JP7375490B2 - 空気調和装置 - Google Patents

空気調和装置 Download PDF

Info

Publication number
JP7375490B2
JP7375490B2 JP2019210478A JP2019210478A JP7375490B2 JP 7375490 B2 JP7375490 B2 JP 7375490B2 JP 2019210478 A JP2019210478 A JP 2019210478A JP 2019210478 A JP2019210478 A JP 2019210478A JP 7375490 B2 JP7375490 B2 JP 7375490B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
refrigerant
indoor
air conditioner
indoor unit
control
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2019210478A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2021081148A (ja
Inventor
光哉 青木
博俊 竹内
将弘 近藤
太貴 島野
達朗 山▲崎▼
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujitsu General Ltd
Original Assignee
Fujitsu General Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fujitsu General Ltd filed Critical Fujitsu General Ltd
Priority to JP2019210478A priority Critical patent/JP7375490B2/ja
Publication of JP2021081148A publication Critical patent/JP2021081148A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP7375490B2 publication Critical patent/JP7375490B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Air Conditioning Control Device (AREA)

Description

本発明は、室外機に複数台の室内機が冷媒配管で接続された空気調和装置に関する。
従来、空気調和装置としては、1台の室外機に複数台の室内機が液管およびガス管で接続され、複数台の室内機で同時に冷房運転あるいは暖房運転を行うことが可能であるものが知られている。このような空気調和装置には、各室内機に対応する膨張弁が設けられており、膨張弁の開度を調整することによって、各室内機における冷媒流量を調整できるようになっている。
上記のような空気調和装置で冷房運転を行っているとき、圧縮機から冷媒とともに吐出された冷凍機油は、凝縮器として機能する室外熱交換器を通過して各室内機に流入する。このとき、停止中の室内機に対応する膨張弁は全閉とされているため、当該室内機に流入した冷凍機油は全閉とされている膨張弁によって堰き止められて、膨張弁から上流側の冷媒配管(液管)内や停止中の室内機の室内熱交換器に滞留する。滞留した冷凍機油は、膨張弁が開かれないと冷媒回路を流れて圧縮機に戻ることができない。
液管内や停止中の室内機に冷凍機油が滞留すると、圧縮機の冷凍機油が不足して潤滑不良となり、空気調和装置の信頼性が低下する恐れがある。そこで、定期的に、停止中の室内機に対応するものも含めて膨張弁を全て開くとともに圧縮機の回転数を冷房運転時より上げる油回収運転を行うことで、冷凍機油を圧縮機に戻す技術がある(特許文献1参照)。
特許第6459800号公報
ところで、冷凍機油が滞留するのは、全閉とされている膨張弁によって堰き止められた液管内や停止中の室内機の室内熱交換器に限定されない。冷凍機油は温度が高い状態や冷媒が溶解した状態では粘性が低いが、そうでない場合は粘性が高く、冷媒回路内を流れづらくなる。よって、運転中の室内機であっても、温度が低く、湿った冷媒(ガス冷媒中に液冷媒が含まれている状態)が少ない、室内熱交換器の下流側や、そのさらに下流側の冷媒配管(ガス管)には冷凍機油が滞留しやすい。したがって、油回収運転においては、停止中の室内機に対応するものも含めて膨張弁を全て開くだけでなく、運転中の室内機の室内熱交換器やガス管に湿った冷媒が多く流れるように、十分な開度まで膨張弁を開く必要がある。
このような油回収運転を行うと、油回収運転を行う前に対して冷媒流量が変動する。油回収運転を行う前の冷房運転時、圧縮機と各室内機に対応する膨張弁によって、各室内機の冷媒流量は、各室内機の要求能力に合わせた冷媒流量に調整されている。油回収運転によって圧縮機回転数と各膨張弁の開度が変更され、冷媒流量が変動することで、運転中の室内機の冷却能力が不足あるいは過剰となる。また、停止中の室内機にも冷媒が流れ、冷媒音が発生する。さらに、多くの冷媒が室内熱交換器やガス管等に分布するため、膨張弁入口側に分布する冷媒量が少なくなり、気液二相冷媒が膨張弁に流入し、冷媒音が大きくなりやすい。特に、省冷媒化により冷媒封入量が少ない場合、膨張弁入口側の冷媒が気液二相となりやすいため、上記のような状況が発生しやすい。
開示の技術は、かかる点に鑑みてなされたものであって、冷凍機油の滞留による信頼性低下を抑制しつつ、冷却能力の不足・過剰や冷媒音の発生によるユーザーの不快感を低減する空気調和装置を提供することを目的とする。
開示の態様では、空気調和装置は、室外機と複数台の室内機が冷媒配管で接続された冷媒回路を有し、該冷媒回路を冷媒が循環して各室内機が設置される空調空間の冷房運転を行う。そして、空気調和装置は、室外機が有する圧縮機から冷媒回路に吐出された冷凍機油を圧縮機へ回収する油回収運転において、室内機の冷媒流量を制御する膨張弁を第1所定開度まで開くとともに室内ファン回転数を低回転数とする制御を複数台の室内機のうちの一部の室内機ごとに実施する第1制御を行う制御手段を有する。
開示の空気調和装置は、冷凍機油の滞留による信頼性低下を抑制しつつ、冷却能力の不足・過剰や冷媒音の発生によるユーザーの不快感を低減できる。
本発明の実施形態である空気調和装置の説明図であり、(A)が冷媒回路図、(B)が室外機制御手段および室内機制御手段のブロック図である。 油回収運転に関する処理のフローを示す第1のフローチャートである。 油回収運転に関する処理のフローを示す第2のフローチャートである。
以下、本発明の実施の形態を、添付図面に基づいて詳細に説明する。実施形態としては、1台の室外機に複数台の室内機が冷媒配管で並列に接続され、全ての室内機で同時に冷房運転あるいは暖房運転が行える空気調和装置を例に挙げて説明する。尚、本発明は以下の実施形態に限定されることはなく、本発明の主旨を逸脱しない範囲で種々変形することが可能である。
図1は、本発明の実施形態における、空気調和装置の説明図であり、(A)は冷媒回路図、(B)は室外機制御手段および室内機制御手段のブロック図である。図1に示すように、本実施形態における空気調和装置1は、空調空間である部屋の屋外に設置される1台の室外機2と、屋内に設置され、室外機2に液管8およびガス管9と電気配線10で並列に接続された能力が同じである20台の室内機5を備えている。具体的には、液管8の一端は室外機2の閉鎖弁25に接続され、液管8の他端は分岐して各室内機5の液管接続部53に接続されている。ガス管9の一端は室外機2の閉鎖弁26に接続され、ガス管9の他端は分岐して各室内機5のガス管接続部54に接続されている。このように室外機2と20台の室内機5が接続されて、空気調和装置1の冷媒回路100が構成されている。また、電気配線10の一端は後述する室外機2の通信部230に接続され、電気配線10の他端は分岐して後述する各室内機5の通信部530に接続されている。尚、図1(A)では、20台の室内機5のうち、3台の室内機5のみを示している。また、室内機5の台数は、20台以外の複数台でもよい。
まずは、室外機2について説明する。室外機2は、圧縮機21と、四方弁22と、室外熱交換器23と、室外膨張弁24と、液管8の一端が接続された閉鎖弁25と、ガス管9の一端が接続された閉鎖弁26と、アキュムレータ28と、室外ファン27を備えている。そして、室外ファン27を除くこれら各装置が以下で詳述する各冷媒配管で相互に接続されて、冷媒回路100の一部をなす室外機冷媒回路20を構成している。
圧縮機21は、インバータにより回転数が制御される図示しないモータによって駆動されることで、運転容量を可変できる能力可変型圧縮機である。圧縮機21の冷媒吐出側は、後述する四方弁22のポートaに吐出管41で接続されており、また、圧縮機21の冷媒吸入側は、アキュムレータ28の冷媒流出側に吸入管42で接続されている。
四方弁22は、冷媒の流れる方向を切り換えるための弁であり、a、b、c、dの4つのポートを備えている。ポートaは、上述したように圧縮機21の冷媒吐出側に吐出管41で接続されている。ポートbは、室外熱交換器23の一方の冷媒出入口に冷媒配管43で接続されている。ポートcは、アキュムレータ28の冷媒流入側に冷媒配管46で接続されている。そして、ポートdは、閉鎖弁26に室外機ガス管45で接続されている。
室外熱交換器23は、冷媒と、後述する室外ファン27の回転により室外機2の内部に取り込まれた外気を熱交換させるものである。室外熱交換器23の一方の冷媒出入口は、上述したように四方弁22のポートbに冷媒配管43で接続され、他方の冷媒出入口は室外機液管44で閉鎖弁25に接続されている。
室外膨張弁24は室外機液管44に設けられている。室外膨張弁24は電子膨張弁であり、空気調和装置1が暖房運転を行っている場合すなわち室外熱交換器23が蒸発器として機能する場合は、後述する吐出温度センサ33で検出した圧縮機21の吐出温度に応じてその開度が調整されることで、吐出温度が性能上限値を超えないようにしている。また、空気調和装置1が冷房運転を行っている場合すなわち室外熱交換器23が凝縮器として機能する場合は、その開度が全開とされる。
室外ファン27は樹脂材で形成されており、室外熱交換器23の近傍に配置されている。室外ファン27は、図示しないファンモータによって回転することで図示しない吸込口から室外機2の内部へ外気を取り込み、室外熱交換器23において冷媒と熱交換した外気を図示しない吹出口から室外機2の外部へ放出する。
アキュムレータ28は、上述したように、冷媒流入側が四方弁22のポートcに冷媒配管46で接続されるとともに、冷媒流出側が圧縮機21の冷媒吸入側に吸入管42で接続されている。アキュムレータ28は、冷媒配管46からアキュムレータ28の内部に流入した冷媒をガス冷媒と液冷媒に分離してガス冷媒のみを圧縮機21に吸入させる。
以上説明した構成の他に、室外機2には各種のセンサが設けられている。図1(A)に示すように、吐出管41には、圧縮機21から吐出される冷媒の圧力を検出する吐出圧力センサ31と、圧縮機21から吐出される冷媒の温度を検出する吐出温度センサ33が設けられている。冷媒配管46におけるアキュムレータ28の冷媒流入口近傍には、圧縮機21に吸入される冷媒の圧力を検出する吸入圧力センサ32と、圧縮機21に吸入される冷媒の温度を検出する吸込温度センサ34が設けられている。
室外機液管44における室外熱交換器23と室外膨張弁24との間には、室外熱交換器23に流入する冷媒の温度あるいは室外熱交換器23から流出する冷媒の温度を検出するための熱交温度センサ35が設けられている。そして、室外機2の図示しない吸込口付近には、室外機2の内部に流入する外気の温度、すなわち外気温度を検出する外気温度センサ36が備えられている。
また、室外機2には、室外機制御手段200が備えられている。室外機制御手段200は、室外機2の図示しない電装品箱に格納されている制御基板に搭載されている。図1(B)に示すように、室外機制御手段200は、CPU210と、記憶部220と、通信部230と、センサ入力部240とを備えている。
記憶部220は、ROMやRAMで構成されており、室外機2の制御プログラムや各種センサからの検出信号に対応した検出値、圧縮機21や室外ファン27の制御状態等を記憶している。通信部230は、各室内機5との通信を行うインターフェイスである。センサ入力部240は、室外機2の各種センサでの検出結果を取り込んでCPU210に出力する。
CPU210は、前述した室外機2の各センサでの検出結果をセンサ入力部240を介して取り込む。また、CPU210は、各室内機5から送信される後述する制御信号を通信部230および電気配線10を介して取り込む。CPU210は、取り込んだ検出結果や制御信号に基づいて、圧縮機21や室外ファン27の駆動制御を行う。また、CPU210は、取り込んだ検出結果や制御信号に基づいて、四方弁22の切り換え制御を行う。さらには、CPU210は、取り込んだ検出結果や制御信号に基づいて、室外膨張弁24の開度調整を行う。また、CPU210は、取り込んだ検出結果や制御信号に基づいて、各室内機5に電気配線10を介して制御信号を送る。
次に、20台の室内機5について説明する。20台の室内機5は、室内熱交換器51と、室内膨張弁52と、分岐した液管8の他端が接続された液管接続部53と、分岐したガス管9の他端が接続されたガス管接続部54と、室内ファン55を備えている。そして、室内ファン55を除くこれら各装置が以下で詳述する各冷媒配管で相互に接続されて、冷媒回路100の一部をなす室内機冷媒回路50を構成している。
室内熱交換器51は、冷媒と、後述する室内ファン55の回転により図示しない吸込口から室内機5の内部に取り込まれた室内空気を熱交換させるものであり、一方の冷媒出入口が液管接続部53に室内機液管71で接続され、他方の冷媒出入口がガス管接続部54に室内機ガス管72で接続されている。室内熱交換器51は、室内機5が冷房運転を行う場合は蒸発器として機能し、室内機5が暖房運転を行う場合は凝縮器として機能する。尚、液管接続部53やガス管接続部54は、各冷媒配管が溶接やフレアナット等により接続されている。
室内膨張弁52は、室内機液管71に設けられている。室内膨張弁52は電子膨張弁であり、室内熱交換器51が蒸発器として機能する場合すなわち室内機5が冷房運転を行う場合は、その開度は、室内熱交換器51の冷媒出口(ガス管接続部54側)での冷媒過熱度が目標冷媒過熱度となるように調整される。また、室内膨張弁52は、室内熱交換器51が凝縮器として機能する場合すなわち室内機5が暖房運転を行う場合は、その開度は、室内熱交換器51の冷媒出口(液管接続部53側)での冷媒過冷却度が目標冷媒過冷却度となるように調整される。ここで、目標冷媒過熱度や目標冷媒過冷却度とは、室内機5で十分な冷房能力あるいは暖房能力を発揮するのに必要な冷媒過熱度および冷媒過冷却度である。
室内ファン55は樹脂材で形成されており、室内熱交換器51の近傍に配置されている。室内ファン55は、図示しないファンモータによって回転することで、図示しない吸込口から室内機5の内部に室内空気を取り込み、室内熱交換器51において冷媒と熱交換した室内空気を図示しない吹出口から室内へ放出する。
以上説明した構成の他に、室内機5には各種のセンサが設けられている。室内機液管71における室内熱交換器51と室内膨張弁52との間には、室内熱交換器51に流入あるいは室内熱交換器51から流出する冷媒の温度を検出する液側温度センサ61が設けられている。室内機ガス管72には、室内熱交換器51から流出あるいは室内熱交換器51に流入する冷媒の温度を検出するガス側温度センサ62が設けられている。室内機5の図示しない吸込口付近には、室内機5の内部に流入する室内空気の温度、すなわち吸込温度を検出する吸込温度センサ63が備えられている。
また、室内機5には、室内機制御手段500が備えられている。室内機制御手段500は、室内機5の図示しない電装品箱に格納された制御基板に搭載されており、図1(B)に示すように、CPU510と、記憶部520と、通信部530と、センサ入力部540を備えている。
記憶部520は、ROMやRAMで構成されており、室内機5の制御プログラムや各種センサからの検出信号に対応した検出値、使用者による空調運転に関する設定情報等を記憶する。通信部530は、室外機2および他の室内機5との通信を行うインターフェイスである。センサ入力部540は、室内機5の各種センサでの検出結果を取り込んでCPU510に出力する。
CPU510は、前述した室内機5の各センサでの検出結果をセンサ入力部540を介して取り込む。また、CPU510は、使用者が図示しないリモコンを操作して設定した運転情報やタイマー運転設定等を含んだ信号を図示しないリモコン受光部を介して取り込む。また、CPU510は、運転開始/停止信号や運転情報(要求能力や設定温度、室内温度等)を含んだ制御信号を、通信部530および電気配線10を介して室外機2に送信するとともに、室外機2が検出した吐出圧力等の情報を含む制御信号を通信部530および電気配線10を介して室外機2から受信する。CPU510は、取り込んだ検出結果やリモコンおよび室外機2から送信された信号に基づいて、室内膨張弁52の開度調整や、室内ファン55の駆動制御を行う。
尚、以上説明した室外機制御手段200と20台の室内機制御手段500とで、本発明の制御手段が構成される。本発明の制御手段は、後述する油回収運転を制御する。
次に、本実施形態における空気調和装置1の空調運転時の冷媒回路100における冷媒の流れや各部の動作について、図1(A)を用いて説明する。尚、以下の説明では、空気調和装置1が冷房運転を行う場合でありかつ全ての室内機5が運転する場合について説明し、暖房運転を行う場合については詳細な説明を省略する。また、図1(A)における矢印は冷房運転時の冷媒の流れを示している。
図1(A)に示すように、空気調和装置1が冷房運転を行う場合、室外機制御手段200のCPU210は、四方弁22を実線で示す状態、すなわち、四方弁22のポートaとポートbが連通するよう、また、ポートcとポートdが連通するよう、切り換える。これにより、冷媒回路100は、室外熱交換器23が凝縮器として機能するとともに各室内熱交換器51が蒸発器として機能する冷房サイクルとなる。
圧縮機21から吐出された高圧の冷媒は、吐出管41を流れて四方弁22に流入し、四方弁22から冷媒配管43を流れて室外熱交換器23に流入する。室外熱交換器23に流入した冷媒は、室外ファン27の回転により室外機2の内部に取り込まれた外気と熱交換を行って凝縮する。室外熱交換器23から室外機液管44に流出した冷媒は、室外膨張弁24で減圧され閉鎖弁25を介して液管8に流出する。
液管8を流れる冷媒は液管接続部53を介して各室内機5に流入する。各室内機5に流入した冷媒は室内機液管71を流れ、室内膨張弁52を通過して減圧される。減圧された冷媒は室内熱交換器51に流入し、室内ファン55の回転により室内機5の内部に取り込まれた室内空気と熱交換を行って蒸発する。このように、室内熱交換器51が蒸発器として機能し、室内熱交換器51で冷媒と熱交換を行って冷却された室内空気が図示しない吹出口から室内に吹き出されることによって、各室内機5が設置された室内の冷房が行われる。
室内熱交換器51から流出した冷媒は室内機ガス管72を流れ、ガス管接続部54を介してガス管9に流出する。ガス管9を流れて閉鎖弁26を介して室外機2に流入した冷媒は、室外機ガス管45、四方弁22、冷媒配管46、アキュムレータ28、吸入管42の順に流れ、圧縮機21に吸入されて再び圧縮される。
尚、空気調和装置1が暖房運転を行う場合、CPU210は、四方弁22を破線で示す状態、すなわち、四方弁22のポートaとポートdが連通するよう、また、ポートbとポートcが連通するように切り換える。これにより、冷媒回路100は、室外熱交換器23が蒸発器として機能するとともに各室内機5の室内熱交換器51が凝縮器として機能する暖房サイクルとなる。
ところで、空気調和装置1が冷房運転あるいは暖房運転を行うときは、各室内機5において、室内機制御手段500のCPU510は、使用者が決定した設定温度と吸込温度センサ63で検出しセンサ入力部540を介して取り込んだ室内温度の温度差を算出し、この温度差に基づく各室内機5の要求能力を通信部530を介して室外機2に送信する。
一方、通信部230を介して各室内機5の要求能力を受信した室外機制御手段200のCPU210は、各室内機5の要求能力の合算値である合計要求能力を算出し、算出した合計要求能力を達成するのに必要な量の冷媒を冷媒回路100に循環させるための圧縮機21の回転数を決定する。そして、CPU210は、決定した回転数で圧縮機21を駆動制御する。
以上説明したように空気調和装置1が冷房運転を行っているときに、運転を停止中の室内機5がある場合は、当該室内機5の室内膨張弁52が全閉とされる。圧縮機21から冷媒とともに吐出された冷凍機油は、四方弁22、室外熱交換器23および液管8を介して各室内機液管71に流入するが、各室内機液管71に流入した冷凍機油のうち、全閉とされている室内膨張弁52が設けられた室内機液管71に流入した冷凍機油は、当該室内膨張弁52によって堰き止められて室内機液管71に滞留する。また、運転中の室内機5では、冷凍機油を伴った気液二相冷媒が、室内熱交換器51で蒸発し、ガス冷媒となって室内機ガス管72、ガス管9へと流れる。その際、冷凍機油の一部は、冷媒と一緒に流れずに室内熱交換器51や室内機ガス管72、ガス管9に滞留する。
そこで、空気調和装置1は、冷房運転時に、滞留した冷凍機油を圧縮機21に回収する油回収運転を行う。空気調和装置1が行う油回収運転には、第1油回収運転と第2油回収運転がある。尚、第1油回収運転は本発明の第1制御であり、第2油回収運転は本発明の第2制御である。第1油回収運転では、空気調和装置1は、一定の条件の下で、一部の室内機5ごとに、室内膨張弁52の開度を第1所定開度まで開くとともに室内ファン55の回転数を低回転数とする。ここで、第1所定開度は、ガス管9に湿った冷媒を流すのに十分な開度であり、例えば全開である。また、低回転数は、ガス管9に湿った冷媒を流すのに十分低い回転数であり、例えば0rpm、すなわちファンを停止させてもよい。第2油回収運転では、空気調和装置1は、所定の終了条件が成立するまで、圧縮機21の回転数を所定回転数に上げるとともに室内膨張弁52の開度を第2所定開度まで開く運転を、第1所定時間T#1ごとに実施する。ここで、所定の終了条件は、例えば、圧縮機吸入冷媒の過熱度が0になることである。また、T#1は、時間当たりの圧縮機吐油量、接続配管長などで決められ、油回収運転を行わなくても圧縮機21に必要な油量を保持できることが確認されている時間である。また、第2所定開度は、ガス管9に湿った冷媒を流すのに十分な開度であり、例えば全開である。第2所定開度は、第1所定開度と同じでもよいし、異なってもよい。尚、暖房運転時は、ガス管9の温度が高く油の粘性が低下するため、油が圧縮機21に戻りやすい。このため、暖房運転時は、空気調和装置1は、上記のような油回収運転の必要性は低い。
第1油回収運転では、空気調和装置1は、室内膨張弁52を第1所定開度まで開き冷媒流量を増加させるとともに、室内ファン55の回転数を低回転数とすることによって室内熱交換器51での冷媒の蒸発を抑制できるので、室内膨張弁52によって堰き止められて室内機液管71に滞留していた冷凍機油が流されるとともに、室内熱交換器51、室内機ガス管72、ガス管9に流れる液相冷媒が増加する。これにより、湿った冷媒とともに冷凍機油を流すことができ、冷凍機油の滞留を抑制できる。また、第1油回収運転では、空気調和装置1は、一部の室内機5だけ油回収を行うことで、全台同時に油回収を行う場合に比べて冷媒流量の変動を抑制でき、冷却能力の不足・過剰を抑制できる。ここで、一部の室内機5は、例えば、接続された20台の内の5台である。また、第1油回収運転では、空気調和装置1は、一部の室内機5だけ油回収を行うことで、全台同時に油回収を行う場合に比べて冷媒が不足しない(室内膨張弁52の上流が二相冷媒にならない)ので、冷媒音の発生を抑制できる。したがって、第1油回収運転により、空気調和装置1は、信頼性低下を抑制しつつ、ユーザーの不快感を低減できる。
また、空気調和装置1は、室内機5が運転を停止するときに、停止する室内機5を一部の室内機5として第1油回収運転を行う。ここで、室内機5が運転を停止するときとは、リモコン等から停止指示を受け取ってから、室内機5の動作が止まるまでの間であり、空気調和装置1は、この間に第1油回収運転を開始する。運転中の室内機5を対象として第1油回収運転を行うと、室内ファン55の回転数が低回転数とされることにより冷却能力が低下し、ユーザーは不快に感じる。一方、停止する室内機5を対象として第1油回収運転を行うことで、空気調和装置1は、冷却能力の変動によるユーザーの不快感をなくせる。また、停止する室内機5を対象として第1油回収運転を行い、停止していた室内機5を対象としないことで、空気調和装置1は、停止していた室内機5から油回収により突然冷媒音が発生することをなくせる。したがって、空気調和装置1は、ユーザーの不快感をさらに低減できる。尚、室内機5が運転を停止するときに第1油回収運転を行う場合、空気調和装置1は、停止する室内機5の室内ファン55の回転を停止する。
また、空気調和装置1は、室内機5が運転を停止するときとして、運転合計能力が所定値以上の場合で運転中の室内機5を停止するときに、第1油回収運転を行う。その理由は、運転合計能力が高いときは多くの室内機5が運転しているので、室内機5が運転を停止することによる冷媒流量への影響が相対的に小さくなり、冷却能力の変動を小さくできるためである。逆に、運転合計能力が小さいと、1台の室内機5が停止したときに受ける影響が大きくなる。例えば、運転中の室内機5の内の3台が停止する場合であっても、運転中の室内機が5台(運転合計能力が小さい)の場合よりも、運転中の室内機が10台(運転合計能力が大きい)の場合の方が、冷却能力の変動は小さい。冷却能力の変動を小さくすることで、空気調和装置1は、ユーザーの不快感をさらに低減できる。
また、空気調和装置1は、運転合計能力が所定値以上の場合で室内機5を停止するときとして、ローテーション運転によって室内機5を停止するときに第1油回収運転を行う。ここで、ローテーション運転とは、冷媒が不足する運転とならないように、要求合計能力が閾要求能力を超えた場合に一部の室内機5を停止し、停止する室内機5を定期的に変更する運転である。ローテーション運転においては、複数の室内機5が順次停止するので、複数の室内機5およびその下流のガス管9から油回収を行うことができ、冷凍機油の滞留を抑制できる。また、ローテーション運転においては、停止する室内機5と同等の能力の室内機5が運転を開始するので、全体の冷媒流量の変動を小さくでき、冷却能力の変動を小さくできる。したがって、空気調和装置1は、ローテーション運転によって室内機5を停止するときに第1油回収運転を行うことで、信頼性低下をさらに抑制しつつ、ユーザーの不快感をさらに低減できる。
また、空気調和装置1は、ローテーション運転によって室内機5を停止するときに第1油回収運転を行い、第1油回収運転の終了条件の成立後に、ローテーション運転によって新しく運転を開始する新規運転室内機5の室内膨張弁52を開く。空気調和装置1は、第1油回収運転の開始時ではなく、終了時(すなわち、停止する室内機5の室内膨張弁52を閉じるタイミング)に、ローテーション運転の新規運転室内機5の室内膨張弁52を開くので、全体の冷媒流量の変動を小さくでき、冷却能力の変動を小さくできる。したがって、空気調和装置1は、ユーザーの不快感をさらに低減できる。
また、空気調和装置1は、ローテーション運転によって室内機5を停止するときに第1油回収運転を行い、第1油回収運転の終了条件の成立後に、第1油回収運転を行った室内機5の室内膨張弁52を閉じる。このとき、空気調和装置1は、第1油回収運転を行った室内機5の室内膨張弁52を閉じ始めるのと同時に、ローテーション運転の新規運転室内機5の室内膨張弁52を開き始める。第1油回収運転を行った室内機5の室内膨張弁52を閉じ始めるのと同時に、ローテーション運転の新規運転室内機5の室内膨張弁52を開き始めると、第1油回収運転を行った室内機5の冷媒流量が減少していくのと同時に新規運転室内機5の冷媒流量が増加していく。このため、空気調和装置1は、全体の冷媒流量の変動をより小さくでき、冷却能力の変動をより小さくできる。したがって、空気調和装置1は、ユーザーの不快感をさらに低減できる。
また、空気調和装置1は、第1油回収運転を行った場合には、次の第2油回収運転までの間隔を長くする。すなわち、空気調和装置1は、第1油回収運転を行った場合には、第1所定時間T#1より大きい第2所定時間T#2を次の第2油回収運転までの間隔とする。第1油回収運転を行うと、第1油回収運転を行った室内機5およびガス管9に滞留した冷凍機油の内の一部を圧縮機21に回収することができる。このため、空気調和装置1は、次の第2油回収運転までの間隔を長くすることができ、第2油回収運転の頻度を減らし、第2油回収運転により発生する冷却能力の変動および冷媒音の頻度を減らせる。したがって、空気調和装置1は、ユーザーの不快感をさらに低減できる。
また、空気調和装置1は、圧縮機吸入冷媒の過熱度が0になる、または、所定の油回収時間T#3が経過する、を第1油回収運転の終了条件とする。空気調和装置1は、圧縮機吸入冷媒の過熱度が0になって第1油回収運転を終了した場合、前回の第2油回収運転の終了からの時間カウントをリセットする。圧縮機吸入冷媒の過熱度が0になった場合、第1油回収運転を行った室内機5から圧縮機21の吸入までの経路全体を湿った冷媒が通過したということであり、この経路に滞留していた冷凍機油を圧縮機21に回収できたことを意味する。よって、空気調和装置1は、すべての室内機5とガス管9全体の冷凍機油を回収する第2油回収運転を行わなくても、一定量の冷凍機油を圧縮機21に確保することができる。このため、空気調和装置1は、第2油回収運転の実施と同様の扱いとして、前回の第2油回収運転の終了からの時間カウントをリセットすることができ、第2油回収運転の頻度を減らし、第2油回収運転により発生する冷却能力の変動および冷媒音の頻度を減らせる。したがって、空気調和装置1は、ユーザーの不快感をさらに低減できる。
次に、油回収運転に関する処理のフローについて説明する。図2Aおよび図2Bは、油回収運転に関する処理のフローを示すフローチャートである。尚、図2Aおよび図2Bでは、ローテーション運転を実施しているときに第1油回収運転を行う場合について説明する。図2Aに示すように、空気調和装置1は、タイマ#1のカウントを開始し、フラグ#1をOFFにする(ステップS1)。ここで、タイマ#1は、CPU210で処理されるカウント値であり、前回の第2油回収運転の終了からの時間をカウントする。また、フラグ#1は、前回の第2油回収運転の実施以降に、第1油回収運転を行ったか否かを示すフラグである。
そして、空気調和装置1は、冷房運転中であるか否かを判定し(ステップS2)、冷房運転中でない場合には(ステップS2-No)、処理を終了する。一方、冷房運転中である場合には(ステップS2-Yes)、空気調和装置1は、フラグ#1はOFFであるか否かを判定し(ステップS3)、フラグ#1がOFFである場合には(ステップS3-Yes)、タイマ#1がT#1より大きいか否かを判定する(ステップS4)。
そして、タイマ#1がT#1より大きい場合には(ステップS4-Yes)、空気調和装置1は、第2油回収運転を行う。すなわち、空気調和装置1は、圧縮機回転数を所定回転数まで上げ、室内膨張弁52を第2所定開度まで開く(ステップS6)。そして、空気調和装置1は、所定の終了条件が成立したか否かを判定し(ステップS7)、所定の終了条件が成立していない場合には(ステップS7-No)、ステップS7の判定を繰り返す。そして、所定の終了条件が成立すると(ステップS7-Yes)、空気調和装置1は、タイマ#1をリセットし、フラグ#1をOFFにするとともに、圧縮機回転数と室内膨張弁52の開度を、第2油回収運転の開始前の状態に戻す(ステップS8)。そして、空気調和装置1は、ステップS2に戻る。
一方、ステップS3においてフラグ#1がOFFでない場合には(ステップS3-No)、空気調和装置1は、タイマ#1がT#2より大きいか否かを判定する(ステップS5)。そして、タイマ#1がT#2より大きい場合には(ステップS5-Yes)、空気調和装置1は、ステップS6へ進む。
また、ステップS4でタイマ#1がT#1より大きくない場合(ステップS4-No)、または、ステップS5でタイマ#1がT#2より大きくない場合には(ステップS5-No)、空気調和装置1は、ローテーション運転により停止する室内機を変更するか否かを判定する(ステップS9)。尚、判定の条件は、例えば、前回、停止する室内機を変更してから、あらかじめ定められた時間が経過したか否かである。そして、停止する室内機を変更しない場合には(ステップS9-No)、空気調和装置1は、ステップS2に戻る。
一方、停止する室内機を変更する場合には(ステップS9-Yes)、空気調和装置1は、第1油回収運転を実施する。すなわち、空気調和装置1は、ローテーション運転により新しく停止する室内機5に対し、室内ファン55の回転を停止し、室内膨張弁52を第1所定開度まで開く(ステップS10)。そして、空気調和装置1は、タイマ#2のカウントを開始する(ステップS11)。ここで、タイマ#2は、CPU210で処理されるカウント値であり、第1油回収運転の開始からの時間をカウントする。
そして、空気調和装置1は、圧縮機吸入冷媒の過熱度が0であるか否かを判定し(ステップS12)、0である場合には(ステップS12-Yes)、タイマ#1をリセットする(ステップS13)。そして、空気調和装置1は、ローテーション運転による新規運転室内機5の室内膨張弁52を開き、第1油回収運転を行った室内機5の室内膨張弁52を閉じる(ステップS15)。そして、空気調和装置1は、タイマ#2をリセットし、タイマ#2のカウントを停止し、フラグ#1をONにして(ステップS16)、ステップS2に戻る。
一方、圧縮機吸入冷媒の過熱度が0でない場合には(ステップS12-No)、空気調和装置1は、タイマ#2がT#3より大きいか否かを判定し(ステップS14)、T#3より大きくない場合には(ステップS14-No)、ステップS12に戻る。一方、タイマ#2がT#3より大きい場合には(ステップS14-Yes)、空気調和装置1は、ステップS15へ移動する。
以上説明したように、本実施形態の空気調和装置1は、室内膨張弁52の開度を第1所定開度まで開くとともに室内ファン55の回転数を低回転数とする運転を一部の室内機5ごとに実施する第1油回収運転を行う。空気調和装置1は、室内膨張弁52の開度を第1所定開度まで開き冷媒流量を増加させるとともに、室内ファン55の回転数を低回転数とすることによって室内熱交換器51での冷媒の蒸発を抑制するので、室内膨張弁52によって堰き止められて室内機液管71に滞留していた冷凍機油が流されるとともに、室内熱交換器51、室内機ガス管72、ガス管9に流れる液相冷媒を増加させ、湿った冷媒とともに冷凍機油を流し、冷凍機油の滞留を抑制する。また、空気調和装置1は、一部の室内機5ごとに油回収を行うので、全台同時に油回収を行う場合に比べて、冷却能力の不足・過剰および冷媒音の発生を抑制する。したがって、空気調和装置1は、信頼性低下を抑制しつつ、ユーザーの不快感を低減できる。
また、空気調和装置1は、室内機5が停止するときに、停止する室内機5を対象に第1油回収運転を行うので、冷却能力の変動を抑制するとともに、停止していた室内機5から油回収を行う場合に発生する冷媒音を防ぐ。これにより、空気調和装置1は、ユーザーの不快感をさらに低減できる。
また、空気調和装置1は、運転合計能力が所定値以上の場合で運転中の室内機5を停止するときに、停止する室内機5を対象に第1油回収運転を行うので、冷却能力の変動を小さくできる。これにより、空気調和装置1は、ユーザーの不快感をさらに低減できる。
また、空気調和装置1は、ローテーション運転によって室内機5を停止するときに、停止する室内機5およびその下流のガス管9を対象に第1油回収運転を行うので、冷凍機油の滞留を抑制するとともに、冷却能力の変動を小さくできる。これにより、空気調和装置1は、信頼性低下をさらに抑制しつつ、ユーザーの不快感をさらに低減できる。
また、空気調和装置1は、ローテーション運転によって停止する室内機5を対象に第1油回収運転を行うときに、第1油回収運転の終了条件の成立後に、ローテーション運転の新規運転室内機5の室内膨張弁52を開くので、冷却能力の変動を小さくできる。これにより、空気調和装置1は、ユーザーの不快感をさらに低減できる。
また、空気調和装置1は、第1油回収運転を行った室内機5の室内膨張弁52を閉じ始めるのと同時に、ローテーション運転の新規運転室内機5の室内膨張弁52を開き始めるので、冷却能力の変動をより小さくできる。これにより、空気調和装置1は、ユーザーの不快感をさらに低減できる。
また、空気調和装置1は、第1油回収運転を行った場合には、次の第2油回収運転までの間隔を長くするので、第2油回収運転の頻度を減らし、第2油回収運転により発生する冷却能力の変動および冷媒音の頻度を減らせる。これにより、空気調和装置1は、ユーザーの不快感をさらに低減できる。
また、空気調和装置1は、圧縮機吸入冷媒の過熱度が0になって第1油回収運転を終了した場合、前回の第2油回収運転の終了からの時間カウントをリセットする。これにより、空気調和装置1は、第2油回収運転の頻度を減らし、ユーザーの不快感をさらに低減できる。
尚、本実施形態では、室内機5が室内膨張弁52を備える場合について説明したが、空気調和装置は、室内機の冷媒流量を制御する膨張弁を、例えば液管の、各室内機に冷媒が分配されるように分岐した直後に、各室内機に対応付けて備えてもよい。
1 空気調和装置
2 室外機
5 室内機
8 液管
9 ガス管
10 電気配線
21 圧縮機
31 吐出圧力センサ
33 吐出温度センサ
52 室内膨張弁
55 室内ファン
71 室内機液管
72 室内機ガス管
100 冷媒回路
200 室外機制御手段
210 CPU
220 記憶部
230 通信部
240 センサ入力部
500 室内機制御手段
510 CPU
530 通信部

Claims (7)

  1. 室外機と複数台の室内機が冷媒配管で接続された冷媒回路を有し、該冷媒回路を冷媒が循環して各室内機が設置される空調空間の冷房運転を行う空気調和装置であって、
    前記室外機が有する圧縮機から前記冷媒回路に吐出された冷凍機油を前記圧縮機へ回収する油回収運転において、室内機の冷媒流量を制御する膨張弁を第1所定開度まで開くとともに室内ファン回転数を低回転数とする制御を前記複数台の室内機のうちの一部の室内機ごとに実施する第1制御を行う制御手段を有し、
    前記制御手段は、前記圧縮機を所定回転数にして室内機の冷媒流量を制御する全ての膨張弁の開度を第2所定開度まで開く制御を第1所定時間ごとに実施する第2制御を行い、前回の第2制御から該第1所定時間が経過するまでの間に前記第1制御が行われた場合は、次の第2制御までの時間を該第1所定時間よりも長い第2所定時間に変更する、
    空気調和装置。
  2. 前記制御手段は、室内機の運転を停止するときに、停止する室内機を前記一部の室内機として前記第1制御を行う
    請求項1に記載の空気調和装置。
  3. 前記制御手段は、前記複数台の室内機の運転合計能力が所定値以上の場合で運転中の室内機の運転を停止するときに前記第1制御を行う
    請求項2に記載の空気調和装置。
  4. 前記制御手段は、要求合計能力が閾要求能力を超えた場合に前記停止する室内機を停止し、前記停止する室内機を定期的に変更する運転であるローテーション運転を行い、前記ローテーション運転によって室内機の運転を停止するときに前記第1制御を行う
    請求項3に記載の空気調和装置。
  5. 前記制御手段は、前記第1制御の終了条件の成立後に、前記ローテーション運転の新規運転室内機の冷媒流量を制御する膨張弁を開く
    請求項4に記載の空気調和装置。
  6. 前記制御手段は、前記第1制御の終了条件の成立後に、前記第1制御を行った室内機の冷媒流量を制御する膨張弁を閉じ始めるのと同時に前記新規運転室内機の冷媒流量を制御する膨張弁を開き始める
    請求項5に記載の空気調和装置。
  7. 前記圧縮機に吸入される冷媒の圧力である吸入圧力を検出する吸入圧力検出手段と、
    前記圧縮機に吸入される冷媒の温度である吸入温度を検出する吸入温度検出手段と
    をさらに有し、
    前記制御手段は、前記圧縮機の吸入冷媒の過熱度が0となるか、または、所定の油回収時間が経過すると前記第1制御を終了し、過熱度が0となって前記第1制御を終了した場合は、前回の第2制御から該第1所定時間が経過するまでの時間カウントをリセットする
    請求項に記載の空気調和装置。
JP2019210478A 2019-11-21 2019-11-21 空気調和装置 Active JP7375490B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2019210478A JP7375490B2 (ja) 2019-11-21 2019-11-21 空気調和装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2019210478A JP7375490B2 (ja) 2019-11-21 2019-11-21 空気調和装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2021081148A JP2021081148A (ja) 2021-05-27
JP7375490B2 true JP7375490B2 (ja) 2023-11-08

Family

ID=75964731

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2019210478A Active JP7375490B2 (ja) 2019-11-21 2019-11-21 空気調和装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP7375490B2 (ja)

Citations (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001133017A (ja) 1999-11-01 2001-05-18 Sanyo Electric Co Ltd 空気調和装置
JP2002013784A (ja) 2000-06-29 2002-01-18 Sanyo Electric Co Ltd 空気調和システム
JP2005024168A (ja) 2003-07-02 2005-01-27 Sanyo Electric Co Ltd 空気調和装置及びその冷凍機油回収方法
JP2009243844A (ja) 2008-03-31 2009-10-22 Mitsubishi Heavy Ind Ltd 空気調和機
JP2012198020A (ja) 2012-06-21 2012-10-18 Mitsubishi Heavy Ind Ltd 空調システム及び空調システムの油戻し制御方法
JP2018013307A (ja) 2016-07-22 2018-01-25 株式会社富士通ゼネラル 空気調和装置
JP6459800B2 (ja) 2015-06-26 2019-01-30 株式会社富士通ゼネラル 空気調和装置
WO2019142269A1 (ja) 2018-01-17 2019-07-25 東芝キヤリア株式会社 空気調和装置の制御方法および空気調和装置
JP2019174072A (ja) 2018-03-29 2019-10-10 株式会社富士通ゼネラル 空気調和装置
JP2020197370A (ja) 2019-05-28 2020-12-10 ダイキン工業株式会社 空調システム

Family Cites Families (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6183833A (ja) * 1984-09-29 1986-04-28 Daikin Ind Ltd 空気調和装置
JPH10288410A (ja) * 1997-04-14 1998-10-27 Daikin Ind Ltd 冷凍装置

Patent Citations (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001133017A (ja) 1999-11-01 2001-05-18 Sanyo Electric Co Ltd 空気調和装置
JP2002013784A (ja) 2000-06-29 2002-01-18 Sanyo Electric Co Ltd 空気調和システム
JP2005024168A (ja) 2003-07-02 2005-01-27 Sanyo Electric Co Ltd 空気調和装置及びその冷凍機油回収方法
JP2009243844A (ja) 2008-03-31 2009-10-22 Mitsubishi Heavy Ind Ltd 空気調和機
JP2012198020A (ja) 2012-06-21 2012-10-18 Mitsubishi Heavy Ind Ltd 空調システム及び空調システムの油戻し制御方法
JP6459800B2 (ja) 2015-06-26 2019-01-30 株式会社富士通ゼネラル 空気調和装置
JP2018013307A (ja) 2016-07-22 2018-01-25 株式会社富士通ゼネラル 空気調和装置
WO2019142269A1 (ja) 2018-01-17 2019-07-25 東芝キヤリア株式会社 空気調和装置の制御方法および空気調和装置
JP2019174072A (ja) 2018-03-29 2019-10-10 株式会社富士通ゼネラル 空気調和装置
JP2020197370A (ja) 2019-05-28 2020-12-10 ダイキン工業株式会社 空調システム

Also Published As

Publication number Publication date
JP2021081148A (ja) 2021-05-27

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5484930B2 (ja) 空気調和機
JP6693312B2 (ja) 空気調和装置
US9739521B2 (en) Air conditioning apparatus
JP5549773B1 (ja) 空気調和装置
JP5692302B2 (ja) 空気調和装置
JP6230931B2 (ja) マルチ形空気調和機
EP2128542B1 (en) Air conditioner
JP6468300B2 (ja) 空気調和装置
JP6091399B2 (ja) 空気調和装置
AU2016234910B2 (en) Air conditioner
JP5590195B1 (ja) 空気調和装置
JP2018132217A (ja) 空気調和装置
JP6733424B2 (ja) 空気調和装置
JP6638468B2 (ja) 空気調和装置
JP6350338B2 (ja) 空気調和装置
JP7375490B2 (ja) 空気調和装置
JP2017142017A (ja) 空気調和装置
JP2011242097A (ja) 冷凍装置
JP4301987B2 (ja) マルチ型空気調和装置
JP2018132218A (ja) 空気調和装置
JP7308978B2 (ja) 空気調和装置
JP2021162252A (ja) 空気調和装置
JP2017142016A (ja) 空気調和装置
JP6728749B2 (ja) 空気調和装置
JP2016217559A (ja) 空気調和装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20220630

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20230418

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20230425

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20230623

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20230926

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20231009

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 7375490

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151