JP7372080B2 - シート供給装置 - Google Patents

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Description

本発明は、シートを供給するシート供給装置に関する。
シートを供給するシート供給装置として、積層された用紙を浮上させ、浮上した用紙のうちの最上位(一番上)の用紙を吸着搬送手段により吸着搬送して給紙先に給紙する給紙装置が知られている。
このような給紙装置では、積層された用紙を1枚ずつ給紙するために、吸着搬送手段により吸着搬送される最上位の用紙と上から2枚目以下の用紙とを分離する必要がある。
これに対し、最上位の用紙と上から2枚目以下の用紙とを分離するための整流部材を備えた給紙装置が知られている(特許文献1参照)。
上記の整流部材は、積層された用紙のうちの最上位の用紙の上方に用紙の側方から空気を吹き出す吹出口の上縁から用紙の端部の上方に延出するように形成されている。
吹出口から空気が吹き出すと、最上位の用紙と整流部材との間に負圧が発生し、これにより最上位の用紙が整流部材に吸い付けられる。最上位の用紙が整流部材に吸い付けられると、最上位の用紙と上から2枚目の用紙との間に吹出口から空気が流れ込むことで、最上位の用紙と上から2枚目以下の用紙とが分離される。
特開2019-81641号公報
しかしながら、上述の整流部材を備えた給紙装置において、整流部材に吸い付けられた最上位の用紙が整流部材から剥がれてしまうことがある。この現象は、腰が弱い用紙を給紙する場合に発生しやすい。
最上位の用紙が整流部材から剥がれると、その最上位の用紙が、吹出口から最上位の用紙と上から2枚目の用紙との間の空間への空気の流入を妨げることがある。これにより、最上位の用紙と上から2枚目以下の用紙とを分離できないことがある。この結果、重送等の給紙の不具合が発生することがある。
本発明は上記に鑑みてなされたもので、積層されたシートのうちの最上位のシートと上から2枚目以下のシートとの分離不良を低減できるシート供給装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明のシート供給装置は、積層されたシートのうちの最上位のシートの上方にシートの側方から空気を吹き出す吹出口と、前記吹出口の上方からシートの端部の上方に延出する整流部材と、前記整流部材の延出方向における先端より先方に配置され、積層されたシートから浮上した前記最上位のシートの上面を押さえる押さえ部材とを備えることを特徴とする。
本発明のシート供給装置によれば、積層されたシートのうちの最上位のシートと上から2枚目以下のシートとの分離不良を低減できる。
実施の形態に係る給紙装置の概略構成図である。 図1に示す給紙装置の制御ブロック図である。 図1に示す給紙装置の部分拡大平面図である。 図1に示す給紙装置のメイン浮上エア吹出口近傍の拡大図である。 図1に示す給紙装置のサイドフェンスの部分拡大図である。 押さえ部材が用紙を押さえる様子を示す図である。 整流部材から用紙が剥がれた状態の説明図である。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照して説明する。各図面を通じて同一もしくは同等の部位や構成要素には、同一もしくは同等の符号を付している。
以下に示す実施の形態は、この発明の技術的思想を具体化するための装置等を例示するものであって、この発明の技術的思想は、各構成部品の材質、形状、構造、配置等を下記のものに特定するものでない。この発明の技術的思想は、特許請求の範囲において、種々の変更を加えることができる。
図1は、本発明の実施の形態に係る給紙装置の概略構成図である。図2は、図1に示す給紙装置の制御ブロック図である。図3は、図1に示す給紙装置の部分拡大平面図である。図4は、図1に示す給紙装置のメイン浮上エア吹出口近傍の拡大図である。図5は、図1に示す給紙装置のサイドフェンスの部分拡大図である。以下の説明において、図1の紙面に直交する方向を前後方向とし、紙面表方向を前方とする。また、図1における紙面の上下左右を上下左右方向とする。
図1~図4に示すように、本実施の形態に係る給紙装置(シート供給装置に相当)1は、給紙台2と、昇降モータ3と、給紙ガイド板4と、サバキゲート5と、2つのサイドフェンス6と、2つの押さえ部材7と、エンドフェンス8と、浮上部9と、分離部10と、搬送部11と、上限センサ12と、制御部13とを備える。
給紙装置1は、印刷装置の印刷部(図示せず)に対して用紙(シートに相当)Pを給紙する装置である。図1において左から右に向かう方向が、給紙動作時の搬送部11による用紙Pの搬送方向である。以下の説明における上流、下流は、搬送部11による用紙Pの搬送方向における上流、下流を意味する。
給紙台2は、印刷に用いられる用紙Pが積載されるものである。給紙台2は、昇降可能に構成されている。
給紙台2には、図3に示すように、後述するサイド浮上機構部22およびサイド分離機構部42が取り付けられたサイドフェンス6が挿通されたフェンス挿通穴2aが形成されている。2つのサイドフェンス6にそれぞれ対応する2つのフェンス挿通穴2aが形成されている。一方のフェンス挿通穴2aは給紙台2の前端部に形成され、他方のフェンス挿通穴2aは給紙台2の後端部に形成されている。
昇降モータ3は、給紙台2を昇降させる。
給紙ガイド板4は、給紙台2上の用紙Pの下流端(右端)の位置を規制する部材である。給紙ガイド板4は、給紙台2の下流側近傍であって、後述するベルトユニット51の下流端部の下方に配置されている。
給紙ガイド板4には、図3、図4に示すように、後述するメイン浮上機構部21から給紙台2上の用紙Pに空気を吹き付けるための切り欠き部4aが、前後方向における中央部の上部を切り欠いて形成されている。
サバキゲート5は、浮上部9により浮上させられた用紙Pのうち搬送部11に吸着された最上位の用紙P以外の用紙Pをせき止める部材である。2つのサバキゲート5が、搬送部11の下流端部の下方近傍において、前後方向に互いに離間して設置されている。
サイドフェンス6は、給紙台2上の用紙Pの前後方向(幅方向)における位置を規制する部材である。2つのサイドフェンス6は、前後方向に互いに離間して配置されている。サイドフェンス6は、給紙台2のフェンス挿通穴2aに挿通され、フェンス挿通穴2aの範囲において前後方向に移動可能に構成されている。
図3~図5に示すように、サイドフェンス6には、サイド浮上エア吹出口16およびサイド分離エア吹出口(吹出口に相当)17が形成されている。また、サイドフェンス6には、整流部材18が設けられている。なお、図5は、後側のサイドフェンス6を前側から見た図である。
サイド浮上エア吹出口16は、後述するサイド浮上機構部22が発生させるサイド浮上気流の吹出口である。サイド分離エア吹出口17は、後述するサイド分離機構部42が発生させるサイド分離気流の吹出口である。すなわち、サイド分離エア吹出口17は、給紙台2上に積層された用紙Pのうちの最上位の用紙Pの上方に用紙Pの前側および後側の側方から空気を吹き出す吹出口である。
整流部材18は、浮上部9によって浮上させられた給紙台2上の用紙Pのうちの最上位の用紙Pを引き寄せ、最上位の用紙Pと上から2枚目の用紙Pとの間にサイド分離気流が流れるようにするための部材である。整流部材18は、サイド分離エア吹出口17の上方から給紙台2上の用紙Pの前後方向における端部の上方に延出している。整流部材18は、前後方向における給紙台2の中央側に向かうほど高くなるように傾斜している。
本実施の形態では、整流部材18は、サイドフェンス6の内側(給紙台2側)の面において、サイド分離エア吹出口17の上縁に沿って取り付けられている。ただし、サイド分離エア吹出口17から吹き出すサイド分離気流により最上位の用紙Pが整流部材18に引き寄せられて整流部材18に吸い付けられ、最上位の用紙Pと上から2枚目の用紙Pとの間にサイド分離気流が流れるようにすることができれば、整流部材18がサイド分離エア吹出口17の上縁から離れた上方に配置されていてもよい。この場合の整流部材18とサイド分離エア吹出口17との間隔は、実験的に求めることができる。
押さえ部材7は、給紙台2上に積層された用紙Pから浮上した最上位の用紙Pの上面を押さえるものである。2つの押さえ部材7は、前後方向においては、2つの整流部材18の間において、搬送部11を挟んで並列して配置されている。すなわち、押さえ部材7は、整流部材18の延出方向における先端より先方に配置されている。
押さえ部材7は、前後方向において、後述する搬送部11の搬送面56bの近傍に配置されている。具体的には、押さえ部材7は、前後方向において、搬送面56bとの間で用紙Pが膨らんで搬送部11による用紙Pの搬送を妨げるほど搬送抵抗が大きくなることがないような位置に配置されている。
押さえ部材7は、左右方向においては、給紙ガイド板4の上方に配置されている。押さえ部材7の左端部は、給紙台2上の用紙Pの右端部の上方に配置されている。
また、押さえ部材7の用紙Pを押さえる下面である押さえ面7aが、搬送部11の搬送面(吸着面に相当)56bと同じ高さ位置か搬送面56bより高い位置に配置されている。
エンドフェンス8は、給紙台2上の用紙Pの上流端(左端)の位置を規制する部材である。エンドフェンス8は、給紙台2の上方に配置されている。エンドフェンス8は、左右方向に移動可能に構成されている。
浮上部9は、給紙台2上の用紙Pに空気を吹きつけて用紙Pを浮上させる。浮上部9は、メイン浮上機構部21と、2つのサイド浮上機構部22とを備える。
メイン浮上機構部21は、給紙台2上の用紙Pに対して下流側から用紙Pを浮上させるための空気を吹き付ける。メイン浮上機構部21は、給紙台2の下流側近傍に配置されている。メイン浮上機構部21は、メイン浮上ファン26と、シャッタ27と、2つのメイン浮上エア吹出口28とを備える。
メイン浮上ファン26は、給紙台2上の用紙Pに対して下流側から空気を吹き付けて用紙Pを浮上させるためのメイン浮上気流を発生させる。
シャッタ27は、メイン浮上エア吹出口28からのメイン浮上気流の吹き出しのオンオフを切り替える。メイン浮上ファン26の駆動中において、シャッタ27が開放されている状態では、メイン浮上エア吹出口28からメイン浮上気流が吹き出し、シャッタ27が閉鎖されている状態では、メイン浮上エア吹出口28からのメイン浮上気流の吹き出しが停止される。
メイン浮上エア吹出口28は、メイン浮上ファン26の駆動により発生するメイン浮上気流の吹出口である。2つのメイン浮上エア吹出口28は、搬送部11の下流端部の下方近傍において、前後方向に互いに離間して配置されている。
2つのサイド浮上機構部22は、給紙台2を挟んで互いに前後方向に離間して配置されている。2つのサイド浮上機構部22は、2つのサイドフェンス6の外側に1つずつ設置されている。
前側のサイド浮上機構部22は、給紙台2上の用紙Pに対して前側から用紙Pを浮上させるための空気を吹き付ける。後側のサイド浮上機構部22は、給紙台2上の用紙Pに対して後側から用紙Pを浮上させるための空気を吹き付ける。サイド浮上機構部22は、サイド浮上ファン31と、シャッタ32とを備える。
サイド浮上ファン31は、給紙台2上の用紙Pに対してサイドフェンス6のサイド浮上エア吹出口16から空気を吹き付けて用紙Pを浮上させるためのサイド浮上気流を発生させる。
シャッタ32は、サイド浮上エア吹出口16からのサイド浮上気流の吹き出しのオンオフを切り替える。サイド浮上ファン31の駆動中において、シャッタ32が開放されている状態では、サイド浮上エア吹出口16からサイド浮上気流が吹き出し、シャッタ32が閉鎖されている状態では、サイド浮上エア吹出口16からのサイド浮上気流の吹き出しが停止される。
分離部10は、浮上部9により浮上させられた用紙Pのうちの最上位の用紙Pと上から2枚目以下の用紙Pとを分離させる。分離部10は、メイン分離機構部41と、2つのサイド分離機構部42とを備える。
メイン分離機構部41は、浮上部9により浮上させられて搬送部11に吸着した最上位の用紙Pと上から2枚目の用紙Pとの間に下流側から空気を流し込む。メイン分離機構部41は、メイン分離ファン46と、2つのメイン分離エア吹出口47とを備える。
メイン分離ファン46は、搬送部11に吸着した最上位の用紙Pと上から2枚目の用紙Pとの間に下流側から空気を流し込んで最上位の用紙Pと上から2枚目以下の用紙Pとを分離させるためのメイン分離気流を発生させる。
メイン分離エア吹出口47は、メイン分離ファン46の駆動により発生するメイン浮上気流の吹出口である。2つのメイン分離エア吹出口47は、搬送部11の下流端部の下方近傍において、前後方向に互いに離間して配置されている。メイン分離エア吹出口47は、搬送部11に向けて上向きに空気を吹き出す。
2つのサイド分離機構部42は、給紙台2を挟んで互いに前後方向に離間して配置されている。2つのサイド分離機構部42は、2つのサイドフェンス6の外側に1つずつ設置されている。サイド分離機構部42は、サイド浮上機構部22の右側に隣接して配置されている。
サイド分離機構部42は、浮上部9により浮上させられた用紙Pのうちの最上位の用紙Pを整流部材18に引き寄せるとともに、最上位の用紙Pと上から2枚目の用紙Pとを分離させるためのサイド分離気流をサイドフェンス6のサイド分離エア吹出口17から吹き出す。サイド分離機構部42は、サイド分離気流を発生させるサイド分離ファン48を備える。
搬送部11は、浮上部9により浮上させられた用紙Pのうちの最上位の用紙Pをエア吸引により吸着して搬送する。搬送部11は、2つのベルトユニット51と、搬送モータ52と、チャンバ53と、サクションファン54とを備える。
ベルトユニット51は、用紙Pを吸着保持して搬送する。2つのベルトユニット51は、前後方向に並列して配置されている。ベルトユニット51は、左右方向において、給紙台2の右端を跨いで配置されている。ベルトユニット51は、搬送ベルト56と、駆動ローラ57と、従動ローラ58とを備える。
搬送ベルト56は、駆動ローラ57と従動ローラ58とに掛け渡される環状のベルトである。搬送ベルト56には、複数のベルト穴56aが全周に渡って形成されている。搬送ベルト56は、サクションファン54の駆動によりベルト穴56aに発生する吸着力により、搬送ベルト56の下面である搬送面56bに用紙Pを吸着保持する。用紙Pを吸着保持した状態で駆動ローラ57の駆動により搬送ベルト56が回転(無端移動)することで、用紙Pが搬送される。
駆動ローラ57は、搬送ベルト56を回転(無端移動)させる。2つのベルトユニット51の駆動ローラ57は、シャフト59により互いに接続されている。
従動ローラ58は、駆動ローラ57とともに搬送ベルト56を支持する。従動ローラ58は、回転する搬送ベルト56に従動回転する。2つのベルトユニット51の従動ローラ58は、シャフト60により互いに接続されている。
搬送モータ52は、シャフト59を回転させることにより、駆動ローラ57を回転させる。
チャンバ53は、ベルトユニット51のベルト穴56aに吸着力を発生させるための負圧室を形成するものである。チャンバ53は、搬送ベルト56の搬送面56bが露出するように、ベルトユニット51を内部に保持している。チャンバ53の底板の搬送ベルト56が通過する部分には、通気穴(図示せず)が形成されている。搬送ベルト56の搬送面56bのベルト穴56aおよびチャンバ53の通気穴を介したチャンバ53内への空気の吸引により、ベルト穴56aに吸着力が発生する。
サクションファン54は、チャンバ53から排気する。サクションファン54がチャンバ53から排気すると、搬送ベルト56の搬送面56bのベルト穴56aおよびチャンバ53の通気穴を介してチャンバ53外から空気がチャンバ53内に吸引される。サクションファン54は、チャンバ53の上側に配置されている。
上限センサ12は、給紙台2上に積載された用紙Pのうちの最上位の用紙Pが所定の用紙上限位置にあるか否かを検出するためのものである。上限センサ12は、反射型の光センサからなる。
制御部13は、給紙装置1全体の動作を制御する。制御部13は、CPU、RAM、ROM、ハードディスク等を備えて構成される。
次に、給紙装置1の動作について説明する。
給紙開始が指示されると、制御部13は、メイン浮上ファン26、2つのサイド浮上ファン31、メイン分離ファン46、2つのサイド分離ファン48、およびサクションファン54の駆動を開始させる。シャッタ27および2つのシャッタ32はいずれも開放状態である。
これにより、メイン浮上エア吹出口28からメイン浮上気流、サイド浮上エア吹出口16からサイド浮上気流、メイン分離エア吹出口47からメイン分離気流、サイド分離エア吹出口17からサイド分離気流がそれぞれ吹き出す。また、ベルトユニット51のベルト穴56aに吸着力が発生する。
メイン浮上気流およびサイド浮上気流により、給紙台2上の用紙Pのうちの最上部の複数枚の用紙Pが浮上し、浮上した用紙Pのうちの最上位の用紙Pが、ベルトユニット51の搬送面56bに吸着される。
ここで、用紙Pが浮上する際、サイドフェンス6近傍では、サイド分離エア吹出口17から最上位の用紙Pの上方にサイド分離気流が吹き出す。このサイド分離気流が整流部材18に沿って流れることで、整流部材18と最上位の用紙Pとの間が負圧状態となる。これにより、最上位の用紙Pが整流部材18に引き寄せられ、整流部材18に吸い付けられる。この結果、最上位の用紙Pと上から2枚目の用紙Pとの間にサイド分離気流が流れるようになる。
一方、メイン分離機構部41側では、最上位の用紙Pが搬送面56bに吸着された後、メイン分離エア吹出口47から吹き出すメイン分離気流が、搬送面56bに吸着された最上位の用紙Pに沿って、上流側(左側)へ向かって流れる。
これにより、最上位の用紙Pと上から2枚目の用紙Pとの間において、メイン分離気流と前側からのサイド分離気流と後側からのサイド分離気流とが衝突することで、図6に示すように、正圧が発生する。この正圧により押し上げられる最上位の用紙Pは、下流端部が押さえ部材7に押さえられる。
この状態において、制御部13は、シャッタ27および2つのシャッタ32を閉鎖するよう制御する。また、制御部13は、シャッタ27,32が完全に閉鎖されてから、搬送モータ52を制御してベルトユニット51の駆動を開始させる。
ベルトユニット51の駆動開始により、搬送面56bに吸着された最上位の用紙Pが右方向に搬送され始める。
また、シャッタ27,32が閉鎖されることで、メイン浮上エア吹出口28からのメイン浮上気流の吹き出し、およびサイド浮上エア吹出口16からのサイド浮上気流の吹き出しが停止される。これにより、最上位の用紙Pと上から2枚目の用紙Pとの間の正圧により上から2枚目以下の用紙Pが押し下げられることで、最上位の用紙Pと上から2枚目以下の用紙Pとが分離される。2枚目以下の用紙Pは、給紙台2上に残っている用紙P上に落下する。
上記のようにして、ベルトユニット51により最上位の用紙Pが搬送されつつ、上から2枚目以下の用紙Pが落下する。用紙Pの落下が終了すると、ベルトユニット51により搬送される用紙P以外の用紙Pは給紙台2上に積載された状態に戻る。
用紙Pの落下終了後、所定の上限検出タイミングにおいて、制御部13は、上限センサ12の出力信号に基づき、給紙台2上の用紙Pのうちの最上位の用紙Pが上限位置にあるか否かを判断する。最上位の用紙Pが上限位置にないと判断した場合には、制御部13は、最上位の用紙Pが上限位置に達するまで給紙台2を上昇させる。
次いで、制御部13は、ベルトユニット51の駆動開始後の所定のタイミングにおいて、ベルトユニット51を停止させる。この後、制御部13は、次の用紙Pの給紙のために、シャッタ27および2つのシャッタ32を開放し、給紙台2上の用紙Pのうちの最上部の複数枚の用紙Pを浮上させる。
上記の動作を繰り返すことにより、用紙Pが給紙装置1から給紙先へ順次給紙される。
以上説明したように、給紙装置1は、給紙台2上に積層された用紙Pから浮上した最上位の用紙Pの上面を押さえる押さえ部材7を備える。
ここで、本実施の形態とは異なり、押さえ部材7がない場合、最上位の用紙Pと上から2枚目の用紙Pとの間に発生する正圧により最上位の用紙Pが整流部材18と搬送面56bとの間で膨らむことで、最上位の用紙Pが整流部材18から剥がれることがある。
整流部材18から剥がれた最上位の用紙Pが、図7に示すような、前後方向の端部が下方に湾曲する姿勢になることがある。最上位の用紙Pが図7のような姿勢になると、サイド分離気流が最上位の用紙Pの上面側に当たるようになり、図7のような姿勢が固定されてしまう。この状態では、最上位の用紙Pと上から2枚目の用紙Pとの間の空間へのサイド分離気流の流入が妨げられる。
これにより、最上位の用紙Pと上から2枚目の用紙Pとの間の空間でメイン分離気流とサイド分離気流とが衝突して発生する正圧が減少し、最上位の用紙Pと上から2枚目以下の用紙Pとを分離できなくなることがある。この結果、重送等の給紙の不具合が発生することがある。
これに対し、給紙装置1では、押さえ部材7が最上位の用紙Pを押さえるので、最上位の用紙Pが整流部材18と搬送面56bとの間で膨らむことが抑えられる。このため、最上位の用紙Pが整流部材18から剥がれて最上位の用紙Pと上から2枚目の用紙Pとの間の空間へのサイド分離気流の流入を妨げる図7のような姿勢になることが抑えられる。これにより、最上位の用紙Pと上から2枚目以下の用紙Pとの分離不良を低減できる。
また、給紙装置1では、押さえ部材7の押さえ面7aが、搬送部11の搬送面56bと同じ高さ位置か搬送面56bより高い位置に配置されている。これにより、搬送面56bへの用紙Pの吸着を押さえ部材7が妨げることで空送が発生することが抑えられる。この結果、空送の発生を抑えつつ、最上位の用紙Pと上から2枚目以下の用紙Pとの分離不良を低減できる。
ここで、押さえ部材7の押さえ面7aが搬送面56bより高い位置に配置されるようにした場合には、部品の公差等の影響で押さえ面7aが設計上の位置より低い位置に配置されたとしても、押さえ面7aが搬送面56bと同じ高さ位置か搬送面56bより高い位置に配置されるようにすることが可能である。このため、搬送面56bへの用紙Pの吸着を押さえ部材7が妨げることを抑えることができる。
なお、押さえ部材7を前後方向(整流部材18の延出方向)に移動可能としてもよい。例えば、モータ等を有する駆動機構により押さえ部材7の前後方向の位置を調整可能としてもよい。これにより、用紙種類、用紙サイズ等に応じて、押さえ部材7の前後方向の位置を調整することができる。例えば、用紙サイズ(幅)が大きい場合でも、押さえ部材7と搬送面56bとの間で用紙Pが膨らんで用紙Pの搬送を妨げるほど搬送抵抗が大きくなることを抑え、かつ、押さえ部材7と整流部材18との間で用紙Pが膨らんで図7の状態と同様に用紙Pが整流部材18から剥がれることを抑えることができるように押さえ部材7の位置を調整できる。
また、上述した実施の形態では、押さえ部材7を、用紙Pの下流端部(右端部)を押さえる位置に配置したが、左右方向における押さえ部材7の位置はこれに限らず、整流部材18と搬送面56bとの間で用紙Pを押さえることができる位置であればよい。
また、サイドフェンス6の位置が固定された構成であれば、押さえ部材7は、前後方向において整流部材18と搬送面56bとの間の全体に渡って延びるものであってもよい。
また、浮上部9が省略された構成であってもよく、浮上部9およびメイン分離機構部41が省略された構成であってもよい。
また、用紙以外のシートを供給する装置にも本発明は適用可能である。
本発明は上記実施の形態そのままに限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化できる。また、上記実施の形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組み合せにより、種々の発明を形成できる。例えば、実施の形態に示される全構成要素から幾つかの構成要素を削除してもよい。
[付記]
本出願は、以下の発明を開示する。
(付記1)
積層されたシートのうちの最上位のシートの上方にシートの側方から空気を吹き出す吹出口と、
前記吹出口の上方からシートの端部の上方に延出する整流部材と、
前記整流部材の延出方向における先端より先方に配置され、積層されたシートから浮上した前記最上位のシートの上面を押さえる押さえ部材と
を備えることを特徴とするシート供給装置。
(付記2)
積層されたシートから浮上した前記最上位のシートを吸着面に吸着して搬送する搬送部をさらに備え、
前記押さえ部材は、前記最上位のシートの上面を押さえる押さえ面を有し、前記押さえ面は、前記吸着面と同じ高さ位置か前記吸着面より高い位置に配置されていることを特徴とする付記1に記載のシート供給装置。
(付記3)
前記押さえ部材は、前記延出方向における位置を調整可能であることを特徴とする付記1または2に記載のシート供給装置。
1 給紙装置
2 給紙台
3 昇降モータ
4 給紙ガイド板
5 サバキゲート
6 サイドフェンス
7 押さえ部材
8 エンドフェンス
9 浮上部
10 分離部
11 搬送部
12 上限センサ
13 制御部
16 サイド浮上エア吹出口
17 サイド分離エア吹出口
18 整流部材
21 メイン浮上機構部
22 サイド浮上機構部
26 メイン浮上ファン
27,32 シャッタ
28 メイン浮上エア吹出口
31 サイド浮上ファン
41 メイン分離機構部
42 サイド分離機構部
46 メイン分離ファン
47 メイン分離エア吹出口
48 サイド分離ファン
51 ベルトユニット
52 搬送モータ
53 チャンバ
54 サクションファン
56 搬送ベルト
56b 搬送面

Claims (4)

  1. 積層されたシートのうちの最上位のシートの上方にシートの側方から空気を吹き出す吹出口と、
    前記吹出口の上方からシートの端部の上方に延出し、前記吹出口から吹き出す空気により前記最上位のシートとの間を負圧状態として、積層されたシートから浮上した前記最上位のシートを引き寄せる整流部材と、
    前記整流部材の延出方向における先端より先方に配置され、積層されたシートから浮上した前記最上位のシートの上面を押さえることで、前記整流部材に吸い付けられた前記最上位のシートが前記整流部材から剥がれることを抑える押さえ部材と
    を備えることを特徴とするシート供給装置。
  2. 積層されたシートから浮上した前記最上位のシートを吸着面に吸着して搬送する搬送部をさらに備え、
    前記押さえ部材は、前記最上位のシートの上面を押さえる押さえ面を有し、前記押さえ面は、前記吸着面と同じ高さ位置か前記吸着面より高い位置に配置されていることを特徴とする請求項1に記載のシート供給装置。
  3. 積層されたシートから浮上した前記最上位のシートを搬送する搬送部と、
    前記搬送部によるシートの搬送方向における積層されたシートの下流側において前記搬送部の下方に配置され、前記搬送部に保持された前記最上位のシートと上から2枚目のシートとの間において、前記吹出口から吹き出した空気と衝突する空気を吹き出す他の吹出口をさらに備え、
    前記押さえ部材は、前記搬送方向における積層されたシートの下流側の端部の上方に配置されていることを特徴とする請求項1に記載のシート供給装置。
  4. 前記押さえ部材は、前記延出方向における位置を調整可能であることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載のシート供給装置。
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