JP7492293B1 - 装着型支援ロボット装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】装着者に、持ち上げ姿勢と中腰姿勢との確実かつ迅速な筋力補助をする装着型支援ロボット装置を提供する。【解決手段】体幹保持具20は、体幹保持具20の背後部材21に、巻胴52を有するアシスト駆動機構50が固定される。ベルト40の下方の一端部40aは、左右の大腿7に装着される大腿保持具30に連結される。ベルト40上方の他端部40bは、巻胴52に固定され、駆動源54の動力によって巻き取られて牽引され、アシスト力を発生して筋力補助をする。大腿保持具30は、左右の大腿7に大腿三角8をそれぞれ覆って装着され、大腿7の上方にずれることはなく、筋力補助が確実である。巻胴52によってベルト40を牽引するので、ねじ駆動などに比べて筋力補助の動作が迅速である。【選択図】 図1

Description

本発明は、装着者が行なう力作業などを支援するパワーアシストスーツ、パワーアシストロボット装置などと呼ばれる装着型支援ロボット装置に関する。
本件明細書中、用語「左右」、「前後」および「上下」など、ならびに「正面」、「側面、側部」、「平面」および「背後」などは、支援される装着者が、上体ともいうことがある体幹とともに両下肢を揃えて直立した姿勢における方向をいう。
図面のハッチング、斜線は、断面でない部分にも、構成を明瞭に示すために描かれることがある。
持ち上げ支援などのための筋力補助装置である従来の装着型支援ロボット装置(特許文献1)において、背中パッドは、上部パッドと、下部パッドと、それらを繋ぐ伸縮パッドとを有する。上部パッドと下部パッドとは、柔軟性が高く伸縮性は極めて小さい素材で形成される。伸縮パッドは、柔軟性と伸縮性の高い素材で形成される。上部パッドは、肩部に固定する一対のショルダサポートを備える。下部パッドには、左右の各大腿を環状にそれぞれ囲むバンド部材から成る一対の股関節サポートが、左右に間隔をあけて固定される。アクチュエータは、その上下の両端間距離を、モータのねじ駆動によって伸縮し、その一端は上部パッドに上部ワイヤを介して固定され、その他端は下部パッドに下部ワイヤを介して固定される。アクチュエータの伸縮駆動によって、上部パッドと下部パッドとの間の距離が変化して、装着者の肩部から背中側をまわって股関節部に至る距離が伸縮され、前屈を伴う動作の筋力補助がなされる。アクチュエータは、下部パッドに沿って配置される。
この従来の装着型支援ロボット装置では、伸縮性が極めて小さい下部パッドに、左右の各股関節サポートがそれぞれ固定されるので、股関節サポートを、装着者の体幹および大腿の大きさに対応した適切な左右の位置に保持することができない。そのため、アクチュエータが収縮することによって、下部ワイヤを介して下部パッド、したがって股関節サポートを引き上げるとき、股関節サポートの大腿における保持位置が上方にずれる。したがって、前屈を伴う動作の確実な筋力補助が困難である。
また、アクチュエータがモータのねじ駆動によって伸縮するので、装着者の前屈姿勢に対応して筋力補助の迅速な動作をすることができない。
特開2005-339
本発明の目的は、装着者の前屈姿勢に対応して確実かつ迅速な筋力補助をすることができる装着型支援ロボット装置を提供することである。
本発明は、
(a) 装着者4の体幹5の背後に配置される背後部材21を有し、体幹5に保持される体幹保持具20(図1)、120(図15)と、
(b) 装着者4の左右の大腿7に、大腿三角8をそれぞれ覆って装着される一対の大腿保持具30と、
(c) 体幹5の背後に沿って上下に延び、下方の一端部40aが、一対の大腿保持具30に連結されるベルト40と、
(d) 背後部材21に設けられるアシスト駆動機構50であって、
(d1) ベルト40の上方の他端部40bが固定され、ベルト40を巻き取る巻胴52と、
(d2) 駆動源54であって、
(d2-1) 巻胴52を駆動するモータ55と、
(d2-2) このモータ55の出力軸56の回転するモータ角度θmを検出するモータ角度検出器57とを有する駆動源54と、
(d3) 駆動源54によってベルト40を牽引して装着者4に、装着者4の手9に作用する荷重の持ち上げ姿勢における持ち上げのアシスト力を与える制御部60であって、
(d3-1) 背後部材21に設けられ、体幹5の加速度αまたは角速度ωを検出するモーションセンサ61と、
(d3-2) 処理回路65であって、
(d3-2-1) モーションセンサ61の出力に応答し、体幹5の前屈角度θsを、加速度αまたは角速度ωを積分演算して求める前屈角度検出部66と、
(d3-2-2) 前屈角度検出部66の出力に応答し、前屈角度θsによって持ち上げ姿勢を検出する姿勢検出部67と、
(d3-2-3) 姿勢検出部67の出力に応答し、持ち上げ姿勢が検出されたとき、駆動源54によって持ち上げ姿勢のための装着者4に与えるアシスト力を発生させるアシスト力設定部68と、
(d3-2-4) モータ角度検出器57の出力に応答し、前屈角度検出部66の前屈角度θsをモータ角度θmに基づいて補正する前屈角度補正部71とを有する処理回路65とを備える制御部60を持つアシスト駆動機構50とを含むことを特徴とする装着型支援ロボット装置である。
本発明によれば、装着者4は装着型支援ロボット装置1の体幹保持具20を装着し、左右一対の大腿保持具30を大腿7に装着する。体幹保持具20は、体幹5に保持されるために、装着者4の左右の肩をそれぞれ覆う左右の一対の肩ベルト22(図1)を有してもよいが、腰11の上部に配置されて腰11を環状に外囲する、たとえば、細長い扁平な帯状の腰支持体103(図15)を有してもよく、その他の構成によって、体幹5に下方に作用する荷重が保持される構成を有してもよい。
体幹保持具20の装着状態で、ベルト40は、体幹5の背後に沿って、したがって背後部材21の後方で、上下に延びる。そのベルト40の下方の一端部40aは、大腿保持具30に連結される。ベルト40の上方の他端部40bは、背後部材21に設けられるアシスト駆動機構50における巻胴52に固定される。巻胴52は、駆動源54のモータ55の動力によってベルト40を巻き取る。制御部60は、駆動源54によってベルト40を牽引して、手9などに作用する荷重の持ち上げ姿勢における持ち上げのアシスト力、および中腰姿勢における中腰姿勢を保持するために上体の質量を支えるアシスト力を、装着者4に与える。モータ55は、たとえば、トルクモータなどであってもよい。
一対の各大腿保持具30は、左右の大腿三角8をそれぞれ覆って大腿7を環状に囲んでそれぞれ装着される。そのため、ベルト40の一端部40aが各大腿保持具30に連結されており、ベルト40がアシスト力を発揮するために巻胴52に巻き取られて引き上げられて牽引されるとき、大腿保持具30の大腿における保持位置が上方にずれることはない。したがって、持ち上げ姿勢および中腰姿勢におけるアシスト力によって、前屈を伴う動作の確実な筋力補助ができる。
また、ベルト40が巻胴52に巻き取られて牽引される構成であり、前述の従来技術におけるモータのねじ駆動によってワイヤを伸縮する構成ではない。したがって、装着者4の前屈姿勢に対応して迅速な筋力補助をすることができる。
本発明によれば、背後部材21に設けられるモーションセンサ61は、体幹5の加速度αまたは角速度ωを検出し、前屈角度検出部66は、この加速度αまたは角速度ωを積分演算し、体幹5の前屈角度θsを演算して求める。前屈角度θsは、装着者4が腰を折って屈(かが)んだ前傾の姿勢において、大腿7を含む下肢を直立した鉛直線からの脊柱を真っ直ぐにした、股関節または臀部を通る左右の軸線まわりの体幹5の前屈した角度であり、これを姿勢角度ということもできる。
姿勢検出部67は、前屈角度θsによって持ち上げ姿勢を検出する。アシスト力設定部68は、駆動源54によって、したがって、そのモータ55が巻胴52を駆動して、ベルト40を巻胴52に巻き取って牽引することによって、持ち上げ姿勢のための装着者4に与える牽引力であるアシスト力を発生させる。
アシスト力設定部68によって、持ち上げ姿勢のためのアシスト力は、たとえば、強10kgf、中8kgf、弱6kgf相当の持ち上げ力となるようにモータ55の出力を設定できる。モータ55がトルクモータである構成では、その出力トルクを駆動電圧によって設定できる。
本発明によれば、前屈角度検出部66は、モーションセンサ61によって検出した体幹5の加速度αまたは角速度ωを、積分演算して、前屈角度θsを求める。したがって、積分演算を続けると、ノイズが加算されて、いわゆるドリフト誤差を生じ、前屈角度θsの演算値が実際の正しい角度から徐々にずれていく。
この問題を解決するために、本発明では、前屈角度補正部71が設けられる。前屈角度補正部71は、前屈角度検出部66による前屈角度θsの演算値を、誤差が生じないように、または、誤差が小さくなるように補正する。前屈角度補正部71は、積分時の予め定める時間間隔毎の繰り返し演算毎の初期角度(または或る時点での角度、境界条件)として、モータ角度検出器57からの出力を用いる。モータ角度検出器57からの出力はドリフト誤差などが存在しないことが重要である。モータ角度検出器57は、モータ55の出力軸56の回転角度であるモータ角度θmをそのまま検出するので、その検出値は出力軸56の実際の正しい角度からずれることはない。
本発明は、
駆動源54はさらに、
モータ55の出力軸56の動力を巻胴52に伝達するトルクリミタ80であって、モータ55による巻胴52のベルト40を巻き取る一方向の駆動時に、ベルト40に、巻胴52のベルト40を巻き出してほどく他方向の予め定める値以上の過大な引張力が作用したとき、巻胴52が出力軸56に対して前記他方向の回転のすべりを発生するトルクリミタ80を有し、
処理回路65はさらに、
トルクリミタ80のすべりが発生したことを検出するすべり発生検出部72と、
すべり発生検出部72の出力に応答し、巻胴52がモータ55の出力軸56に対してすべりを発生したすべり角度δを求めるすべり角度演算部73と、
すべり角度演算部73の出力に応答し、すべりが発生したことが検出されたとき、すべりが発生する直前のモータ角度θm1をすべり角度δに基づいて補正し、この補正後のモータ角度θm2を、前屈角度補正部71に前屈角度θsの補正のために与えるモータ角度補正部74とを有することを特徴とする。
モータ角度θmは、次の(a)および(b)の各場合、巻胴52の回転角度、したがって、ベルト40のベルト長さLに対応する。(a)モータ55の出力軸56と巻胴52との間に、モータ55を保護するためのトルクリミタ80が介在されない構成、および(b)トルクリミタ80が設けられているが、出力軸56と巻胴52との間に、すべりを生じない状態。これらの各場合(a)、(b)では、モータ角度検出器57の出力であるモータ角度θmは、巻胴52の回転角度に一致し、ベルト長さL(すなわち、ベルト40の大腿保持具30に連結される一端部40aと、他端部40bが巻き取られた巻胴52との間の長さ)に対応する。このベルト長さLは、トルクリミタ80の有無に拘らず、装着者4の前屈角度θsに対応し、装着者4が深く屈んで前屈角度θsが大きくなるにつれて、長い値になる。前屈角度補正部71は、前屈角度検出部66からの前屈角度θsを、前記各場合(a)、(b)のモータ角度θmを基準として補正し、前屈角度θsに含まれるドリフト誤差などの誤差をなくす。
もう1つの場合(c)を想定すると、トルクリミタ80が設けられ、出力軸56と巻胴52との間に、すべりを発生した場合が挙げられる。この場合(c)、すべり発生の前後で出力軸56は角変位していないので、すべり直後のモータ角度検出器57の出力は、すべり直前のベルト長さL1に対応するモータ角度θm1のままであり、すべり直後のベルト長さL2に対応したモータ角度θm2ではない。そこで、次に述べる処理回路65のモータ角度補正部74によって、モータ角度検出器57の出力は、すべり発生の前後における前屈角度θs1、θs2に基づいて、すべり直後のベルト長さL2に対応するモータ角度θm2に補正される。その後、モータ角度検出器57の補正された出力θmを基準として前屈角度θsが補正され、前屈角度θsに含まれるドリフト誤差などの誤差をなくす。
本発明によれば、モータ55がトルクリミタ80を介して巻胴52によってベルト40を巻き取る一方向に駆動して装着者4にアシスト力を与えている状態で、前述の場合(c)において、たとえば、装着者4が急に屈んだ前傾の姿勢をとったとき、前屈角度検出部66によって得られる前屈角度θsは、急変して大きな値になる。このとき、ベルト40には、過大な引張力が作用する。この過大な引張力は、持ち上げ姿勢および中腰姿勢のためのアシスト力を超える値であって、巻胴52のベルト40を巻き出してほどく他方向の予め定める値であり、たとえば、15kgf以上の引張力である。これによって、巻胴52は出力軸56に対して、すべり角度δだけ、前記他方向の回転のすべりを発生し、モータ55が保護される。
本発明は、
すべり発生検出部72は、
前屈角度検出部66の出力に応答し、前屈角度θsを常時監視し、前屈角度θsが予め定める短時間ΔWに大きく急変した前屈角度θsの前後の各値θs1、θs2の変化量Δθs(=θs2-θs1)が予め定める値Δθs0以上に大きくなったとき、すべりが発生したことを検出することを特徴とする。
すべり発生検出部72は、トルクリミタ80のすべりが発生したことを検出する。
本発明によれば、すべり発生検出部72は、前屈角度検出部66によって得られる前屈角度θsが予め定める短時間ΔWに大きく急変したことを検出することによって、トルクリミタ80のすべりが発生したことを検出する。たとえば、予め定める短時間ΔWに大きく急変した前屈角度θsの前後の各値θs1、θs2の変化量Δθs(=θs2-θs1)が予め定める値Δθs0以上に大きくなったとき(Δθs0 ≦ Δθs)、すべりの発生が検出される。
このように、装着者4が急に屈んだ前傾の姿勢をとったとき、トルクリミタ80はすべり現象を生じるが、モータ55の出力軸56のモータ角度検出器57で検出されるモータ角度θmは、変化せず、すべりの前後で一定値のままである。巻胴52は、出力軸56に対してすべり角度δだけ回転してベルト40を巻き出してほどく。そのとき、モーションセンサ61で検出される体幹5の加速度αまたは角速度ωを積分演算して得られる前屈角度θsは、急に屈んだ前傾の姿勢に対応して、急変前の値θs1から急変後のθs2に急増する。したがって、トルクリミタ80がすべり現象を発生したことは、前屈角度θsが急増したことを検出することによって推測して検出できる。
本発明は、
すべり発生検出部72は、
前屈角度検出部66とモータ角度検出器57との出力に応答し、前屈角度検出部66によって検出される前屈角度θsと、モータ角度検出器57によって検出されるモータ角度θmとの差Δθsmを常時監視し、
その差Δθsmが急変したとき、すべりが発生したことを検出することを特徴とする。
本発明によれば、前屈角度θsとモータ角度θmとの差Δθsm(=θs-θm)を常時監視し、すべりが発生した直後、差Δθsm(=θs2-θm1)が急変して大きくなるので、このとき、すべりが発生したことを検出する。
本発明は、
すべり角度演算部73は、
すべり角度δと前屈角度θsの急変前後の前屈角度θs1、θs2の変化量Δθs(=θs2-θs1)との対応関係を予め準備してストアするメモリを有し、変化量Δθsからすべり角度δを演算して求めることを特徴とする。
モータ角度θmのすべり角度δは、前屈角度θsの急変前後の前屈角度θs1、θs2の変化量Δθs(=θs2-θs1)に対応している。したがって、すべり角度演算部73では、たとえば、すべり角度δと変化量Δθsとの対応関係を、メモリに予め準備してストアしておき、その対応関係に基づいて、変化量Δθsからすべり角度δを演算して求められる。
本発明は、
すべり角度演算部73は、
半径Rの巻胴52からすべり発生直前のモータ角度θm1とすべり角度δの回転によって巻き出されたベルト40のベルト長さL(式1、図12~図14)が、すべり発生直後の前屈角度θs2における5個の腰椎LB1~LB5の全長LA(式5)と等しいことによって演算されるすべり角度δを求めることを特徴とする。
実施の他の形態における、すべり角度演算部73では、すべり角度δは、後述の図12~図14を参照して式(1)~(5)のとおり演算して求められる。
本発明は、
姿勢検出部67はさらに、前屈角度θsが予め定める時間W1以上継続することによって中腰姿勢を検出し、
アシスト力設定部68はさらに、姿勢検出部67の出力に応答し、中腰姿勢が検出されたとき、駆動源54によって中腰姿勢のための装着者4に与えるアシスト力を発生させことを特徴とする請求項1に記載の装着型支援ロボット装置である。
姿勢検出部67は、前屈角度θsが予め定める時間W1(たとえば、3秒)以上継続することによって中腰姿勢を検出する。アシスト力設定部68は、駆動源54によって、したがって、そのモータ55が巻胴52を駆動して、ベルト40を巻胴52に巻き取って牽引することによって、中腰姿勢のための装着者4に与える牽引力であるアシスト力をそれぞれ発生させる。
アシスト力設定部68によって、中腰姿勢のためのアシスト力は、持ち上げ姿勢のための各アシスト力の、たとえば、60%となるようにモータ55の出力を設定できる。
本発明は、
処理回路65はさらに、アシスト力停止部69を有し、このアシスト力停止部69は、前屈角度検出部66の出力に応答し、前屈角度θsが予め定める初期設定値になったとき、アシスト力設定部68の駆動源54によるアシスト力の発生を停止し、このアシスト力の発生を停止している状態で、ベルト40を、その弛みをなくす巻き上げ力で巻胴52によって巻き取るようにモータ55の出力トルクを設定することを特徴とする。
本発明によれば、処理回路65はさらに、アシスト力停止部69を有する。このアシスト力停止部69は、前屈角度検出部66の出力に応答し、前屈角度θsが予め定める初期設定値になったとき、たとえば、前屈角度θsが装着者4の直立状態、または直立状態に近似した前屈角度θsが、たとえば、10°未満の前屈状態における予め定める値になったとき、アシスト力設定部68の駆動源54によるアシスト力の発生を停止する。こうして、ベルト40を巻胴52に巻き取った後のモーションセンサ61で読み取った前屈角度θsを、初期設定してメモリにストアしておき、持ち上げまたは中腰の筋力補助を終了する前屈角度としてもよい。さらに、このようなアシスト力の発生を停止している状態で、ベルト40の弛みをなくすために、ベルト40を巻き上げ力、たとえば、0.5~1.0kgfで巻き取るようにモータ55の出力トルクが設定される。または、その初期設定される前屈角度θsに代えて、ベルト40を巻胴52に巻き取った後のモータ55のモータ角度θm0を、初期設定してメモリにストアしておき、持ち上げまたは中腰の筋力補助を終了するモータ角度としてもよい。
本発明は、
ベルト40は、単1本から成り、その一端部40aが一対の大腿保持具30に連結され、
体幹保持具120(図15)は、背後部材121に設けられる腰支持体103を有し、この腰支持体103は、腰11の骨盤における寛骨の上部に配置されて腰11を外囲し、腰11で下向きの荷重を受けることを特徴とする。
本発明によれば、一対の各大腿保持具30は、左右の大腿三角8をそれぞれ覆うので、相互にごく近接して配置される。したがって、単1本のベルト40の一端部40aが各大腿保持具30に共通に連結できる。これによって、各大腿保持具30毎にベルトをそれぞれ設ける必要がなく、構成が簡略化される。
本発明によれば、図15に示される腰支持体103は、腰11の上部に配置されるので、腰11によって下向きの荷重を受けることができる。腰11の上部は、骨盤における寛骨の上部である。腰支持体103は、たとえば、体幹5の周囲に沿って環状に囲む、少なくとも一部分が扁平な帯状に構成されてもよい。
持ち上げアシスト力、中腰姿勢保持アシスト力は、腰支持体103による骨盤上部、したがって、大腿7を含む下肢に関連して作用する。本発明では、肩ベルト122を通して体幹5である上体を引張り上げて作用するものではない。したがって、装着者4は、体幹5が背側に凹に弯曲してえびぞりにならず、上体を引き起こすようにベルト40の牽引によるアシスト力が作用する。これによって、アシスト力がスムーズに体幹5である上体に伝わるので、疲れにくい。
体幹保持具120は、装着者4の左右の肩をそれぞれ覆う左右の一対の肩ベルト122を有してもよいが、省略されてもよい。
本発明の実施の一形態である装着型支援ロボット装置1を、装着者4に装着した状態で背後から見た背面図である。 装着型支援ロボット装置1の装着状態を示す正面図である。 装着型支援ロボット装置1の装着状態を示す側面図である。 アシスト駆動機構50の基台58に設けられた巻胴52と駆動源54と制御部60と2次電池78とを示す後方から見た正面図である。 図4に示されるアシスト駆動機構50の側面図である。 巻胴52とトルクリミタ80とを示す断面図である。 巻胴52とトルクリミタ80とを示す分解斜視図である。 装着者4の前屈角度θsを説明するための簡略化した側面図である。 支援ロボット装置1の電気的構成を示す電気回路図である。 装着型支援ロボット装置1の処理回路65によって実行されるアシストスーツ制御処理の処理手順を示すフローチャートである。 処理回路65によって実行される図10のステップs9におけるすべり発生と前屈角度θsの補正とに関連する具体的な動作を示すフローチャートである。 装着者4の直立位で脊柱における腰椎LB1~LB5とその付近を左外方から見た側面図である。 装着者4が前屈した姿勢で5個の腰椎LB1~LB5が屈曲した状態を簡略化して示す左側面図である。 装着者4が直立した姿勢で5個の腰椎LB1~LB5が屈曲していない状態を簡略化して示す左側面図である。 本発明の実施の他の形態である装着型支援ロボット装置101を、装着者4に装着した状態で背後から見た背面図である。
図1は本発明の実施の一形態である装着型支援ロボット装置1を、装着者4に装着した状態で背後から見た背面図であり、図2は装着型支援ロボット装置1の装着状態を示す正面図であり、図3は装着型支援ロボット装置1の装着状態を示す側面図である。装着型支援ロボット装置1は、それを装着した装着者4の正中矢状面に関して左右にほぼ面対称に構成され、本件明細書、図面中、左右の構成要素の参照符は、左右を個別的に示すために数字に添え字L、Rをそれぞれ付し、総括的に数字だけで示す。これらの図面を参照して、装着型支援ロボット装置1は、装着者4の体幹5に保持される体幹保持具20と、装着者4の左右の大腿7に装着される一対の大腿保持具30と、体幹5の背後に沿って上下に延びる単1本のベルト40と、ベルト40を牽引駆動して装着者4に持ち上げのアシスト力および中腰姿勢を保持するアシスト力を与えるアシスト駆動機構50とを備える。体幹保持具20は、体幹5の背後に配置される背後部材21を有する。背後部材21には、装着者4の左右の肩を覆う肩ベルト22が取り付けられる。背後部材21は、たとえば、肩甲上部から肩甲部の下部付近まで延び、比較的小形に形成される。大腿保持具30は、大腿7を環状に囲む一対の各保持ベルト31の両端部が連結具32で着脱可能に連結され、左右の大腿三角8をそれぞれ覆って装着される。大腿保持具30の保持ベルト31は、体幹5の内側寄りで近接した各連結片41によって、ベルト40の下方の一端部40aに連結される。左右の保持ベルト31は、大腿三角8をそれぞれ覆って、ごく近接して配置され、比較的短い各連結片41に個別的に連結できるので、保持ベルト31を、装着者4の体幹5および大腿7の大きさに対応した適切な左右の位置に保持することができる。そのため、ベルト40によって、保持ベルト31を引き上げるとき、各大腿保持具30の大腿7における保持位置が上方にずれることはない。したがって、前屈を伴う動作の筋力補助が確実である。ベルト40は、扁平であり、可撓性を有し、伸縮しない特性を有する。
アシスト駆動機構50は、ベルト40を巻き取る巻胴52と、この巻胴52を駆動する駆動源54と、駆動源54のための制御部60とを有し、背後部材21に固定された基台58に設けられる。巻胴52には、ベルト40の上方の他端部40bが固定され、ベルト40は、巻胴52に巻かれて巻き取られる。制御部60は、駆動源54によってベルト40を牽引して装着者4に、装着者4の手9に作用する荷重の持ち上げ姿勢における持ち上げのアシスト力、および中腰姿勢における中腰姿勢を保持するために上体の質量を支えるアシスト力を与える。基台58には、駆動源54と制御部60などに電力を供給する2次電池78が設けられる。
図4はアシスト駆動機構50の基台58に設けられた巻胴52と駆動源54と制御部60と2次電池78とを示す後方から見た正面図であり、図5は図4に示されるアシスト駆動機構50の側面図である。ベルト40は、図4および図5において仮想線で示される。駆動源54は、モータ55と、そのモータ角度θmを検出するモータ角度検出器57と、トルクリミタ80とを有する。
ベルト40は、図5の矢符43で示されるように、巻胴52の直円筒状巻き付け面に後方(図5の左方)の上方から前方(図5の右方)に巻かれて巻き取られる。これによって、移動するベルト40は、背後部材21、基台58、体幹5の衣服などと間隔があけられて、不所望に擦れることがない。基台58にはカバー59が開閉可能に設けられる。
図6は巻胴52とトルクリミタ80とを示す断面図であり、図7は巻胴52とトルクリミタ80とを示す分解斜視図である。駆動源54のモータ55は、基台58に固定される。巻胴52に固定される両端板44、45は、巻き取られるベルト40の幅方向の変位を規制する。一方の端板44は、ブッシュ46を介して出力軸56に支持される。他方の端板45には、トルクリミタ80のセンタメンバとし働く駆動板81が取付けられ、この駆動板81はハブ部材82の中空軸83にブッシュ47を介して支持される。端板45と駆動板81とは、それらの周方向に繰り返して形成された突部と凹部とが嵌合されることによって、周方向の相互の角変位が阻止される。
駆動板81の一方端面とハブ部材82のハブ板84との間に、一方の摩擦板85が介在される。駆動板81他方端面には、他方の摩擦板86が押圧板87を介する皿ばねなどのばね88の弾発力によって押し付けられる。中空軸83は、摩擦板85、86を挿通し、沈みキー89によって出力軸56と一体に回転する。中空軸83と押圧板87とは、いわゆるDカットなどの構成で相互の角変位が阻止される。
ばね88は、回り止めワッシャ91を介して、中空軸83に刻設された外ねじに螺合する調整ナット92によって、ハブ板84との間で押し付けられる。したがって、駆動板81とその両端面に圧接される摩擦板85、86との摩擦力が調製されて設定される。トルクリミタ80は、モータ55による巻胴52のベルト40を巻き取る一方向43(図5)の駆動時に、ベルト40に、巻胴52のベルト40を巻き出してほどく他方向の予め定める値以上の過大な引張力が作用したとき、巻胴52が出力軸56に対して前記他方向の回転のすべりを発生する。この摩擦力は、トルクリミタ80がすべりを発生する引張力に対応する。
出力軸56の遊端部は、軸受106を介して支持体107によって基台58に支持される。軸受106およびハブ部材82は、Eリング108によって出力軸56の遊端方向の変位が阻止される。
図8は、装着者4の前屈角度θsを説明するための簡略化した側面図である。図8(1)のように、装着者4が、たとえば、荷物14を持って手9に荷重が作用したまま、直立した状態では、正中の鉛直線16から前方(図8(1)、(2)の右方)に前屈する前屈角度θsは零である。前屈角度θsが装着者4の直立状態、または直立状態に近似した前屈角度θsがたとえば、10°未満の前屈状態における予め定める値になったとき、駆動源54によるアシスト力の発生を停止し、持ち上げまたは中腰の筋力補助を終了し、このようなアシスト力の発生を停止している状態で、ベルト40の弛みをなくすために、ベルト40を小さな巻き上げ力で巻き取るようにモータ55の出力トルクが設定される。図8(2)は、正中の鉛直線16から前方(図8(2)の右方)に前屈する前屈角度θsで、装着者4の手9に作用する荷重の持ち上げ姿勢および中腰姿勢を示す。アシスト駆動機構50は、図8(2)の状態において、ベルト40を牽引することによって、持ち上げ姿勢における持ち上げのアシスト力、および中腰姿勢における中腰姿勢を保持するために上体の質量を支えるアシスト力を装着者4に与える。
図9は、支援ロボット装置1の電気的構成を示す電気回路図である。支援ロボット装置1に含まれるアシスト駆動機構50は、基本的に、駆動源54と、制御部60と、2次電池78とを含む。制御部60は、モーションセンサ61と、マイクロコンピュータなどによって実現される処理回路65と、操作部76と、手袋装置94の物体センサ77などとを含む。
物体センサ77は、装着者4が装着する手袋の指の掌側の部分に作用する荷重の有無、さらにはその荷重の値を検出する。手袋装置94は、無線通信部95、2次電池96を含んで構成される。2次電池96は、物体センサ77および無線通信部95に電力を供給する。無線通信部95は、物体センサ77の状態、すなわち、物体センサ77によって検出された検出結果を、無線通信部95を介して処理回路65の無線通信部97に送る。
モーションセンサ61は、体幹5の3次元の加速度α(すなわち個別的には、上下方向の加速度α1および前後方向の加速度α2、さらに左右方向の加速度α3)を検出する加速度センサ62と、体幹5の3次元の角速度ω(すなわち個別的には、上下方向の軸線まわりの角速度ω1、前後方向の軸線まわりの角速度ω2、左右方向の軸線まわりの角速度ω3)を検出する角速度センサ63とを有し、いわゆる6軸センサであってもよい。処理回路65は、上下、左右、前後の3軸方向の加速度αから、それらを積分して速度、位置などを算出し、上下、左右、前後の3軸まわりの角速度ωを積分して角度θsを算出する。たとえば、装着者4の体幹5の上下方向の加速度α1を検出し、体幹5の左右方向の軸線まわりの角速度ω3を検出して体幹5の左右方向の軸線まわりの前屈角度θsが検出される。
処理回路65は、モーションセンサ61の出力に応答し、体幹5の前屈角度θsを演算して求める前屈角度検出部66と、前屈角度検出部66の出力に応答し、前屈角度θsによって持ち上げ姿勢を検出し、前屈角度θsが予め定める時間W1以上継続することによって中腰姿勢を検出する姿勢検出部67と、姿勢検出部67の出力に応答し、持ち上げ姿勢または中腰姿勢が検出されたとき、駆動源54によって持ち上げ姿勢または中腰姿勢のための装着者4に与えるアシスト力をそれぞれ発生させるアシスト力設定部68とを有する。処理回路65はさらに、アシスト力停止部69を有し、このアシスト力停止部69は、前屈角度検出部66の出力に応答し、前屈角度θsが予め定める初期設定値になったとき、アシスト力設定部68の駆動源54によるアシスト力の発生を停止し、このアシスト力の発生を停止している状態で、ベルト40を、その弛みをなくす巻き上げ力で巻胴52によって巻き取るようにモータ55の出力トルクを設定する。処理回路65は、モータ角度検出器57の出力に応答し、前屈角度θsをモータ角度θmに基づいて補正する前屈角度補正部71を有する。
処理回路65は、前屈角度検出部66の出力に応答し、前屈角度θsを常時監視し、前屈角度θsが急変したとき、トルクリミタ80のすべりが発生したことを検出するすべり発生検出部72と、すべり発生検出部72の出力に応答し、巻胴52がモータ55の出力軸56に対してすべりを発生したすべり角度δを求めるすべり角度演算部73と、すべり角度演算部73の出力に応答し、すべりが発生したことが検出されたとき、すべりが発生する直前のモータ角度θm1をすべり角度δに基づいて補正し、この補正後のモータ角度θm2を、前屈角度補正部71に前屈角度θsの補正のために与えるモータ角度補正部74とを有する。
本発明の実施の他の形態では、すべり発生検出部72は、前屈角度検出部66とモータ角度検出器57との出力に応答し、前屈角度θsと、モータ角度検出器57によって検出されるモータ角度θmとの差Δθsmを常時監視し、その差Δθsmが急変したとき、すべりが発生したことを検出する構成で実現されてもよい。
操作部76は、装着者4の操作によって、アシスト力設定部68における持ち上げ姿勢のための強、中、弱などのアシスト力と、中腰姿勢のためのアシスト力とを選択調整して設定する。操作部76はまた、装着者4の操作によって、アシスト力停止部69におけるアシスト力の発生を停止している状態で、モータ55によるベルト40の弛み止めトルクを発生するかどうかを選択設定する。
図10は、装着型支援ロボット装置1の処理回路65によって実行されるアシストスーツ制御処理の処理手順を示すフローチャートである。処理回路65は、図10に示されるメインループを、たとえば、20m秒間隔で実行しており、支援ロボット装置1は、装着者4へのスムーズなアシストを実現する。処理回路65は、処理回路65の電源が投入されてモータ55以外の構成要素への電力の供給が開始され、動作可能状態になると、ステップs1からs2に移り、モーションセンサ61の加速度センサ62と角速度センサ63とからの出力を受信して、読み込む。ステップs3では、モーションセンサ61の出力に応答して体幹5の前屈角度θsを演算して求める。ステップs2、s3は前屈角度検出部66として働く。処理回路65は、モータ55に備えられるモータ角度検出器57から、モータ55の出力軸56の回転角度であるモータ角度θmを読み込む。ステップs4では、前屈角度θsが装着者4の直立状態、または直立状態に近似した前屈角度θsが10°未満の前屈状態における予め定める値になったことを検出して、その前屈角度θsを初期設定値θs0として、処理回路65に備えられるメモリにストアしておき、持ち上げまたは中腰の筋力補助を終了する前屈角度として用いる。
さらに、ステップs5では、操作部76において、このようなアシスト力の発生を停止している状態で、モータ55によるベルト40の弛み止めトルクを発生する動作が選択設定されているかが判断される。ステップs6では、ベルト40の弛みをなくす動作が選択されているとき、ベルト40を巻き上げ力、たとえば、0.5~1.0kgfで巻き取るようにモータ55の出力トルクがされる。ステップs5、s6は、アシスト力設定部68の一部として働く。本発明の実施の他の形態では、その初期設定される前屈角度θsに代えて、ベルト40を巻胴52に巻き取った後のモータ55のモータ角度θmを、初期設定して処理回路65に備えられるメモリにストアしておき、持ち上げまたは中腰の筋力補助を終了するモータ角度θm0としてもよい。
ステップs7において、物体センサ77の出力に応答し、装着者4が手9で物体を掴んでいることが検出されると、物体の持ち上げ支援または中腰支援のために、ステップs8では、前屈角度θsを読み込む。
ステップs9において、前屈角度θsに基づいてトルクリミタ80のすべりが発生したかどうかを検出し、すべりが発生したとき、巻胴52がモータ55の出力軸56に対してすべりを発生したすべり角度δを求め、すべり発生直後のモータ角度θm2を、モータ角度検出器57によって検出されるすべり発生直前のモータ角度θm1とすべり角度δとに基づいて演算して補正し(たとえば、θm2=θm1+δ)、この補正後のモータ角度θm2およびその後のモータ角度θmに基づいて、以後の前屈角度θsをドリフト誤差がなくなるように繰り返して補正する。すべりが発生していなければ、モータ角度検出器57によって検出されるモータ角度θmに基づいて、前屈角度θsをドリフト誤差がなくなるように繰り返して補正する。ステップs9の動作は、図11を参照して後述される。
ステップs10では、体幹5の前屈角度θsが、装着者4の直立状態、または直立状態に近似した前屈角度θsが10°未満の前屈状態における予め定める初期設定値θs0を超えて大きな値になると、持ち上げ姿勢であることを検出する。加速度および角速度を検出するモーションセンサ61からは、上下方向の加速度α1が得られるので、歩行していない状態を検出した後、持ち上げアシストのための検出と判断する。また、物にぶつかったりしたときにも上下方向の加速度α1が得られるので、前後方向の加速度α2や左右方向の加速度α3が検出されていない閾値(たとえば0.15G)以下の条件下の範囲(たとえば-0.15G~0.15G)内で、物体センサ77の検出時、持ち上げアシストのための検出とする。ステップs11において、前屈角度θsが予め定める時間W1以上継続することが検出されると、中腰姿勢であることを検出する。ステップs10、s11は姿勢検出部67として働く。姿勢検出部67は、計時手段を備え、前屈角度θsが中腰の予め定める範囲内にあるとき、その中腰の継続時間を計時し、計時した前記中腰の継続時間が予め定める時間W1以上経過すると、モータ55によって、前記時間W1内の前屈角度θsを保つように、ベルト40を巻胴52に巻き取って牽引し、装着者4に中腰支援力モーメントを与える。したがって、装着者4は、中腰姿勢を容易に継続でき、中腰姿勢で作業を容易に行なうことができる。
ステップs12では持ち上げ姿勢のためのアシスト力を、また、ステップs13では中腰姿勢のためのアシスト力を、駆動源54によってモータ55が巻胴52を駆動して、ベルト40を巻胴52に巻き取って牽引することによって、装着者4に与える。ステップs12、s13はアシスト力設定部68として働く。モーションセンサ61による前屈角度θsが、たとえば、0になるとき、すなわち真上に起き上がったとき、大きな持ち上げアシストが作用すると、装着者4はバランスを崩しやすく、この状態を避けなければならない。そこで、前屈角度θsが小さくなるにつれて、アシストトルクを小さくなるように算出し、たとえば、1次関数または2次関数によって小さく変化してもよい。
ステップs14では、前屈角度θsが予め定める初期設定値θs0になったとき、ステップs15では、駆動源54によるアシスト力の発生を停止する。ステップs14、s15は、アシスト力停止部69として働く。
図11は、処理回路65によって実行される図10のステップs9におけるすべり発生と前屈角度θsの補正とに関連する具体的な動作を示すフローチャートである。ステップr1からステップr2に移り、トルクリミタ80のすべりが発生したかどうかを検出する。ステップr2はすべり発生検出部72として働く。モータ55がトルクリミタ80を介して巻胴52によってベルト40を巻き取る一方向に駆動して装着者4にアシスト力を与えている状態で、装着者4が急に屈んだ前傾の姿勢をとったとき、ベルト40には、過大な引張力が作用する。この過大な引張力は、持ち上げ姿勢および中腰姿勢のためのアシスト力を超える値であって、巻胴52のベルト40を巻き出してほどく他方向の予め定める値であり、たとえば、15kgf以上の引張力である。前屈角度検出部66によって得られる前屈角度θsは、予め定める各短時間ΔW毎の前後でθs1からθs2に急変して、その変化量Δθs(=θs2-θs1)は、予め定める値Δθs0以上(Δθs0 ≦ Δθs)の大きな値になる。このとき、すべりの発生が検出される。これによって、巻胴52は出力軸56に対して、すべり角度δだけ、前記他方向の回転のすべりを発生し、モータ55が保護される。
ステップr3では、ステップr2で巻胴52がモータ55の出力軸56に対してすべりを発生したことが推測されて検出されると、巻胴52がモータ55の出力軸56に対してすべりを発生したすべり角度δを求める。ステップr3はすべり角度演算部73として働く。ステップr3はすべり角度演算部73として働く。前述のとおり、すべり角度δを演算して求めるために、すべり角度δと変化量Δθsとの対応関係を、メモリに予め準備してストアしておき、その対応関係に基づいて、変化量Δθsから得ることができる。あるいは、すべり角度δは、後述の図12~図14を参照して式(1)~(5)の演算をして求められる。
巻胴52の半径R、モータ角度θmのすべり角度δ、定数eとすると、巻胴52から巻き出されたベルト長さLは、式(1)のとおりである。
L≒eR(θm+δ) …(1)
図12は、装着者4の直立位で脊柱における腰椎LB1~LB5とその付近を左外方から見た側面図である。体幹5は、正中の鉛直線16から前方(図12の左方)に前屈する。各腰椎5個を上から参照符LB1~LB5とすると、それぞれの間の前方への屈曲角度θB1~θB5の最大値は、解剖学によれば、たとえば、次のようになっている。すなわち、腰椎LB1とLB2の間の前方への屈曲角度θB1の最大値は12度となる。腰椎LB2とLB3の間の前方への屈曲角度θB2の最大値は14度となる。腰椎LB3とLB4の間の前方への屈曲角度θB3の最大値は15度となる。腰椎LB4とLB5の間の前方への屈曲角度θB4の最大値は16度となる。腰椎LB5とその下の仙椎の間の前方への屈曲角度θB5の最大値は17度となる。一例として、屈曲角度θB4を次の図13に図示しておく。
図13は、装着者4が前屈した姿勢で5個の腰椎LB1~LB5が屈曲した状態を簡略化して示す左側面図である。背中全体の前方への前屈角度θsは、これらの屈曲角度θB1~θB5の合計値となる。
θs=θB1+θB2+θB3+θB4+θB5 …(2)
この図13では、前方への屈曲した前屈時の5個の腰椎の全長はLAで示され、5個の各腰椎の前後の長さはほぼ等しく、定数bで示される。
図14は、装着者4が直立した姿勢で5個の腰椎LB1~LB5が屈曲していない状態を簡略化して示す左側面図である。この直立時、前屈角度θsは0であり、5個の腰椎LB1~LB5の全長をL0とすると、背中に沿うベルト40のベルト長さLは、式(3)のとおりである。
L≒L0 …(3)
前方への屈曲時における5個の腰椎LB1~LB5の全長LAは、
LA=L0+b(θB1+θB2+θB3+θB4+θB5)
≒L0+bθs …(4)
したがって、前方への屈曲時の背中に沿うベルト40のベルト長さLは、前記LAとほぼ等しく、式(5)のとおりである。
L≒L0+bθs …(5)
トルクリミタ80のすべりが発生した直後では、前屈角度θsは直前のθs1からθs2に変化し、モータ角度θmはθm1のままである。装着者4の腰椎LB1~LB5の全長L0は定数として扱える。したがって、未知数であるすべり角度δは、これらの値θs2、θm1を式(1)、(5)の右辺のθs、θmに代入し、式(1)、(5)のベルト長さLが等しいものとしてLを消去して演算して求められる。
ステップr4では、すべり角度δ基づいてすべりが発生する直前のモータ角度θm1をすべり角度δに基づいて補正し、すべり発生直後のモータ角度θm2を演算して求める。ステップr4はモータ角度補正部74として働く。
ステップr5では、この補正後のモータ角度θm2およびその後のモータ角度θmを、前屈角度θsのドリフト誤差をなくして前屈角度θsを補正するために用いる。ステップr5は前屈角度補正部71として働く。こうして繰り返して補正される前屈角度θsを用いて、図10のステップs10以降の動作が実行される。
図15は、本発明の実施の他の形態である装着型支援ロボット装置101を、装着者4に装着した状態で背後から見た背面図である。この実施の形態は、前述の図1~図14に示される実施の形態に類似し、対応する部分には同一の参照符を付し、また、100を加えた数字で示す。体幹保持具120は、背後部材121に設けられる腰支持体103を有する。背後部材121は、たとえば、肩甲上部から腰部付近まで、臀部の上部付近まで延び、比較的大形に形成される。背後部材121の下部には腰支持体103が設けられる。腰支持体103は、細長い扁平な帯状であり、腰11の上部に配置されて腰11を環状に外囲し、その両端端部は体幹5の前部で連結具104によって取り外し可能に連結される。腰支持体103は、腰11の上部に配置されるので、腰11によって下向きの荷重を受けることができる。腰11の上部は、骨盤における寛骨の上部であってもよい。腰支持体103は、たとえば、その一部分が背後部材121の下部を含んでもよい。
ベルト40の牽引によって上体を引き起こす持ち上げアシスト力、中腰姿勢保持アシスト力は、腰支持体103による骨盤上部、したがって、大腿7を含む下肢に関連して作用する。これによって、アシスト力がスムーズに体幹5である上体に伝わるので、疲れにくい。
体幹保持具120は、装着者4の左右の肩をそれぞれ覆う左右の一対の肩ベルト122を有してもよく、肩ベルト122は背後部材121に取り付けられる。肩ベルト122とともに腰支持体103が備えられる構成では、肩ベルト122は、装着者4の肩12に本件装着型」支援ロボット装置101の重量が作用しないようにするために、指が1本または縦に2本程度入る隙間がある程度が好ましい。これによって、肩ベルト122は、腰支持体103が、骨盤の上から下方へずれたとき、落下することを防ぐ働きを果たすとともに、肩ベルト22から装着者4の肩12に荷重が作用しないことによって、装着者4の疲労を軽減できる。肩ベルト122は、省略されてもよい。
本発明は、次の実施の形態が可能である。
(1) ベルト40は、2本から成り、それらの各一端部40aが一対の各大腿保持具30にそれぞれ連結され、2本のベルト40の各他端部40bが共通の巻胴52によって巻き取られて駆動されてもよい。2本の各ベルト40は、個別的な巻胴52によってそれぞれ巻き取られてもよい。
(2) モーションセンサ61は、体幹5などの移動体が移動する加速度αまたは角速度ωを検出し、前屈角度検出部66は、この加速度αもしくは角速度ωまたは両者α、ωを、たとえば、積分などして演算し、ドリフト誤差を含む角度θsなどの第1物理値を演算して求める。移動体の移動によって、モータ55の出力軸56は、移動体の移動の角度θsに対応して回転し、出力軸56のモータ角度θmをモータ角度検出器57によって第2物理値として検出する。ドリフト誤差を含む角度θsなどの第1物理値θsを、ドリフト誤差を含まないモータ角度θmなどの第2物理値を用いて補正する。
(3) 前記実施の形態(2)において、第2物理値θmが急変して誤差を発生したとき、その急変前後の第1物理値θs1、θs2に基づいて第2物理値θm1を補正し、その補正した第2物理値θm2と、その後の検出される第2物理値θmとを用いて第1物理値θsを補正する。
(4) 装着型支援ロボット装置は、物、人体などの物体の移動、取扱いなどのために使用される。たとえば農業の作業支援のために用いられ、農業用以外に工場用や物流用や建設用として、介護用として、身体機能を回復するために歩行リハビリテーション支援用として、使用することができる。さらに、降雪地帯では、雪かき作業に使用できる。災害時の緊急救助作業、およびがれきなどの災害ごみの搬出作業などにも使用できる。
1、101 装着型支援ロボット装置
4 装着者
5 体幹
7 大腿
8 大腿三角
11 腰
20、120 体幹保持具
21、121 背後部材
30 大腿保持具
40 ベルト
50 アシスト駆動機構
52 巻胴
54 駆動源
55 モータ
56 出力軸
57 モータ角度検出器
60 制御部
61 モーションセンサ
65 処理回路
66 前屈角度検出部
67 姿勢検出部
68 アシスト力設定部
69 アシスト力停止部
71 前屈角度補正部
72 すべり発生検出部
73 すべり角度演算部
74 モータ角度補正部
80 トルクリミタ
103 腰支持体

Claims (9)

  1. (a) 装着者の体幹の背後に配置される背後部材を有し、体幹に保持される体幹保持具と、
    (b) 装着者の左右の大腿に、大腿三角をそれぞれ覆って装着される一対の大腿保持具と、
    (c) 体幹の背後に沿って上下に延び、下方の一端部が、一対の大腿保持具に連結されるベルトと、
    (d) 背後部材に設けられるアシスト駆動機構であって、
    (d1) ベルトの上方の他端部が固定され、ベルトを巻き取る巻胴と、
    (d2) 駆動源であって、
    (d2-1) 巻胴を駆動するモータと、
    (d2-2) このモータの出力軸の回転するモータ角度θmを検出するモータ角度検出器とを有する駆動源と、
    (d3) 駆動源によってベルトを牽引して装着者に、装着者の手に作用する荷重の持ち上げ姿勢における持ち上げのアシスト力を与える制御部であって、
    (d3-1) 背後部材に設けられ、体幹の加速度αまたは角速度ωを検出するモーションセンサと、
    (d3-2) 処理回路であって、
    (d3-2-1) モーションセンサの出力に応答し、体幹の前屈角度θsを、加速度αまたは角速度ωを積分演算して求める前屈角度検出部と、
    (d3-2-2) 前屈角度検出部の出力に応答し、前屈角度θsによって持ち上げ姿勢を検出する姿勢検出部と、
    (d3-2-3) 姿勢検出部の出力に応答し、持ち上げ姿勢が検出されたとき、駆動源によって持ち上げ姿勢のための装着者に与えるアシスト力を発生させるアシスト力設定部と、
    (d3-2-4) モータ角度検出器の出力に応答し、前屈角度検出部の前屈角度θsをモータ角度θmに基づいて補正する前屈角度補正部とを有する処理回路とを備える制御部を持つアシスト駆動機構とを含むことを特徴とする装着型支援ロボット装置。
  2. 駆動源はさらに、
    モータの出力軸の動力を巻胴に伝達するトルクリミタであって、モータによる巻胴のベルトを巻き取る一方向の駆動時に、ベルトに、巻胴のベルトを巻き出してほどく他方向の予め定める値以上の過大な引張力が作用したとき、巻胴が出力軸に対して前記他方向の回転のすべりを発生するトルクリミタを有し、
    処理回路はさらに、
    トルクリミタのすべりが発生したことを検出するすべり発生検出部と、
    すべり発生検出部の出力に応答し、巻胴がモータの出力軸に対してすべりを発生したすべり角度δを求めるすべり角度演算部と、
    すべり角度演算部の出力に応答し、すべりが発生したことが検出されたとき、すべりが発生する直前のモータ角度θm1をすべり角度δに基づいて補正し、この補正後のモータ角度θm2を、前屈角度補正部に前屈角度θsの補正のために与えるモータ角度補正部とを有することを特徴とする請求項1に記載の装着型支援ロボット装置。
  3. すべり発生検出部は、
    前屈角度検出部の出力に応答し、前屈角度θsを常時監視し、前屈角度θsが予め定める短時間ΔWに大きく急変した前屈角度θsの前後の各値θs1、θs2の変化量Δθs(=θs2-θs1)が予め定める値Δθs0以上に大きくなったとき、すべりが発生したことを検出することを特徴とする請求項2に記載の装着型支援ロボット装置。
  4. すべり発生検出部は、
    前屈角度検出部とモータ角度検出器との出力に応答し、前屈角度検出部によって検出される前屈角度θsと、モータ角度検出器57によって検出されるモータ角度θmとの差Δθsmを常時監視し、
    その差Δθsmが急変したとき、すべりが発生したことを検出することを特徴とする請求項2に記載の装着型支援ロボット装置。
  5. すべり角度演算部は、
    すべり角度δと前屈角度θsの急変前後の前屈角度θs1、θs2の変化量Δθs(=θs2-θs1)との対応関係を予め準備してストアするメモリを有し、変化量Δθsからすべり角度δを演算して求めることを特徴とする請求項2に記載の装着型支援ロボット装置。
  6. すべり角度演算部は、
    半径Rの巻胴からすべり発生直前のモータ角度θm1とすべり角度δの回転によって巻き出されたベルトのベルト長さLが、すべり発生直後の前屈角度θs2における5個の腰椎LB1~LB5の全長LAと等しいことによって演算されるすべり角度δを求めることを特徴とする請求項2に記載の装着型支援ロボット装置。
  7. 姿勢検出部はさらに、前屈角度θsが予め定める時間W1以上継続することによって中腰姿勢を検出し、
    アシスト力設定部はさらに、姿勢検出部の出力に応答し、中腰姿勢が検出されたとき、駆動源によって中腰姿勢のための装着者に与えるアシスト力を発生させことを特徴とする請求項1に記載の装着型支援ロボット装置。
  8. 処理回路はさらに、アシスト力停止部を有し、このアシスト力停止部は、前屈角度検出部の出力に応答し、前屈角度θsが予め定める初期設定値になったとき、アシスト力設定部の駆動源によるアシスト力の発生を停止し、このアシスト力の発生を停止している状態で、ベルトを、その弛みをなくす巻き上げ力で巻胴によって巻き取るようにモータの出力トルクを設定することを特徴とする請求項1に記載の装着型支援ロボット装置。
  9. ベルトは、単1本から成り、その一端部が一対の大腿保持具に連結され、
    体幹保持具は、背後部材に設けられる腰支持体を有し、この腰支持体は、腰の骨盤における寛骨の上部に配置されて腰を外囲し、腰で下向きの荷重を受けることを特徴とする請求項1に記載の装着型支援ロボット装置。
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