JP7506317B2 - タイヤ用ゴム組成物 - Google Patents

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本発明は、主として空気入りタイヤのトレッド部に使用することを意図したタイヤ用ゴム組成物に関する。
一年を通して使用することを意図したオールシーズン用の空気入りタイヤ(所謂オールシーズンタイヤ)は、ドライ路面と冬季のスノー路面との両方において優れた走行性能を発揮することが求められる。特に、路面に当接するトレッド部に使用されるタイヤ用ゴム組成物においては、ドライ性能およびスノー性能の両立が求められる(例えば、特許文献1を参照)。
例えば、ドライ性能を向上する方法として、アロマオイルの配合量を低減することが知られている。しかしながら、単にアロマオイルの配合量を低減しただけでは、ゴムが高硬度になるため、良好なスノー性能を確保することは難しい傾向があった。また、押出時にヤケが発生し、押出加工性が悪化することが懸念される。そのため、ドライ性能を向上するためにアロマオイルの配合量を低減した場合であっても、スノー性能を良好に発揮し、且つ、良好な押出加工性を確保するための対策が求められている。
特開2020‐097644号公報
本発明の目的は、ドライ性能とスノー性能を高度に両立しながら、良好な押出加工性を確保することを可能にしたタイヤ用ゴム組成物を提供することにある。
上記目的を達成する本発明のタイヤ用ゴム組成物は、天然ゴム30質量%~50質量%と、チタン触媒により合成されたブタジエンゴム30質量%~50質量%とを含むジエン系ゴムに対して、カーボンブラックおよびシリカを含む充填剤とオイルとが配合され、前記ジエン系ゴム100質量部に対する前記カーボンブラックおよび前記シリカの配合量の合計が50質量部~100質量部であり、前記オイルを含むオイル成分の合計が前記カーボンブラックおよび前記シリカの配合量の合計の15%以下であることを特徴とする。
本発明のタイヤ用ゴム組成物は、上述の配合であるため、ドライ性能とスノー性能を高度に両立しながら、良好な押出加工性を確保することができる。特に、オイル成分の合計が十分に少ないことでドライ性能を向上することができる。その一方で、ブタジエンゴムとしてチタン触媒により合成されたものを用いることで、スノー性能を向上し、且つ、良好な押出加工性を発揮することが可能になる。
本発明のタイヤ用ゴム組成物は、ジエン系ゴム中に、ビニル含有量が60質量%以上であるスチレンブタジエンゴムを30質量%以下含むことが好ましい。このようにビニル含有量が十分に多いことで、スノー性能をより効果的に高めることができる。
本発明のタイヤ用ゴム組成物においては、カーボンブラックの沃素吸着量が100g/kg以上であることが好ましい。このようなカーボンブラックを使用することで、ゴム物性がより良好になるので、耐チッピング性を向上することもできる。
本発明のタイヤ用ゴム組成物においては、シリカの窒素吸着比表面積が180m2/g以下であることが好ましい。このようなシリカを使用することで、耐チッピング性を効果的に高めることができる。
本発明のタイヤ用ゴム組成物は、空気入りタイヤのトレッド部に好適に用いることができる。本発明のタイヤ用ゴム組成物をトレッド部に用いた空気入りタイヤは、上述のゴム物性によって、優れたドライ性能およびスノー性能を発揮することができる。
本発明のタイヤ用ゴム組成物において、ゴム成分はジエン系ゴムであり、天然ゴムおよびブタジエンゴムを必ず含む。天然ゴムについては、タイヤ用ゴム組成物に通常用いられるゴムを使用することができる。一方、ブタジエンゴムは、チタン触媒により合成されたものを必ず使用する。このように、天然ゴムとチタン触媒により合成されたブタジエンゴムを併用することで、ドライ性能(特に、ドライ路面における操縦安定性)とスノー性能と同時に向上しながら、良好な押出加工性を発揮することが可能になる。尚、ブタジエンゴムが、チタン触媒以外(例えば、コバルト触媒、ニッケル触媒、ネオジム触媒など)で合成されたものであると、ドライ性能やスノー性能が確保できても、押出加工性が悪化し、エッジ切れ等の不具合が生じやすくなる。
天然ゴムの配合量は、ジエン系ゴム100質量部中に30質量%~50質量%、好ましくは35質量%~45質量%である。チタン触媒により合成されたブタジエンゴムの配合量は、ジエン系ゴム100質量部中に30質量%~50質量%、好ましくは35質量%~45質量%である。天然ゴムとチタン触媒により合成されたブタジエンゴムを併用するにあたって、配合量を上記のように設定することで、ドライ性能およびスノー性能を向上しながら、良好な押出加工性を発揮するには有利になる。天然ゴムの配合量が30質量%未満であると、スノー性能を向上する効果が十分に得られない。天然ゴムの配合量が50質量%を超えると、スコーチが早くなり、押出加工性が悪化し、ヤケ等の不具合が生じやすくなる。チタン触媒により合成されたブタジエンゴムの配合量が30質量%未満であると、スノー性能を向上する効果が十分に得られない。チタン触媒により合成されたブタジエンゴムの配合量が50質量%を超えると、押出加工性が悪化し、ヤケ等の不具合が生じやすくなる。
本発明では、ゴム成分は、ビニル含有量が好ましくは60質量%以上、より好ましくは60質量%~75質量%であるスチレンブタジエンゴムを含んでいてもよい。このようなスチレンブタジエンゴムを含む場合、その配合量は、ジエン系ゴム100質量部中に好ましくは30質量%以下、より好ましくは15質量%~25質量%である。上述のゴム成分に加えて上述のスチレンブタジエンゴムを併用することで、ドライ性能およびスノー性能を向上し、且つ、良好な押出加工性を確保するには有利になる。スチレンブタジエンゴムのビニル含有量が60質量%未満であると、十分なスノー性能を確保することが難しくなる。上述のスチレンブタジエンゴムの配合量が30質量%を超えると、上述の天然ゴムやブタジエンゴムの配合量が十分に確保できなくなるため、ドライ性能、スノー性能、および押出加工性をバランスよく確保することが難しくなる。尚、スチレンブタジエンゴムのビニル含有量は、赤外分光分析(ハンプトン法)により測定するものとする。スチレンブタジエンゴムにおけるビニル含有量の増減は、触媒等、通常の方法で適宜調製することができる。
本発明のタイヤ用ゴム組成物は、上述の天然ゴム、ブタジエンゴム、スチレンブタジエンゴム以外に、他のジエン系ゴムを含有することができる。他のジエン系ゴムとしては、上述の3種を除き、タイヤ用ゴム組成物に一般的に使用可能なゴムを用いることができる。例えば、イソプレンゴム等を例示することができる。これら他のジエン系ゴムは、単独または任意のブレンドとして使用することができる。
本発明のタイヤ用ゴム組成物は、上述のジエン系ゴムに対して、カーボンブラックおよびシリカを含む充填剤が必ず配合される。このように充填剤を配合することで、ゴム組成物のゴム硬度を高くし、空気入りタイヤにしたとき、操縦安定性を優れたものにすることができる。充填剤は、上述のカーボンブラックおよびシリカを必ず含むが、カーボンブラックおよびシリカ以外の他の充填剤を配合することもできる。他の充填材として、例えば、炭酸カルシウム、炭酸マグネシウム、タルク、クレー、アルミナ、水酸化アルミニウム、酸化チタン、硫酸カルシウムを挙げることができる。これら他の充填剤は単独または2種以上を組合わせて使用してもよい。
このように充填剤を配合するにあたって、カーボンブラックおよびシリカの配合量の合計は、上述のジエン系ゴム100質量部に対して50質量部~100質量部、好ましくは60質量部~80質量部である。カーボンブラックおよびシリカの配合量の合計が50質量部未満であると、ゴム硬度が低くなり、ドライ性能を十分に改良することができない。カーボンブラックおよびシリカの配合量の合計が100質量部を超えると、フィラーのゴムへの分散が悪くなるため押出加工が難しくなり、結果として転がり抵抗が大きくなり、また、スノー性能も低下する。カーボンブラックおよびシリカの個々の配合量は特に限定されないが、カーボンブラックの配合量(Mc)に対するシリカの配合量(Ms)の質量比(Ms/Mc)は、好ましくは0.1~4.0、より好ましくは0.5~3.0、更に好ましくは1.0~2.0である。質量比(Ms/Mc)が0.1未満であると、転がり抵抗を十分に小さくすることができない。質量比(Ms/Mc)が4.0を超えると、ドライ性能を十分に改良することができない。
本発明で使用されるカーボンブラックは、沃素吸着量が好ましくは100g/kg以下、より好ましくは70g/kg~100g/kgであるとよい。カーボンブラックの沃素吸着量を100g/kg以下にすることで、ゴム組成物の物性を良好にして、耐チッピング性を向上することができる。カーボンブラックの沃素吸着量が100g/kgを超えると、耐チッピング性を向上することができない。尚、カーボンブラックの沃素吸着量は、JIS K6217‐1に準拠して測定した値とする。
本発明で使用されるシリカとして、例えば湿式シリカ(含水ケイ酸)、乾式シリカ(無水ケイ酸)、ケイ酸カルシウム、ケイ酸アルミニウム等を例示することができる。これらは、単独または2種以上を組合わせて使用してもよい。またシランカップリング剤による表面処理が施された表面処理シリカを使用してもよい。
本発明で使用されるシリカは、窒素吸着比表面積が好ましくは180m2/g以下、より好ましくは150m2/g~180m2/gであるとよい。シリカの窒素吸着比表面積を180m2/g以下にすることにより、ゴム組成物の物性を良好にして、耐チッピング性を向上することができる。シリカの窒素吸着比表面積が180m2/gを超えると、耐チッピング性を向上することができない。尚、シリカの窒素吸着比表面積は、JIS K6217‐2に準拠して測定した値とする。
上記のようにシリカを配合するにあたって、シランカップリング剤を併用することが好ましい。シランカップリング剤により、シリカの分散性を改良することができる。シランカップリング剤の配合量は、シリカの配合量の好ましくは4質量%~20質量%、より好ましくは4質量%~16質量%、更に好ましくは5質量%~15質量%であるとよい。シランカップリング剤の配合量が4質量%未満であると、シリカの分散性を十分に改良することができない。シランカップリング剤の配合量が20質量%を超えると、ゴム組成物が早期加硫を起こしやすくなり、成形加工性が悪化する虞がある。
シランカップリング剤としては、タイヤ用ゴム組成物に使用可能なものであれば特に制限されるものではないが、例えば、ビス‐(3‐トリエトキシシリルプロピル)テトラサルファイド、ビス(3‐トリエトキシシリルプロピル)ジサルファイド、3‐トリメトキシシリルプロピルベンゾチアゾールテトラサルファイド、γ‐メルカプトプロピルトリエトキシシラン、3‐オクタノイルチオプロピルトリエトキシシラン等の硫黄含有シランカップリング剤を例示することができる。なかでもメルカプト基を有するシランカップリング剤が好ましく、シリカとの親和性を高くしその分散性を改良することができる。これらシランカップリング剤は、単独で配合してもよいし、複数を組合わせて配合してもよい。
本発明のタイヤ用ゴム組成物は、上述のジエン系ゴムに対して、オイルが必ず配合される。オイルとしては、天然オイル、合成オイル、可塑剤など、ゴム組成物の調製時に添加されるオイルを例示することができる。このようにオイルを配合するにあたって、その配合量は、調製時に添加される上述のオイルとジエン系ゴムが含有する油展成分の合計(以下、オイル成分の合計という)に基づいて決定する。具体的には、オイル成分の合計を、カーボンブラックおよびシリカの配合量の合計の15%以下、好ましくは5%~15%とする。このように適量のオイルを含有することで、ドライ性能、スノー性能、および押出加工性をバランス力両立することができる。オイル成分の合計が15%を超えると、ゴム硬度が低下して、ドライ性能(特にドライ路面における操縦安定性)が悪化する。尚、ジエン系ゴムが含有する油展成分を除いたオイル(ゴム組成物の調製時に添加されるオイル)の配合量は、ジエン系ゴム100質量部に対して、例えば5質量部~15質量部に設定することができる。
本発明のタイヤ用ゴム組成物は、加硫または架橋剤、加硫促進剤、老化防止剤、可塑剤、加工助剤、液状ポリマー、テルペン系樹脂、熱硬化性樹脂などのタイヤ用ゴム組成物に一般的に使用される各種添加剤を、本発明の目的を阻害しない範囲内で配合することができる。また、かかる添加剤は一般的な方法で混練してゴム組成物とし、加硫または架橋するのに使用することができる。これらの添加剤の配合量は本発明の目的に反しない限り、従来の一般的な配合量とすることができる。
本発明のタイヤ用ゴム組成物は、上述のように、ドライ性能およびスノー性能に優れ、且つ、製造時には良好な押出加工性を発揮する。そのため、本発明のタイヤ用ゴム組成物は、空気入りタイヤ(特に、オールシーズンタイヤ)のトレッド部に好適に用いることができる。本発明のタイヤ用ゴム組成物をトレッド部に用いた空気入りタイヤは、上述のゴム物性によって、優れたドライ性能およびスノー性能を発揮することができる。
以下、実施例によって本発明を更に説明するが、本発明の範囲はこれらの実施例に限定されるものではない。
表3に示す配合剤を共通配合とし、表1,2に示す配合からなるタイヤ用ゴム組成物(従来例1、比較例1~10、実施例1~12)を調製するにあたり、それぞれ硫黄および加硫促進剤を除く成分を、1.7Lの密閉式バンバリーミキサーで5分間混練りした後、ミキサーから放出して室温冷却した。これを1.7Lの密閉式バンバリーミキサーに投入し、硫黄および加硫促進剤を加えて混合することにより、タイヤ用ゴム組成物を調製した。
尚、表1~2の「SBR2」の欄については、製品の配合量に加えて、括弧内に油展成分を除く正味のSBR2の配合量を記載した。表1~2の「充填剤合計」は、カーボンブラックの配合量とシリカの配合量の合計を示す。表1~2の「オイル成分合計」は、ゴム組成物中に含まれるオイル成分の総量を示し、スチレンブタジエンゴムが油展成分を含む場合は、アロマオイルと油展成分の合計を示す。表1~2の「オイル成分の割合」は、前述の充填剤合計に対する前述のオイル成分合計の割合である。
得られたタイヤ用ゴム組成物を使用して、以下に示す方法で押出加工性の評価を行った。また、得られたタイヤ用ゴム組成物をトレッドゴムに使用した空気入りラジアルタイヤ(タイヤサイズ:265/60R18)を加硫成形し、以下に示す方法で、スノー性能、耐チッピング性、ドライ性能の評価を行った。
押出加工性
各タイヤ用ゴム組成物を使用して、ASTM D 2230‐77に準拠して、ガーベダイを用いて押出サンプルを作成し、各押出サンプルの外観(エッジの鋭さと表面肌の平滑性を目視で評価した。評価結果は、外観に異常がない場合を「〇」、エッジ切れやヤケ等の不具合が生じた場合を「×」で示した。
スノー性能
得られた空気入りタイヤを標準リム(リムサイズ:265/60R18)に組み付け、空気圧250kPaを充填し、試験車両に装着し、圧雪路面上を走行させ、初速40km/時で制動をかけたときの制動距離を測定した。評価結果は、測定値の逆数を用いて、従来例1の値を100とする指数で示した。この指数値が大きいほど制動距離が短く、スノー性能に優れることを意味する。尚、指数値が「99」以上であれば、従来例1と同等以上の性能を維持したことを意味する。
耐チッピング性
得られた空気入りタイヤを標準リム(リムサイズ:265/60R18)に組み付け、空気圧250kPaを充填し、試験車両に装着し、未舗装路からなる試験路にて1000km走行した後、トレッド部に生じたチッピングの個数を測定した。評価結果は、測定値の逆数を用いて、従来例1の値を100とする指数で示した。この指数値が大きいほどチッピングの個数が少なく、耐チッピング性に優れることを意味する。尚、指数値が「98」以上であれば、従来例1と同等以上の性能を維持したことを意味する。
ドライ性能
得られた空気入りタイヤを標準リム(リムサイズ:265/60R18)に組み付け、空気圧250kPaを充填し、試験車両に装着し、乾燥した舗装路面からなるテストコースにて、テストドライバーによる官能評価を行った。評価結果は、従来例1を100とする指数で示した。この指数値が大きいほど、ドライ性能(乾燥路面における操縦安定性)が優れることを意味する。
Figure 0007506317000001
Figure 0007506317000002
Figure 0007506317000003
表1~3において使用した原材料の種類を下記に示す。
・NR:天然ゴム、SIR‐20
・SBR1:スチレンブタジエンゴム、日本ゼオン社製NIPOL NS616(スチレン量:23%、ビニル含有量:70%、非油展品)
・SBR2:スチレンブタジエンゴム、旭化成社製TUFDENE F3420(スチレン量:36%、ビニル含有量:40%、ゴム成分100重量部に対しオイル分25質量%を含む油展品)
・BR1:チタン触媒により合成されたブタジエンゴム、VORONEZHSYNTHEZKAUCHUK JSC社製BR‐1203 Ti
・BR2:ネオジム触媒により合成されたブタジエンゴム、VORONEZHSYNTHEZKAUCHUK JSC社製BR‐1243 Nd
・BR3:コバルト触媒により合成されたブタジエンゴム、日本ゼオン社製NIPOL BR 1220
・CB1:カーボンブラック、キャボットジャパン社製シヨウブラックN339(沃素吸着量:90g/kg)
・CB2:カーボンブラック、THAI TOKAI CARBON社製N‐134(沃素吸着量:140g/kg)
・シリカ1:Evonik社製ULTRASIL 7000GR(窒素吸着比表面積:175m2/g)
・シリカ2:Solvay社製ZEOSIL PREMIUM 200MP(窒素吸着比表面積:205m2/g)
・アロマオイル:VIVATEC 500H&Rケミカル社製VIVATEC 500
・加工助剤:Struktol社製STRUKTOL A50P
・老化防止剤1:Solutia Europe社製SANTOFLEX 6PPD
・老化防止剤2:NOCIL LIMITED社製PILNOX TDQ
・ワックス1:NIPPON SEIRO社製OZOACE‐0015A
・ワックス2:NIPPON SEIRO社製OZOACE‐0038
・シランカップリング剤:Evonik社製Si69
・亜鉛華:正同化学工業社製酸化亜鉛3種
・ステアリン酸:日油社製ビーズステアリン
・加硫促進剤1:大内新興化学工業社製ノクセラーCZ‐G(CZ)
・加硫促進剤2:住友化学社製ソクシノールD‐G(DPG)
・加硫遅延剤:東レファインケミカル社製リターダーCTP
・硫黄:鶴見化学工業社製金華印油入微粒硫黄(硫黄の含有量95.24質量%)
表1~2から明らかなように、実施例1~12のタイヤ用ゴム組成物は、従来例1に対して、スノー性能、耐チッピング性、ドライ性能を同等以上に改善しながら、押出加工性を良好に発揮し、これら性能を高度に両立した。
一方、比較例1は、触媒の異なるブタジエンゴム(ネオジム触媒により合成されたBR2)を使用しているため、押出加工性が悪化した。比較例2は、触媒の異なるブタジエンゴム(コバルト触媒により合成されたBR3)を使用しているため、押出加工性が悪化した。比較例3,4は、オイルの含有量が多いため、ドライ性能が悪化した。比較例5は、天然ゴムの配合量が少ないため、スノー性能、耐チッピング性、ドライ性能が悪化した。比較例6は、天然ゴムの配合量が多いため、押出加工性が悪化した。比較例7は、ブタジエンゴムの配合量が少ないため、スノー性能、耐チッピング性、ドライ性能が悪化した。比較例8は、ブタジエンゴムの配合量が多いため、耐チッピング性、ドライ性能、押出加工性が悪化した。比較例9は、充填剤合計(カーボンブラックおよびシリカの配合量の合計)が少ないため、耐チッピング性およびドライ性能が悪化した。比較例10は、充填剤合計(カーボンブラックおよびシリカの配合量の合計)が多いため、スノー性能および押出加工性が悪化した。

Claims (5)

  1. 天然ゴム30質量%~50質量%と、チタン触媒により合成されたブタジエンゴム30質量%~50質量%とを含むジエン系ゴムに対して、カーボンブラックおよびシリカを含む充填剤とオイルとが配合され、前記ジエン系ゴム100質量部に対する前記カーボンブラックおよびシリカの配合量の合計が50質量部~100質量部であり、前記オイルを含むオイル成分の合計が前記カーボンブラックおよびシリカの配合量の合計の15%以下であることを特徴とするタイヤ用ゴム組成物。
  2. 前記ジエン系ゴム中に、ビニル含有量が60質量%以上であるスチレンブタジエンゴムを30質量%以下含むことを特徴とする請求項1に記載のタイヤ用ゴム組成物。
  3. 前記カーボンブラックの沃素吸着量が100g/kg以下であることを特徴とする請求項1または2に記載のタイヤ用ゴム組成物。
  4. 前記シリカの窒素吸着比表面積が180m2/g以下であることを特徴とする請求項1~3のいずれかに記載のタイヤ用ゴム組成物。
  5. 請求項1~4のいずれかに記載のタイヤ用ゴム組成物をトレッド部に用いたことを特徴とする空気入りタイヤ。
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