしまつたガラスを復元することは極めて困難
であり、仮えウインドガラスを閉めきり、傷が目
立たない状態であつても心の中は非常に気になつ
ているものである。そこで本考案は、従前の自動
車用バイザーに関して生じていた上記欠点に鑑
み、自動車用バイザーの鍔部を、止着具取付部位
のみに突設すると共に、パツキング材を少なくと
も該鍔部が突設されていない庇部の上側縁に添設
するといつた構成によつて、窓ガラス上端縁に白
い帯状の擦り傷をつけず、しかも従来のバイザー
と比較しても遜色のないバイザーを提供するもの
である。

次に本考案の実施一例を図面に従つて説明する
と次の通りである。

第２図は本考案の自動車用バイザーを示したも
ので、２は庇部、３は該庇部２の上側縁に突設し
た鍔部、３′は同じく庇部２の後則縁に突設した
鍔部であり、該鍔部３，３′には夫々断面コ字状
の止着部４が取付けられている。該鍔部３，３′
が突設されていない庇部の上側縁は、わずかに立
上り部５を残して鍔部が削り取られたようになつ
ており、その庇部上側縁に沿つて断面四辺形状を
した細長いスポンジがパツキング材６として一連
に貼着してある。

以上の様に構成した自動車用バイザーは、鍔部
をガラスラン７内へ挿入すれば止着部の拡開力に
より強固に取付けられる。そして鍔部基端の立上
り部分はガラスランの開口縁に当接はするが、ガ
ラスラン内には挿入されないため、ガラスラン内
へ挿入したガラスは止着具取付け部位を除いては
鍔部と接触する可能性はない（第３図ａ参照）。
又該止着具取付け部位においては、止着具がガラ
スランを押広げるように拡開し、ガラスラン内に
広い間隙が形成されるため、該取付け部位でガラ
スはバイザーの鍔部とは仮え接触したとしても軽
くしか接触しないのである（第３図ｂ参照）。一
方庇部の上端縁には長細いスンジ製のパツキング
材が一連に貼着されているので、鍔部をガラスラ
ン内に挿入すると、該パツキング材は庇部上端と
ガラスラン開口縁との間に押付け挟持されて、該
ガラスラン開口縁と庇部上端との間は気密性が確
保され、雨水の侵入が防止される。尚、当該サン
バイザーには、スポンジからなるパツキング材が
鍔部の突設部位も含め全長に渡つて貼着されてい
るが、スポンジに代えて断面が板状に形成された
ゴム製のパツキング材を貼着しても、又該パツキ
ング材は鍔部の突設されていない部分にのみ貼着
してもよく、要は鍔部の突設されていない部分の
庇部とガラスランの間隙から雨水の侵入を防止で
きればよい。

以上の如く本考案によれば、ガラスランに鍔部
を挿入して取付けても、ガラスの上端部に白い帯
状の擦り傷を付けることのない優れたバイザーが
提供できるようになり、該バイザーを装着した状
態においては、外観、機能とも従来のものに勝る
とも劣らないのである。

【図面の簡単な説明】

第１図は従来の自動車用バイザーを装着した自
動車のウインドガラスの説明図、第２図は本考案
の自動車用バイザーの斜視図、第３図ａ、第３図
ｂはガラスランに装着した自動車用サンバイザー
の端面説明図である。 １……ウインドガラス、２……庇部、３……鍔
部、４……止着具、５……立上り部、６……パツ
キング材、７……ガラスラン、Ｐ……ウインドガ
ラスの上端縁。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 庇部の側縁に突設した鍔部の所望個所に止着具
   を取付け、該鍔部をガラスラン内に挿入すること
   により取付けを行なう自動車用バイザーにおい
   て、前記鍔部を止着具取付け部位のみに突設する
   と共に、パツキング材を少なくとも該鍔部の突設
   されていない庇部の上側縁に添設したことを特徴
   とする自動車用バイザー。