JP7478365B2 - 車両下部構造 - Google Patents

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Description

本発明は、車両下部構造に関する。
従来の車両下部構造の中には、フロントフロアと、該フロントフロアから上方に起立するキックアップ部と、該キックアップ部の上端から車両後方に延びるリヤフロアとを備え、キックアップ部に補強部材を取付けることにより、当該キックアップ部の剛性を高めるようにしているものがある(例えば、特許文献1参照)。
特開2017-124656号公報
しかしながら、上述した従来の車両下部構造は、フロントフロアの下方に車載部材が搭載される構造に適用した場合に、フロントフロアを車両上方に底上げする必要があるので、底上げされたフロントフロアでは、キックアップ部によって十分な捩じり剛性が確保できなくなるという問題を有していた。
本発明はこのような実状に鑑みてなされたものであって、その目的は、フロントフロアパネルの振動を抑制することが可能な車両下部構造を提供することにある。
上記従来技術の有する課題を解決するために、本発明は、車両前後方向に沿って配置されるフロントフロアパネル及びリヤフロアパネルを有し、前記フロントフロアパネルの車両後方側の上面には、車両上方へ延びる段差部が設けられ、該段差部の車両後方側には前記リヤフロアパネルが配置され、前記フロントフロアパネルは、車両内側へ向かって上り傾斜するフロア傾斜面部と、該フロア傾斜面部の車両幅方向内側に位置し、車両幅方向に平坦なフロア中央面部とを有し、前記フロア中央面部の車両下方には車載機器が設けられている車両下部構造において、前記段差部は、車両幅方向に延び、前記フロア中央面部、および前記フロア傾斜面部に沿って配置され、前記フロア中央面部の車両幅方向の中間部には、車両前後方向に延びるフロアトンネル部が設けられ、前記段差部には、車両幅方向で前記フロアトンネル部を跨ぐように配置される段差部補強部材が接合されている。
本発明の車両下部構造においては、フロントフロアパネルの振動を効果的に抑制することができる。
本発明の実施形態に係る車両下部構造において、フロントフロアパネル、リヤフロアパネル、及びフロントフロアパネルに設けられた段差部及びその周辺部を車両内側斜め上方から示す斜視図である。 図1におけるZ部を拡大して示す斜視図である。 図1における段差部の要部を車両上方から見た平面図である。 図3におけるA-A線断面斜視図である。 図3におけるB-B線断面図である。 本発明の実施形態に係る車両下部構造において、下側クロスメンバのサイドシル側接合部及びサイドメンバ側接合部を車両内側斜め下方から示す斜視図である。 本発明の実施形態に係る車両下部構造において、段差部補助部材を拡大して示す斜視図である。 本発明の実施形態に係る車両下部構造において、車載部品とその周辺構造を一部断面にして示す斜視図である。
以下、本発明を図示の実施の形態に基づいて詳細に説明する。
なお、図において、矢印Fr方向は車両前方を示し、矢印I方向は車両幅方向内側を示し、矢印U方向は車両上方を示している。また、矢印X方向は車両幅方向を示し、矢印Y方向は車両前後方向を示している。
図1~図8は本発明の実施形態に係る車両下部構造を示すものである。本実施形態の車両下部構造は、図1~図3に示すように、車両幅方向及び車両前後方向に展開し、車両前後方向に沿って車両前後に配置されるフロントフロアパネル1及びリヤフロアパネル2と、これらフロントフロアパネル1及びリヤフロアパネル2の車両幅方向側部に設けられ、車両前後方向に延びる左右一対のサイドシル3とを有しており、フロントフロアパネル1は、車両上下方向でリヤフロアパネル2よりも低い位置に設けられている。そして、フロントフロアパネル1の車両後方側の上面1aには、車両上方へ延びる段差部4が設けられており、図5に示すように、段差部4の車両後方側の上端4aには、リヤフロアパネル2が配置されており、段差部4の上端4aとリヤフロアパネル2の前端2aとが上下に重ね合わされて接合されている。なお、段差部4の車両前方側の下端4bとフロントフロアパネル1の車両後方側の上面1aとは、上下に重ね合わされて接合されている。
本実施形態のフロントフロアパネル1は、車両幅方向外側に位置し、サイドシル3のサイドシルインナパネル3aと接合するフロア側面部11と、該フロア側面部11より車両幅方向内側に位置し、車両内側へ向かって上り傾斜するフロア傾斜面部12と、該フロア傾斜面部12の車両幅方向内側に位置し、車両幅方向に平坦なフロア中央面部13とを有している。そのため、フロントフロアパネル1は、車両上方へ底上げされた構造となっており、フロア中央面部13は、フロア側面部11及びフロア傾斜面部12よりも高い位置に設けられている。なお、本実施形態のフロントフロアパネル1は、後述するフロアトンネル部を間において、フロア中央面部13、フロア傾斜面部12及びフロア側面部11が左右両側に配置される左右一対の構造となっている。また、サイドシル3は、端部が互いに接合されるフロントサイドシル3Aとリヤサイドシル3Bを有している。
本実施形態の段差部4は、図1~図3に示すように、車両幅方向に延び、フロントフロアパネル1のフロア中央面部13、フロア傾斜面部12及びフロア側面部11に沿って配置されており、車両前方視で略ハット型形状に形成されている。すなわち、段差部4は、フロア中央面部13からフロア傾斜面部12に沿って車両下側へ向かってフロア側面部11まで延びており、フロントフロアパネル1は、フロア中央面部13とフロア傾斜面部12との境界D1、フロア側面部11とフロア傾斜面部12との境界D2で屈折されている。これら境界D1,D2は、車両前後方向に沿って延び、振動入力された場合にフロントフロアパネル1の折れの起点となる部位であるが、段差部4は、当該境界D1,D2の部位を跨って配置されており、フロントフロアパネル1の折れの発生が段差部4によって抑制されるようになっている。
また、本実施形態の段差部4は、図1~図3及び図5に示すように、車両前方側に位置し、車両上下方向に延びる縦壁41と、該縦壁41の車両後方側に位置し、かつ該縦壁41の上部から車両後方へ延びてリヤフロアパネル2と接合する上面42を有しており、車両側方視で車両上方へ突出した凸形状に形成されている。段差部4の縦壁41は、車両内側に位置するフロア中央面部13の配置箇所から車両外側に位置するフロア傾斜面部12及びフロア側面部11の配置箇所まで延びており、車両上下方向に対するフロントフロアパネル1の折れが抑えられるように構成されている。
そして、段差部4の縦壁41の上下寸法は、車両内側に位置するフロア中央面部13の配置箇所の方がフロア傾斜面部12の配置箇所よりも大きく形成されており、縦壁41の上部の位置が高く設定されている。これによって、車両上下方向の剛性が向上した縦壁41が車両外側に位置するフロア側面部11の配置箇所まで連続して配置されることになり、フロア中央面部13、フロア傾斜面部12及びフロア側面部11の剛性も向上するようになっている。
さらに、段差部4の上面42は、フロア傾斜面部12の上部よりも車両内側の位置に形成された屈曲部43を有しており、該屈曲部43により、フロア中央面部13、フロア傾斜面部12及びフロア側面部11の境界D1,D2の部位の屈折形状に対して、剛性を向上させる効果を有するように構成されている。
また、本実施形態の車両下部構造における段差部4は、図1~図4に示すように、フロントフロアパネル1のフロア傾斜面部12及びフロア側面部11に沿って配置される延長部40を有しており、該延長部40は、フロア側面部11の車両後方へ行くほど車両上方に向かって反るように湾曲する湾曲部11aの箇所に設けられている。しかも、延長部40のフロア傾斜面12と重なり合う位置には、車両上下方向に延びるタワー状のシートブラケット5が起立した状態で設けられている。そのため、シートブラケット5は、内側壁部5aの上下寸法よりも外側壁部5bの上下寸法の方が長く、内側壁部5a及び外側壁部5bの下部と前側壁部5cの下部がそれぞれ外側に向かって折り曲げられ、段差部4の上面42及び縦壁41と重ね合わせられるように形成されている。そして、シートブラケット5は、内側壁部5a及び外側壁部5bの下部と前側壁部5cの下部を段差部4の所定位置に設置することによって、段差部4の上面42及び縦壁41にそれぞれ接合されている。
段差部4の上面42に位置するシートブラケット5の接合部は、内側接合部51及び外側接合部52から構成され、内側接合部51は、車両上方視で屈曲部43と重なり合って配置され、外側接合部52は、車両上方視で延長部40と重なり合って配置されている。なお、前側接合部53は、車両前方視で延長部40に位置する縦壁41と重なり合って配置されている。
これによって、段差部4の剛性が向上することになり、振動入力時におけるフロントフロアパネル1の折れ、特にフロア中央面部13とフロア傾斜面部12との境界D1の部位の折れが抑制されるようにしている。
一方、本実施形態の車両下部構造において、段差部4の車両下方には、図4~図6に示すように、車両幅方向に延びる下側クロスメンバ6が設けられており、該下側クロスメンバ6は、車両上方視で段差部4と重なる位置に配置されている。このような下側クロスメンバ6は、車両幅方向中間に位置するメンバ本体部6Aと、該メンバ本体部6Aの車両幅方向外側に位置するメンバ端部6Bとから構成されている。本実施形態の車両下部構造では、当該メンバ端部6Bはメンバ本体部6Aと別部材の端部材を用いて形成されており、メンバ端部6Bの内側端部は、メンバ本体部6Aの外側端部に接合されている。
しかも、下側クロスメンバ6のメンバ端部6Bは、サイドシル3に接合されるサイドシル側接合部61を有するとともに、サイドシル3の車両内側に隣接して配置されたサイドメンバ(フロントサイドメンバ及びリヤサイドメンバ)7に接合されるサイドメンバ側接合部62を有している。そのため、メンバ端部6Bのサイドシル側接合部61及びサイドメンバ側接合部62は、サイドシル3及びサイドメンバ7の形状と対応した形状に屈曲形成されており、これによって、接合するサイドシル3及びサイドメンバ7に重ね合わせることが可能な構造となっている。
このように、下側クロスメンバ6のメンバ端部6Bがメンバ本体部6Aと別部材で形成されていると、メンバ端部6Bの板厚を変更することによりサイドシル側接合部61及びサイドメンバ側接合部62の剛性のコントロールが容易となる上、サイドシル側接合部61やサイドメンバ側接合部62の成形加工が簡単となる。
また、本実施形態の車両下部構造において、下側クロスメンバ6は、図5に示すように、段差部4と組み合わされることにより閉断面部Sが形成されている。そして、下側クロスメンバ6のメンバ端部6Bは、図4及び図6に示すように、車両下方へ向かって膨出するビード形状部63を有し、該ビード形状部63は、段差部4における延長部40の車両上方への凸形状部分44と車両前後方向の位置が一致しており、段差部4と下側クロスメンバ6とで形成される閉断面部Sの閉断面積が大きくなるように構成されている。なお、凸形状部分44は境界D2を跨いで配置されている。
このように下側クロスメンバ6が、サイドシル側接合部61及びサイドメンバ側接合部62においてサイドシル3及びサイドメンバ7と接合され、段差部4と重なる位置関係で閉断面部Sが形成されることによって、高い剛性を有する段差部4が得られるように構成している。
さらに、下側クロスメンバ6のサイドシル側接合部61は、図6に示すように、車両上方に起立する後壁61aを有しており、フロントフロアパネル1が上下に振動した場合に、当該後壁61aがサイドシル側接合部61を支持し、フロア振動を抑制するようにしている。すなわち、サイドシル側接合部61は、車両幅方向の振動に対して高い剛性を有するため、後壁61aとサイドシル3との接合により、車両幅方向及び車両上下方向の2方向の振動に対して高い剛性を有する構造が得られることになる。
なお、サイドシル側接合部61の後壁61aは、メンバ端部6Bの端部材によって形成されている。また、下側クロスメンバ6のメンバ端部6Bに形成されたビード形状部63によって得られる閉断面構造は、サイドシル3と接合される後壁61aによって連続して設けられている。
さらに、本実施形態の車両下部構造において、フロントフロアパネル1の左右一対のフロア中央面部13の間(フロア中央面部13の車両幅方向の中間部)には、図1、図3及び図7に示すように、車両前後方向に延びるフロアトンネル部14が設けられている。そして、段差部4には、車両幅方向でフロアトンネル部14を跨ぐように配置される段差部補強部材8が接合されており、該段差部補強部材8によって、フロアトンネル部14を起点としたフロントフロアパネル1の上下振動を抑制するように構成されている。そのため、段差部補強部材8は、フロアトンネル部14を跨ぐことが可能な車両幅方向長さを有しているとともに、接合する段差部4の縦壁41、上面42及び下端4bと重ね合わせることが可能な屈曲形状の接合部8a,8b,8cを有している。
また、本実施形態の車両下部構造において、フロントフロアパネル1の下方には、図8に示すように、車載機器(例えば、バッテリやガソリンタンクなど)9が設けられている。すなわち、フロントフロアパネル1は、フロアトンネル部14を含むフロア中央面部13の箇所が車両上方へ底上げされ、フロア中央面部13の高さ位置がフロア側面部11及びフロア傾斜面部12よりも車両上方に位置しており、車載機器9は、フロア中央面部13の下方に形成された空間内に収納して搭載可能になっている。しかも、フロア中央面部13の下方の空間内に収納された状態の車載機器9は、車両幅方向で左右両側に位置するフロア傾斜面部12の間に配置されているとともに、車両側方視でサイドシル3のサイドシルインナパネル3aと重なり合うように配置されている。
これにより、フロントフロアパネル1が底上げされた構造であっても、車体の捩じり剛性を向上させ、側突時の衝撃荷重から車載機器9を保護できる構造となっている。
このように、本発明の実施形態に係る車両下部構造では、車両前後方向に沿って配置されるフロントフロアパネル1及びリヤフロアパネル2と、フロントフロアパネル1及びリヤフロアパネル2の車両幅方向側部に設けられ、車両前後方向に延びる左右一対のサイドシル3とを有している。フロントフロアパネル1の車両後方側の上面1aには、車両上方へ延びる段差部4が設けられており、段差部4の車両後方側の上端4aにはリヤフロアパネル2が配置されている。また、フロントフロアパネル1は、車両幅方向外側に位置し、サイドシル3と接合するフロア側面部11と、フロア側面部11より車両幅方向内側に位置し、車両内側へ向かって上り傾斜するフロア傾斜面部12と、フロア傾斜面部12の車両幅方向内側に位置し、車両幅方向に平坦なフロア中央面部13とを有している。しかも、本実施形態の車両下部構造における段差部4は、車両幅方向に延び、フロア中央面部13、フロア傾斜面部12及びフロア側面部11に沿って配置されている。
したがって、本実施形態の車両下部構造においては、段差部4がフロントフロアパネル1のフロア中央面部13からフロア傾斜面部12及びフロア側面部11に渡って車両幅方向に延び、フロア傾斜面部12及びフロア側面部11まで延長されているので、フロントフロアパネル1が底上げされた構造であっても、フロントフロアパネル1の捩じり剛性を向上させることが可能となり、フロア傾斜面部12及びフロア側面部11が車両内側に屈折する振動入力時の捩じり振動を抑制することができる。
特に、フロア中央面部13とフロア傾斜面部12との境界D1の部位、及びフロア傾斜面部12とフロア側面部11との境界D2の部位では、フロントフロアパネル1が屈曲しており、振動入力された場合に、当該境界D1,D2の部位が折れの起点となる。したがって、本発明の車両下部構造では、段差部4をフロア傾斜面部12及びフロア側面部11まで車両幅方向に延ばすことにより、段差部4が折れ起点となる部位を跨って配置され、折れ起点となる部位に存在することになるので、振動入力時のフロア傾斜面部12及びフロア側面部11の車両内側への折れの発生を抑制できる。
また、本実施形態の車両下部構造において、段差部4は、車両前方側に位置し、車両上下方向に延びる縦壁41と、縦壁41の車両後方側に位置し、リヤフロアパネル2と接合する上面42を有している。したがって、本実施形態の車両下部構造では、段差部4の縦壁41が、車両内側に位置するフロア中央面部13の配置箇所から車両外側に位置するフロア傾斜面部12及びフロア側面部11の配置箇所まで延びているので、振動入力時の車両上下方向に対するフロントフロアパネル1の折れを効果的に抑制することができる。
しかも、本実施形態の車両下部構造において、段差部4の上面42は、フロア傾斜面部12の上部よりも車両内側の位置に形成された屈曲部43を有しているので、フロントフロアパネル1のフロア中央面部13、フロア傾斜面部12及びフロア側面部11の屈折形状部分の剛性を向上させることができる。
そして、本実施形態の車両下部構造において、段差部4は、フロア傾斜面部12及びフロア側面部11に沿って配置される延長部40を有しており、延長部40のフロア傾斜面12と重なり合う位置には、シートブラケット5が設けられている。シートブラケット5は、段差部4の上面42及び縦壁41に接合されており、段差部4の上面42に位置するシートブラケット5の接合部は、内側接合部51及び外側接合部52から構成されており、内側接合部51は、車両上方視で屈曲部43と重なり合って配置され、外側接合部52は、車両上方視で延長部40と重なり合って配置されている。
したがって、本実施形態の車両下部構造では、シートブラケット5の内側接合部51及び外側接合部52がそれぞれ対応する屈曲部43と延長部40で段差部4に接合されることになるので、段差部4の剛性を向上させることができ、振動入力時において、フロントフロアパネル1のフロア中央面部13及びフロア傾斜面部12の折れをより一層抑制することができる。
さらに、本実施形態の車両下部構造において、段差部4の車両下方には、車両幅方向に延びる下側クロスメンバ6が設けられており、下側クロスメンバ6は、車両上方視で段差部4と重なる位置に配置されている。しかも、下側クロスメンバ6は、サイドシル3に接合されるサイドシル側接合部61を有するとともに、サイドシル3の車両内側に隣接して配置されたサイドメンバ7に接合されるサイドメンバ側接合部62を有している。また、下側クロスメンバ6は、段差部4と組み合わされることにより閉断面部Sが形成されている。
したがって、本実施形態の車両下部構造では、下側クロスメンバ6が、サイドシル側接合部61及びサイドメンバ側接合部62においてサイドシル3及びサイドメンバ7と接合され、段差部4と重なる位置関係で閉断面部Sが形成されているので、段差部4の剛性を更に向上させることができる。
そして、本実施形態の車両下部構造において、サイドシル側接合部61は、車両上方に起立する後壁61aを有しているので、フロントフロアパネル1が上下に振動した場合に、後壁61aでサイドシル側接合部61を支持することができ、フロア振動を効果的に抑制できる。すなわち、本実施形態の車両下部構造は、サイドシル側接合部61は車両幅方向の振動に対して高い剛性を有することになるので、後壁61aとサイドシル3との接合により、車両幅方向及び車両上下方向の2方向の振動に対して高い剛性を得ることができる。
また、本実施形態の車両下部構造において、フロア中央面部13の車両幅方向の中間部には、車両前後方向に延びるフロアトンネル部14が設けられ、段差部4には、車両幅方向でフロアトンネル部14を跨ぐように配置される段差部補強部材8が接合されているので、段差部補強部材8によって、段差部4の剛性を高めることができるとともに、フロアトンネル部14を起点としたフロントフロアパネル1の上下振動を抑制することができる。
以上、本発明の実施の形態につき述べたが、本発明は既述の実施の形態に限定されるものではなく、本発明の技術的思想に基づいて各種の変形及び変更が可能である。
例えば、既述の実施形態の下側クロスメンバ6は、メンバ端部6Bがメンバ本体部6Aと別部材で形成されているが、メンバ本体部6Aとメンバ端部6Bが同じ部材によって一体成形されていても良い。
1 フロントフロアパネル
1a 上面
2 リヤフロアパネル
2a 前端
3 サイドシル
4 段差部
4a 上端
4b 下端
5 シートブラケット
5a 内側壁部
5b 外側壁部
5c 前側壁部
6 下側クロスメンバ
6A メンバ本体部
6B メンバ端部
7 サイドメンバ
8 段差部補強部材
11 フロア側面部
12 フロア傾斜面部
13 フロア中央面部
14 フロアトンネル部
40 段差部の延長部
41 段差部の縦壁
42 段差部の上面
43 湾曲部
51 内側接合部
52 外側接合部
53 前側接合部
61 サイドシル側接合部
61a 後壁
62 サイドメンバ側接合部
63 ビード形状部
S 閉断面部

Claims (7)

  1. 車両前後方向に沿って配置されるフロントフロアパネル及びリヤフロアパネルを有し、
    前記フロントフロアパネルの車両後方側の上面には、車両上方へ延びる段差部が設けられ、該段差部の車両後方側には前記リヤフロアパネルが配置され、
    前記フロントフロアパネルは、車両内側へ向かって上り傾斜するフロア傾斜面部と、該フロア傾斜面部の車両幅方向内側に位置し、車両幅方向に平坦なフロア中央面部とを有し、前記フロア中央面部の車両下方には車載機器が設けられている車両下部構造において、
    前記段差部は、車両幅方向に延び、前記フロア中央面部、および前記フロア傾斜面部に沿って配置され、
    前記フロア中央面部の車両幅方向の中間部には、車両前後方向に延びるフロアトンネル部が設けられ、前記段差部には、車両幅方向で前記フロアトンネル部を跨ぐように配置される段差部補強部材が接合されていることを特徴とする車両下部構造。
  2. 前記段差部補強部材は、前記段差部の下端と接合されることを特徴とする請求項1に記載の車両下部構造。
  3. 前記段差部補強部材は、前記段差部の上面に接合されることを特徴とする請求項1に記載の車両下部構造。
  4. 前記段差部は、車両前方側に位置し、車両上下方向に延びる縦壁と、該縦壁の車両後方側に位置し、前記リヤフロアパネルと接合する上面を有し、前記段差部の前記上面は、前記フロア傾斜面部の上部よりも車両内側の位置に形成された屈曲部を有していることを特徴とする請求項1に記載の車両下部構造。
  5. 前記段差部は、前記フロア傾斜面部に沿って配置される延長部を有しており、該延長部の前記フロア傾斜面と重なり合う位置には、シートブラケットが設けられ、前記シートブラケットは、前記段差部の前記上面及び前記縦壁に接合され、前記上面に位置する前記シートブラケットの接合部は、内側接合部及び外側接合部から構成され、前記内側接合部は、車両上方視で前記屈曲部と重なり合って配置され、前記外側接合部は、車両上方視で前記延長部と重なり合って配置されていることを特徴とする請求項4に記載の車両下部構造。
  6. 前記段差部の車両下方には、車両幅方向に延びる下側クロスメンバが設けられ、該下側クロスメンバは、車両上方視で前記段差部と重なる位置に配置され、かつ、前記下側クロスメンバは、サイドシルに接合されるサイドシル側接合部を有するとともに、前記サイドシルの車両内側に隣接して配置されたサイドメンバに接合されるサイドメンバ側接合部を有し、前記下側クロスメンバは、前記段差部と組み合わされることにより閉断面部が形成されていることを特徴とする請求項1~5のいずれかに記載の車両下部構造。
  7. 前記サイドシル側接合部は、車両上方に起立する後壁を有していることを特徴とする請求項6に記載の車両下部構造。
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