JP7495899B2 - ワイパーアーム - Google Patents

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本発明は、ワイパーアームに関する。
乗用車やバス、トラックなどの車両には、窓等を払拭するワイパー装置が設けられている。ワイパー装置は、車両に設けられたモータによって揺動駆動されるワイパーアームと、ワイパーアームの先端に装着されるワイパーブレードと、を備えている。
ワイパーアームは、車両の車体側に設けられるアームヘッドと、アームヘッドの支軸に回動自在に連結されたリテーナと、を備えている。
このような構成からなるワイパーアームにおいて、洗車時等に、リテーナを窓から離間する方向に回転(バック)させ、窓(払拭面)に対して起立した状態に維持してロックすることができる、いわゆるロックバックタイプのものがある(特許文献1参照)。
特許文献1に記載のワイパーアームは、アームヘッドに選択的に装着可能なストッパ部材を採用している。特許文献1に記載のストッパ部材は、アームヘッドに形成されたストッパ部材に装着したときに、リテーナの基端部に突き当たることで、アームヘッドの支軸を中心としてリテーナの先端部が払拭面から離間する方向にリテーナが回転するのを規制する。
特許文献1に記載のワイパーアームに用いられているストッパ部材は、ストッパ収容部への装着は容易に行うことができる。
特開2018-016186号公報
しかしながら、特許文献1に記載のワイパーアームに用いられているストッパ部材は、一度ストッパ収容部に取り付けてしまうと取り外すことが困難であった。そのため、ワイパーブレードを交換する際には、ストッパ部材を破壊して、ワイパーアームを取り外す場合があった。ストッパ部材を破壊すると、新しいストッパ部材を用意する必要があるため、ワイパーアームのメンテナンス費用がかさんでしまう。
そこで本発明は、ストッパ収容部に対して脱着可能なストッパ部材を有することで、メンテナンス作業を簡素化できるとともに、メンテナンス費用を削減できるワイパーアームを提供することを目的とする。
本発明の一態様に係るワイパーアームは、ピボット軸に一端部が連結可能とされ、他端部に支軸が設けられたアームヘッドと、基端部が前記支軸に回動自在に支持され、前記支軸を中心として先端部が払拭面に対して接離方向に移動するとともに、前記先端部に前記払拭面を払拭するワイパーブレードが装着されるリテーナと、前記リテーナの前記先端部における前記払拭面から離間する第1方向への回転を規制するストッパ部材と、を備え、前記アームヘッドは、前記一端部と前記リテーナの前記基端部との間に形成され、前記ストッパ部材が収容されるストッパ収容部を有し、前記ストッパ収容部は、前記払拭面とは反対側に向けて開口し前記ストッパ部材を受け入れる開口部を有し、前記ストッパ部材および前記ストッパ収容部の少なくともいずれか一方に形成され、前記開口部に連通する凹部と、前記ストッパ部材に形成され、前記凹部に連通するとともに前記払拭面と対向する段差面と、を有することを特徴とする。
本発明は、ストッパ収容部に対して脱着可能なストッパ部材を有するため、メンテナンス作業を簡素化できるとともに、メンテナンス費用を削減できるワイパーアームを提供することができる。
本発明の実施形態におけるワイパーアームを備えるワイパー装置を装着した車両の一部を示す斜視図である。 本発明の実施形態におけるワイパーアームを備えるワイパー装置を装着した車両の一部を示す斜視図である。 本発明の実施形態におけるワイパーアームを図2とは異なる方向から見た斜視図である。 本発明の実施形態におけるワイパーアームを構成するリテーナとアームヘッドとの連結部分の構成を示す一部断面図である。 上記リテーナとアームヘッドとの連結部分の構成を示す斜視断面図である。 上記アームヘッドの構成を示す斜視図である。 上記ストッパ部材を示す斜視図である。 上記ストッパ部材を図7とは異なる方向から見た斜視図である。 本発明の実施形態におけるワイパーアームを構成するストッパ部材の取り外す方法を示す、リテーナとアームヘッドとの連結部分の断面図である。
本発明の実施形態に係るワイパーアームについて、図面を参照して説明をする。以下で説明する実施形態や変形例において、対応する構成については同一の符号を付して説明を省略する場合がある。なお、以下の説明において、例えば「平行」や「直交」、「中心」、「同軸」等の相対的又は絶対的な配置を示す表現は、厳密にそのような配置を表すのみならず、公差や同じ機能が得られる程度の角度や距離をもって相対的に変位している状態も表すものとする。
(ワイパー装置)
図1は、本発明の実施形態におけるワイパーアーム10を備えるワイパー装置3を装着した車両の一部を示す斜視図である。
図1に示すように、ワイパー装置3は、車両1のウィンドウガラス(払拭面)2に設けられ、ウィンドウガラス2に付着した雨や汚れ等を払拭して運転者の視界を確保する。以下、ウィンドウガラス2を「払拭面」という場合がある。
ワイパー装置3は、運転席側と助手席側とに設けられた例えば2本のワイパーアーム10と、各ワイパーアーム10の先端部に装着されたワイパーブレード4と、を備えている。
(ワイパーブレード)
ワイパーブレード4は、ワイパーアーム10によって、ウィンドウガラス2に押し付けられるようにして設けられている。
ワイパーブレード4は、ワイパーアーム10の先端部に装着されるブレードホルダ4aと、ブレードホルダ4aに保持されるブレードラバー(不図示)と、を備えている。ワイパーブレード4は、ワイパーアーム10の揺動方向に略直交する方向に長手方向を有している。
ワイパーブレード4は、ワイパーモータ7によってワイパーアーム10が揺動されると、ウィンドウガラス2の外表面上の払拭範囲2aを往復動し、ブレードラバー(不図示)によってウィンドウガラス2を払拭する。
(ワイパーアーム)
各ワイパーアーム10は、一端がピボット軸5に固定されている。ピボット軸5は、車両1に、その中心軸回りに回動自在に支持されている。各ピボット軸5は、リンク機構6を介し、車両1に固定されたワイパーモータ7に連結されている。そして、ワイパーモータ7が作動すると、2本のピボット軸5,5が同期して回動する。ワイパーアーム10は、ピボット軸5と一体に、所定の範囲で揺動する。
図2は、ワイパーアーム10の斜視図である。図3は、ワイパーアーム10を図2とは異なる方向から見た斜視図である。
図2、図3に示すように、ワイパーアーム10は、リテーナ12と、リテーナ12をウィンドウガラス2に向けて付勢するアームスプリング13(図3参照)と、リテーナ12の基端部12aに連結されたアームヘッド20と、を備えている。
リテーナ12は、例えばガラス繊維強化樹脂、金属等の材料から形成されている。リテーナ12は、基端部12aから先端部12bに向かって延び、先端部12bにワイパーブレード4(図1参照)が連結されている。
リテーナ12は、ウィンドウガラス2(図1参照)に対向するよう形成された天井壁12cと、天井壁12cの両側からウィンドウガラス2側に延出した延出壁12dとを一体に備えた断面U字状をなしている。
図4は、ワイパーアーム10を構成するリテーナ12とアームヘッド20との連結部分の構成を示す一部断面図である。つまり、図4において、説明を分かりやすくするために、リテーナ12およびアームヘッド20は、断面を示しているが、後述するストッパ部材40は、断面ではなく側面を示す。また、図4において、破線で示す箇所は、ストッパ部材40の側面を透過して示し、弾性係合部45が視認できる状態を示している。図5は、リテーナ12とアームヘッド20との連結部分の構成を示す斜視断面図である。
図4、図5に示すように、リテーナ12の基端部12aには、リテーナ12をアームヘッド20に連結するための連結部14が設けられている。連結部14は、リテーナ12の延出壁12dの幅寸法よりも狭幅に形成され、後述するアームヘッド20の支軸25に係止される側面視C字状の係止フック14fが形成されている。
図2、図3に示すように、リテーナ12の先端部12bには、ワイパーブレード4のブレードホルダ4a(図1参照)が着脱可能に係合される係合溝17mを有したブレード係合部17gが形成されている。
図3に示すように、リテーナ12の基端部12a側には、天井壁12cと、延出壁12d,12dと、に囲まれた部分に、スプリング係止部15が設けられている。
また、リテーナ12の先端部12b側には、天井壁12cと延出壁12dとに囲まれた部分に、補強リブ16が一体に形成されている。
アームスプリング13は、長手方向に伸縮可能なコイル状のスプリング本体部13aと、スプリング本体部13aから長手方向両側に延出するスプリングフック部13b,13cと、が一体に形成されている。
アームスプリング13の一方のスプリングフック部13bは、リテーナ12に形成されたスプリング係止部15に係止されている。他方のスプリングフック部13cは、後述するアームヘッド20のスプリング係止部23に係止されている。
図6は、アームヘッド20の構成を示す斜視図である。
図6に示すように、アームヘッド20は、例えばガラス繊維強化樹脂、金属等の材料から形成されている。アームヘッド20は、アームヘッド20の一端部20aに形成された軸連結部21と、他端部20bに形成されたリテーナ連結部22と、一端部20aと他端部20bとの間の中間部20cに形成されたスプリング係止部23及びストッパ収容部30と、を備えている。
軸連結部21は、ピボット軸5(図1参照)が挿入される軸挿入孔21hが、ウィンドウガラス2に対向する側の下面21dと、ウィンドウガラス2から離間する側の上面21eとを貫通して形成されている。ピボット軸5及び軸挿入孔21hには、平目のローレット加工等がなされており、ピボット軸5と軸挿入孔21hとが回転不能に係合している。
これにより、アームヘッド20及びアームヘッド20に連結されるリテーナ12、すなわちワイパーアーム10は、ピボット軸5と一体的に回動する。
アームヘッド20には、軸連結部21側から他端部20b側に向かって互いに平行に延びる一対の側壁部20wが形成されている。リテーナ連結部22は、一対の側壁部20w同士を結ぶ略円柱状の支軸25を有している。図3に示すように、リテーナ12の連結部14は、一対の側壁部20wの間に挿入される。図4、図5に示すように、連結部14に形成された係止フック14fが支軸25に回動可能に連結される。これによってリテーナ12は、支軸25回りに、ウィンドウガラス2の表面に接離する方向に回動可能とされている。
スプリング係止部23は、一対の側壁部20wのそれぞれから側壁部20wの内側に向かって突出するブロック部27と、ブロック部27同士の間に設けられた係止ピン28と、を備えている。
図3、図5に示すように、アームスプリング13のスプリングフック部13cは、ブロック部27,27の間に収容され、係止ピン28に係止されている。
図6に示すように、アームヘッド20には、軸連結部21に対して他端部20b側に、軸連結部21の上面21eよりもウィンドウガラス2から離間する側に突出する立ち上がり壁部20vが形成されている。
ストッパ収容部30は、立ち上がり壁部20vに対してアームヘッド20の他端部20b側において、一対の側壁部20w間に設けられた開口部分に形成されている。ストッパ収容部30は、払拭面とは反対側に向けて開口する開口部36を有している。開口部36は、後述するストッパ部材40を受け入れる。
ストッパ収容部30は、平面部31と、傾斜面32(図4,図5参照)と、係合段部(被係合部)33と、ガイド溝34(ガイド部、姿勢規制部)と、突き当たり部(姿勢規制部)35と、を備えている。
図4~図6に示すように、平面部31は、立ち上がり壁部20vに対して他端部20b側に形成され、軸挿入孔21hの中心軸方向に略平行な平坦状に形成されている。
傾斜面32は、平面部31に対し、ウィンドウガラス2に近い側に連続して形成されている。傾斜面32は、平面部31の下端からウィンドウガラス2に接近するにしたがって軸挿入孔21hに向かって傾斜している。
側面視において、くの字状に形成された平面部31と傾斜面32との境界部分には、支軸25側に突出する係合段部33が形成されている。
ガイド溝34は、一対の側壁部20wの内側面にそれぞれ形成されている。ガイド溝34は、ウィンドウガラス2から遠い側の上端部20tからウィンドウガラス2に接近する下端部20s側に向かって形成されている。ガイド溝34には、側壁部20wの上端部20tから下端部20s側に向かって、一端部20aと他端部20bとを結ぶリテーナ12の長手方向の間隔が漸次小さくなる溝内面34a,34bと、ガイド溝34の下端となる溝内面34cと、が形成されている。
ブロック部27,27には、一端部20a側の面に、突き当たり部35が形成されている。突き当たり部35は、側壁部20wの上端部20t側を向いている。突き当たり部35は、後述のストッパ部材40の姿勢を維持する役割を有する。
図4、図5に示すように、上記アームヘッド20のストッパ収容部30には、リテーナ12の支軸25回りの回動角度を規制するストッパ部材40が選択的に装着可能とされている。すなわち、ストッパ部材40は、ストッパ収容部30に対し、脱着することができる。
図7は、ストッパ部材40をリテーナ12側から見た斜視図である。図8は、ストッパ部材40をリテーナ12とは反対側から見た斜視図である。
図7、図8に示すように、ストッパ部材40は、ストッパ収容部30に収納されるストッパ基部41と、ストッパ基部41からウィンドウガラス2とは反対側に向けて突出する回転規制部42と、を一体に備えている。
ストッパ部材40は、例えば樹脂材料等、リテーナ12よりも剛性及び弾性係数が低い材料から形成されている。ストッパ部材40は、リテーナ12の先端部12bにおける払拭面から離間する方向への回転を規制する。以下、リテーナ12の先端部12bにおける払拭面から離間する方向を「第1方向」と称することがある。
以下のストッパ部材40の説明において、ストッパ収容部30にストッパ部材40を装着した状態で、一対の側壁部20wを結ぶ方向(支軸25に沿う方向)を「幅方向」、ストッパ収容部30にストッパ部材40を挿入する方向(アームヘッド20の上端部20tと下端部20sとを結ぶ方向)を「上下方向」、ストッパ収容部30にストッパ部材40を装着した状態でアームヘッド20の一端部20aと他端部20bとを結ぶ方向(支軸25に沿う方向と第1方向とに直交する方向)を「前後方向」と称することがある。
ストッパ基部41は、ストッパ収容部30に幅方向及び前後方向で挟持されている。
図7、図8に示すように、ストッパ基部41は、上下方向に延び、幅方向に離間して設けられた一対の脚部43と、一対の脚部43に架け渡され、回転規制部42が設けられるベース部44と、ベース部44から垂設される弾性係合部45と、を備えている。
脚部43は、脚部基部43aと、脚部基部43aから幅方向の外側に向けて突出するガイド突起43bを有している。脚部基部43aの下端部は、前後方向で突き当たり部35に向かい合う。ガイド突起43bは、ストッパ部材40の幅方向において、最も外側に位置する。ガイド突起43bは、下方に向かって前後方向の長さが漸次小さくなる。
ベース部44は、ガイド突起43bの上端部に設けられている。ベース部44は、リテーナ12が支軸25回りに回動し、リテーナ12の先端部12b側がウィンドウガラス2から離間する方向に変位したとき、リテーナ12の基端部12aが突き当たることで、リテーナ12が起立する方向への変位を規制する。
一対の脚部43と、ベース部44とで、アーチを形成する。当該アーチを形成することにより、ストッパ部材40が、ワイパーアーム10のアームスプリング13を避けることができる。また、当該アーチを形成することにより、スプリングフック部13cが撓むスペースを確保することができる。
弾性係合部45は、ストッパ収容部30に形成された係合段部(被係合部)33に向かって接離する方向に弾性変形可能であるとともに、係合段部33に係合する。
図8に示すように、弾性係合部45は係合段部33に対して接離方向に弾性変形する付勢部材45aと、付勢部材45aの下端から一端部20aに向かって円弧状に突出し、係合段部33に係合する係合部材45bと、を備える。
付勢部材45aは、脚部43に対して平行に設けられている。付勢部材45aの上端部が、ベース部44の下端部に固定された固定端とされ、付勢部材45aの下端部が自由端とされた片持ち梁状をなしている。付勢部材45aは、脚部43よりも断面二次モーメントが小さく、付勢部材45aの上端部(固定端)を中心として、ベース部44から離間した付勢部材45aの下端部(自由端)が、前後方向に弾性変形する。
図4、図5に示すように、係合部材45bは、ストッパ収容部30にストッパ部材40を装着したときに、係合段部33に嵌合する。
回転規制部42は、第1方向への回転のときにリテーナ12の基端部12aが突き当たる。回転規制部42は、ベース部44から立ち上がり、幅方向に離間して設けられている一対の起立部46と、一対の起立部46のベース部44とは反対側端に架け渡される架橋部47と、を備える。
起立部46は、ストッパ基部41における幅方向の両側面よりも内側に設けられている。起立部46は、ストッパ基部41の幅方向において外側を向く面から突出する凸部46aを有している。凸部46aは、前後方向に沿って直線状に設けられている。
架橋部47は、ストッパ収容部30にストッパ部材40を装着したときに、回転規制部42の前後方向において、アームヘッド20の他端部20b側に設けられている。
回転規制部42の前後方向において、アームヘッド20の一端部20a側には、凹部48が設けられている。凹部48は、一つの起立部46と、架橋部47と、により形成されている。凹部48は、上方に向けて開口する開放部49が形成されている。本実施形態において、ストッパ収容部30にストッパ部材40を装着したときに、凹部48は、開口部36に連通する。
架橋部47の下端には、凹部48に連通するとともに払拭面と対向する段差面47aが設けられている。段差面47aの下方には、前後方向に開孔するストッパ孔50が設けられている。ストッパ孔50は、凹部48の開放部49に連通している。ストッパ収容部30にストッパ部材40を装着したときに、段差面47aおよびストッパ孔50は、開口部36に連通している。
(作用効果)
次に、ストッパ収容部30にストッパ部材40を収容する方法を説明する。
図4、図5に示すように、ストッパ部材40の弾性係合部45に形成された係合部材45bが、ストッパ収容部30の係合段部33を乗り越えると、係合部材45bは、係合段部33の下方に入り込み、係合部材45bが前後方向において、アームヘッド20の一端部20aに向けて、付勢部材45aが復元する。係合部材45bが係合段部33に係合することで、ストッパ部材40がロックされ、ストッパ収容部30から抜け出るのが防止される。
ストッパ収容部30にストッパ部材40を装着すると、リテーナ12が支軸25回りに回動する。そして、リテーナ12の先端部12bがウィンドウガラス2から離間する方向に変位しようとすると、リテーナ12の基端部12aがベース部44の上面に突き当たる。これによって、リテーナ12が起立する方向への変位が規制され、ロックバックタイプのワイパーアーム10となる。
次に、図9を参照しながら、ストッパ部材40をストッパ収容部30から取り外す方法を説明する。図9は、ストッパ部材40をストッパ収容部30から取り外す方法を示す、リテーナ12とアームヘッド20との連結部分の構成を示す断面図である。
図9に示すように、工具100の先端部を開口部36に進入させる。そして、工具100の先端部を開放部49から段差面47aの下方に対して差し込み、工具100を段差面の縁部(架橋部47の下端部)に引っ掛ける。そして、工具100を立ち上がり壁部20vの上端部に押し当てる。そのまま、工具100を段差面の縁部に引っ掛けたまま、上方に回動させることで、立ち上がり壁部20vの上端部が支点となって、てこの原理により、ストッパ部材40をストッパ収容部30から取り外すことができる。本実施形態において、工具100は、マイナスドライバーを使用しているが、これに限られない。工具100は、開口部36および開放部49に挿入可能な棒状の部材であればよい。
本実施形態において、ワイパーアーム10のストッパ部材40は、開口部36に連通する凹部48と、ストッパ部材40に形成され、凹部48に連通するとともに払拭面と対向する段差面47aと、を有する。本実施形態によれば、開口部36から凹部48を介して段差面47aまで工具100を差し込んだ状態で、工具100を段差面47aに引っ掛けて上方に持ち上げると、てこの原理により、ストッパ部材40を破壊することなく、ストッパ部材40をストッパ収容部30から取り外すことができる。また、ストッパ収容部30から取り外したストッパ部材40は、再度、開口部36からストッパ収容部30に装着するとことができる。
ストッパ部材40は、繰り返し使用することができるため、製造コストや製造エネルギーを低減することができる。そのため、国連が主導する持続可能な開発目標(SDGs)の目標7「すべての人に手ごろで信頼でき、持続可能かつ近代的なエネルギーへのアクセスを確保する」および目標14「持続可能な消費と生産のパターンを確保する」に貢献することが可能である。
本実施形態によれば、ストッパ収容部30に対して脱着可能なストッパ部材40を有するため、メンテナンス作業を簡素化できるとともに、メンテナンス費用の削減ができるワイパーアーム10を提供することができる。
本実施形態において、ストッパ部材40は、ストッパ基部41と、回転規制部42とを有し、回転規制部42は、幅方向に離間して設けられている一対の起立部46と、一対の起立部46を架け渡し、段差面47aを有する架橋部47と、を備える。
本実施形態によれば、凹部48に対して、工具100を差し込んだ状態で、工具100を架橋部47の下端部に引っ掛けて第1方向に持ち上げると、てこの原理により、ストッパ部材40を破壊することなく、ストッパ部材40をストッパ収容部30から取り外すことができる。また、ストッパ収容部30から取り外したストッパ部材40は、再度、開口部36からストッパ収容部30に装着するとことができる。
本実施形態において、一対の起立部46が、ストッパ基部41における幅方向の両側面よりも内側に設けられているため、ストッパ収容部30と、一対の起立部46との間には隙間が生じる。この隙間に対して、例えばペンチのような工具(不図示)を差し込んで、起立部46の外側を挟持して上方に持ち上げると、ストッパ部材40をストッパ収容部30から取り外すことができる。また、ストッパ収容部30から取り外したストッパ部材40は、再度、開口部36からストッパ収容部30に装着するとことができる。
本実施形態によれば、起立部46が凸部46aを有することで、ペンチのような工具200(不図示)を凸部46aに引っ掛けることができる。そのため、ペンチのような工具200を用いてストッパ部材40をストッパ収容部30から取り外す作業を容易に行うことができる。
本実施形態において、ストッパ部材40は、弾性係合部45を有する。本実施形態によれば、ストッパ収容部30からストッパ部材40が容易に外れることを抑制することができる。
本実施形態によれば、係合部材45bが付勢部材45aによって、立ち上がり壁部20vや係合段部33に向かって付勢されることで、ストッパ収容部30にストッパ部材40が挿入されている途中では、付勢部材45aのばね力に抗して係合部材45bが押し戻される。ストッパ収容部30に対して、ストッパ部材40が所定の位置まで挿入されると、付勢部材45aの付勢力によって、係合部材45bが係合段部33に係合する(スナップフィット固定される)。したがって、ストッパ収容部30にストッパ部材40を挿入するのみで、ストッパ収容部30にストッパ部材40を装着することができる。
本実施形態において、係合部材45bは、円弧状に突出しているため、ストッパ収容部30を傷つけることなく、ストッパ部材40をストッパ収容部30から取り外すことができる。また、ストッパ収容部30に対してストッパ部材40を装着する際も同様である。
(その他の実施形態)
以上、本発明の好ましい実施形態を説明したが、本発明はこれら実施形態に限定されることはない。本発明の趣旨を逸脱しない範囲で、構成の付加、省略、置換、およびその他の変更が可能である。本発明は上述した説明によって限定されることはなく、添付の特許請求の範囲によってのみ限定される。
本実施形態において、凹部48が、ストッパ部材40形成された構成について説明したが、これに限られない。凹部48は、開口部36と段差面47aとが連通するように構成されていればよい。例えば、凹部48は、ストッパ収容部30の平面部31に設けられてもよい。この場合、ストッパ部材40には、払拭面に対向する段差面47aの下方にはおいて、前後方向に開孔するストッパ孔50が設けられ、工具100を凹部48からストッパ孔50に進入させることができればよい。当該構成により、本実施形態と同様の効果を得ることができる。
本実施形態において、ストッパ基部41が、ストッパ収容部30に幅方向及び前後方向で挟持される構成について説明したが、これに限られない。ストッパ基部41は、少なくとも幅方向において、ストッパ収容部30に挟持されていればよい。
本実施形態において、凸部46aは、前後方向に沿って直線状に設けられている構成について説明したが、これに限られない。凸部46aは、ストッパ基部41の幅方向において外側を向く面から突出し、例えばペンチのような工具が引っかかる構成であればよい。
また、凸部46aは、例えばペンチのような工具によりストッパ部材40を取り外す際に、工具に対して摩擦抵抗を生じさせる構成であってもよい。例えば、凸部46aとして、ストッパ基部41の幅方向において外側を向く面の表面を粗くするために凹凸を設けてもよい。例えば、凸部46aとして、摩擦係数の高い弾性部材を設けてもよい。
本実施形態において、係合部材45bは、円弧状に設けられている構成について説明したが、これに限られない。係合部材45bは、アームヘッド20を傷つけない形状であればよい。
1…車両、2…ウィンドウガラス(払拭面)、2a…払拭範囲、3…ワイパー装置、4…ワイパーブレード、4a…ブレードホルダ、5…ピボット軸、6…リンク機構、7…ワイパーモータ、10…ワイパーアーム、12…リテーナ、12a…基端部、12b…先端部、12c…天井壁、12d…延出壁、13…アームスプリング、13a…スプリング本体部、13b…スプリングフック部、13c…スプリングフック部、14…連結部、14f…係止フック、15…スプリング係止部、16…補強リブ、17g…ブレード係合部、17m…係合溝、20…アームヘッド、20a…一端部、20b…他端部、20c…中間部、20s…下端部、20t…上端部、20v…壁部、20w…側壁部、21…軸連結部、21d…下面、21e…上面、21h…軸挿入孔、22…リテーナ連結部、23…スプリング係止部、25…支軸、27…ブロック部、28…係止ピン、30…ストッパ収容部、31…平面部、32…傾斜面、33…係合段部(被係合部)、34…ガイド溝、34a…溝内面、34b…溝内面、34c…溝内面、35…当たり部(姿勢規制部)、36…開口部、40…ストッパ部材、41…ストッパ基部、42…回転規制部、43…脚部、43a…脚部基部、43b…ガイド突起、44…ベース部、45…弾性係合部、45a…付勢部材、45b…係合部材、46…起立部、46a…凸部、47…架橋部、47a…段差面、48…凹部、49…開放部、50…ストッパ孔、100…工具

Claims (6)

  1. ピボット軸に一端部が連結可能とされ、他端部に支軸が設けられたアームヘッドと、
    基端部が前記支軸に回動自在に支持され、前記支軸を中心として先端部が払拭面に対して接離方向に移動するとともに、前記先端部に前記払拭面を払拭するワイパーブレードが装着されるリテーナと、
    前記リテーナの前記先端部における前記払拭面から離間する第1方向への回転を規制するストッパ部材と、を備え、
    前記アームヘッドは、前記一端部と前記リテーナの前記基端部との間に形成され、前記ストッパ部材が収容されるストッパ収容部を有し、
    前記ストッパ収容部は、前記払拭面とは反対側に向けて開口し前記ストッパ部材を受け入れる開口部を有し、
    前記ストッパ部材および前記ストッパ収容部の少なくともいずれか一方に形成され、前記開口部に連通する凹部と、
    前記ストッパ部材に形成され、前記凹部に連通するとともに前記払拭面と対向する段差面と、
    を有することを特徴とするワイパーアーム。
  2. 前記ストッパ部材は、
    前記ストッパ収容部に、前記支軸に沿う支軸方向及び前記支軸方向と前記第1方向とに直交する方向で挟持されるストッパ基部と、
    前記ストッパ基部から前記払拭面とは反対側に向けて突出され、前記リテーナの第1方向への回転のときに前記リテーナの前記基端部が突き当たる回転規制部と、を備え、
    前記回転規制部は、
    前記支軸方向に離間して設けられている一対の起立部と、
    一対の前記起立部に架け渡され、前記段差面を有する架橋部と、を備えることを特徴とする請求項1に記載のワイパーアーム。
  3. 一対の前記起立部は、前記ストッパ基部における前記支軸方向の両側面よりも内側に設けられていることを特徴とする請求項2に記載のワイパーアーム。
  4. 一対の前記起立部は、前記支軸方向で外側を向く面から突出する凸部を有していることを特徴とする請求項2または請求項3に記載のワイパーアーム。
  5. 請求項1から請求項4のいずれか一項に記載のワイパーアームにおいて、
    前記ストッパ部材は、前記ストッパ収容部に形成された被係合部に向かって接離する方向に弾性変形可能であるとともに、前記被係合部に係合する弾性係合部を有することを特徴とするワイパーアーム。
  6. 前記ストッパ部材は、
    前記ストッパ収容部に、前記支軸に沿う支軸方向及び前記支軸方向と前記第1方向とに直交する方向で挟持されるストッパ基部と、
    前記ストッパ基部から前記払拭面とは反対側に向けて突出され、前記リテーナの第1方向への回転のときに前記リテーナの前記基端部が突き当たる回転規制部と、を備え、
    前記ストッパ基部は、
    前記払拭面の法線方向に延び、前記支軸方向に離間して設けられた一対の脚部と、
    前記一対の脚部に架け渡され、前記回転規制部が設けられるベース部と、を備え、
    前記弾性係合部は、
    前記ベース部から垂設され前記被係合部に対して接離方向に弾性変形する付勢部材と、
    前記付勢部材の下端から前記一端部に向かって突出し、前記被係合部に係合する係合部材と、
    を備えたことを特徴とする請求項5に記載のワイパーアーム。
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