JP2003118859A - 可撓性板状体の取出装置および取出方法 - Google Patents
可撓性板状体の取出装置および取出方法Info
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- JP2003118859A JP2003118859A JP2001319501A JP2001319501A JP2003118859A JP 2003118859 A JP2003118859 A JP 2003118859A JP 2001319501 A JP2001319501 A JP 2001319501A JP 2001319501 A JP2001319501 A JP 2001319501A JP 2003118859 A JP2003118859 A JP 2003118859A
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Abstract
を破損させることなく、確実に1枚ずつ分離して取り出
すことができる可撓性板状体の取出装置および取出方法
を提供する。 【解決手段】 取出装置は、最上部のウエハ12aの一
部分を押えて固定する固定パッド14と、ウエハ12a
の他の部分を上方から吸着して引き上げる吸着パッド1
3と、ウエハ12の引き上げられた端面部分を擦る摺接
体16とを備える。複数枚積み重ねられた略四角形のウ
エハ12を最上部から枚葉で取り出す際、固定パッド1
4によって最上部のウエハ12aの一部分を押えて固定
し、吸着パッド13によってウエハ12aの他の部分を
吸着して上方に引き上げて反らし、この引き上げられた
端面部分を摺接体16によって擦り、ウエハ12bを分
離した後、最上部のウエハ12aを上方に引き上げて取
り出す。
Description
れた太陽電池用多結晶シリコーンウエハなどの可撓性板
状体を最上部から1枚ずつ吸着して取り出す可撓性板状
体の取出装置および取出方法に関する。
下、単に「ウエハ」という。)は、その特性上の問題で
強度の幅が広く、僅かな応力や変形によって破損するこ
とがある。そこで、太陽電池の製造工程においては、複
数枚積み重ねられた状態から最上部のウエハを1枚ずつ
取り出す際に、取り出そうとする1枚目のウエハ端部を
吸着手段で上方に引き上げて反らして変形させることに
よって、2枚目のウエハとの間に隙間を形成し、その隙
間に周囲の空気を流入させて密着状態から剥離(分離)
させて取り出す取出装置が一般に用いられている(たと
えば、特開平9−124172号公報、特開平8−33
7328号公報、特開平6−179534号公報参
照)。以下、図面を参照しながら典型的な従来の取出装
置について説明する。
取出しハンド1の概略を示す平面図であり、図14はウ
エハ取出しハンド1の概略を示す正面図であり、図15
はウエハ取出しハンド1の概略を示す側面図である。
工程では図14および図15に示すように複数枚積み重
ねられた状態で供給される。取出装置は、複数枚積み重
ねられた略四角形のウエハ2を最上部から枚葉で取り出
す装置であり、ウエハ取出しハンド1を備える。ウエハ
取出しハンド1は、図示しないエアーシリンダ機構など
の駆動部を有し、取出装置の制御部(図示せず)からの
制御によって昇降動作を行う。
じ大きさの略正方形の支持板1aを備え、この支持板1
aの一対の対角位置端部にはそれぞれ吸着パッド3が1
個ずつ取り付けられており、他の一対の対角位置端部に
はそれぞれ固定パッド4が1個ずつ取り付けられてい
る。さらに、支持板1aの中央部にはベルヌイチャック
ユニット5が取り付けられている。
動作を説明するための正面図である。図16(a)は、
ウエハ2の取出動作開始時の動作状態を示している。こ
の状態は、ウエハ取出しハンド1全体が下降し、固定パ
ッド4(図13および図14参照)がウエハ2の一対の
対角位置端部に当接して下降が停止し、吸着パッド3は
ウエハ2に当接しているがまだ吸着していない状態であ
る。
エハ2を吸着した状態を示している。吸着パッド3の変
形(収縮)によって1枚目(最上部)のウエハ2aの他
の一対の対角位置端部が上方に引き上げられ、2枚目の
ウエハ2bとの間に隙間6が発生し、外気が内部に向か
って流入している。
中央部に備えられたベルヌイチャックユニット5によっ
て1枚目のウエハ2aの中央部を引き上げた状態を示し
ている。中央部を引き上げることによって、引き上げら
れた対角位置端部で発生した隙間6が繋がり、ウエハ2
aの引き上げられた対角位置端部間に連続したトンネル
(空洞)が形成される。このとき、図示しない固定パッ
ド4は一対の対角位置端部を上方から押えた状態であ
り、その位置では1枚目のウエハ2aと2枚目のウエハ
2bとは密着している。
(ウエハ2aの他の一対の対角位置端部を吸着パッド3
で吸着し、中央部をベルヌイチャックユニット5で引き
上げた状態)から、ウエハ取出しハンド1を矢印R1方
向へ、図示しないエアーシリンダ等の駆動機構によって
上昇させた状態を示している。ウエハ取出しハンド1を
上昇させることによって、1枚目のウエハ2aと2枚目
のウエハ2bとが完全に分離され、取出作業が完了す
る。
際、ウエハ2の反らし量が小さいと破損は発生し難くな
るが、密着状態からの剥離(分離)が充分でなく、数枚
重なったままウエハ2が取り出されてしまうことがあ
る。一方、ウエハ2の反らし量を大きくすると、分離は
確実に行えるが、変形応力の増大による破損が発生し易
くなる。このように、反らし量の調整だけではウエハ2
を破損させることなく1枚ずつ取り出すのは大変困難で
あり、最適な取出装置および取出方法が切望されてい
る。
などの可撓性板状体を破損させることなく、確実に1枚
ずつ分離して取り出すことができる可撓性板状体の取出
装置および取出方法を提供することである。
ねられた略四角形の可撓性板状体を最上部から枚葉で取
り出す取出装置において、最上部の可撓性板状体の一部
分を押えて固定する固定手段と、前記可撓性板状体の他
の部分を上方から吸着して引き上げる吸着手段と、前記
可撓性板状体の引き上げられた端面部分を擦る摺接体と
を備え、前記固定手段によって最上部の可撓性板状体の
一部分を押えて固定し、前記吸着手段によって前記可撓
性板状体の他の部分を吸着して上方に引き上げて反ら
し、この引き上げられた端面部分を前記摺接体によって
擦った後に、最上部の可撓性板状体を上方に引き上げて
取り出すことを特徴とする可撓性板状体の取出装置であ
る。
よって反らされた可撓性板状体の端面部分が、摺接体に
よって擦られる。これによって、たとえば2枚の可撓性
板状体が密着した状態で吸着されていた場合、摺接体に
よって端面部分が擦られて2枚の可撓性板状体間に隙間
が生じ、その隙間に周囲から外気が流入して、2枚目の
可撓性板状体が1枚目の可撓性板状体から分離される。
分離された2枚目の可撓性板状体は、下方に落下する。
3枚以上の可撓性板状体が密着していた場合も、同様に
して2枚目以降の可撓性板状体が分離される。したがっ
て、密着している可撓性板状体を分離するために、可撓
性板状体を過剰に反らせる必要がなくなるので、発生す
る応力が小さくなり、可撓性板状体の破損を防止でき
る。また、確実に1枚ずつ可撓性板状体を取り出すこと
ができるので、安定した可撓性板状体の供給が可能とな
る。
性板状体の一対の対角位置端部を固定し、前記吸着手段
は、前記可撓性板状体の他の一対の対角位置端部を吸着
することを特徴とする。
定位置と吸着位置との距離が比較的長くなるので、可撓
性板状体の反らし量を比較的大きくしても発生する応力
は小さく、可撓性板状体の破損を防止できる。また、可
撓性板状体を比較的大きく反らすことができるので、密
着している可撓性板状体を分離しやすくなる。
央部を吸着して引き上げる引上手段をさらに備え、前記
固定手段によって前記可撓性板状体の一対の対角位置端
部を押えて固定し、前記吸着手段によって前記可撓性板
状体の他の一対の対角位置端部を吸着して上方に引き上
げて反らした後に、前記引上手段によって前記可撓性板
状体の略中央部も吸着して上方に引き上げることを特徴
とする。
角位置端部が押えられて固定された状態で、他の一対の
対角位置端部が上方に引き上げられるとともに、その中
央部も引き上げられるので、引き上げられた対角位置端
部間が繋がってトンネル(空洞)が形成され、外気が中
央部まで流入し、確実に可撓性板状体を分離することが
できる。
性板状体の引上量を調整できることを特徴とする。
性板状体を引上量を調整できることを特徴とする。
度などの特性に応じて引上量、すなわち反らせる量を調
整できる。これによって、発生する応力を考慮して可撓
性板状体を最適な量だけ反らせることができるので、可
撓性板状体を破損させることなく確実に分離することが
できる。
引上量は、前記他の一対の対角位置端部の引上量より少
ないことを特徴とする。
引上量は引き上げられた対角位置端部の引上量よりも少
ないので、可撓性板状体に発生する応力が小さくなり、
可撓性板状体の破損を防止することができる。
よび/または前記可撓性板状体の端面部分に近接離反す
る方向に移動可能であることを特徴とする。
するので、可撓性板状体の端面部分を充分に擦ることが
でき、可撓性板状体を確実に分離することができる。ま
た、摺接体は、可撓性板状体の端面部分に近接離反する
方向に移動するので、必要時にのみ端面部分に接触さ
せ、不要時は離反させることができ、他の動作時に摺接
体が邪魔にならず、スムーズに取出作業を行うことがで
きる。
体の枚数を検出する検出手段をさらに備え、前記検出手
段による検出結果が2枚以上であるときに前記摺接体に
よる動作を行うことを特徴とする。
が密着した状態で引き上げられたときだけ、摺接体で可
撓性板状体の端面部分を擦る分離動作を行うようにした
ので、無駄な動作を省くことができ、可撓性板状体を効
率良く取り出すことができる。
四角形の可撓性板状体を最上部から枚葉で取り出す可撓
性板状体の取出方法において、最上部の可撓性板状体の
一部分を押えて固定する工程と、前記可撓性板状体の他
の部分を吸着して上方に引き上げる工程と、前記可撓性
板状体の引き上げられた端面部分を摺接体で擦る工程と
を含むことを特徴とする可撓性板状体の取出方法であ
る。
とによって反らされた可撓性板状体の端面部分が、摺接
体によって擦られる。これによって、たとえば2枚の可
撓性板状体が密着した状態で吸着されていた場合、摺接
体によって端面部分が擦られて2枚の可撓性板状体間に
隙間が生じ、その隙間に周囲から外気が流入して、2枚
目の可撓性板状体が1枚目の可撓性板状体から分離され
る。分離された2枚目の可撓性板状体は、下方に落下す
る。3枚以上の可撓性板状体が密着していた場合も、同
様にして2枚目以降の可撓性板状体が分離される。した
がって、密着している可撓性板状体を分離するために、
可撓性板状体を過剰に反らせる必要がなくなるので、発
生する応力が小さくなり、可撓性板状体の破損を防止で
きる。また、確実に1枚ずつ可撓性板状体を取り出すこ
とができるので、安定した可撓性板状体の供給が可能と
なる。
ある取出装置におけるウエハ取出しハンド11の概略を
示す平面図であり、図2はウエハ取出しハンド11の概
略を示す正面図であり、図3はウエハ取出しハンド11
の概略を示す側面図である。
の板状体であり、製造工程では図2および図3に示すよ
うに複数枚積み重ねられた状態で供給される。取出装置
は、複数枚積み重ねられた略四角形のウエハ12を最上
部から枚葉で取り出す装置であり、ウエハ取出しハンド
11を備える。ウエハ取出しハンド11は、図示しない
エアーシリンダ機構などの駆動部に取り付けられてお
り、取出装置の制御部(図示せず)からの制御によって
昇降動作を行う。
略同じ大きさの略正方形の支持板11aを備え、この支
持板11aの一対の対角位置端部にはそれぞれ吸着手段
である吸着パッド13が取り付けられており、他の一対
の対角位置端部にはそれぞれ固定手段である固定パッド
14が取り付けられている。固定パッド14は、たとえ
ばねじ構造によって高さ調節が可能な棒状体の先端に低
弾性ゴムを取り付けて構成されている。さらに、支持板
11aの中央部には引上手段であるベルヌイチャックユ
ニット15が取り付けられている。
ない昇降機構に取り付けられたブラシ状の摺接体16が
2個ずつ設置されている。摺接体16は、その先端部分
がウエハ12の端面部分に接触する位置に配置されてお
り、前記昇降機構によって上下方向に移動可能である。
摺接体16は、ナイロン製またはポリアミド系樹脂製で
ある。
動作を説明するための正面図である。図4(a)は、ウ
エハ取出しハンド11の一対の対角位置端部に取り付け
られた吸着パッド13によって最上部のウエハ12aを
吸着し、中央部に備えたベルヌイチャックユニット15
によってウエハ12aの中央部を引き上げたままウエハ
取出しハンド11全体が上昇している状態を示してい
る。この状態では、取り出そうとするウエハ12aの下
側には吸着時に分離できなかった2枚目のウエハ12b
が密着したままになっている。このとき、ウエハ12a
とウエハ12bとはともに下側へ凸状態で変形してい
る。
ウエハ12aとウエハ12bの各端面部分に接触しなが
らブラシ状の摺接体16が下降している状態を示してい
る。この状態では、摺接体16の摺接によってウエハ1
2bは上側に凸形状に変形し、ウエハ12aとの間には
隙間17が生じ、周囲から外気が流入して分離が始ま
る。
らに下降した状態を示し、密着していたウエハ12aと
ウエハ12bとは完全に分離され、余分なウエハ12b
は下方へ落下していくことになる。
されたウエハ12の端面部分を摺接体16によって擦る
ことによって密着しているウエハ12bを分離するの
で、密着しているウエハ12bを分離するために、ウエ
ハ12を過剰に反らせる必要がなくなり、また発生する
応力が小さくなり、ウエハ12の破損を防止できる。ま
た、確実に1枚ずつウエハ12を取り出すことができる
ので、安定したウエハ12の供給が可能となる。
位置との距離が比較的長くなるので、ウエハ12の反ら
し量を比較的大きくしても発生する応力は小さく、ウエ
ハ12の破損を防止できる。また、ウエハ12を比較的
大きく反らすことができるので、密着しているウエハ1
2bを分離しやすくなる。
が押えられて固定された状態で、他の一対の対角位置端
部が上方に引き上げられるとともに、その中央部も引き
上げられるので、引き上げられた対角位置端部間が繋が
ってトンネル(空洞)が形成され、外気が中央部まで流
入し、確実にウエハ12を分離することができる。
で、ウエハ12の端面部分を充分に擦ることができ、ウ
エハ12を確実に分離することができる。
装置におけるウエハ取出しハンド21の概略を示す平面
図であり、図6はウエハ取出しハンド21の概略を示す
正面図であり、図7はウエハ取出しハンド21の概略を
示す側面図である。なお、第2実施形態は、前述の第1
実施形態と構成が類似しているので、同一の構成には同
一の参照符号を付して詳細な説明は省略する。
よびベルヌイチャックユニット15におけるウエハ12
の引上量を調整可能にするとともに、摺接体16を上下
方向だけでなく、ウエハ12の端面に近接離反する方向
に移動可能に構成したことである。
造工程では図6および図7に示すように複数枚積み重ね
られた状態で供給される。ウエハ取出しハンド21は、
ウエハ12と略同じ大きさの略正方形の支持板21aを
備え、この支持板21aの一対の対角位置端部にはそれ
ぞれ吸着パッド13が取り付けられており、他の一対の
対角位置端部にはそれぞれ固定パッド14が取り付けら
れている。ウエハ取出しハンド21は、図示しないエア
ーシリンダ機構などの駆動部を有し、取出装置の制御部
(図示せず)からの制御によって昇降動作を行う。
実現される上下動作駆動部18に取り付けられており、
図示しないストッパによって動作ストローク、すなわち
ウエハ12の引上量を調整することができる。さらに、
支持板21aの中央部にはベルヌイチャックユニット1
5が取り付けられている。ベルヌイチャックユニット1
5は、エアーシリンダなどで実現される上下動作駆動部
19に取り付けられており、図示しないストッパによっ
て動作ストローク、すなわちウエハ12の引上量を調整
することができる。また、吸着パッド13の近傍には、
図示しない前後・昇降動作機構に取り付けられた摺接体
16が2個ずつ設置されている。
12の取出動作を説明するための正面図である。図8
(a)は、一対の対角位置端部の吸着パッド13が積み
重ねられたウエハ12に接するまでウエハ取出しハンド
21が下降し、近傍に設置された摺接体16が前進・下
降した状態を示している。摺接体16は、その先端部分
がウエハ12の端部表面に接触している。なお、前進と
はウエハ12の端面に近接する方向への移動をいい、ま
た後退とはウエハ12の端面から離反する方向への移動
をいう。
ウエハ12に接していた吸着パッド13が図示しない真
空ポンプ等の真空発生器によって最上部のウエハ12a
を吸着した状態を示している。この状態では、吸着パッ
ド13内部の空間が真空状態で圧縮変形することによっ
てウエハ12aを上方へ引き上げる作用が働く。その際
に、吸着パッド13に吸着されたウエハ12a以外のウ
エハ、すなわちウエハ12aの裏面に密着していたウエ
ハは近傍に設置された摺接体16によってその端面部分
を擦られ、剥がされる。なお、吸着パッド13は、ジャ
バラ形状の方が圧縮変形による上方への引上げ効果が大
きく有効である。
パッド13がウエハ12aを吸着したまま上下動作駆動
部18によって上方へ引き上げられた状態を示してい
る。ウエハサイズが約150mm□で厚さが200〜4
00μmの場合、この引上げ高さは3〜7mmが適当で
ある。
ベルヌイチャックユニット15の吸着作用によって、ウ
エハ12aの中央部を引き上げた状態を示している。こ
の状態で、吸着パッド13によって吸着して取り出そう
とするウエハ12aは、積み重ねられて供給されたウエ
ハ12から完全に分離される。このとき、ベルヌイチャ
ックユニット15によってウエハ12aの中央部を引き
上げる高さは、一対の対角位置端部を吸着パッド13で
引き上げる高さの1/4〜1/2のときに、ウエハ12
aに発生する応力が最も小さくなり、ウエハ12aの破
損を防止することができる。
ベルヌイチャックユニット15でウエハ12aの中央部
を吸着したまま上下動作駆動部19によってウエハ12
aの中央部を引き上げるとともに、図示しないエアーシ
リンダ等の昇降機構によってウエハ取出しハンド21全
体が上昇した状態を示している。ここで、ベルヌイチャ
ックユニット15を上昇させる動作は、最上部のウエハ
12aを積み重ねられて供給されたウエハ12から分離
するために、ウエハ12aを変形させるとともに、分離
が完了した段階で可能な限り曲げ応力を軽減し、この取
り出したウエハ12aの破損を防止することを目的とし
ている。
述した第1実施形態と同様の効果が得られる。さらに第
2実施形態によれば、ウエハ12の厚みや強度などの特
性に応じて引上量、すなわち反らせる量を調整できる。
これによって、発生する応力を考慮してウエハ12を最
適な量だけ反らせることができるので、ウエハ12を破
損させることなく確実に分離することができる。また、
ウエハ12の中央部の引上量は引き上げられた対角位置
端部の引上量よりも少ないので、ウエハ12に発生する
応力が小さくなり、ウエハ12の破損を防止することが
できる。
けでなく、ウエハ12の端面部分に近接離反する方向に
移動するので、必要時にのみ端面部分に近接させ、不要
時は離反させることができ、他の動作時に摺接体16が
邪魔にならず、スムーズに取出作業を行うことができ
る。
形態を説明するための正面図である。なお、第3実施形
態は、前述の第2実施形態の構成と類似しているので、
同一の構成には同一の参照符号を付して詳細な説明は省
略する。
2の枚数を測定するレーザーマイクロメータ20を設
け、吸着したウエハ12の枚数が2枚以上である場合
に、摺接体16による摺接動作を行うようにしたことで
ある。
積み重ねられて供給されたウエハ12aをウエハ取出し
ハンド21で上面から吸着して取り出した際に、ウエハ
収納箱22の上方に設けた投光側レーザーマイクロメー
タ20aおよび受光側レーザーマイクロメータ20bに
よるウエハ厚さ計測位置で一旦停止し、厚さを計測す
る。吸着したウエハ12aが1枚であれば、摺接体16
を動作させず、ウエハ12aの取出し・搬送動作を継続
させる。
し、計測位置まで上昇した際にウエハ厚さが2枚以上で
あれば、図11に示すように、摺接体16は図示しない
エアーシリンダ等の前後動作機構によって動作し、ウエ
ハ12が通過する際に摺接体16に接触する位置まで前
進する。ウエハ取出しハンド21は、吸着したウエハ1
2aとその裏面にウエハ12bとを密着させたままさら
に上昇し、これによって端面部分が摺接体16によって
擦られてウエハ12bは剥離し、落下する。
述の第1および第2実施形態と同様の効果が得られる。
さらに第3実施形態によれば、2枚以上のウエハ12が
密着した状態で引き上げられたときだけ、摺接体16で
ウエハ12の端面部分を擦る分離動作を行うようにした
ので、無駄な動作を省くことができ、ウエハ12を効率
良く取り出すことができる。
るための正面図である。なお、第4実施形態は前述の第
2実施形態の構成と類似しているので、同一の構成には
同一の参照符号を付して詳細な説明は省略する。
のウエハ取出し口の近傍に摺接体16を取り付けて固定
したことである。
1によって吸着し上方へ取り出される際に、ウエハ12
aの端面は摺接体16によって擦られる。このとき、2
枚目のウエハ12bのように、吸着して取り出されよう
とするウエハ12aの裏面に密着していた場合は、摺接
体16によってウエハ12bの端面が擦られ、ウエハ1
2bは分離されてウエハ収納箱22内に落下する。
述の第2実施形態と同様の効果が得られる。さらに、第
4実施形態によれば、摺接体16を固定したことによっ
て、構成を簡略化することができる。
と吸着手段とによって反らされた可撓性板状体の端面部
分が、摺接体によって擦られるので、たとえば2枚の可
撓性板状体が密着した状態で吸着されていた場合、摺接
体によって端面部分が擦られて2枚の可撓性板状体間に
隙間が生じ、その隙間に周囲から外気が流入して、2枚
目の可撓性板状体が1枚目の可撓性板状体から分離され
る。したがって、密着している可撓性板状体を分離する
ために、可撓性板状体を過剰に反らせる必要がなくなる
ので、発生する応力が小さくなり、可撓性板状体の破損
を防止できる。また、確実に1枚ずつ可撓性板状体を取
り出すことができるので、安定した可撓性板状体の供給
が可能となる。
る固定位置と吸着位置との距離が比較的長くなるので、
可撓性板状体の反らし量を比較的大きくしても発生する
応力は小さく、可撓性板状体の破損を防止できる。ま
た、可撓性板状体を比較的大きく反らすことができるの
で、密着している可撓性板状体を分離しやすくなる。
の対角位置端部が押えられて固定された状態で、他の一
対の対角位置端部が上方に引き上げられるとともに、そ
の中央部も引き上げられるので、対角位置端部間が繋が
りトンネル(空洞)が形成され、外気が中央部まで流入
し、確実に可撓性板状体を分離することができる。
や強度などの特性に応じて引上量、すなわち反らせる量
を調整できる。これによって、発生する曲げ応力を考慮
して可撓性板状体を最適な量だけ反らせることができる
ので、可撓性板状体を破損させることなく確実に分離す
ることができる。
部の引上量は一対の対角位置端部の引上量よりも少ない
ので、可撓性板状体が受ける曲げ応力が小さくなり、可
撓性板状体の破損を防止することができる。
移動するので、可撓性板状体の端面部分を充分に擦るこ
とができ、可撓性板状体を確実に分離することができ
る。また、摺接体は可撓性板状体の端面部分に近接離反
する方向に移動するので、必要時にのみ端面部分に近接
させ、不要時は離反させることができ、他の動作時に摺
接体が邪魔にならず、スムーズに取出作業を行うことが
できる。
状体が密着した状態で引き上げられたときだけ、摺接体
で可撓性板状体の端面部分を擦る分離動作を行うように
したので、無駄な動作を省くことができ、可撓性板状体
を効率良く取り出すことができる。
ウエハ取出しハンド11の概略を示す平面図である。
ある。
ある。
るための正面図である。
ウエハ取出しハンド21の概略を示す平面図である。
ある。
ある。
るための正面図である。
るための正面図である。
図である。
図である。
図である。
1の概略を示す平面図である。
ある。
ある。
るための正面図である。
Claims (9)
- 【請求項1】 複数枚積み重ねられた略四角形の可撓性
板状体を最上部から枚葉で取り出す取出装置において、 最上部の可撓性板状体の一部分を押えて固定する固定手
段と、 前記可撓性板状体の他の部分を上方から吸着して引き上
げる吸着手段と、 前記可撓性板状体の引き上げられた端面部分を擦る摺接
体とを備え、 前記固定手段によって最上部の可撓性板状体の一部分を
押えて固定し、前記吸着手段によって前記可撓性板状体
の他の部分を吸着して上方に引き上げて反らし、この引
き上げられた端面部分を前記摺接体によって擦った後
に、最上部の可撓性板状体を上方に引き上げて取り出す
ことを特徴とする可撓性板状体の取出装置。 - 【請求項2】 前記固定手段は、前記可撓性板状体の一
対の対角位置端部を固定し、前記吸着手段は、前記可撓
性板状体の他の一対の対角位置端部を吸着することを特
徴とする請求項1記載の可撓性板状体の取出装置。 - 【請求項3】 前記可撓性板状体の略中央部を吸着して
引き上げる引上手段をさらに備え、 前記固定手段によって前記可撓性板状体の一対の対角位
置端部を押えて固定し、前記吸着手段によって前記可撓
性板状体の他の一対の対角位置端部を吸着して上方に引
き上げて反らした後に、前記引上手段によって前記可撓
性板状体の略中央部も吸着して上方に引き上げることを
特徴とする請求項2記載の可撓性板状体の取出装置。 - 【請求項4】 前記吸着手段は、前記可撓性板状体の引
上量を調整できることを特徴とする請求項1記載の可撓
性板状体の取出装置。 - 【請求項5】 前記引上手段は、前記可撓性板状体の引
上量を調整できることを特徴とする請求項3記載の可撓
性板状体の取出装置。 - 【請求項6】 可撓性板状体の略中央部の引上量は、一
対の対角位置端部の引上量より少ないことを特徴とする
請求項3記載の可撓性板状体の取出装置。 - 【請求項7】 前記摺接体は、上下方向および/または
前記可撓性板状体の端面部分に近接離反する方向に移動
可能であることを特徴とする請求項1記載の可撓性板状
体の取出装置。 - 【請求項8】 引き上げられた可撓性板状体の枚数を検
出する検出手段をさらに備え、 前記検出手段による検出結果が2枚以上であるときに前
記摺接体による動作を行うことを特徴とする請求項1記
載の可撓性板状体の取出装置。 - 【請求項9】 複数枚積み重ねられた略四角形の可撓性
板状体を最上部から枚葉で取り出す可撓性板状体の取出
方法において、 最上部の可撓性板状体の一部分を押えて固定する工程
と、 前記可撓性板状体の他の部分を吸着して上方に引き上げ
る工程と、 前記可撓性板状体の引き上げられた端面部分を摺接体で
擦る工程とを含むことを特徴とする可撓性板状体の取出
方法。
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