JPH01208278A - 自動車に使用される前後輪操舵系統 - Google Patents

自動車に使用される前後輪操舵系統

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JPH01208278A
JPH01208278A JP63034825A JP3482588A JPH01208278A JP H01208278 A JPH01208278 A JP H01208278A JP 63034825 A JP63034825 A JP 63034825A JP 3482588 A JP3482588 A JP 3482588A JP H01208278 A JPH01208278 A JP H01208278A
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    • B62LAND VEHICLES FOR TRAVELLING OTHERWISE THAN ON RAILS
    • B62DMOTOR VEHICLES; TRAILERS
    • B62D7/00Steering linkage; Stub axles or their mountings
    • B62D7/06Steering linkage; Stub axles or their mountings for individually-pivoted wheels, e.g. on king-pins
    • B62D7/14Steering linkage; Stub axles or their mountings for individually-pivoted wheels, e.g. on king-pins the pivotal axes being situated in more than one plane transverse to the longitudinal centre line of the vehicle, e.g. all-wheel steering
    • B62D7/15Steering linkage; Stub axles or their mountings for individually-pivoted wheels, e.g. on king-pins the pivotal axes being situated in more than one plane transverse to the longitudinal centre line of the vehicle, e.g. all-wheel steering characterised by means varying the ratio between the steering angles of the steered wheels
    • B62D7/1518Steering linkage; Stub axles or their mountings for individually-pivoted wheels, e.g. on king-pins the pivotal axes being situated in more than one plane transverse to the longitudinal centre line of the vehicle, e.g. all-wheel steering characterised by means varying the ratio between the steering angles of the steered wheels comprising a mechanical interconnecting system between the steering control means of the different axles
    • B62D7/1545Steering linkage; Stub axles or their mountings for individually-pivoted wheels, e.g. on king-pins the pivotal axes being situated in more than one plane transverse to the longitudinal centre line of the vehicle, e.g. all-wheel steering characterised by means varying the ratio between the steering angles of the steered wheels comprising a mechanical interconnecting system between the steering control means of the different axles provided with electrical assistance

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  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Combustion & Propulsion (AREA)
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  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Steering-Linkage Mechanisms And Four-Wheel Steering (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 この発明は、後輪が前輪の操舵に関連して操舵されると
ころの自動車に使用される前後輪操舵系統に関する。
背景技術 近年、自動車では、後輪および前輪を操舵するところの
前後輪操舵が行なわれ、操舵性および走行安定性の向上
を図る傾向にある。
その前後輪操舵は、通常、フロント・パワー・ステアリ
ングおよびリア・パワー・ステアリングで行なわれ、そ
のリア・パワー・ステアリングのコントロール・バルブ
が、また、長いリレー・ロッドを含むリンク機構でその
フロント・パワー・ステアリングに連結され、そのリン
ク機構を介して操舵入力が、そのリア・パワー・ステア
リングに与えられ、そのようにして、そのリア・パワー
・ステアリングは、そのフロント・パワー・ステアリン
グの操舵に関連させて操舵させられる。
したがって、長いリレー・ロッドを使用するそのリンク
機構では、配置上、スペース的に制約される場合が、し
ばしば生じ、そのリンク機構の配置が非常に困難になっ
た。
また、そのようなリンク機構によらない前後輪操舵では
、装置全体が複雑で高価につく傾向にあった。
発明の目的・課題 この発明の目的・課題は、信軌性が確保され、操舵入力
が、簡易手段でフロント・ステアリングからリア・パワ
ー・ステアリングに伝達可能になり、後輪が、前輪の操
舵に関連して操舵され、操舵入力を伝達する手段が、ス
ペース的に制約されることなしに、容易に配置されると
ころの自動車に使用される前後輪操舵系統の提供にある
この発明の他の目的・課題は、操舵入力を伝達する手段
に故障が発生する際、リア・パワー・ステアリングをフ
ェイル・セーフに動作させ、自動車の走行上、信頼性お
よび安全性を確保するところの自動車に使用される前後
輪操舵系統の提供にある。
目的・課題に係る構成上の発明の概要:請求する発明の
内容 上述の目的・課題に関連して、この発明の自動車に使用
される前後輪操舵系統は、シャシ側に支持される前輪を
操舵するフロント・ステアリングと、そのシャシ側に支
持される後輪を操舵するリア・パワー・ステアリングと
、そのフロント・ステアリングおよびリア・パワー・ス
テアリングに関連して、その前輪およ°び後輪の間のそ
のシャシ側に揺動可能に支持されるコントロール・ビー
ムと、一端をそのコントロール・ビームに、他端をその
リア・パワー・ステアリングのコントロール・バルブに
それぞれ連結する一対のコントロール・ケーブルと、そ
のコントロール・ビームに関連して、そのシャシ側に回
転可能に支持されて、そのフロント・ステアリングの前
輪操舵に応じて揺動される位相切換えビームと、その位
相切換えビームに往復動可能に支持される位相切換えラ
ックと、その位相切換えラックをその位相切換えビーム
に往復動させる電気アクチュエータと、そのコントロー
ル・ビームおよび位相切換えビームに関連して、そのシ
ャシ側に縦方向に伸長されて固定される固定レールと、
その固定レールに摺動可能に嵌め合わせられ、かつ、そ
のコントロール・ビームに揺動可能に連続される固定レ
ール・スライダと、そのシャシの横方向に伸長されてそ
の固定レール・スライダに固定的に支持される可動レー
ルと、その可動レールに摺動可能に嵌め合わせられ、か
つ、その位相切換えラックに揺動可能に連結される可動
レール・スライダと、車速センサから入力される信号に
応じて、その電気アクチュエータに流れる電流を制御す
るコントロール・ユニットとを含み、そのコントロール
・ユニットが、その車速センサからの信号に応じてその
電気アクチュエータに流れる電流を制御してその電気ア
クチュエータを駆動し、その電気アクチュエータでその
位相切換えラックをその位相切換えビームに移動させて
その前輪に関連したその後輪の舵角および位相を決定し
、それに従って、そのコントロー/L/・ビームラtl
 動させ、そのコントロール・ケーブルを介してそのリ
ア・パワー・ステアリングのコントロール・バルブを動
作させ、そして、そのリア・パワー・ステアリングを駆
動させてその前輪および後輪を操舵させるところにあり
、また、この発明の自動車に使用される前後輪操舵系統
は、上述の構成にあって、そめ一対のコントロール・ケ
ーブルが、一端を互いに連続させるループ・エンドに形
成してそのコントロール・ビームに支持させ、そして、
他端をそのリア・パワー・ステアリングのコントロール
・バルブに連結し、そして、イコライザが、そのコント
ロール・ケーブルのループ・エンドに組み付けられる構
成を備え、そのコントロール・ケーブルに加えられる張
力を均等になしてそのリア・パワー・ステアリングのコ
ントロール・バルブを円滑に動作させるところにあり、
さらに、この発明の自動車に使用される前後輪操舵系統
は、上述の構成にあって、そのリア・パワー・ステアリ
ングが、スプリングおよび流体圧の何れかでスプールを
センタリングするコントロール・バルブを存し、そして
、その一対のコントロール・ケーブルが、所定の引張荷
重以上で破断される安全ケーブルで一端を互いに連結し
てループ・エンドに形成する構成を備え、位相および舵
角をそのコントロール・バルブに伝達する手段に無理な
力が加えられると、その安全ケーブルのところでそのコ
ン10−ル・ケーブルが破断され、そのコントロール・
バルブにおいて、そのスプールがニュートラル位置に移
動され、所謂、センタリングされてそのリア・パワー・
ステアリングをフェイル・セーフに動作させるところに
ある。
具体例の説明 以下、この発明に係る自動車に使用される前後輪操舵系
統の望ましい具体例について、図面を参照して説明する
第1ないし5図は、トラック80に適用されたこの発明
の自動車に使用される前後輪操舵系統の具体例10を示
している。
その前後輪操舵系統10は、シャシ81側に支持された
前輪85.86を操舵するフロント・ステアリング11
と、スプリング(図示せず)でスプール(図示せず)を
センタリングするリア・コントロール・バルブ36を存
し、そのシャシ81側に支持された後輪93,94,9
5.96を操舵するリア・パワー・ステアリング12と
、コントロール・ビーム13と、一端を安全ケーブル1
6で互いに連結してループ・エンド17に形成した一対
のコントロール・ケーブル14.15と、そのループ・
エンド17に組み付けられたイコライザ18と、位相切
換えビーム19と、位相切換えラック20と、電気アク
チュエータ21と、固定レール22と、固定レール・ス
ライダ23と、可動レール24と、可動レール・スライ
ダ25と、コントロール・ユニット26を含んで構成さ
れ、そのフロント・ステアリング11が、その前輪85
゜86を操舵可能にし、同時的に、そのリア・パワー・
ステアリング12が、その前輪85.86の舵角および
車速に関連して、その後輪93,94゜95.96を操
舵可能にしている。さらに、その車速に関連したその後
輪93,94,95.96の操舵について具体的に述べ
るならば、そのリア・パワー・ステアリング12は、そ
のトラック80が低速で走行される際には、前車軸82
の切れ角(前輪切れ角)に対する後車軸90の切れ角(
後軸切れ角)を逆位相で、また、そのトラック80が高
速で走行される際には、その曲軸切れ角に対するその後
軸切れ角を同位相で、その後輪93.94,95.96
を操舵する。
そのフロント・ステアリング11は、フロント・ブース
タ27、フロント・コントロール・バルブ28、油圧ポ
ンプ(図示せず)、フロー・コントロール・バルブ(図
示せず)、ステアリング・ホイール29、ステアリング
・シャフト30、ピットマン・アーム32、ドラック・
リンク33、およびナックル・アーム34を含んで、パ
ワー・ステアリングに構成された。
また、このフロント・パワー・ステアリング11では、
そのフロント・ブースタ27、フロント・・コントロー
ル・バルブ28、油圧ポンプ、フロー・コントロール・
バルブ、およびオイル・リザーバ(図示せず)が、フロ
ント供給側油圧配管(図示せず)およびフロント戻り側
地圧配管(図示せず)で油圧回路に接続され、そして、
そのフロー・コントロール・バルブが、フロント・ブー
スタ・バイパス(図示せず)でそのフロント戻り側地圧
配管に接続されている。
そのフロント・ブースタ27は、シリンダ・ボディにそ
のフロント・コントロール・バルブ28を組み込み、ま
た、マニュアル・ステアリング機構を含んだ通常のイン
テグラル型に製作されたもので、ピストンが、そのシリ
ンダ・ボディのシリンダ・ボア内に往復摺動可能に嵌め
合わせられてそのシリンダ・ボア内に一対のシリンダ室
を区画し、また、セクタ・シャフト31がそのピストン
に噛み合わせられてそのピストンの力および動きをその
ピットマン・アーム32に伝達可能にしている。
そのように、通常のインテグラル型に製作されたそのフ
ロント・ブースタ27は、また、そのトラック80のシ
ャシ81の前方に配置された前車軸82の両端にナック
ルおよびキング・ピンを介して揺動可能に連結されてそ
の前輪85.86をそれぞれ回転可能に支持した一対の
前輪軸83゜84にそのピットマン・アーム32、ドラ
ッグ・リンク33、およびナックル・アーム34を介し
て連結されている。勿論、その前輪軸83.84は、タ
イ・ロッド87および一対のタイ・ロッド・アーム88
.89で互いに連結されている。
そのフロント・コントロール・バルブ28は、通常のイ
ンテグラル型パワー・ステアリングのコントロール・バ
ルブと同様に製作されてあって、また、そのステアリン
グ・シャフト30にギア結合され、そのステアリング・
シャフト30を介してそのステアリング・、ホイール2
9で操作される。、。
勿論、このフロント・コントロール・バルブ28は、そ
のステアリング・ホイール29で操作されるに伴って、
その油圧ポンプから吐き出され、そのフロー・コントロ
ール・バルブで流fiHJ11すした圧油をそのフロン
ト・ブースタ11の一対のシリンダ室に選択的に供給し
、同時に、そのフロンI・・ブースタ11の一対のシリ
ンダ室の圧油をそのオイル・リザーバに選択的に戻す。
その油圧ポンプは、通常のパワー・ステアリングに使用
される油圧ポンプと同様に製作されてそのフロント供給
側油圧配管に配置されている。
また、この油圧ポンプは、そのトラックに搭載されたデ
ィーゼル・エンジン(図示せず)で駆動され、そのオイ
ル・リザーバから油を吸い上げ、加圧し、そのディーゼ
ル・エンジンの回転数にほぼ比例した圧油の吐出量が得
られるようにしている。
そのフロー・コントロール・バルブは、通常のパワー・
ステアリングに使用されるフロー・コントロール・バル
ブと同様に製作されて、その油圧、44ンプとそのフロ
ンI・・コントロール・バルブ28との間で、そのフロ
ント供給側油圧配管に配置され、また、フロント・ブー
スタ・バイパスでそのフロント戻り側地圧配管に接続さ
れている。勿論、このフロー・コントロール・バルブは
、その油圧ポンプから供給される圧油の流量を調整して
、所定の流量の圧油をそのフロント・ブースタ27およ
びリア・ブースタ35に供給し、また、その圧油の余剰
流量をそのオイル・リザーバにそのフロント・ブースタ
・バイパスを経て戻す。
そのリア・パワー・ステアリング12は、そのフロン1
−・パワー・ステアリング11の油圧ポンプ、フロー・
コントロール・バルブ、およびオイル・リザーバを共用
し、それらにそのリア・ブースタ35およびリア・コン
トロール・バルブ36をリア供給側油圧配管(図示せず
)およびリア戻り側地圧配管(図示せず)で接続して構
成され、そのリア・ブースタ35のシリンダ・ボディ3
7をタイ・ロッド・アーム99にピボット連結し、また
、そのリア・ブースタ35のピストン・ロッド38をそ
の後車軸90にブラケット40を介してピボット連結し
て、その後車軸90の両端に揺動可能に連結され、そし
て、その後輪93,94゜95.96を回転可能に支持
した一対の後輪軸91.92をタイ・ロッド97および
一対のタイ・ロッド・アーム98.99を介して操舵可
能にしている。
また、このリア・パワー・ステアリング12では、その
リア・コントロール・バルブ36がそのリア・ブースタ
35のシリンダ・ボディ37に組み込まれている。
そのリア°コントロiル・バルブ36は、前述されであ
るように、そのスプールが、そのスプリングでセンタリ
ングされる構造に製作されてあって、操舵入力が与えら
れない状態では、そのリア・ブースタ35において、シ
リンダ・ボディ37のシリンダ・ボア内のニュートラル
位置にピストン(図示せず)を保持させる。すなわち、
このリア・コントロール・バルブ36は、そのリア・パ
ワー・ステアリング12をフェイル・セーフに動作させ
、そのトラック80の走行を安全にしている。勿論、こ
のリア・コントロール・バルブ36は、その操舵入力が
与えられない状態で、そのスプールが油圧でセンタリン
グされる構造に製作されても同様に機能する。
そのコントロール・ビーム13は、そのフロント・パワ
ー・ステアリング11およびリア・パワー・ステアリン
グ12に関連して、その前輪85゜86および後輪93
,94.95.96の間のそのシャシ81にねじ止めさ
れたブラケット(図示せず)のピン43に回転可能に嵌
め合わせられ、そのようにして、そのシャシ81に揺動
可能に支持されている。
また、このコントロール・ビーム13は、両ビーム端に
ケーブル連結穴41.42をそれぞれ形成し、その一対
のコントロール・ケーブル14゜15の一端であるその
ループ・エンド17をそのケーブル連結穴41.42に
通している。
そのように、そのコントロール・ケーブル14゜15を
連結したところのそのコントロール・ビーム13は、そ
の位相切換えビームおよび位相切換えラックで決定され
た後輪舵角および後輪位相をそのリア・パワー・ステア
リング12のリア・コントロール・バルブ36にそのコ
ントロール・ケーブル14.15を介して伝達可能にす
る。
その一対のコントロール・ケーブル14.15は、通常
のブツシュ・プル・ケーブルで、アウタ・ケーブル44
.45およびインナ・ケーブル46.47からなり、そ
のインナ・ケーブル46゜47の一端が、そのコントロ
ール・ビーム13のケーブル連結穴41.42に通され
た安全ケーブル16で互いに連結され、また、そのイン
ナ・ケーブル46.47の他端がそのリア・コントロー
ル・バルブ36のスプール・シャフト39に連結され、
そのコントロール・ビーム13の動キ、すなわち、その
後輪舵角および後輪位相をそのリア・コントロール・バ
ルブ36に伝達可能にしている。
その安全ケーブル16は、勿論、そのインナ・ケーブル
46.47が破断されるときのそのインナ・ケーブル4
6.47の引張荷重よりも小さな値に予め決定されたと
ころの所定の引張荷重に設計され、その後輪舵角および
後輪位相をそのリア・コントロール・バルブ36に伝達
するところの舵角伝達手段に無理な力が加えられると、
換言するならば、その所定の引張荷重以上の力が加えら
れると、その安全ケーブル16は、破断され、その舵角
および位相の伝達を遮断し、その結果、そのリア・コン
トロール・バルブ36において、スプール(図示せず)
がスプリング(図示せず)でニュートラル位置に移動さ
れ、したがって、そのリア・パワー・ステアリング12
はフェイル・セーフに動かされる。
そのようにして、この安全ケーブル16は、その舵角伝
達手段に故障が生じた場合に、そのリア・パワー・ステ
アリング12によるその後輪93゜9.4,95.96
の操舵を阻止し、走行上、そのトラック80の安全性を
確保する。
一方、そのアウタ・ケーブル44.45は適宜の位置に
おいて、途中をそのシャシ81にクリップで留められて
いる。勿論、そのアウタ・ケーブル44.45は、その
シャシ81にボルトで留められてもよいのであって、ま
た、他の適宜の手段で留められてもかまわない。
また、その一対のコントロール・ケーブル14゜15は
、そのインナ・ケーブル46,47の−◇:1.1にね
じ棒48.49を備え、そのねじ棒48.49に調整ナ
ツト50.51およびロック・ナツト52゜53をねし
結合させ、そのコントロール・ビーム13とそのリア・
コントロール・バルブ36との間のケーブル長さを調整
可能にしている。すなわち、そのロック・ナンド52.
53を緩め、そのねじ棒48,49上にその調整ナンド
50.51を移動し、再び、そのロック・ナツト52.
53を締め付けるならば、そのコントロール・ケーブル
14.15は、そのコントロール・ビーム13とそのリ
ア・コントロール・バルブ36との間のケーブル長さが
簡単に調整される。
その一対のコントロール・ケーブル14.15では、そ
のねじ棒48,49間にその安全ケーブル16が連結さ
れて、ループ・エンド17を形成している。勿論、その
安全ケーブル16がそのコントロール・ビーム13のケ
ーブル連結穴41 。
42に通されであるので、その一対のコントロール・ケ
ーブル14.15は、後述されるイコライザ18および
コンプレッション・スプリング54に協働されて、その
コントロール・ビーム13に連結され、そのようにして
、そのコントロール・ビーム13に支持される。
そのイコライザ18は、略半円形プレートに製作され、
そのプレートの外周面にケーブル溝55を形成し、その
ケーブル溝にその安全ケーブル16を嵌め合わせて、そ
のコントロール・ケーブル14゜15のループ・エンド
17に組み付けられている。
勿論、このイコライザ18は、このコンプレッション・
スプリング54でそのループ・エンド17に押し付けら
れ、そのループ・エンド17から外れ止めされている。
そのように、そのコンプレッション・スプリング54で
そのループ・エンド17に外れ止めされたところのその
イコライザ18は、そのコントロール・ケーブル14.
15の張力を均一にしている。勿論、このイコライザ1
8は、円形プレートに製作されてもよい。
そのコンプレッション・スプリング54は、−端をその
イコライザ18のピン56に、他端をそのコントロール
・ビーム13のためのピン43にそれぞれ連結し、その
イコライザ18をそのコントロール・ケーブル14.1
5のループ・エンド17に押し付けている。
その位相切換えビーム19は、そのコントロール・ビー
ム13に関連して、そのシャシ81側に回転可能に支持
されて、そのフロント・パワー・ステアリング11の前
輪操舵に応じて揺動され、特に、その位相切換えラック
20を往復動可能に支持するために、細長い箱形に製作
されである。
さらに詳述するならば、その位相切換えビーム19は、
底壁にスリット57をビーム長さ方向に伸長させて備え
、そして、両端をそのシャシ81の両側に向けるセント
状態で、そのシャシ81にねじ止めされたブラケット(
図示せず)のピン58に回転可能に支持されている。勿
論、この位相切換えビーム19は、ピボット連結された
リレー・ロッド59を介してそのフロント・パワー・ス
テアリング1工のドラック・リンク33に連結されてあ
って、そのリレー・ロッド59を介して伝達される前輪
舵角、すなわち、そのフロント・パワー・ステアリング
11の操舵で水平面内において、そのピン58のまわり
に揺動される。
特に、そのリレー・ロッド59は、第3図に示されるよ
うに、その位相切換えビーム19に結合する部分におい
て、その結合部分の変位可能量が、そのドラック・リン
ク33の位置量よりも少ないときには、所定の荷重以上
でロッド変位をロッド・エンド内の一対のスプリングt
oo、tooで吸収して、その位相切換えビーム19に
伝える構造になされである。
また、この位相切換えビーム19は、第2図から理解さ
れるように、内部にその位相切換えラック20をビーム
長さ方向に往復動可能に嵌め込んで、その位相切換えラ
ック20を支持する構造に製作された。
その位相切換えラック20は、第2図から理解されるよ
うに、その位相切換えビーム19内で、歯面60を上方
に向けてその位相切換えビーム19の底壁上にビーム長
さ方向に往復摺動可能に配置されである。
また、その位相切換えラック20は、所定の位置におい
て、下面にアーム61をねし止めしている。勿論、その
アーム61は、その位相切換えビーム19のスリット5
7を通して外側に突出させて、先端側をその位相切換え
ビーム19の前方に伸長させている。
そのアーム61は、後に詳述されるように、その固定レ
ール22に嵌め合わせられたその固定レール・スライダ
23、その固定レール・スライダ23に固定された可動
レール24、およびその可動レール24に嵌め合わせら
れたその可動レール・スライダ25が介在されて、その
コントロール・ビーム13に連結される。
その電気アクチュエータ21は、ステッピング・モータ
であって、減速歯車機構を介してその位相切換えラック
20に連結され、−その位相切換えビーム19内におい
て、その位相切換えビーム19の底壁上にその位相切換
えラック20を往復摺動させる。
この電気アクチエエータ21は、回転子(図示せず)を
支持したモータ・シャフト63が、第2図に示されるよ
うに、その位相切換えビーム19の回転中心、所謂、回
転軸線(C)に所定の間隔を置いて直角に交差されて、
モータ・ハウジング62をその位相切換えビーム19に
ねじで取り付け、また、その回転子のまわりでそのモー
タ・ハウジング62内に固定子(図示せず)を配置し、
その固定子の巻vA(図示せず)をそのコントロール・
ユニット29の出力回路に電気的に接続している。
そのようにして、その位相切換えビーム19に組み付け
られたその電気アクチュエータ21は、また、その回転
子のモータ・シャフト63にモータ・ギア64を固定し
、その減速歯車機構を介してその位相切換えラック20
に動力を伝達可能にしている。
その減速歯車機構は、そのモータ・ギア64に噛み合わ
せられた減速ギア65、その位相切換えラック20に噛
み合わせられたピニオン66、および、その減速ギア6
5とそのピニオン66とを互いに連結した状態でそれら
減速ギア65およびピニオン66を支持したシャフト6
7から構成されている。
特に、この減速歯車機構では、そのピニオン66は、そ
のシャフト67の軸線が所定の間隔を置いて、その位相
切換えビーム19の回転軸線(C)に直交する方向で、
その位相切換えラック20に噛み合わせられている。
その固定レール22は、そのコントロール・ビーム13
および位相切換えビーム19に関連してそのシャシ81
の縦方向に伸長されて配置され、そして、そのシャシ8
1のブラケット68に固定されている。
特に、その固定レール22は、そのビン43のまわりに
揺動されるそのコントロール・ビーム13の揺動範囲、
具体的には、そのシャシ81の縦方向における移動範囲
に関連して長さが決定される。
その固定レール・スライダ23は、その固定レール22
に摺動可能に嵌め合わせられ、また、アーム69を備え
、そのアーム69の先端をそのコントロール・ビーム1
3にピン70を介して揺動可能に連結している。
その可動レール24は、その固定レール22に直交する
方向であって、そのシャシ81の横方向に伸長されてそ
の固定レール・スライダ23に固定され、その固定レー
ル22上に移動されるように、その固定レール・スライ
ダ23に支持されている。
この可動レール24も、また、そのビン43のまわりに
揺動されるそのコントロール・ビーム13の揺動範囲、
具体的には、そのシャシ81の横方向における移動範囲
に関連して長さが決定される。
その可動レール・スライダ25は、その可動レール24
に摺動可能に嵌め合わせられ、その可動レール24に支
持されている。
また、この可動レール・スライダ25は、その位相切換
えラック20のアーム61の先端にピン71を介して揺
動可能に連結され、その位相切換えラック20の動きに
伴われてその可動レール24上に摺動される。
そのコントロール・ユニット26は、入出力回路、記憶
回路、演算回路、制御回路、および電源回路などを含み
、その記憶回路には、車速および前輪舵角、所謂、その
フロント・パワー・ステアリング11の操舵方向、操舵
速さ、および操舵量に対する後輪舵角を決定するところ
の、換言するならば、車速に関連して前軸切れ角に対す
る後軸切れ角を決定するところのプログラムが予め格納
してあり、その車速センサ72から入力される信号に応
じて、そのプログラムで演算し、その電気アクチュエー
タ21に流れる電流を制御するところに構成された。
すなわち、このコン1−ロール・ユニット26は、その
車速センサ72からの信号に応じて、そのプログラムで
演算し、そのステッピング・モータ21の固定子巻線に
流れる電流を制御し、その減速歯車機構65,66.6
7を介してそのステッピング・モータ21でその位相切
換えラック20をその位相切換えビーム19内に移動さ
せ、そのようにして、車速に関連して前輪舵角に対する
後輪舵角を決定し、その後輪舵角によって、具体的には
、その後輪舵角に相当する回転角度でそのピン43のま
わりにそのコントロール・ビーム13の揺動を許容させ
、そのリア・パワー・ステアリング12が、前輪切れ角
に対して後輪切れ角を逆位相で、若しくは、前軸切れ角
に対して後軸切れ角を同位相でその後輪93,94,9
5.96を操舵可能にするところにある。
その車速センサ72は、そのトラック800走行、速度
を検出するもので、そのトラック80に搭載されたトラ
ンスミッション(図示せず)の出力軸に配置されている
次に、そのトラック80が走行する際、上述の構成に製
作された前後輪操舵系統10による操舵について述べる
に、そのトラック80が、低速で直線道路上に走行され
るならば、その油圧ポンプは、そのディーゼル・エンジ
ンで駆動されるので、その油圧ポンプから吐き出された
圧油は、そのフロー・コントロール・バルブで流量調整
され、所定の圧油の流量がそのフロントおよびリア供給
側油圧配管に流れてそのフロントおよびリア・コントロ
ール・バルブ28.36に送られる。
そして、その圧油は、スプールがニュートラル位置に置
かれているので、そのフロントおよびリア戻り側地圧配
管を経て、そのオイル・リザーバに戻され、そのフロン
トおよびリア・ブースタ27゜35においてはそれぞれ
のピストンがニュートラル位置に保持されている。
一方、そのコントロール・ユニット26が、その車速セ
ンサ72から信号を入力し、その電気アクチュエータ2
1に流れる電流を制御し、その電気アクチュエータ21
を駆動し、第2図に示された組み合わせから理解される
ように、そのシャフト67で互いに固定的に連結された
その減速ギア65およびピニオン66を介して、その電
気アクチュエータ21でその位相切換えラック20をそ
の位相切換えビーム19に摺動させ、それに伴って、そ
の可動レール24上には、その可動レール・スライダ2
5を、その固定レール22上には、その固定レール・ス
ライダ23および可動レール24をそれぞれ摺動させ、
同時に、その位相切換えビーム19がその前輪85.8
6を操舵するフロント・パワー・ステアリング11によ
ってそのピン58のまわりに揺動される状態にあり、ま
た、そのコントロール・ビーム13も、そのピン43に
揺動可能に支持されであるので、そのコントロール・ビ
ーム13は、そのピン43のまわりに揺動され、前軸切
れ角に対する後軸切れ角を逆位相で前輪舵角に関する後
輪舵角を発生する態勢に置かれている。
そのような走行状態からそのトラック80が、第4図に
示されるように、低速でその道路に沿って左方向に旋回
しようとするならば、そのステアリング・ホイール29
が左方向に回転される。
そのように、そのステアリング・ホイール29が、左方
向に回転されるならば、そのフロント・パワー・ステア
リング11においては、そのフロント・コントロール・
バルブ28が、そのステアリング・シャフト30を介し
て操作され、その油圧ポンプから吐き出され、そのフロ
ー・コントロール・バルブで流ji3JI整された圧油
がそのフロント・ブースタ27の一方のシリンダ室に供
給され、また、そのフロント・ブースタ27の他方のシ
リンダ室の圧油はオイル・リザーバに戻される。
その結果、そのフロント・ブースタ27では、ピストン
が一方のシリンダ室から他方のシリンダ室に摺動され、
そのピストンのラックに噛み合わせられたセクタ・ギア
が回転されるので、そのセクタ・ギアのシャフト31に
固定されたピットマン・アーム32が、第1図において
、後方に揺動される。
そのように、そのピットマン・アーム32が後方に揺動
されると、そのドラック・リンク33がそのピットマン
・アーム32によって後方に押され、それに伴って、そ
の前輪軸83.84に回転可能に支持されているところ
のその前輪85.86は、そのナックル・アーム34、
タイ・ロッド87、およびタイ・ロッド・アーム88.
89を介して左方向に操舵される。
そのように、そのフロント・パワー・ステアリング11
が、その前輪85.86を操舵すると、そのリレー・ロ
ッド59がそのドラック・リンク33で後方に押され、
それに伴って、その位相切換えビーム19が、そのビン
のまわりに後方に揺動され、換言するならば、第1図に
示された状態から逆時計方向にそのビン58のまわりに
揺動され、同時に、そのコントロール・ユニット26が
、その車速センサ72の信号に応じてその電気アクチュ
エータ21に流れる電流を制御し、その電気アクチュエ
ータ21を駆動し、そして、その減速歯車機構を介して
その電気アクチュエータ21でその位相切換えラック2
0をその位相切換えビーム19内に摺動させて第2図に
示された状態からその位相切換えビーム19の回転軸線
(C)を越えて右側に移動された状態にその可動レール
・スライダ23を移動させるので、その位相切換えビー
ム19、位相切換えラック20、固定レール22、固定
レール・スライダ23、可動レール2・1、可動レール
・スライダ25、および、コントロール・ビーム13は
、互いに協働して前軸切れ角に対する後輪切れ角を逆位
相にするとごろの、そして、前輪舵角に関連するところ
の後輪舵角を発生する。
そのように、その位相切換えビーム19が、第1図にお
いて、そのピン58のまわりに逆時計方向に揺動される
と、そのコントロール・ビーム13は、第2図において
、ピン43のまわりに逆時計方向に揺動され、そのコン
トロール・ケーブル15においては、そのインチ・ケー
ブル47がそのアウタ・ケーブル45に対して引かれ、
同時に、そのインチ・ケーブル47が、そのイコライザ
18に支持されたその安全ケーブル16でそのコントロ
ール・ケーブル15のインナ・ケーブル46に接続され
であるので、そのコントロール・ケーブル14において
は、そのインチ・ケーブル46がそのアウタ・ケーブル
44に対して押される。
そのように、そのコントロール・ケーブル14゜15が
押し引きされる結果、そのリア・コントロール・バルブ
36では、そのインナ・ケーブル46゜47に連結され
たスプール・シャフト39によって、スプールが、バル
ブ・ボディのバルブ・ボア内に摺動され、その油圧ポン
プから吐き出され、そして、そのフロー・コントロール
・バルブで流量調整された圧油は、そのリア供給側油圧
配管を経てそのリア・ブースタ35の他方のシリンダ室
(図示せず)に供給され、また、そのリア・ブースタ3
5の一方のシリンダ室(図示せず)の圧油は、そのリア
戻り側地圧配管を経てそのオイル・リザーバに戻される
その結果、そのリア・ブースタ35では、ピストンが他
方のシリンダ室から一方のシリンダ室に摺動されるので
、ピストン・ロッド38がシリンダ・ボディ37の外側
に押し出されるので、その後輪軸91.92に回転可能
に支持されているところのその後輪93.94,95.
96は、第4図に示されるように、そのタイ・ロッド9
7、および一対のタイ・ロッド・アーム98.99を介
して右方向に操舵される。
また、そのように低速走行されるトラック80が道路に
沿って右方向に旋回しようとするならば、そのステアリ
ング・ホイール29は、右方向に回転され、それに伴っ
て、そのフロントおよびリア・パワー・ステアリング1
1.12は、前述の場合と逆に動作し、第4図において
、その前輪85゜86を右方向に操舵し、また、その後
輪93゜94.95.96を左方向に操舵する。
特に、このトラック80の低速走行では、後輪切れ角が
、前輪切れ角に対して逆位相に設定され、旋回の際には
、そのトラック80は最小回転半径(最小旋回半径)を
縮小するように操舵され、その結果、そのトラック80
では、旋回性能が向上され、また、かに走りが可能にな
り、縦列駐車が非常に容易になる。
さらに、そのトラック80が高速で道路に沿って旋回し
ようとするならば、この場合には、そのコントロール・
ユニット26は、その車速センサ72の信号に応じて、
その電気アクチュエータ21に流れる電流を制御し、そ
の電気アクチュエータ21を駆動し、そして、その減速
歯車機構を介してその電気アクチュエータ21でその位
相切換えラック20をその位相切換えビーム19内に摺
動させて第2図に示された状態に、換言するならば、第
2図において、その位相切換えビーム19の回転軸線(
C)を越えて左側に移動された状態にその可動レール・
スライダ25を移動させるので、その位相切換えビーム
19、位相切換えラック20、固定レール22、固定レ
ール・スライダ23、可動レール24、可動レール・ス
ライダ25、およびコントロール・ビーム13は、互い
に協働して前輪切れ角に対する後輪切れ角を同位相にす
るところの、そして、前輪舵角に関連するところの後輪
舵角を発生する。
今、そのトラック80が、その道路に沿って左方向に旋
回しようとするならば、その・ステアリングホイール2
9が左方向に回転される。
そのように、そのステアリング・ホイール29が、左方
向に回転されるならば、そのフロント・パワー・ステア
リング11においては、そのフロント・コントロール・
バルブ2日が、そのステアリング・シャフト30を介し
て操作され、その油圧ポンプから吐き出され、そのフロ
ー・コントロール・バルブで流量調整された圧油がその
フロント・ブースタ27の一方のシリンダ室に供給され
、また、そのフロント・ブースタ27の他方のシリンダ
室の圧油は、そのオイル・リザーバに戻される。
その結果、そのフロント・ブースタ27では、ピストン
が一方のシリンダ室から他方のシリンダ室に摺動され、
そのピストンのラックに噛み合わせられたセクタ・ギア
が回転されるので、そのセクタ・ギアのシャフト31に
固定されたピットマン・アーム32が、第1図において
、後方に揺動される。
そのように、そのピットマン・アーム32が後方に揺動
されると、そのドラック・リンク33がそのピットマン
・アーム32によって後方に押され、それに伴って、そ
の前輪軸83.84に回転可能に支持されているところ
のその前輪85.86は、そのナックル・アーム34、
タイ・ロッド82、およびタイ・ロッド・アーム83.
84を介して左方向に操舵される。
そのように、そのフロント・パワー・ステアリング11
が、その前輪85.86を操舵すると、そのリレー・ロ
ッド59がそのドラック・リンク33で後方に押され、
それに伴って、その位相切換えビーム19は、第1図に
おいて、そのピン58のまわりに逆時計方向に揺動され
、そして、そのコントロール・ビーム13は、第2図に
おいて、ビン43のまわりに時計方向に揺動される。
したがって、そのコントロール・ケーブル15において
は、そのインチ・ケーブル47がそのアウタ・ケーブル
45に対して押され、同時に、そのインナ・ケーブル4
7が、そのイコライザ18に支持されたその安全ケーブ
ル16でそのコントロール・ケーブル14のインナ・ケ
ーブル46に接続されであるので、そのコントロール・
ケーブル14においては、そのインナ・ケーブル46が
そのアウタ・ケーブル44に対して引かれる。
そのように、そのコントロール・ケーブル14゜15が
押し引きされる結果、そのリア・コントロール・バルブ
36では、そのインチ・ケーブル46゜47に連結され
たスプール・シャフト39によって、スプールが、バル
ブ・ボディのバルブ・ボア内に摺動され、その油圧ポン
プから吐き出され、そして、そのフロー・コントロール
・バルブで流量調整された圧油は、そのリア供給側油圧
配管を経てそのリア・ブースタ35の一方のシリンダ室
供給され、また、そのリア・ブースタ35の他方のシリ
ンダ室の圧油は、そのリア戻り側地圧配管を経てそのオ
イル・リザーバに戻される。
その結果、そのリア・ブースタ35では、ピストンが一
方のシリンダ室から他方のシリンダ室に摺動されるので
、ピストン・ロフト38がシリンダ・ボディ37内に引
っ込められるので、その後輪軸91.92に回転可能に
支持されているところのその後輪93,94,95.9
6は、第5図に示されるように、そのタイ゛・ロッド9
7、および一対のタイ・ロッド・アーム98.99を介
して左方向に操舵される。
また、そのように高速走行されるトラック80が道路に
沿って右方向に旋回しようとするならば、そのステアリ
ング・ホイール29は、右方向に回転され、それに伴っ
て、そのフロントおよびリア・パワー・ステアリング1
1.12は、前述の場合と逆に動作し、第5図において
、その前輪85゜86および後輪93,94,95.9
6を右方向に操舵する。
特に、このトラック80の高速走行では、後輪切れ角が
、前輪切れ角よりも小さく設定され、旋回の際には、そ
のトラック80は、アンプ・ステア傾向になされ、走行
安定性が向上される。
発明の利便・利益 上述よりして、既に提案され、使用されてきた自動車の
前後輪操舵系統に比較していえば、この発明の自動車に
使用される前後輪操舵系統は、コントロール・ビームが
、フロント・ステアリングおよびリア・パワー・ステア
リングに関連して、前輪および後輪の間のシャシ側に揺
動可能に支持され、一対のコントロール・ケーブルが、
一端をそのコントロール・ビームに、他端をそのリア・
パワー・ステアリングのコントロール・バルブにそれぞ
れ連結し、位相切換えビームが、そのコントロール・ビ
ームに関連して、そのシャシ側に回転可能に支持されて
、そのフロント・ステアリングの前輪操舵に応じて揺動
され、位相切換えラックが、その位相切換えビームに往
復動可能に支持され、電気アクチュエータが、その位相
切換えラックをその位相切換えビームに往復動させ、固
定レールが、そのコントロール・ビームおヨヒ位相切換
えビームに関連して、そのシャシ側に縦方向に伸長され
て固定され、固定レール・スライダが、その固定レール
に摺動可能に嵌め合わせられ、かつ、そのコントロール
・ビームに1ト動可能に連結され、可動レールが、その
シャシの横方向に伸長されてその固定レール・スライダ
に固定的に支持され、可動レール・スライダが、その可
動レールに摺動可能に嵌め合わせられ、かつ、その位相
切換えラックに揺動可能に連結され、そして、コントロ
ール・ユニットが車速センサから入力される信号に応じ
て、その電気アクチュエータに流れる電流を制御する構
成を備えるので、この発明の自動車に使用される前後輪
操舵系統では、自動車が低速で走行される際、後輪は、
後軸切れ角が前軸切れ角に対して逆位相で、しかも、前
輪舵角に関連した後輪舵角で操舵され、そのような関係
で前輪および後輪が操舵されるに伴って、自動車の最小
回転半径が縮小され、自動車の小廻り性が向上され、か
に走りが可能になり、縦列駐車が非常に容易になり、ま
た、自動車が高速で走行される際、後輪は、後輪切れ角
が前軸切れ角に対して同位相で、しかも、前輪舵角に関
連した後輪舵角で操舵され、そのような関係で、前輪お
よび後輪が操舵されるに伴って、その自動車の旋回がア
ンプ・ステア傾向になされ、走行安定性が向上され、そ
のように自動車が低速で走行される場合にも、また、高
速で走行される場合にも、操舵の信頬性が確保され、し
かも、車速およびそのフロント・ステアリングに関連し
て操舵するそのリア・パワー・ステアリングの操舵性が
向上され、特に、そのリア・パワー・ステアリングに与
えられる操舵入力を発生する手段が、簡易に製作可能に
なり、装置が種々の卓型に適用可能になり、所謂、汎用
性があり、その上に、操舵入力をそのリア・パワー・ス
テアリングに伝達する手段であるその一対のコントロー
ル・ケーブルのシャシの形状に合わせて自由に曲げられ
てクリップでそのシャシに取り付は可能になり、その結
果、その操舵入力を伝達する手段の取付けが非常に容易
になり、そのようにして、その操舵入力伝達手段を取り
付けるスペース上の制約から免かれ、その操舵入力伝達
手段の取付は上、自動車には設計変更の必要性が回避さ
れ、また、この発明の自動車に使用される前後輪操舵系
統は、その一対のコントロール・ケーブルの一端が、互
いに連結されたループ・エンドに形成され、そして、イ
コライザが、そのコントロール・ケーブルのループ・エ
ンドに組み付けられて構成されるので、そのコントロー
ル・ケーブルに加えられる張力が均等化され、そのリア
・コントロール・バルブが円滑に動作され、そのリア・
パワー・ステアリングの特性が向上され、さらに、この
発明の自動車に使用される前後輪操舵系統は、その一対
のコントロール・ケーブルの一端が、所定の引張荷重以
上で破断される安全ケーブルで一端を互いに連結してル
ープ・エンドに形成し、そして、そのリア・コントロー
ル・バルブが、スプリングおよび流体圧の何れかでスプ
ールをセンタリングさせて構成されるので、この発明の
自動車に使用される前後輪操舵系統では、その操舵入力
伝達手段、換言するならば、舵角伝達手段に無理な力が
加えられると、その安全ケーブルが破断され、そのリア
・コントロール・バルブにおいて、スプールがニュート
ラル位置に移動され、そのリア・パワー・ステアリング
がフェイル・セーフに動作され、後輪が直進状態に維持
され、そのようにして、走行上、自動車の安全性が確保
され、自動車にとって非常に有用であり、実用的になる
発明の具体例との関係 先のように、図面を参照しながら説明されたこの発明の
具体例からして、この発明の属する技術の分野における
通常の知識を存する者にとって、種々の設計的修正や変
更は容易に行われることであり、さらには、この発明の
内容が、その発明の課題を遂行ならしめる発明の成立に
必須であり、その発明の性質であるその発明の技術的本
質に由来し、そして、それを内在させると客観的に認め
られる態様に容易に置き換えられる。
【図面の簡単な説明】
第1図は、トラックに適用されたこの発明の自動車に使
用される前後輪操舵系統の概説図、第2図は、第1図に
示す前後輪操舵系統に使用されたコントロール・ビーム
、一対のコントロール・ケーブル、イコライザ、位相切
換えビーム、位相切換えラック、電気アクチュエータ、
固定レール、固定レール・スライダ、可動レール、およ
び可動レール・スライダの拡大斜視図、第3図は、第2
図に示された位相切換えビームに連結されるドラック・
リンクのロッド・エンドの構造を示す軸線方向の断面図
、第4図は、低速走行の際、トラックの車輪状態図、お
よび第5図は、高速走行の際、トラックの車輪状態図で
ある。 11・・・フロント・パワー・ステアリング、12・・
・リア・パワー・ステアリング、13・・・コントロー
ル・ビーム、14.15・・・一対のコントロール・ケ
ーブル、16・・・安全ケーブル、17・・・ループ・
エンド、18・・・イコライザ、19・・・位相切換え
ビーム、20・・・位相切換えラック、21・・・電気
アクチュエータ、22・・・固定レール、23・・・固
定レール・スライダ、24・・・可動レール、25・・
・可動レール・スライダ、26・・・コントロール・ユ
ニット。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)シャシ側に支持される前輪を操舵するフロント・
    ステアリングと、 そのシャシ側に支持される後輪を操舵するリア・パワー
    ・ステアリングと、 そのフロント・ステアリングおよびリア・パワー・ステ
    アリングに関連して、その前輪および後輪の間のそのシ
    ャシ側に揺動可能に支持されるコントロール・ビームと
    、 一端をそのコントロール・ビームに、他端をそのリア・
    パワー・ステアリングのコントロール・バルブにそれぞ
    れ連結する一対のコントロール・ケーブルと、 そのコントロール・ビームに関連して、そのシャシ側に
    回転可能に支持されて、そのフロント・ステアリングの
    前輪操舵に応じて揺動される位相切換えビームと、 その位相切換えビームに往復動可能に支持される位相切
    換えラックと、 その位相切換えラックをその位相切換えビームに往復動
    させる電気アクチュエータと、 そのコントロール・ビームおよび位相切換えビームに関
    連して、そのシャシ側に縦方向に伸長されて固定される
    固定レールと、 その固定レールに摺動可能に嵌め合わせられ、かつ、そ
    のコントロール・ビームに揺動可能に連結される固定レ
    ール・スライダと、 そのシャシの横方向に伸長されてその固定レール・スラ
    イダに固定的に支持される可動レールと、その可動レー
    ルに摺動可能に嵌め合わせられ、かつ、その位相切換え
    ラックに揺動可能に連結される可動レール・スライダと
    、 車速センサから入力される信号に応じて、その電気アク
    チュエータに流れる電流を制御するコントロール・ユニ
    ット とを含む自動車に使用される前後輪操舵系統。
  2. (2)シャシ側に支持される前輪を操舵するフロント・
    ステアリングと、 そのシャシ側に支持される後輪を操舵するリア・パワー
    ・ステアリングと、 そのフロント・ステアリングおよびリア・パワー・ステ
    アリングに関連して、その前輪および後輪の間のそのシ
    ャシ側に揺動可能に支持されるコントロール・ビームと
    、 一端を互いに連結させるループ・エンドに形成してその
    コントロール・ビームに支持させ、そして、他端をその
    リア・パワー・ステアリングのコントロール・バルブに
    連結する一対のコントロール・ケーブルと、 そのコントロール・ケーブルのループ・エンドに組みつ
    けられるイコライザと、 そのコントロール・ビームに関連して、そのシャシ側に
    回転可能に支持されて、そのフロント・ステアリングの
    前輪操舵に応じて揺動される位相切換えビームと、 その位相切換えビームに往復動可能に支持される位相切
    換えラックと、 その位相切換えラックをその位相切換えビームに往復動
    させる電気アクチュエータと、 そのコントロール・ビームおよび位相切換えビームに関
    連して、そのシャシ側に縦方向に伸長されて固定される
    固定レールと、 その固定レールに摺動可能に嵌め合わせられ、かつ、そ
    のコントロール・ビームに揺動可能に連結される固定レ
    ール・スライダと、 そのシャシの横方向に伸長されてその固定レール・スラ
    イダに固定的に支持される可動レールと、その可動レー
    ルに摺動可能に嵌め合わせられ、かつ、その位相切換え
    ラックに揺動可能に連結される可動レール・スライダと
    、 車速センサから入力される信号に応じて、その電気アク
    チュエータに流れる電流を制御するコントロール・ユニ
    ット とを含む自動車に使用される前後輪操舵系統。
  3. (3)シャシ側に支持される前輪を操舵するフロント・
    ステアリングと、 スプリングおよび流体圧の何れかでスプールをセンタリ
    ングするコントロール・バルブを有し、そのシャシ側に
    支持される後輪を操舵するリア・パワー・ステアリング
    と、 そのフロント・ステアリングおよびリア・パワー・ステ
    アリングに関連して、その前輪および後輪の間のそのシ
    ャシ側に揺動可能に支持されるコントロール・ビームと
    、 一端を互いに連結させるところの所定の引張荷重以上で
    破断される安全ケーブルでループ・エンドに形成してそ
    のコントロール・ビームに支持させ、そして、他端をそ
    のリア・パワー・ステアリングのコントロール・バルブ
    に連結する一対のコントロール・ケーブルと、 そのコントロール・ケーブルのループ・エンドに組み付
    けられるイコライザと、 そのコントロール・ビームに関連して、そのシャシ側に
    回転可能に支持されて、そのフロント・ステアリングの
    前輪操舵に応じて揺動される位相切換えビームと、 その位相切換えビームに往復動可能に支持される位相切
    換えラックと、 その位相切換えラックをその位相切換えビームに往復動
    させる電気アクチュエータと、 そのコントロール・ビームおよび位相切換えビームに関
    連して、そのシャシ側に縦方向に伸長されて固定される
    固定レールと、 その固定レールに摺動可能に嵌め合わせられ、かつ、そ
    のコントロール・ビームに揺動可能に連結される固定レ
    ール・スライダと、 そのシャシの横方向に伸長されてその固定レール・スラ
    イダに固定的に支持される可動レールと、その可動レー
    ルに摺動可能に嵌め合わせられ、かつ、その位相切換え
    ラックに揺動可能に連結される可動レール・スライダと
    、 車速センサから入力される信号に応じて、その電気アク
    チュエータに流れる電流を制御するコントロール・ユニ
    ット とを含む自動車に使用される前後輪操舵系統。
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JP3482588A Expired - Lifetime JPH0729616B2 (ja) 1988-02-17 1988-02-17 自動車に使用される前後輪操舵系統

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JPH0729616B2 (ja) 1995-04-05

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