JP2021162252A - 空気調和装置 - Google Patents

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健 中島
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隆志 木村
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Abstract

【課題】圧縮機に滞留する冷凍機油を適切な量とできる空気調和装置を提供する。【解決手段】第1圧縮機21aあるいは第2圧縮機21bのいずれか一方が駆動している場合、駆動する圧縮機の回転数が第1閾値以上であれば、圧縮機の運転台数を増やして各圧縮機の回転数を第1閾値以下とする。第1圧縮機21aおよび第2圧縮機21bがともに駆動している場合、各圧縮機の回転数が第2閾値以下であれば、圧縮機の運転台数を減らして駆動する圧縮機の回転数を第2閾値以上とする。【選択図】図1

Description

本発明は、複数台の圧縮機を備えた空気調和装置に関する。
従来、空気調和装置としては、1台の室外機に複数台の室内機が液管およびガス管で接続され、複数台の室内機で同時に冷房運転あるいは暖房運転を行うことが可能であるものが知られている。このような空気調和装置の室外機には、運転容量を可変できる能力可変型の圧縮機が複数台搭載されているものがある。例えば、特許文献1の空気調和装置では、室外機に2台の圧縮機が搭載されており、2台の圧縮機が冷媒回路に並列に接続されている。一般的に、2台の圧縮機が搭載されているような空気調和装置は、1台の圧縮機が搭載されている空気調和装置と比べて室外機に接続されている室内機が多いために冷媒配管が長い。
上記のような2台の圧縮機が搭載されている空気調和装置において、冷房運転あるいは暖房運転を行う場合、各室内機で要求される空調能力の総和に応じて圧縮機の運転台数が決定され、各室内機で要求される空調能力の総和が1台の圧縮機の駆動で賄えない場合は、圧縮機を2台とも駆動させる。また、圧縮機が駆動しているときは、圧縮機から冷媒とともに冷凍機油が吐出されるが、圧縮機から吐出される冷媒量および冷凍機油量は、圧縮機の回転数が高くなるにつれて吐出圧力と吸入圧力との圧力差が大きくなることに起因して多くなり、かつ、圧縮機から吐出される冷媒に対する冷凍機油の比率が圧縮機の回転数が高くなるにつれて多くなることが一般的に知られている。
特開2005−282986号公報
上記のような2台の圧縮機が搭載されている空気調和装置において、1台の圧縮機がその圧縮機で実現可能な回転数の上限値に近い回転数で駆動している場合は、上述したように当該圧縮機から吐出される冷凍機油量が多くなる。このとき、室外機と室内機が接続される冷媒配管が長い場合、当該圧縮機から冷媒とともに吐出された冷凍機油が冷媒回路を循環して圧縮機に再び吸入されるまでに時間がかかり、また、冷凍機油が冷媒とともに冷媒回路を循環する際に冷凍機油の一部が冷媒回路に滞留する。このため、圧縮機からの冷凍機油の吐出量に対して圧縮機に吸入される冷凍機油の量が少なくなり、圧縮機が上限値に近い回転数で駆動し続ける時間が長くなるのにつれて圧縮機の内部に滞留する冷凍機油量が減少して圧縮機が潤滑不良となる恐れがある。
一方、2台の圧縮機が駆動しているときに圧縮機の回転数が低下して、各圧縮機の回転数が各圧縮機の性能上許容される下限回転数に近い回転数となるほど、各圧縮機において吐出圧力と吸入圧力との圧力差が小さくなって各圧縮機から吐出される冷凍機油の量が少なくなる。このとき、この圧力差が所定値、例えば、0.5MPaより小さくなると、各圧縮機から冷凍機油が吐出されなくなる。一方で、各圧縮機で冷凍機油が吐出されない圧力差となっても、各圧縮機には冷媒回路を循環して戻ってきた冷凍機油を含む冷媒は吸入される。しかし、各圧縮機の個体差と、各圧縮機に接続される冷媒配管の配管長の違いと各圧縮機に接続される冷媒配管の形状の違い(折り曲げ回数の違いや折り曲げ角度の違いなど)とに起因する圧力損失の違いとが相互に作用した結果、一方の圧縮機の冷凍機油の吸入量ともう一方の圧縮機の冷凍機油の吸入量が異なる場合がある。このように、圧縮機間で冷凍機油の吸入量に差があり、かつ、上述した圧力差が小さいことにより各圧縮機から冷凍機油が吐出されない状態で各圧縮機が駆動し続けた場合は、各圧縮機の駆動時間が長くなるのにつれて各圧縮機に滞留する冷凍機油の量が増加し、特に、冷凍機油の吸入量の多い圧縮機においては、吸入量の少ない圧縮機より多くの冷凍機油が滞留し当該圧縮機において圧縮機の圧縮部まで冷凍機油の油面が到達し、圧縮機の圧縮部で冷凍機油が圧縮されて圧縮機が破損する恐れがある。
本発明は、以上に説明した問題点を解決するものであり、冷媒回路に滞留する冷凍機油量を減らしつつ複数台備えられる圧縮機の各々に滞留する冷凍機油を過不足のない量とすることで、各圧縮機の破損を防止する空気調和装置を提供することを目的とする。
本発明における空気調和装置は、少なくとも1台の室外機と、少なくとも1台の室内機とがガス管及び液管で接続されて形成される冷媒回路と、制御手段とを有する。また、室外機は冷媒回路に並列に接続された複数台の圧縮機を有する。制御手段は、駆動している圧縮機および停止している圧縮機が少なくとも1台ずつ存在するとき、駆動している全ての圧縮機の回転数がそれぞれ所定の第1閾値より大きければ、停止している圧縮機を少なくとも1台起動するとともに、駆動している全ての圧縮機の回転数を第1閾値より小さい回転数とする。
上記のように構成した本発明の空気調和装置は、冷媒回路に滞留する冷凍機油量を減らしつつ複数台備えられる圧縮機の各々に滞留する冷凍機油を過不足のない量とすることで、各圧縮機の破損を防止できる。
本発明の実施形態である空気調和装置の説明図であり、(A)が冷媒回路図、(B)が室外機制御手段のブロック図である。 本発明の実施形態における、室外機制御手段での処理を説明するフローチャートである。
以下、本発明の実施の形態を、添付図面に基づいて詳細に説明する。実施形態としては、1台の室外機に10台の室内機が冷媒配管で並列に接続され、全ての室内機で同時に冷房運転あるいは暖房運転が行える空気調和装置を例に挙げて説明する。尚、本発明は以下の実施形態に限定されることはなく、本発明の主旨を逸脱しない範囲で種々変形することが可能である。
図1(A)に示すように、本実施形態における空気調和装置1は、1台の室外機2に10台の室内機5が、液管8およびガス管9で並列に接続されている。詳細には、液管8は、一端が室外機2の液側閉鎖弁28に、他端が分岐して10台の室内機5の液管接続部53にそれぞれ接続されている。また、ガス管9は、一端が室外機2のガス側閉鎖弁29に、他端が分岐して10台の室内機5のガス管接続部54にそれぞれ接続されている。このように、室外機2と10台の室内機5が液管8およびガス管9で接続されて、空気調和装置1の冷媒回路10を形成している。なお、図1(A)では、10台の室内機5のうちの3台のみを描画している。
<室外機の構成>
まずは、室外機2について説明する。室外機2は、第1圧縮機21aおよび第2圧縮機21bの2台の圧縮機(以下、第1圧縮機21aおよび第2圧縮機21bをまとめて圧縮機21と記載する場合がある)と、第1オイルセパレータ22aおよび第2オイルセパレータ22bの2台のオイルセパレータ22と、四方弁23と、室外熱交換器24と、室外膨張弁25と、アキュムレータ26と、室外ファン27と、液管8の一端が接続された液側閉鎖弁28と、ガス管9の一端が接続されたガス側閉鎖弁29と、第1逆止弁30aと、第2逆止弁30bと、第1キャピラリーチューブ37aおよび第2キャピラリーチューブ37bの2つのキャピラリーチューブと、第1油流出管47aおよび第2油流出管47bと、室外機制御手段200を備えている。そして、室外ファン27および室外機制御手段200を除くこれら各装置が、以下で詳述する各冷媒配管で相互に接続されて、冷媒回路10の一部をなす室外機冷媒回路20を形成している。
第1圧縮機21aおよび第2圧縮機21bは、各々がインバータにより回転数が制御される図示しないモータによって駆動されることで、運転容量を可変できる能力可変型圧縮機であり、同じ回転数であれば同じ能力が発揮されるものである。第1圧縮機21aの冷媒吐出口は、第1オイルセパレータ22aの冷媒流入口に第1吐出管41aで接続されている。第2圧縮機21bの冷媒吐出口は、第2オイルセパレータ22bの冷媒流入口に第2吐出管41bで接続されている。第1圧縮機21aの冷媒吸入口には吸入管42から分岐した第1吸入管42aの一端が接続され、第2圧縮機21bの冷媒吸入口には吸入管42から分岐した第2吸入管42bの一端が接続されている。そして、第1吸入管42aの他端と第2吸入管42bの他端が吸入管42の一端に接続されている。
第1オイルセパレータ22aは、冷媒流入口が第1吐出管41aで第1圧縮機21aの冷媒吐出口に接続され、冷媒流出口は吐出管41の一端から分岐された第1流出管41cに接続されている。なお、第1流出管41cの途中には、後述する第1逆止弁30aが接続されている。また、第1オイルセパレータ22aと第2圧縮機21bに接続される第2吸入管42bとが、第1キャピラリーチューブ27aを備えた第1油戻し管47aで接続されている。第1油戻し管47aは、第1圧縮機21aから冷媒とともに吐出され第1オイルセパレータ22aで冷媒から分離された冷凍機油を、第2圧縮機21bに第2吸入管42bを介して吸入させるものである。このとき、第1オイルセパレータ22aからは、冷凍機油とともに冷媒も第1油戻し管47aに流出するが、第1キャピラリーチューブ37aによって第1油戻し管47aから第2吸入管42bを介して第2圧縮機21bに流れる冷媒量が規制される。
第2オイルセパレータ22bは、冷媒流入口が第2吐出管41bで第2圧縮機21bの冷媒吐出口に接続され、冷媒流出口は吐出管41の一端から分岐された第2流出管41dに接続されている。なお、第2流出管41dの途中には、後述する第2逆止弁30bが接続されている。また、第2オイルセパレータ22bと第1圧縮機21aに接続される第1吸入管42aとが、第2キャピラリーチューブ37bを備えた第2油戻し管47bで接続されている。第2油戻し管47bは、第2圧縮機21bから冷媒とともに吐出され第2オイルセパレータ22bで冷媒から分離された冷凍機油を、第1圧縮機21aに第1吸入管42aを介して吸入させるものである。このとき、第2オイルセパレータ22bからは、冷凍機油とともに冷媒も第2油戻し管47bに流出するが、第2キャピラリーチューブ37bによって第2油戻し管47bから第1吸入管42aを介して第1圧縮機21aに流れる冷媒量が規制される。
第1逆止弁30aは、第1流出管41cに設けられており、第1オイルセパレータ22aと吐出管41の一端との間に配置される。第1逆止弁30aは、第1オイルセパレータ22aから流出した冷媒が第1オイルセパレータ22aへ逆流することを防ぐものである。
第2逆止弁30bは、第2流出管41dに設けられており、第2オイルセパレータ22bと吐出管41の一端との間に配置される。第2逆止弁30bは、第2オイルセパレータ22bから流出した冷媒が第2オイルセパレータ22bへ逆流することを防ぐものである。
四方弁23は、冷媒の流れる方向を切り換えるための弁であり、a、b、c、dの4つのポートを備えている。ポートaには、吐出管41の他端が接続されている。ポートbは、室外熱交換器24の一方の冷媒出入口と冷媒配管43で接続されている。ポートcは、後述するアキュムレータ26の冷媒流入側と冷媒配管46で接続されている。そして、ポートdは、ガス側閉鎖弁29と室外機ガス管45で接続されている。
室外熱交換器24は、室外ファン27の回転により図示しない吸込口から室外機2の内部に取り込まれた外気と冷媒とを熱交換させる。室外熱交換器24の一方の冷媒出入口と四方弁23のポートbが冷媒配管43で接続されている。また、他方の冷媒出入口は室外機液管44で液側閉鎖弁28に接続されている。室外熱交換器24は、冷媒回路10が冷房サイクルとなる場合は凝縮器として機能し、冷媒回路10が暖房サイクルとなる場合は蒸発器として機能する。
室外膨張弁25は、室外機液管44に設けられており、室外熱交換器24と液側閉鎖弁28との間に配置される。室外膨張弁25は、その開度が調整されることで、室外熱交換器24に流入する冷媒量、あるいは、室外熱交換器24から流出する冷媒量を調整する。室外膨張弁25の開度は、空気調和装置1が冷房運転を行っている場合は全開とされる。また、室外膨張弁25の開度は、空気調和装置1が暖房運転を行っている場合は、後述する第1吐出温度センサ31aおよび第2吐出温度センサ31bで検出した圧縮機21の吐出温度が所定の目標吐出温度となるように調整される。室外膨張弁25は、図示しないパルスモータにより駆動される電子膨張弁であり、パルスモータに与えられるパルス数によって開度が調整される。
アキュムレータ26は、冷媒流入側と四方弁23のポートcが冷媒配管46で接続され、冷媒流出側は吸入管42の他端が接続されて、吸入管42から分岐した第1吸入管42aおよび第2吸入管42bを介して、第1圧縮機21aおよび第2圧縮機21bのそれぞれの冷媒吸入口に接続されている。アキュムレータ26は、流入した冷媒をガス冷媒と液冷媒とに分離し、吸入管42、第1吸入管42aおよび第2吸入管42bを介して、ガス冷媒のみを各圧縮機21に吸入させる。
室外ファン27は、樹脂材で形成されたプロペラファンであり、室外熱交換器24の近傍に配置されている。室外ファン27は、図示しないファンモータによって回転することで、室外機2に設けられた図示しない吸込口から室外機2の内部に外気を取り込み、室外熱交換器24を流れる冷媒と熱交換した外気を室外機2に設けられた図示しない吹出口から室外機2の外部へ放出する。
以上説明した構成の他に、室外機2には各種のセンサが設けられている。図1(A)に示すように、吐出管41には、第1圧縮機21aおよび第2圧縮機21b(2台駆動時)のそれぞれから、あるいは、第1圧縮機21aまたは第2圧縮機21bのうちのいずれか(1台駆動時)から吐出される冷媒の圧力を検出する高圧センサ33が設けられている。第1吸入管41aには、第1圧縮機21aから吐出される冷媒の温度を検出する第1吐出温度センサ31aが設けられている。第2吸入管41bには、第2圧縮機21bから吐出される冷媒の温度を検出する第2吐出温度センサ31bが設けられている。冷媒配管46におけるアキュムレータ26の冷媒流入側近傍には、第1圧縮機21aおよび第2圧縮機21b(2台駆動時)のそれぞれに、あるいは、第1圧縮機21aまたは第2圧縮機21bのうちのいずれか(1台駆動時)に吸入される冷媒の圧力を検出する低圧センサ32と、第1圧縮機21aおよび第2圧縮機21b(2台駆動時)のそれぞれに、あるいは、第1圧縮機21aまたは第2圧縮機21bのうちのいずれか(1台駆動時)に吸入される冷媒の温度を検出する吸入温度センサ34が設けられている。
室外熱交換器24の図示しない伝熱管の中間部には、室外熱交換器24の温度を検出する室外熱交換器温度センサ38が設けられている。また、室外機2の図示しない吸込口付近には、室外機2の内部に流入する外気の温度、すなわち外気温度を検出する外気温度センサ36が備えられている。なお、室外機液管44における室外熱交換器24と室外膨張弁25との間には、室外熱交換器24に流入する冷媒の温度あるいは室外熱交換器24から流出する冷媒の温度を検出するための熱交温度センサ35が設けられている。
また、室外機2には、室外機制御手段200が備えられている。室外機制御手段200は、室外機2の図示しない電装品箱に格納された制御基板に搭載されており、図1(B)に示すように、CPU210と、記憶部220と、通信部230と、センサ入力部240とを備えている。
記憶部220は、例えばフラッシュメモリであり、室外機2の制御プログラムや各種センサからの検出信号に対応した検出値、第1圧縮機21aおよび第2圧縮機21bや室外ファン27の駆動状態、10台の室内機5の各々から送信される運転情報(運転/停止情報や設定温度情報等を含む)等を記憶する。通信部230は、10台の室内機5の各々との通信を行うインターフェイスである。センサ入力部240は、室外機2の各種センサでの検出結果を取り込んでCPU210に出力する。CPU210は、センサ入力部240を介して各種センサでの検出値を取り込むとともに、10台の室内機5の各々から送信される運転情報を含んだ信号が通信部230を介して入力される。CPU210は、これら入力された各種情報に基づいて、室外膨張弁24の開度調整、第1圧縮機21aおよび第2圧縮機21bや室外ファン27の駆動制御を行う。
<各室内機の構成>
次に、室内機5について説明する。10台の室内機5はそれぞれ、室内熱交換器51と、液管接続部53と、ガス管接続部54と、室内ファン55を備えている。そして、室内ファン55を除くこれら各装置が以下で詳述する各冷媒配管で相互に接続されて、冷媒回路10の一部をなす室内機冷媒回路50を形成している。なお、10台の室内機5の構成は全て同じである。
室内熱交換器51は、後述する室内ファン55の回転により室内機5に備えられた図示しない吸込口から室内機5の内部に取り込まれた室内空気と冷媒とを熱交換させるものである。室内熱交換器51の一方の冷媒出入口と液管接続部53が室内機液管71で接続されている。室内熱交換器51の他方の冷媒出入口とガス管接続部54が室内機ガス管72で接続されている。なお、液管接続部53やガス管接続部54には、各冷媒配管が溶接やフレアナット等によって接続されている。室内熱交換器51は、室内機5が冷房運転を行う場合は蒸発器として機能し、室内機5が暖房運転を行う場合は凝縮器として機能する。
室内膨張弁52は、室内機液管71に設けられている。室内熱交換器51が蒸発器として機能する場合、室内膨張弁52の開度は室内熱交換器51の冷媒出口(ガス管接続部54側)での冷媒過熱度が目標冷媒過熱度となるように調整され、室内熱交換器51が凝縮器として機能する場合は、その開度が室内熱交換器51aの冷媒出口(液管接続部53側)での冷媒過冷却度が目標冷媒過冷却度となるように調整される。ここで、目標冷媒過熱度および目標冷媒過冷却度は、室内機5で十分な暖房能力あるいは冷房能力が発揮されるための冷媒過熱度および冷媒過冷却度である。
室内ファン55は、樹脂材で形成されたクロスフローファンであり、室内熱交換器51の近傍に配置されている。室内ファン55は、図示しないファンモータによって回転することで、図示しない吸込口から室内機5の内部に室内空気を取り込み、室内熱交換器51において冷媒と熱交換した室内空気を室内機5に備えられた図示しない吹出口から室内へ供給する。
以上説明した構成の他に、室内機5には各種のセンサが設けられている。室内機液管71における室内熱交換器51と室内膨張弁52との間には、室内熱交換器51に流入あるいは室内熱交換器51から流出する液冷媒の温度を検出する液側温度センサ61が設けられている。室内機ガス管72には、室内熱交換器51から流出あるいは室内熱交換器51に流入するガス冷媒の温度を検出するガス側温度センサ62が設けられている。室内熱交換器51の図示しない伝熱管の中間部には、室内熱交換器51の温度を検出する室内熱交換器温度センサ64が設けられている。また、室内機5の図示しない吸込口付近には、室内機5の内部に流入する室内空気の温度、すなわち室内温度を検出する室内温度センサ63が備えられている。
<冷媒回路の動作>
次に、図1(A)を用いて、空気調和装置1が空調運転を行う際の冷媒回路10の動作について説明する。図1(A)において、暖房運転時の四方弁23における4つのポート間の接続状態を実線で示し、冷房運転時の四方弁23における4つのポート間の接続状態を破線で示している。また、冷媒回路10における暖房運転時の冷媒の流れを実線矢印で示し、冷房運転時の冷媒の流れを破線矢印で示している。但し、第1圧縮機21aおよび第2圧縮機21bから四方弁23のポートaまでの冷媒の流れと、四方弁23のポートcから第1圧縮機21aおよび第2圧縮機21bまでの冷媒の流れは、暖房運転時と冷房運転時で同じであるため、実線矢印のみで示している。
<暖房運転>
室内機5が暖房運転を行う場合は、四方弁23が図1(A)に実線で示す状態、すなわち、四方弁23のポートaとポートdが連通するように、また、ポートbとポートcが連通するように切り換えられる。これにより、冷媒回路10が図1(A)に実線矢印で示す方向に冷媒が流れる状態となり、室外熱交換器24が蒸発器として機能するとともに、各室内熱交換器51が凝縮器として機能する。四方弁23が上記のように切り替えられるとともに、各室内機5で要求される空調能力の総和に応じて、第1圧縮機21aおよび第2圧縮機21bのどちらか1台または2台ともが起動される。ここで、各室内機5で要求される空調能力を発揮させるためには、冷媒回路10における冷媒循環量を各室内機5で要求される空調能力に応じた量とする必要があり、この冷媒循環量に応じて、第1圧縮機21aや第2圧縮機21bの回転数が決定される。
各室内機5で要求される空調能力の総和が大きく圧縮機21を2台とも起動させた場合、第1圧縮機21aから吐出された冷媒は第1吐出管41aを流れて第1オイルセパレータ22aに流入する。第1圧縮機21aから吐出された冷媒には、第1圧縮機21aに滞留していた冷凍機油が含まれているが、この冷凍機油は一部が第1オイルセパレータ22aで冷媒から分離され、第1オイルセパレータ22aから第1流出管41cには冷媒と第1オイルセパレータ22aで分離できなかった冷凍機油が流出する。なお、第1オイルセパレータ22aで冷媒から分離された冷凍機油は第1油戻し管47aに流出し、第1キャピラリーチューブ37a、第2吸入管42bを介して第2圧縮機21bに吸入される。
また、第2圧縮機21bから吐出された高温・高圧の冷媒は第2吐出管41bを流れて第2オイルセパレータ22bに流入する。第2圧縮機21bから吐出された冷媒には、第2圧縮機21bに滞留していた冷凍機油が含まれているが、この冷凍機油の一部が第2オイルセパレータ22bで冷媒から分離され、第2オイルセパレータ22bから第2流出管41dには冷媒と第2オイルセパレータ22bで分離できなかった冷凍機油が流出する。なお、第2オイルセパレータ22bで冷媒から分離された冷凍機油は第2油戻し管47bに流出し、第2キャピラリーチューブ37b、第1吸入管42aを介して第1圧縮機21aに吸入される。
そして、第1オイルセパレータ22aおよび第2オイルセパレータ22bから第1流出管41cおよび第2流出管41dに流出した冷媒は、それぞれ第1逆止弁30aおよび第2逆止弁30bを通過して、吐出管41で合流し四方弁23を介して室外機ガス管45を流れ、ガス側閉鎖弁29を介してガス管9に流入する。
ガス管9を流れる冷媒は、各室内機5のガス管接続部54へと分流して各室内機5に流入する。そして、各室内機5に流入した冷媒は、それぞれ室内機ガス管72を流れて室内熱交換器51に流入し、室内ファン55の回転により室内機5内部に取り込まれた室内空気と熱交換を行って凝縮する。このように、室内熱交換器51が凝縮器として機能し、室内熱交換器51で冷媒と熱交換を行った室内空気が図示しない吹出口から室内に吹き出されることによって、室内機5が設置された室内毎に暖房が行われる。
室内熱交換器51から流出した冷媒は室内機液管71を流れ、室内膨張弁52を通過して減圧される。減圧された冷媒は、室内機液管71、液管接続部53を流れて液管8に流入する。
液管8で合流した冷媒は、液側閉鎖弁28を介して室外機2に流入する。室外機2に流入した冷媒は、室外機液管44を流れ、第1吐出温度センサ31aおよび第2吐出温度センサ31bで検出した吐出温度に応じた開度とされた室外膨張弁25を通過するときにさらに減圧される。室外機液管44から室外熱交換器24に流入した冷媒は、室外ファン27の回転により室外機2内部に取り込まれた外気と熱交換を行って蒸発する。室外熱交換器24から流出した冷媒は、冷媒配管43、四方弁23、冷媒配管46の順に流れ、アキュムレータ26に流入し、流入した冷媒はガス冷媒と液冷媒とに分離される。アキュムレータ26で分離されたガス冷媒は、吸入管42から第1吸入管42aおよび第2吸入管42bに分流して第1圧縮機21aおよび第2圧縮機21bに吸入されて再び圧縮される。
<冷房運転>
室内機5が冷房運転を行う場合は、四方弁23が図1(A)に破線で示す状態、すなわち、四方弁23のポートaとポートbが連通するように、また、ポートcとポートdが連通するように切り換えられる。これにより、冷媒回路10が図1(A)に破線矢印で示す方向に冷媒が流れる状態となり、室外熱交換器24が凝縮器として機能するとともに、各室内熱交換器51が蒸発器として機能する。四方弁23が上記のように切り替えられるとともに、各室内機5で要求される空調能力の総和に応じて、第1圧縮機21aおよび第2圧縮機21bのどちらか1台または2台ともが起動される。なお、第1圧縮機21aおよび第2圧縮機21bから四方弁23までの冷媒の流れは、前述した暖房運転時と同じであるため、詳細な説明は省略する。
四方弁23から冷媒配管43を介して室外熱交換器24に流入した冷媒は、室外ファン27の回転により室外機2の内部に取り込まれた外気と熱交換を行って凝縮する。室外熱交換器24から室外機液管44に流出した冷媒は、全開とされている室外膨張弁25を通過し、液側閉鎖弁28を介して液管8に流入する。
液管8を流れる冷媒は、各室内機5の液管接続部53へと分流して各室内機5に流入する。そして、各室内機5に流入した冷媒は、それぞれ室内機液管71を流れ室内熱交換器52を通過して減圧される。室内膨張弁52で減圧された冷媒は室内熱交換器51に流入し、室内ファン55の回転により室内機5内部に取り込まれた室内空気と熱交換を行って蒸発する。このように、室内熱交換器51が蒸発器として機能し、室内熱交換器51で冷媒と熱交換を行った室内空気が図示しない吹出口から室内に吹き出されることによって、室内機5が設置された室内毎に冷房が行われる。
室内熱交換器51から流出した冷媒は室内機ガス管72を流れ、ガス管接続部54を流れてガス管9に流入する。室内熱交換器51から流出した冷媒はガス管9で合流し、ガス側閉鎖弁29を介して室外機2に流入する。室外機2に流入した冷媒は、室外機ガス管45、四方弁23、冷媒配管46の順に流れ、アキュムレータ26に流入し、流入した冷媒はガス冷媒と液冷媒とに分離される。アキュムレータ26で分離されたガス冷媒は、吸入管42から第1吸入管42aおよび第2吸入管42bに分流して第1圧縮機21aおよび第2圧縮機21bに吸入されて再び圧縮される。
<圧縮機の運転台数制御について>
次に、図1(A)を用いて、本実施形態の空気調和装置1における、第1圧縮機21aおよび第2圧縮機21bの運転台数制御について説明する。一般的には、各室内機5から要求される空調能力の総和に応じて、第1圧縮機21aあるいは第2圧縮機21bのうちいずれか1台を駆動させるか、第1圧縮機21aおよび第2圧縮機21bを2台とも駆動させるかを決定する。そして、第1圧縮機21aあるいは第2圧縮機21bのうちいずれか1台を駆動させて空調運転を行っているときに、各室内機5から要求される空調能力の総和が大きくなって1台の圧縮機21の駆動で賄えなくなれば、第1圧縮機21aおよび第2圧縮機21bを2台とも駆動させる。また、第1圧縮機21aおよび第2圧縮機21bを2台とも駆動させて空調運転を行っているときに、各室内機5から要求される空調能力の総和が小さくなって1台の圧縮機21の駆動で賄えるようになれば、第1圧縮機21aあるいは第2圧縮機21bのうちいずれかを停止させて圧縮機の運転台数を1台に減らす。なお、本実施形態の空気調和装置では、圧縮機の運転台数を2台に増やす場合は、それぞれの圧縮機の回転数が同じとなるように制御する。
上述したように、空調運転を行うときに各室内機5から要求される空調能力の総和が小さく1台の圧縮機21の駆動で要求能力が賄える場合は、第1圧縮機21aあるいは第2圧縮機21bのうちいずれか一方を駆動させる。例えば、各室内機5から要求される空調能力の総和が、各圧縮機21の性能上許容される上限回転数より低い回転数で賄えるときは、第1圧縮機21aのみを駆動させる。この場合に、第1圧縮機21aの回転数が第1圧縮機21aの性能上許容される上限回転数に近い回転数となるほど、第1圧縮機21aから吐出される冷凍機油量が多くなる。また、前述したように室外機と室内機が接続される冷媒配管が長い場合、第1圧縮機21aから吐出された冷凍機油が冷媒回路を循環して第1圧縮機21aに再び吸入されるまでに時間がかかり、また、冷凍機油が冷媒とともに冷媒回路10を循環する際に冷凍機油の一部が冷媒回路10に滞留する。従って、第1圧縮機21aの回転数が上述した上限回転数に近い回転数で駆動しているときは、第1圧縮機21aの駆動時間が長くなるのにつれて第1圧縮機21aに滞留する冷凍機油の量が減少し、第1圧縮機21aが上限回転数に近い回転数で駆動し続ける時間が長くなるのにつれて第1圧縮機21aの内部に滞留する冷凍機油が減少して、第1圧縮機21aが潤滑不良となる場合がある。
一方、前述したように、各室内機5から要求される空調能力の総和が大きく2台の圧縮機の駆動が必要な場合は、第1圧縮機21aおよび第2圧縮機21bをともに駆動させる。第1圧縮機21aおよび第2圧縮機21bが2台とも駆動しているときに、各室内機5から要求される空調能力の総和が小さくなり、第1圧縮機21aおよび第2圧縮機21bでそれぞれ回転数が下げられて第1圧縮機21aおよび第2圧縮機21bの性能上許容される下限回転数に近い回転数となるほど、第1圧縮機21aおよび第2圧縮機21bにおける吐出圧力と吸入圧力との圧力差が小さくなる。このとき、この圧力差が所定値、例えば、0.5MPaより小さくなると、第1圧縮機21aおよび第2圧縮機21bから冷凍機油が吐出されなくなる。一方、第1圧縮機21aおよび第2圧縮機21bで冷凍機油が吐出されなくなる圧力差となっても、第1圧縮機21aおよび第2圧縮機21bには冷媒回路10を循環して戻ってきた冷媒が冷凍機油とともに吸入される。しかし、第1圧縮機21aと第2圧縮機21bとの個体差と、第1圧縮機21aに接続される第1吸入管42aと第2圧縮機21bに接続される第2吸入管42bの各々の配管長の違いと第1吸入管42aと第2吸入管42bの形状の違い(折り曲げ回数の違いや折り曲げ角度の違いなど)とに起因する圧力損失の違いとが相互に作用した結果、第1圧縮機21aの冷凍機油の吸入量と第2圧縮機21bの冷凍機油の吸入量が異なる場合がある。このように、第1圧縮機21aと第2圧縮機21bの冷凍機油の吸入量に差があり、かつ、前述した圧力差が小さいことにより第1圧縮機21aおよび第2圧縮機21bから冷凍機油が吐出されない状態で第1圧縮機21aおよび第2圧縮機21bが駆動し続けた場合は、第1圧縮機21aおよび第2圧縮機21bの駆動時間が長くなるのにつれて各圧縮機21に滞留する冷凍機油の量が増加し、特に、冷凍機油の吸入量の多い一方の圧縮機21においては、他方の圧縮機21より多くの冷凍機油が滞留し当該圧縮機21において圧縮機21の圧縮部まで冷凍機油の油面が到達し、当該圧縮機21の圧縮部で冷凍機油が圧縮されて圧縮機が破損する恐れがある。
以上に記載した問題点を解決するために、本実施形態では、圧縮機21の運転台数の決定を、各室内機5で要求される空調能力の総和の大きさに加えて、第1圧縮機21aおよび第2圧縮機21bの回転数に起因して発生する各圧縮機21の内部に滞留する冷凍機油量の増減も考慮して行う。具体的には、各圧縮機21からの冷凍機油の吐出量が各圧縮機21における潤滑に支障をきたす恐れがある量となる回転数以上で駆動しないようにするために、あるいは、各圧縮機21から冷凍機油が吐出されなくなることで各圧縮機21に滞留する冷凍機油量が圧縮部に到達する量となる恐れがある回転数以下で駆動しないようにするために、圧縮機21の運転台数を決定する。
以下に、室外機制御手段200のCPU210が圧縮機21の運転台数を決定する方法について詳細に説明する。
<圧縮機の運転台数決定の流れ>
図2を用いて、本実施形態における圧縮機の運転台数の決定を行う際に、室外機制御手段200のCPU210が行う処理について説明する。図2に示すフローチャートでは、STは処理のステップを表し、これに続く数字はステップ番号を表している。なお、図2では、本発明に関わる処理を中心に説明しており、これ以外の処理、例えば、空調運転時に使用者が指示した設定温度や風量等の運転条件に応じた制御といった、空気調和装置1に関わる一般的な処理については説明を省略する。
空気調和装置1が空調運転を開始したとき、CPU210は、圧縮機21の起動時か否かをCPU210に判別させるためのものであるカウントFを0として(ST1)、各室内機5で要求された要求能力を各室内機5から通信部230を介して取得してその合計値Aを算出する(ST2)。次に、CPU210は、ST2で算出した合計値Aを賄うために必要とされる圧縮機21の回転数N(室外機2に搭載された第1圧縮機21aおよび第2圧縮機21bで必要とされる回転数の和)を算出した後(ST3)、カウントFが0か否かを判断する(ST4)。
カウントFが0であれば(ST4−Yes)、つまり、圧縮機21の起動時であれば、CPU210は、ST3で算出した圧縮機21の回転数Nが第1閾値以上か否かを判断する(ST21)。ここで、第1閾値は、予め試験などを行って求められた値であり、この第1閾値以上の回転数で第1圧縮機21aもしくは第2圧縮機21bが駆動し続けたときに、各圧縮機21の駆動時間が長くなるのにつれて当該第1圧縮機21aもしくは第2圧縮機21bへの冷凍機油の吸入量に対して冷凍機油の吐出量が多くなって当該圧縮機で冷凍機油が不足する場合があることが確認できている値である。なお、本実施形態では、第1閾値は80rpsである。
算出した圧縮機21の回転数Nが第1閾値以上であれば(ST21−Yes)、CPU210は、ST3で算出した回転数Nを2で割り(N=1/2N)(ST22)、この回転数で第1圧縮機21aと第2圧縮機21bをともに起動させる(ST23)、つまり、回転数Nを第1圧縮機21aと第2圧縮機21bとに分配する。そして、CPU210は、カウントFを1とし(ST24)、処理をST2に戻す。このように、合計値Aに応じた回転数Nが第1閾値以上の場合は、第1圧縮機21aもしくは第2圧縮機21bのいずれか1台を回転数Nで起動することにより、第1圧縮機21aもしくは第2圧縮機21bのいずれかを起動させてから時間が経過しても、当該圧縮機への冷凍機油の吸入量に対して冷凍機油の吐出量が多くなることを防止するために、第1圧縮機21aと第2圧縮機21bとをそれぞれ回転数1/2Nで起動させて、圧縮機1台当たりの回転数Nを第1閾値以下とする。これにより、第1圧縮機21aあるいは第2圧縮機21bで冷凍機油の吸入量と冷凍機油の吐出量との差が小さくなって冷凍機油が不足して潤滑不良となるのを防ぐ。
ST21において、算出した圧縮機21の回転数Nが第1閾値未満であれば(ST21−No)、CPU210は、第1圧縮機21aもしくは第2圧縮機21bのいずれか1台を回転数Nで起動させる(ST25)。第1圧縮機21aもしくは第2圧縮機21bのいずれか1台を駆動する場合、予め定められた一方の圧縮機を常に駆動させても良く、また、後述するような予め定められたルールに基づいて駆動する圧縮機を入れ替えても良い。そして、CPU210は、カウントFを1とし(ST24)、処理をST2に戻す。このように、算出した圧縮機21の回転数Nが第1閾値未満の場合は、第1圧縮機21aもしくは第2圧縮機21bのいずれか1台を起動したとしても、当該圧縮機への冷凍機油の吸入量と冷凍機油の吐出量との差が小さくなって、当該圧縮機で冷凍機油が不足して潤滑不良とならないと判断して、起動させる圧縮機を1台とする。
一方、ST4において、カウントFが0でなければ(ST4−No)、つまり、既に圧縮機21のうち少なくとも1台を起動して空調運転を行っている場合は、CPU210は、現在の各室内機5の要求能力Aと前回の各室内機5の要求能力であるA−1とを比較する(ST5)。現在の室内機5の要求能力Aが前回の室内機5の要求能力A−1よりも大きければ(ST5−Yes)、CPU210は、現在第1圧縮機21aと第2圧縮機21bがともに駆動しているか否かを判断する(ST6)。
第1圧縮機21aと第2圧縮機21bがともに駆動していれば(ST6−Yes)、CPU210は、ST3で算出した圧縮機21の回転数Nを2で割り(N=N/2)(ST8)、この回転数で第1圧縮機21aと第2圧縮機21bを駆動させる(ST9)。
第1圧縮機21aもしくは第2圧縮機21bのいずれか1台が駆動していれば(ST6−No)、CPU210は、ST3で算出した圧縮機21の回転数Nが第1閾値以上か否かを判断する(ST7)。算出した圧縮機21の回転数Nが第1閾値以上であれば(ST7−Yes)、CPU210は、ST3で算出した圧縮機21の回転数Nを2で割り(N=N/2)(ST8)、この回転数で第1圧縮機21aと第2圧縮機21bを駆動させ(ST9)、処理をST2に戻す。
このように、各室内機5で要求された要求能力Aに応じた圧縮機21の回転数Nが第1閾値以上となった場合は、第1圧縮機21aもしくは第2圧縮機21bのいずれか1台を回転数Nで駆動することで当該圧縮機21への冷凍機油の吸入量に対して冷凍機油の吐出量が過剰となることを防止するために、第1圧縮機21aと第2圧縮機21bとを回転数1/2Nで駆動させて、圧縮機1台当たりの回転数Nを第1閾値以下とする。これにより、合計値Aを賄いつつ、第1圧縮機21aあるいは第2圧縮機21bで冷凍機油が不足して潤滑不良となるのを防ぐ。
算出した圧縮機21の回転数Nが第1閾値未満であれば(ST7−No)、CPU210は、後述するST12に処理を進める。
一方、ST5において、現在の室内機5の要求能力Aが前回の各室内機5の要求能力A−1以下であれば(ST5−No)、CPU210は、現在の室内機5の要求能力Aが前回の各室内機5の要求能力A−1と同じか否かを判断する(ST10)。現在の室内機5の要求能力Aが前回の各室内機5の要求能力A−1と同じであれば(ST10−Yes)、圧縮機21の回転数N、および、圧縮機21の駆動台数を変更する必要がないため、CPU210は、処理をST2に戻す。
現在の室内機5の要求能力Aが前回の室内機5の要求能力A−1よりも小さければ(ST10−No)、CPU210は、現在第1圧縮機21aと第2圧縮機21bがともに駆動しているか否かを判断する(ST11)。
第1圧縮機21aと第2圧縮機21bがともに駆動していれば(ST11−Yes)、CPU210は、ST3で算出した圧縮機21の回転数Nが第2閾値以下か否かを判断する(ST14)。ここで、第2閾値は、予め試験などを行って求められた値であり、この第2閾値以下の回転数で第1圧縮機21aおよび第2圧縮機21bがともに駆動し続けたときに、各圧縮機21の駆動時間が長くなるのにつれて各圧縮機21からの冷凍機油の吐出量に対して冷凍機油の吸入量が多くなって各圧縮機21で冷凍機油が過剰となることが確認できている値である。なお、本実施形態では、第2閾値は20rpsである。なお、第2閾値は、第2閾値を2で掛けた値が第1閾値を超えないように設定される(第2閾値×2<第1閾値)。言い換えると、第1閾値は、第1閾値を2で割った値が第2閾値より小さい値とならないように設定される。算出した圧縮機21の回転数Nが第2閾値未満であれば(ST14−Yes)、CPU210は、ST3で算出した圧縮機21の回転数Nに2を掛け(N=N×2)(ST15)、第1圧縮機21aもしくは第2圧縮機21bのいずれか1台を駆動させ(ST16)、処理をST2に戻す。
このように、第1圧縮機21aと第2圧縮機21bがともに駆動しているときに、各室内機5の要求能力Aに応じた圧縮機21の回転数Nが第2閾値以下となった場合は、第1圧縮機21aと第2圧縮機21bの両方で冷凍機油の吐出量に対して冷凍機油の吸入量が多くなることを防止するために、第1圧縮機21aもしくは第2圧縮機21bのいずれか1台を、第2閾値より大きく第1閾値より小さい回転数N×2で駆動させる。これにより、第1圧縮機21aもしくは第2圧縮機21bのうちの駆動している圧縮機から冷凍機油が吐出されるようになる。このため、合計値Aを賄いつつ、当該駆動し続ける圧縮機21への冷凍機油の吸入量と冷凍機油の吐出量との差を小さくできるので、2台の圧縮機21をともに第2閾値以下の回転数Nで駆動し続けることによって各圧縮機21のいずれかに多くの冷凍機油が滞留して当該圧縮機21の圧縮部で冷凍機油を圧縮してしまうことを防ぐことができる。
なお、圧縮機21の駆動台数を2台から1台に減少させる場合は、後述するような予め定められたルールに基づいて、回転数N×2で駆動させ続ける圧縮機21を変更してもよい。
第1圧縮機21aと第2圧縮機21bがともに駆動しているのでなければ(ST11−No)、CPU210は、第1圧縮機21aもしくは第2圧縮機21bのいずれか1台を回転数Nで駆動させ(ST12)、処理をST2に戻す。
以上説明したように、本実施形態の空気調和装置1は、空調運転を行う場合、各室内機5で要求される空調能力の総和に応じた圧縮機21の回転数Nが第1閾値以上であれば、第1圧縮機21aと第2圧縮機21bをそれぞれ1/2Nの回転数で駆動させて、圧縮機1台当たりの回転数Nを第1閾値以下とする。これにより、各圧縮機21への冷凍機油の吸入量に対して冷凍機油の吐出量が多くならないため、各圧縮機21で冷凍機油が不足して潤滑不良となるのを防ぐことができる。従って、要求能力Aが発揮されることを担保しつつ、各圧縮機21に滞留する冷凍機油を適切な量とすることができる。
また、本実施形態の空気調和装置1は、圧縮機21を2台とも駆動して空調運転を行っているときに、各圧縮機の回転数が第2閾値以下となれば、第1圧縮機21aあるいは第2圧縮機21bのうちのいずれか1台を回転数N×2で駆動させて当該圧縮機の回転数を第2閾値以上とする。これにより、第1圧縮機21aもしくは第2圧縮機21bのうちの駆動している圧縮機から冷凍機油が吐出されるようになるため、要求能力Aが発揮されることを担保しつつ、一方の圧縮機21に多くの冷凍機油が滞留して当該圧縮機の圧縮部で冷凍機油を圧縮してしまうことを防ぐことができる。
なお、本実施形態では、2台の圧縮機を有する空気調和装置の運転台数制御について説明したが、本発明は上述の実施形態にのみ限定されるものではない。例えば、3台以上の圧縮機を室外機に有する空気調和装置の場合にも本発明は適用できるものであり、上述の実施形態と同様の作用効果を得ることができる。3台以上の圧縮機を有する空気調和装置では、圧縮機が1台だけ駆動しているときに要求される空調能力の総和が大きくなって当該圧縮機の回転数が第1閾値以上となれば、1台当たりの圧縮機の回転数を第2閾値より大きく第1閾値より小さい回転数となるように2台以上の圧縮機を駆動させればよい。例えば、3台の圧縮機を室外機に有する空気調和装置において、圧縮機が1台だけ駆動しているときに要求される空調能力の総和が大きくなって、当該圧縮機の回転数が第1閾値以上である90rpsとなれば、1台当たりの圧縮機の回転数を第1閾値未満である45rpsとして2台の圧縮機を駆動させる。または、1台当たりの圧縮機の回転数を第1閾値未満である30rpsとして3台の圧縮機を駆動させる。これにより、要求される空調能力を発揮させつつ、各圧縮機での冷凍機油の不足を防ぐことができる。
また、3台以上の圧縮機が駆動しているときに要求される空調能力の総和が小さくなって1台当たりの圧縮機の回転数がそれぞれ第2閾値以下となれば、圧縮機の駆動台数を減らして1台当たりの圧縮機の回転数を第2閾値より大きく第1閾値より小さい回転数とすればよい。例えば、3台の圧縮機が駆動しているときに要求される空調能力の総和が小さくなって1台当たりの圧縮機の回転数がそれぞれ第2閾値である20rpsとなれば、駆動する圧縮機の台数を2台に減らし1台当たりの圧縮機の回転数を第2閾値より大きい30rpsとする、または、駆動する圧縮機の台数を1台に減らし駆動する圧縮機の回転数を第2閾値より大きい60rpsとする。これにより、要求される空調能力の発揮を担保しつつ、圧縮機での冷凍機油の過剰を防ぐことができる。
なお、本実施形態では、1台の室外機に10台の室内機が冷媒配管で並列に接続される空気調和装置について説明したが、本発明は上述の実施形態にのみ限定されるものではない。例えば、複数台の室外機に複数台の室内機が冷媒配管で並列に接続されているような場合にも適用できるものであり、上述の実施形態と同様の作用効果を得ることができる。例えば、2台の室外機のそれぞれに圧縮機を1台設ける空気調和装置において、室外機が1台運転しているとき、つまり、圧縮機が1台だけ駆動しているときに要求される空調能力の総和が大きくなって、運転している室外機の圧縮機の回転数が第1閾値以上である90rpsとなれば、1台当たりの圧縮機の回転数を第2閾値より大きく第1閾値より低い回転数である45rpsとして、もう1台の室外機を起動する、つまり、圧縮機をもう1台駆動させる。これにより、要求される空調能力の発揮を担保しつつ、圧縮機での冷凍機油の不足を防ぐことができる。
また、2台の室外機が運転しているとき、つまり、圧縮機が2台とも駆動しているときに、要求される空調能力の総和が小さくなって1台当たりの圧縮機の回転数がそれぞれ第2閾値である20rpsとなれば、1台当たりの圧縮機の回転数を第2閾値より大きく第1閾値より低い回転数である40rpsとして、1台の室外機の圧縮機のみを駆動させる。これにより、要求される空調能力の発揮を担保しつつ、圧縮機での冷凍機油の過剰を防ぐことができる。
また、圧縮機21の駆動台数を2台から1台に減らすときに、駆動させる圧縮機21を以下に記載するような予め定められたルールに基づいて切り替える。これにより、いずれか一方の圧縮機21の運転積算時間が、新しい圧縮機21と交換が必要な時間に早く到達してしまうことを防止できる。これは、圧縮機21を交換する際に生じる次のような事情を考慮したものである。圧縮機21を交換する際は、冷媒回路10から冷媒や冷凍機油を抜き取り、圧縮機21を交換した後、冷媒回路10の真空引きと冷媒及び冷凍機油の充填が必要になり、交換作業に時間や手間がかかる。この交換にかかる時間や手間は、交換する圧縮機21の台数が1台であっても2台であってもさほど変わらないため、圧縮機21を交換する際は2台とも同時に交換することが望ましい。従って、2台の圧縮機21の運転積算時間にあまり差がなく、2台ともほぼ同時に運転積算時間が交換が必要な時間に到達することが望ましい。
例えば、本実施形態のように圧縮機21を2台とも駆動して空調運転を行っている場合、各圧縮機の回転数が第2閾値以下となったときに、予め定められたルールとして、圧縮機21の運転台数を2台から1台に減らすときに、駆動させる圧縮機を減らすタイミングで駆動し続ける圧縮機21を切り替える。また、予め定められたルールとして、圧縮機21の運転台数を2台から1台に減らすときに一定時間毎、例えば、1日のうちの午前中は第1圧縮機21aを残して駆動させ続け、午後からは第2圧縮機21bを残して駆動させ続ける。また、予め定められたルールとして、記憶部220で、各圧縮機21が運転した時間を記憶し、圧縮機21の運転積算時間が所定時間(例えば、4時間)となる度に、駆動させる圧縮機21を切り替える。
また、予め定められたルールとして、圧縮機21を2台駆動させる特殊運転を行う毎に、特殊運転から通常の空調運転(冷房運転及び暖房運転)に復帰するときに、圧縮機21の運転台数を2台から1台に減らす場合に、駆動し続ける圧縮機21を切り替える。ここで、特殊運転とは、冷媒回路10の状態が冷房運転や暖房運転といった通常の空調運転(以下、通常運転と記載する)とは異なり、具体的には、圧縮機21の運転台数を常に2台とし、各膨張弁(室外膨張弁25及び室内膨張弁52)の開度調整や各ファン(室外ファン27及び室内ファン55)の回転数制御が通常運転とは異なるものである。特殊運転の一例として、暖房運転時に冷媒回路10を冷房サイクルとして室外熱交換器24を除霜するリバース除霜運転があり、リバース除霜運転では、圧縮機21を2台とも所定回転数(例えば、70rps)で駆動し、各膨張弁の開度は全開とし、各ファンは停止させる。
以上に記載したように、圧縮機21の駆動台数を減らすときに、駆動させ続ける圧縮機21を上述した予め定められたルールに基づいて駆動し続ける圧縮機21を決めることによって、各圧縮機21での冷凍機油量の過不足の発生を抑制しつつ、各圧縮機21の運転時間の偏りを是正できる。
また、空気調和装置1が通常運転中に圧縮機21が一時的に2台とも停止させられる場合がある。例えば、各室内機5の室内温度センサ63で検出した室内温度が設定温度付近(例えば、設定温度±1℃)の温度となれば、各室内機5において室内膨張弁52を全閉(冷房運転時)もしくは微開(暖房運転時)として冷媒が室内熱交換器51へ流入しないようにするとともに、室内ファン55の駆動を停止させて室内機5の送風を停止させるいわゆるサーモオフ状態となる。このように、すべての室内機5がサーモオフ状態となれば、各室内機5に冷媒を供給する必要がないため、圧縮機21は2台とも停止される。
そして、すべての室内機5がサーモオフ状態となって圧縮機21がすべて停止した後、少なくとも1台の室内機5が運転を再開すると、当該室内機5に冷媒を供給するために少なくとも1台の圧縮機21を再起動させる。この場合、すべての室内機5が停止する前の圧縮機21の運転台数より、サーモオフ状態後の室内機5の運転再開時に圧縮機21の運転台数が減少する場合がある。そこで、予め定められたルールとして、一旦すべての圧縮機21が停止し、その後の再起動において駆動させる圧縮機21の台数が減少するのであれば、この再起動のタイミングで駆動し続ける圧縮機21を切り替える。
1 空気調和装置
2 室外機
5 室内機
10 冷媒回路
21a 第1圧縮機
21b 第2圧縮機
22a 第1オイルセパレータ
22b 第2オイルセパレータ
23 四方弁
24 室外熱交換器
25 室外膨張弁
26 アキュムレータ
37a 第1キャピラリーチューブ
37b 第2キャピラリーチューブ
47a 第1油流出管
47b 第2油流出管
51 室内熱交換器
52 室内膨張弁
200 室外機制御部
210 CPU
220 記憶部
230 通信部
240 センサ入力部

Claims (9)

  1. 少なくとも1台の室外機と、少なくとも1台の室内機とがガス管及び液管で接続されて形成される冷媒回路と、制御手段とを有する空気調和装置であって、
    前記室外機は、前記冷媒回路に並列に接続された複数台の圧縮機を有し、
    前記制御手段は、
    駆動している前記圧縮機および停止している前記圧縮機が少なくとも1台ずつ存在するとき、駆動している全ての圧縮機の回転数がそれぞれ所定の第1閾値より大きければ、停止している前記圧縮機を少なくとも1台起動するとともに、駆動している全ての圧縮機の回転数を前記第1閾値より小さい回転数とする、
    ことを特徴とする空気調和装置。
  2. 前記制御手段は、
    駆動している前記圧縮機が2台以上であるとき、駆動している全ての圧縮機の回転数が前記第1閾値より小さい所定の第2閾値より小さければ、駆動している前記圧縮機のうち少なくとも1台を停止させて、残りの駆動している全ての圧縮機の回転数を前記第1閾値より小さくかつ前記第2閾値より大きい回転数とする、
    ことを特徴とする請求項1に記載の空気調和装置。
  3. 前記室内機で要求される空調能力の合計値に基づいて、必要な圧縮機の回転数が決定され、
    前記決定された圧縮機の回転数を前記複数台の圧縮機に分配する、
    ことを特徴とする請求項1または請求項2のいずれかに記載の空気調和装置。
  4. 前記制御手段は、
    駆動している前記圧縮機が2台以上である状態から、駆動している前記圧縮機のうち少なくとも1台を停止させるとき、
    予め定められたルールで、駆動させ続ける圧縮機を決定する、
    ことを特徴とする請求項2または請求項3のいずれかに記載の空気調和装置。
  5. 前記制御手段は、
    前記各圧縮機の運転積算時間を記憶し、
    駆動している前記圧縮機が2台以上である状態から、駆動している前記圧縮機のうち少なくとも1台を停止させるとき、
    前記予め定められたルールとして、前記運転積算時間が短い圧縮機を駆動させ続ける、
    ことを特徴とする請求項4に記載の空気調和装置。
  6. 前記制御手段は、
    駆動している前記圧縮機が2台以上である状態から、駆動している前記圧縮機のうち少なくとも1台を停止させるとき、
    前記予め定められたルールとして、所定時間毎に駆動させ続ける圧縮機を変更する、
    ことを特徴とする請求項4に記載の空気調和装置。
  7. 前記制御手段は、
    駆動している前記圧縮機が2台以上である状態から、駆動している前記圧縮機のうち少なくとも1台を停止させるとき、
    前記予め定められたルールとして、駆動している複数台の圧縮機のうち少なくとも1台を停止させるタイミングで駆動させ続ける圧縮機を変更する、
    ことを特徴とする請求項4に記載の空気調和装置。
  8. 前記制御手段は、
    前記各室内機から要求される空調能力に応じた前記冷媒回路の状態として少なくとも1台の前記圧縮機を駆動する通常運転を行っているときに、同通常運転を中断して同通常運転とは異なる前記冷媒回路の状態として前記複数台の圧縮機を全て駆動させる特殊運転を行っているとき、かつ、前記通常運転に復帰する際に少なくとも1台の圧縮機を停止させるとき、
    前記予め定められたルールとして、前記特殊運転を終了して前記通常運転に復帰する毎に、駆動させ続ける圧縮機を変更する、
    ことを特徴とする請求項4に記載の空気調和装置。
  9. 前記制御手段は、
    前記通常運転時にすべての前記室内機が運転を停止することに応じて駆動しているすべての前記圧縮機を停止させ、少なくとも1台の前記室内機が運転を再開したことに応じて少なくとも1台の前記圧縮機を再起動するとき、同再起動する圧縮機の台数が前記すべての前記室内機が運転を停止する前に駆動していた圧縮機の台数より減少する場合は、
    前記予め定められたルールとして、前記圧縮機の再起動のタイミングで駆動させ続ける圧縮機を変更する、
    ことを特徴とする請求項4に記載の空気調和装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN114294789A (zh) * 2021-12-23 2022-04-08 珠海格力电器股份有限公司 空调***的控制方法、空调***以及空调器

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