JP7513559B2 - 消音器 - Google Patents

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Description

本開示は、消音器に関する。
特許文献1には、連通孔が穿設された内管と、内管が内部に挿嵌された外管と、内管と外管との間の空間により形成される共鳴室において連通孔を覆うように内管の外周面に溶着により固定されるカバーと、を備える消音器が開示されている。
実用新案登録第3075992号公報
ところで、上述したような消音器では、内管の内部を高温の排気ガスが通過するため、内管とカバーとの間に温度差が生じる。これにより、内管は、カバーよりも高温となり、カバーよりも膨張しやすくなる。更に、上述したような連通孔が設けられた内管の連通孔周辺も熱によって変形しやすい。このように、排気ガスの熱によって連通孔周辺が熱によって変形する場合、連通孔周辺における内管とカバーとの溶接部分に掛かる応力が大きくなってしまうという問題があった。
本開示の一局面は、内管に設けられた連通孔周辺の熱による変形に起因する応力の発生を抑制する技術を提供することを目的としている。
本開示の一態様は、消音器であって、内管と、外郭部材と、通路形成部と、を備える。内管は、内部を排気ガスが通過し、当該内管の内部と外部とを連通する連通孔を有する。外郭部材は、内管の外周を囲うように配置される。通路形成部は、内管と外郭部材との間に形成される空間に配置され、連通孔と、当該空間へ開口する開口部と、を繋ぐ通路を形成する。また、通路形成部は、通路形成部と内管とが溶接された部分である複数の溶接部によって、内管の外周面に固定される。内管の中心軸に沿う方向に関し連通孔が設けられる範囲における内管の周方向に広がる領域は、複数の溶接部が設けられていない非溶接領域である。
このような構成では、非溶接領域に複数の溶接部は設けられていない。そして、非溶接領域は、内管の中心軸に沿う方向に関し連通孔が設けられる範囲における内管の周方向へ広がる領域である。ここで、内管の連通孔周辺は、熱によって、内管の中心軸に沿う方向よりも内管の周方向へ大きく変形しやすい。このため、内管の中心軸に沿う方向に関し連通孔が設けられる範囲を、溶接部が設けられない非溶接領域とすることによって、内管に設けられた連通孔周辺の熱による変形に起因する応力の発生を抑制することができる。
本開示の一態様では、連通孔を基準として、中心軸に沿って開口部と反対側の位置に、複数の溶接部の少なくとも1つが配置されてもよい。このような構成では、連通孔を基準として、内管の中心軸に沿って通路形成部の開口部と反対側の位置が溶接部によって内管に固定されている。このため、振動によって内管と通路形成部とが接触して生じる接触音(いわゆる、ビビり音)の発生を抑制することができる。
本開示の一態様では、通路形成部は、内管の中心軸に沿う方向に長さを有し、開口部を有するように内管の一部を覆って外周面上に配置されることによって、連通孔と開口部とを繋ぐ通路を形成してもよい。複数の溶接部は、通路形成部の外周面と当接する端部のうち内管の中心軸に沿う方向に長さを有する当接端部に、当該当接端部に沿って互いに間隔を空けて並んで配置されてもよい。当接端部に設けられる複数の溶接部のうち最も開口部側に位置する第1溶接部の溶接面積は、複数の溶接部のうち第1溶接部を除く他の溶接部それぞれの溶接面積よりも大きくてもよい。このような構成によれば、通路形成部と内管とが内管の中心軸に沿う方向において、複数箇所溶接部により固定されるため、通路形成部の内管に対する固定強度を向上させることができる。また、他の溶接部よりも溶接面積が大きい第1溶接部によって、通路形成部の最も開口部側が内管に固定されている。このため、例えば通路形成部の最も開口部側が他の溶接部と同じ大きさの溶接面積で固定されている場合と比較して、内管の熱による膨張に伴って通路形成部の開口部側の端部が熱によって変形してしまうことを抑制することができる。
消音器の模式的な断面図である。 図1のII-II断面図である。 図1のIII-III端面図である。 熱による内管の膨張に伴う内管の連通孔周辺の変形を模式的に示す図である。 熱による内管の膨張に伴う内管の連通孔周辺の変形及びカバーの変形を模式的に示す断面図である。 熱による内管の膨張に伴うカバーの変形を模式的に示す側面図である。 シェルを備える消音器の模式的な断面図である。 連通孔と開口部とを繋ぐ通路をパイプによって形成する構成を模式的に示す上面図である。 連通孔と開口部とを繋ぐ通路をパイプによって形成する構成を模式的に示す側面図である。
以下、本開示の例示的な実施形態について図面を参照しながら説明する。
[1.構成]
図1に示す消音器100は、内燃機関の排気ガス流路を構成する排気システムに用いられる排気騒音を低減する装置である。消音器100は、内管1と、外管2と、第1エンドプレート21と、第2エンドプレート22と、カバー3と、を備える。本実施形態では、消音器100は二重管構造を有する。消音器100は、内管1と外管2との間の空間により形成される共鳴室23によって消音効果を発揮する。なお、内管1と外管2との間の空間には、吸音材等が入っていてもよい。
排気システムが適用される内燃機関としては、特に限定されないが、自動車、鉄道、船舶、建機等の輸送機器、発電施設などで駆動用又は発電用として用いられるものが挙げられる。
内管1は、内部を排気ガスが通過する金属製のパイプである。具体的には、排気ガスが第1端部11側の開口及び第2端部12側の開口の一方から内管1の内部に導入され、反対側の開口から排出される。本実施形態では、内管1は径が一定の直管である。
内管1は、当該内管1の内部と外部とを連通する連通孔13を有する。本実施形態では、連通孔13は、内管1の第2端部12側寄りに1つ設けられている。図2に示すように、本実施形態では、連通孔13は、真円状に形成されている。
外管2は、内管1の外周面を囲うように内管1の外側に配置された金属製のパイプである。図3に示すように、外管2は、内管1の中心軸Aに垂直な断面の形状が略楕円形の円筒状に形成されている。外管2の内径は、内管1の外径よりも大きい。外管2の中心軸は、中心軸Aと一致するように配置されている。なお、これらの中心軸は必ずしも一致しなくてもよい。
図1に示すように、第1エンドプレート21は、外管2における内管1の第1端部11側の端部を閉塞するように設けられる蓋部材であり、第2エンドプレート22は、外管2における第2端部12側の端部を閉塞するように設けられる蓋部材である。内管1の第1端部11は、第1エンドプレート21に設けられる貫通孔を貫通して、第1エンドプレート21に固定される。また、内管1の第2端部12は、第2エンドプレート22に設けられる貫通孔を貫通して、第2エンドプレート22に固定される。なお、外管2の開口する両側端部は、内管1の第1端部11及び内管1の第2端部12の外周面にそれぞれ溶接等によって直接固定されていてもよい。
カバー3は、中心軸Aに沿う方向に長さを有し、湾曲した板状部材である。図3に示すように、カバー3は、中心軸Aに垂直な断面の形状が略半円形状となるように湾曲する。図1に戻り、カバー3は、連通孔13を覆うように共鳴室23内に配置される。具体的には、カバー3は、開口部311を有するように内管1の一部を覆って、内管1の外周面上に配置される。開口部311は、カバー3における共鳴室23へ開口する部分である。このように、連通孔13を覆うように内管1の一部を覆って、内管1の外周面上にカバー3を配置させることで、連通孔13と開口部311とを繋ぐ通路が形成される。この通路が、共鳴管として機能する。
図2に示すように、カバー3は、第1端部31と、第2端部32と、第3端部33と、第4端部34と、を有する。第1端部31及び第2端部32は、カバー3における中心軸Aに沿う方向の両側の端部であり、第1端部31が内管1の第1端部11側に位置し、第2端部32が内管1の第2端部12側に位置する。第3端部33及び第4端部34は、カバー3における中心軸Aに垂直な方向の両側の端部であり、カバー3における中心軸Aに沿う方向に長さを有する端部である。カバー3は、第2端部32、第3端部33及び第4端部34が内管1の外周面と当接する。これにより、図1に示すように、第1端部31が開口部311を有するように開口し、第2端部32が閉塞する。なお、カバー3の第2端部32は、内管1の外周面上において、湾曲を有しながら中心軸Aに向かって縮径するように閉塞する形状を有する。第2端部32、第3端部33及び第4端部34は、図3に示すように、内管1の外周面上に面接触するように、フランジ状である。
図2に示すように、カバー3は、カバー3と内管1とが溶接された部分である複数の溶接部41~45によって、内管1の外周面に固定される。具体的には、複数の溶接部41~44は、カバー3の第3端部33及び第4端部34に、第3端部33及び第4端部34に沿って互いに間隔を開けて並んで配置される。また、複数の溶接部41~45の1つである溶接部45は、カバー3の第2端部32において、連通孔13を基準として、中心軸Aに沿って開口部311と反対側の位置に配置される。
本実施形態では、複数の溶接部41~45として、第1溶接部41が2つ、第2溶接部42が2つ、第3溶接部43が2つ、第4溶接部44が2つ、そして第5溶接部45が1つ設けられる。カバー3の第1端部31側から順に、第1溶接部41、第2溶接部42、第3溶接部43及び第4溶接部44は、それぞれカバー3の第3端部33及び第4端部34に、中心軸Aに沿って互いに間隔を開けて並んで設けられる。また、第5溶接部45は、カバー3の第2端部32の中央付近に設けられる。
具体的には、第1溶接部41、第2溶接部42、第3溶接部43及び第4溶接部44は、中心軸Aに沿う方向における連通孔13よりも第1端部31側の領域に設けられ、第5溶接部45は、中心軸Aに沿う方向における連通孔13よりも第2端部32側の領域に設けられる。つまり、本実施形態では、中心軸Aに沿う方向に関し連通孔13が設けられる範囲における内管1の周方向に広がる領域である非溶接領域Rには、複数の溶接部41~45が設けられていない。非溶接領域Rの中心軸Aに沿う方向の長さは、少なくとも連通孔13の中心軸Aに沿う方向における最も長い部分の長さと同じ長さである。本実施形態では、非溶接領域Rの中心軸Aに沿う方向の長さは、少なくとも連通孔13の直径の長さと同じ長さである。なお、中心軸Aに沿う方向に、溶接部を有しない領域を他に有してもよい。また、非溶接領域Rに加え、非溶接領域Rの中心軸Aに沿う方向の両側に、内管1の周方向へ広がり溶接部が設けられない補助領域を有してもよい。例えば、補助領域の中心軸Aに沿う方向の長さは、連通孔13の直径の1/3の長さであってもよい。このように、連通孔13の外まで溶接部が設けられない領域の幅を広げることで、内管1に設けられた連通孔13周辺の熱による変形に起因する応力の発生を顕著に抑制できる。
第3端部33及び第4端部34にそれぞれ設けられる、最も開口部311側に位置する第1溶接部41の溶接面積は、第2溶接部42、第3溶接部43、第4溶接部44及び第5溶接部45それぞれの溶接面積よりも大きい。具体的には、各溶接部41~45における中心軸Aに垂直な方向の長さが一定である場合に、第1溶接部41の中心軸Aに沿う方向の長さは、第2溶接部42、第3溶接部43、第4溶接部44の中心軸Aに沿う方向及び第5溶接部45の第2端部32に沿う方向のそれぞれの長さよりも長く形成されている。第4溶接部44を非溶接領域Rに極力接する位置に設け、第4溶接部44と第5溶接部45との距離を極力短くすることが好ましい。
[2.効果]
以上詳述した実施形態によれば、以下の効果が得られる。
(2a)本実施形態では、カバー3は、中心軸Aに沿う方向に関し非溶接領域R以外の領域に設けられる複数の溶接部41~45によって、内管1の外周面に固定されている。つまり、非溶接領域Rには、複数の溶接部41~45が設けられていない。このように、内管1の中心軸Aに沿う方向に関し連通孔13が設けられる範囲を溶接部が設けられない非溶接領域Rとすることによって、内管1に設けられた連通孔13周辺の熱による変形に起因する応力の発生を抑制することができる。
上述したような消音器100の構成では、内管1が熱によって膨張する場合、内管1の連通孔13周辺も熱によって変形しやすい。具体的には、図4及び図5に示すように、内管1の連通孔13周辺は、熱によって、内管1の中心軸Aに沿う方向よりも内管1の周方向へ大きく変形しやすい。本実施形態のような真円状の連通孔13の場合、内管1の周方向の直径の長さが内管1の中心軸Aに沿う方向の直径よりも長くなるような略楕円状となるように変形する。なお、図4では、説明の便宜上、連通孔13の熱による変形を実際の変形よりも大きく表示する。このように、連通孔13の熱による変形によって、内管1の連通孔13周辺には、内管1の周方向へ引っ張られるような応力が大きく掛かる。
例えば、仮に内管1の中心軸Aに沿う方向に関し連通孔13が設けられる範囲に溶接部を有する場合、当該溶接部には高い応力が掛かり、当該溶接部に亀裂が発生し、内管1に対するカバー3の固定強度が低下し得る。一方、本実施形態では、内管1の中心軸Aに沿う方向に関し連通孔13が設けられる範囲に、内管1の周方向へ広がる非溶接領域Rが設けられるため、内管1に設けられた連通孔13周辺の熱による変形に起因する応力の発生を抑制することができる。その結果、内管1に対するカバー3の固定強度の低下を抑制することができる。
また、内管1に対するカバー3の固定強度を満足させるために、例えば、溶接部の長さを延長させる構成と比較して、コストを抑制しつつ、内管1に対するカバー3の固定強度を向上させることができる。
(2b)本実施形態では、連通孔13を基準として、内管1の中心軸Aに沿ってカバー3の開口部311と反対側の位置、具体的にはカバー3の第2端部32が、第5溶接部45によって内管1に固定されている。カバー3の第2端部32に設けられる第5溶接部45は、連通孔13に近いが、連通孔13に対して内管1における熱変形が少ない内管1の中心軸Aに沿う方向側に設けられているため、連通孔13周辺の熱による変形に起因する応力の影響を受けにくい。このため、連通孔13周辺の熱による変形に起因する応力の発生を抑制しつつ、振動によって内管1とカバー3とが接触して生じる接触音(いわゆる、ビビり音)の発生を抑制することができる。また、第4溶接部44を非溶接領域Rに極力接する位置に設け、第4溶接部44と第5溶接部45との距離を極力短くすることにより、カバー3が内管1に強固に固定されやすくなり、上述した接触音の発生をより一層抑制することができる。
(2c)上述したような消音器100の構成では、内部を高温の排気ガスが通過する内管1は、カバー3よりも高温となり、カバー3よりも膨張しやすい。このため、図6に示すように、内管1及びカバー3の熱による中心軸Aに沿う方向への膨張差によって、カバー3の第1端部31及び第2端部32は、上方に反り上がるように変形しやすい。特に、開口部311を有する第1端部31には、上方に反り上がるような力がより大きく掛かりやすい。本実施形態では、カバー3の第2端部32、第3端部33及び第4端部34のそれぞれに設けられる第2溶接部42、第3溶接部43、第4溶接部44及び第5溶接部45よりも溶接面積が大きい第1溶接部41によって、カバー3の最も開口部311側が内管1に固定されている。このため、例えばカバー3の第1溶接部41が第2溶接部42、第3溶接部43、第4溶接部44及び第5溶接部45と同じ大きさの溶接面積で固定されている場合と比較して、内管1の熱による膨張に伴ってカバー3の第1端部31側が熱によって変形してしまうことを抑制することができる。また、カバー3の第1端部31側の第1溶接部41と、カバー3の第2端部32の第5溶接部45とによって、内管1の熱による膨張に伴う、中心軸Aに沿う方向におけるカバー3の変形を抑制することができる。
なお、実施形態では、外管2が外郭部材の一例に相当し、カバー3が通路形成部の一例に相当し、第3端部33及び第4端部34が当接端部の一例に相当する。
[3.他の実施形態]
以上、本開示の実施形態について説明したが、本開示は、上記実施形態に限定されることなく、種々の形態を採り得ることは言うまでもない。
(3a)カバー3における中心軸Aに垂直な断面の形状は、略半円形状に限らず、多角形状等であってもよい。
(3b)連通孔13の形状は、真円状に限らず、楕円状、多角形状等であってもよい。
(3c)上記実施形態では、複数の溶接部41~45として、第1溶接部41が2つ、第2溶接部42が2つ、第3溶接部43が2つ、第4溶接部44が2つ、そして第5溶接部45が1つ設けられる構成を例示したが、溶接部の設けられる数はこれに限定されるものではない。
(3d)上記実施形態では、内管1と外管2とにより構成される二重管構造の消音器100を例示したが、消音器の構成はこれに限定されるものではない。例えば、図7に示す消音器100aのように、内管1a、及び、内管1aに設けられる連通孔13aを覆うように配置されるカバー3aが、シェル2aが形成する内部空間に設けられる構成であってもよい。このような構成では、第1エンドプレート21aと、第2エンドプレート22aと、シェル2aと、セパレータ5と、から共鳴室が形成され、カバー3aと内管1aとで共鳴管が形成される。図7に示す例では、インレットパイプ及びアウトレットパイプである2つの内管1aを有する構成を例示したが、インレットパイプ及びアウトレットパイプのいずれか一方を形成する1つの内管1aを備える構成であってもよい。このような消音器100aの構成でも、非溶接領域Rが設けられるように、内管1aとカバー3aとが溶接されることによって、上述した実施形態の(2a)と同様な効果を得ることができる。
(3e)上記実施形態では、連通孔13と開口部311とを繋ぐ通路がカバー3によって形成される構成を例示したが、連通孔と開口部とを繋ぐ通路が形成される構成はこれに限定されるものではない。例えば、図8及び図9に示すように、連通孔13と開口部311bとを繋ぐ通路が金属製のパイプ3bによって形成されてもよい。パイプ3bは、L字状に屈曲する形状を有する。パイプ3bは、開口部311bを有する第1端部31bとは反対側の第2端部32bが、内管1に設けられた連通孔13を覆い隠すように内管1に当接する。第2端部32bは、第1端部31bよりも直径が大きい。内管1の中心軸Aに沿う方向に関し、非溶接領域R以外の領域に溶接部51が2つ設けられることによって、第2端部32bは内管1の外周面に固定される。2つの溶接部51は、内管1の中心軸Aに沿って、連通孔13を挟むように並んで設けられる。このようなパイプ3bを備える構成でも、非溶接領域Rが設けられるように、内管1とパイプ3bとが溶接されることによって、上述した実施形態の(2a)と同様な効果を得ることができる。
(3f)上記実施形態における1つの構成要素が有する機能を複数の構成要素として分散させたり、複数の構成要素が有する機能を1つの構成要素に統合したりしてもよい。また、上記実施形態の構成の一部を省略してもよい。また、上記実施形態の構成の少なくとも一部を、他の上記実施形態の構成に対して付加、置換等してもよい。なお、特許請求の範囲に記載の文言から特定される技術思想に含まれるあらゆる態様が本開示の実施形態である。
1,1a…内管、2…外管、2a…シェル、3,3a…カバー、3b…パイプ、5…セパレータ、11,31,31b…第1端部、12,32,32b…第2端部、13,13a…連通孔、21,21a…第1エンドプレート、22,22a…第2エンドプレート、23…共鳴室、33…第3端部、34…第4端部、41…第1溶接部、42…第2溶接部、43…第3溶接部、44…第4溶接部、45…第5溶接部、51…溶接部、100,100a…消音器、311,311b…開口部、A…中心軸、R…非溶接領域。

Claims (3)

  1. 消音器であって、
    内部を排気ガスが通過する内管であって、当該内管の内部と外部とを連通する連通孔を有する内管と、
    前記内管の外周を囲うように配置される外郭部材と、
    前記内管と前記外郭部材との間に形成される空間に配置され、前記連通孔と、前記空間へ開口する開口部と、を繋ぐ通路を形成する通路形成部と、
    を備え、
    前記通路形成部は、前記通路形成部と前記内管とが溶接された部分である複数の溶接部によって、前記内管の外周面に固定され、
    前記内管の中心軸に沿う方向に関し前記連通孔が設けられる範囲における前記内管の周方向に広がる領域は、前記複数の溶接部が設けられていない非溶接領域であり、
    前記通路形成部は、前記中心軸に沿う方向に長さを有し、前記開口部を有するように前記周方向において前記内管の一部を覆って前記外周面上に配置されることによって、前記通路を形成し、
    前記複数の溶接部は、前記通路形成部の前記外周面と当接する端部のうち前記中心軸に沿う方向に長さを有する当接端部に、当該当接端部に沿って互いに間隔を空けて並んで配置され、前記非溶接領域に設けられていない、消音器。
  2. 消音器であって、
    内部を排気ガスが通過する内管であって、当該内管の内部と外部とを連通する連通孔を有する内管と、
    前記内管の外周を囲うように配置される外郭部材と、
    前記内管と前記外郭部材との間に形成される空間に配置され、前記連通孔と、前記空間へ開口する開口部と、を繋ぐ通路を形成する通路形成部と、
    を備え、
    前記通路形成部は、前記通路形成部と前記内管とが溶接された部分である複数の溶接部によって、前記内管の外周面に固定され、
    前記内管の中心軸に沿う方向に関し前記連通孔が設けられる範囲における前記内管の周方向に広がる領域は、前記複数の溶接部が設けられていない非溶接領域であ
    前記通路形成部は、前記中心軸に沿う方向に長さを有し、前記開口部を有するように前記内管の一部を覆って前記外周面上に配置されることによって、前記通路を形成し、
    前記複数の溶接部は、前記通路形成部の前記外周面と当接する端部のうち前記中心軸に沿う方向に長さを有する当接端部に、当該当接端部に沿って互いに間隔を空けて並んで配置され、
    前記当接端部に設けられる前記複数の溶接部のうち最も前記開口部側に位置する第1溶接部の溶接面積は、前記複数の溶接部のうち前記第1溶接部を除く他の溶接部それぞれの溶接面積よりも大きい、消音器。
  3. 請求項1又は請求項2に記載の消音器であって、
    前記連通孔を基準として、前記中心軸に沿って前記開口部と反対側の位置に、前記複数の溶接部の少なくとも1つが配置される、消音器。
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