JP7485923B2 - スラッジ水分析装置 - Google Patents

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Description

本発明は、レディーミクストコンクリートのスラッジ水を分析するスラッジ水分析装置とその前処理部及びスラッジ水の分析方法とその前処理方法に関する。
レディーミクストコンクリート(以下「生コン」という。)の工場においては、廃棄物としてスラッジ水が発生する。スラッジ水は、コンクリートの洗浄排水から粗骨材及び細骨材を取り除いて回収した懸濁水である。
スラッジ水中にはすでに水和反応したセメントだけでなく、未水和のセメントも含まれているため、未水和のセメントの水和反応を抑制しておくことで、新しい生コンを製造する際のセメント分の一部として再利用することができる。
そこで、JIS A 5308 2019「レディーミクストコンクリート」では、一定の条件の下で、スラッジ水を練混ぜ水として使用することを認めている。
スラッジ水の再利用を促進することは、低炭素型社会を構築する上で極めて重要である。日本全体のCO排出量の約40%が建設産業に由来しており、このうちコンクリートの比率は20~30%である。コンクリートのCO原単位の大部分はセメントに由来するので、スラッジ水の再利用が促進されれば、コンクリート産業におけるCO排出量を大幅に削減できることになる。
スラッジ水の再利用にあたっては、スラッジ水に含まれる未水和のセメント量(セメントの活性度)を評価することが求められる。特許文献1では、硫酸イオン濃度を指標として、セメントの活性度を求めることが提案されている。
また、未水和のセメントの水和反応を抑制するために、安定剤(凝結遅延剤)としてグルコン酸ナトリウムをコンクリートに添加することが提案されている(非特許文献1)。
そのためスラッジ水を再利用するにあたっては、グルコン酸イオン濃度を測定することも求められている。
特許第5462499号公報
セメント・コンクリート論文集(Cement Science and Concrete Technology)、Vol.66,2012、2013年2月25日、p22-27
固形物を含む懸濁液を分析する方法においては、通常固形物を予め除去することが必要である。
そこで、生コンのスラッジ水に含まれる硫酸イオン濃度やグルコン酸イオン濃度を測定する場合も、分析に先立ち濾過を行う必要がある。
しかし、本発明者らが検討したところ、スラッジ水は濾過を行っても、分析中に固形分が析出してしまうことがわかった。
析出物が生じ分析装置内に蓄積されると、その蓄積度合いによって、分析精度が低下する場合がある。すなわち、析出物にグルコン酸等の測定対象成分が吸着すると実際より低い濃度の分析結果となる。また、析出物からグルコン酸等の測定対象成分が放出されると、実際より高い濃度の分析結果となる。
本発明は上記事情に鑑み、生コンのスラッジ水から固形分を適切に除去して分析できるスラッジ水分析装置とその前処理部及びスラッジ水の分析方法とその前処理方法を提供することを課題とする。
上記の課題を達成するために、本発明は以下の構成を採用した。
[1]レディーミクストコンクリートのスラッジ水を分析するスラッジ水分析装置の前処理部であって、スラッジ水を濾過する1以上のフィルタと、前記1以上のフィルタで濾過した後のスラッジ水の一定量を計量するスラッジ水計量器と、希釈水を計量する希釈水計量器と、前記スラッジ水計量器で計量されたスラッジ水と、前記希釈水計量器で計量された希釈水とを混合して希釈試料を得る希釈槽とを備えることを特徴とするスラッジ水分析装置の前処理部。
[2]レディーミクストコンクリートのスラッジ水を分析するスラッジ水分析装置の前処理部であって、スラッジ水の一定量を計量するスラッジ水計量器と、希釈水を計量する希釈水計量器と、前記スラッジ水計量器で計量されたスラッジ水と、前記希釈水計量器で計量された希釈水とを混合して希釈試料を得る希釈槽と、得られた希釈試料を濾過する1以上のフィルタとを備えることを特徴とするスラッジ水分析装置の前処理部。
[3]前記フィルタを2以上備える、[1]または[2]に記載のスラッジ水分析装置の前処理部。
[4][1]~[3]のいずれか一項に記載のスラッジ水分析装置の前処理部と、前記前処理部で得られた前記希釈試料を分析する分析部とを備えるスラッジ水分析装置。
[5]前記分析部が、陰イオン交換樹脂が充填された分離カラムと、前記分離カラムに溶離液を通過させる溶離液ポンプと、前記溶離液ポンプによって前記分離カラムに送られる溶離液中に、前記希釈試料の一定量を注入する試料注入部と、前記分離カラムから流出した溶離液の電気伝導率を検出する電気伝導率検出器とを有する、[4]に記載のスラッジ水分析装置。
[6]レディーミクストコンクリートのスラッジ水を分析するための前処理方法であって、スラッジ水を濾過及び希釈することを特徴とするスラッジ水の前処理方法。
[7]スラッジ水の濁度が所定の値以下であることを確認してから前記濾過及び希釈を行う、[6]に記載のスラッジ水の前処理方法。
[8]レディーミクストコンクリートのスラッジ水の分析方法であって、スラッジ水を濾過及び希釈して希釈試料を得、この希釈試料を分析することを特徴とするスラッジ水の分析方法。
[9]前記希釈試料をイオンクロマトグラフ装置により分析する、請求項8に記載のスラッジ水の分析方法。
本発明のスラッジ水分析装置とその前処理部及びスラッジ水の分析方法とその前処理方法によれば、生コンのスラッジ水から固形分を適切に除去して分析できる。
本発明の第1実施形態に係るスラッジ水分析装置の概略構成図である。 図1における希釈水計量器の構成図である。 本発明の第2実施形態に係るスラッジ水分析装置の概略構成図である。
[第1実施形態]
図1の分析装置100Aは、本発明の第1実施形態に係るスラッジ水分析装置である。本実施形態の分析装置100Aは、前処理部20Aと分析部60と演算制御装置90とで構成されている。取り扱いの便宜上、前処理部20Aと分析部60と演算制御装置90とは、1つの筐体に収容されていることが好ましい。
図1には、分析装置100Aと共に、分析装置100Aが分析するスラッジ水をサンプリングするサンプリング装置10も示している。
(サンプリング装置)
サンプリング装置10はサンプリング槽11とサンプリング槽11にスラッジ水を供給するスラッジ水採取ライン12と、サンプリング槽11の上流側においてスラッジ水採取ライン12に設けられた濾過装置13と、濾過装置13の上流側においてスラッジ水採取ライン12に設けられたサンプリングポンプ14とを有している。
また、サンプリング槽11に貯留されたスラッジ水や洗浄水をサンプリング槽11から排液するためのサンプリング槽排液ライン15を有しており、サンプリング槽排液ライン15には、サンプリング槽排液弁16が設けられている。また、サンプリング槽11に洗浄水を導入するための、図示を省略する洗浄機構が設けられている。
また、サンプリング槽11内のスラッジ水を測定するための濁度検出器17が設けられている。
濾過装置13の種類に限定はないが、固着性のあるスラッジ水を繰り返し濾過することができる、固液分離性の高い濾過装置が好ましい。例えば、クロスフロー式の濾過装置が好ましい。
濁度検出器17の種類に限定はないが、例えば、透過光式濁度計や、散乱光式濁度計等の公知の濁度計を使用できる。
(前処理部)
前処理部20Aは、受液槽21と、受液槽21の上流側に配置された第1フィルタ24及び第2フィルタ25と、受液槽21に収容されたスラッジ水の一定量を計量するスラッジ水計量器30と、希釈水を計量する希釈水計量器41と、希釈槽51とを有している。
希釈槽51には、スラッジ水計量器30で計量されたスラッジ水と希釈水計量器41で計量された希釈水とが導入されるようになっている。
サンプリング槽11と受液槽21との間には、スラッジ水導入ライン22が設けられている。また、スラッジ水導入ライン22には、上流側から順に、スラッジ水導入ポンプ23、第1フィルタ24、第2フィルタ25及びフィルタ洗浄用三方弁26が設けられている。なお、スラッジ水導入ライン22の上流側はフィルタ洗浄用三方弁26の共通ポートに、スラッジ水導入ライン22の下流側はフィルタ洗浄用三方弁26の常開ポートに接続している。
また、受液槽21に導入されたスラッジ水を受液槽21からオーバーフローさせるためのオーバーフローライン27が設けられていると共に、受液槽21に貯留されたスラッジ水や洗浄水を受液槽21から排液するための受液槽排液ライン28が設けられている。受液槽排液ライン28には、受液槽排液弁29が設けられている。
オーバーフローライン27と受液槽排液ライン28の下流端はドレン80に接続されている。
また、受液槽21には、スラッジ水計量用上流側ライン34の上流端が挿入されている。受液槽21には、濾過されたスラッジ水が導入されるが、濾過後にも沈殿物や表面析出物が生じる恐れがあるため、スラッジ水計量用上流側ライン34の上流端は、受液槽21の中央付近に挿入されている。
第1フィルタ24と第2フィルタ25とは、上流側の第1フィルタ24の方が目が粗く(分画特性が大きく)、下流側の第2フィルタ25の方が目が細かい(分画特性が小さい)ものが使用される。
例えば第1フィルタ24には、分画特性が70μm程度のものが好適に使用される。第2フィルタ25には、分画特性が0.1μm程度のものが好適に使用される。第1フィルタ24としては、保守管理が容易となることから、カートリッジタイプのものを使用することが好ましい。また、第2フィルタ25としては、例えば、中空糸膜型フィルタを使用することができる。
スラッジ水計量器30は、第1三方弁31及び第2三方弁32と、両端が、これら第1三方弁31及び第2三方弁32の各々の共通ポートに接続したスラッジ水計量管33とで構成されている。
スラッジ水計量器30の第1三方弁31の常開ポートには、スラッジ水計量用上流側ライン34の下流端が接続されている。スラッジ水計量器30の第2三方弁32の常開ポートには、スラッジ水計量用下流側ライン35の上流端が接続されている。
また、スラッジ水計量用下流側ライン35には、スラッジ水計量用ポンプ36が設けられている。
希釈水計量器41は、図2に示すように、計量容器46とこの計量容器46に接続された第1から第4の常閉弁とで構成されている。第1の常閉弁47aと第4の常閉弁47dは、計量容器46の下方に接続されている。第2の常閉弁47bと第3の常閉弁47cは、計量容器46の上方に接続されている。
希釈水計量器41の第1の常閉弁47aには、純水槽40から希釈水として純水を導入するための希釈水計量用上流側ライン42が接続されている。また、希釈水計量器41の第2の常閉弁47bには、希釈水計量用下流側ライン43が接続されている。希釈水計量用下流側ライン43はドレン80に接続されている。
なお、図1では、希釈水計量用上流側ライン42を希釈水計量器41の上側に、希釈水計量用下流側ライン43を希釈水計量器41の下側に接続する位置に示したが図示の便宜上のものである。
希釈水計量用上流側ライン42には、純水用ポンプ44と希釈水用常開弁45が設けられている。
また、希釈水計量器41の第3の常閉弁47cには計装エアを導入するための加圧ライン54が接続されている。加圧ライン54には、空気量を調整するためのニードル弁55が設けられている。
また、希釈水計量器41の第4の常閉弁47dには、希釈用上流側ライン52の上流端が接続されている。希釈用上流側ライン52の下流端は、スラッジ水計量器30の第2三方弁32の常閉ポートに接続している。また、スラッジ水計量器30の第1三方弁31の常閉ポートには、希釈槽51に至る希釈用下流側ライン53が接続している。
希釈槽51には、攪拌装置58が設けられている。また、攪拌装置58で攪拌して得られた希釈試料を、分析部60に移送するための試料注入用上流側ライン71の上流端が挿入されている。
試料注入用上流側ライン71の上流端は、沈殿物や表面析出物を避けるため、希釈槽51の底部よりも、やや上方にまで挿入されている。
希釈槽51内には、ドレン80に接続する希釈槽排液ライン56が挿入されている。希釈槽排液ライン56には希釈槽排液ポンプ57が設けられており、希釈槽排液ポンプ57を動作させることにより、希釈槽51内の液を吸い上げて排液できるようになっている。
また、オーバーフローライン59が設けられている。
また、希釈水計量用上流側ライン42の純水用ポンプ44より下流側には、受液槽洗浄ライン81と希釈槽洗浄ライン83とフィルタ洗浄ライン85とが分岐して接続されている。
受液槽洗浄ライン81の終端は受液槽21に挿入されている。受液槽洗浄ライン81には受液槽洗浄用常閉弁82が設けられている。
また、希釈槽洗浄ライン83の終端は希釈槽51に挿入されている。希釈槽洗浄ライン83には希釈槽洗浄用弁84が設けられている。
また、フィルタ洗浄ライン85の終端はフィルタ洗浄用三方弁26の常閉ポートに接続されている。フィルタ洗浄ライン85には、フィルタ洗浄用常閉弁86と洗浄用フィルタ87が設けられている。洗浄用フィルタ87としては、第2フィルタ25と同等の分画特性の物を使用することが好ましい。
(分析部)
分析部60には、分析用ライン63と試料注入用上流側ライン71と試料注入用下流側ライン72が設けられている。
分析用ライン63は、溶離液タンク61から廃液タンク62に至るラインで、溶離液タンク61側から順に、脱気装置64、溶離液ポンプ65、六方バルブ66、ガードカラム67、分離カラム68、及び電気伝導率検出器69が設けられている。
また、分析用ライン63に設けられたガードカラム67、分析用ライン63、及び電気伝導率検出器69は、恒温槽70に収容されている。
分離カラム68は、陰イオン交換樹脂が充填されたカラムである。陰イオン交換樹脂が有するイオン交換基としては、アンモニウムイオンなどが挙げられる。
なお、ガードカラム67は、予期せずに混入した固形分や不純物等から、分離カラム68をガードする役割を担っている。
六方バルブ66の6つのポートの内2つには、分析用ライン63の上流側と下流側が各々接続されている。
六方バルブ66の他の2つのポートには、試料注入用上流側ライン71と試料注入用下流側ライン72が各々接続されている。試料注入用上流側ライン71は、希釈槽51から六方バルブ66に至るラインであり、試料注入用下流側ライン72は六方バルブ66から廃液タンク62に至るラインである。試料注入用下流側ライン72には、試料注入用ポンプ74が設けられている。
また、六方バルブ66の残りの2つのポートには、試料計量管73の上流端と下流端が各々接続している。
本実施形態では、六方バルブ66、試料注入用上流側ライン71、試料注入用下流側ライン72及び試料注入用ポンプ74で本発明の試料注入部が構成されている。
電気伝導率検出器69で検出された電気伝導率は、演算制御装置90に出力されるようになっている。なお、分離カラム68と電気伝導率検出器69との間に、サプレッサーカラムを設けてもよい。
(演算制御装置)
演算制御装置90は、電気伝導率検出器69から出力された電気伝導率をデータ処理するようになっている。また、前処理部20Aと分析部60の動作を制御するようになっている。
さらに、サンプリング装置10に信号を出力することにより、サンプリング装置10の動作を制御するようになっている。
(前処理方法)
本実施形態の前処理部20Aによる前処理方法は、スラッジ水を濾過した後に希釈する方法である。
本実施形態の前処理方法では、前処理に先立ち、サンプリング装置10で粗い濾過を行う。
具体的には、分析装置100Aの演算制御装置90が、サンプリング装置10のサンプリングポンプ14に動作開始の信号を送る。これにより、レディーミクストコンクリート(生コン)のスラッジ水が濾過装置13で濾過された後にサンプリング槽11に貯留される。
濾過装置13で濾過されたスラッジ水がサンプリング槽11に貯留されると、演算制御装置90は、濁度検出器17から濁度の信号を監視する。そして、濁度に基づき、濁質が充分に除去されていることを確認すると、スラッジ水導入ポンプ23を動作させることにより、受液槽21へのスラッジ水の導入を開始する。
なお、受液槽21に必要量のスラッジ水を導入した後に、サンプリング槽11に残ったスラッジ水はサンプリング槽排液弁16を開として排液し、その後、サンプリング槽11内の洗浄を行う。
フィルタ洗浄用三方弁26をOFFの状態(常開ポートが開)としてスラッジ水導入ポンプ23を動作させることにより、サンプリング槽11から導入されたスラッジ水が、第1フィルタ24及び第2フィルタ25により順次濾過された後に、受液槽21に導入される。
受液槽21には、オーバーフローライン27から、スラッジ水が流出して表面析出物を排出できるように、充分な量のスラッジ水を導入する。
次いで、スラッジ水計量用ポンプ36を動作させることにより、受液槽21内のスラッジ水を、スラッジ水計量器30を通過するように吸引し、余剰分をスラッジ水計量用下流側ライン35から排液する。これにより、スラッジ水計量管33に、スラッジ水を充填する。
スラッジ水計量管33にスラッジ水を充填した後に、受液槽21に残ったスラッジ水は受液槽排液弁29を開として排液し、その後、受液槽21内の洗浄を行う。
受液槽21への洗浄水の導入は、希釈水用常開弁45を閉とし、受液槽洗浄用常閉弁82を開とした状態で純水用ポンプ44を動作させることにより行う。
また、第1フィルタ24と第2フィルタ25の洗浄を行う。これらのフィルタの洗浄は、フィルタの性能を維持するために、分析の都度毎回行うことが望ましい。第1フィルタ24と第2フィルタ25の洗浄は、希釈水用常開弁45を閉とし、フィルタ洗浄用常閉弁86を開とし、フィルタ洗浄用三方弁26の常閉ポートを開とした状態で純水用ポンプ44を動作させることにより行う。これにより、第1フィルタ24と第2フィルタ25とを、洗浄用フィルタ87で濾過した純水を洗浄水として逆洗浄できる。逆洗浄後の洗浄水は、スラッジ水導入ポンプを逆流させてサンプリング槽11に排出する。
また、スラッジ水計量管33にスラッジ水を充填するのと同時に、又は充填するのと前後して、希釈水を希釈水計量器41の計量容器46に充填する。
計量容器46への希釈水の充填は、希釈水用常開弁45をOFF(開状態)のまま第1の常閉弁47a及び第2の常閉弁47bを開として純水用ポンプ44を動作させることで、純水槽40内の純水を、希釈水計量器41を下方から上方に通過させることにより行う。
なお、余剰の純水は希釈水計量用下流側ライン43から排液する。
スラッジ水計量管33へのスラッジ水の充填と計量容器46への希釈水の充填が終わった後、希釈水計量器41の第3の常閉弁と第4の常閉弁を開として、かつ、第1三方弁31と第2三方弁32の常閉ポートを開として、加圧ライン54から計装エアを導入する。
これにより、希釈水計量器41の計量容器内の希釈水と、スラッジ水計量器30のスラッジ水計量管33内のスラッジ水が押し出され、希釈槽51に導入される。
希釈槽51に導入したスラッジ水と希釈水とは、攪拌装置58で充分に混合することによって希釈試料となる。
なお、スラッジ水の希釈試料を得るための希釈率に特に限定はなく、スラッジ水の組成や、分析部60における分析条件に応じて適宜設定すればよい。
例えば、スラッジ水計量器30において、スラッジ水5mLを計量し、希釈水計量器41において希釈水20mLを計量すれば、5倍希釈した希釈試料が得られる。
(分析方法)
本実施形態の分析方法は、前記前処理方法を実行した後、分析用ライン63を流れる溶離液中に、希釈試料としたスラッジ水を注入する。
本実施形態の分析方法では、溶離液中に希釈試料を注入するのに先立ち、予め、所定の温度と流量で、分離カラム68に溶離液を流すウォームアップをしておくことが好ましい。ウォームアップには通常1時間以上を要するため、前処理方法を実行する前からウォームアップを開始する。
本実施形態におけるウォームアップは、恒温槽70により、ガードカラム67、分離カラム68、電気伝導率検出器69を、分析に適した温度とした状態で、溶離液ポンプ65を動作させ、分析用ライン63に溶離液を流すことにより行う。このとき、六方バルブ66は、分析用ライン63の上流側と下流側とが直接接続するようにした状態としておく。
充分なウォームアップができたかどうかは、電気伝導率検出器69が検出する電気伝導率が安定したことにより確認できる。
希釈試料の溶離液中への注入は、以下に説明する手順で行う。
まず、六方バルブ66を、試料注入用上流側ライン71と試料計量管73と試料注入用下流側ライン72とが連通するように切り替えて、試料注入用ポンプ74を動作させる。
これにより、試料計量管73に一定量の希釈試料が充填される。
試料計量管73に一定量の希釈試料が充填された後は、試料注入用ポンプ74を停止し、希釈槽51内に残った希釈試料は、希釈槽排液ポンプ57により排液し、その後、希釈槽51内の洗浄を行う。
希釈槽51への洗浄水の導入は、希釈水用常開弁45を閉とし、希釈槽洗浄用弁84を開とした状態で純水用ポンプ44を動作させることにより行う。
次に、六方バルブ66を切り替えて、試料計量管73が分析用ライン63の上流側と下流側の間に挟まれるようにすると、溶離液ポンプ65により分析用ライン63を流れる溶離液の中に、計量された希釈試料が注入される。
注入された希釈試料は、分析用ライン63の溶離液の流れに乗って、ガードカラム67、次いで分離カラム68を通過する。
そして、分離カラム68を通過する間に成分が分離され、まずグルコン酸イオンが流出し、次いで硫酸イオンが流出する。流出した成分は、電気伝導率の変化として電気伝導率検出器69で検知される。
演算制御装置90は、電気伝導率検出器69によって得られたクロマトグラムを解析することにより、希釈前のスラッジ水のグルコン酸イオンと、硫酸イオンの濃度を求めることができる。
(作用機序)
本発明者らは、スラッジ水が、濾過を行っても、分析中に固形分を析出させてしまう要因を調べた結果、スラッジ中のカルシウム分が、空気中の炭酸ガスと反応することによって、炭酸カルシウムが析出することを確認した。
そして、その対策として、濾過に加えて希釈を行うことに想到した。
希釈を行うことにより、カルシウム分の濃度が低下する。そのため、イオンクロマトグラフィーのように、一定の時間を要する分析方法であっても、炭酸カルシウムの析出を抑制することができる。
[第2実施形態]
図3の分析装置100Bは、本発明の第2実施形態に係るスラッジ水分析装置である。
本実施形態の分析装置100Bは、前処理部20Bと分析部60と演算制御装置90とで構成されている。取り扱いの便宜上、前処理部20Bと分析部60と演算制御装置90とは、1つの筐体に収容されていることが好ましい。
図3には、分析装置100Bと共に、分析装置100Bが分析するスラッジ水をサンプリングするサンプリング装置10も示している。
図3において、図1と同じ構成部材には、図1と同じ符号を付し、その詳細な説明を省略する。
すなわち、サンプリング装置10と分析部60と演算制御装置90とは、図1における物と同じであるので、以下前処理部20Bについて、図1の前処理部20Aとの相違点を中心に説明する。
前処理部20Bは、第1フィルタ24と第2フィルタ25が、受液槽21の上流側のスラッジ水導入ライン22ではなく、希釈槽51の下流側の試料注入用上流側ライン71に設けられた点が相違する。
また、第1フィルタ24と第2フィルタ25の位置の変更に伴い、これらを洗浄するためのラインも変更されている。
すなわち、試料注入用上流側ライン71の第2フィルタ25の下流側にはフィルタ洗浄用三方弁26が設けられ、フィルタ洗浄ライン85の終端は、フィルタ洗浄用三方弁26の常閉ポートに接続されている。フィルタ洗浄ライン85には、フィルタ洗浄用常閉弁86と洗浄用フィルタ87が設けられている。
前処理部20Bのその他の構成は、図1の前処理部20Aと同様である。
本実施形態の前処理部20Bによる前処理方法は、スラッジ水を希釈した後に濾過する方法である。
本実施形態の前処理方法でも、前処理に先立ち、第1実施形態と同様にして、サンプリング装置10で粗い濾過を行う。
濾過装置13で濾過されたスラッジ水がサンプリング槽11に貯留されると、演算制御装置90は、濁度検出器17から濁度の信号を監視する。そして、濁度に基づき、濁質が充分に除去されていることを確認すると、スラッジ水導入ポンプ23を動作させることにより、受液槽21へのスラッジ水の導入を開始する。
本実施形態では、サンプリング槽11から導入されたスラッジ水が、フィルタを経由することなく、直接受液槽21に導入される。
次いで、第1実施形態と同様にして、受液槽21内のスラッジ水の一定量をスラッジ水計量器30で計量し、希釈水計量器41で計量した希釈水と共に、希釈槽51に導入する。そして、導入されたスラッジ水と希釈水とを、攪拌装置58で充分に混合することによって希釈試料とする。
本実施形態では、得られた希釈試料を、試料注入用上流側ライン71に設けた第1フィルタ24及び第2フィルタ25により順次濾過した後に、分析部60の六方バルブ66で計量する。
希釈試料を六方バルブ66で計量した後の分析部60における分析手順は、第1実施形態と同様である。
本実施形態におけるサンプリング槽11の洗浄、受液槽21の洗浄、希釈槽51の洗浄は、第1実施形態と同様にして行う。
本実施形態における第1フィルタ24及び第2フィルタ25の洗浄も第1実施形態と同様に、希釈水用常開弁45を閉とし、フィルタ洗浄用常閉弁86を開とし、フィルタ洗浄用三方弁26の常閉ポートを開とした状態で純水用ポンプ44を動作させることにより行う。
ただし、フィルタ洗浄ライン85の終端が接続されたフィルタ洗浄用三方弁26は試料注入用上流側ライン71に設けられているので、逆洗浄後の洗浄水は希釈槽51に排出する。そして、その後、希釈槽51を洗浄した洗浄水と共に、希釈槽排液ライン56に設けた希釈槽排液ポンプ57により排液する。
[その他の態様]
上記実施形態の分析装置100Aにおける前処理部20Aは、スラッジ水を濾過した後に希釈する前処理方法を実施する前処理部とし、分析装置100Bにおける前処理部20Bは、スラッジ水を希釈した後に濾過する前処理方法を実施する前処理装置としたが、本発明の前処理方法は、スラッジ水を濾過及び希釈する方法であればよく、濾過と希釈の順番に特に限定はない。例えば、濾過後に希釈し、希釈後さらに濾過するようにしてもよい。
すなわち、本発明の前処理部は、濾過後に希釈し、希釈後さらに濾過する前処理部であってもよい。
このような前処理部としては、前処理部20Aの試料注入用上流側ライン71に、さらに、第1フィルタ24と第2フィルタ25と、その逆洗浄ラインを追加した態様が挙げられる。
また、前処理部20Aの第2フィルタ25のみを試料注入用上流側ライン71に移し、第2フィルタ25用の逆洗浄ラインを追加した態様が挙げられる。
同様に、本発明の分析方法もスラッジ水を濾過及び希釈してから分析する方法であればよく、濾過と希釈の順番に特に限定はない。例えば、濾過後に希釈し、希釈後さらに濾過し、その後分析するようにしてもよい。
例えば、サンプリング装置10における濾過装置13の濾過性能が高い場合には、希釈後に濾過をすることでフィルタ24、25の寿命を延ばすことができる。一方、濾過装置13の濾過性能が低い場合は、濾過した後に希釈することで、配管内で析出して詰まる等の不具合を回避できる。
上記実施形態の分析装置100A及び分析装置100Bは、サンプリング装置10が濁度検出器17を備え、濁度検出器17の検出値が所定の値以下となったことを演算制御装置90が確認した後に、スラッジ水導入ポンプ23を動作させる態様としたが、サンプリング装置10は濁度検出器17を備えなくともよい。
その場合、例えば、サンプリング槽11にレベルセンサを設け、サンプリング槽11に必要量のスラッジ水が貯留されたことを確認してからスラッジ水導入ポンプ23を始動してもよい。
また、サンプリング装置10の始動後、サンプリング槽11に必要量のスラッジ水が貯留されたと見做せる所定の時間経過後にスラッジ水導入ポンプ23を始動してもよい。
また、上記実施形態の分析装置100A及び分析装置100Bは、演算制御装置90が、サンプリング装置10のサンプリングポンプ14に動作開始の信号を送る態様としたが、演算制御装置90は、サンプリング装置のポンプ等に直接信号を出力することを行わず、例えば、操作者がサンプリング装置を始動するようにしてもよい。
また、上記実施形態の分析装置100A及び分析装置100Bは、2つのフィルタを備える態様としたが、フィルタの数は1つでもよく、また、3つ以上でもよい。
また、上記実施形態の分析装置100A及び分析装置100Bは、六方バルブ66、試料注入用上流側ライン71、試料注入用下流側ライン72及び試料注入用ポンプ74とで試料注入部を構成する態様としたが、別途の試料注入部として、分析用ライン63に設けられた手動のインジェクタを追加してもよい。
また、上記実施形態の分析装置100A及び分析装置100Bは、分析部がイオンクロマトグラフ装置である態様とし、イオンクロマトグラフィーにより分析する態様としたが、分析部は、イオンクロマトグラフ装置に限られず、例えば、高速液体クロマトグラフ装置や酵素電極等の電極を用いた装置であってもよい。
また、分析対象成分もグルコン酸イオン及び硫酸イオンには限られず、例えば、グルコン酸イオンのみや、硫酸イオンのみであってもよい。また、塩化物イオン、硝酸イオン等の他の成分を測定対象としてもよい。
また、上記実施形態では、分析装置100A及び分析装置100B全体の動作制御とデータ処理の総てを分析装置内の演算制御装置90が行う態様としたが、分析装置内の演算制御装置90の機能の一部又は全部は、直接又は通信システムを利用して接続された外部コンピュータに担わせてもよい。
その場合、その機能を達成するためのプログラムは、予めコンピュータに記録されていてもよいし、コンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録して、この記録媒体に記録されたプログラムをコンピュータに読み込ませてもよい。
また、予めコンピュータに記録されているプログラムと、コンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録し、コンピュータに読み込ませるプログラムとを組み合わせてもよい。
10 サンプリング装置
11 サンプリング槽
13 濾過装置
14 サンプリングポンプ
17 濁度検出器
20A 前処理部
20B 前処理部
21 受液槽
23 スラッジ水導入ポンプ
24 第1フィルタ
25 第2フィルタ
30 スラッジ水計量器
36 スラッジ水計量用ポンプ
40 純水槽
41 希釈水計量器
44 純水用ポンプ
51 希釈槽
58 攪拌装置
60 分析部
61 溶離液タンク
65 溶離液ポンプ
66 六方バルブ
68 分離カラム
69 電気伝導率検出器
70 恒温槽
74 試料注入用ポンプ
90 演算制御装置
100A 分析装置
100B 分析装置

Claims (5)

  1. レディーミクストコンクリートのスラッジ水を分析するスラッジ水分析装置あって、
    前処理部と、前記前処理部で得られた希釈試料を分析する分析部とを備え、
    前記前処理部は、スラッジ水をスラッジ水の流路中で濾過する1以上の希釈前フィルタと、前記1以上の希釈前フィルタで濾過した後のスラッジ水の一定量を計量するスラッジ水計量器と、希釈水を計量する希釈水計量器と、前記スラッジ水計量器で計量されたスラッジ水と、前記希釈水計量器で計量された希釈水とを混合して前記希釈試料を得る希釈槽とを備え
    前記スラッジ水計量器は、第1三方弁及び第2三方弁と、両端が、前記第1三方弁及び前記第2三方弁に接続したスラッジ水計量管とで構成されており、
    前記第1三方弁の常開ポートには、前記1以上の希釈前フィルタで濾過した後のスラッジ水を供給するスラッジ水計量用上流側ラインの下流端が接続されており、前記第2三方弁の常開ポートには、スラッジ水計量用下流側ラインの上流端が接続されており、
    前記第2三方弁の常閉ポートには、前記希釈水計量器から計量された希釈水が流出する希釈用上流側ラインの下流端が接続されており、前記第1三方弁の常閉ポートには、前記希釈槽に至る希釈用下流側ラインが接続されており、
    前記スラッジ水計量用上流側ラインからスラッジ水を前記スラッジ水計量器に供給して前記スラッジ水計量用下流側ラインから排液することにより、スラッジ水を前記スラッジ水計量管に充填し、
    その後、前記第1三方弁と前記第2三方弁の常閉ポートを開として、前記希釈水計量器で計量された希釈水を前記希釈用上流側ラインから前記スラッジ水計量器に供給し、前記スラッジ水計量管に充填されたスラッジ水と共に、前記希釈用下流側ラインを経由して前記希釈槽に導入するようにされており、
    前記分析部は、陰イオン交換樹脂が充填された分離カラムと、前記分離カラムに溶離液を通過させる溶離液ポンプと、前記溶離液ポンプによって前記分離カラムに送られる溶離液中に、前記希釈試料の一定量を注入する試料注入部と、前記分離カラムから流出した溶離液の電気伝導率を検出する電気伝導率検出器とを有する、スラッジ水分析装置。
  2. レディーミクストコンクリートのスラッジ水を分析するスラッジ水分析装置あって、
    前処理部と、前記前処理部で得られた希釈試料を分析する分析部とを備え、
    前記前処理部は、スラッジ水をスラッジ水の流路中で濾過する1以上の希釈前フィルタと、前記1以上の希釈前フィルタで濾過した後のスラッジ水の一定量を計量するスラッジ水計量器と、希釈水を計量する希釈水計量器と、前記スラッジ水計量器で計量されたスラッジ水と、前記希釈水計量器で計量された希釈水とを混合して前記希釈試料を得る希釈槽と、得られた前記希釈試料を濾過する1以上の希釈後フィルタと備え、
    前記スラッジ水計量器は、第1三方弁及び第2三方弁と、両端が、前記第1三方弁及び前記第2三方弁に接続したスラッジ水計量管とで構成されており、
    前記第1三方弁の常開ポートには、前記1以上の希釈前フィルタで濾過した後のスラッジ水を供給するスラッジ水計量用上流側ラインの下流端が接続されており、前記第2三方弁の常開ポートには、スラッジ水計量用下流側ラインの上流端が接続されており、
    前記第2三方弁の常閉ポートには、前記希釈水計量器から計量された希釈水が流出する希釈用上流側ラインの下流端が接続されており、前記第1三方弁の常閉ポートには、前記希釈槽に至る希釈用下流側ラインが接続されており、
    前記スラッジ水計量用上流側ラインからスラッジ水を前記スラッジ水計量器に供給して前記スラッジ水計量用下流側ラインから排液することにより、スラッジ水を前記スラッジ水計量管に充填し、
    その後、前記第1三方弁と前記第2三方弁の常閉ポートを開として、前記希釈水計量器で計量された希釈水を前記希釈用上流側ラインから前記スラッジ水計量器に供給し、前記スラッジ水計量管に充填されたスラッジ水と共に、前記希釈用下流側ラインを経由して前記希釈槽に導入するようにされており、
    前記分析部は、陰イオン交換樹脂が充填された分離カラムと、前記分離カラムに溶離液を通過させる溶離液ポンプと、前記溶離液ポンプによって前記分離カラムに送られる溶離液中に、前記希釈試料の一定量を注入する試料注入部と、前記分離カラムから流出した溶離液の電気伝導率を検出する電気伝導率検出器とを有する、スラッジ水分析装置。
  3. 前記前処理部は、さらに、前記1以上の希釈前フィルタの下流側に、前記1以上の希釈前フィルタで濾過した後のスラッジ水が導入される受液槽を備え、前記受液槽は、表面析出物を排出するためのオーバーフローラインを備え、前記スラッジ水計量用上流側ラインの上流端は、前記受液槽の中央付近であって、前記オーバーフローラインより下方となる高さ位置に挿入されている、請求項1又は2に記載のスラッジ水分析装置。
  4. レディーミクストコンクリートのスラッジ水を分析するスラッジ水分析装置あって、
    前処理部と、前記前処理部で得られた希釈試料を分析する分析部とを備え、
    前記前処理部は、スラッジ水の一定量を計量するスラッジ水計量器と、希釈水を計量する希釈水計量器と、前記スラッジ水計量器で計量されたスラッジ水と、前記希釈水計量器で計量された希釈水とを混合して前記希釈試料を得る希釈槽と、得られた前記希釈試料を前記希釈試料の流路中で濾過する1以上の希釈後フィルタと備え
    前記スラッジ水計量器は、第1三方弁及び第2三方弁と、両端が、前記第1三方弁及び前記第2三方弁に接続したスラッジ水計量管とで構成されており、
    前記第1三方弁の常開ポートには、スラッジ水を供給するスラッジ水計量用上流側ラインの下流端が接続されており、前記第2三方弁の常開ポートには、スラッジ水計量用下流側ラインの上流端が接続されており、
    前記第2三方弁の常閉ポートには、前記希釈水計量器から計量された希釈水が流出する希釈用上流側ラインの下流端が接続されており、前記第1三方弁の常閉ポートには、前記希釈槽に至る希釈用下流側ラインが接続されており、
    前記スラッジ水計量用上流側ラインからスラッジ水を前記スラッジ水計量器に供給して前記スラッジ水計量用下流側ラインから排液することにより、スラッジ水を前記スラッジ水計量管に充填し、
    その後、前記第1三方弁と前記第2三方弁の常閉ポートを開として、前記希釈水計量器で計量された希釈水を前記希釈用上流側ラインから前記スラッジ水計量器に供給し、前記スラッジ水計量管に充填されたスラッジ水と共に、前記希釈用下流側ラインを経由して前記希釈槽に導入するようにされており、
    前記分析部は、陰イオン交換樹脂が充填された分離カラムと、前記分離カラムに溶離液を通過させる溶離液ポンプと、前記溶離液ポンプによって前記分離カラムに送られる溶離液中に、前記希釈試料の一定量を注入する試料注入部と、前記分離カラムから流出した溶離液の電気伝導率を検出する電気伝導率検出器とを有する、スラッジ水分析装置。
  5. 前記前処理部は、さらに、前記スラッジ水分析装置の外部からスラッジ水が導入される受液槽を備え、前記受液槽は、表面析出物を排出するためのオーバーフローラインを備え、前記スラッジ水計量用上流側ラインの上流端は、前記受液槽の中央付近であって、前記オーバーフローラインより下方となる高さ位置に挿入されている、請求項4に記載のスラッジ水分析装置。
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