JP7378689B1 - 処理装置及び処理システム - Google Patents

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Abstract

処理装置(300)において、センサ部(100)は、各々保全の対象とする対象機器(200)に付設された第1センサ(111a)及び第2センサ(111b)を有する。第1センサ(111a)が計測する物理量と、第2センサ(111b)が計測する物理量とは共通である。環境監視部は、第1センサ(111a)の計測結果と第2センサ(111b)の計測結果との少なくとも一方と、予め定められた閾値との比較に基づいて、異常事態が発生したか否かを判定する。センサ部監視部は、第1センサ(111a)の計測結果と、第2センサ(111b)の計測結果との比較に基づいて、センサ部(100)が正常であるか否かを判定する。警報部は、環境監視部の判定結果及びセンサ部監視部の判定結果に基づき、警報を発する制御を行う。

Description

本開示は、処理装置及び処理システムに関する。
特許文献1に開示されているように、保全の対象とする機能モジュールと、機能モジュールに付設される処理回路とを備えるシステムが知られている。処理回路は、機能モジュールの温度を計測するセンサ部と、そのセンサ部の計測結果に基づいて異常事態の発生を検知する異常検知部とを備える。
特開2002-189504号公報
上記システムによれば、異常検知部によって異常事態の発生が検知されるので、ユーザは、機能モジュールの故障を未然に防ぐ予知保全を行える。しかし、上記処理回路の構成では、センサ部が故障したことは検知することができない。センサ部そのものが故障した場合は、異常事態の発生を適切に検知することができない。
本開示の目的は、センサ部の故障を検知することができる処理装置及び処理システムを提供することである。
本開示に係る処理装置は、各々保全の対象とする対象機器に付設され、対象機器が置かれている環境を表す物理量であって、対象機器に異常が生じる可能性を左右する物理量を計測する第1センサ及び第2センサを有し、第1センサが計測する物理量と、第2センサが計測する物理量とが共通であるセンサ部と、第1センサの計測結果と第2センサの計測結果との少なくとも一方と、予め定められた閾値との比較に基づいて、対象機器に異常が生じうる異常事態が発生したか否かを判定する環境監視処理を行う環境監視部と、第1センサの計測結果と、第2センサの計測結果との比較に基づいて、センサ部が正常であるか否かを判定するセンサ部監視処理を行うセンサ部監視部と、環境監視部の判定結果及びセンサ部監視部の判定結果に基づき、警報を発する制御を行う警報部と、を備える。
環境監視部、センサ部監視部、及び警報部は、対象機器によって構成され、対象機器は、外部の機器との電気的な接続を担う第1コネクタを有し、センサ部は、第1コネクタと嵌合する第2コネクタを有し、第1コネクタと第2コネクタとを介して、第1センサ及び第2センサが対象機器に対して着脱可能に電気的に接続される。
上記構成によれば、第1センサの計測結果と、第2センサの計測結果との比較に基づいて、センサ部が正常であるか否かを判定するセンサ部監視処理が行われるので、センサ部の故障を検知することができる。
実施の形態1に係る処理システムの構成を示す概念図 実施の形態1に係る制御装置の機能を示す概念図 実施の形態1に係る監視処理のフローチャート 実施の形態2に係るセンサ部を例示する概念図 実施の形態3に係る制御装置の機能を示す概念図 実施の形態3に係る計測結果時系列データの構成を示す概念図 実施の形態3に係るプログラマブルロジックコントローラによる計測結果時系列データの表示の態様を例示する概念図 実施の形態4に係る制御装置及びセンサ部の設置の態様を示す概念図 実施の形態4に係るセンサ部の一構成例を示す斜視図 実施の形態4に係るセンサ部の他の構成例を示す斜視図
以下、図面を参照し、実施の形態に係る処理システムについて説明する。図中、同一又は対応する部分に同一の符号を付す。
[実施の形態1]
図1に示すように、本実施の形態に係る処理システム600は、プログラマブルロジックコントローラ(Programmable Logic Controller)400に通信可能に接続された制御装置200を備える。
制御装置200は、製造ラインにおいて製造を担う各種の製造装置を制御するものである。なお、図1では、制御装置200によって制御される製造装置の図示を省略している。制御装置200は、通信回線CL1を介してプログラマブルロジックコントローラ400に接続されている。通信回線CL1は、具体的にはフィールドネットワークである。
プログラマブルロジックコントローラ400は、制御装置200を制御する上位の制御手段としての役割を果たす。プログラマブルロジックコントローラ400は、シーケンスプログラムを実行することにより制御装置200の制御を実現する。
また、処理システム600は、上記シーケンスプログラムを作成する作成環境をユーザに提供するエンジニアリングツール(engineering tool)500も備える。エンジニアリングツール500は、通信回線CL2を介してプログラマブルロジックコントローラ400と接続されている。通信回線CL2は、具体的にはコントローラネットワークである。
以下、制御装置200の構成を概説する。制御装置200は、制御装置用筐体200aと、制御装置用筐体200aに収容される制御装置用被収容体200bとで構成されている。
制御装置用被収容体200bは、プログラマブルロジックコントローラ400との通信を担う通信装置210と、外部の機器(但し、プログラマブルロジックコントローラ400及びエンジニアリングツール500は除く。)との電気的な接続を担う汎用の第1コネクタ220と、製造装置の制御に関わる各種の表示を行う表示装置230とを備える。
また、制御装置用被収容体200bは、アプリケーションプログラム241を記憶する記憶装置240と、アプリケーションプログラム241を実行するプロセッサ250とを備える。アプリケーションプログラム241は、製造装置を制御する手順を規定したものである。プロセッサ250がアプリケーションプログラム241を実行することにより、制御装置200の、製造装置を制御する機能が実現される。
本実施の形態では、制御装置200を保全の対象としている。特に、製造装置の制御を安定して行うために、プロセッサ250に異常が生じる兆候を事前に検知して、必要な保全を行う予知保全が望まれる。
即ち、本実施の形態において、プロセッサ250を含む制御装置200は、予知保全の対象とする対象機器の一例である。また、制御装置用筐体200aは対象機器用筐体の一例であり、制御装置用被収容体200bは対象機器用被収容体の一例である。
そして、制御装置200の予知保全を実現するために、処理システム600は、制御装置200に付設されたセンサ部100も備える。センサ部100と制御装置200とで、処理装置300が構成される。
以下、センサ部100の構成を述べる。センサ部100は、センサ部用筐体100aと、センサ部用筐体100aに収容されるセンサ部用被収容体100bとで構成される。
センサ部用被収容体100bは、いずれも温度を計測する第1温度センサ111a及び第2温度センサ111bを有する。
ここで、第1温度センサ111aは本開示に係る第1センサの一例であり、第2温度センサ111bは本開示に係る第2センサの一例である。また、第1温度センサ111a及び第2温度センサ111bが共通して計測する“温度”は、対象機器としての制御装置200が置かれている環境を表す物理量であって、制御装置200に異常が生じる可能性を左右する物理量の一例である。即ち、温度が高いほど制御装置200、特に、プロセッサ250に異常が生じる可能性が高い。
また、センサ部用被収容体100bは、アナログデータである第1温度センサ111aの計測結果をデジタルデータに変換する第1AD変換器121と、アナログデータである第2温度センサ111bの計測結果をデジタルデータに変換する第2AD変換器122とを有する。
また、センサ部用被収容体100bは、制御装置200の第1コネクタ220と着脱可能に嵌合する第2コネクタ140を有する。第1コネクタ220と第2コネクタ140とを介して、第1温度センサ111a、第2温度センサ111b、第1AD変換器121、及び第2AD変換器122が、制御装置200に対して着脱可能に電気的に接続される。
次に、制御装置200の、上述した予知保全を実現するための機能について述べる。制御装置200は、センサ部100から、AD変換された第1温度センサ111aの計測結果(以下、単に第1温度センサ111aの計測結果という。)Da1と、AD変換された第2温度センサ111bの計測結果(以下、単に第2温度センサ111bの計測結果という。)Da2とを、予め定められたサンプリング周期で繰り返し取得する。
そして、制御装置200は、第1温度センサ111aの計測結果Da1と、第2温度センサ111bの計測結果Da2とを用いて、制御装置200自身に異常が生じうる事態が発生したことを検知する処理(以下、環境監視処理という。)と、センサ部100に異常が生じたことを検知する処理(以下、センサ部監視処理という。)とをリアルタイムに行う。
つまり、本実施の形態では、制御装置200は、制御装置200の本来の機能(但し、環境監視処理を行う機能及びセンサ部監視処理を行う機能は除く。)、具体的には、既述の製造装置を制御する機能に加えて、環境監視処理を行う機能と、センサ部監視処理を行う機能とを兼ねる。
具体的には、制御装置200の記憶装置240には、環境監視処理及びセンサ部監視処理の手順を規定した監視処理プログラム242、並びに、環境監視処理及びセンサ部監視処理で用いられる各種の閾値を表す閾値データ243も記憶されている。プロセッサ250が、監視処理プログラム242を実行することにより、環境監視処理及びセンサ部監視処理が実現される。以下、制御装置200の機能を具体的に説明する。
図2に示すように、制御装置200は、製造装置を制御する制御部251を有する。制御部251は、プログラマブルロジックコントローラ400からの制御指令に従って、製造装置を制御する。制御部251は、プロセッサ250がアプリケーションプログラム241を実行することにより実現される。なお、制御部251は、対象機器の本来の機能を実現する対象機器機能部の一例である。
また、制御装置200は、既述のセンサ部監視処理を行うセンサ部監視部252を有する。センサ部監視部252は、第1温度センサ111aの計測結果Da1と、第2温度センサ111bの計測結果Da2との比較に基づいて、センサ部100が正常であるか否かをリアルタイムに繰り返し判定する。
また、制御装置200は、既述の環境監視処理を行う環境監視部253を有する。環境監視部253は、第1温度センサ111aの計測結果Da1と、予め定められた温度閾値との比較に基づいて、制御装置200に異常が生じうる異常事態が発生したか否かをリアルタイムに繰り返し判定する。
また、制御装置200は、環境監視部253の判定結果及びセンサ部監視部252の判定結果に基づいて警報を発する制御を行う警報部254を有する。具体的には、警報部254は、上記環境監視処理で異常事態が発生したと判定された場合、及び上記センサ部監視処理でセンサ部100が正常でないと判定された場合に、警報を発する制御を行う。
より具体的には、上記警報は、センサ部監視部252によってセンサ部100が正常であると判定された場合であって、環境監視部253によって異常事態が発生したと判定された場合は、制御装置200に異常が生じうる旨を表す。また、上記警報は、センサ部監視部252によってセンサ部100が正常でないと判定された場合には、センサ部100が正常でない旨を表す。
なお、上記警報は、表示装置230への表示を通じてユーザに対して発せられると共に、制御装置200の外部、具体的にはプログラマブルロジックコントローラ400にも発せられる。
以上説明したセンサ部監視部252、環境監視部253、及び警報部254は、プロセッサ250が監視処理プログラム242を実行することにより実現される。
以下、図3を参照し、センサ部監視処理及び環境監視処理を含む監視処理について、具体的に説明する。
図3においては、ステップS11-S16がセンサ部監視処理を表し、ステップS21が環境監視処理を表す。ステップS21の判定結果が“NO”である場合に処理がステップS11に戻ることは、第1温度センサ111a及び第2温度センサ111bのサンプリング周期で、センサ部監視処理及び環境監視処理がリアルタイムに繰り返されることを意味する。以下、各ステップについて説明する。
まず、センサ部監視部252は、センサ部100から、第1温度センサ111aの計測結果Da1と、第2温度センサ111bの計測結果Da2とを取得する(ステップS11)。
次に、センサ部監視部252は、第1温度センサ111aの計測結果Da1と、第2温度センサ111bの計測結果Da2とが、実質的に等しいか否かという観点(以下、第1の観点という。)から、センサ部100が正常であるか否かを判定する(ステップS12)。
ここで“実質的に等しい”とは、具体的には、第1温度センサ111aの計測結果Da1が示す数値V1と、第2温度センサ111bの計測結果Da2が示す数値V2との差の絶対値が、予め定められた許容誤差閾値TH1以下であること、即ち、|V1-V2|≦TH1が満たされることを意味する。
なお、許容誤差閾値TH1は、第1温度センサ111aの計測結果Da1及び第2温度センサ111bの計測結果Da2の、無視できるばらつきの程度を表すものとして、閾値データ243に含められており、予め記憶装置240に記憶されている。ユーザは、エンジニアリングツール500を用いて、記憶装置240に記憶される許容誤差閾値TH1を調整することもできる。
第1温度センサ111aの計測結果Da1と、第2温度センサ111bの計測結果Da2とが、実質的に等しいとは言えない場合(ステップS12;NO)、即ち、|V1-V2|>TH1である場合は、第1温度センサ111aと第2温度センサ111bとの一方が正常に作動していない可能性が高い。第1温度センサ111aと第2温度センサ111bとの双方が正常である場合、理想的にはV1=V2が満たされるはずだからである。
そこで、ステップS12の判定結果が“NO”である場合、警報部254は、センサ部100が正常でない旨の警報を発する制御を行う(ステップS31)。これにより、センサ部100が正常でない旨が表示装置230に表示される。また、センサ部100が正常でない旨がプログラマブルロジックコントローラ400に報知される。
この場合、ユーザによって、センサ部100の点検、メンテナンス等が行われる。センサ部100の点検、メンテナンス等は、ユーザの操作によって、又は警報部254からの報知を受けたプログラマブルロジックコントローラ400の自動制御によって、制御装置200を停止させた状態で、行うことが好ましい。
一方、第1温度センサ111aの計測結果Da1と、第2温度センサ111bの計測結果Da2とが、実質的に等しいと言える場合(ステップS12;YES)、上記第1の観点からは、センサ部100に異常があるとは言えない。
そこで、この場合、センサ部監視部252は、さらに別の第2の観点から、センサ部100が正常であるか否かを判定する。具体的には、センサ部監視部252は、第1温度センサ111aの計測結果Da1と、第2温度センサ111bの計測結果Da2とが、それぞれ前回の値から変化しているか否かを判定する(ステップS13)。ここで“前回の値”とは、前回のサンプリングで得られた計測結果を指す。
第1温度センサ111aの計測結果Da1又は第2温度センサ111bの計測結果Da2が、前回の値と同じである場合(ステップS13;NO)、センサ部監視部252は、カウンタ(counter)の値を1増やす(ステップS14)。
ここで“カウンタ”とは、具体的には、整数型の変数である。カウンタの初期値はゼロである。カウンタは、センサ部監視処理の繰り返しのたびに、ステップS14でインクリメントされうる。従って、カウンタの現在値は、第1温度センサ111aの計測結果Da1又は第2温度センサ111bの計測結果Da2が変化しない期間の長さを表す。この期間が長いほど、第1温度センサ111a又は第2温度センサ111bが、一定値を出力し続ける故障に陥っている可能性が高いと言える。つまり、カウンタの現在値が大きいほど、第1温度センサ111a又は第2温度センサ111bが故障している可能性が高い。
そこで、センサ部監視部252は、次に、カウンタの現在値が、予め定められたカウンタ閾値TH2を超えたか否かを判定する(ステップS15)。
なお、カウンタ閾値TH2は、測定結果Da1及びDa2が変動しない期間長の許容できる最大値を表すものとして、閾値データ243に含められており、予め記憶装置240に記憶されている。ユーザは、エンジニアリングツール500を用いて、記憶装置240に記憶されるカウンタ閾値TH2を調整することもできる。
カウンタの現在値がカウンタ閾値TH2を超えた場合は(ステップS15;YES)、第1温度センサ111a又は第2温度センサ111bが故障している可能性が高い。そこで、その場合、処理は、既述のステップS31に進む。
以上のように、センサ部監視処理によってセンサ部100が正常でないと判定された場合は、ステップS31で、センサ部100が正常でない旨の警報を発する制御が行われる。
一方、ステップS13で、測定結果Da1及びDa2がいずれも前回の値から変化している場合は(ステップS13;YES)、第1温度センサ111a及び第2温度センサ111bが正常であると言える。そこで、その場合、センサ部監視部252は、カウンタをリセットする(ステップS16)。ここで“カウンタをリセットする”とは、カウンタの現在値を、初期値であるゼロに設定し直すことを意味する。
ステップS16の後、処理は、ステップS21に進む。また、ステップS15で、カウンタの現在値がカウンタ閾値TH2以下である場合も(ステップS15;NO)、第1温度センサ111a又は第2温度センサ111bは正常であるとみなせるので、処理は、ステップS21に進む。
ステップS21では、環境監視部253によって、第1温度センサ111aの計測結果Da1が、予め定められた温度閾値TH3を超えているか否かが判定される。
なお、温度閾値TH3は、制御装置200が置かれている環境の温度の許容できる最大値を表すものとして、閾値データ243に含められており、予め記憶装置240に記憶されている。ユーザは、エンジニアリングツール500を用いて、記憶装置240に記憶される温度閾値TH3を調整することもできる。
第1温度センサ111aの計測結果Da1が温度閾値TH3を超えている場合(ステップS21;YES)、制御装置200に異常が生じうる異常事態が発生したと言える。そこで、ステップS21の判定結果が“YES”である場合、警報部254は、制御装置200に異常が生じうる旨の警報を発する制御を行う(ステップS32)。
以上のように、センサ部監視処理によってセンサ部100が正常であると判定された場合であって、環境監視処理によって異常事態が発生したと判定された場合は、制御装置200に異常が生じうる旨の警報を発する制御が行われる。
ステップS32での制御により、制御装置200に異常が生じうる旨が表示装置230に表示される。また、制御装置200に異常が生じうる旨がプログラマブルロジックコントローラ400に報知される。そして、ユーザの操作によって、又は警報部254からの報知を受けたプログラマブルロジックコントローラ400の自動制御によって、制御装置200が停止される。そのうえで、制御装置200の点検、メンテナンス等が行われる。
一方、第1温度センサ111aの計測結果Da1が温度閾値TH3以下である場合は(ステップS21;NO)、制御装置200に異常が生じうるとは言えない。そこで、その場合、処理は、ステップS11に戻る。このようにして、センサ部監視処理及び環境監視処理が繰り返し行われる。
以上説明したように、本実施の形態によれば、環境監視部253によって環境監視処理がリアルタイムに繰り返し行われる。このため、制御装置200に異常が生じうる異常事態が発生したことを検知できる。従って、ユーザは、制御装置200の故障に至る前に、制御装置200の故障を未然に防ぐ予知保全を行える。
従来は、センサ部100の故障については検知できなかったため、上記異常事態を検知し損ねていることに気付けない結果、制御装置200が故障に至ってしまう事態が生じ得た。これに対し、本実施の形態では、センサ部監視部252によってセンサ部監視処理がリアルタイムに繰り返し行われるので、センサ部100の故障を検知することもできる。センサ部100の故障が検知された場合にセンサ部100を修理することで、制御装置200が故障に至ってしまう事態の発生を回避できる。
センサ部監視処理には、第1温度センサ111aの計測結果Da1と、第2温度センサ111bの計測結果Da2との比較に基づいて、それら計測結果Da1及びDa2が実質的に等しいと言えるか否かという第1の観点から、センサ部100が正常であるか否かを判定する処理(図3のステップS12)が含まれる。
また、センサ部監視処理には、第1温度センサ111aの計測結果Da1と、第2温度センサ111bの計測結果Da2との各々が適切に変動しているかという第2の観点から、センサ部100が正常であるか否かを判定する処理(図3のステップS13)も含まれる。
このようにして、センサ部監視処理では、異なる2つの観点からセンサ部100が正常であるか否かが判定される。従って、センサ部100の故障を精度良く検知できる。
また、本実施の形態では、予知保全の対象とする制御装置200によって、自己に異常が生じうることを検知する機能が兼ねられる。具体的には、制御装置200によって、センサ部監視部252、環境監視部253、及び警報部254が構成される。このため、センサ部100ひいては処理装置300の大型化が抑えられる。
本実施の形態に係る処理装置300は、既存の制御装置200の記憶装置240に、監視処理プログラム242及び閾値データ243をインストールし、かつその制御装置200の第1コネクタ220にセンサ部100を接続することで、容易に構成できる。第1コネクタ220と第2コネクタ140とを介して、センサ部100が制御装置200に対して着脱可能であるため、仮にセンサ部100が故障したとしても、センサ部100のみの交換が可能である。
[実施の形態2]
図1には、温度を計測するセンサ部100を例示したが、センサ部100で計測可能な物理量は温度に限られない。互いに異なる物理量を検出する複数のセンサ部100を用意しておけば、制御装置200が設置される環境に応じて、第1コネクタ220を介してセンサ部100の付け替えが可能となる。本実施の形態では、センサ部100の付け替えを可能とする場合の具体的な構成について述べる。
本実施の形態では、センサ部100の付け替えを可能とするために、センサ部100から制御装置200に出力される計測結果に、その計測結果が表す物理量を識別する識別データが加えられる。
制御装置200は、センサ部100で計測される物理量ごとに閾値データ243を記憶しているものとする。これにより、制御装置200は、上記識別データによって識別される物理量に応じた閾値データ243を用いて、その物理量に応じたセンサ部監視処理及び環境監視処理を行える。
図4を参照し、本実施の形態に係るセンサ部100について具体的に説明する。図4には、付け替え可能な4つのセンサ部100A-100Dを例示している。
センサ部100Aは、識別部130aを備えた点で、図1に示すセンサ部100と相違する。識別部130aは、第1温度センサ111aの計測結果Da1及び第2温度センサ111bの計測結果Da2に、それら計測結果Da1及びDa2が温度を表す旨の識別データを加える。このため、制御装置200では、温度に応じた閾値データ243を用いて、実施の形態1の場合と同じセンサ部監視処理及び環境監視処理を行える。
センサ部100Bは、第1センサとして第1湿度センサ112aを備えた点、第2センサとして第2湿度センサ112bを備えた点、及び識別部130bを備えた点で、図1に示すセンサ部100と相違する。
第1湿度センサ112a及び第2湿度センサ112bが共通して計測する“湿度”は、制御装置200が置かれている環境を表す物理量であって、制御装置200に異常が生じる可能性を左右する物理量の一例である。即ち、湿度が高いほど制御装置200に異常が生じる可能性が高い。
識別部130bは、第1湿度センサ112aの計測結果Db1及び第2湿度センサ112bの計測結果Db2に、それら計測結果Db1及びDb2が湿度を表す旨の識別データを加える。このため、制御装置200では、湿度に応じた閾値データ243を用い、図3に示したセンサ部監視処理及び環境監視処理と同様にして、湿度に応じたセンサ部監視処理及び環境監視処理を行える。
センサ部100Cは、第1センサとして第1振動センサ113aを備えた点、第2センサとして第2振動センサ113bを備えた点、及び識別部130cを備えた点で、図1に示すセンサ部100と相違する。
第1振動センサ113a及び第2振動センサ113bが共通して計測する“振動の大きさ”は、制御装置200が置かれている環境を表す物理量であって、制御装置200に異常が生じる可能性を左右する物理量の一例である。即ち、振動の大きさが大きいほど制御装置200に異常が生じる可能性が高い。
識別部130cは、第1振動センサ113aの計測結果Dc1及び第2振動センサ113bの計測結果Dc2に、それら計測結果Dc1及びDc2が振動の大きさを表す旨の識別データを加える。このため、制御装置200では、振動の大きさに応じた閾値データ243を用い、図3に示したセンサ部監視処理及び環境監視処理と同様にして、振動の大きさに応じたセンサ部監視処理及び環境監視処理を行える。
センサ部100Dは、第1センサとして第1腐食センサ114aを備えた点、第2センサとして第2腐食センサ114bを備えた点、及び識別部130dを備えた点で、図1に示すセンサ部100と相違する。
第1腐食センサ114a及び第2腐食センサ114bが共通して計測する“腐食ガス成分の濃度”は、制御装置200が置かれている環境を表す物理量であって、制御装置200に異常が生じる可能性を左右する物理量の一例である。即ち、腐食ガス成分の濃度が高いほど制御装置200に異常が生じる可能性が高い。
識別部130dは、第1腐食センサ114aの計測結果Dd1及び第2腐食センサ114bの計測結果Dd2に、それら計測結果Dd1及びDd2が腐食ガス成分の濃度を表す旨の識別データを加える。このため、制御装置200では、腐食ガス成分の濃度に応じた閾値データ243を用い、図3に示したセンサ部監視処理及び環境監視処理と同様にして、腐食ガス成分の濃度に応じたセンサ部監視処理及び環境監視処理を行える。
以上説明したように、本実施の形態によれば、制御装置200が設置される環境に応じて、センサ部100A-100Dの付け替えが可能である。制御装置200は、センサ部100A-100Dのうち使用されるものに応じたセンサ部監視処理及び環境監視処理を行える。
[実施の形態3]
上記実施の形態2では、図4に例示する4つのセンサ部100A-100Dを択一的に使用することとした。制御装置200が、図1に示す第1コネクタ220を複数、具体的には4つ備える場合は、4つのセンサ部100A-100Dのすべてを制御装置200に同時に接続することもできる。本実施の形態では、そのようにして、4つのセンサ部100A-100Dのすべてが制御装置200に同時に接続されるものとする。
図5に示すように、その場合、センサ部監視部252には、センサ部100Aで得られた計測結果Da1及びDa2の対、センサ部100Bで得られた計測結果Db1及びDb2の対、センサ部100Cで得られた計測結果Dc1及びDc2の対、並びにセンサ部100Dで得られた計測結果Dd1及びDd2の対がそれぞれ入力される。また、環境監視部253には、計測結果Da1、Db1、Dc1、及びDd1が入力される。
これにより、制御装置200では、センサ部100A-100Dの各々に応じたセンサ部監視処理及び環境監視処理を、リアルタイムに並行して行うことができる。
また、本実施の形態に係る制御装置200は、出力部255及び時刻情報管理部256をさらに備える。時刻情報管理部256及び出力部255の機能も、図1に示す監視処理プログラム242によって実現される。
出力部255は、センサ部100A-100Dから取得した計測結果Da1、Db1、Dc1、及びDd1に、それら計測結果Da1-Dd1が得られた時刻を表す時刻情報Dtを付し、時刻情報Dtが付された計測結果Da1-Dd1を外部に出力する。時刻情報管理部256は、時刻情報Dtを出力部255に与える。
図6に、時刻情報Dtが付された計測結果Da1-Dd1の構成を示す。既述のとおり、センサ部100A-100Dによって、物理量としての温度、湿度、振動の大きさ、及び腐食のしやすさの度合いが繰り返し計測される。なお、センサ部100A-100Dにおける物理量の計測のサンプリング周期は等しいものとする。
出力部255は、センサ部100A-100Dから計測結果Da1-Dd1の組を繰り返し取得し、取得した計測結果Da1-Dd1の組に時刻情報Dtを付す。時刻情報Dtの付与は、計測結果Da1-Dd1の組の取得のたびに、つまり、サンプリングのたびに行われる。
以上のようにして、時刻情報Dtが付された計測結果Da1-Dd1の組の集合によって、計測結果時系列データTDが構成される。つまり、計測結果時系列データTDは、時刻情報Dtが付された計測結果Da1-Dd1の組の時系列を表す。
なお、出力部255は、時刻情報Dtと計測結果Da1-Dd1との組が複数、制御装置200において蓄積された後に、その蓄積された組を計測結果時系列データTDとして外部に出力してもよい。また、出力部255は、時刻情報Dtと計測結果Da1-Dd1との組が構成されるたびに、その組を外部に出力し、外部において計測結果時系列データTDが蓄積されてもよい。
本実施の形態では、以上説明した計測結果時系列データTDが、図1に示すプログラマブルロジックコントローラ400に出力される。つまり、上述した“外部”とは、本実施の形態では、プログラマブルロジックコントローラ400を指す。プログラマブルロジックコントローラ400は、出力部255から計測結果時系列データTDを取得する上位コンピュータの一例である。
そして、本実施の形態に係るプログラマブルロジックコントローラ400は、出力部255から取得した計測結果時系列データTDを用いて、制御装置200の寿命を予測する予測処理を行う。
なお、出力部255からプログラマブルロジックコントローラ400への計測結果時系列データTDの出力は、センサ部監視部252、環境監視部253、及び警報部254の動作とは独立して行われる。このため、プログラマブルロジックコントローラ400による上記予測処理は、センサ部監視処理及び環境監視処理とは独立して、具体的には、センサ部監視処理及び環境監視処理と並行して行われる。
このため、プログラマブルロジックコントローラ400のユーザは、警報部254によって警報が発せられる前に、上記予測処理の結果を参照することにより、制御装置200の寿命を把握できる。従って、警報部254によって警報が発せられる前で、かつ制御装置200の予測される寿命が到来する前に、制御装置200の寿命を延長させるメンテナンスを行うことが可能となる。
また、プログラマブルロジックコントローラ400は、出力部255から取得した計測結果時系列データTDを図示せぬ表示部に表示させる表示処理も行う。
図7に、プログラマブルロジックコントローラ400の表示部における計測結果時系列データTDの表示態様を例示する。プログラマブルロジックコントローラ400の表示部には、図7に示すように、物理量の時間変動を把握可能なグラフの形態で、計測結果時系列データTDが表示される。
このように計測結果時系列データTDが可視化されるため、プログラマブルロジックコントローラ400のユーザは、警報部254によって警報が発せられる前に、各種の物理量の変化の傾向を視覚的に把握することができる。また、ユーザは、どのような時間帯で制御装置200に異常が生じる可能性が高まるか、といったことを視覚的に把握することもできる。このため、制御装置200のメンテナンスを行うタイミングを、適切かつ容易に定めることができる。
[実施の形態4]
図8に示すように、本実施の形態では、制御装置200及びセンサ部100が、制御盤ボックス910に収容された状態で配置される。つまり、制御盤ボックス910は、制御装置200及びセンサ部100を収容する収容空間を画定している。
なお、制御盤ボックス910には、制御装置200及びセンサ部100以外の、1つ又は複数の他の装置(以下、外部装置と総称する。)920も一緒に収容されている。
図9は、本実施の形態に係るセンサ部100の一構成例を示す斜視図である。このセンサ部100は、センサ部用被収容体100bと、そのセンサ部用被収容体100bを収容するセンサ部用第1筐体100a1とで構成されている。
センサ部用被収容体100bは、第2コネクタ140の他、図1に示した第1温度センサ111a、第2温度センサ111b、第1AD変換器121、第2AD変換器122等が、基板150に実装された構造を有する。
センサ部用第1筐体100a1は、図1に示したセンサ部用筐体100aの一具体例である。センサ部用被収容体100bを構成する基板150が、センサ部用第1筐体100a1に収容されている。センサ部用第1筐体100a1は、センサ部用第1筐体100a1の内部を制御装置200に対して開放させる開口191を有する箱状に形成されている。センサ部用第1筐体100a1の、開口191以外の部分は閉じられている。
センサ部用第1筐体100a1は、開口191が、図1に示す制御装置用筐体200aに当てがわれた状態で、図1に示す制御装置用筐体200aに連結される。これにより、センサ部用第1筐体100a1は、図1に示す制御装置用被収容体200b、第1温度センサ111a、第2温度センサ111b、第1AD変換器121、及び第2AD変換器122等が一緒に配置される共通空間を、制御装置用筐体200aと共に画定する。
その共通空間は、外部から仕切られている。なお、ここでいう“外部”とは、具体的には、図8に示す制御盤ボックス910の内部の空間を指す。
このため、センサ部用第1筐体100a1を用いることで、センサ部100によって、制御装置200が配置される部分の環境を局所的に計測することができる。なお、このセンサ部用第1筐体100a1の使用は、図8に示す制御盤ボックス910の内部において、制御装置200が配置される部分の環境と、外部装置920が配置される部分の環境とに相違がある場合に特に有効である。
図10は、本実施の形態に係るセンサ部100の他の構成例を示す斜視図である。このセンサ部100は、図9にも示したセンサ部用被収容体100bと、そのセンサ部用被収容体100bを収容するセンサ部用第2筐体100a2とで構成されている。
センサ部用第2筐体100a2は、図1に示したセンサ部用筐体100aの他の具体例である。センサ部用被収容体100bを構成する基板150が、センサ部用第2筐体100a2に収容されている。センサ部用第2筐体100a2には、第2コネクタ140を局所的に制御装置200に対して開放させる局所開口192が形成されている。局所開口192を介して、第2コネクタ140が、図1に示す第1コネクタ220と嵌合する。
また、センサ部用第2筐体100a2は、センサ部用被収容体100bを、図8に示す制御盤ボックス910の内部の空間に晒す開放構造を有する。具体的には、センサ部用第2筐体100a2には、センサ部用第2筐体100a2を貫通している貫通孔としてのスリット193が複数形成されている。
このため、センサ部用第2筐体100a2を用いると、センサ部100によって、図8に示す制御盤ボックス910の内部の全体の環境、具体的には、制御装置200及び外部装置920が晒される環境が計測される。従って、センサ部100の計測結果によって、制御装置200に異常が発生する度合いのみならず、外部装置920に異常が発生する度合いも同時に把握することが可能となる。
そして、本実施の形態では、センサ部用被収容体100bを構成する基板150が、図9に示したセンサ部用第1筐体100a1、及び図10に示したセンサ部用第2筐体100a2のいずれに対しても着脱可能である。センサ部用第1筐体100a1とセンサ部用第2筐体100a2とは、共通の基板150に対して択一的に使用される。
このため、制御盤ボックス910のサイズ、制御盤ボックス910の内部における制御装置200と外部装置920との位置関係等に応じて、センサ部用第1筐体100a1とセンサ部用第2筐体100a2とを使い分けることができるという利便性が提供される。
以上、実施の形態について説明した。以下に述べる変形も可能である。
図3には、第1温度センサ111aの計測結果と温度閾値とを比較する環境監視処理を例示した。環境監視処理では、第2温度センサ111bの計測結果と温度閾値とを比較してもよい。また、環境監視処理では、第1温度センサ111aの計測結果及び第2温度センサ111bの計測結果の各々と、温度閾値とを比較してもよい。この場合、第1温度センサ111aの計測結果及び第2温度センサ111bの計測結果の双方が、温度閾値を超えている場合に、制御装置200に異常が生じうると判定されてもよい。
図5には、出力部255が、第1センサとしての第1温度センサ111aの計測結果を時系列として外部に出力する構成を例示した。出力部255は、第2センサとしての第2温度センサ111bの計測結果を時系列として外部に出力するものであってもよい。また、出力部255は、第1センサの計測結果と第2センサの計測結果との双方を時系列として上位コンピュータに出力するものであってもよい。この場合、上位コンピュータにおいては、第1センサの計測結果と第2センサの計測結果とを用いて、それら第1センサ及び第2センサの寿命を予測するセンサ寿命予測処理を行いうる。
図5には、出力部255が、複数種、具体的には、4種類の物理量の時系列を外部に出力する構成を例示した。出力部255は、1種類の物理量の時系列を外部に出力するものであってもよい。出力部255が外部に出力する物理量の種類の数と、センサ部100が備える第1センサと第2センサとの対の数とは、一致していてもよいし、異なっていてもよい。
実施の形態3では、プログラマブルロジックコントローラ400を上位コンピュータとする構成を述べたが、エンジニアリングツール500を上位コンピュータとすることもできる。即ち、エンジニアリングツール500が、既述の予測処理及び表示処理を行うこともできる。
図7には、計測結果時系列データTDを、横軸を時間軸とするグラフの形態で表示する表示態様を例示したが、計測結果時系列データTDの表示態様は特に限定されない。計測結果時系列データTDは、図6に示す表の形態で、上位コンピュータの表示部に表示されてもよい。
図2には、制御装置200が、センサ部監視部252、環境監視部253、及び警報部254の機能を兼ねる構成を例示した。センサ部監視部252、環境監視部253、及び警報部254の機能を実現する監視処理プログラム242と、その監視処理プログラム242を実行する手段とがセンサ部100に備え付けられてもよい。また、センサ部監視部252、環境監視部253、及び警報部254の機能は、制御装置200及びセンサ部100から隔絶された装置において実現されてもよい。
図1に示す監視処理プログラム242及び閾値データ243は、通信ネットワークを介して配布することもできるし、コンピュータ読み取り可能な非一時的な記録媒体に格納して配布することもできる。
本開示は、本開示の広義の精神と範囲を逸脱することなく、様々な実施の形態及び変形が可能とされる。上述した実施の形態は、本開示を説明するためのものであり、本開示の範囲を限定するものではない。本開示の範囲は、実施の形態ではなく、請求の範囲によって示される。請求の範囲内及びそれと同等の開示の意義の範囲内で施される様々な変形が、本開示の範囲内とみなされる。
100,100A,100B,100C,100D センサ部、100a センサ部用筐体、100a1 センサ部用第1筐体、100a2 センサ部用第2筐体、100b センサ部用被収容体、111a 第1温度センサ(第1センサ)、111b 第2温度センサ(第2センサ)、112a 第1湿度センサ(第1センサ)、112b 第2湿度センサ(第2センサ)、113a 第1振動センサ(第1センサ)、113b 第2振動センサ(第2センサ)、114a 第1腐食センサ(第1センサ)、114b 第2腐食センサ(第2センサ)、121 第1AD変換器、122 第2AD変換器、130a,130b,130c,130d 識別部、140 第2コネクタ、150 基板、191 開口、192 局所開口、193 スリット、200 制御装置(対象機器)、200a 制御装置用筐体(対象機器用筐体)、200b 制御装置用被収容体(対象機器用被収容体)、210 通信装置、220 第1コネクタ、230 表示装置、240 記憶装置、241 アプリケーションプログラム、242 監視処理プログラム、243 閾値データ、250 プロセッサ、251 制御部、252 センサ部監視部、253 環境監視部、254 警報部、255 出力部、256 時刻情報管理部、300 処理装置、400 プログラマブルロジックコントローラ(上位コンピュータ)、500 エンジニアリングツール、600 処理システム、910 制御盤ボックス、920 外部装置、CL1,CL2 通信回線、Da1 第1温度センサの計測結果、Da2 第2温度センサの計測結果、Db1 第1湿度センサの計測結果、Db2 第2湿度センサの計測結果、Dc1 第1振動センサの計測結果、Dc2 第2振動センサの計測結果、Dd1 第1腐食センサの計測結果、Dd2 第2腐食センサの計測結果、Dt 時刻情報、TD 計測結果時系列データ。

Claims (8)

  1. 各々保全の対象とする対象機器に付設され、前記対象機器が置かれている環境を表す物理量であって、前記対象機器に異常が生じる可能性を左右する前記物理量を計測する第1センサ及び第2センサを有し、前記第1センサが計測する前記物理量と、前記第2センサが計測する前記物理量とが共通であるセンサ部と、
    前記第1センサの計測結果と前記第2センサの計測結果との少なくとも一方と、予め定められた閾値との比較に基づいて、前記対象機器に異常が生じうる異常事態が発生したか否かを判定する環境監視処理を行う環境監視部と、
    前記第1センサの計測結果と、前記第2センサの計測結果との比較に基づいて、前記センサ部が正常であるか否かを判定するセンサ部監視処理を行うセンサ部監視部と、
    前記環境監視部の判定結果及び前記センサ部監視部の判定結果に基づき、警報を発する制御を行う警報部と、
    を備え
    前記環境監視部、前記センサ部監視部、及び前記警報部は、前記対象機器によって構成され、
    前記対象機器は、外部の機器との電気的な接続を担う第1コネクタを有し、
    前記センサ部は、前記第1コネクタと嵌合する第2コネクタを有し、
    前記第1コネクタと前記第2コネクタとを介して、前記第1センサ及び前記第2センサが前記対象機器に対して着脱可能に電気的に接続される、
    処理装置。
  2. 各々保全の対象とする対象機器に付設され、前記対象機器が置かれている環境を表す物理量であって、前記対象機器に異常が生じる可能性を左右する前記物理量を計測する第1センサ及び第2センサを有し、前記第1センサが計測する前記物理量と、前記第2センサが計測する前記物理量とが共通であるセンサ部と、
    前記第1センサの計測結果と前記第2センサの計測結果との少なくとも一方と、予め定められた閾値との比較に基づいて、前記対象機器に異常が生じうる異常事態が発生したか否かを判定する環境監視処理を行う環境監視部と、
    前記第1センサの計測結果と、前記第2センサの計測結果との比較に基づいて、前記センサ部が正常であるか否かを判定するセンサ部監視処理を行うセンサ部監視部と、
    前記環境監視部の判定結果及び前記センサ部監視部の判定結果に基づき、警報を発する制御を行う警報部と、
    を備え
    前記対象機器は、対象機器用筐体と、前記対象機器用筐体に収容される対象機器用被収容体とで構成されており、
    前記センサ部は、前記第1センサ及び前記第2センサを収容するセンサ部用第1筐体を有し、
    前記センサ部用第1筐体は、前記対象機器用筐体に連結されることにより、前記対象機器用被収容体、前記第1センサ、及び前記第2センサが一緒に配置される共通空間であって外部から仕切られた前記共通空間を、前記対象機器用筐体と共に画定するものである、
    処理装置。
  3. 各々保全の対象とする対象機器に付設され、前記対象機器が置かれている環境を表す物理量であって、前記対象機器に異常が生じる可能性を左右する前記物理量を計測する第1センサ及び第2センサを有し、前記第1センサが計測する前記物理量と、前記第2センサが計測する前記物理量とが共通であるセンサ部と、
    前記第1センサの計測結果と前記第2センサの計測結果との少なくとも一方と、予め定められた閾値との比較に基づいて、前記対象機器に異常が生じうる異常事態が発生したか否かを判定する環境監視処理を行う環境監視部と、
    前記第1センサの計測結果と、前記第2センサの計測結果との比較に基づいて、前記センサ部が正常であるか否かを判定するセンサ部監視処理を行うセンサ部監視部と、
    前記環境監視部の判定結果及び前記センサ部監視部の判定結果に基づき、警報を発する制御を行う警報部と、
    を備え
    前記対象機器及び前記センサ部は、制御盤ボックスに収容されており、
    前記センサ部は、前記第1センサ及び前記第2センサを収容するセンサ部用第2筐体を有し、
    前記センサ部用第2筐体は、前記第1センサ及び前記第2センサを前記制御盤ボックスの内部の空間に晒す開放構造を有するものである、
    処理装置。
  4. 各々保全の対象とする対象機器に付設され、前記対象機器が置かれている環境を表す物理量であって、前記対象機器に異常が生じる可能性を左右する前記物理量を計測する第1センサ及び第2センサを有し、前記第1センサが計測する前記物理量と、前記第2センサが計測する前記物理量とが共通であるセンサ部と、
    前記第1センサの計測結果と前記第2センサの計測結果との少なくとも一方と、予め定められた閾値との比較に基づいて、前記対象機器に異常が生じうる異常事態が発生したか否かを判定する環境監視処理を行う環境監視部と、
    前記第1センサの計測結果と、前記第2センサの計測結果との比較に基づいて、前記センサ部が正常であるか否かを判定するセンサ部監視処理を行うセンサ部監視部と、
    前記環境監視部の判定結果及び前記センサ部監視部の判定結果に基づき、警報を発する制御を行う警報部と、
    を備え
    前記対象機器及び前記センサ部は、制御盤ボックスに収容されており、
    前記対象機器は、対象機器用筐体と、前記対象機器用筐体に収容される対象機器用被収容体とで構成されており、
    前記センサ部は、前記第1センサ及び前記第2センサを収容するものとして択一的に使用されるセンサ部用第1筐体及びセンサ部用第2筐体を有し、
    前記センサ部用第1筐体は、前記対象機器用筐体に連結されることにより、前記対象機器用被収容体、前記第1センサ、及び前記第2センサが一緒に配置される共通空間であって前記制御盤ボックスの内部の空間から仕切られた前記共通空間を、前記対象機器用筐体と共に画定するものであり、
    前記センサ部用第2筐体は、前記第1センサ及び前記第2センサを前記制御盤ボックスの内部の空間に晒す開放構造を有するものである、
    処理装置。
  5. 前記警報は、
    前記センサ部監視部によって前記センサ部が正常であると判定された場合であって、前記環境監視部によって前記異常事態が発生したと判定された場合は、前記対象機器に異常が生じうる旨を表し、
    前記センサ部監視部によって前記センサ部が正常でないと判定された場合には、前記センサ部が正常でない旨を表す、
    請求項1から4のいずれか1項に記載の処理装置。
  6. 前記センサ部から前記第1センサの計測結果と前記第2センサの計測結果との少なくとも一方を繰り返し取得し、取得した前記計測結果にその計測結果が得られた時刻を表す時刻情報を付し、前記時刻情報が付された前記計測結果を外部に出力する出力部、
    をさらに備える、請求項1からのいずれか1項に記載の処理装置。
  7. 前記対象機器によって前記出力部も構成される、
    請求項を引用する請求項に記載の処理装置。
  8. 請求項に記載の処理装置と、
    前記処理装置の前記出力部から、前記時刻情報が付された前記計測結果の時系列である計測結果時系列データを取得し、取得した前記計測結果時系列データを用いて前記対象機器の寿命を予測する予測処理を行う上位コンピュータと、
    を備える、処理システム。
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