JP7377671B2 - シートの拡張方法 - Google Patents

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Description

本発明は、ワークが貼着されたシートを拡張する方法に関する。
従来、レーザビーム照射によりワークに改質層を形成した後、シート拡張装置によりワークが貼着されたシートを拡張(エキスパンド)することでワークを分割する方法が知られている。シート拡張装置の具体的な構成は、例えば特許文献1に開示されるものが知られている。
特許文献1には、ワークが貼着されたシートの四辺をそれぞれ挟持機構で挟持しつつ拡張することで、チップの縦横サイズが異なるワークにおいてもチップ間の間隔が適切な距離となるようにシートを拡張することができる拡張装置が開示されている。
特開2014-143297号公報
特許文献1に開示されるように、シートを上下の挟持ユニットで挟持する形態では、シートの種類によっては、拡張する際に挟持ユニットとシートの間に滑りが生じ、十分にシートが拡張できず、分割不良が生じることが懸念される。
特に、特許文献1に開示されるように、上下のローラーによりシートを挟持する構成では、ローラーとシートの接触する面積が限られるものとなるため、滑りやすいものとなるため、ローラーで挟持する形態に適した構成とすることが特別な課題となる。
本発明は、以上の問題に鑑み、シートを拡張する際にシートが滑る現象を抑えるための新規な技術を提案するものである。
本発明の一態様によれば、
ワークが貼着されたシートの拡張方法であって、
第一方向で互いに対向する一対の第一方向挟持手段と、該第一方向に直交する第二方向で互いに対向する一対の第二方向挟持手段と、を含む挟持機構を備え、
一対の該第一方向挟持手段はそれぞれ上側挟持部と、下側挟持部と、を有し、該上側挟持部の下部には該第一方向と平行な回転軸を中心に回転する複数のローラーが配設され、該下側挟持部の上部には該第一方向と平行な回転軸を中心に回転する複数のローラーが配設され、
該一対の該第二方向挟持手段はそれぞれ上側挟持部と、下側挟持部と、を有し、該上側挟持部の下部には該第二方向と平行な回転軸を中心に回転する複数のローラーが配設され、該下側挟持部の上部には該第二方向と平行な回転軸を中心に回転する複数のローラーが配設された拡張装置を準備する準備ステップと、
該挟持機構の複数の該ローラーで該該シートの該ワークの外側に位置する箇所を挟持する挟持ステップと、
一対の該第一方向挟持手段を互いに離反する方向へ移動させるとともに一対の該第二方向挟持手段を互いに離反する方向へ移動させることで該シートを拡張する拡張ステップと、を備え、
該拡張装置の該ローラーと、該シートのうち該挟持機構の該ローラーで挟持される被挟持部と、の少なくとも一方に滑り止め加工が施されている、こととする。
本発明の構成によれば、各ローラーとの間での滑りの発生が抑制され、十分に拡張できずにチップに分割されない領域を形成したり、チップの間に十分な間隔が形成できずに後のハンドリング中にチップ同士が接触してチップを破損させてしまう恐れを低減できる。
被加工物としてのワークと、ワークが貼着されるシートについて示す図である。 拡張装置の構成例について示す図である。 ローラーに滑り止め加工を施す例について説明する図である。 シートの裏面に滑り止め加工を施す例について説明する図である。 (A)は挟持ステップについて示す平面図である。(B)は挟持ステップについて示す側面図である。 (A)は拡張ステップについて示す平面図である。(B)は拡張ステップについて示す側面図である。
以下、図面を参照して本発明の一実施形態を説明する。
<ワーク及びシート>
図1は、被加工物としてのワーク10と、ワーク10が貼着されるシート1について示す図である。
ワーク10は、例えば半導体ウェーハや光デバイスウェーハ等の円板状のウェーハである。ワーク10の表面には互いに直角に交差する複数の分割予定ライン101が格子状に設定されるものである。
ワーク10は、例えばシート1に貼着される前、または後に、分割予定ライン101に沿って分割起点が形成される。そして分割起点が形成されたワーク10をシート1に貼着した状態において、シート1を拡張することで分割起点に沿ってチップに分割する。
分割予定ライン101に沿って形成される分割起点は、レーザ光照射でワーク10内に形成する改質層の他、ワーク10の表面に分割予定ライン101に沿って溝を形成し、この溝を分割起点とすることもできる。溝は、例えばレーザ照射によるアブレーション加工、切削ブレードを切り込ませる切削加工、あるいはけがき等の溝加工を行うことで形成することができる。
シート1は、例えばポリ塩化ビニルやポリオレフィン等の拡張性を有する合成樹脂シート等からなる基材11の片面にワーク10が貼着される粘着層12が形成されたもので、例えば、ワーク10よりも大きな矩形(四角形)のものが用いられる。
なお、被加工物となるワーク10は、半導体ウェーハ等のウェーハの他、DBG(Dicing Before Grinding:ブレードで分割予定ラインに沿ってワーク表面にハーフカット溝を形成した後裏面研削でワークを分割するプロセス)やSDBG(Stealth Dicing Before Grinding:SD加工(STEALTH DICING:登録商標)を施した後ワークの裏面を研削して分割するプロセス)によりチップに分割されたウェーハに貼着されたチップ実装用のDAF(Die Attach Film)等の接着シートや、ガラス、セラミックス、樹脂等の各種板状物が対象となり得る。
<拡張装置>
次に、図2に示すように、ワークが貼着されたシートを拡張するための拡張装置の一実施形態について説明する。この拡張装置2は、四隅の角部が直角に形成された正方形状の固定基台20と、固定基台20上に配設され、ワークが貼着されたシートが水平に載置される円板状の保持テーブル3と、保持テーブル3に載置される図示せぬシートを挟持する第一挟持手段4A、第二挟持手段4B、第三挟持手段4C、第四挟持手段4Dと、これら挟持手段4A~4Dごとに設けられ、第一および第二挟持手段4A~4Bを第一方向にそれぞれ移動させる第一移動手段5A、第二移動手段5B、および第三および第四挟持手段4C~4Dをそれぞれ第二方向に移動させる第三移動手段5C、第四移動手段5Dと、を具備している。
保持テーブル3は、固定基台20の中央部上面に円筒台30を介して支持されている。保持テーブル3は図示されない回転機構によって円筒台30上に回転可能に、かつ、図示されない上下動機構によって円筒台30上に上下動可能に支持されている。保持テーブル3の上面はワークが載置可能な直径を有しており、ワークが貼着されたシートは、ワークを上側に配し、かつ、同心状に配した状態で保持テーブル3の上面に載置される。
固定基台20の四辺の各端縁200a,200b,200c,200dの中央部には、外側に突出する矩形状の凸部201がそれぞれ形成されている。固定基台20の、各凸部201から凸部201の内側(保持テーブル3側)にわたる部分には、対応する凸部201の延びる方向に沿って延びる矩形状の第一ガイド溝201a、第二ガイド溝201b、第三ガイド溝201c、第四ガイド溝201dがそれぞれ形成されている。
図2に示すように、この場合、固定基台20の互いに平行な一対の端縁200c・200dの延びる方向を第一方向、該第一方向に直交し、端縁200a・200bの延びる方向を第二方向としており、固定基台20の、第一方向の両端に第一挟持手段4A、第二挟持手段4Bがそれぞれ配設され、第二方向側の両端に第三挟持手段4C、第四挟持手段4Dがそれぞれ配設されている。
第一移動手段5Aおよび第二移動手段5Bは、第一挟持手段4Aおよび第二挟持手段4Bをそれぞれ第一方向に沿って往復移動させ、第三移動手段5Cおよび第四移動手段5Dは、第三挟持手段4Cおよび第四挟持手段4Dをそれぞれ第二方向に沿って往復移動させるものである。
第一挟持手段4Aと第二挟持手段4Bは、第一方向において保持テーブル3を挟んで互いに対向し、それぞれ第一ガイド溝201a、第二ガイド溝201bに対し第一方向に移動可能に配設されている。また、第三挟持手段4Cと第四挟持手段4Dは、第二方向において保持テーブル3を挟んで互いに対向し、それぞれ第三ガイド溝201c、第四ガイド溝201dに対し第二方向に移動可能に配設されている。
第一~第四挟持手段4A~4Dは同一構成であり、ガイド溝201a~201dに沿ってそれぞれ移動可能に組み込まれたL字状の可動基台41と、可動基台41の内側に上下動可能に取り付けられた下側挟持機構42および上側挟持機構43と、これら挟持機構42,43をそれぞれ上下方向に移動させる下側移動機構44および上側移動機構45を具備している。
可動基台41は、ガイド溝201a~201dにそれぞれ摺動自在に嵌合するスライド部411と、スライド部411の外側の端部に立設された支持部412とからなっている。
支持部412の内側の面には上下方向に延びるガイドレール412aが形成されている。また、支持部412の外側の面には上下方向に延びるガイド溝412bが形成されている。さらに支持部412には、ガイドレール412aの内側の面からガイド溝412bに貫通する上下方向に延びるガイド孔412cが形成されている。
第一~第四挟持手段4A~4Dをそれぞれガイド溝201a~201dに沿って移動させる第一~第四移動手段5A~5Dは同一構成であり、スライド部411に螺合し、ガイド溝201a~201dに沿ってそれぞれ延びるねじロッド51と、凸部201に配設され、ねじロッド51を正逆回転駆動するパルスモータ52とを有している。ねじロッド51の先端は、固定基台20上のガイド溝201a~201dの内側にそれぞれ固定された軸受53に回転可能に支持されている。
ねじロッド51が螺合する可動基台41のスライド部411が、パルスモータ52で回転駆動されるねじロッド51の回転方向に応じてガイド溝201a~201dに沿って外側から内側、または内側から外側に送られ、これにより第一および第二挟持手段4A,4Bは第一方向に往復移動させられ、第三および第四挟持手段4C,4Dは第二方向に往復移動させられる。したがって第一移動手段5Aと第二移動手段5Bは、第一挟持手段4Aと第二挟持手段4Bをそれぞれ第一方向において互いに離反する向きに移動可能としており、また、第三移動手段5Cと第四移動手段5Dは、第三挟持手段4Cと第四挟持手段4Dをそれぞれ第二方向において互いに離反する向きに移動可能としている。
下側挟持機構42は、ガイドレール412aに沿って上下動可能に支持された内側に向かって延びるアーム部421と、アーム部421の先端にアーム部421に直交して固定された下側挟持部422とを有し、略T字状に構成されている。アーム部421の基端部421cはガイド孔412cを貫通して外側のガイド溝412b内に配設されている。
第一および第二挟持手段4A,4Bの下側挟持部422は第二方向と平行に延びており、第三および第四挟持手段4C,4Dの下側挟持部422は第一方向と平行に延びている。下側挟持部422は直方体状に形成されており、その上面には、複数の下側ローラー423が互いに近接して配列されている。第一および第二挟持手段4A,4Bの下側ローラー423は第一方向と平行な回転軸を中心として回転可能に下側挟持部422に支持されており、第三および第四挟持手段4C,4Dの下側ローラー423は第二方向と平行な回転軸を中心として回転可能に下側挟持部422に支持されている。下側ローラー423は下側挟持部422の上面から外周面の半分程度が突出して装着されている。
下側挟持機構42の上方に配設された上側挟持機構43は、下側挟持機構42と概ね上下対称の構成であり、ガイドレール412aに沿って上下動可能に支持された内側に向かって延びるアーム部431と、アーム部431の先端にアーム部431に直交して固定され、下側挟持部422に対向して配設された上側挟持部432とを有し、略T字状に構成されている。アーム部431の基端部431cはガイド孔412cを貫通して外側のガイド溝412b内に配設されている。
第一および第二挟持手段4A,4Bの上側挟持部432は第二方向と平行に延びており、第三および第四挟持手段4C,4Dの上側挟持部432は第一方向と平行に延びている。上側挟持部432は直方体状に形成されており、その下面には、後述する複数の上側ローラー(不図示)が互いに近接して配列されている。これら上側ローラーは、下側挟持部422の各下側ローラー423と対になるように対向配置され、第一および第二挟持手段4A,4Bの上側ローラーは第一方向と平行な回転軸を中心として回転可能に上側挟持部432に支持されており、第三および第四挟持手段4C,4Dの上側ローラーは第二方向と平行な回転軸を中心として回転可能に上側挟持部432に支持されている。上側ローラーは上側挟持部432の下面から外周面の半分程度が突出して装着されている。
上記下側挟持機構42および上側挟持機構43は、それぞれ下側移動機構44および上側移動機構45によりガイドレール412aに沿って支持部412に対し上下方向に往復移動させられる。
下側移動機構44は、アーム部421の基端部421cに螺合し、ガイド溝412bに沿って上下方向に延びるねじロッド441と、ガイド溝412bの下端部に配設され、ねじロッド441を正逆回転駆動するパルスモータ442とを有している。ねじロッド441の上端はガイド溝412b内に固定された軸受443に回転可能に支持されている。ねじロッド441が螺合する基端部421cが、パルスモータ442で回転駆動されるねじロッド441の回転方向に応じてガイド溝412bに沿って上下に送られ、これにより下側挟持機構42は上下動させられる。
下側移動機構44の上方に配設された上側移動機構45は下側移動機構44と概ね上下対称の構成を有しており、アーム部431の基端部431cに螺合し、ガイド溝412bに沿って上下方向に延びるねじロッド451と、支持部412の上端部に配設され、ねじロッド451を正逆回転駆動するパルスモータ452とを有している。ねじロッド451の下端はガイド溝412b内に固定された軸受453に回転可能に支持されている。ねじロッド451が螺合する基端部431cが、パルスモータ452で回転駆動されるねじロッド451の回転方向に応じてガイド溝412bに沿って上下に送られ、これにより上側挟持機構43は上下動させられる。
制御手段7は、第一~第四移動手段5A~5Dの各パルスモータ52に動作制御信号を送る。制御手段7は、規定のプログラムにより各パルスモータ52の動作を制御し、これにより第一および第二挟持手段4A,4Bの第一方向への移動、ならびに第三および第四挟持手段4C,4Dの第二方向への移動を制御する。
次に、シートの滑り止めに関する構成について説明する。
図3は、上側挟持部432の上側ローラー433と、下側挟持部422の下側ローラー423にてシート1を挟んだ状態について示す図である。
上側ローラー433と下側ローラー423は、それぞれ回転可能な状態で上下方向からシート1を挟持するものであり、図3において紙面の左右方向のシート1の伸びを許容するとともに、図3において紙面と垂直方向、つまりは、各ローラーの軸方向に上側挟持部432、下側挟持部422を移動させることで、シート1が紙面奥行き方向に伸ばされるものである。
そして、各ローラーの表面には、上側ローラー433の拡大部分の例に示されるように、滑り止め加工460が施されている。滑り止め加工460は、上下のローラーで挟持してシート1を伸ばした際にテンションにより、シート1と各ローラーの接触点において滑りが生じないようにすることを目的として、各ローラー表面の摩擦係数を高くするものである。
本実施例では、各ローラーが金属にて構成する場合において、ローラーの表面にローレット(小突起)462を形成するローレット加工により、滑り止め加工460を施すこととしている。これにより、ローラーの表面の摩擦係数が高められ、シート1の滑りの発生を抑制することができる。
また、各ローラーをセラミクス等の無機材を混入させた樹脂のローラー(例:セラミクス混入ゴムローラー等)にて構成し、ローラーの表面がザラつくようにして高い摩擦係数を確保することで、滑り止め加工とすることとしてもよい。
なお、以上の滑り止め加工460は、各ローラーの一部、又は全部に施されることとする他、上側ローラー433のみ、あるいは、下側ローラー423のみに施されることとしてもよい。特に、シートの粘着層12(図1)のローラーへの付着が問題になる場合には、下側ローラー423のみ滑り止め加工460を施すことが好適である。
図4は、下側ローラー423(図3)と接触するシート1の裏面1bの接触領域に、滑り止め加工470を施す例を示すものである。
このように、シート1とローラーの接触領域において、シート1側に滑り止め加工470を施すことによれば、シート1の裏面1bの摩擦係数が高められ、シート1の滑りの発生を抑制することができる。
図4に示されるシート1は、基材11の上面11aに粘着層12が形成されており、基材11の下面11bに凹凸11cが形成される。この凹凸11cによって、基材11の下面11b(シート1の裏面1b)の摩擦係数を高める滑り止め加工470が実現されている。凹凸11cは、例えば、ブラスト加工(研磨材の打ち付けによる凹凸加工)などが考えられるが、特に限定されるものではない。
図4に示されるシート1の例では、裏面1bの滑り止め加工470は、挟持される四辺の縁に沿う領域に施されることで、四角辺状の被挟持部480が形成されることとしているが、シート1の裏面1bの全面に滑り止め加工470が施されることとしてもよい。
以上に述べた、ローラーの滑り止め加工や、シートの滑り止め加工は、同時に実施されるものでもよく、あるいは、いずれか一方を実施することとしてもよい。
次に、以上に述べた構成を採用したシートの拡張について説明する。
<挟持ステップ>
図5(A)(B)に示すように、第一方向で互いに対向する一対の第一挟持手段4A,第二挟持手段4Bと、第二方向で互いに対向する一対の第三挟持手段4Cと第四挟持手段4Dと、により、シート1の第一方向の両端、及び、第二方向の両端が挟持される。シート1には、分割予定ライン101に沿って改質層が形成されたワーク10が貼着された状態となっている。
<拡張ステップ>
次いで、図6(A)(B)に示すように、一対の第一挟持手段4A,第二挟持手段4Bを第一方向で互いに離反する方向に移動させるとともに、一対の第三挟持手段4Cと第四挟持手段4Dを第二方向で互いに離反する方向に移動させる。
シート1は拡張(エキスパンド)され、ワーク10は分割予定ラインに沿って破断し、チップ10aに個片化される。
この際、シート1の四辺は、それぞれ第一挟持手段4A~第四挟持手段4Dにおいて確実に挟持され、滑り止め加工460(図3)、470(図4)によって、各ローラーとの間での滑りの発生が抑制されるため、十分に拡張できずにチップ10aに分割されない領域を形成したり、チップ10a,10aの間に十分な間隔が形成できずに後のハンドリング中にチップ同士が接触してチップを破損させてしまう恐れを低減できる。
また、本発明を実施するために使用する拡張装置の具体的な構成は、図2に示す拡張装置2の構成に限定されるものではなく、本発明のシートの拡張方法は、様々な拡張装置の形態において適用することができる。
以上のようにして本発明を実現することができる。
即ち、図1乃至図6に示すように、
ワーク10が貼着されたシート1の拡張方法であって、
第一方向で互いに対向する一対の第一方向挟持手段(第一挟持手段4A,第二挟持手段4B)と、第一方向に直交する第二方向で互いに対向する一対の第二方向挟持手段(第三挟持手段4C,第四挟持手段4D)と、を含む挟持機構を備え、
一対の第一方向挟持手段(第一挟持手段4A,第二挟持手段4B)はそれぞれ上側挟持部432と、下側挟持部422と、を有し、上側挟持部432の下部には第一方向と平行な回転軸を中心に回転する複数のローラー433が配設され、下側挟持部422の上部には第一方向と平行な回転軸を中心に回転する複数のローラー423が配設され、
一対の第二方向挟持手段(第三挟持手段4C,第四挟持手段4D)はそれぞれ上側挟持部432と、下側挟持部422と、を有し、上側挟持部432の下部には第二方向と平行な回転軸を中心に回転する複数のローラー433が配設され、下側挟持部422の上部には第二方向と平行な回転軸を中心に回転する複数のローラー423が配設された拡張装置2を準備する準備ステップと、
挟持機構の複数のローラー423,432でシート1のワーク10の外側に位置する箇所を挟持する挟持ステップと、
一対の第一方向挟持手段(第一挟持手段4A,第二挟持手段4B)を互いに離反する方向へ移動させるとともに一対の第二方向挟持手段(第三挟持手段4C,第四挟持手段4D)を互いに離反する方向へ移動させることでシート1を拡張する拡張ステップと、を備え、
拡張装置2のローラー423,432と、シート1のうち挟持機構のローラー423,432で挟持される被挟持部480と、の少なくとも一方に滑り止め加工が施されている、シート1の拡張方法とするものである。
以上の拡張方法によれば、各ローラーとの間での滑りの発生が抑制され、十分に拡張できずにチップに分割されない領域を形成したり、チップの間に十分な間隔が形成できずに後のハンドリング中にチップ同士が接触してチップを破損させてしまう恐れを低減できる。
1 シート
1b 裏面
2 シート拡張装置
3 保持テーブル
4A 第一挟持手段
4B 第二挟持手段
4C 第三挟持手段
4D 第四挟持手段
10 ワーク
10a チップ
11 基材
11a 上面
11b 下面
11c 凹凸
12 粘着層
42 下側挟持機構
43 上側挟持機構
101 分割予定ライン
412c ガイド孔
421 アーム部
421c 基端部
422 下側挟持部
423 下側ローラー
432 上側挟持部
433 上側ローラー
460 加工
470 加工
480 被挟持部



Claims (3)

  1. ワークが貼着されたシートの拡張方法であって、
    第一方向で互いに対向する一対の第一方向挟持手段と、該第一方向に直交する第二方向で互いに対向する一対の第二方向挟持手段と、を含む挟持機構を備え、
    一対の該第一方向挟持手段はそれぞれ上側挟持部と、下側挟持部と、を有し、該上側挟持部の下部には該第一方向と平行な回転軸を中心に回転可能な複数のローラーが配設され、該下側挟持部の上部には該第一方向と平行な回転軸を中心に回転可能な複数のローラーが配設され、
    該一対の該第二方向挟持手段はそれぞれ上側挟持部と、下側挟持部と、を有し、該上側挟持部の下部には該第二方向と平行な回転軸を中心に回転可能な複数のローラーが配設され、該下側挟持部の上部には該第二方向と平行な回転軸を中心に回転可能な複数のローラーが配設された拡張装置を準備する準備ステップと、
    該挟持機構の複数の該ローラーで該該シートの該ワークの外側に位置する箇所を挟持する挟持ステップと、
    一対の該第一方向挟持手段を互いに離反する方向へ移動させるとともに一対の該第二方向挟持手段を互いに離反する方向へ移動させることで該シートを拡張する拡張ステップと、を備え、
    該拡張装置の該ローラーに滑り止め加工が施されている、
    ことを特徴とする、シートの拡張方法。
  2. ワークが貼着されたシートの拡張方法であって、
    第一方向で互いに対向する一対の第一方向挟持手段と、該第一方向に直交する第二方向で互いに対向する一対の第二方向挟持手段と、を含む挟持機構を備え、
    一対の該第一方向挟持手段はそれぞれ上側挟持部と、下側挟持部と、を有し、該上側挟持部の下部には該第一方向と平行な回転軸を中心に回転可能な複数のローラーが配設され、該下側挟持部の上部には該第一方向と平行な回転軸を中心に回転可能な複数のローラーが配設され、
    該一対の該第二方向挟持手段はそれぞれ上側挟持部と、下側挟持部と、を有し、該上側挟持部の下部には該第二方向と平行な回転軸を中心に回転可能な複数のローラーが配設され、該下側挟持部の上部には該第二方向と平行な回転軸を中心に回転可能な複数のローラーが配設された拡張装置を準備する準備ステップと、
    該挟持機構の複数の該ローラーで該該シートの該ワークの外側に位置する箇所を挟持する挟持ステップと、
    一対の該第一方向挟持手段を互いに離反する方向へ移動させるとともに一対の該第二方向挟持手段を互いに離反する方向へ移動させることで該シートを拡張する拡張ステップと、を備え、
    シートのうち該挟持機構の該ローラーで挟持される被挟持部に滑り止め加工が施されている、
    ことを特徴とする、シートの拡張方法。
  3. ワークが貼着されたシートの拡張方法であって、
    第一方向で互いに対向する一対の第一方向挟持手段と、該第一方向に直交する第二方向で互いに対向する一対の第二方向挟持手段と、を含む挟持機構を備え、
    一対の該第一方向挟持手段はそれぞれ上側挟持部と、下側挟持部と、を有し、該上側挟持部の下部には該第一方向と平行な回転軸を中心に回転可能な複数のローラーが配設され、該下側挟持部の上部には該第一方向と平行な回転軸を中心に回転可能な複数のローラーが配設され、
    該一対の該第二方向挟持手段はそれぞれ上側挟持部と、下側挟持部と、を有し、該上側挟持部の下部には該第二方向と平行な回転軸を中心に回転可能な複数のローラーが配設され、該下側挟持部の上部には該第二方向と平行な回転軸を中心に回転可能な複数のローラーが配設された拡張装置を準備する準備ステップと、
    該挟持機構の複数の該ローラーで該該シートの該ワークの外側に位置する箇所を挟持する挟持ステップと、
    一対の該第一方向挟持手段を互いに離反する方向へ移動させるとともに一対の該第二方向挟持手段を互いに離反する方向へ移動させることで該シートを拡張する拡張ステップと、を備え、
    該拡張装置の該ローラーと、該シートのうち該挟持機構の該ローラーで挟持される被挟持部に滑り止め加工が施されている、
    ことを特徴とする、シートの拡張方法。
JP2019191422A 2019-10-18 2019-10-18 シートの拡張方法 Active JP7377671B2 (ja)

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