JP2024093974A - シート供給装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】粉塵の発生を抑制しつつ、ジャム解除の手間、および無駄となるシートを低減できるシート供給装置を提供する。【解決手段】吸着搬送部8は、給紙台2に積載された用紙束PTから浮上した用紙Pを搬送面26aに保持して搬送する。給紙搬送部11は、吸着搬送部8による用紙Pの搬送方向D1における吸着搬送部8の下流側に配置され、吸着搬送部8により搬送されてきた用紙Pを搬送方向D1における下流側へ搬送する。分離部7は、搬送面26aに向けて空気を吹き出す。制御部12は、給紙搬送部11で用紙Pのジャムが発生した場合において、分離部7から空気を吹き出すよう制御しつつ、再利用可能な用紙Pを逆搬送方向D2に搬送して給紙搬送部11から給紙台2へ戻すよう吸着搬送部8および給紙搬送部11を制御する。【選択図】図1

Description

本発明は、シートを供給するシート供給装置に関する。
シートを供給するシート供給装置として、給紙台に積載された用紙束に空気を吹き付けて用紙を浮上させ、浮上した用紙のうちの最上位(一番上)の用紙を吸着搬送手段により吸着搬送することで給紙台から取り出し、その用紙を搬送ローラにより搬送して印刷装置へ給紙する給紙装置が知られている。
また、この種の給紙装置として、用紙の重送を防止するために、浮上した用紙のうち吸着搬送手段に吸着された最上位の用紙以外の用紙をせき止めるせき止め部材を備えたものが知られている。
上記のような給紙装置において、搬送ローラにより搬送される用紙のジャムが発生することがある。用紙の連続給紙中にジャムが発生すると、搬送が停止し、搬送経路中に用紙が残留する。この場合、ジャムの原因となった用紙以外もジャム解除の対象となり、利用可能な用紙でも無駄になってしまうことがある。
これに対し、特許文献1には、ジャムが発生した場合において、搬送ローラを逆転駆動させて用紙を給紙トレイへ戻して再利用する給紙装置が開示されている。この給紙装置によれば、ジャム解除の手間、および無駄となる用紙(損紙)を低減できる。
ここで、特許文献1の給紙装置では、せき止め部材が上下位置を変更可能(昇降可能)に構成されている。そして、用紙を給紙トレイへ戻す際には、せき止め部材が用紙の戻りを邪魔することがないように、せき止め部材を降下させている。
特開2014-223978号公報
上述した特許文献1の給紙装置では、せき止め部材を昇降させることで、給紙トレイの用紙束をせき止め部材が擦り、紙粉(粉塵)が発生する。
本発明は上記に鑑みてなされたもので、粉塵の発生を抑制しつつ、ジャム解除の手間、および無駄となるシートを低減できるシート供給装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明のシート供給装置は、シート束が積載された積載台と、前記シート束から浮上したシートを搬送面に保持して搬送する第1搬送部と、前記第1搬送部によるシートの搬送方向における前記第1搬送部の下流側に配置され、前記第1搬送部により搬送されてきたシートを前記搬送方向における下流側へ搬送する第2搬送部と、前記搬送面に向けて空気を吹き出す吹出部と、前記第2搬送部でシートのジャムが発生した場合において、前記吹出部から空気を吹き出すよう制御しつつ、再利用可能なシートを前記搬送方向とは逆方向に搬送して前記第2搬送部から前記積載台へ戻すよう前記第1搬送部および前記第2搬送部を制御する制御部とを備えることを特徴とする。
本発明のシート供給装置によれば、粉塵の発生を抑制しつつ、ジャム解除の手間、および無駄となるシートを低減できる。
実施の形態に係る給紙装置の概略構成図である。 図1に示す給紙装置の制御ブロック図である。 複数の用紙が浮上した状態を示す図である。 浮上した用紙のうちの上から2枚目以下の用紙が落下する様子を示す図である。 用紙回収処理のフローチャートである。 用紙回収処理において用紙が分離気流により吸着搬送部の搬送面へ誘導される様子を示す図である。 用紙回収処理において用紙がエンドフェンスに到達した状態を示す図である。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照して説明する。各図面を通じて同一もしくは同等の部位や構成要素には、同一もしくは同等の符号を付している。
以下に示す実施の形態は、この発明の技術的思想を具体化するための装置等を例示するものであって、この発明の技術的思想は、各構成部品の材質、形状、構造、配置等を下記のものに特定するものでない。この発明の技術的思想は、特許請求の範囲において、種々の変更を加えることができる。
図1は、本発明の実施の形態に係る給紙装置の概略構成図である。図2は、図1に示す給紙装置の制御ブロック図である。以下の説明において、図1における紙面の上下左右を上下左右方向とする。
図1、図2に示すように、本実施の形態に係る給紙装置(シート供給装置に相当)1は、給紙台(積載台に相当)2と、エンドフェンス3と、昇降モータ4と、エンコーダ5と、浮上部6と、分離部(吹出部に相当)7と、吸着搬送部(第1搬送部に相当)8と、せき止め部材9と、上限センサ10と、給紙搬送部(第2搬送部に相当)11と、制御部12とを備える。
給紙装置1は、印刷装置(図示せず)に対して用紙(シートに相当)Pを給紙する装置である。図1において破線で示す経路が、印刷装置に給紙される用紙Pが搬送される給紙経路Rである。給紙動作時において、用紙Pは、給紙台2から印刷装置へ向かう搬送方向D1に搬送される。以下の説明における上流、下流は、特に言及しない限り、搬送方向D1における上流、下流を意味する。
給紙台2は、印刷に用いられる用紙Pが積載されるものである。給紙台2は、昇降可能に構成されている。
エンドフェンス3は、給紙台2上の用紙Pの上流端(左端)の位置を規制する部材である。
昇降モータ4は、給紙台2を昇降させる。
エンコーダ5は、昇降モータ4の回転軸の所定の回転角度ごとにパルス信号を出力する。
浮上部6は、給紙台2上に重ねて積載された複数の用紙Pからなる用紙束(シート束に相当)PTに対して下流側の側方から空気を吹きつけ、用紙束PTの上端部の複数の用紙Pを浮上させる。浮上部6は、浮上ファン16と、浮上シャッタ17とを備える。
浮上ファン16は、給紙台2上の用紙束PTの用紙Pを浮上させるための浮上気流A1(図3参照)を発生させる。
浮上シャッタ17は、用紙束PTへの浮上気流A1の吹き付けのオンオフを切り替える。
なお、搬送方向D1に直交する用紙Pの幅方向において給紙台2上の用紙束PTを挟んで互いに対向する2つの浮上部6がさらに設けられていてもよい。
分離部7は、給紙時において、後述する吸着搬送部8の搬送面26aに向けて空気を吹き出すことで、浮上部6により浮上させられて吸着搬送部8に吸着した最上位の用紙Pと上から2枚目以下の用紙Pとを分離させる。また、分離部7は、後述する用紙回収処理時において、搬送面26aに向けて空気を吹き出すことで、給紙搬送部11から給紙台2へ向けて搬送方向D1とは逆方向の逆搬送方向D2に搬送される用紙Pを吸着搬送部8の搬送面26aへ誘導する。分離部7は、分離ファン18を備える。
分離ファン18は、給紙時において、吸着搬送部8に吸着した最上位の用紙Pと上から2枚目の用紙Pとの間に空気を流し込んで最上位の用紙Pと上から2枚目以下の用紙Pとを分離させるための分離気流A2(図3参照)を発生させる。また、分離ファン18は、用紙回収処理時において、給紙搬送部11から給紙台2へ向けて逆搬送方向D2に搬送される用紙Pを吸着搬送部8の搬送面26aへ誘導するために、分離気流A2を発生させる。分離気流A2は、搬送方向D1における搬送面26aの下流端部の近傍において、搬送面26aの下方から搬送面26aへ向けて斜め上方向に流れる気流である。
なお、用紙Pの幅方向において給紙台2上の用紙束PTを挟んで互いに対向する2つの分離部7がさらに設けられていてもよい。
吸着搬送部8は、浮上部6により浮上させられた複数の用紙Pのうちの最上位の用紙Pをエア吸引により吸着して搬送する。吸着搬送部8は、ベルトユニット21と、吸引機構部22とを備える。
ベルトユニット21は、用紙Pを吸着保持して搬送する。ベルトユニット21は、搬送ベルト26と、駆動ローラ27と、従動ローラ28と、搬送モータ29とを備える。
搬送ベルト26は、駆動ローラ27と従動ローラ28とに掛け渡される環状のベルトである。搬送ベルト26には、複数のベルト穴(図示せず)が全周に渡って形成されている。搬送ベルト26は、吸引機構部22の駆動によりベルト穴に発生する吸着力により、用紙Pを搬送面26aに吸着保持する。搬送面26aは、駆動ローラ27と従動ローラ28との間における搬送ベルト26の下側の部分の下面である。用紙Pを吸着保持した状態で駆動ローラ27の駆動により搬送ベルト26が回転(無端移動)することで、用紙Pが搬送される。
駆動ローラ27は、搬送ベルト26を回転(無端移動)させる。駆動ローラ27は、正逆転可能に構成されている。駆動ローラ27の正転駆動によりベルトユニット21が正転駆動されて搬送方向D1に用紙Pを搬送可能となり、駆動ローラ27の逆転駆動によりベルトユニット21が逆転駆動されて逆搬送方向D2に用紙Pを搬送可能となる。
従動ローラ28は、駆動ローラ27とともに搬送ベルト26を支持する。従動ローラ28は、回転する搬送ベルト26に従動回転する。
搬送モータ29は、駆動ローラ27を正転駆動および逆転駆動させる。
吸引機構部22は、搬送ベルト26のベルト穴を介して空気を吸引することで、用紙Pを搬送ベルト26に吸着させる。吸引機構部22は、吸引気流A3(図3参照)を発生させて、ベルト穴を介して空気を吸引するファン(図示せず)を備える。また、吸引機構部22は、吸引気流A3のオンオフを切り替えるための吸引シャッタ30を備える。
せき止め部材9は、浮上部6により浮上させられた複数の用紙Pのうちの吸着搬送部8により搬送される最上位の用紙P以外の用紙Pをせき止める。せき止め部材9は、吸着搬送部8の下流端部の下方近傍に配置された非可動(固定)の部材である。せき止め部材9は、その上端と吸着搬送部8の搬送面26aとの間隔が、所定間隔となるように配置されている。
上限センサ10は、給紙台2上に積載された用紙Pの下流側(右側)の端面を監視するものである。上限センサ10は、給紙台2より下流側において、浮上領域F(図3参照)内の浮上している用紙Pを検出可能な高さ位置に配置されている。浮上領域Fは、上下方向における浮上部6が用紙Pを浮上させる領域である。上限センサ10は、反射型フォトセンサからなり、発光部31と、受光部32とを備える。
発光部31は、給紙台2上の用紙束PTの右側の側方から左側(用紙束PT側)へ光を出射する。
受光部32は、左側(用紙束PT側)からの光を受光する。
給紙搬送部11は、吸着搬送部8により搬送されてきた用紙Pを、給紙装置1の下流側に配置された印刷装置へ向けて給紙経路Rに沿って搬送する。給紙搬送部11は、複数の給紙ローラ対36と、給紙搬送駆動部37と、複数の用紙センサ38とを備える。
給紙ローラ対36は、用紙Pをニップしつつ搬送する。複数の給紙ローラ対36は、給紙経路Rに沿って配置されている。給紙ローラ対36は、正転駆動により搬送方向D1に用紙Pを搬送可能であり、逆転駆動により逆搬送方向D2に用紙Pを搬送可能に構成されている。
給紙搬送駆動部37は、複数の給紙ローラ対36を正転駆動および逆転駆動させる。給紙搬送駆動部37は、図示しないモータ等を備える。給紙搬送駆動部37は、各給紙ローラ対36を独立して駆動可能に構成されている。
用紙センサ38は、給紙経路Rに沿って搬送される用紙を検出する。複数の用紙センサ38は、給紙経路Rに沿って配置されている。
制御部12は、給紙装置1全体の動作を制御する。制御部12は、CPU、RAM、ROM、ハードディスク等を備えて構成される。
制御部12は、後述する用紙回収処理において、分離部7から空気を吹き出すよう制御しつつ、再利用可能な用紙Pを逆搬送方向D2に搬送して給紙搬送部11から給紙台2へ戻すよう吸着搬送部8および給紙搬送部11を制御する。
次に、給紙装置1の動作について説明する。
給紙開始が指示されると、制御部12は、給紙台2上の用紙束PTの上面が上限センサ10の検出範囲の下限よりも下方にある状態から給紙台2の上昇を開始させる。
給紙台2の上昇開始後、給紙台2上の用紙束PTの上端部が上限センサ10の検出範囲内に入ると、用紙束PTの上端部の右側の側面による反射光が上限センサ10の受光部32で受光され始める。その後、給紙台2の上昇に伴って、給紙台2上の用紙束PTにおける上限センサ10の検出範囲内に入っている範囲が広がるので、上限センサ10のセンサ値(受光量)が大きくなる。
制御部12は、センサ値が所定の非浮上閾値に到達したと判断すると、給紙台2の上昇を停止させる。ここで、非浮上閾値は、用紙束PTの上面の高さ位置が、上限センサ10の検出範囲内の所定のセンサ位置にあるときのセンサ値として設定されたものである。このため、上述のようにセンサ値が非浮上閾値に到達すると給紙台2の上昇を停止させることで、用紙束PTの上面が上述のセンサ位置にある高さ位置で給紙台2が停止する。
次いで、制御部12は、給紙台2の上昇または下降を開始させ、用紙束PTの上面が所定の給紙開始位置に到達すると、給紙台2を停止させる。これにより、用紙束PTの上面の高さ位置が給紙開始位置に設定される。ここで、制御部12は、給紙台2の上昇または下降を開始させた時点からのエンコーダ5の出力パルス数に基づき、用紙束PTの上面が給紙開始位置に到達したか否かを判断する。
給紙開始位置は、給紙動作中の用紙束PTの上面の目標位置より高い位置にある。具体的には、給紙開始位置は、後述のサンプリング除外枚数と、後述のサンプリング枚数の半分の枚数との合計枚数分の用紙Pの厚さ分だけ、目標位置より高い位置にある。
次いで、制御部12は、給紙動作を開始させる。具体的には、制御部12は、浮上シャッタ17を開放し、吸引機構部22、浮上ファン16、および分離ファン18を駆動開始させる。ここで、吸引シャッタ30は開放されている。また、制御部12は、給紙搬送駆動部37を制御して各給紙ローラ対36の正転駆動を開始させる。
吸引機構部22、浮上ファン16、および分離ファン18の駆動開始後、図3に示すように、浮上気流A1により浮上領域F内の複数の用紙Pが浮上し、最上位の用紙Pが吸引気流A3により搬送ベルト26の搬送面26aに吸着される。
次いで、制御部12は、浮上シャッタ17を閉鎖する。これにより、浮上気流A1が停止される。この結果、図4に示すように、分離気流A2により最上位の用紙Pと上から2枚目以下の用紙Pとが分離され、上から2枚目以下の用紙Pが落下する。
次いで、制御部12は、ベルトユニット21の正転駆動を開始させる。これにより、用紙Pが吸着搬送部8により給紙搬送部11へ搬送される。吸着搬送部8により搬送される最上位の用紙Pは、搬送面26aとせき止め部材9との間の隙間を通過して、給紙搬送部11へ向けて搬送される。上から2枚目以下の用紙Pは、せき止め部材9にせき止められて落下する。
給紙搬送部11へ搬送された用紙Pは、複数の給紙ローラ対36により印刷装置へ搬送される。制御部12は、ベルトユニット21の正転駆動を開始させてから所定の駆動時間後にベルトユニット21を停止させる。
次いで、制御部12は、次の用紙Pの給紙のために、浮上シャッタ17を開放して用紙Pを浮上させる。
上記の動作を繰り返すことにより、用紙Pが給紙装置1から印刷装置へ順次給紙される。
給紙動作の開始後、給紙枚数がサンプリング除外枚数に到達すると、制御部12は、給紙動作中の追従制御に用いる追従閾値を決定するためのセンサ値のサンプリングを開始する。
ここで、追従制御は、給紙動作中において給紙台2上の用紙束PTの上面の高さ位置を目標位置に維持するために、給紙による給紙台2上の用紙Pの残量の減少に応じて給紙台2を上昇させる制御である。追従制御において、制御部12は、吸着搬送部8により搬送される用紙1枚ごとに、浮上部6により浮上させられた用紙Pの浮上中のセンサ値を取得し、取得したセンサ値が追従閾値未満の場合に給紙台2を上昇させる。
浮上部6により浮上させられた用紙Pの浮上中におけるセンサ値は、上限センサ10の検出範囲内にある、浮上している用紙Pの端面からの反射光の受光量である。このため、用紙Pの浮上中におけるセンサ値は、上限センサ10の検出範囲内の浮上している用紙Pの枚数が多いほど、大きくなる。
また、浮上部6による空気の吹き付けにより浮上可能な用紙Pの枚数は、浮上領域F内にある用紙Pの枚数である。したがって、給紙台2上の用紙Pが浮上していない状態における給紙台2上の最上位の用紙P(用紙束PTの上面)の高さ位置が低いほど、浮上部6による空気の吹き付けにより浮上する用紙Pの枚数が少ない。
このことから、用紙Pの浮上中におけるセンサ値を、擬似的に、給紙台2上の用紙Pが浮上していないとした場合の給紙台2上の用紙束PTの上面の高さ位置を示す情報として用いることができる。給紙台2の高さ位置が変わらなければ、給紙が進むにつれて浮上する用紙Pが減少し、センサ値は低下傾向になる。
そこで、給紙装置1では、上述のように、用紙Pの浮上中のセンサ値を用いて、給紙動作中の追従制御を行う。
また、上述のサンプリング除外枚数は、給紙動作の開始直後において、追従閾値を決定するためのセンサ値のサンプリングを行わない給紙枚数として予め設定されたものである。給紙動作の開始直後においては、用紙Pが浮上させられた際の用紙Pの挙動が不安定であるため、サンプリング除外枚数を設定して、その枚数が給紙されるまでセンサ値のサンプリングを行わないようにしている。浮上時の用紙Pの挙動は、用紙種類(用紙の厚さ)によって異なるため、サンプリング除外枚数は、用紙種類(用紙の厚さ)に応じて設定されている。サンプリング除外枚数は、1枚でもよいし、複数枚でもよい。
上述のサンプリングを開始すると、制御部12は、サンプリング除外枚数分の最後の用紙Pの次の用紙Pの給紙のために浮上させられた用紙Pの浮上中に、上限センサ10のセンサ値を取得する。この後、制御部12は、吸着搬送部8により搬送される用紙1枚ごとに、浮上させられた用紙Pの浮上中にセンサ値を取得する。用紙Pの浮上中のセンサ値として、制御部12は、例えば、浮上シャッタ17の開放時点から所定時間後のセンサ値を取得する。
サンプリング枚数分のセンサ値を取得すると、制御部12は、追従閾値を決定して追従制御を開始する。具体的には、制御部12は、取得したサンプリング枚数分のセンサ値の平均値を算出し、算出した平均値を、追従閾値に決定する。
ここで、サンプリング枚数は、追従閾値を決定するためのセンサ値のサンプリングを行う給紙枚数として予め設定された枚数である。サンプリング枚数は、用紙種類等に関わらず共通の値とすることもできるし、用紙種類(用紙の厚さ)に応じて値を変えることもできる。
また、サンプリング枚数分のセンサ値を取得する期間であるサンプリング期間は、用紙束PTの上面の高さ位置が目標位置となる時点の前後それぞれで同じ枚数の給紙が行われるように設定されている。
なお、サンプリング期間における、用紙束PTの上面の高さ位置が目標位置となる時点の前後の給紙枚数が互いに異なっていてもよい。この場合、例えば、サンプリング期間における、用紙束PTの上面の高さ位置が目標位置となる時点の前後の給紙枚数に応じて、サンプリングしたサンプリング枚数分のセンサ値の平均値を調整して追従閾値を決定することができる。
追従閾値を決定すると、制御部12は、決定した追従閾値を用いた追従制御を開始させる。追従制御が開始するまでは、給紙台2の高さ位置は、給紙動作の開始時点に設定された位置で固定されている。
追従制御を開始させると、制御部12は、給紙される用紙1枚ごとに、取得したセンサ値が追従閾値未満の場合、給紙台2を上昇させる。
具体的には、制御部12は、取得したセンサ値が追従閾値未満の場合、所定の駆動時間だけ昇降モータ4を駆動させて給紙台2を上昇させる。この際、制御部12は、取得したセンサ値と追従閾値との差に応じて、昇降モータ4の駆動電圧を制御する。
具体的には、制御部12は、センサ値と追従閾値との差が大きいほど、昇降モータ4の駆動電圧を大きくして、給紙台2の上昇量が大きくなるよう制御する。センサ値と追従閾値との差が大きいほど、浮上領域F内の用紙Pが少なく、給紙台2上の用紙Pが浮上していないときの給紙台2上の用紙束PTの上面の高さ位置が低くなっている。このため、制御部12は、センサ値と追従閾値との差が大きいほど、給紙台2の上昇量が大きくなるよう制御する。センサ値と追従閾値との差と、昇降モータ4の駆動電圧との関係は、給紙台2の上昇により用紙束PTの上面の高さ位置が目標位置に到達するように、用紙種類(用紙の厚さ)ごとに、実験等に基づき予め設定されている。
印刷枚数分の用紙Pの給紙が終了すると、制御部12は、吸引機構部22、浮上ファン16、分離ファン18、および各給紙ローラ対36を停止させて、一連の給紙動作を終了させる。
次に、用紙回収処理について説明する。
用紙回収処理は、給紙搬送部11で用紙Pのジャムが発生した場合において、再利用可能な用紙Pを給紙搬送部11から給紙台2へ回収する処理である。
ここで、上述の給紙動作中において、制御部12は、複数の用紙センサ38の少なくともいずれかにおける用紙Pの検出タイミングが理論値より閾値以上遅れた場合、給紙搬送部11でジャムが発生したと判断する。給紙搬送部11でジャムが発生したと判断すると、制御部12は、給紙動作を停止させる。
給紙搬送部11におけるジャムの発生による給紙動作の停止時に、給紙搬送部11においてジャムの原因となった用紙Pより上流側にある用紙Pは、ダメージがなく再利用可能といえる。そこで、給紙装置1では、用紙回収処理により、再利用可能な用紙Pを給紙台2へ戻す。ただし、ジャムの原因となった用紙Pより上流側にある用紙Pでも、ジャムの原因となった用紙Pと同じ給紙ローラ対36にニップされている用紙Pは、再利用可能な用紙Pとしては扱わず、用紙回収処理による回収対象とはしない。ここで、制御部12は、用紙センサ38による用紙Pの検出タイミングに基づき、ジャムの発生による給紙動作の停止時における用紙Pの位置、および、ジャムの原因となったのがどの用紙Pであるかを判断できる。
給紙搬送部11におけるジャムの発生による給紙動作の停止時に、給紙搬送部11(給紙経路R上)に再利用可能な用紙Pがある場合、制御部12は、用紙回収処理を実行する。
図5は、用紙回収処理のフローチャートである。図5のステップS1において、制御部12は、用紙束PTの上面の高さ位置を所定の受入位置に設定する。また、制御部12は、吸引機構部22および分離ファン18の駆動を開始させる。ここで、吸引シャッタ30は開放されている。
ここで、受入位置は、用紙回収処理時における用紙束PTの上面の高さ位置として予め設定されたものである。受入位置は、後述するステップS4における吸引シャッタ30の閉鎖により吸引機構部22から落下した用紙Pが、せき止め部材9にもたれたり斜めになったりすることを抑制するために、可能な限り吸着搬送部8の搬送面26aに近い位置に設定されている。具体的には、受入位置は、せき止め部材9の上端より低い位置でせき止め部材9の上端近傍にあり、給紙動作中における前述の目標位置より高い位置にある。
制御部12は、給紙台2の上昇を開始させ、給紙台2の上昇開始時点からのエンコーダ5の出力パルス数が、目標位置から受入位置までの距離分のパルス数に到達すると、給紙台2を停止させる。これにより、用紙束PTの上面の高さ位置が受入位置に設定される。
次いで、ステップS2において、制御部12は、給紙ローラ対36およびベルトユニット21の逆転駆動を開始させる。ここで、制御部12は、給紙搬送部11の複数の給紙ローラ対36のうち、給紙搬送部11に残留している用紙Pのうち搬送方向D1における最も上流側の用紙Pを給紙台2へ向けて搬送するために必要な各給紙ローラ対36の逆転駆動を開始させる。
これにより、回収対象の再利用可能な用紙Pのうち搬送方向D1における最も上流側の用紙Pが、給紙ローラ対36により逆搬送方向D2に搬送され始める。そして、給紙ローラ対36により逆搬送方向D2に搬送される用紙Pは、図6に示すように、分離気流A2により吸着搬送部8の搬送面26aへ誘導される。
逆搬送方向D2に搬送される用紙Pの後端(逆搬送方向D2への搬送時における先端)が搬送面26aに到達すると、用紙Pの一部が搬送面26aに吸着される。この後、用紙Pの先端(逆搬送方向D2への搬送時における後端)が搬送方向D1における最上流の給紙ローラ対36を抜けるまで、吸着搬送部8および給紙ローラ対36により用紙Pが逆搬送方向D2に搬送される。
ここで、用紙回収処理では、制御部12は、給紙ローラ対36による用紙Pの搬送速度よりも吸着搬送部8による用紙Pの搬送速度の方が大きくなるよう制御する。これにより、用紙Pのたるみを解消した状態で、逆搬送方向D2に用紙Pを搬送できる。
逆搬送方向D2への用紙Pの搬送開始後、ステップS3において、制御部12は、用紙Pの後端(逆搬送方向D2への搬送時における先端)がエンドフェンス3に到達したか否かを判断する。ここで、制御部12は、搬送方向D1における最上流の用紙センサ38により用紙Pの先端(逆搬送方向D2への搬送時における後端)が検出されてからの経過時間に基づき、用紙Pの後端がエンドフェンス3に到達したか否かを判断する。用紙Pの後端がエンドフェンス3に到達していないと判断した場合(ステップS3:NO)、制御部12は、ステップS3を繰り返す。
なお、搬送方向D1における最上流の給紙ローラ対36を駆動させる給紙搬送駆動部37のモータにエンコーダを接続し、制御部12が、このエンコーダの出力パルス数に基づき、用紙Pの後端がエンドフェンス3に到達したか否かを判断するようにしてもよい。
用紙Pの後端がエンドフェンス3に到達したと判断した場合(ステップS3:YES)、ステップS4において、制御部12は、給紙ローラ対36、ベルトユニット21、および分離ファン18を停止させる。また、制御部12は、吸引シャッタ30を閉鎖する。これにより、図7に示すように用紙Pの後端がエンドフェンス3に到達すると、逆搬送方向D2への用紙Pの搬送が停止される。また、吸着搬送部8への用紙Pの吸着が解除され、用紙Pが給紙台2上の用紙束PT上に落下する。この結果、用紙Pが給紙台2に回収される。
なお、用紙Pの後端がエンドフェンス3に到達してから所定の搬送量だけ搬送された時点で逆搬送方向D2への用紙Pの搬送を停止するようにしてもよい。また、この場合において、用紙Pの後端がエンドフェンス3に到達してからの搬送量を変更可能としてもよい。
次いで、ステップS5において、制御部12は、給紙搬送部11に回収すべき次の用紙Pがあるか否かを判断する。ここで、前述のように、ジャムの原因となった用紙Pより上流側にある用紙Pでも、ジャムの原因となった用紙Pと同じ給紙ローラ対36にニップされている用紙Pは、回収対象ではない。
回収すべき次の用紙Pがあると判断した場合(ステップS5:YES)、ステップS6において、制御部12は、吸引シャッタ30を開放し、分離ファン18の駆動を開始させる。また、制御部12は、給紙台2を用紙1枚数分だけ下降させる。ここで、制御部12は、給紙台2の下降開始時点からのエンコーダ5の出力パルス数に基づき、給紙台2の下降量を制御する。この後、制御部12は、ステップS2へ戻る。
回収すべき次の用紙Pがないと判断した場合(ステップS5:NO)、ステップS7において、制御部12は、吸引機構部22を停止させ、吸引シャッタ30を開放する。これにより、用紙回収処理が終了となる。
用紙回収処理後、ジャムの原因となった用紙P等の、給紙搬送部11に残留している用紙Pは、ユーザによるジャム解除の作業により取り除かれる。
以上説明したように、給紙装置1では、制御部12は、用紙回収処理において、分離部7から空気を吹き出すよう制御しつつ、再利用可能な用紙Pを逆搬送方向D2に搬送して給紙搬送部11から給紙台2へ戻すよう吸着搬送部8および給紙搬送部11を制御する。これにより、分離気流A2により用紙Pを吸着搬送部8の搬送面26aへ誘導しつつ、再利用可能な用紙Pを給紙台2へ戻すことができる。
再利用可能な用紙Pを給紙台2へ戻すことで、給紙搬送部11に残留する用紙Pを低減でき、ジャム解除の手間、および無駄となる用紙Pを低減できる。
また、分離気流A2により用紙Pを搬送面26aへ誘導することで、せき止め部材9が非可動(固定)でも、せき止め部材9が逆搬送方向D2に搬送される用紙Pを邪魔することなく、用紙Pを給紙台2へ戻すことができる。そして、せき止め部材9が非可動であるため、せき止め部材9が給紙台2上の用紙P(用紙束PT)を擦って紙粉が発生することを抑制できる。
したがって、給紙装置1によれば、紙粉(粉塵)の発生を抑制しつつ、ジャム解除の手間、および無駄となる用紙Pを低減できる。
本発明は上記実施の形態そのままに限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化できる。また、上記実施の形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組み合せにより、種々の発明を形成できる。例えば、実施の形態に示される全構成要素から幾つかの構成要素を削除してもよい。
[付記]
本出願は、以下の発明を開示する。
(付記1)
シート束が積載された積載台と、
前記シート束から浮上したシートを搬送面に保持して搬送する第1搬送部と、
前記第1搬送部によるシートの搬送方向における前記第1搬送部の下流側に配置され、前記第1搬送部により搬送されてきたシートを前記搬送方向における下流側へ搬送する第2搬送部と、
前記搬送面に向けて空気を吹き出す吹出部と、
前記第2搬送部でシートのジャムが発生した場合において、前記吹出部から空気を吹き出すよう制御しつつ、再利用可能なシートを前記搬送方向とは逆方向に搬送して前記第2搬送部から前記積載台へ戻すよう前記第1搬送部および前記第2搬送部を制御する制御部と
を備えることを特徴とするシート供給装置。
1 給紙装置
2 給紙台
3 エンドフェンス
4 昇降モータ
5 エンコーダ
6 浮上部
7 分離部
8 吸着搬送部
9 せき止め部材
10 上限センサ
11 給紙搬送部
12 制御部
16 浮上ファン
17 浮上シャッタ
18 分離ファン
21 ベルトユニット
22 吸引機構部
26 搬送ベルト
26a 搬送面
27 駆動ローラ
28 従動ローラ
29 搬送モータ
30 吸引シャッタ
31 発光部
32 受光部
36 給紙ローラ対
37 給紙搬送駆動部
38 用紙センサ
P 用紙
PT 用紙束

Claims (1)

  1. シート束が積載された積載台と、
    前記シート束から浮上したシートを搬送面に保持して搬送する第1搬送部と、
    前記第1搬送部によるシートの搬送方向における前記第1搬送部の下流側に配置され、前記第1搬送部により搬送されてきたシートを前記搬送方向における下流側へ搬送する第2搬送部と、
    前記搬送面に向けて空気を吹き出す吹出部と、
    前記第2搬送部でシートのジャムが発生した場合において、前記吹出部から空気を吹き出すよう制御しつつ、再利用可能なシートを前記搬送方向とは逆方向に搬送して前記第2搬送部から前記積載台へ戻すよう前記第1搬送部および前記第2搬送部を制御する制御部と
    を備えることを特徴とするシート供給装置。
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