JPH0112735B2 - - Google Patents

Info

Publication number
JPH0112735B2
JPH0112735B2 JP1188582A JP1188582A JPH0112735B2 JP H0112735 B2 JPH0112735 B2 JP H0112735B2 JP 1188582 A JP1188582 A JP 1188582A JP 1188582 A JP1188582 A JP 1188582A JP H0112735 B2 JPH0112735 B2 JP H0112735B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
btf
adsorption
adsorbent
cations
present
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired
Application number
JP1188582A
Other languages
English (en)
Other versions
JPS58131922A (ja
Inventor
Kishio Miwa
Yukiko Nagaoka
Takehisa Inoe
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toray Industries Inc
Original Assignee
Toray Industries Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toray Industries Inc filed Critical Toray Industries Inc
Priority to JP1188582A priority Critical patent/JPS58131922A/ja
Publication of JPS58131922A publication Critical patent/JPS58131922A/ja
Publication of JPH0112735B2 publication Critical patent/JPH0112735B2/ja
Granted legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
本発明はクロルベンゾトリフルオライド(以下
Cl−BTFと略す)異性体の吸着分離方法に関す
るものであつて、m−異性体を選択的に吸着させ
て分離する方法に関するものである。 Cl−BTFは農薬あるいは医薬の重要な中間原
料として知られている。このうち、m−Cl−
BTFは、ベンゾトリフルオライドの核塩素化反
応を利用して商業的に製造されている。ベンゾト
リフルオライドの核塩素化反応はメタ配向性であ
るためm−Cl−BTFを主に生成するものの、一
部p−およびo−Cl−BTFを副生する。このう
ちo−異性体はその沸点がm−異性体のそれより
も約10℃高いので比較的容易に精留分離すること
ができるが、p−異性体はm−異性体との沸点差
が約1℃と小さいので精留分離が非常に困難であ
る。従つて、高純のm−Cl−BTFを得ようとす
れば高い段数を有する超精密蒸留設備が必要とな
り、用役使用量も多く経済的でない。 そこで、本発明者らは、m−およびp−Cl−
BTFを含む混合物を効率よく分離する方法に関
し鋭意研究した結果、特定のゼオライト系吸着剤
において、m−Cl−BTFが選択的に吸着される
ことを見出し、本発明に到達した。 すなわち、本発明は、元素周期律表の第A族
のカチオンを含むフオージヤサイト型ゼオライト
系吸着剤を用い、m−およびp−Cl−BTFを含
む混合物からm−Cl−BTFを選択的に吸着させ
て分離することを特徴とするCl−BTF異性体の
分離方法を提供するものである。 本発明方法において使用されるフオージヤサイ
ト型ゼオライトとは次式で示される結晶性アルミ
ノシリケートである。 0.9±0.2M2/oO:Al2O3:xSiO2:yH2O ここで、Mはカチオンを示し、nはその原子価
を表す。上式のフオージヤサイト型ゼオライト
は、さらにXとY型に分類され、X型はx=2.5
±0.5であり、Y型はx=3〜6で表わされる。
またyは水和の程度により異なる。 本発明方法において使用されるフオージヤサイ
ト型ゼオライトは、周期律表の第A族のカチオ
ンを含むことを本質とするがこれらのうち特に好
ましいカチオンはNa、Kである。本発明で使用
されるフオージヤサイト型ゼオライトは、周期律
表の第A族のカチオンを単独で含んでいてもよ
いし、他のカチオンとともに含んでいてもよい。
他のカチオンとしては特に限定されないが、たと
えば周期律表第A族、第B族などのカチオン
が挙げられ、具体的にはAg、Baなどが挙げられ
る。 これらカチオンのイオン交換法は、結晶性アル
ミノシリケートの製造に関する知識を有する当業
者には広く知られており、通常は、加えようとす
る1種またはそれ以上のカチオンの可溶性塩の水
溶液にフオージヤサイト型ゼオライトを接触させ
ることによつて実施されうる。 本発明の吸着剤を用いたCl−BTF異性体混合
物を吸着分離するための吸着分離技術は、いわゆ
るクロマト分取法であつてもよいし、またこれを
連続化した擬似移動床による吸着分離方法でもよ
い。 擬似移動床による連続的吸着分離技術は、基本
的操作として次に示す吸着操作、濃縮操作、脱着
操作を連続的に循環して実施される。 (1) 吸着操作:m−およびp−Cl−BTFを含む
原料混合物が本発明の吸着剤と接触しm−Cl−
BTFが選択的に吸着される。残りのp−Cl−
BTFはラフイネートとして後で述べる脱着剤
とともに回収される。 (2) 濃縮操作:m−Cl−BTFを選択的に吸着し
た吸着剤は後で述べるエクストラクトの一部と
接触させられ吸着剤上に非選択的に吸着してい
るp−Cl−BTFが追い出されm−Cl−BTFが
高純化される。 (3) 脱着操作:高純化されたm−Cl−BTFは脱
着剤によつて吸着剤から追い出され脱着剤を伴
なつてエクストラクトとして回収される。 上記吸着分離方法に使用される脱着剤、あるい
はクロマト分取に使用される展開剤としては、Cl
−BTFと容易に蒸留分離できる化合物が使用さ
れ、アルキル置換芳香族炭化水素、ハロゲン置換
芳香族炭化水素が好ましく、特にトルエン、クロ
ルトルエン、ジクロルトルエン、トリクロルベン
ゼン、クロルキシレン、ベンゾトリフルオライ
ド、ジクロルベンゾトリフルオライド等が好まし
い。 吸着分離方法の操作条件としては、温度は室温
から350℃、好ましくは50〜250℃であり、圧力は
大気圧から50Kg/cm2・G、好ましくは大気圧から
40Kg/cm2・Gである。本発明の吸着分離法は、気
相でも液相でも実施され得るが、操作温度を低く
して原料供給物または脱着剤の好ましくない副反
応を抑えるために液相で実施するのが好ましい。 次に、本発明の方法を実施例をあげて説明す
る。実施例では吸着剤の吸着特性を次式の吸着選
択率(α)でもつて表す。 αn/p=(m−Cl−BTFの重量分率/p−Cl−BTFの重
量分率)A/(m−Cl−BTFの重量分率/p−Cl−BTFの
重量分率)U(1) ここで、Aは吸着相、Uは吸着相と平衡にある
液相を示す。上式のα値が1より大なる吸着剤ほ
ど、m−Cl−BTFの選択的吸着分離に適してい
る。 実施例 1 Na−Y(SiO2/Al2O3=4.8)型ゼオライト粉末
(ユニオン・カーバイド社製、SK−40)にバイン
ダーとしてアルミナゾルをAl2O3換算で10wt%添
加し、押し出し成型により24〜32メツシユの造粒
品を得る。この造粒品を100℃で乾燥後、500℃で
約1時間焼成し活性化した吸着剤2gと液相混合
物2gを内容積5mlのオートクレーブ内に充てん
し130℃で1時間放置した。仕込まれた液相混合
物の組成はn−ノナン:m−Cl−BTF:p−Cl
−BTF=1:1:1(重量比)である。n−ノナ
ンはガスクロマトグラフイー分析での内標物質と
して添加したもので、上記実験条件下では実質的
に吸着剤に対し不活性な物質である。吸着剤と接
触させた後の液相混合物の組成を分析し(1)式を用
いて吸着選択率αを求めた。結果を表1に示す。 実施例 2 SiO2/Al2O3=3.2のNa−Y型ゼオライトおよ
び同2.5のNa−X型ゼオライト系吸着剤を実施例
と同様に測定した。結果を表1に示す。 実施例 3 実施例1、2の吸着剤を5wt%の硝酸カリウム
水溶液を用い固液比5で5回イオン交換処理しK
型フオージヤサイトを調製し、実施例1と同様の
方法で乾燥、焼成したのち吸着選択率を測定し
た。結果を表1に示す。 実施例 4 実施例3で調製したK−Y(SiO2/Al2O3=4.8)
型ゼオライトをKカチオンの30mol%に相当する
硝酸銀水溶液で処理しAg−K−Y型吸着剤を調
製した。実施例1と同様の方法で乾燥、焼成した
のち吸着選択率を測定した。結果を表1に示す。 実施例 5 実施例3で調製したK−X(SiO2/Al2O3=2.5)
型ゼオライトのKカチオンの約80%がBaカチオ
ンになるようにイオン交換しK−Ba−X型吸着
剤を調製した。実施例1と同様の方法で乾燥、焼
成したのち吸着選択率を測定した。結果を表1に
示す。
【表】 実施例 6 m−Cl−BTF:P−Cl−BTF=92:8wt%か
らなるCl−BTF異性体混合物を、第1図に模式
的に示す擬似移動床装置で吸着分離した。 内容積約13mlの吸着室1〜12に実施例2で調製
したNa−X吸着剤を充填した。ライン13から
脱着剤である3,4−ジクロルトルエンを413.2
ml/hrで供給し、ライン15から上記異性体混合
物を、13.1ml/hrで供給した。ライン14からエ
クストラクト流れを80.7ml/hrで抜き出し、ライ
ン16からラフイネート流れを70.0ml/hrで抜き
出し、残りの流体をライン17から抜き出した。
また、吸着室1と12間の流体の流れはバルブ1
8で閉じられている。このとき、約115秒間隔で
吸着室1を12、11を10に、8を7に、5を
4に同時に移動させた(他の吸着室も吸着室1室
分上方に同時に移動する。)。吸着温度は130℃で
実施した。 上記実験で得られたエクストラクト流れに含ま
れるCl−BTF異性体混合物中のm−Cl−BTFの
純度は99.3%であり、m−Cl−BTFの回収率は
99%以上であつた。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本発明の一実施態様である擬似移動
床による吸着分離操作を模式的に示す図である。 1〜12……吸着室、13……脱着剤供給ライ
ン、14……エクストラクト抜き出しライン、1
5……異性体混合物供給ライン、16……ラフイ
ネート抜き出しライン、17……脱着剤回収ライ
ン、18……バルブ。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 元素周期律表の第A族のカチオンを含むフ
    オージヤサイト型ゼオライト系吸着剤を用い、m
    −およびp−クロルベンゾトリフルオライドを含
    む混合物からm−クロルベンゾトリフルオライド
    を選択的に吸着させて分離することを特徴とする
    ベンゾトリフルオライド異性体の分離方法。
JP1188582A 1982-01-29 1982-01-29 クロルベンゾトリフルオライド異性体の分離方法 Granted JPS58131922A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1188582A JPS58131922A (ja) 1982-01-29 1982-01-29 クロルベンゾトリフルオライド異性体の分離方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1188582A JPS58131922A (ja) 1982-01-29 1982-01-29 クロルベンゾトリフルオライド異性体の分離方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS58131922A JPS58131922A (ja) 1983-08-06
JPH0112735B2 true JPH0112735B2 (ja) 1989-03-02

Family

ID=11790173

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP1188582A Granted JPS58131922A (ja) 1982-01-29 1982-01-29 クロルベンゾトリフルオライド異性体の分離方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPS58131922A (ja)

Also Published As

Publication number Publication date
JPS58131922A (ja) 1983-08-06

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP0412623B1 (en) Process for separating 2-chloro-m-xylene
JPS6323976B2 (ja)
US4175099A (en) Separation and recovery of ethylbenzene from C8 aromatic mixtures using rubidium-X sieves
KR920003117B1 (ko) 디클로로큐멘 이성질체의 분리방법
US4714783A (en) Separation of nitrobenzaldehyde isomers
JPH0112735B2 (ja)
US5143685A (en) Process for purification of ortho-chlorotoluene
JPS6324981B2 (ja)
JPH0112733B2 (ja)
JPS6324495B2 (ja)
JPH0112734B2 (ja)
JP2678205B2 (ja) 2,6―及び2,5―ジクロルトルエンの分離方法
JP3807061B2 (ja) ハロゲン化エチルベンゼン異性体の分離方法
US4922040A (en) Process for extracting 2,5-dichlorotoluene from isomer mixtures with sodium-L zeolite adsorbents
JP2576725B2 (ja) 2,4−ジクロロトルエンの分離方法
KR900001005B1 (ko) 오르토-니트로톨루엔의 분리방법
JPH0413639A (ja) 2,4―ジクロロフルオロベンゼンの分離方法
JPS64371B2 (ja)
JPH0358333B2 (ja)
JPH01199921A (ja) 2,6−ジイソプロピルナフタレンの吸着分離方法
JPH09188638A (ja) ジハロゲン化ベンゼン異性体の分離方法
JPH0446931B2 (ja)
JPH0112732B2 (ja)
JPH0786092B2 (ja) ジクロロベンゼン異性体の分離方法
JPS6364412B2 (ja)