JP7471059B2 - 加工装置及び加工方法 - Google Patents

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Description

本発明は、加工装置及び加工方法に関する。
半導体ウェーハや樹脂パッケージ基板など板状の被加工物にミクロン単位の精度で切削ブレードを切り込ませ、切削溝を形成する加工装置(ダイサー)が知られている(例えば、特許文献1参照)。通常、被加工物は板状であり、平坦なチャックテーブルに直接、又はダイシングテープを介して固定され、切削される。チャックテーブルの保持面(上面)から切削ブレードの先端(下端)までの高さがミクロン単位で制御され、被加工物に所定の深さの溝を形成したり、ダイシングテープを数十ミクロン切り残してダイシングしたりする。チャックテーブルは面内高さばらつきが例えば5~10um以内に形成されていて、切削中の切削ブレードの高さは基本的には常に一定に制御される。
しかしながら、例えば、被加工物の断面円弧状の円弧面に同じ切り込み深さの切削溝を形成したい、という要望が近年増えている。この種の加工が要望される被加工物は、超音波診断装置のプローブに搭載される超音波振動子(ピエゾ素子)などであり、コンベックス型と呼ばれるプローブの円弧面の尾根に沿って細い加工痕である溝を狭い間隔で形成したいという要望がある(例えば特許文献2参照)。
特開2009-27052号公報 特許第6091755号公報
例えば、特許文献1に示された加工装置は、平坦なチャックテーブルに断面円弧状の円弧面を有する被加工物を固定して加工する場合、円弧面の高さの変化に合わせて切削ブレードの高さを変動させる必要があり、また円弧面の曲率の中心に向かって溝を形成する事も出来ないという課題が有った。
本発明は、かかる問題点に鑑みてなされたものであり、その目的は、断面円弧状の円弧面に円弧面の曲率の中心に向かって加工痕を形成することができる加工装置及び加工方法を提供することである。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明の加工装置は、被加工物の外表面のうちの断面円弧状の円弧面を加工する加工装置であって、被加工物を固定するチャックテーブルと、チャックテーブルに固定された被加工物に加工痕を形成する加工ユニットと、X方向に該チャックテーブルと該加工ユニットとを相対的に移動させる加工送りユニットと、X方向と直交するY方向に該チャックテーブルと該加工ユニットとを相対的に移動させる割り出し送りユニットと、該加工ユニットをX方向とY方向との双方と直交するZ方向に切り込み送りさせる切り込み送りユニットと、各構成要素を制御する制御ユニットと、を備え、該チャックテーブルは、該円弧面を露出した被加工物が、X方向の軸心を回転軸として回転可能に固定されるとともに、該円弧面がなす円の中心が該回転軸と一致させて該被加工物を固定する固定部を有し、該固定部は、該被加工物の外表面のうちの円弧面に連なる端面に設けられた穴に挿入されることで、該被加工物を固定するロッドを備え、該制御ユニットは、該円弧面の尾根がX方向に沿って該固定部に固定された被加工物の該円弧面に、該加工ユニットでX方向に沿った該加工痕を形成した後、該固定部を所定角度回転させることを特徴とする。
本発明の加工装置は、被加工物の外表面のうちの断面円弧状の円弧面を加工する加工装置であって、被加工物を固定するチャックテーブルと、チャックテーブルに固定された被加工物に加工痕を形成する加工ユニットと、X方向に該チャックテーブルと該加工ユニットとを相対的に移動させる加工送りユニットと、X方向と直交するY方向に該チャックテーブルと該加工ユニットとを相対的に移動させる割り出し送りユニットと、該加工ユニットをX方向とY方向との双方と直交するZ方向に切り込み送りさせる切り込み送りユニットと、各構成要素を制御する制御ユニットと、を備え、該チャックテーブルは、該円弧面を露出した被加工物が、X方向の軸心を回転軸として回転可能に固定されるとともに、該円弧面がなす円の中心が該回転軸と一致させて該被加工物を固定する固定部を有し、該固定部は、該被加工物を保持しかつ該X方向の端の端面に穴を設けた保持ユニットと、該穴に挿入されることで該被加工物を固定するロッドを備え、該制御ユニットは、該円弧面の尾根がX方向に沿って該固定部に固定された被加工物の該円弧面に、該加工ユニットでX方向に沿った該加工痕を形成した後、該固定部を所定角度回転させることを特徴とする
前記加工装置では、該加工ユニットが、Y方向に軸心を有し、切削ブレードが装着されるスピンドルを備える切削ユニットであり、該加工ユニットの切削ブレードを切り込み送り方向に移動させ、該切削ブレードの先端を接触させる基準面を有する基準ベースと、該基準面と該固定部に固定された被加工物の該円弧面の上端との高さの差を測定する高さ測定器と、を備え、該基準面の高さに基づいて、該切削ブレードの先端と該円弧面の高さを割り出し、該円弧面への該切削ブレードの切り込み深さを制御しても良い。
本発明の加工方法は、前記加工装置を用いて、被加工物の外表面のうちの断面円弧状の該円弧面に加工痕を形成する加工方法であって、該チャックテーブルに、該円弧面の尾根がX方向に沿うように、被加工物を該固定部に回転可能に固定する被加工物固定ステップと、該チャックテーブルに固定された被加工物の該円弧面にX方向に沿って加工痕を形成する加工ステップと、加工ステップ実施後、被加工物を該所定角度回転させる回転ステップと、該加工ステップ及び回転ステップ実施後、該チャックテーブルから被加工物を離脱させる被加工物離脱ステップと、を備えることを特徴とする。
本願発明は、断面円弧状の円弧面に円弧面の曲率の中心に向かって溝を形成することができるという効果を奏する。
図1は、実施形態1に係る加工装置の構成例を示す斜視図である。 図2は、図1に示された加工装置のチャックテーブルの構成例を示す斜視図である。 図3は、図2に示されたチャックテーブルの固定部及び回転駆動部の構成例を示す斜視図である。 図4は、図3に示された被加工物の円弧面と回転駆動部の回転軸との位置関係を示す被加工物の端面図である。 図5は、実施形態1に係る加工方法の流れを示すフローチャートである。 図6は、図5に示された加工方法の最初の加工ステップを示す被加工物の端面図である。 図7は、図5に示された加工方法の複数回繰り返された後の加工ステップを示す被加工物の端面図である。 図8は、図5に示された加工方法の複数回繰り返された後の加工ステップで切削溝が形成された被加工物の平面図である。 図9は、図8に示された被加工物が図5に示された加工方法の回転ステップで所定角度回転された被加工物の平面図である。 図10は、図9に示された被加工物の円弧面に加工ステップで切削溝が形成された被加工物の平面図である。 図11は、図5に示された加工方法の最後の加工ステップ後の被加工物の端面図である。 図12は、実施形態2に係る加工装置のチャックテーブルの固定部及び回転駆動部の構成例を示す斜視図である。
本発明を実施するための形態(実施形態)につき、図面を参照しつつ詳細に説明する。以下の実施形態に記載した内容により本発明が限定されるものではない。また、以下に記載した構成要素には、当業者が容易に想定できるもの、実質的に同一のものが含まれる。さらに、以下に記載した構成は適宜組み合わせることが可能である。また、本発明の要旨を逸脱しない範囲で構成の種々の省略、置換又は変更を行うことができる。
〔実施形態1〕
本発明の実施形態1に係る加工装置及び加工方法を図面に基づいて説明する。図1は、実施形態1に係る加工装置の構成例を示す斜視図である。図2は、図1に示された加工装置のチャックテーブルの構成例を示す斜視図である。図3は、図2に示されたチャックテーブルの固定部及び回転駆動部の構成例を示す斜視図である。図4は、図3に示された被加工物の円弧面と回転駆動部の回転軸との位置関係を示す被加工物の端面図である。図5は、実施形態1に係る加工方法の流れを示すフローチャートである。
(被加工物)
実施形態1に係る図1に示す加工装置1は、被加工物200の外表面206のうちの円弧面201を切削ブレード21で切削加工(加工に相当)して、円弧面201に複数の加工痕である切削溝210(図1中に点線で示す)を形成する切削装置である。実施形態1では、被加工物200は、超音波診断装置のプローブに搭載されるものであり、超音波振動子(ピエゾ素子)により構成されている。被加工物200は、図2及び図3に示すように、外表面206に断面円弧状の円弧面201が形成されている。円弧面201は、被加工物200の外周方向に凸の円弧状に形成され、尾根の方向に断面形状が一定に形成されている。なお、尾根の方向とは、円弧面201の曲率の中心と平行な方向である。
また、実施形態1では、被加工物200は、円弧面201の両端に連なり、それぞれ平坦に形成されているとともに、互いに円弧面201の曲率の中心と平行な一対の側面202と、円弧面201及び一対の側面202に連なり、それぞれ平坦に形成されているとともに、互いに平行な一対の端面203と、一対の側面202及び一対の端面203に連なった円弧面201の曲率の中心と平行な平坦な底面204とを備える。これらの一対の側面202と、一対の端面203と、底面204は、円弧面201とともに、被加工物200の外表面206を構成する。被加工物200は、各端面203に被加工物200を位置決めするための穴205を設けている。実施形態1では、穴205は、平研形状が円形に形成され、各端面203に間隔をあけて2つ設けられている。
(加工装置)
実施形態1に係る加工装置1は、図1に示すように、被加工物200を固定するチャックテーブル10と、水平方向と平行なY方向に軸心を有し、チャックテーブル10に固定された被加工物200に切削水を供給しながら切削加工する加工工具である切削ブレード21が装着されるスピンドル22を備える加工ユニット20と、チャックテーブル10に固定された被加工物200を撮像する撮像ユニット30と、チャックテーブル10と加工ユニット20とを相対的に移動させる移動手段である移動ユニット40と、各構成要素を制御する制御ユニット100とを少なくとも有する。
移動ユニット40は、チャックテーブル10を鉛直方向と平行なZ方向と平行な軸心回りに回転する図示しない回転駆動源と、Y方向と直交しかつ水平方向と平行なX方向にチャックテーブル10と加工ユニット20とを相対的に移動させる加工送りユニット41と、Y方向にチャックテーブル10と加工ユニット20とを相対的に移動させる割り出し送りユニット42と、加工ユニット20をX方向とY方向との双方と直交するZ方向に切り込み送りさせる切り込み送りユニット43とを少なくとも備える。
チャックテーブル10は、図1及び図2に示すように、回転駆動源に支持される円板状のテーブル本体11と、テーブル本体11上に設けられた固定部12と、テーブル本体11上に設けられた回転駆動部13とを備える。テーブル本体11は、上面が平坦に形成され、水平方向と平行に配置される。テーブル本体11は、上面から凹の凹部111が設けられている。
固定部12は、図2及び図3に示すように、支持部材121と、一対の軸本体123とを備える。支持部材121が直線状に形成され、長手方向がテーブル本体11の径方向と平行に配置されている。また、支持部材121は、長手方向の中央部がテーブル本体11の凹部111に重なる位置に配置されている。実施形態1では、長手方向の両端部の厚みよりも中央部の厚みが厚く形成されている。
一対の軸本体123は、それぞれ、ロッド124が固定されている。一対の軸本体123は、ロッド124が互いに相対するように支持部材121の両端部に取り付けられている。ロッド124は、軸本体123よりも細い円柱状に形成され、外径が穴205の内径と等しい。
また、ロッド124は、各軸本体123に2つ設けられている。固定部12は、一対の軸本体123のロッド124が支持部材121上に底面204が重ねられた被加工物200の穴205に挿入されることで、被加工物200を固定する。また、固定部12は、一対の軸本体123のロッド124が穴205から抜け出ることで、被加工物200の固定を解除し、被加工物200がチャックテーブル10から離脱することを許容する。なお、本発明では、ロッド124は、軸本体123に着脱自在でも良く、被加工物200にロッド124を固定してからロッド124を軸本体123に固定してもいい。または、ロッド124は、軸本体123に対して進退自在でも良く、その場合、被加工物200を支持部材121に載置し、被加工物200の穴205に124を挿入しても良い。また、図2では、被加工物200より軸本体123の方が上端が高い位置に配置されているが、実際には、切削ブレード21が軸本体123に衝突しないよう、軸本体123は被加工物200よりも上端が低くなるよう形成されているのが望ましい。
回転駆動部13は、固定部12を回転軸であるX方向と平行な軸心131(図2及び図3に一点鎖線で示す)回りに回転するものである。回転駆動部13は、図2に示すように、固定部12をテーブル本体11に軸心131回りに回転自在に支持する一対の軸受ユニット132と、固定部12を軸心131回りに回転するモータ133とを備える。
軸受ユニット132は、軸本体123と1対1で対応して設けられている。軸受ユニット132は、テーブル本体11に取り付けられて、対応する軸本体123を軸心131回りに回転自在に支持する。モータ133は、テーブル本体11に取り付けられ、一方の軸本体123を軸心131回りに回転させる。また、実施形態1では、モータ133は、一方の軸受ユニット132とともにテーブル本体11に取り付けられる防水カバー134により覆われている。防水カバー134は、切削水がモータ133に付着することを規制するものである。
チャックテーブル10は、固定部12により被加工物200を固定することで、円弧面201を露出した状態で被加工物200を固定する。チャックテーブル10は、被加工物200を固定した固定部12を軸心131回りに回転することで、被加工物200を軸心131を回転軸として回転可能に固定する。このように、円弧面201を露出した被加工物200が、軸心131を回転軸として回転可能に固定部12に固定される。また、チャックテーブル10では、図4に示すように、円弧面201の曲率の中心が被加工物200の回転軸である軸心131となっている。このために、チャックテーブル10は、軸心131回りに被加工物200を固定した固定部12を回転しても、被加工物200の円弧面201の上端のZ方向の位置即ち高さが変化しない。
加工ユニット20は、チャックテーブル10に固定された被加工物200を切削加工して、被加工物200に切削溝210を形成する切削ユニットである。加工ユニット20は、切削ブレード21と、切削ブレード21が装着されるスピンドル22と、スピンドル22を回転自在に支持し割り出し送りユニット42によりY方向に移動自在に設けられかつ切り込み送りユニット43によりZ方向に移動自在に設けられたスピンドルハウジング23とを備えるものである。加工ユニット20は、チャックテーブル10に保持された被加工物200に対して、割り出し送りユニット42によりY方向に移動自在に設けられ、かつ、切り込み送りユニット43によりZ方向に移動自在に設けられている。
加工ユニット20は、割り出し送りユニット42及び切り込み送りユニット43により、チャックテーブル10のテーブル本体11の上面の任意の位置に切削ブレード21を位置付け可能となっている。切削ブレード21は、略リング形状を有する極薄の切削砥石である。スピンドル22は、切削ブレード21を回転させることで被加工物200を切削加工する。スピンドルハウジング23は、スピンドル22を軸心回りに回転自在に収容している。加工ユニット20は、スピンドル22に切削ブレード21を装着することにより、切削ブレード21を回転可能に保持する。加工ユニット20のスピンドル22及び切削ブレード21の軸心は、Y方向と平行に設定されている。
撮像ユニット30は、加工ユニット20と一体的に移動するように、加工ユニット20に固定されている。撮像ユニット30は、チャックテーブル10に保持された切削前の被加工物200の分割すべき領域を撮像する撮像素子を備えている。撮像素子は、例えば、CCD(Charge-Coupled Device)撮像素子又はCMOS(Complementary MOS)撮像素子である。撮像ユニット30は、チャックテーブル10に保持された被加工物200を撮像して、被加工物200と切削ブレード21との位置合わせを行なうアライメントを遂行するため等の画像を得、得た画像を制御ユニット100に出力する。
加工送りユニット41は、チャックテーブル10及び回転駆動源を支持した図1に示す移動プレート14をX方向に移動させることで、チャックテーブル10と加工ユニット20とを相対的にX方向に沿って加工送りするものである。割り出し送りユニット42は、加工ユニット20を割り出し送り方向であるY方向に移動させることで、チャックテーブル10と加工ユニット20とを相対的にY方向に沿って割り出し送りするものである。切り込み送りユニット43は、加工ユニット20を切り込み送り方向であるZ方向に移動させることで、チャックテーブル10と加工ユニット20とを相対的にZ方向に沿って切り込み送りするものである。
加工送りユニット41、割り出し送りユニット42及び切り込み送りユニット43は、軸心回りに回転自在に設けられた周知のボールねじ、ボールねじを軸心回りに回転させる周知のモータ及びチャックテーブル10又は加工ユニット20をX方向、Y方向又はZ方向に移動自在に支持する周知のガイドレールを備える。
また、加工装置1は、チャックテーブル10のX方向の位置を検出するため図示しないX方向位置検出ユニットと、加工ユニット20のY方向の位置を検出するための図示しないY方向位置検出ユニットと、加工ユニット20のZ方向の位置を検出するためのZ方向位置検出ユニットとを備える。X方向位置検出ユニット及びY方向位置検出ユニットは、X方向、又はY方向と平行なリニアスケールと、読み取りヘッドとにより構成することができる。Z方向位置検出ユニットは、モータのパルスで加工ユニット20のZ方向の位置を検出する。X方向位置検出ユニット、Y方向位置検出ユニット及びZ方向位置検出ユニットは、チャックテーブル10のX方向、加工ユニット20のY方向又はZ方向の位置を制御ユニット100に出力する。
また、加工装置1は、基準ベース50と、図示しない基準位置検出手段と、高さ測定器60とを備える。実施形態1では、基準ベース50は、移動プレート14に取り付けられている。基準ベース50は、水平方向に沿って平坦な基準面51を有する。
基準位置検出手段は、切削ブレード21の切り刃の下端が基準面51に接触する切削ブレード21のZ方向の基準位置を検出するものである。実施形態では、基準位置検出手段は、切り込み送り方向であるZ方向に移動された切削ブレード21が基準面51に接触した時の切削ブレード21と基準ベース50との電気的な導通を検出する。基準位置検出手段は、切削ブレード21と基準ベース50との電気的な導通を検出すると、導通を検出したことを示す信号を制御ユニット100に出力し、制御ユニット100が信号を受信した時のZ方向位置検出ユニットの検出結果を基準位置として検出する。このように、基準面51は、加工ユニット20の切削ブレード21を切り込み送り方向であるZ方向に移動させ、切削ブレード21の切り刃の下端を接触させるものである。
高さ測定器60は、基準面51と、固定部12に固定された被加工物200の円弧面201の上端との高さの差を測定するものである。実施形態1では、高さ測定器60は、撮像ユニット30と同様に加工ユニット20と一体的に移動するように、加工ユニット20に固定されている。
高さ測定器60は、基準面51及び固定部12に固定された被加工物200の円弧面201の上端に向けてレーザー光を照射し、レーザー光の反射光を受光することで、基準面51及び固定された被加工物200の円弧面201の上端までの距離を検出して検出結果を制御ユニット100に出力する。制御ユニット100は、Z方向位置検出ユニットの検出結果を参照して、高さ測定器60の検出結果に基づいて、基準面51及び被加工物200の円弧面201の上端のZ方向の位置を検出する。なお、実施形態1では、高さ測定器60は、レーザー光を照射して距離を検出する非接触式のセンサであるが、本発明では、レーザー光を照射するものに限定されない。本発明では、高さ測定器60は、基準面51及び被加工物200の円弧面201の上端に接触するプローブを備えて、これらのZ方向の位置を検出する、所謂接触式のセンサでも良い。なお、本発明では、高さ測定器60としてカメラを使ってもよく、その場合ピント調整等を用いて高さであるZ軸方向の位置を検出しても良い。
制御ユニット100は、加工装置1の上述した構成要素をそれぞれ制御して、被加工物200に対する加工動作を加工装置1に実施させるものである。なお、制御ユニット100は、CPU(central processing unit)のようなマイクロプロセッサを有する演算処理装置と、ROM(read only memory)又はRAM(random access memory)のようなメモリを有する記憶装置と、入出力インターフェース装置とを有するコンピュータである。制御ユニット100の演算処理装置は、記憶装置に記憶されているコンピュータプログラムに従って演算処理を実施して、加工装置1を制御するための制御信号を、入出力インターフェース装置を介して加工装置1の上述した構成要素に出力する。
また、制御ユニット100は、加工動作の状態や画像などを表示する液晶表示装置などにより構成される表示ユニット101及びオペレータが加工内容情報などを登録する際に用いる入力ユニット102と図示しない報知ユニットに接続されている。入力ユニット102は、表示ユニット101に設けられたタッチパネルにより構成される。報知ユニットは、音と光の少なくとも一方を発して、加工装置のオペレータに報知する。
実施形態1に係る加工方法は、加工装置1を用いて、被加工物200の外周の断面円弧状の円弧面201に尾根と平行な切削溝210を円弧面201の周方向に等間隔に形成する方法である。また、実施形態1に係る加工方法は、被加工物200の円弧面201に軸心131に対して直交する断面において、軸心131に向って延びた切削溝210を形成する方法である。
実施形態1に係る加工方法は、図5に示すように、被加工物固定ステップST1と、加工ステップST2と、回転ステップST4と、被加工物離脱ステップST5とを備える。
(被加工物固定ステップ)
被加工物固定ステップST1は、チャックテーブル10に、円弧面201の尾根がX方向に沿うように、被加工物200を固定部12に軸心131回りに回転可能に固定するステップである。被加工物固定ステップST1では、入力ユニット102を介して加工内容情報を制御ユニット100が受け付けて記憶装置に記憶し、チャックテーブル10がオペレータなどにより回転駆動源上に設置される。なお、加工内容情報は、切削溝210の幅、互いに隣り合う切削溝210間の距離、各切削溝210の円弧面201から溝底までの深さ、及びこれらの許容値、切削溝210の数を含む。
被加工物固定ステップST1は、固定部12の支持部材121上に被加工物200の底面204を載置し、加工装置1のロッド124を伸張させて、ロッド124を穴205に侵入させて、被加工物200が、チャックテーブル10の固定部12に固定される。こうして、被加工物固定ステップST1では、チャックテーブル10の固定部12には、円弧面201の円周面が成す円の中心が固定部12の回転軸である軸心131に一致させて被加工物200を固定する。
被加工物固定ステップST1では、加工装置1が基準ベース50の基準面51上に加工ユニット20の切削ブレード21を位置付け、切削ブレード21をZ方向に沿って下降させて基準面51に接触させて、制御ユニット100が基準位置を検出して、記憶装置に記憶する。被加工物加工ステップST2では、加工装置1が、基準ベース50の基準面51上に高さ測定器60を位置付け、高さ測定器60で基準面51までの距離を測定して、制御ユニット100が高さ測定器60及びZ方向位置検出ユニットの検出結果等から基準面51のZ方向の位置を検出して、記憶装置に記憶する。
被加工物固定ステップST1では、加工装置1が、チャックテーブル10に固定された被加工物200の円弧面201の上端の上方に高さ測定器60を位置付け、高さ測定器60で円弧面201の上端までの距離を測定して、制御ユニット100が高さ測定器60及びZ方向位置検出ユニットの検出結果等から円弧面201の上端のZ方向の位置を検出して、記憶装置に記憶する。こうして、被加工物固定ステップST1では、制御ユニット100は、高さ測定器60で基準面51までの距離を測定することで、基準面51のZ方向の位置に基づいて、被加工物200の円弧面201の上端のZ方向の位置を割り出す。被加工物固定ステップST1では、制御ユニット100が基準面51のZ方向の位置と被加工物200の円弧面201の上端のZ方向の位置とから基準面51と被加工物200の円弧面201の上端との高さの差を検出する。
被加工物固定ステップST1では、加工装置1がチャックテーブル10に固定された被加工物200の上方に撮像ユニット30を位置付け、撮像ユニット30にチャックテーブル10上の被加工物200を撮像させ、回転駆動源を制御して、被加工物200の円弧面201の尾根即ち回転駆動部13の回転軸である軸心131をX方向と平行に位置付ける被加工物200と切削ブレード21との位置合わせを行うアライメントを遂行する。
(加工ステップ、回転ステップ)
図6は、図5に示された加工方法の最初の加工ステップを示す被加工物の端面図である。図7は、図5に示された加工方法の複数回繰り返された後の加工ステップを示す被加工物の端面図である。図8は、図5に示された加工方法の複数回繰り返された後の加工ステップで切削溝が形成された被加工物の平面図である。図9は、図8に示された被加工物が図5に示された加工方法の回転ステップで所定角度回転された被加工物の平面図である。図10は、図9に示された被加工物の円弧面に加工ステップで切削溝が形成された被加工物の平面図である。図11は、図5に示された加工方法の最後の加工ステップ後の被加工物の端面図である。
加工ステップST2は、チャックテーブル10に固定された被加工物200の円弧面201にX方向に沿って切削溝210を形成するステップである。加工ステップST2では、チャックテーブル10に固定された被加工物200の最初に切削溝210が形成される位置が円弧面201の上端に位置するように、軸心回りに固定部12を回転する。
加工ステップST2では、加工ユニット20の切削ブレード21に切削水を供給しながらスピンドル22で切削ブレード21を回転させるとともに、切削ブレード21に対して被加工物200の最初に切削溝210が形成される位置がX方向に並ぶ位置に、切削ブレード21に対して被加工物200を位置付ける。
加工ステップST2では、入力ユニット102から加工開始指示を受け付けると、基準位置、基準面51のZ方向の高さ、被加工物200の円弧面201の上端のZ方向の位置及びZ方向位置検出ユニットの検出結果等に基づいて、切り込み送りユニット43を制御して、加工ユニット20の切削ブレード21の切り刃の下端を、加工内容情報で定められた深さの切削溝210を形成できるZ方向の位置に位置付ける。こうして、加工ステップST2では、加工装置1が基準面51のZ方向の位置に基づいて、切削ブレード21の切り刃の下端と円弧面201のZ方向の位置を割り出し、円弧面201への切削ブレード21の切り込み深さを制御する。加工ステップST2では、加工装置1が、チャックテーブル10を加工送りユニット41でX方向の一方向に切削ブレード21に近付く方向に移動させて、図6に示すように、切削ブレード21を被加工物200の円弧面201に切り込ませて、切削溝210を形成する。
加工方法では、加工装置1が切削溝210を被加工物200のX方向の全長に亘って形成すると、加工内容情報で定められた全ての切削溝210を形成したか否かを判定する(ステップST3)。加工方法では、加工内容情報で定められた全ての切削溝210を形成していないと判定する(ステップST3:No)と、回転ステップST4に進む。
回転ステップST4は、加工ステップST2実施後、被加工物200を所定角度回転させるステップである。回転ステップST4では、加工装置1が、切削ブレード21を円弧面201に接触しなくなるZ方向の位置まで一旦上昇させる。また、回転ステップST4では、加工装置1が、回転駆動部13で被加工物200を、所定角度として、形成済の切削溝210と次に形成する切削溝210との間隔が加工内容情報で定められた切削溝210間の間隔となる角度回転させて、加工ステップST2に戻る。こうして、回転ステップST4では、制御ユニット100は、円弧面201の尾根がX方向に沿って固定部12に固定された被加工物200の円弧面201に、加工ユニット20でX方向に沿った切削溝210を形成した後、固定部12を所定角度回転させる。
2回目以降の加工ステップST2では、加工装置1がチャックテーブル10をX方向の前述した一方向の逆向きの他方向に移動した後、回転中の切削ブレード21に対して被加工物200の次に切削溝210が形成される位置がX方向に並ぶ位置に、切削ブレード21に対して被加工物200を位置付ける。2回目以上の加工ステップST2では、最初の加工ステップST2と同様に、切り込み送りユニット43を制御して、加工ユニット20の切削ブレード21の切り刃の下端を、加工内容情報で定められた深さの切削溝210を形成できるZ方向の位置に位置付ける。2回目以降の加工ステップST2では、加工装置1が、チャックテーブル10を加工送りユニット41でX方向の一方向に切削ブレード21に近付く方向に移動させて、切削ブレード21を被加工物200の円弧面201に切り込ませて、切削溝210を形成する。
こうして、加工装置1は、加工方法において、図7に示すように、加工内容情報で定められた幅、深さ及び間隔で円弧面201に複数の切削溝210を形成する。加工装置1は、図8に示すように、加工ステップST2において、円弧面201の上端に切削溝210を形成した後、図9に示すように、回転ステップST4において、被加工物200を所定角度回転させて、円弧面201の次に切削溝210を形成する位置を上端に位置付け、次の加工ステップST2において、図10に示すように、円弧面201の上端に次の切削溝210を形成する。こうして、加工装置1は、加工内容情報で定められた全ての切削溝210を形成するまで加工ステップST2と回転ステップST4とを繰り返す。なお、図8、図9及び図10は、切削溝210を白地で示し、切削溝210が未形成の円弧面201を網掛けで示している。
また、実施形態1の加工方法は、予め定められた所定数の切削溝210を形成した毎、即ち、予め定められた所定回、加工ステップST2を実施した後に、形成した切削溝210の良否を判定する。切削溝210の良否を判定する際には、切削溝210が形成された被加工物200の上方に撮像ユニット30を位置付け、撮像ユニット30で切削溝210が形成された被加工物200を撮像する。制御ユニット100が、撮像ユニット30が撮像して得た画像に周知の画像処理を行って、切削溝210を抽出して、切削溝210の幅、切削溝210間の間隔等が許容値を超えているか否か、切削溝210間が倒れているか否か等を判定する。制御ユニット100が許容値を超えていない及び倒れていないと判定すると、回転ステップST4に進む。制御ユニット100が許容値を超えた又は倒れていると判定すると、報知ユニットを動作させてオペレータに報知し、加工方法を一旦停止する。
また、加工方法では、図11に示すように、加工内容情報で定められた全ての切削溝210を形成したと判定する(ステップST3:Yes)と、被加工物離脱ステップST5に進む。こうして、形成された切削溝210は、円弧面201の上端に切削ブレード21が切り込まされて形成されるので、被加工物200の断面において軸心131に向かって延在することとなる。
(被加工物離脱ステップ)
被加工物離脱ステップST5は、加工ステップST2及び回転ステップST4実施後、チャックテーブル10から被加工物200を離脱させるステップである。被加工物離脱ステップST5では、加工装置1が、加工装置1が、切削ブレード21を円弧面201に接触しなくなるZ方向の位置まで一旦上昇させた後、チャックテーブル10を加工ユニット20の下方から退避させて、ロッド124を縮小する。オペレータ等がチャックテーブル10から切削溝210が形成された被加工物200を取り出して、加工方法を終了する。
以上、説明したように、実施形態1に係る加工装置1および加工方法では、チャックテーブル10の回転駆動部13は、固定部12が固定した被加工物200の円弧面201の曲率の中心に合致する軸心131回りに被加工物200を回転する。その結果、加工装置1及び加工方法は、被加工物200の円弧面201の尾根に沿って同じ切り込み深さの切削溝210を形成することができ、断面円弧状の円弧面201に円弧面201の曲率の中心に向かって切削溝210を形成することができるという効果を奏する。
また、加工装置1は、切削ブレード21が接触できる基準面51を有する基準ベース50と、基準面51と被加工物200の円弧面201の上端のZ方向の高さを測定できる高さ測定器60とを備えるので、切削ブレード21の被加工物200への切り込み深さを容易に制御することができる。
〔実施形態2〕
本発明の実施形態2に係る加工装置を図面に基づいて説明する。図12は、実施形態2に係る加工装置のチャックテーブルの固定部及び回転駆動部の構成例を示す斜視図である。図12は、実施形態1と同一部分に同一符号を付して説明を省略する。
実施形態2に係る加工装置1は、チャックテーブル10の固定部12が支持部材121の長手方向の中央部に固定され、被加工物200を保持する保持ユニット15を備え、保持ユニット15にロッド124が侵入する穴205が設けられていること以外、実施形態1と同じである。
実施形態2に係る加工装置1および加工方法では、チャックテーブル10の回転駆動部13は、固定部12が固定した被加工物200の円弧面201の曲率の中心に合致する軸心131回りに被加工物200を回転するので、実施形態1と同様に、断面円弧状の円弧面201に円弧面201の曲率の中心に向かって切削溝210を形成することができるという効果を奏する。
なお、本発明は、上記実施形態等に限定されるものではない。即ち、本発明の骨子を逸脱しない範囲で種々変形して実施することができる。実施形態1及び実施形態2では、加工装置1が切削装置である場合を説明したが、本発明では、加工装置は、切削装置に限定されずに、例えば、被加工物200に対して吸収性を有する波長のレーザー光線を照射して被加工物200の円弧面201に加工痕であるレーザー加工溝を形成するレーザー加工装置でも良い。この場合、レーザー光線を照射するレーザー光線照射ユニットが下降ユニット及び加工工具に相当する。
また、本発明では、固定部12の被加工物200の固定方法は、実施形態1及び実施形態2に記載されたものに限定されない。例えば、本発明では、固定部12が、軸本体123を備えずに、穴205に侵入可能なロッド124を図示しないバネによって進退可能にし、バネの付勢力によりロッド124を穴205に侵入させて被加工物200を固定しても良い。また、本発明では、固定部12が、被加工物200の両端面203に当接する一対の当接部材と、各当接部材を被加工物200に向けて付勢するバネ等を備え、バネの付勢力により一対の当接部材で被加工物200を挟み込んで固定しても良い。また、本発明では、固定部12が、支持部材121の中央部に埋設された永久磁石等を備え、永久磁石の磁力により支持部材121の表面に被加工物200の底面204を吸着して固定しても良い。また、本発明では、固定部12が、支持部材121の中央部に真空吸引源に接続した吸引孔を設け、真空吸引源が吸引孔を通して支持部材121の中央部上に重ねられた底面204を吸引保持して被加工物200を固定しても良い。
1 加工装置
10 チャックテーブル
12 固定部
20 加工ユニット(切削ユニット)
21 切削ブレード(加工工具)
22 スピンドル
41 加工送りユニット
42 割り出し送りユニット
43 切り込み送りユニット
50 基準ベース
51 基準面
60 高さ測定器
100 制御ユニット
131 軸心
200 被加工物
201 円弧面
206 外表面
210 切削溝(加工痕)
ST1 被加工物固定ステップ
ST2 加工ステップ
ST4 回転ステップ
ST5 被加工物離脱ステップ

Claims (4)

  1. 被加工物の外表面のうちの断面円弧状の円弧面を加工する加工装置であって、
    被加工物を固定するチャックテーブルと、
    チャックテーブルに固定された被加工物に加工痕を形成する加工ユニットと、
    X方向に該チャックテーブルと該加工ユニットとを相対的に移動させる加工送りユニットと、
    X方向と直交するY方向に該チャックテーブルと該加工ユニットとを相対的に移動させる割り出し送りユニットと、
    該加工ユニットをX方向とY方向との双方と直交するZ方向に切り込み送りさせる切り込み送りユニットと、
    各構成要素を制御する制御ユニットと、を備え、
    該チャックテーブルは、
    該円弧面を露出した被加工物が、X方向の軸心を回転軸として回転可能に固定されるとともに、該円弧面がなす円の中心が該回転軸と一致させて該被加工物を固定する固定部を有し、
    該固定部は、該被加工物の外表面のうちの円弧面に連なる端面に設けられた穴に挿入されることで、該被加工物を固定するロッドを備え、
    該制御ユニットは、
    該円弧面の尾根がX方向に沿って該固定部に固定された被加工物の該円弧面に、該加工ユニットでX方向に沿った該加工痕を形成した後、
    該固定部を所定角度回転させる加工装置。
  2. 被加工物の外表面のうちの断面円弧状の円弧面を加工する加工装置であって、
    被加工物を固定するチャックテーブルと、
    チャックテーブルに固定された被加工物に加工痕を形成する加工ユニットと、
    X方向に該チャックテーブルと該加工ユニットとを相対的に移動させる加工送りユニットと、
    X方向と直交するY方向に該チャックテーブルと該加工ユニットとを相対的に移動させる割り出し送りユニットと、
    該加工ユニットをX方向とY方向との双方と直交するZ方向に切り込み送りさせる切り込み送りユニットと、
    各構成要素を制御する制御ユニットと、を備え、
    該チャックテーブルは、
    該円弧面を露出した被加工物が、X方向の軸心を回転軸として回転可能に固定されるとともに、該円弧面がなす円の中心が該回転軸と一致させて該被加工物を固定する固定部を有し、
    該固定部は、該被加工物を保持しかつ該X方向の端の端面に穴を設けた保持ユニットと、該穴に挿入されることで該被加工物を固定するロッドを備え、
    該制御ユニットは、
    該円弧面の尾根がX方向に沿って該固定部に固定された被加工物の該円弧面に、該加工ユニットでX方向に沿った該加工痕を形成した後、
    該固定部を所定角度回転させる加工装置。
  3. 該加工ユニットが、Y方向に軸心を有し、切削ブレードが装着されるスピンドルを備える切削ユニットであり、
    該加工ユニットの切削ブレードを切り込み送り方向に移動させ、該切削ブレードの先端を接触させる基準面を有する基準ベースと、
    該基準面と該固定部に固定された被加工物の該円弧面の上端との高さの差を測定する高さ測定器と、を備え、
    該基準面の高さに基づいて、該切削ブレードの先端と該円弧面の高さを割り出し、該円弧面への該切削ブレードの切り込み深さを制御する請求項1又は請求項2に記載の加工装置。
  4. 請求項1から請求項3のうちいずれか一項に記載の加工装置を用いて、被加工物の外表面のうちの断面円弧状の該円弧面に加工痕を形成する加工方法であって、
    該チャックテーブルに、該円弧面の尾根がX方向に沿うように、被加工物を該固定部に回転可能に固定する被加工物固定ステップと、
    該チャックテーブルに固定された被加工物の該円弧面にX方向に沿って加工痕を形成する加工ステップと、
    該加工ステップ実施後、被加工物を該所定角度回転させる回転ステップと、
    該加工ステップ及び回転ステップ実施後、該チャックテーブルから被加工物を離脱させる被加工物離脱ステップと、を備える加工方法。
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