以下、発明の実施の形態を通じて本発明を説明するが、以下の実施形態は特許請求の範囲にかかる発明を限定するものではない。また、実施形態の中で説明されている特徴の組み合わせの全てが発明の解決手段に必須であるとは限らない。
図1は、本実施形態が適用される車両管理システム70を概念的に示す。車両管理システム70は、マイカー以外の例えばカーシェアリングや公共交通機関を含む交通手段での移動を1つのサービスとしてシームレスにつなぐ、いわゆるMaaSを提供する。車両管理システム70において、車両管理装置10、自動車両30、32、ユーザ端末40、42がインターネットなどのネットワーク20を介して互いに通信可能となっている。
車両管理装置10は、例えば、パーソナルコンピュータなどのサーバである。自動車両30、32は、例えば自動車であり、その駆動の方式を問わない。さらに、自動車両30、32は、定員が数名の乗用車あってもよいし、定員が乗用車よりも多いバスであってもよい。ユーザ端末40はユーザ50により使用される通信端末、例えばスマートフォンである。同様に、ユーザ端末42はユーザ52により使用される。
図2は、車両管理システム70でユーザ50、52からの乗車リクエストを処理する処理フローの一例である。図2の例では、ユーザ50、52の両方からの乗車リクエストに対して、自動車両30が使用される一例を示している。
ユーザ端末40はユーザ50からの乗車リクエストの入力を受け付ける(S10)。ユーザ端末40は、乗車リクエストを車両管理装置10に送信する(S12)。例えば、乗車リクエストはユーザ端末40にインストールされた専用のアプリケーションを立ち上げることで入力が可能になる。車両管理装置10は、ユーザ端末40からの乗車リクエストを満たす走行計画を作成する(S14)。車両管理装置10は、走行計画が作成されたことに基づいて、ユーザ端末40へ乗車リクエストが受け付けられた旨を示す受付情報を送信するとともに(S16)、当該走行計画で走行が予定された自動車両30へ走行計画の情報を送信する(S18)。
さらに、車両管理装置10は、ユーザ52のユーザ端末42からも乗車リクエストを受信した場合に(S20、S22)、走行計画を作成する(S42)。この場合に、車両管理装置10は、ユーザ端末40からの乗車リクエストに基づいて作成した走行計画も考慮した走行計画を作成する。
図2の例では、ステップS24で相乗りが含まれた走行計画が作成されたものと仮定する。相乗りは、乗合いとも呼ばれることもあり、あるユーザが乗車している自動車両が当該ユーザの出発地から目的地まで移動する途中で、他のユーザも当該自動車両に乗車して当該自動車両を共用するものである。相乗りにおいて、他のユーザが先のユーザの目的地よりも手前で降車してもよいし、同じ目的地で降車してもよいし、より遠くで降車してもよい。
車両管理装置10は、走行計画に含まれる相乗りの可能性があるユーザ50、52のうち、先に乗車リクエストを送信してきていたユーザ50のユーザ端末40に、相乗り候補の情報を送信する(S26)。相乗り候補の情報には、例えば相乗り候補の相手であるユーザ52に関する情報が含まれる。ユーザ端末40は、ユーザ50から相乗りの可否の入力を受け付けて、車両管理装置10に送信する(S28)。図2の例では説明を簡単にするため、ユーザ50は相乗りを許可したものと仮定する。
続いて、車両管理装置10は、走行計画に含まれる相乗りの可能性があるユーザ50、52のうち、後に乗車リクエストを送信してきていたユーザ52のユーザ端末42に、相乗り候補の情報を送信する(S30)。ユーザ端末42は、ユーザ52から相乗りの可否の入力を受け付けて、車両管理装置10に送信する(S32)。図2の例では説明を簡単にするため、ユーザ52も相乗りを許可したものと仮定する。
車両管理装置10は、ユーザ50、52の両方から相乗りが許可されたことに基づいて、ユーザ端末40、42のそれぞれへ乗車リクエストが受け付けられた旨を示す受付情報を送信するとともに(S34、S36)、当該走行計画で走行が予定された自動車両30へ走行計画の情報を送信する(S38)。なお、走行計画の作成の方法は特に言及しない限り既知の経路案内装置と同様の方法が用いられてよい。先の走行計画に対して相乗りが追加される場合の走行計画の作成方法は、特に言及しない限り既知の経路案内装置における走行経路に通過点を追加する場合と同様の方法が用いられてよい。
ユーザ50、52の乗車リクエストには同乗者の人数の情報が含まれる。これは、乗車リクエストには、「同乗者の人数+1(本人分)」という乗車の予定人数が含まれているともいえる(以降、「乗車リクエストの同乗者の人数に本人分1名を足した人数」を単に予定人数と呼ぶことがある)。走行計画は当該予定人数に基づいて作成される。
それにも関わらず、予定人数と実際に自動車両30に乗車して来た乗車人数とが異なると、走行計画に支障を生じる恐れがある。ひいては、車両管理システム70を効率的に運用することが難しくなる。
例えば、乗車人数が予定人数よりも少ないと、確保しておいた席が無駄になる。さらには、自動車両30より定員が少ない自動車両でも十分であったにもかかわらず自動車両30を配車したことにより、自動車両30を他の走行計画で配車する機会を逸してしまう。
一方、乗車人数が予定人数よりも多いと、自動車両30に乗り切れないおそれがある。その対応として、当日増える場合を想定して予定人数よりも多い席の走行計画を作成すると、乗車人数が予約人数の通りだった場合に、予備で確保していた席が無駄になる。
そこで、本実施形態では、ユーザ50、52に乗車人数を予定人数となるべく同じにすることを促す。
図3は、ユーザ端末40の機能ブロックの一例を示す。ユーザ端末40は、通信部402、入力部404および表示部406を有する。通信部402は、ネットワーク20を介して車両管理装置10と通信し、情報を送受信する。入力部404は、ユーザ50からの文字や数字などの入力を受け付ける。表示部406は、文字や数字などを含む画像を表示する。入力部404と表示部406とは、タッチパネルのように一体化されていてもよい。ユーザ端末42はユーザ端末40と同じ構成であってよく、説明を省略する。
図4は、表示部406に表示される乗車リクエストの入力画面410の一例である。リクエスト入力画面410は、ユーザID、出発地、その希望時刻、目的地、その希望時刻、同乗者の人数、その中に異性がいるか、喫煙があるか、および、飲食があるか、の入力欄を有する。このうち、目的地の希望時刻を入力するかどうかは任意になっている。図4に示す例では、ユーザID「U0001」、出発地「東京都港区青山X-△」、その希望時刻「12/4 10:30」、目的地「埼玉県和光市中央△-X」、その希望時刻は未入力、同乗者「1名」、異性はなし(すなわち、同乗者が自分と同性である男性)、喫煙はなし、飲酒はあり、の情報が入力されている。
入力部404はそれぞれの入力欄に対してユーザ50からの入力を受け付けて、入力された情報を表示部406の入力欄に表示させる。上記入力欄のうち、ユーザID等にはテキストの入力を受け付け、異性有等は選択・非選択の入力を受ける(いわゆるラジオボタンである)。入力画面410の送信ボタンが押されると、入力された情報が、乗車リクエストとして通信部402から車両管理装置10に送信される。
表示部406は入力画面410の他に、乗車リクエストが受け付けられた旨を示す受付情報を表示する。受付情報は、乗車リクエストの内容が受け付けられたことが確認できるように、入力画面410と同内容の情報が表示されることが好ましい。
表示部406にはさらに、通信部402が車両管理装置10から相乗り候補の情報を受信した場合にこれを表示するとともに、相乗りの可否の入力を促す画像を表示する。表示部406にはさらに、通信部402が車両管理装置10から利用料金の情報を受信した場合にこれを表示する。
図5は、車両管理装置10の機能ブロックの一例を示す。車両管理装置10は、受付部102、ユーザ情報格納部104、走行計画管理部106、走行計画格納部108、走行情報取得部110、乗車情報取得部112、料金情報出力部114および料金体系格納部116を備える。
受付部102は、ユーザ端末40、42から乗車リクエストを受け付ける。受付部102はさらに、乗車リクエストの受付に先立って、または、乗車リクエストの初回受付時に、ユーザ50、52の情報をユーザ端末40、42から受信して、ユーザ情報格納部104に格納する。
図6は、ユーザ情報格納部104に格納されるユーザの情報の例を示す。ユーザの情報として、ユーザIDに対応付けて、ユーザの端末ID,氏名、性別、年齢およびユーザの顔画像が格納されている。ユーザIDはユーザ50、52が指定してもよいし、受付部102が新たなユーザからの情報を受け付けたときに自動的に割り振ってもよい。また、図6の例で、端末IDとして当該端末で受信できるメールアドレスが格納されている。
図6の例において、例えばユーザID「U0001」に対応付けて、端末ID「abc@edf.com」、氏名「本田○郎」、性別「男」、年齢「32」、顔画像として画像ファイル、頻度「3」が格納されている。
車両管理装置10の走行計画管理部106は、ユーザ50、52の乗車リクエストに基づいて自動車両30、32の走行計画を作成する。より具体的には、走行計画管理部106は、ユーザ端末40、42から受信した乗車リクエストに含まれている情報に基づき、走行計画を作成する。この場合に、走行計画管理部106は、乗車リクエストに含まれているユーザIDに対応付けて格納されているユーザの情報をユーザ情報格納部104から読み出して、当該情報も用いて走行計画を作成する。上記の通り、走行計画の作成の方法は既知の方法が用いられてよい。
走行計画管理部106は、作成した走行計画の情報を走行計画格納部108に格納するとともに、少なくともその一部を、当該走行計画で使用される自動車両30、32に送信する。走行計画管理部106はさらに、当該走行計画によって乗車リクエストを満足することができた場合には、その旨を示す受付情報を、当該乗車リクエストを送信してきたユーザ端末40、42に送信する。走行計画管理部106は、乗車リクエストを満足する走行計画を作成することができない場合には、その旨を示す情報を、乗車リクエストを送信してきたユーザ端末40、42に送信する。さらに、走行計画管理部106は、相乗りが含まれた走行計画が作成された場合に、相乗りの可能性があるユーザ50、52のユーザ端末40、42に、相乗り候補の情報を送信する。
図7は、走行計画格納部108に格納される走行計画の情報の例を示す。走行計画の情報として、走行IDに対応付けて、車両ID,相乗りの情報、ユーザID,出発地、その時刻、目的地、走行のルート、目的地に到着する時刻、同乗者の人数、異性の有無、喫煙の有無および飲酒の有無に関する情報が格納されている。
車両IDは、走行IDで特定される走行計画で用いられる自動車両を特定する。図7の例において、走行ID「D001」に対して車両ID「A30」が対応付けられているので、当該走行計画で車両ID「A30」で特定される自動車両、例えば図1の自動車両30が用いられる。
相乗りの情報は、走行IDで特定される走行計画の中で相乗りがあるかどうか、および、相乗りがある場合には、相乗りとなる相手の走行計画の走行IDが格納される。図7の例では、走行ID「D001」の相乗りの情報の欄に走行ID「D002」が格納されているので、これらが相乗りであることを示す。なお、相乗りがない場合には無効な値「****」が格納される。
ユーザIDの欄には走行IDで特定される走行計画を利用するユーザIDが格納されている。なお、自動車両30,32を回送する場合、すなわち、いずれのユーザも乗車しない場合には、回送であることを示すユーザID「U9999」が格納される。図7の例においては、走行ID「D003」が回送であることに対応して、ユーザID「U9999」が格納されている。
出発地、その時刻、目的地、同乗者の数、異性の有無、喫煙の有無および飲酒の有無の欄は、ユーザIDで特定されるユーザ50、52が乗車リクエストに入力した情報が格納される。走行ルートは、走行計画格納部108が出発地、その時刻、目的地、走行ルートおよびその他の情報に基づいて設定した情報が格納される。図7においては説明を簡単にするため、単に「ルートS」等の文字で示した。
目的地の時刻は、走行計画格納部108が出発地、その時刻、目的地、走行ルートおよびその他の情報に基づいて予測した情報が格納される。その他の情報には走行ルート上の渋滞の情報などが含まれる。走行ルートの設定および目的地の時刻の予測は既知の方法が用いられてよい。
なお、回送の場合には、相乗りの情報、出発地の時刻、同乗者の人数、異性の有無、喫煙の有無、飲酒の有無の情報として無効な値「*」が格納されている。
車両管理装置10の走行情報取得部110は、自動車両30、32からそれぞれの走行の状況の情報を取得する。走行の状況の情報の一例は、一定時間毎に取得する自動車両30、32の現在地の情報である。これに代えてまたはこれに加えて、走行の状況の情報には、自動車両30、32のそれぞれが、対応する走行計画における出発地に到着したか否かの情報や、目的地に到着したか否かの情報が含まれてもよい。
乗車情報取得部112は、自動車両30、32から乗車の状況を示す情報を取得する。乗車の状況を示す情報の一例は、一定時間毎に取得する自動車両30、32の車内の画像である。これに代えてまたはこれに加えて、乗車の状況を示す情報には、自動車両30、32にユーザ50、52が乗車しているか否かの情報、同乗者がいるか否かおよびいる場合にはその人数の情報などが含まれていてもよい。
料金体系格納部116には、ユーザ50、52に請求する利用料金について料金体系が格納されている。料金体系については後述する。
料金情報出力部114は、自動車両30、32を利用したユーザ50,52に対して利用料金を精算し、対応するユーザ端末40、42に利用料金の情報を送信する。この場合に、料金情報出力部114は、走行情報取得部110からの走行の状況の情報、および、乗車情報取得部112からの乗車の状況の情報に基づき、料金体系格納部116の料金体系を参照して利用料金を精算する。
図8は、料金体系格納部116に格納される料金体系を説明する概念図である。図8の横軸は当日増えた人数、すなわち、(乗車人数-予定人数)である。縦軸は、当日増えた人数の一人当たりの利用料金である。
当日増えた人数「0」の金額は、乗車人数が予定人数に一致した場合の一人当たりの利用金額である。すなわち、乗車人数が予定人数に一致している場合には、その人数の絶対値に関わらず一人当たりの利用金額は一定である。
一方、当日増えた人数が「0」以外の場合には、乗車人数が予定人数に一致している場合とは異なる料金体系となる。この場合に、当日増えた人数が増えるほど、増えた人数の一人当たりの利用料金が増額となる。図8の例では、当日増えた人数が「1」から「3」までは、当日増えた人数が増えるほど、増えた人数の一人当たりの利用料金がより増額となっている。
ただし、当日増えた人数が増えるほど、増えた人数の一人当たりの利用料金が増額となり続けるのではなく、ある条件を満たした場合にむしろ減額される。図8の例では、自動車両30の定員をM人、相乗りがある場合の他のユーザの予定人数をR人として、(M-R-3)人の場合をピークとして、それより人数が増えると減額されている。これは、当該料金体系は、乗車人数が予め定められた条件で自動車両30の定員Mに近いほど予定人数を超えた一人当たりの利用料金を減額しているといえる。特に、(M-R-1)人および(M-R)人の場合には、当日増えた人数が1人の場合よりも、当日増えた人数の一人当たりの利用料金が少なく設定されている。
当該料金体系は、テーブル形式で格納されてもよいし、人数を入力として利用料金を出力とする計算式や関数の形で格納されてもよい。また、定員Mは自動車両30の車両IDに対応付けて当該料金体系の一部として格納されている。
図9は、自動車両30の機能ブロックの一例を示す。自動車両30は、車載端末302、自動走行部310、現在地情報取得部312および乗車情報取得部314を有する。
車載端末302は、車両管理装置10と通信する通信部304と、通信部304が車両管理装置10から受信した走行計画の情報を格納する走行計画格納部306を有する。なお、以下の説明を簡単化するため、自動車両30は完全自動運転(レベル5の自動運転と呼ばれることもある)のできる車両であるとする。すなわち、走行計画格納部306に格納された走行計画に沿って、自動走行部310が自動車両30全ての運転タスクを実行する例で説明する。
現在地情報取得部312は、例えばGPSなどを含み、自動車両30の現在地の情報を一定時間毎に取得する。現在地情報取得部312は、現在地の情報を走行IDに対応付けて一定時間毎に車両管理装置10に送信する。これに代えてまたはこれに加えて、現在地情報取得部312は、現在地の情報と走行計画格納部306に格納された出発地および目的地の情報を参照することにより、出発地に到着した場合にはその旨を示す情報を、目的地に到着した場合にはその旨を示す情報を走行IDに対応付けて車両管理装置10に送信してもよい。
乗車情報取得部314は、例えば車内を撮影するカメラを含み、自動車両30の乗車の状況を示す情報として車内の画像を一定時間毎に取得する。乗車情報取得部314は、当該画像を走行IDに対応付けて一定時間ごとに車両管理装置10に送信する。これに代えてまたはこれに加えて、乗車情報取得部314は画像認識等により当該画像を解析し、自動車両30にユーザ50、52が乗車しているか否か、同乗者がいるか否かおよびその人数などを判定し、その旨を乗車の状況の情報として走行IDに対応付けて車両管理装置10に送信してもよい。
図10は、走行計画格納部306に格納される走行計画の情報の例を示す。走行計画格納部306には、車両管理装置10で生成された走行計画のうち、自動車両30を用いるもの、すなわち、車両ID「A30」の走行計画が格納されている。
ただし、ユーザIDの欄にはIDそのものに加えて、車両管理装置10のユーザ情報格納部104に格納されている画像を受信して格納している。乗車情報取得部314は当該画像を用いた顔認証により、ユーザ50、52が乗車しているか否か等を判断する。
図11は、車両管理システム70で走行計画を実行して料金を精算する処理フローの一例である。走行計画として自動車両30における図10の走行ID「D001」を例として説明する。
まず、自動車両30の車載端末302に格納された走行計画の走行ID「D001」の出発地まで自動車両30が自動走行する(S50)。現在地情報取得部312は、取得した自動車両30の現在地と走行計画の出発地とを比較して、予め定められた範囲内で一致した場合に、出発地に到着したと判断し、通信部304によりその旨を走行IDに対応付けて車両管理装置10に送信する(S52)。
乗車情報取得部314が車内の画像と当該走行計画に対応するユーザID「U0001」であるユーザ50の画像とを用いてユーザ50が乗車したと判断するまで、自動車両30は待機する(S54:No)。ユーザ50が乗車したと判断した場合(S54:Yes)、乗車情報取得部314は通信部304によりその旨を走行IDに対応付けて車両管理装置10に送信する(S56)。
ステップS54において、ユーザ50が乗車したと判断した場合に、乗車情報取得部314は乗車人数を判定する。この場合に乗車情報取得部314は車内の画像について顔認証により顔の数を数えて、当該出発地で増加した顔の数を乗車人数であると判定する。なお、当該画像においてユーザ50の存在を判定しているので、それ以外の顔の数を数えて同乗者の人数を判定し、それに本人1名分を足して乗車人数としてもよい。さらに、ステップS56において、乗車情報取得部314は走行IDに対応付けて乗車人数を示す情報も車両管理装置10に送信する。
車両管理装置10の乗車情報取得部112は、車載端末302から走行IDに対応付けて乗車人数を示す情報を取得したら(S56)、乗車人数と予定人数とを比較する(S60)。この場合に、車両情報取得部112は走行IDに対応付けて走行計画に格納されている同乗者の人数に本人1名を加えた予定人数と、車載端末302から受信した乗車人数との差分を計算し、その結果を記憶しておく。ここで、乗車情報格納部112は乗車人数を示す情報を取得しているので、人数取得部として機能しているといえる。
自動車両30は、走行計画に基づいて自動走行する(S58)。現在地情報取得部312は、取得した自動車両30の現在地と走行計画の目的地とを比較して、予め定められた範囲内で一致した場合に、目的地に到着したと判断して停車するとともに、通信部304によりその旨を走行IDに対応付けて車両管理装置10に送信する(S62)。
自動車両30の乗車情報取得部314が車内の画像とユーザ50の画像とを用いてユーザ50が降車したと判断するまで、自動車両30は待機する(S68:No)。乗車情報取得部314は通信部304によりその旨を走行IDに対応付けて車両管理装置10に送信する(S72)。
車両管理装置10の乗車情報取得部112は、通信部304からユーザ50が降車した旨を受信した場合に、料金情報出力部114は利用料金を精算する(S75)。料金情報出力部114は、清算した利用料金の情報をユーザ50のユーザ端末40に送信する(S76)。
ステップS75において、料金情報出力部114はまず出発地、目的地および相乗りの有無等に基づいて予め定められた標準の利用料金を算出する。次に、料金情報出力部114は、ステップS60での比較の結果を用いる。
当該比較の結果により乗車人数が予定人数と同じであると判断されている場合に、料金情報出力部114は、上記標準の利用料金をユーザ50に課す料金として料金情報を出力する。
一方、乗車人数が予定人数よりも多いと判断されている場合に、料金情報出力部114は、料金体系格納部116を参照して、乗車人数と予定人数との差分、並びに、自動車両30の定員Mおよび相乗りがある場合の他のユーザの予定人数Rに基づいて当日増えた人数に対する一人当たり利用料金を算出する。定員Mおよび予定人数Rは、走行IDに基づいて走行計画格納部180に格納された走行計画の車両IDおよび相乗り情報から特定される。料金情報出力部114は、予定人数分の標準の利用料金と、当日増えた人数分の利用料金とを、ユーザ50に課す利用料金として料金情報を出力する。
図12は、ユーザ端末40に表示される料金情報の表示画面412の例である。表示部406は、通信部402が車両管理装置10から受信した料金情報を表示画面412に表示する。料金情報には、出発時の時刻、出発地、目的地に対応付けて、予定人数、予定人数分の利用料金、当日増えた人数、当日増えた人数分の利用料金および合計の金額が含まれる。
図12の例において、走行ID「D001」において乗車人数が予定人数よりも1人多い例が示されており、当該走行IDで特定される走行計画の出発時の時刻「2/14 10:30」、出発地「東京都港区青山X-△」、目的地「埼玉県和光市中央△-X」が表示されている。さらに、利用料金について、予定人数「2」に対し料金「2000円」、当日増えた人数「1」に対し「1100円」(したがって1人のみに対し100円が増額されていることが分かる)および合計「3100円」が表示されている。
以上、本実施形態によれば、予定人数と実際に自動車両30に乗車して来た乗車人数とが異なる場合に、予定人数と乗車人数とが同じ場合とは異なる料金体系によって料金を課する。これにより、ユーザ50、52に乗車人数を予定人数となるべく同じにすることを促すことができる。特に、乗車人数が予定人数よりも多い場合に、当日増えた人数が増えるほど、増えた人数の一人当たりの利用料金を増額するので、さらに、ユーザ50、52に乗車人数を予定人数となるべく同じにすることを促すことができる。
一方、予定人数と実際に自動車両30に乗車して来た乗車人数とが異なっていても、乗車人数の合計が自動車両30の定員Mに近い場合には、むしろ運用効率がよいので、定員Mに近いほど予定人数を超えた一人当たりの利用料金を減額する。これにより、結果的に運用効率が高くなるような利用をユーザ50、52に促すことができる。
図13は図11の変形例を示す。図13において図11と同じ動作については同じ参照番号を付して説明を省略する。
図13においては、ユーザ50の同乗者であって当日増えた人数の中に、車両管理システム70の利用者が含まれている場合が想定されている。より具体的には、当該利用者がユーザ端末44を使用しており、当該利用者の情報がユーザ情報格納部104に格納されている場合が想定されている(例えば図6のU0003)。
ステップS60で乗車人数の方が予定人数よりも多いと判断し、かつ、ステップS72で降車したと判断した場合に、料金情報出力部114は、ユーザ端末42に対して、同乗者が当日増えた人数の中に車両管理システム70の利用者が含まれている場合には当該利用者の情報としてユーザIDを送るように要求する(S73)。当該要求がユーザ端末42に表示されたことに対応して、ユーザ50または当該利用者がユーザ端末40からユーザIDを送信し(S74)、受付部102がそれを受け付けると、ユーザIDに基づいてユーザ端末44が特定される。よって、ステップS73では結果的にユーザ端末を特定する端末IDの入力を促しているともいえる。
料金情報出力部114は、当該利用者のユーザ端末44に、利用料金の少なくとも一部を課金する旨の情報を出力する(S78)。利用料金の少なくとも一部の例は、当日増えた人数に対する一人当たり利用料金である。
図14は、図13のステップS76においてユーザ端末40に送信されて表示される利用情報の表示画面414を示す。表示画面414においては、当日増えた人数に対する1人分の利用料金を、ユーザ端末44を通じて当日増えた利用者に課したことに対応し、その旨が「(当日分は本人に請求済)」と表示されている。さらに、当日増えた人数に対する1人分の利用料金はユーザ50には課されておらずその旨が合計に反映されている。
当該変形例によれば、乗車人数が予定人数より多い場合に、ユーザ50,52とその同乗者の連帯責任になるので、ユーザ50、52とその同乗者の両方に乗車人数と予定人数とをなるべく同じにすることをより強く促すことができる。
ステップS74において、ユーザ端末40からユーザIDが送信されることに代えて、ユーザ端末44からユーザIDが送信されてもよい。また、ステップS73において、ユーザIDに代えてユーザ端末44の端末IDを直接入力するように要求し、ステップS74で端末IDが送受信されてもよい。
さらに他の例として、乗車情報取得部314がWiFiやBluetooth(登録商標)などの近距離無線通信でユーザ端末44と通信し、通信の可否によってユーザ端末44を特定してもよい。さらに他の例として、乗車情報取得部112が自動車両30から取得した車内の画像を解析して、ユーザ情報格納部104に格納されている顔画像で特定されるユーザであって、乗車リクエストをしていないユーザを特定することにより、ユーザ端末44を特定してもよい。
なお、上記いずれの実施形態においても、乗車人数が予約人数より多い場合について説明した。これに加えて、乗車人数が予約人数よりも少ない場合に、事前にキャンセルした場合とは異なる料金体系にしてもよい。この場合に、乗車人数が予約人数よりも少ない場合に、事前にキャンセルした場合よりもキャンセル料を高額にしてもよい。また、予定人数より減った一人当たりの利用料金を、予定人数と前記乗車人数とが同じ場合の一人当たりの利用料金よりも増額してもよい。これにより、予約人数よりも乗車人数を少なくするのを避けることがでる。特に、乗車人数が予約人数よりも少なくなることが予めわかっている場合には、その旨の連絡を促すことで、車両間の予約のスワップによって配車効率を高めることができる。
上記いずれの実施形態においても、ステップS60に代えてまたはこれに加えて、ステップS72の降車の判断時またはその直前における車内の画像から人数を特定してもよい。また、同乗者と便乗者とを区別するために、乗車の直前にユーザ50のユーザ端末40へ乗車人数の入力を促し、その入力を受け付けて、同乗者分についてのみ上記料金体系に基づく料金を課してもよい。
上記いずれの実施形態においても、乗車人数と予定人数とが異なる頻度をユーザIDに対応付けてユーザ情報格納部104に格納しておいてもよい。その場合に頻度が高いほど、当日増えた人数の一人あたりの利用料金を高くしてもよい。これに代えて頻度が予め定められた閾値を超えた場合に、乗車リクエストを拒否してその旨を出力してもよい。
図11及び図13のステップS52、62において、自動車両30の現在地情報取得部312が出発地および目的地に到着したか否かを判断して、到着した旨の情報を車両管理装置10に送信している。これに代えて、現在地情報取得部312は現在地の情報を車両管理装置10に送信し、車両管理装置10の走行情報取得部110が、当該情報と走行計画格納部108に格納されている出発地および目的地の情報を参照することにより、出発地および目的地に到着したか否かを判断してもよい。
図11及び図13のステップS54、S56において、自動車両30の乗車情報取得部314がユーザ50の乗車および降車並びに乗車人数を判断して、その旨の情報を車両管理装置10に送信している。これに代えて、乗車情報取得部314は車内の画像を車両管理装置10に送信し、車両管理装置10の乗車情報取得部が、当該情報とユーザ情報格納部104に格納されているユーザ50の画像とを用いた解析により、ユーザ50の乗車および降車並びに乗車人数を判断してもよい。
自動車両30におけるユーザ50および同乗者の座席が指定されている場合には、乗車情報取得部314が座席に設けられた荷重センサ等のセンサにより当該座席に人が座っているかどうかで乗車および降車並びに乗車人数を判断してもよい。さらに他の例として、乗車情報取得部314がWiFiやBluetooth(登録商標)などの近距離無線通信でユーザ端末40と通信し、通信の可否によってユーザ50の乗車の有無を判断してもよい。
上記実施形態は走行計画に相乗りが含まれる例で説明したが、相乗りが含まれない場合も同様に適用できる。また、上記の自動車両30、32は完全自動運転のできる車両の例で説明したが、いずれか一方または両方が完全自動運転ではない車両であってもよい。すなわち、当該自動車両の運転タスクの少なくとも一部を運転者が実施する車両(レベル0から4の自動運転と呼ばれることもある)であってもよい。運転者はユーザ50、52であってもよい。この場合に、図9で示した機能ブロックの一部を運転者が担ってもよい。
上記の車両管理装置10の一部またはすべての機能が車載端末302に搭載されていてもよい。これにより、車載端末302が車両管理装置10として機能してもよい。この場合に車載端末302は自車両に関して走行計画を作成し、利用料金を精算してもよい。
本発明の様々な実施形態は、フローチャートおよびブロック図を参照して記載されてよく、ここにおいてブロックは、(1)操作が実行されるプロセスの段階または(2)操作を実行する役割を持つ装置のセクションを表わしてよい。特定の段階およびセクションが、専用回路、コンピュータ可読媒体上に格納されるコンピュータ可読命令と共に供給されるプログラマブル回路、および/またはコンピュータ可読媒体上に格納されるコンピュータ可読命令と共に供給されるプロセッサによって実装されてよい。専用回路は、デジタルおよび/またはアナログハードウェア回路を含んでよく、集積回路(IC)および/またはディスクリート回路を含んでよい。プログラマブル回路は、論理AND、論理OR、論理XOR、論理NAND、論理NOR、および他の論理操作、フリップフロップ、レジスタ、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)、プログラマブルロジックアレイ(PLA)等のようなメモリ要素等を含む、再構成可能なハードウェア回路を含んでよい。
コンピュータ可読媒体は、適切なデバイスによって実行される命令を格納可能な任意の有形なデバイスを含んでよく、その結果、そこに格納される命令を有するコンピュータ可読媒体は、フローチャートまたはブロック図で指定された操作を実行するための手段を作成すべく実行され得る命令を含む、製品を備えることになる。コンピュータ可読媒体の例としては、電子記憶媒体、磁気記憶媒体、光記憶媒体、電磁記憶媒体、半導体記憶媒体等が含まれてよい。コンピュータ可読媒体のより具体的な例としては、フロッピー(登録商標)ディスク、ディスケット、ハードディスク、ランダムアクセスメモリ(RAM)、リードオンリメモリ(ROM)、消去可能プログラマブルリードオンリメモリ(EPROMまたはフラッシュメモリ)、電気的消去可能プログラマブルリードオンリメモリ(EEPROM)、静的ランダムアクセスメモリ(SRAM)、コンパクトディスクリードオンリメモリ(CD-ROM)、デジタル多用途ディスク(DVD)、ブルーレイ(RTM)ディスク、メモリスティック、集積回路カード等が含まれてよい。
コンピュータ可読命令は、アセンブラ命令、命令セットアーキテクチャ(ISA)命令、マシン命令、マシン依存命令、マイクロコード、ファームウェア命令、状態設定データ、またはSmalltalk、JAVA(登録商標)、C++等のようなオブジェクト指向プログラミング言語、および「C」プログラミング言語または同様のプログラミング言語のような従来の手続型プログラミング言語を含む、1または複数のプログラミング言語の任意の組み合わせで記述されたソースコードまたはオブジェクトコードのいずれかを含んでよい。
コンピュータ可読命令は、汎用コンピュータ、特殊目的のコンピュータ、若しくは他のプログラム可能なデータ処理装置のプロセッサまたはプログラマブル回路に対し、ローカルにまたはローカルエリアネットワーク(LAN)、インターネット等のようなワイドエリアネットワーク(WAN)を介して提供され、フローチャートまたはブロック図で指定された操作を実行するための手段を作成すべく、コンピュータ可読命令を実行してよい。プロセッサの例としては、コンピュータプロセッサ、処理ユニット、マイクロプロセッサ、デジタル信号プロセッサ、コントローラ、マイクロコントローラ等を含む。
図15は、本発明の複数の態様が全体的または部分的に具現化されてよいコンピュータ1200の例を示す。コンピュータ1200にインストールされたプログラムは、コンピュータ1200に、本発明の実施形態に係る装置に関連付けられる操作または当該装置の1または複数のセクションとして機能させることができ、または当該操作または当該1または複数のセクションを実行させることができ、および/またはコンピュータ1200に、本発明の実施形態に係るプロセスまたは当該プロセスの段階を実行させることができる。そのようなプログラムは、コンピュータ1200に、本明細書に記載のフローチャートおよびブロック図のブロックのうちのいくつかまたはすべてに関連付けられた特定の操作を実行させるべく、CPU1212によって実行されてよい。
本実施形態によるコンピュータ1200は、CPU1212、RAM1214、グラフィックコントローラ1216、およびディスプレイデバイス1218を含み、それらはホストコントローラ1210によって相互に接続されている。コンピュータ1200はまた、通信インタフェース1222、ハードディスクドライブ1224、DVD-ROMドライブ1226、およびICカードドライブのような入/出力ユニットを含み、それらは入/出力コントローラ1220を介してホストコントローラ1210に接続されている。コンピュータはまた、ROM1230およびキーボード1242のようなレガシの入/出力ユニットを含み、それらは入/出力チップ1240を介して入/出力コントローラ1220に接続されている。
CPU1212は、ROM1230およびRAM1214内に格納されたプログラムに従い動作し、それにより各ユニットを制御する。グラフィックコントローラ1216は、RAM1214内に提供されるフレームバッファ等またはそれ自体の中にCPU1212によって生成されたイメージデータを取得し、イメージデータがディスプレイデバイス1218上に表示されるようにする。
通信インタフェース1222は、ネットワークを介して他の電子デバイスと通信する。ハードディスクドライブ1224は、コンピュータ1200内のCPU1212によって使用されるプログラムおよびデータを格納する。DVD-ROMドライブ1226は、プログラムまたはデータをDVD‐ROM1201から読み取り、ハードディスクドライブ1224にRAM1214を介してプログラムまたはデータを提供する。ICカードドライブは、プログラムおよびデータをICカードから読み取り、および/またはプログラムおよびデータをICカードに書き込む。
ROM1230はその中に、アクティブ化時にコンピュータ1200によって実行されるブートプログラム等、および/またはコンピュータ1200のハードウェアに依存するプログラムを格納する。入/出力チップ1240はまた、様々な入/出力ユニットをパラレルポート、シリアルポート、キーボードポート、マウスポート等を介して、入/出力コントローラ1220に接続してよい。
プログラムが、DVD-ROM1201またはICカードのようなコンピュータ可読媒体によって提供される。プログラムは、コンピュータ可読媒体から読み取られ、コンピュータ可読媒体の例でもあるハードディスクドライブ1224、RAM1214、またはROM1230にインストールされ、CPU1212によって実行される。これらのプログラム内に記述される情報処理は、コンピュータ1200に読み取られ、プログラムと、上記様々なタイプのハードウェアリソースとの間の連携をもたらす。装置または方法が、コンピュータ1200の使用に従い情報の操作または処理を実現することによって構成されてよい。
例えば、通信がコンピュータ1200および外部デバイス間で実行される場合、CPU1212は、RAM1214にロードされた通信プログラムを実行し、通信プログラムに記述された処理に基づいて、通信インタフェース1222に対し、通信処理を命令してよい。通信インタフェース1222は、CPU1212の制御下、RAM1214、ハードディスクドライブ1224、DVD‐ROM1201、またはICカードのような記録媒体内に提供される送信バッファ処理領域に格納された送信データを読み取り、読み取られた送信データをネットワークに送信し、またはネットワークから受信された受信データを記録媒体上に提供される受信バッファ処理領域等に書き込む。
また、CPU1212は、ハードディスクドライブ1224、DVD‐ROMドライブ1226(DVD‐ROM1201)、ICカード等のような外部記録媒体に格納されたファイルまたはデータベースの全部または必要な部分がRAM1214に読み取られるようにし、RAM1214上のデータに対し様々なタイプの処理を実行してよい。CPU1212は次に、処理されたデータを外部記録媒体にライトバックする。
様々なタイプのプログラム、データ、テーブル、およびデータベースのような様々なタイプの情報が記録媒体に格納され、情報処理を受けてよい。CPU1212は、RAM1214から読み取られたデータに対し、本開示の随所に記載され、プログラムの命令シーケンスによって指定される様々なタイプの操作、情報処理、条件判断、条件分岐、無条件分岐、情報の検索/置換等を含む、様々なタイプの処理を実行してよく、結果をRAM1214に対しライトバックする。また、CPU1212は、記録媒体内のファイル、データベース等における情報を検索してよい。例えば、各々が第2の属性の属性値に関連付けられた第1の属性の属性値を有する複数のエントリが記録媒体内に格納される場合、CPU1212は、第1の属性の属性値が指定される、条件に一致するエントリを当該複数のエントリの中から検索し、当該エントリ内に格納された第2の属性の属性値を読み取り、それにより予め定められた条件を満たす第1の属性に関連付けられた第2の属性の属性値を取得してよい。
上で説明したプログラムまたはソフトウェアモジュールは、コンピュータ1200上またはコンピュータ1200近傍のコンピュータ可読媒体に格納されてよい。また、専用通信ネットワークまたはインターネットに接続されたサーバーシステム内に提供されるハードディスクまたはRAMのような記録媒体が、コンピュータ可読媒体として使用可能であり、それによりプログラムを、ネットワークを介してコンピュータ1200に提供する。
以上、本発明を実施の形態を用いて説明したが、本発明の技術的範囲は上記実施の形態に記載の範囲には限定されない。上記実施の形態に、多様な変更または改良を加えることが可能であることが当業者に明らかである。その様な変更または改良を加えた形態も本発明の技術的範囲に含まれ得ることが、特許請求の範囲の記載から明らかである。
特許請求の範囲、明細書、および図面中において示した装置、システム、プログラム、および方法における動作、手順、ステップ、および段階等の各処理の実行順序は、特段「より前に」、「先立って」等と明示しておらず、また、前の処理の出力を後の処理で用いるのでない限り、任意の順序で実現しうることに留意すべきである。特許請求の範囲、明細書、および図面中の動作フローに関して、便宜上「まず、」、「次に、」等を用いて説明したとしても、この順で実施することが必須であることを意味するものではない。