JP7424154B2 - トレイ - Google Patents
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Description
従来のトレイの中間壁は、正方形に形成されており、外壁の側縁部の下端部と側壁の側縁部の下端部との交点から中間壁の対角線上に中間折れ線が形成されている。そして、中間壁は、中間折れ線において二つ折りに折り畳まれている。
従来のトレイでは、中間壁を折り畳んだときに、中間壁が外壁の内面から大きく離れてしまうため、作業者は中間壁を外壁の内面に押さえ付けながら、内壁を外壁の内面側に折り返して、外壁と内壁との間に中間壁を挟んでいる。したがって、従来のトレイは組み立て作業が煩雑になるという問題がある。
以下の説明において、前後左右方向とは、本実施形態のトレイを説明する上で便宜上設定したものであり、トレイの構成や使用状態を限定するものではない。
ブランクシートSの折れ線は、ブランクシートSの表面を線状に押し込んで形成された罫線(押罫)である。なお、罫線に断続的な切れ込みを形成してもよい。このようにすると、罫線においてブランクシートSを折り曲げ易くなる。
また、シートの表面のみを切断したハーフカットの切れ込みやシートを貫通した切れ込みを断続して線状に形成することで折れ線を構成してもよい。
内壁30の下縁部において、左右方向の中間部には下側連結部32(図2参照)が突出している。下側連結部32は、底板10の連結穴11に上側から差し込まれている。
角度θ1と角度θ2との差は限定されるものではないが、角度θ1と角度θ2との差は微小に設定されている。例えば、角度θ1と角度θ2との差を1度以上2度以下の間に設定することが好ましい。このように、角度θ1と角度θ2との差を微小に設定すると、側壁40が第二板部52に押されて外側に大きく傾斜するのを抑えることができる。
まず、作業者は、図2に示すブランクシートSの状態から、図3に示すように、底板10に対して左右の側壁40,40を立ち上げる。
続いて、図4に示すように、作業者が底板10に対して外壁20を立ち上げると、外壁20と側壁40との間で、中間壁50が中間折れ線L10において折り畳まれる。
このとき、中間壁50をトレイ1の内側から見ると、第一板部51は、第一折れ線L1(図3参照)において外壁20に対して谷折りに折り返されるとともに、第二板部52は、第二折れ線L3において側壁40に対して谷折りに折り曲げられる。また、第一板部51および第二板部52は、中間折れ線L10において山折りに折り曲げられる。
また、内壁30の下側連結部32を底板10の連結穴11に差し込んで、内壁30を底板10に固定して、トレイ1の組み立て作業を完了する。
このようにすると、図4に示すように、底板10に対して外壁20および側壁40を立ち上げて、外壁20と側壁40との間で中間壁50が折り畳まれたときに、第二板部52に押されて中間壁50が外壁20の内面側に移動する。このようにして、中間壁50が外壁20の内面に寄せられる。
本実施形態の中間壁50では、図4に示すように、中間折れ線L10の上端部に切れ込み53が形成されているが、中間壁50に切れ込み53を形成しなくてもよい。
10 底板
11 連結穴
20 外壁
30 内壁
31 上側連結部
32 下側連結部
40 側壁
50 中間壁
51 第一板部
52 第二板部
L1 第一折れ線
L2 他の折れ線
L3 第二折れ線
L10 中間折れ線
S ブランクシート
Claims (3)
- 段ボール製のシートによって形成されているトレイであって、
底板と、
前記底板の前後の縁部に立ち上げられた前後の外壁と、
前記外壁の上縁部に連設され、前記外壁の内面側に折り返された内壁と、
前記底板の左右の縁部に立ち上げられた左右の側壁と、
隣り合う前記外壁の側縁部と前記側壁の側縁部とに連設され、前記外壁と前記内壁との間に折り畳まれた状態で挟まれている中間壁と、を備え、
前記中間壁は、
前記外壁の側縁部に連設され、前記外壁の内面に重ねられた第一板部と、
前記側壁の側縁部に連設され、前記第一板部の内面に重ねられた第二板部と、を備え、
前記第一板部と前記第二板部とは、中間折れ線を介して連設され、
前記中間折れ線の下端部は、前記外壁の側縁部の下端部と前記側壁の側縁部の下端部との交点に接続されており、
前記外壁の側縁部と前記中間折れ線との間の角度よりも、前記側壁の側縁部と前記中間折れ線との間の角度が大きく形成されており、
前記外壁と前記第一板部とは、第一折れ線を介して連設され、
前記第一折れ線は、前記外壁の段ボールの段目に沿って形成されており、
前記第一板部には、前記第一折れ線に平行して他の折れ線が形成されていることを特徴とするトレイ。 - 請求項1に記載のトレイであって、
前記第一板部および前記第二板部の厚さは、潰し加工により前記外壁および前記側壁の厚さよりも薄く形成されていることを特徴とするトレイ。 - 請求項1または請求項2に記載のトレイであって、
前記中間折れ線の上端部には切れ込みが形成されていることを特徴とするトレイ。
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