JP7495899B2 - ワイパーアーム - Google Patents
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Description
ワイパーアームは、車両の車体側に設けられるアームヘッドと、アームヘッドの支軸に回動自在に連結されたリテーナと、を備えている。
特許文献1に記載のワイパーアームに用いられているストッパ部材は、ストッパ収容部への装着は容易に行うことができる。
図1は、本発明の実施形態におけるワイパーアーム10を備えるワイパー装置3を装着した車両の一部を示す斜視図である。
ワイパー装置3は、運転席側と助手席側とに設けられた例えば2本のワイパーアーム10と、各ワイパーアーム10の先端部に装着されたワイパーブレード4と、を備えている。
ワイパーブレード4は、ワイパーアーム10によって、ウィンドウガラス2に押し付けられるようにして設けられている。
ワイパーブレード4は、ワイパーアーム10の先端部に装着されるブレードホルダ4aと、ブレードホルダ4aに保持されるブレードラバー(不図示)と、を備えている。ワイパーブレード4は、ワイパーアーム10の揺動方向に略直交する方向に長手方向を有している。
ワイパーブレード4は、ワイパーモータ7によってワイパーアーム10が揺動されると、ウィンドウガラス2の外表面上の払拭範囲2aを往復動し、ブレードラバー(不図示)によってウィンドウガラス2を払拭する。
各ワイパーアーム10は、一端がピボット軸5に固定されている。ピボット軸5は、車両1に、その中心軸回りに回動自在に支持されている。各ピボット軸5は、リンク機構6を介し、車両1に固定されたワイパーモータ7に連結されている。そして、ワイパーモータ7が作動すると、2本のピボット軸5,5が同期して回動する。ワイパーアーム10は、ピボット軸5と一体に、所定の範囲で揺動する。
図2、図3に示すように、ワイパーアーム10は、リテーナ12と、リテーナ12をウィンドウガラス2に向けて付勢するアームスプリング13(図3参照)と、リテーナ12の基端部12aに連結されたアームヘッド20と、を備えている。
リテーナ12は、ウィンドウガラス2(図1参照)に対向するよう形成された天井壁12cと、天井壁12cの両側からウィンドウガラス2側に延出した延出壁12dとを一体に備えた断面U字状をなしている。
図4、図5に示すように、リテーナ12の基端部12aには、リテーナ12をアームヘッド20に連結するための連結部14が設けられている。連結部14は、リテーナ12の延出壁12dの幅寸法よりも狭幅に形成され、後述するアームヘッド20の支軸25に係止される側面視C字状の係止フック14fが形成されている。
また、リテーナ12の先端部12b側には、天井壁12cと延出壁12dとに囲まれた部分に、補強リブ16が一体に形成されている。
アームスプリング13の一方のスプリングフック部13bは、リテーナ12に形成されたスプリング係止部15に係止されている。他方のスプリングフック部13cは、後述するアームヘッド20のスプリング係止部23に係止されている。
図6に示すように、アームヘッド20は、例えばガラス繊維強化樹脂、金属等の材料から形成されている。アームヘッド20は、アームヘッド20の一端部20aに形成された軸連結部21と、他端部20bに形成されたリテーナ連結部22と、一端部20aと他端部20bとの間の中間部20cに形成されたスプリング係止部23及びストッパ収容部30と、を備えている。
これにより、アームヘッド20及びアームヘッド20に連結されるリテーナ12、すなわちワイパーアーム10は、ピボット軸5と一体的に回動する。
図3、図5に示すように、アームスプリング13のスプリングフック部13cは、ブロック部27,27の間に収容され、係止ピン28に係止されている。
ストッパ収容部30は、平面部31と、傾斜面32(図4,図5参照)と、係合段部(被係合部)33と、ガイド溝34(ガイド部、姿勢規制部)と、突き当たり部(姿勢規制部)35と、を備えている。
傾斜面32は、平面部31に対し、ウィンドウガラス2に近い側に連続して形成されている。傾斜面32は、平面部31の下端からウィンドウガラス2に接近するにしたがって軸挿入孔21hに向かって傾斜している。
側面視において、くの字状に形成された平面部31と傾斜面32との境界部分には、支軸25側に突出する係合段部33が形成されている。
ブロック部27,27には、一端部20a側の面に、突き当たり部35が形成されている。突き当たり部35は、側壁部20wの上端部20t側を向いている。突き当たり部35は、後述のストッパ部材40の姿勢を維持する役割を有する。
図7、図8に示すように、ストッパ部材40は、ストッパ収容部30に収納されるストッパ基部41と、ストッパ基部41からウィンドウガラス2とは反対側に向けて突出する回転規制部42と、を一体に備えている。
ストッパ部材40は、例えば樹脂材料等、リテーナ12よりも剛性及び弾性係数が低い材料から形成されている。ストッパ部材40は、リテーナ12の先端部12bにおける払拭面から離間する方向への回転を規制する。以下、リテーナ12の先端部12bにおける払拭面から離間する方向を「第1方向」と称することがある。
図7、図8に示すように、ストッパ基部41は、上下方向に延び、幅方向に離間して設けられた一対の脚部43と、一対の脚部43に架け渡され、回転規制部42が設けられるベース部44と、ベース部44から垂設される弾性係合部45と、を備えている。
図8に示すように、弾性係合部45は係合段部33に対して接離方向に弾性変形する付勢部材45aと、付勢部材45aの下端から一端部20aに向かって円弧状に突出し、係合段部33に係合する係合部材45bと、を備える。
図4、図5に示すように、係合部材45bは、ストッパ収容部30にストッパ部材40を装着したときに、係合段部33に嵌合する。
回転規制部42の前後方向において、アームヘッド20の一端部20a側には、凹部48が設けられている。凹部48は、一つの起立部46と、架橋部47と、により形成されている。凹部48は、上方に向けて開口する開放部49が形成されている。本実施形態において、ストッパ収容部30にストッパ部材40を装着したときに、凹部48は、開口部36に連通する。
次に、ストッパ収容部30にストッパ部材40を収容する方法を説明する。
図4、図5に示すように、ストッパ部材40の弾性係合部45に形成された係合部材45bが、ストッパ収容部30の係合段部33を乗り越えると、係合部材45bは、係合段部33の下方に入り込み、係合部材45bが前後方向において、アームヘッド20の一端部20aに向けて、付勢部材45aが復元する。係合部材45bが係合段部33に係合することで、ストッパ部材40がロックされ、ストッパ収容部30から抜け出るのが防止される。
本実施形態によれば、凹部48に対して、工具100を差し込んだ状態で、工具100を架橋部47の下端部に引っ掛けて第1方向に持ち上げると、てこの原理により、ストッパ部材40を破壊することなく、ストッパ部材40をストッパ収容部30から取り外すことができる。また、ストッパ収容部30から取り外したストッパ部材40は、再度、開口部36からストッパ収容部30に装着するとことができる。
本実施形態において、係合部材45bは、円弧状に突出しているため、ストッパ収容部30を傷つけることなく、ストッパ部材40をストッパ収容部30から取り外すことができる。また、ストッパ収容部30に対してストッパ部材40を装着する際も同様である。
以上、本発明の好ましい実施形態を説明したが、本発明はこれら実施形態に限定されることはない。本発明の趣旨を逸脱しない範囲で、構成の付加、省略、置換、およびその他の変更が可能である。本発明は上述した説明によって限定されることはなく、添付の特許請求の範囲によってのみ限定される。
また、凸部46aは、例えばペンチのような工具によりストッパ部材40を取り外す際に、工具に対して摩擦抵抗を生じさせる構成であってもよい。例えば、凸部46aとして、ストッパ基部41の幅方向において外側を向く面の表面を粗くするために凹凸を設けてもよい。例えば、凸部46aとして、摩擦係数の高い弾性部材を設けてもよい。
Claims (6)
- ピボット軸に一端部が連結可能とされ、他端部に支軸が設けられたアームヘッドと、
基端部が前記支軸に回動自在に支持され、前記支軸を中心として先端部が払拭面に対して接離方向に移動するとともに、前記先端部に前記払拭面を払拭するワイパーブレードが装着されるリテーナと、
前記リテーナの前記先端部における前記払拭面から離間する第1方向への回転を規制するストッパ部材と、を備え、
前記アームヘッドは、前記一端部と前記リテーナの前記基端部との間に形成され、前記ストッパ部材が収容されるストッパ収容部を有し、
前記ストッパ収容部は、前記払拭面とは反対側に向けて開口し前記ストッパ部材を受け入れる開口部を有し、
前記ストッパ部材および前記ストッパ収容部の少なくともいずれか一方に形成され、前記開口部に連通する凹部と、
前記ストッパ部材に形成され、前記凹部に連通するとともに前記払拭面と対向する段差面と、
を有することを特徴とするワイパーアーム。 - 前記ストッパ部材は、
前記ストッパ収容部に、前記支軸に沿う支軸方向及び前記支軸方向と前記第1方向とに直交する方向で挟持されるストッパ基部と、
前記ストッパ基部から前記払拭面とは反対側に向けて突出され、前記リテーナの第1方向への回転のときに前記リテーナの前記基端部が突き当たる回転規制部と、を備え、
前記回転規制部は、
前記支軸方向に離間して設けられている一対の起立部と、
一対の前記起立部に架け渡され、前記段差面を有する架橋部と、を備えることを特徴とする請求項1に記載のワイパーアーム。 - 一対の前記起立部は、前記ストッパ基部における前記支軸方向の両側面よりも内側に設けられていることを特徴とする請求項2に記載のワイパーアーム。
- 一対の前記起立部は、前記支軸方向で外側を向く面から突出する凸部を有していることを特徴とする請求項2または請求項3に記載のワイパーアーム。
- 請求項1から請求項4のいずれか一項に記載のワイパーアームにおいて、
前記ストッパ部材は、前記ストッパ収容部に形成された被係合部に向かって接離する方向に弾性変形可能であるとともに、前記被係合部に係合する弾性係合部を有することを特徴とするワイパーアーム。 - 前記ストッパ部材は、
前記ストッパ収容部に、前記支軸に沿う支軸方向及び前記支軸方向と前記第1方向とに直交する方向で挟持されるストッパ基部と、
前記ストッパ基部から前記払拭面とは反対側に向けて突出され、前記リテーナの第1方向への回転のときに前記リテーナの前記基端部が突き当たる回転規制部と、を備え、
前記ストッパ基部は、
前記払拭面の法線方向に延び、前記支軸方向に離間して設けられた一対の脚部と、
前記一対の脚部に架け渡され、前記回転規制部が設けられるベース部と、を備え、
前記弾性係合部は、
前記ベース部から垂設され前記被係合部に対して接離方向に弾性変形する付勢部材と、
前記付勢部材の下端から前記一端部に向かって突出し、前記被係合部に係合する係合部材と、
を備えたことを特徴とする請求項5に記載のワイパーアーム。
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