JP2018100321A - スタッドレスタイヤ用ゴム組成物及びスタッドレスタイヤ - Google Patents
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Abstract
【課題】氷上グリップ性能及び雪付き性能に優れたスタッドレスタイヤ用ゴム組成物、及びそれを用いて作製したスタッドレスタイヤを提供する。【解決手段】イソプレン系ゴムを含むゴム成分と、下記式(1)を満たすレジンとを含有するスタッドレスタイヤ用ゴム組成物に関する。y<−30x+320 式(1)x:レジンのSP値y:下記方法で測定されるレジンの曇点(曇点の測定方法)レジンと、重量平均分子量が25000〜30000の液状イソプレンゴムとを混合し、150℃まで加熱して完全に溶解させ、レジン濃度が10質量%の透明な溶液を調製する。この溶液を冷却していき、濁りが発生したときの温度を曇点とする。【選択図】なし
Description
本発明は、スタッドレスタイヤ用ゴム組成物及びスタッドレスタイヤに関する。
スタッドレスタイヤは、一般路面に比べて路面凹凸が大きい雪上路面で使用されるため、材料面及び設計面での工夫がなされており、例えば、特許文献1では、特定のレジンを配合したゴム組成物が提案されている。しかしながら、氷上グリップ性能及び雪付き性能について、更なる改善が求められている。
本発明は、前記課題を解決し、氷上グリップ性能及び雪付き性能に優れたスタッドレスタイヤ用ゴム組成物、及びそれを用いて作製したスタッドレスタイヤを提供することを目的とする。
本発明者らが検討したところ、氷上グリップ性能は、レジンのSP値との相関性が高く、SP値の低いレジンほど良好な氷上グリップ性能が得られる傾向があるが、雪付き性能については、SP値との相関性が低いことが判明した。
そして、本発明者らが更に検討したところ、レジンを液状イソプレンゴムに溶融させたときの曇点が、雪付き性能との相関が高いことを見出し、この曇点と、SP値とが特定の関係を満たすレジンを、イソプレン系ゴムとともに用いることで、氷上グリップ性能及び雪付き性能に優れたスタッドレスタイヤの製造が可能となることに想到し、本発明に到達した。
すなわち、本発明は、イソプレン系ゴムを含むゴム成分と、下記式(1)を満たすレジンとを含有するスタッドレスタイヤ用ゴム組成物に関する。
y<−30x+320 式(1)
x:レジンのSP値
y:下記方法で測定されるレジンの曇点
(曇点の測定方法)
レジンと、重量平均分子量が25000〜30000の液状イソプレンゴムとを混合し、150℃まで加熱して完全に溶解させ、レジン濃度が10質量%の透明な溶液を調製する。この溶液を冷却していき、濁りが発生したときの温度を曇点とする。
すなわち、本発明は、イソプレン系ゴムを含むゴム成分と、下記式(1)を満たすレジンとを含有するスタッドレスタイヤ用ゴム組成物に関する。
y<−30x+320 式(1)
x:レジンのSP値
y:下記方法で測定されるレジンの曇点
(曇点の測定方法)
レジンと、重量平均分子量が25000〜30000の液状イソプレンゴムとを混合し、150℃まで加熱して完全に溶解させ、レジン濃度が10質量%の透明な溶液を調製する。この溶液を冷却していき、濁りが発生したときの温度を曇点とする。
前記ゴム成分がブタジエンゴムを含み、前記ゴム成分100質量%中、前記イソプレン系ゴムの含有量が20〜60質量%、前記ブタジエンゴムの含有量が40〜80質量%であることが好ましい。
前記ゴム組成物は、シリカを含むフィラーと、軟化剤とを更に含有し、前記ゴム成分100質量部に対して、前記フィラーの含有量が15〜120質量部、前記軟化剤の含有量が15〜80質量部であり、前記フィラー100質量%中、前記シリカの含有量が50質量%以上であることが好ましい。
前記レジンが、ジシクロペンタジエン、シクロペンタジエン、メチルシクロペンタジエン及びテルペンからなる群より選択される少なくとも1種を由来とする構成単位を有することが好ましい。
本発明はまた、前記ゴム組成物を用いて作製したキャップトレッドを有するスタッドレスタイヤに関する。
本発明によれば、イソプレン系ゴムと、前記式(1)を満たすレジンとを併用したスタッドレスタイヤ用ゴム組成物であるので、氷上グリップ性能及び雪付き性能に優れたスタッドレスタイヤが得られる。
本発明は、イソプレン系ゴムを含むゴム成分と、下記式(1)を満たすレジンとを含有するスタッドレスタイヤ用ゴム組成物である。
y<−30x+320 式(1)
x:レジンのSP値
y:下記方法で測定されるレジンの曇点
(曇点の測定方法)
レジンと、重量平均分子量が25000〜30000の液状イソプレンゴムとを混合し、150℃まで加熱して完全に溶解させ、レジン濃度が10質量%の透明な溶液を調製する。この溶液を冷却していき、濁りが発生したときの温度を曇点とする。
y<−30x+320 式(1)
x:レジンのSP値
y:下記方法で測定されるレジンの曇点
(曇点の測定方法)
レジンと、重量平均分子量が25000〜30000の液状イソプレンゴムとを混合し、150℃まで加熱して完全に溶解させ、レジン濃度が10質量%の透明な溶液を調製する。この溶液を冷却していき、濁りが発生したときの温度を曇点とする。
スタッドレスタイヤ用ゴム組成物では、通常、ゴム成分として、イソプレン系ゴムと、ブタジエンゴムなどのイソプレン系ゴム以外のゴム成分とが併用される。上記レジンは、イソプレン系ゴムに対して適度に分配され、かつイソプレン系ゴム中で良好に分散することができるため、スタッドレスタイヤ用ゴム組成物に配合することで、該ゴム組成物の撥水性が向上し、優れた雪付き性能が得られる。また、上記レジンにより、該ゴム組成物の複素弾性率E*を低下させることができるため、優れた氷上グリップ性能も得られる。これらの作用により、氷上グリップ性能及び雪付き性能を両立させることが可能となる。
イソプレン系ゴムとしては、天然ゴム(NR)、イソプレンゴム(IR)、改質天然ゴムなどが挙げられる。これらは、1種を単独で用いてもよいし、2種以上を併用してもよい。なかでも、NRが好ましい。
良好な氷上グリップ性能及び雪付き性能が得られるという理由から、ゴム成分100質量%中、イソプレン系ゴムの含有量は、好ましくは10質量%以上、より好ましくは20質量%以上であり、また、好ましくは80質量%以下、より好ましくは60質量%以下、更に好ましくは40質量%以下である。
イソプレン系ゴム以外に使用できるゴム成分としては、ブタジエンゴム(BR)、スチレンブタジエンゴム(SBR)などが挙げられる。これらは、1種を単独で用いてもよいし、2種以上を併用してもよい。なかでも、BRが好ましい。
良好な氷上グリップ性能及び雪付き性能が得られるという理由から、ゴム成分100質量%中、BRの含有量は、好ましくは20質量%以上、より好ましくは40質量%以上、更に好ましくは60質量%以上であり、また、好ましくは90質量%以下、より好ましくは80質量%以下である。
本発明では、軟化剤として、下記式(1)を満たすレジンを使用する。
y<−30x+320 式(1)
x:レジンのSP値
y:下記方法で測定されるレジンの曇点
(曇点の測定方法)
レジンと、重量平均分子量が25000〜30000の液状イソプレンゴムとを混合し、150℃まで加熱して完全に溶解させ、レジン濃度が10質量%の透明な溶液を調製する。この溶液を冷却していき、濁りが発生したときの温度を曇点とする。
y<−30x+320 式(1)
x:レジンのSP値
y:下記方法で測定されるレジンの曇点
(曇点の測定方法)
レジンと、重量平均分子量が25000〜30000の液状イソプレンゴムとを混合し、150℃まで加熱して完全に溶解させ、レジン濃度が10質量%の透明な溶液を調製する。この溶液を冷却していき、濁りが発生したときの温度を曇点とする。
なお、本発明において、SP値は、化合物の構造に基づいてHoy法によって算出された溶解度パラメーター(Solubility Parameter)を意味する。Hoy法とは、例えば、K.L.Hoy “Table of Solubility Parameters”,Solvent and Coatings Materials Reserch and Development Department,Union Carbites Corp.(1985)に記載された計算方法である。SP値は、レジンがゴム成分に対してどの程度溶解するかを表す指標として用いることができる。
また、上記方法で測定される曇点は、レジンが有する構成単位の種類や、溶液のレジン濃度等によって決定されるものである。本発明では、レジン濃度が10質量%の溶液で測定した曇点を指標として用いる。
また、上記方法で測定される曇点は、レジンが有する構成単位の種類や、溶液のレジン濃度等によって決定されるものである。本発明では、レジン濃度が10質量%の溶液で測定した曇点を指標として用いる。
良好な氷上グリップ性能及び雪付き性能が得られるという理由から、上記式(1)において、x(SP値)は、7.5〜9が好ましく、y(曇点)は、58以下が好ましく、55以下がより好ましい。
上記レジンは、ジシクロペンタジエン(DCPD)、シクロペンタジエン(CPD)、メチルシクロペンタジエン(MCPD)及びテルペンからなる群より選択される少なくとも1種を由来とする構成単位を有するものであることが好ましく、このようなレジンとしては、例えば、DCPD由来の構成単位を主成分とするDCPD樹脂、CPD由来の構成単位を主成分とするCPD樹脂、MCPD由来の構成単位を主成分とするMCPD樹脂、テルペン由来の構成単位を主成分とするテルペン樹脂や、これらの水添物などを使用することができる。これらは、1種を単独で用いてもよいし、2種以上を併用してもよい。なかでも、テルペン樹脂、DCPD樹脂、これらの水添物が好ましく、水添テルペン樹脂、水添DCPD樹脂がより好ましい。
良好な氷上グリップ性能及び雪付き性能が得られるという理由から、上記レジンの含有量は、ゴム成分100質量部に対して、好ましくは3質量部以上、より好ましくは8質量部以上であり、また、好ましくは25質量部以下、より好ましくは15質量部以下である。
本発明のゴム組成物は、上記レジン以外に、オイル、液状ジエン系ゴムなどの他の軟化剤を含有してもよい。これらは、1種を単独で用いてもよいし、2種以上を併用してもよい。なかでも、オイルが好ましい。
オイルとしては特に限定されないが、例えば、パラフィン系プロセスオイル、アロマ系プロセスオイル、ナフテン系プロセスオイルなどが挙げられる。これらは、1種を単独で用いてもよいし、2種以上を併用してもよい。なかでも、パラフィン系プロセスオイルが好ましい。
良好な氷上グリップ性能及び雪付き性能が得られるという理由から、オイルの含有量は、ゴム成分100質量部に対して、好ましくは10質量部以上、より好ましくは20質量部以上、特に好ましくは30質量部以上であり、また、好ましくは60質量部以下、より好ましくは40質量部以下である。
良好な氷上グリップ性能及び雪付き性能が得られるという理由から、軟化剤の含有量(上記レジン、オイル及び他の軟化剤の合計含有量)は、ゴム成分100質量部に対して、好ましくは15質量部以上、より好ましくは30質量部以上、特に好ましくは40質量部以上であり、また、好ましくは80質量部以下、より好ましくは70質量部以下、特に好ましくは60質量部以下である。
本発明のゴム組成物は、フィラーを含むことが好ましい。フィラーとしては、シリカ、カーボンブラック、炭酸カルシウム、ケイ酸カルシウム、酸化マグネシウム、酸化アルミニウム、アルミナ、アルミナ水和物、水酸化アルミニウム、水酸化マグネシウム、酸化マグネシウム、硫酸バリウム、タルク、マイカなどが挙げられる。これらは、1種を単独で用いてもよいし、2種以上を併用してもよい。なかでも、シリカ、カーボンブラックが好ましく、シリカがより好ましい。
シリカとしては特に限定されず、例えば、乾式法シリカ(無水シリカ)、湿式法シリカ(含水シリカ)などが挙げられる。これらは、1種を単独で用いてもよいし、2種以上を併用してもよい。
良好な氷上グリップ性能及び雪付き性能が得られるという理由から、シリカの窒素吸着比表面積(N2SA)は、好ましくは100m2/g以上、より好ましくは150m2/g以上であり、また、好ましくは300m2/g以下、より好ましくは200m2/g以下である。
なお、シリカの窒素吸着比表面積は、ASTM D3037−81に準じてBET法で測定される値である。
なお、シリカの窒素吸着比表面積は、ASTM D3037−81に準じてBET法で測定される値である。
良好な氷上グリップ性能及び雪付き性能が得られるという理由から、シリカの含有量は、ゴム成分100質量部に対して、好ましくは10質量部以上、より好ましくは30質量部以上であり、また、好ましくは150質量部以下、より好ましくは100質量部以下である。
カーボンブラックとしては特に限定されず、SAF、ISAF、HAF、MAF、FEF、SRF、GPF、APF、FF、CF、SCF及びECFのようなファーネスブラック(ファーネスカーボンブラック);アセチレンブラック(アセチレンカーボンブラック);FT及びMTのようなサーマルブラック(サーマルカーボンブラック);EPC、MPC及びCCのようなチャンネルブラック(チャンネルカーボンブラック);グラファイトなどをあげることができる。これらは、1種を単独で用いてもよいし、2種以上を併用してもよい。
良好な氷上グリップ性能及び雪付き性能が得られるという理由から、カーボンブラックの窒素吸着比表面積(N2SA)は、好ましくは50m2/g以上、より好ましくは80m2/g以上であり、また、好ましくは200m2/g以下、より好ましくは150m2/g以下である。
同様の理由から、カーボンブラックのジブチルフタレート(DBP)吸収量は、好ましくは50ml/100g以上、より好ましくは80ml/100g以上であり、また、好ましくは200ml/100g以下、より好ましくは150ml/100g以下である。
なお、カーボンブラックの窒素吸着比表面積は、ASTM D4820−93に従って測定され、DBP吸収量は、ASTM D2414−93に従って測定される。
同様の理由から、カーボンブラックのジブチルフタレート(DBP)吸収量は、好ましくは50ml/100g以上、より好ましくは80ml/100g以上であり、また、好ましくは200ml/100g以下、より好ましくは150ml/100g以下である。
なお、カーボンブラックの窒素吸着比表面積は、ASTM D4820−93に従って測定され、DBP吸収量は、ASTM D2414−93に従って測定される。
良好な氷上グリップ性能及び雪付き性能が得られるという理由から、カーボンブラックの含有量は、ゴム成分100質量部に対して、好ましくは1質量部以上、より好ましくは3質量部以上であり、また、好ましくは30質量部以下、より好ましくは15質量部以下である。
良好な氷上グリップ性能及び雪付き性能が得られるという理由から、フィラーの含有量(シリカ、カーボンブラック及び他のフィラーの合計含有量)は、ゴム成分100質量部に対して、好ましくは15質量部以上、より好ましくは30質量部以上であり、また、好ましくは120質量部以下、より好ましくは100質量部以下である。
良好な氷上グリップ性能及び雪付き性能が得られるという理由から、フィラー100質量%中、シリカの含有量は、好ましくは50質量%以上、より好ましくは70質量%以上、更に好ましくは90質量%以上であり、また、好ましくは99質量%以下、より好ましくは98質量%以下である。
本発明のゴム組成物には、前記成分以外にも、タイヤ工業において一般的に用いられている配合剤、例えば、シランカップリング剤、ワックス、酸化亜鉛、老化防止剤、硫黄、加硫促進剤などの材料を適宜配合してもよい。
本発明のゴム組成物の製造方法としては、公知の方法を用いることができ、例えば、前記各成分をオープンロール、バンバリーミキサーなどのゴム混練装置を用いて混練し、その後加硫する方法などにより製造できる。
本発明のゴム組成物は、スタッドレスタイヤの各部材(サイドウォール、トレッド(キャップトレッド)、ベーストレッド、アンダートレッド、クリンチエイペックス、ビードエイペックス、ブレーカークッションゴム、カーカスコード被覆用ゴム、インスレーション、チェーファー、インナーライナー;ランフラットタイヤのサイド補強層;など)に好適に使用できる。なかでも、氷上グリップ性能及び雪付き性能が良好であることから、トレッド(キャップトレッド)に好適である。
本発明のスタッドレスタイヤは、上記ゴム組成物を用いて通常の方法によって製造される。すなわち、必要に応じて各種添加剤を配合したゴム組成物を、未加硫の段階でトレッドなどの形状に合わせて押し出し加工し、タイヤ成型機上にて通常の方法にて成形し、他のタイヤ部材とともに貼り合わせ、未加硫タイヤを形成する。この未加硫タイヤを加硫機中で加熱加圧して、本発明のスタッドレスタイヤを製造できる。
本発明のスタッドレスタイヤは、乗用車用スタッドレスタイヤに好適である。
実施例に基づいて、本発明を具体的に説明するが、本発明はこれらのみに限定されるものではない。
以下に、実施例及び比較例で用いた各種薬品について説明する。
天然ゴム(NR):RSS#3
ブタジエンゴム(BR):JSR(株)製のBR730(シス−1,4含有率:95%)
カーボンブラック:三菱化学(株)製のダイアブラックN220(N2SA:111m2/g、DBP吸収量:115ml/100g)
シリカ:エボニックデグザ社製のウルトラシルVN3(N2SA:175m2/g)
シランカップリング剤:エボニックデグザ社製のSi266
レジン(1):ヤスハラケミカル(株)製のP85(水添テルペン樹脂)
レジン(2):ヤスハラケミカル(株)製のP125(水添テルペン樹脂)
レジン(3):Exxon Mobil製のPR120(水添DCPD樹脂)
レジン(4):Exxon Mobil製のPR140(水添DCPD樹脂)
レジン(5):ヤスハラケミカル(株)製のPX800(テルペン樹脂)
レジン(6):丸善石油化学(株)製のM−890A(DCPD樹脂)
レジン(7):Arizona Chemical製のSylvatraxx 4401(α−メチルスチレン樹脂)
レジン(8):Exxon Mobil製のSylvatraxx 5200(テルペンフェノール樹脂)
レジン(9):ヤスハラケミカル(株)製のPX1150N(テルペン樹脂)
レジン(10):Exxon Mobil製のPR100(水添DCPD樹脂)
ワックス:日本精鑞(株)製のオゾエースワックス
老化防止剤:大内新興化学工業(株)製のノクラック6C
オイル:出光興産(株)製のPS−32(パラフィン系プロセスオイル)
ステアリン酸:日油(株)製の桐
酸化亜鉛:三井金属鉱業(株)製の酸化亜鉛2種
硫黄:鶴見化学工業(株)製の粉末硫黄
加硫促進剤:大内新興化学工業(株)製のノクセラーNSと大内新興化学工業(株)製のノクセラーDを併用
天然ゴム(NR):RSS#3
ブタジエンゴム(BR):JSR(株)製のBR730(シス−1,4含有率:95%)
カーボンブラック:三菱化学(株)製のダイアブラックN220(N2SA:111m2/g、DBP吸収量:115ml/100g)
シリカ:エボニックデグザ社製のウルトラシルVN3(N2SA:175m2/g)
シランカップリング剤:エボニックデグザ社製のSi266
レジン(1):ヤスハラケミカル(株)製のP85(水添テルペン樹脂)
レジン(2):ヤスハラケミカル(株)製のP125(水添テルペン樹脂)
レジン(3):Exxon Mobil製のPR120(水添DCPD樹脂)
レジン(4):Exxon Mobil製のPR140(水添DCPD樹脂)
レジン(5):ヤスハラケミカル(株)製のPX800(テルペン樹脂)
レジン(6):丸善石油化学(株)製のM−890A(DCPD樹脂)
レジン(7):Arizona Chemical製のSylvatraxx 4401(α−メチルスチレン樹脂)
レジン(8):Exxon Mobil製のSylvatraxx 5200(テルペンフェノール樹脂)
レジン(9):ヤスハラケミカル(株)製のPX1150N(テルペン樹脂)
レジン(10):Exxon Mobil製のPR100(水添DCPD樹脂)
ワックス:日本精鑞(株)製のオゾエースワックス
老化防止剤:大内新興化学工業(株)製のノクラック6C
オイル:出光興産(株)製のPS−32(パラフィン系プロセスオイル)
ステアリン酸:日油(株)製の桐
酸化亜鉛:三井金属鉱業(株)製の酸化亜鉛2種
硫黄:鶴見化学工業(株)製の粉末硫黄
加硫促進剤:大内新興化学工業(株)製のノクセラーNSと大内新興化学工業(株)製のノクセラーDを併用
<実施例及び比較例>
表1に示す配合処方に従い、1.7Lバンバリーミキサーを用いて、天然ゴムと、シリカの半量とを150℃の条件下で3分間混練りし、マスターバッチ1を得た。
また、同様の条件で、ブタジエンゴムと、シリカの残部とを混練りし、マスターバッチ2を得た。
次に、1.7Lバンバリーミキサーに、得られたマスターバッチ1、2と、硫黄及び加硫促進剤以外の材料とを添加し、150℃の条件下で2分間混練りし、混練り物を得た。
得られた混練り物に硫黄及び加硫促進剤を添加し、オープンロールを用いて、150℃の条件下で5分間練り込み、未加硫ゴム組成物を得た。
得られた未加硫ゴム組成物を170℃で12分間、0.5mm厚の金型でプレス加硫し、加硫ゴム組成物を得た。
また、得られた各未加硫ゴム組成物をそれぞれキャップトレッドの形状に成型し、他のタイヤ部材とともに貼り合わせて170℃で15分間加硫することにより、試験用スタッドレスタイヤ(タイヤサイズ:195/65R15)を製造した。
表1に示す配合処方に従い、1.7Lバンバリーミキサーを用いて、天然ゴムと、シリカの半量とを150℃の条件下で3分間混練りし、マスターバッチ1を得た。
また、同様の条件で、ブタジエンゴムと、シリカの残部とを混練りし、マスターバッチ2を得た。
次に、1.7Lバンバリーミキサーに、得られたマスターバッチ1、2と、硫黄及び加硫促進剤以外の材料とを添加し、150℃の条件下で2分間混練りし、混練り物を得た。
得られた混練り物に硫黄及び加硫促進剤を添加し、オープンロールを用いて、150℃の条件下で5分間練り込み、未加硫ゴム組成物を得た。
得られた未加硫ゴム組成物を170℃で12分間、0.5mm厚の金型でプレス加硫し、加硫ゴム組成物を得た。
また、得られた各未加硫ゴム組成物をそれぞれキャップトレッドの形状に成型し、他のタイヤ部材とともに貼り合わせて170℃で15分間加硫することにより、試験用スタッドレスタイヤ(タイヤサイズ:195/65R15)を製造した。
得られた加硫ゴム組成物、試験用スタッドレスタイヤについて、室温暗所で三ヶ月保管した後、下記の評価を行った。
<撥水性>
室温で、水を用いて、上記加硫ゴム組成物の接触角を測定した。接触角が大きい程、撥水性が高く、雪付き性能に優れることを示す。
室温で、水を用いて、上記加硫ゴム組成物の接触角を測定した。接触角が大きい程、撥水性が高く、雪付き性能に優れることを示す。
<氷上グリップ性能>
上記試験用スタッドレスタイヤを用いて、住友ゴム工業株式会社の北海道名寄テストコース(氷上気温:−2〜−6℃、雪上気温:−3〜−10℃)で、氷上での実車性能を評価した。
試験用スタッドレスタイヤを国産2000ccのFR車に装着し、時速30km/hでロックブレーキを踏み、停止するまでに要した氷上の停止距離を測定した。結果は、比較例1をリファレンスとして、下記式により指数表示した。指数が大きいほど、停止距離が短く、氷上グリップ性能に優れることを示す。
(氷上グリップ性能指数)=(比較例1の停止距離)/(各配合の停止距離)×100
上記試験用スタッドレスタイヤを用いて、住友ゴム工業株式会社の北海道名寄テストコース(氷上気温:−2〜−6℃、雪上気温:−3〜−10℃)で、氷上での実車性能を評価した。
試験用スタッドレスタイヤを国産2000ccのFR車に装着し、時速30km/hでロックブレーキを踏み、停止するまでに要した氷上の停止距離を測定した。結果は、比較例1をリファレンスとして、下記式により指数表示した。指数が大きいほど、停止距離が短く、氷上グリップ性能に優れることを示す。
(氷上グリップ性能指数)=(比較例1の停止距離)/(各配合の停止距離)×100
<雪付き性能>
上記テストコースの雪上を実車走行したタイヤを目視で観察し、雪の付着状態を1〜5の範囲で評点付けした。値が大きいほど、タイヤへの雪の付着が少なく、雪付き性能に優れることを示す。
上記テストコースの雪上を実車走行したタイヤを目視で観察し、雪の付着状態を1〜5の範囲で評点付けした。値が大きいほど、タイヤへの雪の付着が少なく、雪付き性能に優れることを示す。
表1より、イソプレン系ゴムと、上記式(1)を満たすレジン(レジン(1)〜(6))とを併用した実施例は、良好な氷上グリップ性能及び雪付き性能が得られた。
Claims (5)
- イソプレン系ゴムを含むゴム成分と、
下記式(1)を満たすレジンとを含有するスタッドレスタイヤ用ゴム組成物。
y<−30x+320 式(1)
x:レジンのSP値
y:下記方法で測定されるレジンの曇点
(曇点の測定方法)
レジンと、重量平均分子量が25000〜30000の液状イソプレンゴムとを混合し、150℃まで加熱して完全に溶解させ、レジン濃度が10質量%の透明な溶液を調製する。この溶液を冷却していき、濁りが発生したときの温度を曇点とする。 - 前記ゴム成分がブタジエンゴムを含み、
前記ゴム成分100質量%中、前記イソプレン系ゴムの含有量が20〜60質量%、前記ブタジエンゴムの含有量が40〜80質量%である請求項1記載のスタッドレスタイヤ用ゴム組成物。 - シリカを含むフィラーと、軟化剤とを更に含有し、
前記ゴム成分100質量部に対して、前記フィラーの含有量が15〜120質量部、前記軟化剤の含有量が15〜80質量部であり、
前記フィラー100質量%中、前記シリカの含有量が50質量%以上である請求項1又は2記載のスタッドレスタイヤ用ゴム組成物。 - 前記レジンが、ジシクロペンタジエン、シクロペンタジエン、メチルシクロペンタジエン及びテルペンからなる群より選択される少なくとも1種を由来とする構成単位を有する請求項1〜3のいずれかに記載のスタッドレスタイヤ用ゴム組成物。
- 請求項1〜4のいずれかに記載のゴム組成物を用いて作製したキャップトレッドを有するスタッドレスタイヤ。
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2016
- 2016-12-19 JP JP2016245503A patent/JP2018100321A/ja active Pending
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