JP7384781B2 - シート分離装置 - Google Patents

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Description

本発明は、積層されたシートを分離しながら取り出すシート分離装置に関する。
紙や樹脂等のシートが積層された状態から、最上層に位置するシートのみを1枚ずつ取り出す装置が知られている。積層されたシートは、帯電しているため、静電気によって互いに吸着し合った状態である。そのため、このような装置では、静電気により吸着し合った複数枚のシートを分離して、最上層のシートだけを1枚ずつ取り出す手段がとられる。
特許文献1には、多数枚のシートが積層されたシート群から最上層のシートを順次取出すシート取出し装置は、本体に対して昇降するように支持され、多数枚のシート群が載置される支持部材と、該支持部材を昇降する昇降部材と、支持部材に相対して上下方向へ移動可能で、シートの長手方向に対して互いに近づく方向及び離間する方向へ移動するように設けられて支持部材に載置されたシート群の最上層に位置するシートをそれぞれ吸着する吸着部材と、各吸着部材を上下方向へ移動する上下動部材と、各吸着部材を互いに近づく方向及び離間する方向へ移動する水平移動部材と、支持部材に載置されたシート群の少なくとも上部側面に空気を噴射する空気噴射部材と、吸着部材に保持されたシートの端縁に当接して弾性変形可能な分離部材とを備えるシート取出し装置及びシート取出し方法が開示されている。
特開2005-47694号公報
しかしながら、特許文献1に記載の技術では、シートに帯電した静電気を完全に除電することが困難である。そのため、特許文献1に記載の技術では、静電気によって互いに吸着し合ったシート同士の分離が不十分になることにより、最上層のシートを1枚ずつ取り出せないことがあるという問題があった。
本発明は、このような問題を解決するためになされたものであり、積層されたシートをより確実に分離して1枚ずつ取り出すことができるシート分離装置を提供することを目的とするものである。
一実施の形態にかかるシート分離装置は、複数のシートを積層したシート積層体が載置される載置部と、シートの積層方向と直交する方向に互いに接近又は離間するように移動可能に設けられ、シート積層体のうち最上層に位置するシートを吸着する少なくとも2つの吸着部材と、互いに離間した位置で最上層のシートに吸着した状態の吸着部材同士が接近することにより最上層のシートが撓んで形成される最上層のシートと2層目に位置するシートとの間の空間の静電気を除電する除電装置と、を有し、載置部と吸着部材とは、積層方向に互いに接近又は離間するように移動可能に設けられ、静電気を除電した後に、載置部と吸着部材とが除電装置に対してそれぞれが反対方向に離間する方向に移動する。
本発明により、積層されたシートをより確実に分離して1枚ずつ取り出すことができるシート分離装置を提供することができる。
実施の形態1にかかるシート分離装置の全体構成を示す模式図である。 実施の形態1にかかるシート分離装置の動作を説明するフローチャートである。 図1に示すシート分離装置を用いてシート間の静電気を除電する態様を示す図である。 図1に示すシート分離装置を用いて最上層のシートを取り出す態様を示す図である。
実施の形態1
以下、図面を参照して本発明の実施の形態について説明する。ただし、本発明が以下の実施の形態に限定される訳ではない。また、説明を明確にするため、以下の記載及び図面は、適宜、簡略化されている。
まず、図1を参照して、本実施形態にかかるシート分離装置の構成について説明する。図1は、実施の形態1にかかるシート分離装置の全体構成を示す模式図である。
本実施形態にかかるシート分離装置は、複数のシートを積層したシート積層体が載置される載置部と、シートの積層方向と直交する方向に互いに接近又は離間するように移動可能に設けられ、シート積層体のうち最上層に位置するシートを吸着する少なくとも2つの吸着部材と、互いに離間した位置で最上層のシートに吸着した状態の吸着部材同士が接近することにより最上層のシートが撓んで形成される最上層のシートと2層目に位置するシートとの間の空間の静電気を除電する除電装置と、を有し、載置部と吸着部材とは、積層方向に互いに接近又は離間するように移動可能に設けられ、静電気を除電した後に、載置部と吸着部材とが除電装置に対してそれぞれが反対方向に離間する方向に移動する。
図1に示すように、シート分離装置1は、載置ユニット10と、フレーム部20と、除電装置30と、搬送ユニット40と、を有する。シート分離装置1は、複数のシートSが積層されたシート積層体Lから、最上層に位置するシートSを1枚ずつ取り出し、次の工程に供給する際に用いられる。
このようなシートSの一例としては、自動車用のリチウムイオン電池の製造工程において、複数枚のセルを金属製ケースに収容してモジュール化する際に、セルと金属ケースとの絶縁を確保するために、両者の間に配置される樹脂シートが挙げられる。このようなシートSは、表面が滑らかであるため、シートSには静電気が発生しやすい。したがって、積層されたシートS同士は、静電気により吸着し合った状態になる。これにより、シート積層体Lから最上層のシートSを取り出す際には、2層目のシートS又は2層目のシートSを含む下層のシートSが吸着して複数のシートSが重ね取りされる場合がある。
以下の説明では、シートSの積層方向をZ方向、Z方向と直交し、略矩形状を有するシートSの長辺方向をX方向、X方向及びZ方向と直交し、シートSの短辺方向をY方向とする。
載置ユニット10は、載置部11と、押圧部12と、昇降駆動機構13と、を有する。載置部11は、シート積層体Lが載置される台である。載置部11は、シート積層体Lの位置合わせを行うためのガイド部材11aを備えている。ガイド部材11aは、載置部11の上端面からZ方向に複数個が立設されるとともに、シート積層体Lの外周に沿って互いに離間した位置に設けられる。ガイド部材11aは、後述する除電装置30が発生する帯電した空気を所望の位置に吹き付けることができるように、帯電した空気の流れを妨げないように配置されることが好ましい。
また、載置部11には、押圧部12を介して流体圧シリンダ等の昇降駆動機構13が設けられる。昇降駆動機構13は、Z方向に動作する構成である。押圧部12は、載置部11の下端面からZ方向の下方に向かって延びている。例えば、昇降駆動機構13のピストンロッドと押圧部12とは、併設された状態で、Z方向と直交する水平方向に延在する連結部材12aにより連結されている。したがって、昇降駆動機構13の動作に伴って、押圧部12はZ方向に昇降する。これにより、押圧部12は載置部11を下側から押し上げることができる。すなわち、載置部11は、昇降駆動機構13の動作に伴って、Z方向に昇降するように移動可能である。
フレーム部20は、載置部11の下方においてZ方向と直交する水平方向に延在する底部21と、底部21のY方向の両端においてZ方向に立設される一対の支持フレーム22とを有する。支持フレーム22は、載置部11及び載置部11に積層されたシート積層体Lを合わせたZ方向の長さよりも、Z方向の長さが十分に長い寸法を有する部材である。フレーム部20の内部空間には、載置部11と載置部11に載置されたシート積層体Lとを収容可能である。
支持フレーム22の内壁面22sの所定の位置には、シート積層体Lの位置を検出するためのフォトセンサ、リミットスイッチ等の検出器(不図示)が設けられる。このような検出器は、例えば支持フレーム22の上部に配設され、載置部11に載置されたシート積層体Lの上端を検出する。シート分離装置1は、最上層のシートSの取り出し等に伴って、シート積層体Lの上端が検出されなくなった場合に、検出器が検出可能な位置まで載置部11が上昇するように動作する。これにより、シート分離装置1は、載置部11に載置されたシート積層体Lの上端を常に一定の高さ位置に調整することができる。
除電装置30は、シートSに発生する静電気を電気的に中和して除電するものであり、例えばイオナイザを用いることができる。本実施形態では、最上層のシートSと2層目のシートSとの間に空間Gを形成し、当該空間Gに向けて除電装置30から所要の電荷に帯電した空気を吹き付けて、当該空間Gに発生する静電気を除電する。
また、帯電した空気を狙った位置に吹き付けることができるように、除電装置30は支持フレーム22の内壁面22sの所定の高さ位置に設けられる。さらに、帯電した空気を噴出する除電装置30の噴出口30aは、X方向に沿って配設されることが好ましい。除電装置30は、後述する吸着部材43aの移動方向(X方向)と直交するY方向において、2つの除電装置30が対向するように配置される。この除電装置30の詳細は図2以降で説明する。
搬送ユニット40は、昇降駆動機構41と、昇降部材42と、吸引部43と、を有する。搬送ユニット40は、シート積層体Lの上から順にシートSを1枚ずつ取り出し、取り出したシートSを所定の位置に供給することができる。
流体圧シリンダ等で構成される昇降駆動機構41は、Z方向に動作する構成である。昇降駆動機構41は、昇降部材42に連結される。昇降部材42は、昇降駆動機構41の動作によりZ方向に昇降可能に設けられる。また、昇降部材42の下端には、吸引部43が設けられる。
吸引部43は、少なくとも2つの吸着部材43aと、各吸着部材43aに対応する数量の軸部43b及び水平駆動機構43cと、を有する。吸着部材43aは、シートSを吸着可能な部材であり、例えば真空パッドを用いることができる。真空パッドは、真空ポンプ等と管を介して接続され、真空による吸引力によってシートSを吸着するものである。
本実施形態では、搬送ユニット40が4つの吸着部材43aを有するものとして説明する。当該4つの吸着部材43aは、シートSの中心位置を通ってY方向に延在するシートSの中心線に対して対称的な位置に、2つずつ設けられる。そして、当該中心線を挟んで同じ側にある2つの吸着部材43aをそれぞれ1組として、2組の吸着部材43aがX方向に互いに離間して配置されている。
なお、吸着部材43aは、X方向に互いが接近又は離間するように移動可能に設けられればよく、吸着部材43aの数量はシートSの大きさや形状に応じて適宜設計されるものである。例えば、2つの吸着部材43aをシートSの中心線に対して対称的な位置に1つずつ設ける構成であってもよい。
水平駆動機構43cは、昇降部材42の下端面に設けられる。水平駆動機構43cは、例えば流体圧シリンダ等により構成される。水平駆動機構43cは、Z方向に延びる各軸部43bを介して各吸着部材43aを支持するとともに、これらをX方向に往復移動させることができる。軸部43bの下端には、吸着部材43aが備えられ、軸部43bの上端は、水平駆動機構43cに連結される。本実施形態では、各吸着部材43aは、軸部43bを介して個別の水平駆動機構43cに設けられている。これにより、2組の吸着部材43aは、シートSの中心線を挟んで対称的な位置にある吸着部材43a同士がX方向に沿って互いに接近又は離間するように移動可能である。
すなわち、上記の構成を有する搬送ユニット40において、2組の吸着部材43aは、昇降駆動機構41の動作に伴って、Z方向に昇降するように移動可能であるとともに、水平駆動機構43cの動作に伴って、X方向に沿って互いに接近又は離間するように移動可能である。
次に、図2~図4を参照して、シート分離装置1を用いたシートSの取り出し動作について説明する。図2は、実施の形態1にかかるシート分離装置の動作を説明するフローチャートである。図3は、図1に示すシート分離装置を用いてシート間の静電気を除電する態様を示す図である。図4は、図1に示すシート分離装置を用いて最上層のシートを取り出す態様を示す図である。
なお、図3及び図4は、図1に示すシート分離装置1の要部を側方(Y方向)から見た図であり、図3及び図4において紙面の手前側に配置される支持フレーム22及び除電装置30を破線で示して、奥側に配置されるものを透視するように示している。また、図3は、図2に示すフローチャートのステップS3~S4に対応した図である。図4は、図2に示すフローチャートのステップS5に対応した図である。
シートSの取り出しを行うにあたり、載置部11にシート積層体Lをセットする。載置部11は、セットされたシート積層体Lの上端が検出器により検出される位置まで上昇する。その後、図2に示すように、吸着部材43aが吸着位置に下降する(ステップS1)。ステップS1では、シート分離装置1は、昇降駆動機構41の動作により、吸引部43を待機位置から下降させる。吸引部43は、吸着部材43aが最上層のシートSに密着する吸着位置まで下降する。これにより、吸着部材43aが最上層のシートSに吸着する(ステップS2)。ステップS2では、2組の吸着部材43aがX方向において互いに所要の間隔をあけて離間した位置で最上層のシートSに吸引を伴って吸着する。
続いて、吸着部材43aが互いに接近することにより、シートS間に空間Gを形成する(ステップS3)。ステップS3では、水平駆動機構43cの動作により、最上層のシートSに吸着した2組の吸着部材43aであって、シートSの中心線を挟んで対称的な位置にある吸着部材43a同士が互いに接近する方向及び離間する方向に往復移動する。この往復移動を複数回行って最上層のシートSを撓ませる。図3に示すように、2組の吸着部材43aが往復移動した後、2組の吸着部材43aが初期位置よりも互いに接近した位置に移動することによって最上層のシートSが上方へ撓む。上方へ撓んだ最上層のシートSと2層目のシートSとの間には、Y方向に貫通する空間Gが形成される。
続いて、シートS間を狙って除電装置30から帯電した空気を吹き付ける(ステップS4)。図3に示すように、ステップS4では、除電装置30は帯電した空気を発生し、噴出口30aから帯電した空気を噴出する。帯電した空気は、最上層及び2層目のシートS間と、ステップS3において形成された空間Gと、に向けて吹き付けられる。これにより、当該シートS間及び空間Gに発生する静電気を除電する。なお、除電装置30から帯電した空気を吹き付ける操作は、少なくともステップS3の工程で行われるものであるが、シートSの取り出し動作(ステップS1~S5)の間、継続して行ってもよい。
最上層のシートSと2層目のシートSとの間に発生する静電気を効果的に除電するために、載置部11上に積層された最上層のシートSと2層目のシートSとの境界に向けて帯電した空気を吹き付けることが好ましい。したがって、除電装置30の噴出口30aは、両支持フレーム22の各内壁面22sにおいて、当該境界に対応する位置に配設されることが好ましい。
また、噴出口30aは、X方向に沿うとともに当該境界に渡って設けられるものであるが、少なくとも、接近した状態の2組の吸着部材43aの間に設けられることが好ましい。これにより、空間Gを狙って帯電した空気を吹き付けることができる。このようにして吹き付けられた帯電した空気は、Y方向に流れる。空間Gに発生する静電気を除電することにより、最上層のシートSと2層目のシートSとの静電気による吸着をより確実に低減し、互いの分離を容易にする。
その後、吸着部材43aが上昇すると同時に、載置部11が下降する(ステップS5)。図4に示すように、ステップS5では、ステップS4における静電気の除電後、シート分離装置1は、昇降駆動機構41の動作により、吸引部43を上昇させる。これに伴い、吸着部材43aが吸着位置から待機位置に向かって上昇する。
このとき、シート分離装置1においては、吸着部材43aによって最上層のシートSを上方に向けて持ち上げる動作を行うが、最上層のシートSに2層目のシートS又は2層目を含む複数のシートSが静電吸着した状態で、複数のシートSを持ち上げる場合がある。
これは、除電装置30を用いてシートS間に発生する静電気を完全に除去することが困難であることが原因として考えらえる。このため、かかる除電後にもなお残留する静電気によって、シートS同士が互いに吸着してしまう。このように、互いに吸着し合ったシートS同士の分離が不十分になると、最上層のシートSを1枚ずつ取り出すことができないという問題が生じる。
そこで、シート分離装置1は、吸着部材43aの上昇時に、昇降駆動機構13の動作により、載置部11を下降させる。なお、載置部11とフレーム部20の底部21との間には、載置部11が下降するための十分な間隔が形成されている。そして、ステップS5において、吸着部材43aが上昇する動作と、載置部11が下降する動作とは、ほぼ同時に行われるように制御することが好ましい。
ここで、最上層のシートSと2層目のシートSとの間の静電気の帯電量をC1とし、2層目のシートSと2層目より下層のシートS(載置部11上に残ったシート積層体L)との間の静電気の帯電量をC2とする。なお、以下の説明では、最上層のシートSに2層目のシートSが吸着して2枚取りされた例について説明する。ただし、最上層のシートSに吸着して取り出されるシートSは2層目のシートSだけに限らず、2層目のシートSを含む下層の複数のシートSが重ね取り出される場合もある。
ステップS5における、帯電量C1と帯電量C2とを比較した場合、ステップS4で行った除電によって帯電量C1が低下しているため、帯電量C1よりも帯電量C2の方が大きい状態である。この状態で、載置部11と吸着部材43aとが除電装置30に対してそれぞれが反対方向に離間する方向に移動する。
帯電量C1<帯電量C2の状態下では、吸着部材43aが最上層のシートSを上方へ持ち上げる一方で、最上層のシートSに吸着して2枚取りされた2層目のシートSは、帯電量がより大きな載置部11上に残ったシート積層体L側に吸引される。図4には、2層目のシートSが静電気によって吸引される方向を白抜き矢印で示しており、当該矢印の大きさの違いは、吸引力の大小を表している。
さらに、シート分離装置1においては、載置部11が下降する動作を行うことより、載置部11上に残ったシート積層体Lは除電装置30から離れるように移動する。この移動によって、2層目のシートSから見てシート積層体L側に対して、帯電した空気の除電作用が及ぶことを抑制できる。
ここで、例えば吸着部材43aの上昇時に載置部11が下降しない場合について説明する。この場合、2層目のシートSと載置部11上に残ったシート積層体Lとの間において、静電気を除電するための帯電した空気が滞留する虞がある。そして、2層目のシートSから見てシート積層体L側に対して帯電した空気の除電作用が及ぶと、帯電量C2が低下する。帯電量C2が低下することにより、帯電量C1との差が小さくなると、持ち上げられた2層目のシートSをシート積層体L側に吸引する力が低下する。その結果、最上層のシートSと2層目のシートSとの分離が不十分になり、最上層のシートSに2層目のシートSが張り付いたまま重ね取りされる可能性がある。
これに対し、本実施形態にかかるシート分離装置では、最上層のシートSと2層目のシートSとの間の静電気を除電した後に、吸着部材43aと載置部11が互いに離間する方向に移動する構成を有する。このような構成により、シート積層体L側に対して、帯電した空気の除電作用が及ぶことを抑制できる。そのため、シートSの取り出し動作を行う際に、帯電量C2が低下しにくく、2層目のシートSはより強い力でシート積層体L側に吸引される。
また、本実施形態にかかるシート分離装置では、吸着部材43aの水平方向の往復動作によって最上層のシートSを撓ませて形成されるシートS間の空間Gに向けて、静電気を除電するための帯電した空気を吹き付ける。このような構成により、帯電量C1を低下させ、帯電量C2の方が大きくなるように調整することができる。
帯電量を調整すると、2層目のシートSと載置部11に残ったシート積層体Lとの間に発生する静電気を利用して、2層目のシートSを最上層のシートSから引き剥がし、シート積層体L側に引き寄せることができる。これにより、シート積層体Lから最上層のシートSを取り出す際の重ね取りを抑制することができる。
したがって、本実施形態にかかるシート分離装置によれば、帯電量の差を利用して、最上層のシートと2層目のシートとを確実に分離し、最上層のシートを1枚ずつ取り出すことができる。さらに、シート同士の分離を非接触で行うことができるため、シートの損傷を抑制できる。
なお、本発明は上記実施の形態に限られたものではなく、趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更することが可能である。例えば、本実施形態にかかるシート分離装置は、積層されたシート同士が静電気を発生し得るものであれば、樹脂製のシートに限らず、紙、金属、シリコン等のあらゆる材質のシートに適用できる。
また、上記実施の形態では、除電装置をフレーム部に固定して設けた例を示したが、除電装置の設置態様はこれに限定されるものではない。除電装置は、静電気の除電を行うための電荷を最上層のシートと2層目のシートとの間に供給できるように構成されればよい。
1 シート分離装置
10 載置ユニット
11 載置部
11a ガイド部材
12 押圧部
12a 連結部材
13、41 昇降駆動機構
20 フレーム部
21 底部
22 支持フレーム
22s 内壁面
30 除電装置
30a 噴出口
40 搬送ユニット
42 昇降部材
43 吸引部
43a 吸着部材
43b 軸部
43c 水平駆動機構
G 空間
L シート積層体
S シート

Claims (1)

  1. 複数のシートを積層したシート積層体が載置される載置部と、
    前記シートの積層方向と直交する方向に互いに接近又は離間するように移動可能に設けられ、前記シート積層体のうち最上層に位置する前記シートを吸着する少なくとも2つの吸着部材と、
    互いに離間した位置で最上層の前記シートに吸着した状態の前記吸着部材同士が接近することにより最上層の前記シートが撓んで形成される最上層の前記シートと2層目に位置する前記シートとの間の空間の静電気を除電する除電装置と、
    を有し、
    前記載置部と前記吸着部材とは、前記積層方向に互いに接近又は離間するように移動可能に設けられ、前記静電気を除電した後に、前記載置部と前記吸着部材とが前記除電装置に対してそれぞれが反対方向に離間する方向にほぼ同時に移動するシート分離装置。
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