JP6730376B2 - 消音器 - Google Patents

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Description

本開示は、消音器に関する。
自動車用の排気システムとして、排気ガス流路の上流側に配置される触媒と、排気ガス流路の下流側に配置されるメインマフラとの間に、サブマフラを設けたものが知られている。
このサブマフラに用いられる消音器として、二重管構造の内管と外管との間に開口を設けることで、内管の排気流路に空隙が通じるように構成した共鳴型消音器がある(特許文献1参照)。
特願2017−562822号
特許文献1の消音器では、消音対象となる周波数が1種類に限定される。そのため、周波数ごとに消音器を設計する必要があり、複数の周波数に対応するには複数の消音器が必要となる。
本開示の一局面は、複数の周波数に対応できる二重管構造の消音器を提供することを目的としている。
本開示の一態様は、筒状の内管と、内周側に内管が配置され、内管と共に2重管を構成する筒状の外管と、を備える消音器である。消音器は、2重管の第1端部及び2重管の第2端部のうち、一方の端部が排気の流動方向上流側の第1流路に接続すると共に、他方の端部が排気の流動方向下流側の第2流路に接続することにより、内管を介して第1流路と第2流路とを結ぶ第1排気流路を構成可能である。内管と外管との間には空隙が設けられる。第2端部において、内管に外管と接続する開口が設けられると共に、空隙が開口を介して第1排気流路に通じるように構成される。
また、内管は、第2端部において、第1の外周面を有する第1範囲と、開口を構成すると共に、第1の外周面よりも内側に位置する第2の外周面を有する第2範囲と、を有する。第1範囲において、第1の外周面と外管の内周面とが接するように構成されるか、又は第1の外周面と外管の内周面との間に介在物が挟み込まれることにより、内管と外管との間が閉塞されるように構成される。第2範囲において、第1の外周面と外管の内周面との間に空隙の一部が構成される。内管の外周面には、内管と空隙とを連通させる少なくとも1つの連通孔が設けられる。
このような構成によれば、開口と連通孔とによって第1排気流路と連通された空隙によってサイドブランチ型消音器が構成されるので、サイドブランチによって複数の周波数での消音が可能となる。
本開示の一態様では、内管は、第1径部と、第1径部よりも外径が小さい第2径部と、を有してもよい。第2径部の外周面と外管の内周面との間には、空隙の一部に相当する共鳴室が構成されてもよい。第1径部は、第1範囲及び第2範囲を含んでもよい。第2の外周面と外管の内周面との間に、空隙の一部に相当する共鳴管が構成されてもよい。開口は共鳴管の一端に位置し、開口を介して共鳴管が第1排気流路に通じると共に、共鳴管を介して共鳴室が第1排気流路に通じることにより、共鳴管及び共鳴室がヘルムホルツ共鳴器として機能するように構成されてもよい。消音器は、少なくとも1つの連通孔を介して第1排気流路と空隙とが連結されることにより、サイドブランチ型消音器として機能するように構成されてもよい。このような構成によれば、ヘルムホルツ共鳴による消音とサイドブランチによる消音とを両立させることができる。
本開示の一態様では、外管の空隙を構成する範囲における外径は、外管の第2端部における外径以下であってもよい。このような構成によれば、消音器の外径を小さくして省スペース化を図ることができる。
本開示の一態様では、消音器を含む排気流路構成部材によって構成される第2排気流路において気柱共鳴が発生する場合、第2排気流路内で発生する定常波の腹部に対応する位置に開口が配置されてもよい。このような構成によれば、より確実に消音効果を発揮させることができる。
本開示の一態様では、第1範囲において、第1の外周面と外管の内周面とが接すると共に、内管と外管とが接合されてもよい。このような構成によれば、内管と外管との間の空隙を容易かつ確実に構成できる。
本開示の一態様では、第1端部の近傍において、内管と外管との間が、内管の外周面と外管の内周面との間に挟み込まれた介在物により閉塞されてもよい。このような構成によれば、消音器の使用時(つまり排気ガスが流れる状態)において、排気ガスが内部を流れる内管と外側に配置される外管との温度差によって、内管と外管との熱膨張の差が発生した際に、外管が内管に対して軸方向にスライドできる。そのため、内管と外管との連結部分における応力集中が抑制される。その結果、亀裂の発生が抑制できる。
本開示の一態様では、介在物は、ワイヤメッシュであってもよい。このような構成によれば、内管と外管との間の空隙を構成しつつ、容易かつ確実に外管を内管に対してスライド可能にできる。
本開示の一態様では、第1端部の近傍において、第1の外周面と外管の内周面とが接すると共に、内管と外管とが接合されてもよい。このような構成によれば、内管と外管との間の空隙を容易かつ確実に構成できる。
本開示の一態様では、消音器を含む排気流路構成部材によって構成される第2排気流路において気柱共鳴が発生する場合、第2排気流路内で発生する定常波の腹部に対応する位置に少なくとも1つの連通孔が配置されてもよい。このような構成によれば、より確実に消音効果を発揮させることができる。
本開示の別の態様は、筒状の内管と、内周側に内管が配置され、内管と共に2重管を構成する筒状の外管と、を備える消音器である。消音器は、2重管の第1端部及び2重管の第2端部のうち、一方の端部が排気の流動方向上流側の第1流路に連続すると共に、他方の端部が排気の流動方向下流側の第2流路に接続することにより、内管を介して第1流路と第2流路とを結ぶ第1排気流路を構成可能である。内管と外管との間には空隙が設けられる。第2端部において、内管の外周面と外管の内周面とが接するように構成されるか、又は内管の外周面と外管の内周面との間に介在物が挟み込まれることにより、内管と外管との間が閉塞されるように構成される。内管の外周面には、内管と空隙とを連通させる少なくとも1つの連通孔が設けられる。
このような構成によれば、連通孔によって内管と連通された空隙によってサイドブランチ型消音器が構成されるので、サイドブランチによって複数の周波数での消音が可能となる。
本開示の一態様では、第2端部において、内管の外周面と外管の内周面とが接すると共に、内管と外管とが接合されてもよい。このような構成によれば、内管と外管との間の空隙を容易かつ確実に構成できる。
本開示の一態様では、第1端部の近傍において、内管と外管との間が、内管の外周面と外管の内周面との間に挟み込まれた介在物により閉塞されてもよい。このような構成によれば、排気ガスが内部を流れる内管と外側に配置される外管との温度差によって、内管と外管との熱膨張の差が発生した際に、外管が内管に対して軸方向にスライドできる。そのため、内管と外管との連結部分における応力集中が抑制される。
本開示の一態様では、第1端部の近傍において、内管の外周面と外管の内周面とが接すると共に、内管と外管とが接合されてもよい。このような構成によれば、内管と外管との間の空隙を容易かつ確実に構成できる。
本開示の一態様では、消音器を含む排気流路構成部材によって構成される第2排気流路において気柱共鳴が発生する場合、第2排気流路内で発生する定常波の腹部に対応する位置に少なくとも1つの連通孔が配置されてもよい。このような構成によれば、より確実に消音効果を発揮させることができる。
本開示の一態様では、空隙の断面積は、内管の中空部分の断面積以下であってもよい。このような構成によれば、消音器の外径を小さくして省スペース化を図ることができる。また、消音器の曲げ加工が可能になるため、消音器の配置の自由度が高められる。
図1は、実施形態の排気システムを示す模式的な平面図である。 図2Aは、図1Aの消音器を第2端部側から見た模式的な側面図であり、図2Bは、図2AのIIB−IIB線での模式的な断面図である。 図3A,3B,3Cは、連通孔の形状を説明するための模式図である。 図4Aは、図2BのIVA−IVA線での模式的な断面図であり、図4Bは、図2BのIVB−IVB線での模式的な断面図であり、図4Cは、IVC−IVC線での模式的な断面図である。 図5A,5Bは、連通孔と定常波との関係を説明するための模式図である。 図6は、図2Aとは異なる実施形態の消音器の図2Bに対応する模式的な断面図である。 図7A,7B,7Cは、図2Aとは異なる実施形態の固定部の図4Aに対応する模式的な断面図である。 図8Aは、比較例1における周波数と消音量との関係を示すグラフであり、図8Bは、実施例1における周波数と消音量との関係を示すグラフであり、図8Cは、実施例2における周波数と消音量との関係を示すグラフである。
以下、本開示が適用された実施形態について、図面を用いて説明する。
[1.第1実施形態]
[1−1.構成]
図1に示す排気システム1は、内燃機関の排気ガス流路を構成する。排気システム1は、触媒コンバータ2と、サブマフラとしての消音器3と、メインマフラ4とを備える。
排気システム1が適用される内燃機関としては、特に限定されないが、自動車、鉄道、船舶、建機等の輸送機器、発電施設などで駆動用又は発電用として用いられるものが挙げられる。
触媒コンバータ2は、排気ガス中の環境汚染物質を改質又は捕集する。触媒コンバータ2は、触媒等を有する。メインマフラ4は、消音器3を通過した排気ガスをさらに消音する。
触媒コンバータ2と消音器3とは第1配管5Aによって接続されている。消音器3とメインマフラ4とは第2配管5Bによって接続されている。メインマフラ4を通過した排気ガスは、第3配管5Cから排出される。
<消音器>
消音器3は、図2A,2Bに示すように、筒状の内管7と、筒状の外管8と、介在物9とを備える。消音器3は、二重管構造を有する。
(内管)
内管7は、内部を排気ガスが通過するように構成されている。具体的には、触媒コンバータ2を通過した排気ガスが第1端部71又は第2端部72から内管7の内部に導入され、反対側の端部から排出される。
内管7は、複数の連通孔73A,73Bを有する。複数の連通孔73A,73Bは、それぞれ、後述する外管8と内管7との間に設けられた空隙10に、内管7の内部を連通させている。複数の連通孔73A,73Bは、内管7の軸方向(つまり長手方向)に離間した位置に設けられている。また、複数の連通孔73A,73Bは、内管7の軸方向において、外管8の第1端部81と第2端部82との間に配置されている。
各連通孔73A,73Bの形状は、サイドブランチ型消音器が機能する面積を確保できれば、真円に限定されない。各連通孔73A,73Bは、楕円形(図3A参照)、多角形、多角形の角を丸めた形状(図3B参照)、星型等であってもよい。さらに、各連通孔73A,73Bは、複数の小孔に分割されたもの(つまり小孔の集合体、図3C参照)であってもよい。
消音器3を含む排気流路構成部材によって構成される第2排気流路(つまり図1の排気システム1全体における排気流路)において気柱共鳴が発生する場合、第2排気流路内で発生する定常波の腹部に対応する位置に、各連通孔73A,73Bが配置される。
内管7の第2端部72の内径R2は、第1端部71の内径R1よりも大きい。また、第2端部72は、外管8の内周面に固定される1つの固定部72Aを有している。固定部72Aは、図4Aに示すように、管壁の一部が内側に凹んだ2つの凹部72B,72Cを有する。固定部72Aは、内管7を外管8の内周面に連結する2つの連結部の1つである。
2つの凹部72B,72Cは、空隙10に内管7の第2端部72を連通させる開口11A,11Bをそれぞれ構成している。固定部72Aは、2つの凹部72B,72C以外の部分で、内管7と外管8との間の空間を軸方向に閉塞している。つまり、固定部72Aの周方向の一部は、外管8の内周面から離間している。
2つの凹部72B,72Cは、内管7の中心軸を挟んで対向する位置に配置されている。また、2つの凹部72B,72Cの曲率半径R3は、固定部72Aの最大半径(つまり、凹部72B,72C以外の領域の半径)R4とほぼ同じであるとよい。これにより、凹部72B,72Cの形成加工前後で、内管7の周方向長さ、ひいては内管7の肉厚を維持することができる。
このように、内管7は、第1の外周面を有する第1範囲(つまり、凹部72B,72C以外の領域)と、開口11A,11Bを構成すると共に、第1の外周面よりも内側に位置する第2の外周面を有する第2範囲(つまり、凹部72B,72C)とを有している。
また、内管7は、第1範囲及び第2範囲を含む第1径部(つまり、第2端部72)と、第1径部よりも外径が小さい第2径部(つまり、第2端部72以外の部位)とを有している。
(外管)
外管8は、図4Bに示すように、内管7の外周面を囲うように配置されている。つまり、外管8は、内周側に内管7が配置され、内管7と共に2重管を構成している。
外管8の内径は、内管7の外径よりも大きい。外管8の空隙10を構成する範囲(つまり第1端部81と第2端部82との間の領域)における外径は、第2端部82における外径以下である。本実施形態では、外管8は、径が長手方向に一定である。
2重管は、第1端部及び第2端部のうち、一方の端部が排気の流動方向上流側の第1流路(つまり、第1配管5A)に接続すると共に、他方の端部が排気の流動方向下流側の第2流路(つまり、第2配管5B)に接続することにより、内管7を介して第1流路と第2流路とを結ぶ第1排気流路12を構成可能である。
外管8は、内管7の外周面にそれぞれ連結される第1端部81及び第2端部82を有する。第1端部81及び第2端部82の径は等しい。なお、外管8の第2端部82は、消音器3の端部を構成している。
また、内管7と外管8との間には空隙10が設けられ、第2端部82において、内管7に外管8と接続する開口11A,11Bが設けられると共に、空隙10が開口11A,11Bを介して第1排気流路12に通じるように構成されている。
第1端部81の内側には、後述する介在物9が配置されている。つまり、第1端部81の近傍において、内管7と外管8との間が、内管7の外周面と外管8の内周面との間に挟み込まれた介在物9により閉塞されている。
一方、第2端部82は、内管7の固定部72Aにおける外周面のうち、2つの凹部72B,72C以外の部分に溶接によって直接固定されている。また、外管8の第2端部82は、内管7の第2端部72よりも軸方向外側に延伸している。
つまり、内管7の第1範囲において、内管7の外周面と外管8の内周面とが接すると共に、内管7と外管8とが接合されることで、内管7と外管8との間が閉塞されている。また、内管7の第2範囲において、内管7の外周面と外管8の内周面との間に空隙10の一部が構成されている。
内管7の第2径部(つまり、第2端部72以外の部位)の外周面と外管8の内周面との間には、空隙10の一部に相当する共鳴室10Aが構成されている。また、内管7の第2の外周面(つまり、凹部72B,72C)と外管8の内周面との間に、空隙10の一部に相当する共鳴管10Bが構成されている。
開口11A,11Bは共鳴管10Bの一端に位置し、開口11A,11Bを介して共鳴管10Bが第1排気流路12に通じると共に、共鳴管10Bを介して共鳴室10Aが第1排気流路12に通じることにより、共鳴管10B及び共鳴室10Aがヘルムホルツ共鳴器として機能するように構成されている。
さらに、消音器3は、複数の連通孔73A,73Bを介して第1排気流路12と空隙10とが連結されていることにより、サイドブランチ型消音器として機能するように構成されている。
また、消音器3を含む排気流路構成部材によって構成される第2排気流路において気柱共鳴が発生する場合、第2排気流路内で発生する定常波の腹部に対応する位置に開口11A,11Bは配置される。
(介在物)
介在物9は、内管7の第1端部71における外周面と、外管8の第1端部81における内周面との間に挟み込まれた緩衝材である。介在物9は、内管7を外管8の内周面に連結する2つの連結部の1つを構成している。
介在物9は、図4Cに示すように、内管7の外周面及び外管8の内周面の周方向全体に沿って配置されている。つまり、介在物9は、内管7と外管8との間の空間を内管7の軸方向に閉塞するように配置されている。
なお、介在物9は、空隙10のサイドブランチとしての機能が失われない範囲で、周方向の一部に開口が設けられていてもよい。この開口の大きさを調節することで、共鳴の特性周波数を調整できる。
介在物9は、後述するサイドブランチとしての空隙10を形成でき、かつ少なくとも内管7又は外管8に対して摺動することができるものであれば限定されない。介在物9としては、通気性を有する、例えば金属製のワイヤメッシュが好適である。
(空隙)
空隙10は、内管7の外周面、外管8の内周面、固定部72A、及び介在物9によって画定された半密閉空間である。
空隙10は、第1連通孔73A及び第2連通孔73Bと、2つの凹部72B,72Cとによって、内管7の内部と連通している。空隙10は、特定の周波数の音量を低減する。空隙10の特性周波数は、第1連通孔73A及び第2連通孔73Bの位置の変更によって、調整することができる。
(内管、外管、及び空隙の関係)
図4Bに示すように、空隙10の断面積S2は、内管7の中空部分の断面積S1以下である。
また、外管8に対し強度が低くてもよい内管7の平均肉厚(つまり内管7を構成する板材の平均厚み)は、外管8の平均肉厚(つまり外管8を構成する板材の平均厚み)以下とするとよい。なお、本実施形態では、内管7と外管8とは、互いの中心軸が一致するように配置されているが、これらの中心軸は必ずしも一致しなくてもよい。
内管7の軸方向における空隙10の端部とこの端部に最も近接する連通孔との距離、及び連通孔同士の距離は、互いに異なっている。つまり、内管7の第1端部71と第1連通孔73Aとの距離と、第1連通孔73Aと第2連通孔73Bとの距離と、第2連通孔73Bと内管7の第2端部72までの距離とは、互いに異なっている。なお、各連通孔73A,73Bの内管7の周方向における位置は特に限定されない。
[1−2.効果]
以上詳述した実施形態によれば、以下の効果が得られる。
(1a)第1排気流路12と連通された空隙10によってサイドブランチ型消音器が構成されるので、複数の周波数での消音が可能となる。
(1b)空隙10に連通する開口11A,11Bが内管7の第2端部72に設けられることによって、ヘルムホルツ共鳴による消音とサイドブランチによる消音とを両立させることができる。
(1c)空隙10の断面積が内管7の中空部分の断面積以下であり、また、外管8の空隙10を構成する範囲における外径が第2端部82における外径以下であるので、消音器3の外径を小さくして省スペース化を図ることができる。また、消音器3の曲げ加工が可能になるため、消音器3の配置の自由度が高められる。
(1c)内管7の軸方向に離間した位置に複数の連通孔73A,73Bが設けられることで、対応周波数の異なる複数のサイドブランチを空隙10に形成できる。そのため、より多くの周波数に対し消音効果を発揮させることができる。
ここで、図5Aに、連通孔73A,73Bに相当する複数の連通孔が形成されていない排気管103の構成と、この排気管103における音圧とを示す。図5Bに、複数の連通孔73A,73Bが形成された消音器3と、この消音器3における音圧とを示す。
第2排気流路で気柱共鳴が発生する場合、図5Bの消音器3において第2連通孔73Bが排気システム1で発生する1次モードの定常波D1の腹に位置し、第1連通孔73Aが2次モードの定常波D2の腹に位置することで、より確実に消音効果が得られる。
(1d)外管8と内管7とを接合する代わりに外管8と内管7との間に介在物9を配置することで、内管7と外管8との熱膨張の差が発生した際に、外管8が内管7に対して軸方向にスライドできる。そのため、内管7と外管8との連結部分における応力集中が抑制される。その結果、亀裂の発生が抑制できる。
[2.第2実施形態]
[2−1.構成]
図6に示す消音器13は、図1の消音器3に代わって排気システム1に使用される。消音器13は、内管7と、外管8と、介在物9とを備える。消音器13は、二重管構造を有する。
消音器13の内管7、外管8及び介在物9は、以下に説明する点を除き、図2A,2Bの消音器3と同様のものであるため、これらの部材についての詳細な説明については省略する。
本実施形態では、外管8の第2端部82が全周にわたって内管7に溶接されている。つまり、内管7は、第2端部72において、凹部72B,72Cを有さない。内管7の第2端部72の外形は円状である。
このように、消音器13は、図2A,2Bの消音器3と異なり、開口11A,11Bを有しない。消音器13には共鳴管10Bが構成されないので、消音器13は、ヘルムホルツ共鳴器としては機能せず、サイドブランチ型消音器としてのみ機能する。
[2−2.効果]
以上詳述した実施形態によれば、以下の効果が得られる。
(2a)第1排気流路12と連通された空隙10によってサイドブランチ型消音器が構成されるので、複数の周波数での消音が可能となる。
[3.他の実施形態]
以上、本開示の実施形態について説明したが、本開示は、上記実施形態に限定されることなく、種々の形態を採り得ることは言うまでもない。
(3a)上記実施形態の消音器3,13において、内管7は、単一の連通孔を有してもよい。また、内管7は、内管7の軸方向に離間した位置に設けられた3つ以上の連通孔を有してもよい。
(3b)上記実施形態の消音器3において、固定部72Aは、図7Aに示すように、単一の開口11B(つまり凹部72C)を有してもよい。また、固定部72Aは、凹部の代わりに、図7Bに示す断面が弦状の平坦部72D,72E、又は図7Cに示す径方向外側に突出する凸部72F,72Gを有してもよい。
(3c)上記実施形態の消音器3,13は、必ずしも介在物9を備えなくてもよい。つまり、内管7の2つの連結部は、どちらも外管8の内周面に固定された固定部であってもよい。具体的には、内管7の第1端部71は、介在物9によって外管8の第1端部81に連結される代わりに、第1端部81に直接固定されていてもよい。この場合、空隙10は、内管7の外周面、外管8の内周面、及び2つの固定部によって画定される。
(3d)上記実施形態の消音器3,13において、内管7の第2端部72と外管8の第2端部82との間に、介在物が挟み込まれてもよい。つまり、内管7の外周面と外管8の内周面との間に介在物が挟み込まれることにより、内管7と外管8との間が閉塞されてもよい。
(3e)上記実施形態の消音器3,13において、外管8の空隙10を構成する範囲における外径は、必ずしも第2端部82における外径以下でなくてもよい。また、空隙10の断面積は、必ずしも内管7の中空部分の断面積以下でなくてもよい。
(3f)上記実施形態における1つの構成要素が有する機能を複数の構成要素として分散させたり、複数の構成要素が有する機能を1つの構成要素に統合したりしてもよい。また、上記実施形態の構成の一部を省略してもよい。また、上記実施形態の構成の少なくとも一部を、他の上記実施形態の構成に対して付加、置換等してもよい。なお、特許請求の範囲に記載の文言から特定される技術思想に含まれるあらゆる態様が本開示の実施形態である。
[4.実施例]
次に、本開示の効果を確認するために行った実施例1、2と比較例1との比較について説明する。
比較例1は、図2Bの消音器3において、内管7の連通孔を無しとしたものである。実施例1は、図2Bの消音器3において、内管7の連通孔の数を1つとしたものである。実施例2は、内管7が2つの連通孔を有する図2Bの消音器3である。比較例1と実施例1、2とにおける、周波数(横軸)と消音量(縦軸)との関係を、図8A,8B,8Cに示す。
比較例1は、空隙10を内管7に接続した共鳴室として機能させるものである。そのため、図8Aに示されるように、消音される周波数(つまり消音のピーク)が1つのみである。
これに対し、実施例1では、図8Bに示されるように、空隙10がサイドブランチとして機能するため、複数の周波数に対して消音効果を発揮することができる。なお、図8B中の最も低い(グラフ中左端の)周波数帯では、ヘルムホルツ共鳴による消音効果とサイドブランチによる消音効果とが合成されている。
さらに、内管7が有する連通孔の数を増やすと、図8Cに示すように、消音効果の生じる周波数を増やすことができる。
1…排気システム、2…触媒コンバータ、3,13…消音器、4…メインマフラ、
5A…第1配管、5B…第2配管、5C…第3配管、7…内管、8…外管、
9…介在物、10…空隙、10A…共鳴室、10B…共鳴管、11A,11B…開口、
12…排気流路、71…第1端部、72…第2端部、72A…固定部、
72B,72C…凹部、72D,72E…平坦部、72F,72G…凸部、
73A…第1連通孔、73B…第2連通孔、81…第1端部、82…第2端部。

Claims (15)

  1. 筒状の内管と、
    内周側に前記内管が配置され、前記内管と共に2重管を構成する筒状の外管と、
    を備え、
    前記2重管の第1端部及び前記2重管の第2端部のうち、一方の端部が排気の流動方向上流側の第1流路に接続すると共に、他方の端部が排気の流動方向下流側の第2流路に接続することにより、前記内管を介して前記第1流路と前記第2流路とを結ぶ第1排気流路を構成可能であり、
    前記内管と前記外管との間には空隙が設けられ、前記第2端部において、前記空隙に前記内管の前記第2端部を連通させる開口が設けられると共に、前記空隙が前記開口を介して前記第1排気流路に通じるように構成され、
    前記内管は、前記第2端部において、
    第1の外周面を有する第1範囲と、
    前記開口を構成すると共に、前記第1の外周面よりも内側に位置する第2の外周面を有する第2範囲と、
    を有し、
    前記第1範囲において、前記第1の外周面と前記外管の内周面とが接するように構成され、
    前記第2範囲において、前記第1の外周面と前記外管の内周面との間に前記空隙の一部が構成され、
    前記内管の外周面には、前記内管と前記空隙とを連通させる複数の連通孔が前記内管の軸方向に離間して設けられ
    前記複数の連通孔のうち前記第1端部に最も近接する第1連通孔と前記第1端部との距離と、前記複数の連通孔のうち前記第2端部に最も近接する第2連通孔と前記第1連通孔との距離と、前記第2連通孔と前記第2端部までの距離とは、互いに異なっている、消音器。
  2. 請求項1に記載の消音器であって、
    前記内管は、
    第1径部と、
    前記第1径部よりも外径が小さい第2径部と、
    を有し、
    前記第2径部の外周面と前記外管の内周面との間には、前記空隙の一部に相当する共鳴室が構成され、
    前記第1径部は、前記第1範囲及び前記第2範囲を含み、
    前記第2の外周面と前記外管の内周面との間に、前記空隙の一部に相当する共鳴管が構成され、
    前記開口は前記共鳴管の一端に位置し、前記開口を介して前記共鳴管が前記第1排気流路に通じると共に、前記共鳴管を介して前記共鳴室が前記第1排気流路に通じることにより、前記共鳴管及び前記共鳴室がヘルムホルツ共鳴器として機能するように構成され、
    前記複数の連通孔を介して前記第1排気流路と前記空隙とが連結されることにより、サイドブランチ型消音器として機能するように構成される、消音器。
  3. 請求項1又は請求項2に記載の消音器であって、
    前記外管の前記空隙を構成する範囲における外径は、前記外管の前記第2端部における外径以下である、消音器。
  4. 請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の消音器であって、
    前記消音器を含む排気流路構成部材によって構成される第2排気流路において気柱共鳴が発生する場合、前記第2排気流路内で発生する定常波の腹部に対応する位置に前記開口が配置される、消音器。
  5. 請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の消音器であって、
    前記第1範囲において、前記第1の外周面と前記外管の内周面とが接すると共に、前記内管と前記外管とが接合される、消音器。
  6. 請求項1から請求項5のいずれか1項に記載の消音器であって、
    前記第1端部の近傍において、前記内管と前記外管との間が、前記内管の外周面と前記外管の内周面との間に挟み込まれた介在物により閉塞される、消音器。
  7. 請求項6に記載の消音器であって、
    前記介在物は、ワイヤメッシュである、消音器。
  8. 請求項1から請求項5のいずれか1項に記載の消音器であって、
    前記第2端部の近傍において、前記第1の外周面と前記外管の内周面とが接すると共に、前記内管と前記外管とが接合される、消音器。
  9. 請求項1から請求項8のいずれか1項に記載の消音器であって、
    前記消音器を含む排気流路構成部材によって構成される第2排気流路において気柱共鳴が発生する場合、前記第2排気流路内で発生する定常波の腹部に対応する位置に前記複数の連通孔が配置される、消音器。
  10. 筒状の内管と、
    内周側に前記内管が配置され、前記内管と共に2重管を構成する筒状の外管と、
    を備え、
    前記2重管の第1端部及び前記2重管の第2端部のうち、一方の端部が排気の流動方向上流側の第1流路に連続すると共に、他方の端部が排気の流動方向下流側の第2流路に接続することにより、前記内管を介して前記第1流路と前記第2流路とを結ぶ第1排気流路を構成可能であり、
    前記内管と前記外管との間には空隙が設けられ、前記第2端部において、前記内管の外周面と前記外管の内周面とが接するように構成されるか、又は前記内管の外周面と前記外管の内周面との間に介在物が挟み込まれることにより、前記内管と前記外管との間が閉塞されるように構成され、
    前記内管の外周面には、前記内管と前記空隙とを連通させる複数の連通孔が前記内管の軸方向に離間して設けられ
    前記複数の連通孔のうち前記第1端部に最も近接する第1連通孔と前記第1端部との距離と、前記複数の連通孔のうち前記第2端部に最も近接する第2連通孔と前記第1連通孔との距離と、前記第2連通孔と前記第2端部までの距離とは、互いに異なっている、消音器。
  11. 請求項10に記載の消音器であって、
    前記第2端部において、前記内管の外周面と前記外管の内周面とが接すると共に、前記内管と前記外管とが接合される、消音器。
  12. 請求項10又は請求項11に記載の消音器であって、
    前記第1端部の近傍において、前記内管と前記外管との間が、前記内管の外周面と前記外管の内周面との間に挟み込まれた介在物により閉塞される、消音器。
  13. 請求項10又は請求項11に記載の消音器であって、
    前記第1端部の近傍において、前記内管の外周面と前記外管の内周面とが接すると共に、前記内管と前記外管とが接合される、消音器。
  14. 請求項10から請求項13のいずれか1項に記載の消音器であって、
    前記消音器を含む排気流路構成部材によって構成される第2排気流路において気柱共鳴が発生する場合、前記第2排気流路内で発生する定常波の腹部に対応する位置に前記複数の連通孔が配置される、消音器。
  15. 請求項10から請求項14のいずれか1項に記載の消音器であって、
    前記空隙の断面積は、前記内管の中空部分の断面積以下である、消音器。
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