JP7373421B2 - ホース継手の製造方法 - Google Patents

ホース継手の製造方法 Download PDF

Info

Publication number
JP7373421B2
JP7373421B2 JP2020015503A JP2020015503A JP7373421B2 JP 7373421 B2 JP7373421 B2 JP 7373421B2 JP 2020015503 A JP2020015503 A JP 2020015503A JP 2020015503 A JP2020015503 A JP 2020015503A JP 7373421 B2 JP7373421 B2 JP 7373421B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
fitting part
hose
annular protrusion
fitting
tapered surface
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2020015503A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2021124123A (ja
Inventor
佳彦 西
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
INOAC Housing and Construction Materials Co Ltd
Original Assignee
INOAC Housing and Construction Materials Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by INOAC Housing and Construction Materials Co Ltd filed Critical INOAC Housing and Construction Materials Co Ltd
Priority to JP2020015503A priority Critical patent/JP7373421B2/ja
Publication of JP2021124123A publication Critical patent/JP2021124123A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP7373421B2 publication Critical patent/JP7373421B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Joints That Cut Off Fluids, And Hose Joints (AREA)
  • Joints With Sleeves (AREA)

Description

本開示は、ホースが嵌合されるノズル部と流体機器と螺合するネジ部とを有して、ホースを流体機器に接続するホース継手を製造する方法に関する。
この種のホース継手として、ノズル部を有する第1スリーブの基端部内側に、ネジ部を有する第2スリーブの先端部を回転可能に嵌合し、それらの嵌合部分をOリングでシールしたものが知られている(例えば、特許文献1)。
特開2019-108981号公報(段落[0033]、図2)
また、このホース継手の第1スリーブの内周面には、基端側を向く段差面が形成され、第2スリーブの先端外縁部には、テーパ面が形成されている。そして、第1と第2のスリーブを嵌合する前に、第1スリーブの内側にOリングを収容して段差面に宛がっておき、第2スリーブの先端部がOリングの内側に押し込まれて、第1と第2のスリーブが嵌合される工程を経てホース継手が製造される。しかしながら、上記した第1スリーブの内側にOリングを収容して段差面に宛がう作業が困難であるという問題があり、その解決が求められている。
上記課題を解決するためになされた発明の第1態様は、先端側にはホースが嵌合されるノズル部を有し、基端側には前記ノズル部より大径の第1嵌合部を有する第1スリーブと、先端側には前記第1嵌合部に回転可能に連結される第2嵌合部を有し、基端側にはパイプ、タンクその他の流体機器に螺合されるネジ部を有する第2スリーブとを備え、前記ホースを前記流体機器に接続するホース継手の製造方法において、前記第2嵌合部の外面に、段差面が備えられ、該段差面より先端側に小外径部、基端側に前記小外径部より大径の大外径部を有する形状にしておくと共に、前記大外径部の外面に先端側を向くテーパ面を有する環状突条を形成しておき、前記第1嵌合部の内面に、前記環状突条が係合する環状係合溝を形成しておくと共に、前記第1嵌合部の基端開口の内側開口縁にテーパ面を形成しておき、前記第2嵌合部の前記小外径部にOリングを嵌合するリング装着工程と、前記第2嵌合部を前記第1嵌合部の途中位置まで嵌合して前記Oリングを前記環状係合溝に係合させ、かつ前記環状突条のテーパ面と前記第1嵌合部の基端開口のテーパ面とを重ねる仮連結工程と、前記環状突条が前記環状係合溝に係合する位置まで前記第2嵌合部を前記第1嵌合部に押し込む本連結工程と、を行うホース継手の製造方法である。
発明の第2態様は、前記第1嵌合部の前記環状係合溝のうち前記第1嵌合部の基端開口から離れた側の溝内側面をテーパ状にしておく第1態様に記載のホース継手の製造方法である。
発明の第3態様は、前記ホース継手は、前記第1スリーブを包囲する筒形カバーを有し、帯状板金を環状に巻いてなるホースクランプが拡径変形した状態にクリップで保持されて、前記筒形カバーと前記ノズル部との間に収容され、前記クリップが前記ホースに押されて外れることで、前記ホースクランプが前記ホースを締め付ける構造をなし、前記筒形カバーの基端部を前記第1嵌合部の基端部より前記第2嵌合部側に突出させると共に、前記筒形カバーの基端開口の内側開口縁にテーパ面を形成しておくと共に、前記筒形カバーの基端寄り位置を拡径して係合用段差面を形成しておき、前記第2嵌合部の外面のうち前記環状突条より基端側に、前記環状突条より外径が大きくかつ先端側を向くテーパ面を有する第2環状突条を形成しておき、前記仮連結工程で、前記環状突条のテーパ面と前記第1嵌合部の基端開口のテーパ面とを重ねるときに、前記第2環状突条のテーパ面と前記筒形カバーの基端開口のテーパ面とを重ねると共に、前記本連結工程で、前記第2環状突条を前記係合用段差面に係合させる第1態様又は第2態様に記載のホース継手の製造方法である。
本開示によれば、第2スリーブの先端側の第2嵌合部の外面を、先端側に向かって段付き状に縮径する段差面を備え、その段差面より先端側に小外径部、基端側に大外径部を有する形状にしておくと共に、大外径部の外面に先端側を向くテーパ面を有する環状突条を形成しておく。また、第1スリーブの基端側の第1嵌合部の内面に、環状突条が係合する環状係合溝を形成しておくと共に、第1嵌合部の基端開口の内側開口縁にテーパ面を形成しておくことで、以下の手順で第1スリーブと第2スリーブとOリングとを組み付けることができる。
即ち、第1スリーブの第1嵌合部と第2スリーブの第2嵌合部とを嵌合する前に、第2嵌合部の小外径部にOリングを嵌合する(リング装着工程)。この工程は、従来の第1スリーブの内面に収容する工程に相当し、従来より容易に行うことができる。次いで、第2嵌合部を第1嵌合部の途中位置まで嵌合してOリングを環状係合溝に係合させ、かつ環状突条のテーパ面と第1嵌合部の基端開口のテーパ面とを重ねる(仮連結工程)。この工程で、Oリングは、第1嵌合部の基端開口のテーパ面に摺接して一度潰れてから弾性復帰して環状係合溝に係合する。これにより、第1と第2のスリーブが途中まで嵌合した半嵌合状態に保持される。次いで、環状突条が環状係合溝に係合する位置まで第2嵌合部を第1嵌合部に押し込む(本連結工程)。これにより、Oリングが環状係合溝から押し出され、第1嵌合部のうち環状係合溝より先端側の内面と第2嵌合部の小外径部の外面との間で押し潰される。
このように本開示では、第1と第2のスリーブの嵌合前に、Oリングを従来のように第1嵌合部の内面に装着するのではなく、第2スリーブの外面(第2嵌合部の外面)に装着しておいてから、第1スリーブと第2スリーブとを嵌合するので従来に比べて作業が容易になり、生産効率が向上する。
第2態様のホース継手の製造方法のように、第1嵌合部の環状係合溝のうち第1嵌合部の基端開口から離れた側の溝内側面をテーパ状にしておけば、本連結工程において、環状突条が環状係合溝に係合する位置まで第2嵌合部を第1嵌合部に押し込むときに、Oリングが、テーパ状の溝内側面に摺接してスムーズに、第1嵌合部のうち環状係合溝より先端側の内面と第2嵌合部の小外径部の外面との間に入り込んで押し潰される。
第3態様に係るホース継手は、第1スリーブを包囲する筒形カバーの内側にホースクランプが収容されて拡径変形した状態にクリップで保持され、クリップがホースに押されて外れることで、ホースクランプがホースを締め付ける構造をなしている。これにより、ノズル部に対するホースの嵌合保持が強化される。そして、筒形カバーの基端部を第1嵌合部の基端部より第2嵌合部側に突出させ、筒形カバーの基端開口の内側開口縁にテーパ面を形成しておくと共に、第2嵌合部の外面のうち環状突条より基端側に、環状突条より外径が大きくかつ先端側を向くテーパ面を有する第2環状突条を形成しておき、仮連結工程で、環状突条のテーパ面と第1嵌合部の基端開口のテーパ面とを重ねたときに、第2環状突条のテーパ面と筒形カバーの基端開口のテーパ面とを互いに重なるようにしたので、第1と第2のスリーブが途中まで嵌合した半嵌合状態が安定する。また、本連結工程で、第2環状突条が、筒形カバーの基端寄り位置を拡径して形成された係合用段差面に係合し、第2スリーブに対して筒形カバーが抜け止めされる。
第1実施形態に係るホース継手の斜視図 ホース継手の側断面図 ホース継手の分解斜視図 ホースクランプの(A)斜視図、(B)縮径変形状態の正面図、(C)拡径変形状態の正面図 クリップの斜視図 ホースクランプに装着されたクリップの(A)側面図、(B)平面図 ホースクランプから外れる時のクリップの側面図 ホース継手の拡大側断面図 筒形カバーと第1スリーブの側断面図 カバー取付工程を説明するためのホース継手の拡大側断面図 仮連結工程を説明するためのホース継手の拡大側断面図 本連結工程を説明するためのホース継手の拡大側断面図
[第1実施形態]
以下、図1~図12に基づいて第1実施形態のホース継手10について説明する。図1に示されるように、本実施形態のホース継手10は、ホース90と、パイプ、タンクその他の流体機器を接続するためのものであって、ホース90に接続される第1スリーブ11と、図示しない流体機器に接続される第2スリーブ20と、第1スリーブ11を包囲する筒形カバー30と、を備え、筒形カバー30内に、図2に示されるように、ホース90を第1スリーブ11に固定するためのホースクランプ50が収容されている。なお、本実施形態では、ホース継手10において、ホース90が挿入される側を先端側、流体機器が接続される側を基端側と、呼ぶことにする。
第1スリーブ11は、その先端側に、ホース90が嵌合されるノズル部12を備え、基端側に、ノズル部12より大径で、第2スリーブ20と回転可能に嵌合する第1嵌合部13を備えている。なお、ノズル部12の外面には、ホース90の内面に係止するための複数の環状突部12Aが形成されている。
第2スリーブ20は、外面における軸方向の中間部に断面形状が正六角形のフランジ部20Fを備えている。また、第2スリーブ20の外面のうち、フランジ部20Fより基端側は、流体機器に接続されるネジ部20Nになっていて、フランジ部20Fより先端側は、第1スリーブ11の第1嵌合部13と嵌合する第2嵌合部21になっている。
筒形カバー30は、第1スリーブ11を包囲する。筒形カバー30の基端側には、第1スリーブ11の第1嵌合部13及び第2スリーブ20の第2嵌合部21と嵌合する円筒状の継手固定部32が備えられている。これら第1嵌合部13、第2嵌合部21及び継手固定部32における詳細な構成、そして嵌合構造については、後で詳説する。
筒形カバー30の先端側には、継手固定部32から軸方向に延びて、継手固定部32の周壁の1箇所を外方へ箱状に迫り出させてなる膨出部37を有するホース固定部31が備えられ、先端開口にはキャップ34が取り付けられている。なお、ホース固定部31の内部に、第1スリーブ11のノズル部12と、ホースクランプ50が収容される。
キャップ34は、図3に示されるように、中心部にホース90が挿通される貫通孔34Aを有して、ホース固定部31の先端開口を閉塞する蓋部35と、筒形カバー30内に挿通される挿入筒部36と、を備えている。キャップ34の挿入筒部36の外面に形成された係合突部36Tと、筒形カバー30に形成された係合孔30Nとが係合することでキャップ34が筒形カバー30に固定される。
ホース固定部31の内面には、先端寄り位置で、かつ、膨出部37を構成しない部分に、図2に示されるように、先端側を段付き状に拡径するキャップ固定部38Aが備えられている。キャップ固定部38Aは、キャップ34が筒形カバー30に取り付けられたときに、キャップ34の挿入筒部36の基端部が突き当てられる。
また、ホース固定部31の内面には、図2に示されるように、キャップ固定部38Aより基端側で、かつ、膨出部37を構成しない部分に、径方向に突出した軸方向移動規制部38Bが備えられている。軸方向移動規制部38Bは、キャップ34が筒形カバー30に固定されたときに、キャップ34の挿入筒部36の端部との間に、位置決め溝31Mを形成する。位置決め溝31Mは、後述するホースクランプ50のリング本体51を受容して、ホースクランプ50を筒形カバー30の軸方向に位置決めする。
ホースクランプ50は、弾発的な締付力を有し、図2に示されるように、第1スリーブ11のノズル部12を外側から囲む。ホースクランプ50は、図4(A)に示されるように、帯状板金を環状に丸めて形成され、周方向の1箇所に切れ目52を備えるリング本体51と、帯状板金の一端部が、該帯状板金の他端部に形成された切欠部51Kに受容されてなる1対の摘まみ部53と、からなる。
1対の摘まみ部53は、通常は、図4(B)に示されるように、リング本体51の弾発力によって、互いに離れる方向に付勢されている。そして、図4(C)に示されるように、1対の摘まみ部53がリング本体51の弾発力に抗して挟み付けられると、リング本体51が拡径される。1対の摘まみ部53の挟み付けが解除されると、リング本体51が縮径すると共に、1対の摘まみ部53が離れる。なお、以下では、図4(B)に示されるホースクランプ50の状態を縮径変形状態、図4(C)に示されるホースクランプ50の状態を拡径変形状態と、呼ぶことにする。
図3に示されるように、ホースクランプ50は、1対の摘まみ部53をクリップ60によって拡径変形状態に保持されて筒形カバー30内に収容される。クリップ60は、ホースクランプ50に対して第1スリーブ11のノズル部12の基端側に配置される(図2参照)。クリップ60は、図6(A),(B)に示されるように、支持ベース61と、支持ベース61から第1スリーブ11のノズル部12の先端側へ突出して1対の挟持片62と、支持ベース61からノズル部12の中心軸側へ突出した被押圧片63と、を有している。なお、クリップ60は、板金の加工品であって、支持ベース61は、1対の挟持片62及び被押圧片63と同じ厚みのプレート状に形成されている(図5参照)。
1対の挟持片62は、図6(B)に示されるように、ホースクランプ50の1対の摘まみ部53を挟持している。また、被押圧片63は、支持ベース61から離れた側の端部が、ノズル部12の外周面に沿った円弧状に切り欠かれていて(図5参照)、図6(A)に示されるように、差し込まれたホース90の差込端が当接するようになっている。そして、ホース90がさらに押し込まれると、図7に示すように、クリップ60がホース90に押されて支持ベース61を中心に回動し、1対の挟持片62による1対の摘まみ部53の挟持が解除される。これにより、ホースクランプ50はリング本体51の弾発力によって1対の摘まみ部53は互いに離れる方向に移動し、ホースクランプ50は縮径変形してホース90を締め付ける。
次に、第1スリーブ11の第1嵌合部13、第2スリーブ20の第2嵌合部21及び筒形カバー30の継手固定部32における詳細な構成について図8に基づいて説明する。
第1スリーブ11の第1嵌合部13は、基端部の内面に環状突部14が形成されている。環状突部14は、基端開口に向かって拡径するテーパ面14Tを備えている。
第1嵌合部13の内面のうち、環状突部14と軸方向で隣接する位置に、環状係合溝13Mが形成されている。環状係合溝13Mは、第1嵌合部13の基端開口から離れた側の溝内側面が先端側へ向かうにつれて徐々に縮径されるテーパ形状をなした案内面13Tを備えている。なお、第1嵌合部13の外面には、案内面13Tと径方向で対向する位置に、基端側を拡径するスリーブ側段差部13Dがテーパ形状に設けられている。
また、第1嵌合部13の内面のうち、環状係合溝13Mよりも先端側に、第1嵌合部13の内面を先端側に縮径するシール用段差面13Sが形成されている。シール用段差面13Sの先端側には軸方向で隣接する位置に、先端係合溝13Uが形成されている。
第2スリーブ20の第2嵌合部21は、その先端寄り位置に、段差面21Dを備え、段差面21Dより先端側に小外径部22、基端側に大外径部23を有している。小外径部22の外面は、先端へ向かうにつれて徐々に縮径されたテーパ形状をなしている。大外径部23には、第1環状突条24、第2環状突条25が先端側から順に形成されている。
第1環状突条24、第2環状突条25は、それぞれ、先端側へ向かうにつれて徐々に縮径されるテーパ面24T,25Tを有している。また、第2嵌合部21の外面には、第1環状突条24と第2環状突条25との間、そして、第2環状突条25とフランジ部20との間にそれぞれ、ノズル係合溝24M、カバー係合溝25Mが形成されている。これらノズル係合溝24M、カバー係合溝25Mは、第2嵌合部21の先端部から離れた側の溝内側面が、どちらも、先端側へ向かうにつれて徐々に縮径されるテーパー形状をなしている。なお、本実施形態の第1環状突条24は、特許請求の範囲の「環状突条」に相当する。
筒形カバー30の継手固定部32は、基端部の内面に、環状突部33が形成されている。環状突部33は、基端開口に向かって拡径するテーパ面33Tを備えている。また、継手固定部32の内面には、環状突部33の先端側を段付き状に拡径する係合用段差面33Dが形成されている。
また、継手固定部32の内面のうち、先端寄り位置には、係合用段差面33Dと継手固定部32の先端側から対向し、基端側を拡径するテーパ形状のカバー側段差部32Dが形成されている。
本実施形態の構成に関する説明は以上である。次に、ホース継手10の製造方法および連結構造について図9~図12に基づいて説明する。ホース継手10の製造は、カバー取付工程、リング装着工程、仮連結工程、本連結工程、が順番に行われる。
カバー取付工程では、図9に示されるように、第1スリーブ11に筒形カバー30を取り付ける。詳細には、第1スリーブ11のノズル部12の先端部を、筒形カバー30の継手固定部32の基端側から差し込んで、第1スリーブ11の第1嵌合部13のスリーブ側段差部13Dと継手固定部32のカバー側段差部32Dとを係合させる。すると、図10に示されるように、筒形カバー30の基端部は、第1嵌合部13の基端部よりも基端側に突出した状態になる。
なお、本実施形態では、カバー取付工程で第1スリーブ11に筒形カバー30を取り付けた後、筒形カバー30内にクリップ60を装着させたホースクランプ50を収容し、筒形カバー30の先端開口をキャップ34で閉塞しておく。
リング装着工程では、第2スリーブ20の第2嵌合部21の小外径部22の外面にOリング80を嵌合する(図10参照)。Oリング80は、小外径部22の外面のうち、先端部のテーパ形状をなした部分より基端側に装着される。
仮連結工程では、第2スリーブ20の第2嵌合部21と第1スリーブ11の第1嵌合部13とを途中まで嵌合させる。具体的には、図11に示されるように、第2嵌合部21の先端部を第1嵌合部13の基端側から差し込んで、Oリング80を第1嵌合部13の環状係合溝13Mに係合させる位置まで嵌合させる。このとき、Oリング80を第1嵌合部13の基端開口のうち環状突部14のテーパ面14Tに宛てがってから軸方向に押し込む。すると、Oリング80は、第1嵌合部13の基端開口のうち環状突部14のテーパ面14Tに摺接して一度潰れてから弾性復帰して環状係合溝13Mに係合する。
Oリング80が環状係合溝13Mに係合すると、第2嵌合部21の第1環状突条24のテーパ面24Tと、第1嵌合部13の基端開口のうち環状突部14のテーパ面14Tとが互いに重なる(当接する)。さらに、本実施形態では、第2環状突条25のテーパ面25Tと筒形カバー30の基端開口のテーパ面33Tも互いに重なる(当接する)。これにより、第2嵌合部21と第1嵌合部13とを途中まで嵌合した半嵌合状態を安定的に保持することができる。また、Oリング80を起点として、第2嵌合部21の軸を第1嵌合部13及び継手固定部32の軸と容易に合わせることができる。
本連結工程では、第2嵌合部21と第1嵌合部13との嵌合を完成させる。具体的には、第2嵌合部21をさらに先端側に押し込んで、第1環状突条24が環状係合溝13Mに係合する位置まで第2嵌合部21を第1嵌合部13に押し込む。すると、Oリング80は環状係合溝13Mから押し出され、第1嵌合部13のうち環状係合溝13Mより先端側の内面と第2嵌合部21の小外径部22の外面との間で押し潰される(図12参照)。これにより、第1嵌合部13と第2嵌合部21との間がシールされる。
第2嵌合部21の第1環状突条24が第1嵌合部13の環状係合溝13Mに係合すると、第2環状突条25より先端側の部位が、第1嵌合部13に内挿され、第1嵌合部13の環状突部14が第2嵌合部21のノズル係合溝24Mに係合すると共に、第1嵌合部13の基端部が第2環状突条25の先端側を向く面に突き当てられる。また、第2嵌合部21の小外径部22の先端部は、第1嵌合部13の先端係合溝13Uに係合する。これにより、第1嵌合部13と第2嵌合部21との嵌合が完成する。
本実施形態では、第1環状突条24が環状係合溝13Mに係合すると、継手固定部32の環状突部33が第2嵌合部21のカバー係合溝25Mに係合し、かつ、継手固定部32の係合用段差面33Dが第2嵌合部21の第2環状突条25に係合すると共に、継手固定部32の基端部が第2スリーブ20のフランジ部20Fの先端側を向く面に突き当てられる。これにより、第2スリーブ20に対して筒形カバー30が抜け止めされる。
また、継手固定部32の内面は、係合用段差面33Dとカバー側段差部32Dとの間に、第1嵌合部13のうちスリーブ側段差部13Dよりも基端部分と、第2嵌合部21の大外径部23とを挟む。これにより、第1嵌合部13と第2嵌合部21との嵌合が安定する。
このように、本実施形態のホース継手10の製造方法では、リング装着工程において、Oリング80を第2嵌合部21の外面に取り付ける。この工程は、従来では、Oリング80を第1嵌合部13の内面に収容する工程に相当し、本実施形態では、内面に収容させる従来の工程よりも容易に行うことができ、生産効率が向上する。
また、仮連結工程において、Oリング80を第1嵌合部13の環状係合溝13Mに係合させたときに、第2嵌合部21の第1環状突条24のテーパ面24Tと第1嵌合部13の基端開口のうち環状突部14のテーパ面14T、そして、第2環状突条25のテーパ面25Tと筒形カバー30の基端開口のテーパ面33Tが互いに重なる。これにより、第2嵌合部21と第1嵌合部13とを途中まで嵌合した半嵌合状態を安定的に保持することができる。しかも、Oリング80を起点として、第2嵌合部21の軸を第1嵌合部13及び継手固定部32の軸と容易に合わせることもできる。つまり、従来のような軸合わせ用のガイドが不要となり、容易に半嵌合状態の保持が可能となっている。従って、ホース継手10に半嵌合状態の保持のための構造が不要となり、コンパクトな形状とすることができる。
さらに、本実施形態では、第1嵌合部13の環状係合溝13Mに、先端側へ向かうにつれて徐々に縮径される案内面13Tを備えている。これにより、本連結工程において、第2嵌合部21を先端側へ押し込んで、Oリング80を第1嵌合部13のうち環状係合溝13Mから先端側へと押し込むときに、Oリング80が案内面13Tに摺接することで、スムーズに環状係合溝13Mより先端側の内面と第2嵌合部21の小外径部22の外面との間に入り込ませることができる。
[他の実施形態]
(1)上記実施形態では、カバー取付工程の後に、筒形カバー30内にクリップ60を装着させたホースクランプ50を収容し、筒形カバー30の先端開口をキャップ34で閉塞したが、本連結工程の後に、筒形カバー30内にホースクランプ50を収容し、キャップ34で閉塞してもよい。
(2)上記実施形態では、仮連結工程の前に、カバー取付工程を行ったが、本連結工程を行ってからカバー取付工程を行ってもよい。
(3)上記実施形態では、本連結工程において、第2嵌合部21の第1環状突条24と第1嵌合部13の環状係合溝13Mとの係合が、第2嵌合部21の第2環状突条25と筒形カバー30の係合用段差面33Dとの係合と同時に行われる構成であったが、係合のタイミングをずらしてもよい。このようにすれば、第1嵌合部13、第2嵌合部21、及び継手固定部32にかかる負荷を下げることができる。
10 ホース継手
11 第1スリーブ
12 ノズル部
13 第1嵌合部
13M 環状係合溝
14T テーパ面
20 第2スリーブ
20N ネジ部
21 第2嵌合部
21D 段差面
22 小外径部
23 大外径部
24 環状突条(第1環状突条)
24T テーパ面
80 Oリング
90 ホース

Claims (3)

  1. 先端側にはホースが嵌合されるノズル部を有し、基端側には前記ノズル部より大径の第1嵌合部を有する第1スリーブと、先端側には前記第1嵌合部に回転可能に連結される第2嵌合部を有し、基端側にはパイプ、タンクその他の流体機器に螺合されるネジ部を有する第2スリーブとを備え、前記ホースを前記流体機器に接続するホース継手の製造方法において、
    前記第2嵌合部の外面に、段差面が備えられ、該段差面より先端側に小外径部、基端側に前記小外径部より大径の大外径部を有する形状にしておくと共に、前記大外径部の外面に先端側を向くテーパ面を有する環状突条を形成しておき、
    前記第1嵌合部の内面に、前記環状突条が係合する環状係合溝を形成しておくと共に、前記第1嵌合部の基端開口の内側開口縁にテーパ面を形成しておき、
    前記第2嵌合部の前記小外径部にOリングを嵌合するリング装着工程と、
    前記第2嵌合部を前記第1嵌合部の途中位置まで嵌合して前記Oリングを前記環状係合溝に係合させ、かつ前記環状突条のテーパ面と前記第1嵌合部の基端開口のテーパ面とを重ねる仮連結工程と、
    前記環状突条が前記環状係合溝に係合する位置まで前記第2嵌合部を前記第1嵌合部に押し込む本連結工程と、を行うホース継手の製造方法。
  2. 前記第1嵌合部の前記環状係合溝のうち前記第1嵌合部の基端開口から離れた側の溝内側面をテーパ状にしておく請求項1に記載のホース継手の製造方法。
  3. 前記ホース継手は、前記第1スリーブを包囲する筒形カバーを有し、帯状板金を環状に巻いてなるホースクランプが拡径変形した状態にクリップで保持されて、前記筒形カバーと前記ノズル部との間に収容され、前記クリップが前記ホースに押されて外れることで、前記ホースクランプが前記ホースを締め付ける構造をなし、
    前記筒形カバーの基端部を前記第1嵌合部の基端部より前記第2嵌合部側に突出させると共に、前記筒形カバーの基端開口の内側開口縁にテーパ面を形成しておくと共に、前記筒形カバーの基端寄り位置を拡径して係合用段差面を形成しておき、
    前記第2嵌合部の外面のうち前記環状突条より基端側に、前記環状突条より外径が大きく、かつ先端側を向くテーパ面を有する第2環状突条を形成しておき、
    前記仮連結工程で、前記環状突条のテーパ面と前記第1嵌合部の基端開口のテーパ面とを重ねるときに、前記第2環状突条のテーパ面と前記筒形カバーの基端開口のテーパ面とを重ねると共に、前記本連結工程で、前記第2環状突条を前記係合用段差面に係合させる請求項1又は2に記載のホース継手の製造方法。
JP2020015503A 2020-01-31 2020-01-31 ホース継手の製造方法 Active JP7373421B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2020015503A JP7373421B2 (ja) 2020-01-31 2020-01-31 ホース継手の製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2020015503A JP7373421B2 (ja) 2020-01-31 2020-01-31 ホース継手の製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2021124123A JP2021124123A (ja) 2021-08-30
JP7373421B2 true JP7373421B2 (ja) 2023-11-02

Family

ID=77460008

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2020015503A Active JP7373421B2 (ja) 2020-01-31 2020-01-31 ホース継手の製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP7373421B2 (ja)

Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2016084842A (ja) 2014-10-24 2016-05-19 ニッタ株式会社 バルブと継手の接続機構
JP2019023497A (ja) 2017-07-24 2019-02-14 株式会社オンダ製作所 管継手
JP2019108981A (ja) 2017-12-19 2019-07-04 株式会社イノアック住環境 継手

Patent Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2016084842A (ja) 2014-10-24 2016-05-19 ニッタ株式会社 バルブと継手の接続機構
JP2019023497A (ja) 2017-07-24 2019-02-14 株式会社オンダ製作所 管継手
JP2019108981A (ja) 2017-12-19 2019-07-04 株式会社イノアック住環境 継手

Also Published As

Publication number Publication date
JP2021124123A (ja) 2021-08-30

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4329063B2 (ja) 管継手
JP3394545B2 (ja) ホースクランプ装置に使用されるインサート部材
EP3249276B1 (en) Resin pipe joint structure
JP2008095765A (ja) ホース継手
JP7373421B2 (ja) ホース継手の製造方法
JP2595421B2 (ja) 管継手
JP2006242349A (ja) 管継手
JP5137195B2 (ja) 管継手
JP2006300127A (ja) 止め具
JP2000088157A (ja) 管体接続構造
JP4066397B2 (ja) 管体接続方法
JP2008230578A (ja) 燃料タンク装着部品
JP2536369Y2 (ja) 波形管差込式管継手
JP2000088163A (ja) 管体接続構造
JP2010019311A (ja) 配管と継手の接続構造及び接続方法
JP2003269677A (ja) チューブ継手
JP2007255674A (ja) クランプホルダ
JP2020172954A (ja) 防塵キャップ、防塵キャップ取付構造及び防塵キャップ取付方法
JP7512044B2 (ja) ホース固定構造
JP3570975B2 (ja) フレキシブルチューブ用ワンタッチ継手
WO2021049129A1 (ja) 管継手
WO2022209524A1 (ja) 管継手
JP2006009997A (ja) 管継手
JP2000088158A (ja) 管体接続構造
JP4092835B2 (ja) チューブ用継手

Legal Events

Date Code Title Description
A625 Written request for application examination (by other person)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A625

Effective date: 20220729

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20230616

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20230620

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20230803

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20231017

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20231023

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 7373421

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150