JP7484681B2 - 操舵方法及び操舵装置 - Google Patents

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Description

本発明は、操舵方法及び操舵装置に関する。
特許文献1には、ステアリングホイールの操舵角に基づいて操向輪の目標転舵角を算出し、操向輪の実転舵角が目標転舵角となるように電気モータを制御して操向輪を転舵するとともに、操舵角に応じた操舵反力をステアリングホイールに付与するステアバイワイヤ式の操舵装置が提案されている。
特開2016-137215号公報
ステアバイワイヤ式の操舵装置では、運転者が期待する車両のヨーレイトの変化速度と、車両の実際のヨーレイトの変化速度とが異なり、運転者が違和感を覚えることがあった。
本発明は、ステアバイワイヤ式の操舵装置において、運転者が期待する車両のヨーレイトの変化速度と、車両の実際のヨーレイトの変化速度とが異なることによる運転者の違和感を緩和することを目的とする。
本発明の一態様による操舵方法では、ステアリングホイールの操舵角を検出し、検出された操舵角に応じて操向輪の目標転舵角を算出し、操向輪の実際の転舵角である実転舵角を検出し、実転舵角と目標転舵角とが一致するように操向輪を転舵し、実転舵角、目標転舵角又は操舵角に基づいて、ステアリングホイールに付与する操舵反力の指令値である第1反力指令値を算出し、車両の実際のヨーレイトである実ヨーレイトを検出し、第1反力指令値の変化に応じた、車両の目標ヨーレイトの変化速度を算出し、実ヨーレイトの変化速度と目標ヨーレイトの変化速度との差である速度偏差を算出し、速度偏差に応じた反力補正値を第1反力指令値に加算して第2反力指令値を算出し、第2反力指令値に応じた操舵反力をステアリングホイールに付与する。
本発明によれば、ステアバイワイヤ式の操舵装置において、運転者が期待する車両のヨーレイトの変化速度と、車両の実際のヨーレイトの変化速度とが異なることによる運転者の違和感を緩和できる。
実施形態の操舵装置の一例の概略構成図である。 (a)は操舵力の時間変化の一例の模式図であり、(b)は(a)の操舵力に応じた操舵角の時間変化の模式図であり、(c)は(b)の操舵角に基づく目標転舵角に一致させるように制御した場合の実転舵角の時間変化の模式図であり、(d)は(c)の転舵角変化を生じさせるための転舵力の時間変化の模式図であり、(e)は(c)の転舵角により生じるセルフアライニングトルク(SAT:Self-Aligning Torque)の時間変化の模式図であり、(f)は(c)の転舵角により生じるヨーレイトの時間変化の模式図である。 第1実施形態のコントローラの機能構成例のブロック図である。 (a)は目標転舵角の時間変化の模式図であり、(b)は操向輪の実転舵角の時間変化の模式図であり、(c)は(b)の実転舵角に基づく操舵反力指令値の模式図(実線)と(f)の速度偏差に応じて補正した操舵反力指令値の模式図(破線)であり、(d)は(b)の実転舵角の変化による実ヨーレイトの時間変化の模式図であり、(e)は(d)の実ヨーレイトの変化速度の模式図(実線)と(c)の操舵反力指令値(実線)の変化に応じた目標ヨーレイトの変化速度の模式図(破線)であり、(f)は(e)のヨーレイト変化速度の速度偏差の模式図である。 (a)は目標ヨー角加速度算出部の機能構成例のブロック図であり、(b)は横力決定部が決定するタイヤ横力の一例の特性図である。 第1実施形態の操舵方法の一例のフローチャートである。 第2実施形態のコントローラの機能構成例のブロック図である。 (a)は目標転舵角の時間変化の模式図(実線)と(f)の速度偏差に応じて補正した目標転舵角の模式図(破線)であり、(b)は操向輪の実転舵角の時間変化の模式図であり、(c)は(b)の実転舵角に基づく操舵反力指令値の模式図であり、(d)は(b)の実転舵角の変化による実ヨーレイトの時間変化の模式図であり、(e)は(d)の実ヨーレイトの変化速度の模式図(実線)と(c)の操舵反力指令値の変化に応じた目標ヨーレイトの変化速度の模式図(破線)であり、(f)は(e)のヨーレイト変化速度の速度偏差の模式図である。 第2実施形態の操舵方法の一例のフローチャートである。 第3実施形態のコントローラの機能構成例のブロック図である。 (a)は車速に応じた第1ゲインの一例の特性図であり、(b)は車速による操舵反力指令値の違いを示す模式図であり、(c)は車速に応じた第2ゲインの一例の特性図であり、(d)は車速による目標転舵角の違いを示す模式図である。 (a)は横加速度に応じた第1ゲインの一例の特性図であり、(b)は横加速度による操舵反力指令値の違いを示す模式図であり、(c)は横加速度に応じた第2ゲインの一例の特性図であり、(d)は横加速度による目標転舵角の違いを示す模式図である。
以下、本発明の実施形態について、図面を参照しつつ説明する。なお、各図面は模式的なものであって、現実のものとは異なる場合がある。また、以下に示す本発明の実施形態は、本発明の技術的思想を具体化するための装置や方法を例示するものであって、本発明の技術的思想は、構成部品の構造、配置等を下記のものに特定するものではない。本発明の技術的思想は、特許請求の範囲に記載された請求項が規定する技術的範囲内において、種々の変更を加えることができる。
(第1実施形態)
(構成)
図1は、車両に搭載される実施形態の操舵装置の一例の概略構成図である。
実施形態の操舵装置は、運転者の操舵入力を受け付ける操舵部31と、操向輪である左右前輪34FL、34FRを転舵する転舵部32と、バックアップクラッチ33と、コントローラ11を備える。
この操舵装置は、バックアップクラッチ33が解放状態になると、操舵部31と転舵部32とが機械的に分離されるステアバイワイヤ(SBW)システムを採用している。以下の説明において左右前輪34FL、34FRを「操向輪34」と表記することがある。
操舵部31は、ステアリングホイール31aと、コラムシャフト31bと、反力アクチュエータ31cと、操舵角センサ31eと、電流センサ31fとを備える。
一方で転舵部32は、ピニオンシャフト32aと、ステアリングギア32bと、ラックギア32cと、ステアリングラック32dと、転舵アクチュエータ32eと、転舵角センサ32gと、電流センサ32hを備える。
操舵部31のステアリングホイール31aは、反力アクチュエータ31cによって反力トルクが付与されると共に、運転者によって付与される操舵トルクの入力を受けて回転する。なお、本明細書においてアクチュエータによってステアリングホイールに付与される反力トルクを「操舵反力トルク」と表記することがある。
コラムシャフト31bは、ステアリングホイール31aと一体に回転する。
以下、反力アクチュエータ31cが電動モータである場合の例について説明するが、反力アクチュエータ31cは電動モータに限定されない。反力アクチュエータ31cは、コントローラ11が出力する信号を物理的運動に変換する様々な形式のアクチュエータを採用できる。反力アクチュエータ31cは、コラムシャフト31bと同軸上に配置された出力軸を有する。
反力アクチュエータ31cは、コントローラ11から出力される反力電流Ismにより駆動され、ステアリングホイール31aに付与する回転トルクをコラムシャフト31bに出力する。回転トルクを付与することによって、ステアリングホイール31aに操舵反力トルクが付与される。
操舵角センサ31eは、コラムシャフト回転角、すなわち、ステアリングホイール31aの操舵角θs(ハンドル角度)を検出する。
電流センサ31fは、反力アクチュエータ31cの駆動電流である反力電流を検出し、検出反力電流Isdとしてコントローラ11に入力する。
一方で、転舵部32のステアリングギア32bは、ラックギア32cと歯合し、ピニオンシャフト32aの回転に応じて操向輪34を転舵する。ステアリングギア32bとして、例えば、ラック・アンド・ピニオン式のステアリングギア等を採用してよい。
バックアップクラッチ33は、コラムシャフト31bとピニオンシャフト32aとの間に設けられる。そして、バックアップクラッチ33は、解放状態になると操舵部31と転舵部32とを機械的に切り離し、締結状態になると操舵部31と転舵部32とを機械的に接続する。
なお、バックアップクラッチ33は、車両の走行時あるいはイグニッションスイッチがオンとされている時などの通常時には解放状態であり、例えば転舵アクチュエータ32eや反力アクチュエータ31cの異常など、システムに何らかの異常が発生した場合や車両のイグニッションスイッチがオフとされている時(例えば駐車時)に締結状態となるものであり、通常は解放状態とされている。このため、以下ではバックアップクラッチ33は解放状態であり、ステアリングホイール31aと転舵部32とは機械的に切り離されているものとして記載する。
転舵アクチュエータ32eは、コントローラ11から出力される転舵電流Itmにより駆動され、操向輪34を転舵するための転舵トルクをステアリングラック32dに出力する。
以下、転舵アクチュエータ32eが電動モータである場合の例について説明するが、転舵アクチュエータ32eは電動モータに限定されない。転舵アクチュエータ32eは、コントローラ11が出力する信号を物理的運動に変換する様々な形式のアクチュエータを採用できる。
転舵アクチュエータ32eは、減速機を介してラックギア32cと接続される出力軸を有する。
転舵角センサ32gは、操向輪34の実際の転舵角である実転舵角θtを検出する。
電流センサ32hは、転舵アクチュエータ32eの駆動電流である転舵電流を検出し、検出転舵電流Itdとしてコントローラ11に入力する。
車速センサ16は、実施形態の操舵装置が搭載された車両の車輪速を検出し、車輪速に基づいて車両の車速Vvを算出する。車速センサ16は、車速Vvをコントローラ11に入力する。
ヨーレイトセンサ17は、実施形態の操舵装置が搭載された車両の実際のヨーレイトである実ヨーレイトγaを検出して、コントローラ11に入力する。
加速度センサ18は、実施形態の操舵装置が搭載された車両に加わる横加速度Gyを検出して、コントローラ11に入力する。
コントローラ11は、操向輪の転舵制御とステアリングホイールの反力制御を行う電子制御ユニット(ECU:Electronic Control Unit)である。本明細書において「反力制御」とは、反力アクチュエータ31c等のアクチュエータによりステアリングホイール31aに与える操舵反力トルクの制御をいう。
コントローラ11は、プロセッサ20と、記憶装置21と、駆動回路22等の周辺部品とを含む。プロセッサ20は、例えばCPU(Central Processing Unit)、やMPU(Micro-Processing Unit)であってよい。
記憶装置21は、半導体記憶装置、磁気記憶装置及び光学記憶装置を備えてよい。記憶装置21は、レジスタ、キャッシュメモリ、主記憶装置として使用されるROM(Read Only Memory)及びRAM(Random Access Memory)等のメモリを含んでよい。
コントローラ11により実行される以下に説明する情報処理は、例えば、コントローラ11の記憶装置21に格納されたコンピュータプログラムを、プロセッサ20が実行することによって実現されてよい。
また、コントローラ11により実行される以下に説明する情報処理を、汎用の半導体集積回路中に設定される機能的な論理回路で実行してもよい。例えば、コントローラ11はフィールド・プログラマブル・ゲート・アレイ(FPGA:Field-Programmable Gate Array)等のプログラマブル・ロジック・デバイス(PLD:Programmable Logic Device)等を有していてもよい。
さらにコントローラ11は、反力アクチュエータ31cを駆動する反力電流Ismと、転舵アクチュエータ32eを駆動する転舵電流Itmとを生成するための駆動回路22を備える。
駆動回路22は、例えば、反力電流Ism及び転舵電流Itmを制御するためのスイッチング素子を備えてもよい。
コントローラ11は、実転舵角θtに応じた操舵反力指令値frrを算出する。例えば、実転舵角θtが大きいほど大きくなる操舵反力指令値frrを算出する。なお、実転舵角θtに替えて、後述する目標転舵角θtrあるいは操舵角θsに応じて操舵反力指令値frrを算出しても良い。本実施形態においては以下、実転舵角θtに応じた操舵反力指令値frrを算出するものとする。操舵反力指令値frrは、ステアリングホイール31aへ付与する操舵反力トルクの指令値である。コントローラ11は、操舵反力指令値frrに応じた操舵反力トルクを発生させる反力電流Ismを反力アクチュエータ31cに出力し、操舵反力トルクをステアリングホイール31aに付与する。
また、コントローラ11は、操舵角センサ31eが検出した操舵角θsに応じて、操向輪34の転舵角の目標値である目標転舵角θtrを算出する。コントローラ11は、転舵角センサ32gが検出した実転舵角θtと目標転舵角θtrとの差に基づいて、実転舵角θtを目標転舵角θtrに一致させるための転舵力指令値ftrを算出する。転舵力指令値ftrは、操向輪34を転舵させる転舵トルクの指令値である。
転舵力指令値ftrは、実転舵角θtと目標転舵角θtrとの差(θtr-θt)が大きくなるほど大きな値が算出される。転舵力指令値ftrは、例えば実転舵角θtと目標転舵角θtrとの差(θtr-θt)に予め定められた所定のゲインを乗算して算出される。あるいは予め実転舵角θtと目標転舵角θtrとの差(θtr-θt)に対する転舵力指令値ftrを転舵力マップとして記憶しておき、算出された(θtr-θt)に基づいて転舵力マップを参照して転舵力指令値ftrを算出しても良い。
コントローラ11は、転舵力指令値ftrに応じた転舵トルクを発生させる転舵電流Itmを転舵アクチュエータ32eに出力し、操向輪34を転舵する。
以上のように、実施形態の操舵装置は、ステアリングホイール31aの操舵角θsに基づいて目標転舵角θtrを算出し、実転舵角θtを目標転舵角θtrに一致させるように操向輪34を転舵する。
また、実転舵角θtに応じた操舵反力をステアリングホイール31aに付与する。
ここで、運転者は、操舵を行ったときに操舵反力を感じると、操舵反力の大きさに応じて、どのような車両挙動が発生するかを予測する。
上記のように実転舵角θtを目標転舵角θtrに一致させるように操向輪34を転舵しつつ、実転舵角θtに応じた操舵反力をステアリングホイール31aに付与すると、操舵反力の変化速度に応じて運転者が期待する車両のヨーレイトの変化速度と、実ヨーレイトγaの変化速度とが異なり、運転者が違和感を覚えることがあった。
例えば、操舵反力の変化速度に対して、実ヨーレイトγaの変化速度が速すぎるために運転者が違和感を覚えることがあった。その理由を以下に説明する。
図2(a)は、運転者により加えられる操舵力の時間変化の一例の模式図であり、図2(b)は、図2(a)の操舵力により変化する操舵角θsの模式図である。
時刻t1から時刻t2までに運転者が操舵力を増加させると、それに応じて操舵角θsが増加する。
図2(c)は、図2(b)の操舵角に基づく目標転舵角に一致させるように制御した場合の実転舵角θtの時間変化の模式図である。
ステアバイワイヤシステムでは、操舵角θsから算出した目標転舵角θtrと実転舵角θtを一致させるようにサーボ制御する。このため、シャフトの連結により操舵トルクを操向輪に伝達していた従来の操舵装置に比べて、操舵角θsに対する実転舵角θtの遅れが小さくなる。すなわち、運転者が加える操舵力に対する実転舵角θtの遅れが小さくなる。
図2(d)の実線は、図2(c)の転舵角変化を生じさせるための転舵力を模式的に示す。図2(d)には、比較のため、実転舵角θtの時間変化を示す波形を一点鎖線で示している。
操舵開始の直後(すなわち実転舵角θtの変化の開始直後)では、操向輪34の向きと操向輪34の進行方向との角度差であるスリップ角が大きくなる。これに伴って、タイヤで発生する横力が過渡的に増加する。その後、横力は実転舵角θtに応じた大きさに収束する。
転舵力は、横力と同様に変化し、操舵開始の直後に過渡的に大きくなってから実転舵角θtに応じた大きさに収束する。このため、操舵開始の直後の転舵力の変化は、実転舵角θtの変化よりも速くなる。
図2(e)の実線は、図2(c)の転舵角により生じるSAT(SAT:Self-Aligning Torque)の時間変化を模式的に示し、図2(f)の実線は、図2(c)の転舵角により生じる実ヨーレイトγaの時間変化を模式的に示す。図2(e)及び図2(f)には、比較のため実転舵角θtの時間変化を示す波形を一点鎖線で示している。
セルフアライニングトルクと実ヨーレイトγaも、転舵力と同様に操舵開始の直後に過渡的に大きくなる。したがって、操舵開始の直後のセルフアライニングトルクと実ヨーレイトγの変化も、実転舵角θtの変化より速くなる。
このように、操舵開始の直後の実ヨーレイトγaの変化は、実転舵角θtの変化よりも速くなる。
このため、実転舵角θtに応じた操舵反力を付与すると、運転者は、操舵反力の変化速度に対して実ヨーレイトγaの変化速度が速すぎると感じ、違和感を覚えることがあった。
そこで第1実施形態のコントローラ11は、操舵反力の変化速度に応じて運転者が期待する車両の目標ヨーレイトγrの変化速度と、実ヨーレイトγaの変化速度と、の間の差である速度偏差ΔVを求め、速度偏差ΔVに応じた補正値を加算した操舵反力をステアリングホイール31aに付与する。
このように、目標ヨーレイトγrと実ヨーレイトγaの速度偏差ΔVに応じた補正値を操舵反力に加算することで、運転者が期待する車両のヨーレイトの変化速度と実ヨーレイトγaの変化速度との間の差を低減できる。このため、これらのヨーレイトの変化速度の違いにより生じる運転者の違和感を抑制できる。
次に、コントローラ11の機能構成例について説明する。図3は、第1実施形態のコントローラ11の機能構成例のブロック図である。
コントローラ11は、目標転舵角算出部40と、減算器41及び47と、転舵角サーボ制御部42と、転舵モータ駆動部43と、反力指令値算出部44と、目標ヨー角加速度算出部45と、微分器46と、ゲイン乗算部48と、加算器49と、反力モータ駆動部50を備える。
目標転舵角算出部40は、操舵角θsに応じて目標転舵角θtrを算出する。例えば目標転舵角算出部40は、角度比Raを操舵角θsに乗算して目標転舵角θtrを算出してよい。
目標転舵角算出部40は、角度比Raを動的に変化させてもよい。例えば、目標転舵角算出部40は、少なくとも車速Vvに応じて角度比Raを変更してもよい。
あるいは、予め操舵角θsに対する目標転舵角θtrを転舵角マップとして記憶しておき、検出した実際の操舵角θsに基づいて転舵角マップを参照して目標転舵角θtrを算出してもよい。また、転舵角マップを車速Vvに応じて複数記憶することによって、操舵角θsに対する目標転舵角θtrの関係を車速Vvに応じて変化させてもよい。
減算器41は、目標転舵角算出部40が算出した目標転舵角θtrから転舵角センサ32gが検出した実転舵角θtを減算した差分である転舵角偏差Δθ=θtr-θtを演算する。
転舵角サーボ制御部42は、転舵角偏差Δθを減少させるサーボ制御によって転舵力指令値ftrを算出する。
転舵モータ駆動部43は、電流センサ32hが検出した検出転舵電流Itdから推定される実際の転舵トルクと、転舵角サーボ制御部42から出力された転舵力指令値ftrを一致させるトルクフィードバック制御により、転舵アクチュエータ32eへ出力する転舵電流Itmを生成し、転舵電流Itmを転舵アクチュエータ32eに出力する。
検出転舵電流Itdと、転舵力指令値ftrに相当する駆動電流とを一致させる電流フィードバック制御によって、転舵アクチュエータ32eへ出力する転舵電流Itmを生成してもよい。
転舵電流Itmが転舵アクチュエータ32eに流れることにより、転舵アクチュエータ32eは転舵トルクを発生し、操向輪34を転舵する。
図4(a)は、目標転舵角θtrの時間変化の一例の模式図であり、図4(b)は、図4(a)の目標転舵角θtrに応じて転舵されたときの操向輪34の実転舵角θtの時間変化の一例の模式図である。
図3を参照する。反力指令値算出部44は、少なくとも実転舵角θtに基づいて、ステアリングホイール31aに付与する操舵反力の指令値である基本操舵反力指令値frr1を算出する。
実転舵角θtに代えて、操舵角θsや目標転舵角θtrに基づいて基本操舵反力指令値frr1を算出してもよい。
また、反力指令値算出部44は、実転舵角θt、目標転舵角θtr又は操舵角θsに加えて、車速Vv、車両に発生した横加速度Gy、実ヨーレイトγa、検出転舵電流Itdの少なくとも1つに応じて基本操舵反力指令値frr1を算出してもよい。
図4(c)の実線は、図4(b)の実転舵角θtに応じて反力指令値算出部44が算出した基本操舵反力指令値frr1の時間変化の一例の模式図である。
図3を参照する。目標ヨー角加速度算出部45は、基本操舵反力指令値frr1の時間変化に応じた、車両の目標ヨーレイトの変化速度(dγr/dt)を算出する。γrは車両の目標ヨーレイトを示し、dγr/dtは目標ヨーレイトγrの時間微分(すなわちヨー角加速度)を示す。以下、目標ヨーレイトγrの変化速度を、「目標ヨー角加速度」と表記することがある。
例えば、目標ヨー角加速度算出部45は、基本操舵反力指令値frr1の時間変化に対して、標準的な運転者が期待すると考えられるヨー角加速度を、目標ヨー角加速度(dγr/dt)として算出する。
官能評価では、ヨーレイトの周波数応答のカットオフ周波数が1~2[Hz]程度であることが好ましいという結果が得られており、このような周波数応答が得られる目標ヨー角加速度(dγr/dt)を算出することが好ましい。
図4(e)の破線は、図4(c)の基本操舵反力指令値frr1の時間変化に応じて算出した目標ヨー角加速度(dγr/dt)の模式図である。
図5(a)は、目標ヨー角加速度算出部45の機能構成例のブロック図である。目標ヨー角加速度算出部45は、横力決定部45aと、目標ヨーレイト算出部45bと、微分器45cを備える。
横力決定部45aは、基本操舵反力指令値frr1に基づいて、基本操舵反力指令値frr1が示す大きさの操舵反力を生じる前輪のタイヤ横力Fyを決定する。
例えば、横力決定部45aは、操舵反力とタイヤ横力Fyとの関係を定めたマップを用いて基本操舵反力指令値frr1から前輪のタイヤ横力Fyを決定してもよい。
図5(b)は、操舵反力とタイヤ横力Fyとの関係を定めたマップの一例を示す。図示するように、基本操舵反力指令値frr1の増加に伴いタイヤ横力Fyは単調増加する特性を有する。
横力決定部45aは、演算式によって基本操舵反力指令値frr1から前輪のタイヤ横力Fyを算出してもよい。
図5(a)を参照する。目標ヨーレイト算出部45bは、横力決定部45aが決定した前輪のタイヤ横力Fyが発生した場合に生じるヨーレイトを、目標ヨーレイトγrとして算出する。
例えば目標ヨーレイト算出部45bは、特定の車両モデルにおいてタイヤ横力Fyが発生した場合の理想的なヨーレイトを、目標ヨーレイトγrとして算出してよい。例えば、目標ヨーレイト算出部45bは、車両モデルとして用いる次式の伝達関数をタイヤ横力Fyに乗算することにより、目標ヨーレイトγrを算出してよい。
Figure 0007484681000001
上式において、m及びIは車両の質量及び慣性モーメント、Vは車速、lf及びlrは重心から前後輪軸までの距離、Krは後輪のコーナリングスティフネス、sはラプラス変換記号を示す。
目標ヨーレイト算出部45bは、上式のパラメータ2mVlf、mVI、2KrlrmVを、車速Vvに応じた可変パラメータとして、車速センサ16が検出した車速Vvに応じて動的に設定してもよい。
荷重センサの検知結果やサスペンションの沈み込み量等に基づいて車両の質量mを検出し、上式のパラメータ2mVlf、mVI、2Kr(mlr+1)、2KrlrmVを、質量mに応じて動的に設定してもよい。
微分器45cは、目標ヨーレイト算出部45bが算出した目標ヨーレイトγrを微分することにより、目標ヨー角加速度(dγr/dt)を算出する。
図3を参照する。微分器46は、ヨーレイトセンサ17が検出した実ヨーレイトγaを微分することにより実ヨーレイトγaの変化速度(dγa/dt)を算出する。実ヨーレイトγaの変化速度を「実ヨー角加速度」と表記することがある。
図4(d)は、実ヨーレイトγaの模式図であり、図4(e)の実線は、実ヨー角加速度(dγa/dt)の模式図である。
図3を参照する。減算器47は、実ヨー角加速度(dγa/dt)から目標ヨー角加速度(dγr/dt)から減算した減算結果を、速度偏差ΔV=(dγa/dt)-(dγr/dt)として算出する。図4(f)は、速度偏差ΔVの模式図である。
図3を参照する。ゲイン乗算部48は、速度偏差ΔVに第1ゲインG1を乗算した乗算結果を、反力補正値Crとして算出する。
加算器49は、反力補正値Crを加えることによって基本操舵反力指令値frr1を補正して得られる操舵反力指令値frrを算出する。すなわち、加算器49は、基本操舵反力指令値frr1と反力補正値Crとの和を、操舵反力指令値frrとして算出する。
図4(c)の破線は、操舵反力指令値frrの時間変化の一例の模式図である。反力補正値Crを加えることにより、操舵反力指令値frrは、基本操舵反力指令値frr1に比べて図中の矢印で示す長さ分だけより速く立ち上がっている。
図3を参照する。反力モータ駆動部50は、操舵反力指令値frrに基づいて反力アクチュエータ31cを駆動する。
反力モータ駆動部50は、電流センサ31fが検出した検出反力電流Isdから推定される実際の操舵反力トルクと、加算器49が出力する操舵反力指令値frrとを一致させるトルクフィードバック制御により、反力アクチュエータ31cへ出力する反力電流Ismを生成し、反力電流Ismを反力アクチュエータ31cに出力する。検出反力電流Isdと、操舵反力指令値frrに相当する駆動電流とを一致させる電流フィードバック制御によって、反力アクチュエータ31cへ出力する反力電流Ismを生成してもよい。
このように、実ヨー角加速度(dγa/dt)と目標ヨー角加速度(dγr/dt)との速度偏差ΔVに応じて操舵反力指令値を補正することにより、操舵反力の変化速度に応じて運転者が期待する車両のヨー角加速度に対して、実ヨー角加速度(dγa/dt)が速すぎる場合に、操舵反力指令値の立ち上がりを早めることができる。
この結果、操舵反力の変化速度に応じて運転者が期待するヨー角加速度が大きくなり、実ヨー角加速度(dγa/dt)との差が減少する。これにより、操舵反力の変化速度に対して実ヨー角加速度(dγa/dt)が速すぎることにより生じる運転者の違和感を抑制できる。
また、操舵反力指令値の立ち上がりが速くなることによりステアリングホイール31aの操舵角加速度を低減できる。これにより、実ヨー角加速度(dγa/dt)が低下するので、操舵反力の変化速度に対して実ヨー角加速度(dγa/dt)が速すぎることにより生じる運転者の違和感を抑制できる。
(動作)
図6は、第1実施形態の操舵方法の一例のフローチャートである。
ステップS1において操舵角センサ31eは、ステアリングホイール31aの操舵角θsを検出する。
ステップS2においてコントローラ11の目標転舵角算出部40は、操舵角θsに応じて目標転舵角θtrを算出する。
ステップS3において転舵角センサ32gは、操向輪34の実際の転舵角である実転舵角θtを検出する。
ステップS4において反力指令値算出部44は、少なくとも実転舵角θtに基づいて基本操舵反力指令値frr1を算出する。操舵角θsや目標転舵角θtrに基づいて基本操舵反力指令値frr1を算出してもよい。
ステップS5においてヨーレイトセンサ17は、実ヨーレイトγaを検出する。
ステップS6において目標ヨー角加速度算出部45は、基本操舵反力指令値frr1の時間変化に応じた、目標ヨーレイトの変化速度(dγr/dt)を算出する。
ステップS7において微分器46は、実ヨーレイトγaを微分することにより実ヨーレイトγaの変化速度(dγa/dt)を算出する。減算器47は、目標ヨーレイトの変化速度(dγr/dt)と実ヨーレイトγaの変化速度(dγa/dt)との速度偏差ΔV=(dγa/dt)-(dγr/dt)を算出する。
ステップS8においてゲイン乗算部48は、速度偏差ΔVに第1ゲインG1を乗算した乗算結果を、反力補正値Crとして算出する。加算器49は、反力補正値Crを基本操舵反力指令値frr1に加算することによって、操舵反力指令値frrを算出する。
ステップS9において転舵角サーボ制御部42は、目標転舵角θtrと実転舵角θtとの転舵角偏差Δθに基づいて転舵力指令値ftrを算出する。
ステップS10において転舵モータ駆動部43は、転舵力指令値ftrに基づいて転舵アクチュエータ32eを駆動して、操向輪34を転舵する。
ステップS11において反力モータ駆動部50は、操舵反力指令値frrに基づいて反力アクチュエータ31cを駆動して、操舵反力トルクをステアリングホイール31aに付与する。
その後に処理は終了する。
(第1実施形態の効果)
操舵角センサ31eは、ステアリングホイール31aの操舵角θsを検出する。目標転舵角算出部40は、検出された操舵角θsに応じて操向輪34の目標転舵角θtrを算出する。転舵角センサ32gは、操向輪34の実際の転舵角である実転舵角θtを検出する。転舵角サーボ制御部42、転舵モータ駆動部43は、実転舵角θtと目標転舵角θtrとが一致するように操向輪を転舵する。反力指令値算出部44は、実転舵角θt、目標転舵角θtr又は操舵角θsに基づいて、ステアリングホイール31aに付与する操舵反力の指令値である基本操舵反力指令値frr1を算出する。
ヨーレイトセンサ17は、車両の実際のヨーレイトである実ヨーレイトγaを検出する。目標ヨー角加速度算出部45は、基本操舵反力指令値frr1の変化に応じた、車両の目標ヨーレイトの変化速度(dγr/dt)を算出する。減算器47は、実ヨーレイトの変化速度(dγa/dt)と目標ヨーレイトの変化速度(dγr/dt)との間の差である速度偏差ΔVを算出する。加算器49は、速度偏差ΔVに応じた反力補正値Crを第1操舵反力指令値frr1に加算して操舵反力指令値frrを算出する。転舵モータ駆動部43は、操舵反力指令値frrに応じた操舵反力をステアリングホイール31aに付与する。
これにより、操舵反力の変化速度に応じて運転者が期待する車両のヨー角加速度に対して、実ヨー角加速度(dγa/dt)が速すぎる場合に、操舵反力指令値の立ち上がりを早めることができる。
この結果、操舵反力の変化速度に応じて運転者が期待するヨー角加速度が大きくなり、実ヨー角加速度(dγa/dt)との差が減少する。これにより、操舵反力の変化速度に対して実ヨー角加速度(dγa/dt)が速すぎることにより生じる運転者の違和感を抑制できる。
また、操舵反力指令値の立ち上がりが速くなることによりステアリングホイール31aの操舵角加速度を低減できる。これにより、実ヨー角加速度(dγa/dt)が低下するので、操舵反力の変化速度に対して実ヨー角加速度(dγa/dt)が速すぎることにより生じる運転者の違和感を抑制できる。
(第2実施形態)
(構成)
図7は、第2実施形態のコントローラ11の機能構成例のブロック図である。第2実施形態のコントローラ11は、第1実施形態のコントローラ11と類似する機能を有する。このため、同様の構成要素については同じ参照符号を付する。
第2実施形態のコントローラ11は、速度偏差ΔVに応じた補正値によって目標転舵角θtrを減少させる。これにより、実ヨー角加速度(dγa/dt)が減少する。
この結果、操舵反力の変化速度に応じて運転者が期待する車両のヨーレイトの変化速度と実ヨーレイトγaの変化速度との間の差を低減できる。このため、これらのヨーレイトの変化速度の違いにより生じる運転者の違和感を抑制できる。
第2実施形態の目標転舵角算出部40は、操舵角θsに応じて基本目標転舵角θtr1を算出する。第2実施形態の基本目標転舵角θtr1は、第1実施形態の目標転舵角θtrと同様である。
また、第2実施形態の反力指令値算出部44は、少なくとも実転舵角θtに基づいて、操舵反力指令値frrを算出する。実転舵角θtに代えて、操舵角θsや基本目標転舵角θtr1に基づいて操舵反力指令値frrを算出してもよい。第2実施形態の操舵反力指令値frrは、第1実施形態の基本操舵反力指令値frr1と同様である。
図8(a)の実線は、基本目標転舵角θtr1の時間変化の一例の模式図であり、図8(b)は、操向輪34の実転舵角θtの時間変化の一例の模式図であり、図8(c)は、操舵反力指令値frrの時間変化の一例の模式図であり、図8(d)は、実ヨーレイトγaの模式図であり、図8(e)の実線は実ヨー角加速度(dγa/dt)の模式図であり、図8(e)の破線は目標ヨー角加速度(dγr/dt)の模式図であり、図8(f)は速度偏差ΔVの模式図である。
図7を参照する。第2実施形態のコントローラ11は、ゲイン乗算部51と、減算器52を備える。
ゲイン乗算部51は、速度偏差ΔVに第2ゲインG2を乗算した乗算結果を、転舵角補正値Ctとして算出する。
減算器52は、転舵角補正値Ctを減じることによって基本目標転舵角θtr1を補正して得られる目標転舵角θtrを算出する。すなわち、減算器52は、基本目標転舵角θtr1から転舵角補正値Ctを減じた差を、目標転舵角θtrとして算出する。
図8(c)の破線は、目標転舵角θtrの時間変化の一例の模式図である。転舵角補正値Ctを減じることにより、基本目標転舵角θtr1に比べて目標転舵角θtrの立ち上がりが遅れることになる。
減算器41は、第1実施形態と同様に、転舵角偏差Δθ=θtr-θtを演算する。転舵角サーボ制御部42は、転舵角偏差Δθを減少させるサーボ制御によって転舵力指令値ftrを算出する。転舵モータ駆動部43は、転舵力指令値ftrに基づいて転舵アクチュエータ32eを駆動する。
このように、実ヨー角加速度(dγa/dt)と目標ヨー角加速度(dγr/dt)との速度偏差ΔVに応じて目標転舵角を補正することにより、操舵反力の変化速度に応じて運転者が期待する車両のヨー角加速度に対して、実ヨー角加速度(dγa/dt)が速すぎる場合に、目標転舵角θtrの立ち上がりを遅らせることができる。
この結果、実ヨーレイトγaが遅れるので、操舵反力の変化速度に応じて運転者が期待するヨー角加速度と実ヨー角加速度(dγa/dt)の差が減少する。これにより、操舵反力の変化速度に対して実ヨー角加速度(dγa/dt)が速すぎることにより生じる運転者の違和感を抑制できる。
(動作)
図9は、第2実施形態の操舵方法の一例のフローチャートである。
ステップS21の処理は、図6のステップS1と同様である。
ステップS22においてコントローラ11の目標転舵角算出部40は、操舵角θsに応じて基本目標転舵角θtr1を算出する。
ステップS23の処理は、図6のステップS3と同様である。
ステップS24において反力指令値算出部44は、少なくとも実転舵角θtに基づいて操舵反力指令値frrを算出する。操舵角θsや基本目標転舵角θtr1に基づいて操舵反力指令値frrを算出してもよい。
ステップS25の処理は、図6のステップS5と同様である。
ステップS26において目標ヨー角加速度算出部45は、操舵反力指令値frrの時間変化に応じた、目標ヨーレイトの変化速度(dγr/dt)を算出する。
ステップS27の処理は、図6のステップS7と同様である。
ステップS28においてゲイン乗算部51は、速度偏差ΔVに第2ゲインG2を乗算した乗算結果を、転舵角補正値Ctとして算出する。減算器52は、基本目標転舵角θtr1から転舵角補正値Ctを除算することによって、目標転舵角θtrを算出する。
ステップS29~S31の動作は図6のステップS9~S11の動作と同様である。
(第2実施形態の効果)
目標転舵角算出部40は、検出された操舵角θsに応じて基本目標転舵角θtr1を算出する。
減算器52は、速度偏差ΔVに応じた転舵角補正値Ctを基本目標転舵角θtr1から減算して得られる差を、目標転舵角θtrとして算出する。
このように、実ヨー角加速度(dγa/dt)と目標ヨー角加速度(dγr/dt)との速度偏差ΔVに応じて目標転舵角を補正することにより、操舵反力の変化速度に応じて運転者が期待する車両のヨー角加速度に対して、実ヨー角加速度(dγa/dt)が速すぎる場合に、目標転舵角θtrの立ち上がりを遅らせることができる。
この結果、実ヨーレイトγaが遅れるので舵反力の変化速度に応じて運転者が期待するヨー角加速度と実ヨー角加速度(dγa/dt)の差が減少する。これにより、操舵反力の変化速度に対して実ヨー角加速度(dγa/dt)が速すぎることにより生じる運転者の違和感を抑制できる。
(第3実施形態)
図10は、第3実施形態のコントローラ11の機能構成例のブロック図である。
第3実施形態のコントローラ11は、第1実施形態のコントローラ11の構成と第2実施形態のコントローラ11の構成とを組み合わせた構成を有する。
すなわち、目標転舵角算出部40は、第2実施形態のように基本目標転舵角θtr1を算出する。また、反力指令値算出部44は、第1実施形態のように基本操舵反力指令値frr1を算出する。
ゲイン乗算部48は、速度偏差ΔVに第1ゲインG1を乗算した乗算結果を反力補正値Crとして算出し、加算器49は、基本操舵反力指令値frr1と反力補正値Crとの和を、操舵反力指令値frrとして算出する。
ゲイン乗算部51は、速度偏差ΔVに第2ゲインG2を乗算した乗算結果を転舵角補正値Ctとして算出し、減算器52は、基本目標転舵角θtr1から転舵角補正値Ctを減じた差を、目標転舵角θtrとして算出する。
反力モータ駆動部50は、操舵反力指令値frrに基づいて反力アクチュエータ31cを駆動して、操舵反力トルクをステアリングホイール31aに付与する。
転舵モータ駆動部43は、転舵力指令値ftに基づいて転舵アクチュエータ32eを駆動して、操向輪34を転舵する。
第3実施形態によれば、第1実施形態の作用効果と、第2実施形態の作用効果を奏することができる。
さらにゲイン乗算部48は、車速センサ16が検出した車速Vvに応じて第1ゲインG1を動的に設定してもよい。
図11(a)は、車速Vvに応じた第1ゲインG1の一例の特性図である。例えば、第1ゲインG1は、車速Vvが高い場合には低い場合よりも大きくなるゲインであってよい。例えば図11(a)に示すように、車速Vvがより高いほど連続的に第1ゲインG1が増加してもよい。また、車速Vvが閾値より高い場合には閾値より低い場合に比べて段階的に第1ゲインG1が大きくなるように設定してもよい。
図11(b)は、車速Vvによる操舵反力指令値frrの違いを示す模式図である。一点鎖線は、反力補正値Crで補正しない場合の操舵反力指令値frrを示し、破線及び実線は、それぞれ低速時及び高速時の第1ゲインG1で算出した反力補正値Crで補正された操舵反力指令値frrを示す。
車速Vvが高い場合には低い場合よりも第1ゲインG1が大きくなることによって、車速Vvが高いほど、操舵反力指令値frrをより速く立ち上げることができる。これにより操舵に要する力が増加するため、高速走行時の走行安定性が高くなる。
また、ゲイン乗算部51は、車速センサ16が検出した車速Vvに応じて第2ゲインG2を動的に設定してもよい。
操向輪34のタイヤゴムの特性上、車速Vvが高くなるほど、上述した操舵開始の直後における横力の変動が少なくなる。このため、転舵角補正値Ctによって目標転舵角θtrの立ち上がりを遅らせると、車速Vvが高い場合には、実ヨーレイトγaの立ち上がりが遅くなり、車両挙動が緩慢に感じられるおそれがある。
そこで、車速Vvが高い場合には低い場合よりも小さな第2ゲインG2を設定して転舵角補正値Ctを小さくすることにより、目標転舵角θtrの立ち上がりの遅延量を少なくしてもよい。
これにより、車速Vvが高い場合において車両挙動が緩慢に感じられるのを防止できる。
図11(c)は、車速Vvに応じた第2ゲインG2の一例の特性図である。例えば図11(c)に示すように、車速Vvがより高いほど連続的に第2ゲインG2が減少してもよい。また、車速Vvが閾値より高い場合には閾値より低い場合に比べて段階的に第2ゲインG2が小さくなるように設定してもよい。
図11(d)は、車速Vvによる目標転舵角θtrの違いを示す模式図である。一点鎖線は、転舵角補正値Ctで補正しない場合の目標転舵角θtrを示し、破線及び実線は、それぞれ低速時及び高速時の第2ゲインG2で算出した転舵角補正値Ctで補正された目標転舵角θtrを示す。
車速Vvが高い場合には低い場合よりも第2ゲインG2が小さくなることによって、車速Vvが高いほど、目標転舵角θtrの立ち上がりの遅延量が少なくなっている。
また、ゲイン乗算部48は、加速度センサ18が検出した横加速度Gyに応じて第1ゲインG1を動的に設定してもよい。
図12(a)は、横加速度Gyに応じた第1ゲインG1の一例の特性図である。例えば、第1ゲインG1は、横加速度Gyが大きい場合には小さい場合よりも大きくなるゲインであってよい。例えば図12(a)に示すように、横加速度Gyがより大きいほど連続的に第1ゲインG1が増加してもよい。また、横加速度Gyが閾値より大きい場合には閾値より小さい場合に比べて段階的に第1ゲインG1が大きくなるように設定してもよい。
図12(b)は、横加速度Gyによる操舵反力指令値frrの違いを示す模式図である。一点鎖線は、反力補正値Crで補正しない場合の操舵反力指令値frrを示す。
破線及び実線は、それぞれ横加速度Gyが小さい場合と大きい場合の第1ゲインG1で算出した反力補正値Crで補正された操舵反力指令値frrを示す。
横加速度Gyが大きい場合には小さい場合よりも第1ゲインG1が大きくなることによって、横加速度Gyが高いほど、操舵反力指令値frrをより速く立ち上げることができる。これにより操舵に要する力が増加するため、大きな横加速度Gyが発生している状況での走行安定性が高くなる。
また、ゲイン乗算部51は、加速度センサ18が検出した横加速度Gyに応じて第2ゲインG2を動的に設定してもよい。
高い横加速度Gyが発生している状況では、転舵角補正値Ctによって目標転舵角θtrの立ち上がりが遅れることで車両挙動が遅れると、操舵フィーリングが悪化することがある。
そこで、横加速度Gyが大きい場合には小さい場合よりも小さな第2ゲインG2を設定して転舵角補正値Ctを小さくすることにより、目標転舵角θtrの立ち上がりの遅延量を少なくしてもよい。
これにより、高い横加速度Gyが発生している状況における操舵フィーリングの悪化を防止できる。
図12(c)は、横加速度Gyに応じた第2ゲインG2の一例の特性図である。例えば図12(c)に示すように、横加速度Gyがより大きいほど連続的に第2ゲインG2が減少してもよい。また、横加速度Gyが閾値より大きい場合には閾値より小さい場合に比べて段階的に第2ゲインG2が小さくなるように設定してもよい。
図12(d)は、横加速度Gyによる目標転舵角θtrの違いを示す模式図である。一点鎖線は、転舵角補正値Ctで補正しない場合の目標転舵角θtrを示し、破線及び実線は、それぞれ横加速度Gyが小さい場合と大きい場合の第2ゲインG2で算出した転舵角補正値Ctで補正された目標転舵角θtrを示す。
横加速度Gyが大きい場合には小さい場合よりも第2ゲインG2が小さくなることによって、横加速度Gyが高いほど、目標転舵角θtrの立ち上がりの遅延量が少なくなっている。
(第3実施形態の効果)
(1)ゲイン乗算部48は、車両の車速Vvが高い場合には低い場合よりも大きくなる第1ゲインG1を設定し、速度偏差ΔVに第1ゲインG1を乗算して反力補正値Crを算出してよい。
これにより、高速走行時の走行安定性が高くなる。
(2)ゲイン乗算部48は、車両の横加速度Gyが大きい場合には小さな場合よりも大きくなる第1ゲインG1を設定し、速度偏差ΔVに第1ゲインG1を乗算して反力補正値Crを算出してよい。
これにより、大きな横加速度Gyが発生している状況での走行安定性が高くなる。
(3)ゲイン乗算部51は、車両の車速Vvが高い場合には低い場合よりも小さくなる第2ゲインG2を設定し、速度偏差ΔVに第2ゲインG2を乗算して転舵角補正値Ctを算出してよい。
操向輪34のタイヤゴムの特性上、車速Vvが高くなるほど、操舵開始の直後における横力の変動が少なくなる。
転舵角補正値Ctによって目標転舵角θtrの立ち上がりを遅らせると、車速Vvが高い場合には、実ヨーレイトγaの立ち上がりが遅くなり、車両挙動が緩慢に感じられるおそれがある。
車速Vvが高い場合には低い場合よりも小さな第2ゲインG2を設定することによって、車速Vvが高い場合において車両挙動が緩慢に感じられるのを防止できる。
(4)ゲイン乗算部51は、車両の横加速度Gyが大きい場合には小さな場合よりも小さくなる第2ゲインG2を設定し、速度偏差ΔVに第2ゲインG2を乗算して転舵角補正値Ctを算出してよい。
高い横加速度Gyが発生している状況では、転舵角補正値Ctによって目標転舵角θtrの立ち上がりが遅れることで車両挙動が遅れると、操舵フィーリングが悪化することがある。
そこで、横加速度Gyが大きい場合には小さい場合よりも小さな第2ゲインG2を設定することにより、高い横加速度Gyが発生している状況における操舵フィーリングの悪化を防止できる。
11…コントローラ、16…車速センサ、17…ヨーレイトセンサ、18…加速度センサ、20…プロセッサ、21…記憶装置、22…駆動回路、31…操舵部、31a…ステアリングホイール、31b…コラムシャフト、31c…反力アクチュエータ、31e…操舵角センサ、31f…電流センサ、32…転舵部、32a…ピニオンシャフト、32b…ステアリングギア、32c…ラックギア、32d…ステアリングラック、32e…転舵アクチュエータ、32g…転舵角センサ、32h…電流センサ、33…バックアップクラッチ、34…操向輪、34FL、34FR…左右前輪、40…目標転舵角算出部、41…減算器、42…転舵角サーボ制御部、43…転舵モータ駆動部、44…反力指令値算出部、45…目標ヨー角加速度算出部、45a…横力決定部、45b…目標ヨーレイト算出部、45c、46…微分器、47、52…減算器、48、51…ゲイン乗算部、49…加算器、50…反力モータ駆動部

Claims (7)

  1. 車両の操舵方法であって、
    ステアリングホイールの操舵角を検出し、
    検出された前記操舵角に応じて操向輪の目標転舵角を算出し、
    前記操向輪の実際の転舵角である実転舵角を検出し、
    前記実転舵角と前記目標転舵角とが一致するように前記操向輪を転舵し、
    前記実転舵角、前記目標転舵角又は前記操舵角に基づいて、前記ステアリングホイールに付与する操舵反力の指令値である第1反力指令値を算出し、
    前記車両の実際のヨーレイトである実ヨーレイトを検出し、
    前記第1反力指令値の変化に応じた、前記車両の目標ヨーレイトの変化速度を算出し、
    前記実ヨーレイトの変化速度と前記目標ヨーレイトの変化速度との差である速度偏差を算出し、
    前記速度偏差に応じた反力補正値を前記第1反力指令値に加算して第2反力指令値を算出し、
    前記第2反力指令値に応じた操舵反力を前記ステアリングホイールに付与する、
    ことを特徴とする操舵方法。
  2. 前記車両の車速が高い場合には低い場合よりも大きくなる第1ゲインを設定し、
    前記速度偏差に前記第1ゲインを乗算して前記反力補正値を算出する、
    ことを特徴とする請求項1に記載の操舵方法。
  3. 前記車両の横加速度が大きい場合には小さな場合よりも大きくなる第1ゲインを設定し、
    前記速度偏差に前記第1ゲインを乗算して前記反力補正値を算出する、
    ことを特徴とする請求項1に記載の操舵方法。
  4. 前記検出された操舵角に応じて第1目標転舵角を算出し、
    前記速度偏差に応じた転舵角補正値を前記第1目標転舵角から減算して得られる第2目標転舵角を、前記目標転舵角として算出する、
    ことを特徴とする請求項1~3のいずれか一項に記載の操舵方法。
  5. 前記車両の車速が高い場合には低い場合よりも小さくなる第2ゲインを設定し、
    前記速度偏差に前記第2ゲインを乗算して前記転舵角補正値を算出する、
    ことを特徴とする請求項4に記載の操舵方法。
  6. 前記車両の横加速度が大きい場合には小さな場合よりも小さくなる第2ゲインを設定し、
    前記速度偏差に前記第2ゲインを乗算して前記転舵角補正値を算出する、
    ことを特徴とする請求項4に記載の操舵方法。
  7. 車両の操舵装置であって、
    ステアリングホイールの操舵角を検出する操舵角センサと、
    操向輪の実際の転舵角である実転舵角を検出する転舵角センサと、
    前記車両の実際のヨーレイトである実ヨーレイトを検出するヨーレイトセンサと、
    前記操向輪を転舵する転舵力を発生させる転舵アクチュエータと、
    前記ステアリングホイールに付与する操舵反力を発生させる反力アクチュエータと、
    検出された前記操舵角に応じて前記操向輪の目標転舵角を算出し、前記実転舵角と前記目標転舵角とが一致するように前記転舵アクチュエータを制御し、前記実転舵角、前記目標転舵角又は前記操舵角に基づいて、前記操舵反力の指令値である第1反力指令値を算出し、前記第1反力指令値の変化に応じた、前記車両の目標ヨーレイトの変化速度を算出し、前記実ヨーレイトの変化速度と前記目標ヨーレイトの変化速度との差である速度偏差を算出し、前記速度偏差に応じた反力補正値を前記第1反力指令値に加算して第2反力指令値を算出し、前記第2反力指令値に応じた操舵反力を前記ステアリングホイールに付与するように前記反力アクチュエータを制御するコントローラと、
    を備えることを特徴とする操舵装置。
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