JPH01186431A - 自動変速機の操作装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本発明は、自動変速機の操作装置に関し、詳しくはシフ
トロック機構を備えた自動変速機の操作装置の改良構造
に関するものである。

（従来の技術） シフトレバ−によって選定された走行レンジ範囲内で、
車速、アクセル開度等に応じてあらかじめ定められた速
度段を自動的に選択して変速する自動変速機がオートマ
チックタイプの車両に配設されている。

しかし近年、自動変速機のシフトレバ−の誤操作等によ
るオートマチック車両の発進事故が発生し、このような
事故への対策として、シフトロック機構の配設が要望さ
れている。このシフトロック機構としては、例えば実開
昭５７−１４８２２２号公報に示されているように、デ
イテントボードに形成されたシフトゾーンに係合されて
いるシフトレバ−のディテントピンをＰレンジ内にロッ
クしてシフトレバ−をＰレンジヘロックするため、Ｐレ
ンジと走行レンジとを隔てる引込可能な突出子を設け、
この突出子をアクチュエータを介してブレーキと連結さ
せ、ブレーキが制動状態にあるときのみアクチュエータ
によりこの突出子がディテントピン阻止位置より下方に
引込まれＰレンジから走行レンジまたは走行レンジから
Ｐレンジへのディテントピンの移動を可能とするタイプ
のものがある。

（発明が解決しようとする課題） しかしこのようなシフトロック機構においては、走行レ
ンジからＰレンジへシフトレバ−を操作する際には誤発
進の危険性がないのにも拘らず、ブレーキペダルを操作
しないとディテントピンの移動が前記突出子により阻止
されるため、シフトレバ−を走行レンジからＰレンジへ
操作することができない。したがって走行レンジからＰ
レンジへシフトレバ−チェンジする際にもかならずブレ
ーキ操作が必要となり操作性が悪いという問題がある。

前記問題点に鑑み、本発明は操作性に優れた合理的な構
造を持ち、誤操作防止等の点において有効なシフトロッ
ク機能を備えた自動変速機の操作装置の提供を目的とす
るものである。

（課題を解決するための手段） 本発明の自動変速機の操作装置は、シフトレバ−のディ
テントピンのＰレンジ位置から走行レンジへの移動を阻
止する阻止部材が設けられ、該阻止部材がＰレンジから
走行レンジへのレバーチェンジ時には、ブレーキ作動に
伴ってディテントピンロック位置から解放位置へ移動す
るようブレーキに連結され、前記阻止部材が走行レンジ
からＰレンジのレバー操作方向に対抗する方向へレバー
チェンジ操作力より小さい力で付勢されていることを特
徴とするものである。

（作　　用） 本発明の自動変速機の操作装置は、前述したような構造
をとるため走行レンジからＰレンジへのレバーチェンジ
時にはブレーキ操作を伴わずに前記小さい付勢力に抗し
て阻止部材を解放位置へ移動させてディテントピンを走
行レンジからＰレンジヘ移動させることができる。

（実　施　例） 以下、図面を用いて本発明の自動変速機の操作装置の一
実施例を説明する。

第１図に示す本発明の自動変速機の操作装置１も一般的
な自動変速機と同様、シフトレバ−２が車体フロア下に
設けられた回動軸５ａを中心に回動可能となるよう車体
フロアに挿通され、シフトレバ−２に設けたディテント
ピン３をシフトゾーン４の段部に係合させることにより
レバー操作を行うタイプのものである。

シフトゾーン４はデイテントパネル４ａに第２図に示す
パーキングレンジ（Ｐ）と走行レンジ（Ｒ。

Ｎ、Ｄ、Ｄｌ、Ｄｌ）が形成されてなる。前記ディテン
トピン３は上方に付勢されて配設されてるためシフトレ
バ−２のレンジ選択により選定が行なわれるとゾーン４
内の所定位置に弾圧係合される。Ｐレンジから他のレン
ジへのシフトレバ−操作の際のようにこのディテントピ
ン３を付勢に抗して下方へ押下げる必要があるときは、
シフトレバーに設けられているブツシュボタン（図示せ
ず）を押し下降させる必要がある。

しかし前記Ｐレンジにあるディテントピン３のシフトゾ
ーン係合突出部分下方にはシフトロック機構の阻止部材
５が配設されており、ディテントピン３の下降が阻止さ
れ前述したブツシュボタンを押してもディテントピン３
が下降することができないようにロックされている。こ
の阻止部材５は下端の揺動点５ａを中心にディテントピ
ン３のロック位置からシフトゾーン４外方側（矢印Ｂ）
に後述する所定角度以上揺動可能に形成されている。

この阻止部材５はワイヤ６を介して、ブレーキペダル７
の踏込みによって右旋するＬ字型のクランク部材８に連
結されている。Ｌ型りランク部材８は、ブレーキペダル
７を軸支するブラケット７ａに軸８ａにおいて軸支され
、スプリング９により右旋付勢されており、その一方の
アーム８Ａの左側（右旋を阻止する側）において、ブレ
ーキペダル７に固設されたピン１０と係合し、他方のア
ーム８Ｂが前記ワイヤ６の一端６ａに係止されている。

また、ワイヤ６の他端６ｂは阻止部材５に係止部６Ｃに
おいて係止されている。この係止部６ｃは、ワイヤ６の
左方への引張りにより阻止部材５を左旋させるように係
止しており、ワイヤ６の逆方向への移動は阻止部材５に
伝達されない。

したがって、ブレーキペダル７を踏み込むとピン１０が
逃げるためし型クランク部材８はスプリング９の付勢力
により右旋し、ワイヤ６は引張られ、阻止部材５は左旋
してディテントピン３の下降を阻止する位置から外れる
。ブレーキペダル７が踏み込まれていないときは、阻止
部材５はディテントピン３の下降を阻止する位置にあっ
てシフトロックの作用をしている。

阻止部材５はワイヤ６との接合側と反対側部分において
、シフトレバ−２の走行レンジからＰレンジへの操作方
向に対抗する方向へ付勢力を有するスプリング１１に連
結されている。しかしこのスプリング１１はシフトレバ
−２を走行レンジからＰレンジへ操作する際ディテント
ピン３に加わる力より小さい付勢力を有しているので、
シフトレバ−２のＰレンジへの操作時にはこのスプリン
グ１１の付勢に抗してレバー操作が可能に形成されてい
る。

したがって、この実施例においてＰレンジにおいてシフ
トロックされているシフトレバ−を走行レンジへレバー
チェンジしようとする際、ブレーキペダル７を踏み込ま
ないシフトロック状態ではＰレンジ下方に阻止部材５が
位置しているためディテントピン３は下降できず、この
ためシフトレバ−２に設けられているブツシュボタンを
押しても走行レンジへのレバーチェンジは不可能であり
、ブレーキペダル７が踏み込まれたときピン１０がそれ
に伴って移動し、Ｌ型クランク部材８が支軸８ａを中心
に右旋してスプリング９によりワイヤ６が牽引され、阻
止部材５が揺動点５ａを中心に矢印Ｂ方向へ揺動しＰレ
ンジ下方位置より左方へ外れるよう移動する。このため
ディテントピン３はブツシュボタン操作に伴って下降可
能となり、走行レンジへのシフトレバ−２のチェンジが
可能となる。

また、ＮレンジからＰレンジへのシフトレバ−２のチェ
ンジ時のように走行レンジにあるシフトレバ−２をＰレ
ンジにレバーチェンジする際には、阻止部材５がＰレン
ジ下方に位置していても、ブツシュボタンを押してディ
テントピンを走行レンジ内で下降させシフトレバ−をＰ
レンジ方向に押圧してシフトレバ−２をＰレンジ方向へ
押すと、ディテントピン３が阻止部材５の右側に当接し
てスプリング１１による付勢方向に対抗して阻止部材５
を左方へ押圧し阻止部材５の対抗付勢力の方がこの押圧
力より弱いため、阻止部材５が左旋してシフトゾーン４
外へ移動してディテントピン３がＰレンジ内に移動でき
る。このとき、ワイヤ６の右端６ｂの係合部６ｃは阻止
部材５の係合孔から離れ、ワイヤ６の右端６ｂが阻止部
材５に対して相対的に右方へ移動する。ディテントピン
３のＰレンジへの進入後この阻止部材５はスプリング１
１の付勢力によりＰレンジ四ツ２位置に戻り、ディテン
トピン３がＰレンジにロックされシフトロックがかかる
。

上記実施例はワイヤ６をプル方式にしたものであるが、
阻止部材５とブレーキペダル７との連結にプッシュプル
方式のワイヤを利用した場合の実施例を第４図に示す。

この実施例における操作装置１５も第１図に示す操作装
置１と略同様な構造をとるものであるが、ワイヤ１６が
プッシュプル方式であるため第１の実施例とは異なりワ
イヤの両端が阻止部材５およびＬ型クランク８に固定さ
れて連結されている。

このタイプの操作装置１５においてもシフトレバ−２の
Ｐレンジから走行レンジへの切換えは第１の実施例と同
様に行なわれる。

一方、走行レンジにあるシフトレバ−２をＰレンジへ切
換える際はワイヤ１Ｂが阻止部材５に固定されていても
ワイヤ１Ｂの撓みを利用して阻止部材５は左旋し、前記
実施例と同様に切換えを行うことができる。

これら２つの実施例においては阻止部材５とディテント
ピン３との掛り代Ｓ（第５図）とワイヤのストロークロ
スδとの関係に以下の条件を付与することが好ましい。

すなわちＰレンジにあるディテントピン３をブレーキ作
動時、阻止部材５に邪魔されず確実に下降させるために
は第５図に示すように前記掛り代Ｓとストロークロスδ
との関係がＳ≦δであることが必要であるため、Ｒ工 Ｓ≦δＸ□ （Ｒ１は阻止部材５の先端の回動半径、ｒｌはブレーキ
ペダルのストロークロスの位置の半径）に設定する必要
がある。

また第６図に示すように阻止部材５の上端部を傾斜（角
度θ）させることにより、Ｐレンジロック中にディテン
トピン３が誤って下方へ押下げられても傾斜面に沿って
左方へ付勢され、阻止部材５が誤ってロック解除方向へ
移動することがなく、確実なロックを達成することがで
きる。

また、このような操作装置が設けられた自動変速機にさ
らに効果的な安全対策を施す方法として次のような機構
を設けることが好ましい。第７図に示すように例えばシ
フトレバ−２のノブ２ａのプッシュボタン付近に発進ス
イッチ２０を設け、この発進スイッチ２０を操作したと
きにのみ、車体の発進が可能となるように設定する。こ
れはエンジンを始動させ、ブレーキペダルを踏みシフト
レバ−をＰレンジからＤもしくはＲにチェンジし、パー
キングブレーキレバーを解除し、ブレーキペダルを離し
アクセルを踏むという車体発進操作のうち、パーキング
ブレーキレバーを解除すると同時に車体が自動的に発進
するのを防止するためのものでアクセルペダルの踏込み
の後発進スイッチをＯＮにすることを条件に車体を発進
させるものとしてさらに操作の安全性を高める効果を有
する。

（発明の効果） 本発明の自動変速機の操作装置は、シフトレバ−のＰレ
ンジから走行レンジへのチェンジの際のみに阻止部材に
よるシフトロック機構が作用し、走行レンジからＰレン
ジへの操作の際にはシフトロックの阻止部材の付勢力に
対抗してシフトチェンジを行うことができるように形成
されているため、誤発進の危険性がない走行レンジから
Ｐレンジへのレバーチェンジにおいてはブレーキ操作を
行わずにレバーを走行レンジからＰレンジへチェンジす
ることができるという点で自動変速機の操作性が向上す
る。

またこのような操作性の向上を装置の複雑化を伴わない
極めて簡略な方法で達成することができるという点で実
用上大変好ましい。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の自動変速機の操作装置の一実施例の説
明図、 第２図は前記実施例におけるシフトゾーンを示す図、 第３図は前記実施例の一部拡大斜視図、第４図は本発明
の自動変速機の操作装置の他の実施例の説明図、 第５図は前記２つの実施例の阻止部材の好ましい設定条
件を説明する図、 第６図は前記阻止部材の異なる形状の例を示す説明図、 第７図は前記実施例において配設可能な安全対策システ
ムの一例を示す斜視図である。 １．１５・・・自動変速機の操作装置 ２・・・シフトレバ−３・・・ディテントピン４・・・
シフトゾーン　　５・・・阻　止　部　材７・・・ブレ
ーキペダル

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. シフトレバーのディテントピンのＰレンジ位置から走行
   レンジへの移動を阻止する阻止部材が設けられ、該阻止
   部材がＰレンジから走行レンジへのレバーチェンジ時に
   は、ブレーキ作動に伴ってディテントピンロック位置か
   ら解放位置へ移動するようブレーキに連結され、前記阻
   止部材が走行レンジからＰレンジのレバー操作方向に対
   抗する方向へレバーチェンジ操作力より小さい力で付勢
   されており、走行レンジからＰレンジへのレバーチェン
   ジ時にはブレーキ操作を伴わずに阻止部材を解放位置へ
   移動させてディテントピンを走行レンジからＰレンジへ
   移動させることができるようにしたことを特徴とする自
   動変速機の操作装置。