JP2022053157A - シート供給装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】シートの空送を低減できるシート供給装置を提供する。【解決手段】搬送部9は、用紙束PTから浮上した複数の用紙Pのうちの最上位の用紙Pを搬送面36bに最上位の用紙Pの一部が接するように保持して搬送する。分離部8は、搬送面36bに保持された最上位の用紙Pと上から2枚目以下の用紙Pとを分離させるための空気を吹き出す。制御部13は、分離部8が吹き出した空気のうち搬送面36bに保持された最上位の用紙Pの上側の空間を流れる空気を低減させる制御を行う。【選択図】図1

Description

本発明は、シートを供給するシート供給装置に関する。
シートを供給するシート供給装置として、エア吸引により用紙を搬送ベルトに吸着させて給紙を行う給紙装置が知られている。このような給紙装置では、給紙台に積載された用紙束に空気を吹き付けて複数の用紙を浮上させ、そのうちの最上位(一番上)の用紙を吸引部により搬送ベルトに吸着させる。そして、この用紙を搬送ベルトにより搬送して印刷装置に給紙する。
このような給紙装置では、用紙を1枚ずつ給紙するために、搬送ベルトに吸着されて搬送される最上位の用紙と上から2枚目の用紙との間に空気を流し込み、最上位の用紙と上から2枚目以下の用紙とを分離している(特許文献1参照)。
特開2010-126305号公報
しかしながら、上述のような給紙装置では、搬送ベルトに吸着された最上位の用紙と上から2枚目以下の用紙とを分離させるために吹き出された空気の一部が、搬送ベルトに吸着された用紙の上側の空間に流れ込むことがある。そして、搬送ベルトに吸着された用紙の上側の空間に流れ込んだ空気により用紙に下向きの力が作用し、搬送ベルトから用紙が引き剥がされることがある。この結果、用紙の空送が発生することがある。
本発明は上記に鑑みてなされたもので、シートの空送を低減できるシート供給装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明のシート供給装置は、シート束から浮上した複数のシートのうちの最上位のシートを搬送面に前記最上位のシートの一部が接するように保持して搬送する搬送部と、前記搬送面に保持された前記最上位のシートと上から2枚目以下のシートとを分離させるための空気を吹き出す分離部と、前記分離部が吹き出した空気のうち前記搬送面に保持された前記最上位のシートの上側の空間を流れる空気を低減させる制御を行う制御部とを備えることを特徴とする。
本発明のシート供給装置によれば、シートの空送を低減できる。
第1実施形態に係る給紙装置の概略構成図である。 図1に示す給紙装置の制御ブロック図である。 図1に示す給紙装置の部分拡大平面図である。 図1に示す給紙装置の浮上エア吹出口近傍の拡大図である。 図1に示す給紙装置の吸引部近傍の拡大図である。 図1に示す給紙装置の吸引部のチャンバ内を用紙の搬送方向における下流側から見た図である。 第1実施形態における給紙装置の動作を説明するためのタイミングチャートである。 切替開口部が閉鎖されている状態での分離気流の経路を示す図である。 切替開口部が開放されている状態でのチャンバ内に導かれる気流の経路を示す図である。 第2実施形態における切替部の概略構成図である。 第2実施形態における給紙装置の動作を説明するためのタイミングチャートである。 経路切替板が通常状態のときの分離気流の経路を示す図である。 経路切替板が切替状態のときの分離気流の経路を示す図である。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照して説明する。各図面を通じて同一もしくは同等の部位や構成要素には、同一もしくは同等の符号を付している。
以下に示す実施の形態は、この発明の技術的思想を具体化するための装置等を例示するものであって、この発明の技術的思想は、各構成部品の材質、形状、構造、配置等を下記のものに特定するものでない。この発明の技術的思想は、特許請求の範囲において、種々の変更を加えることができる。
[第1実施形態]
図1は、本発明の第1実施形態に係る給紙装置の概略構成図である。図2は、図1に示す給紙装置の制御ブロック図である。図3は、図1に示す給紙装置の部分拡大平面図である。図4は、図1に示す給紙装置の浮上エア吹出口近傍の拡大図である。図5は、図1に示す給紙装置の吸引部近傍の拡大図である。図6は、図1に示す給紙装置の吸引部のチャンバ内を用紙の搬送方向における下流側から見た図である。以下の説明において、図1の紙面に直交する方向を前後方向とし、紙面表方向を前方とする。また、図1における紙面の上下左右を上下左右方向とする。
図1、図2に示すように、第1実施形態に係る給紙装置(シート供給装置に相当)1は、給紙台2と、昇降モータ3と、給紙ガイド板4と、サバキゲート5と、エンドフェンス6と、浮上部7と、分離部8と、搬送部9と、吸引部10と、切替部11と、上限センサ12と、制御部13とを備える。
給紙装置1は、印刷装置(図示せず)に対して用紙(シートに相当)Pを給紙(供給)する装置である。図1において左から右に向かう方向が、搬送部9による用紙Pの搬送方向である。以下の説明における上流、下流は、搬送部9による用紙Pの搬送方向における上流、下流を意味する。
給紙台2は、印刷に用いられる用紙Pが積載されるものである。給紙台2は、昇降可能に構成されている。
昇降モータ3は、給紙台2を昇降させる。
給紙ガイド板4は、給紙台2上の用紙Pの下流端(右端)の位置を規制する部材である。給紙ガイド板4は、給紙台2の下流側近傍に配置されている。給紙ガイド板4の上端部は、下流側ほど高くなるように傾斜している。給紙ガイド板4は、給紙台2上の用紙Pの下流端の位置を規制する鉛直なガイド面4aを有する。また、給紙ガイド板4には、図3、図4に示すように、浮上部7から給紙台2上の用紙Pに空気を吹き付けるための切り欠き部4bが、前後方向における中央部の上部を切り欠いて形成されている。
サバキゲート5は、浮上部7により浮上させられた用紙Pのうち搬送部9に吸着された最上位の用紙P以外の用紙Pをせき止める部材である。2つのサバキゲート5が、搬送部9の下流端部の下方近傍において、前後方向に互いに離間して設置されている。
エンドフェンス6は、給紙台2上の用紙Pの上流端(左端)の位置を規制する部材である。
浮上部7は、給紙台2上に重ねて積載された複数の用紙Pからなる用紙束(シート束に相当)PTに空気を吹き付け、用紙束PTの上端部の複数の用紙Pを浮上させる。浮上部7は、用紙束PTの下流側に配置されている。浮上部7は、浮上ファン21と、浮上エアシャッタ22と、浮上エアシャッタ駆動部23と、2つの浮上エア吹出口24とを備える。
浮上ファン21は、給紙台2上の用紙束PTの用紙Pを浮上させるための浮上気流の発生源である。
浮上エアシャッタ22は、浮上エア吹出口24からの浮上気流の吹き出しのオンオフを切り替える。
浮上エアシャッタ駆動部23は、浮上エアシャッタ22を開閉させる。
浮上エア吹出口24は、浮上ファン21の駆動により発生する浮上気流の吹出口である。2つの浮上エア吹出口24は、前後方向に互いに離間して配置されている。
なお、上述の浮上部7以外に、前後方向において給紙台2上の用紙束PTを挟んで互いに対向して配置され、それぞれ用紙Pを浮上させるために用紙束PTに空気を吹き付ける2つの浮上機構がさらに設けられていてもよい。
分離部8は、浮上部7により浮上させられて搬送部9の搬送面36bに保持された最上位の用紙Pと上から2枚目以下の用紙Pとを分離させるための空気を吹き出し、分離気流F(図8参照)を発生させる。分離部8は、用紙束PTの下流側に配置されている。分離部8は、分離ファン26と、2つの分離エア吹出口27とを備える。
分離ファン26は、分離気流Fの発生源である。
分離エア吹出口27は、分離気流Fの吹出口である。分離エア吹出口27は、搬送部9より低い位置から用紙束PT側へ斜め上方向(左斜め上方向)に空気(分離気流F)を吹き出す。2つの分離エア吹出口27は、前後方向に並列して配置されている。
なお、上述の分離部8以外に、前後方向において給紙台2上の用紙束PTを挟んで互いに対向して配置され、それぞれ最上位の用紙Pと上から2枚目以下の用紙Pとを分離させるための空気を吹き出す2つの分離機構がさらに設けられていてもよい。
搬送部9は、浮上部7が吹き出した浮上気流により用紙束PTから浮上した複数の用紙Pのうちの最上位の用紙Pを搬送する。搬送部9は、2つのベルトユニット31と、搬送モータ32とを備える。
ベルトユニット31は、吸引部10のエア吸引により発生する吸着力で用紙Pを保持して搬送する。2つのベルトユニット31は、前後方向に互いに離間して配置されている。ベルトユニット31は、搬送ベルト36と、駆動ローラ37と、従動ローラ38とを備える。
搬送ベルト36は、駆動ローラ37と従動ローラ38とに掛け渡される環状のベルトである。搬送ベルト36には、複数のベルト穴36aが全周に渡って形成されている。搬送ベルト36は、後述するサクションファン42の駆動によりベルト穴36aに発生する吸着力により、搬送面36bに用紙Pを保持する。
搬送面36bは、駆動ローラ37と従動ローラ38との間における搬送ベルト36の下側の部分の下面である下向きの水平な面である。2つの搬送ベルト36の搬送面36bが用紙Pの上面の一部に接して用紙Pを保持する。搬送面36bに用紙Pを保持した状態で駆動ローラ37の駆動により搬送ベルト36が回転(無端移動)することで、用紙Pが搬送される。
駆動ローラ37は、搬送ベルト36を回転(無端移動)させる。2つのベルトユニット31の駆動ローラ37は、シャフト39により互いに接続されている。
従動ローラ38は、駆動ローラ37とともに搬送ベルト36を支持する。従動ローラ38は、回転する搬送ベルト36に従動回転する。2つのベルトユニット31の従動ローラ38は、シャフト40により互いに接続されている。
搬送モータ32は、シャフト39を回転させることにより、駆動ローラ37を回転させる。
吸引部10は、用紙束PTから浮上した複数の用紙Pのうちの最上位の用紙Pを、エア吸引により搬送ベルト36の搬送面36bに吸着させる。吸引部10は、チャンバ41と、サクションファン42とを備える。
チャンバ41は、搬送ベルト36のベルト穴36aに吸着力を発生させるための負圧室を形成するものである。チャンバ41は、搬送ベルト36の搬送面36bを形成する部分(駆動ローラ37と従動ローラ38との間における搬送ベルト36の下側の部分)がチャンバ41の底板41aの下側を通過するように、ベルトユニット31を内部に保持している。したがって、チャンバ41は、搬送面36bより上方に配置されている。
チャンバ41の底板41aの搬送ベルト36が通過する部分には、通気穴(図示せず)が形成されている。搬送ベルト36のベルト穴36aおよびチャンバ41の通気穴を介したチャンバ41内への空気の吸引により、ベルト穴36aに吸着力が発生する。
また、チャンバ41の底板41aには、分離部8が吹き出した空気の一部をチャンバ41の内部に導くための切替開口部(開口部に相当)41bが形成されている。切替開口部41bは、後述する経路切替シャッタ46により開閉可能である。
切替開口部41bは、図6に示すように、前後方向において、2つのベルトユニット31の間に配置されている。
切替開口部41bは、左右方向においては、分離部8が吹き出した空気の一部をチャンバ41の内部に導くことで、分離部8が吹き出した空気のうち、図6に示す空間Sを流れる空気を低減することができる位置に配置されている。ここで、空間Sは、搬送面36bに保持された用紙Pの上側の、当該用紙Pとチャンバ41の底板41aと2つのベルトユニット31とに囲まれた空間である。
一例として、本実施形態では、切替開口部41bは、左右方向において、切替開口部41bの中心位置が、搬送面36bに保持された用紙Pの先端と同じ位置になるように配置されている。すなわち、切替開口部41bは、図5に示すように、左右方向における切替開口部41bの中心位置が、給紙ガイド板4のガイド面4aと同じ位置になるように配置されている。
サクションファン42は、チャンバ41から排気する。サクションファン42がチャンバ41から排気すると、搬送ベルト36のベルト穴36aおよびチャンバ41の通気穴を介してチャンバ41外から空気がチャンバ41内に吸引される。サクションファン42は、チャンバ41の上側に配置されている。
切替部11は、分離部8が吹き出した空気のうち空間Sを流れる空気が低減するように、分離部8が吹き出した空気の一部の流れる経路を切り替えてチャンバ41の内部に空気を導く切替動作を行う。切替部11は、経路切替シャッタ46と、切替駆動部47とを備える。
経路切替シャッタ46は、切替開口部41bを開閉する。経路切替シャッタ46は、切替動作として、閉鎖された切替開口部41bを開放する動作を行うことで、分離部8が吹き出した空気の一部の流れる経路を切り替えてチャンバ41の内部に空気を導く。
切替駆動部47は、切替開口部41bを開閉するよう経路切替シャッタ46を駆動させる。切替駆動部47は、ソレノイド(図示せず)等を有する。
上限センサ12は、給紙台2上に積載された用紙Pの下流側(右側)の端面を監視するものである。上限センサ12は、給紙台2より下流側において、浮上部7により浮上させられた用紙Pを検出可能な高さ位置に配置されている。上限センサ12は、反射型の光センサからなる。
制御部13は、給紙装置1全体の動作を制御する。制御部13は、CPU、RAM、ROM、ハードディスク等を備えて構成される。
次に、第1実施形態における給紙装置1の動作について説明する。
図7は、第1実施形態における給紙装置1の動作を説明するためのタイミングチャートである。
給紙を開始する際、制御部13は、浮上エアシャッタ22を開放する(図7の時刻t1)。また、制御部13は、浮上ファン21、分離ファン26、およびサクションファン42の駆動を開始させる。
これにより、浮上エア吹出口24から浮上気流が吹き出し、分離エア吹出口27から分離気流Fが吹き出す。また、搬送ベルト36のベルト穴36aに吸着力が発生する。ここで、給紙動作の開始時においては、切替開口部41bは経路切替シャッタ46により閉鎖されている。
浮上エア吹出口24からの浮上気流により、用紙束PTの最上部の複数の用紙Pが用紙束PTから浮上する。そして、浮上した複数の用紙Pのうちの最上位の用紙Pが、搬送ベルト36の搬送面36bに吸着保持される。
浮上エアシャッタ22を開放した図7の時刻t1から所定の浮上オン時間経過後の時刻t2において、制御部13は、浮上エアシャッタ22を閉鎖する。これにより、浮上部7による用紙束PTへの空気の吹き付けがオフとなる。このため、浮上した複数の用紙Pのうちの上から2枚目以下の用紙Pが落下し始める。
浮上エアシャッタ22を閉鎖した後、給紙先の印刷装置からの給紙開始信号が入力されるまでの間の時刻t3において、制御部13は、切替開口部41bを開放するよう経路切替シャッタ46を駆動させる。
ここで、切替開口部41bが閉鎖されている状態では、図8に示すように、分離部8が吹き出した分離気流Fは、チャンバ41の底板41aおよび搬送ベルト36に到達すると、チャンバ41の底板41aおよび搬送ベルト36に沿って上流側(左側)へ流れる。
この分離気流Fが、搬送面36bに吸着された最上位の用紙Pと上から2枚目の用紙Pとの間を流れることで、最上位の用紙Pと上から2枚目以下の用紙Pとが分離され、上から2枚目以下の用紙Pが落下する。
切替開口部41bが開放されると、分離部8が吹き出した空気のうち切替開口部41bに到達した空気がチャンバ41内へ導かれる。すなわち、切替開口部41bが開放されることにより、分離部8が吹き出した空気(分離気流F)の一部の流れる経路が切り替えられることで、図9に示すように、分離部8から切替開口部41bを介してチャンバ41内へ向かう気流Faが生じる。これにより、切替開口部41bの開放後は、分離部8が吹き出した空気のうち空間Sを流れる空気が、切替開口部41bの開放前より低減する。
ここで、切替開口部41bが閉鎖されている状態では、分離部8が吹き出した空気のうちの一部が空間Sに流れ込む。分離部8が吹き出した空気のうち空間Sに流れ込んだ空気は、搬送面36bに吸着された用紙Pを下に押し、搬送面36bから用紙Pを引き剥がすおそれがある。これに対し、給紙装置1では、切替開口部41bの開放により、分離部8が吹き出した空気のうち空間Sを流れる空気を低減させることで、搬送面36bから用紙Pが引き剥がされることが抑えられる。
浮上エアシャッタ22が閉鎖された時点で上から2枚目以下の用紙Pが落下し始め、切替開口部41bが開放されるまでには最上位の用紙Pと上から2枚目以下の用紙Pとが分離されている。このため、切替開口部41bを開放しても、最上位の用紙Pと上から2枚目以下の用紙Pとを分離させることに支障はない。
図7に戻り、浮上エアシャッタ22が閉鎖された後の時刻t4において、給紙開始信号が入力されると、制御部13は、搬送部9を駆動させることで、搬送面36bに吸着された用紙Pを印刷装置へ搬送させる。搬送面36bに吸着された用紙Pの搬送が終了すると、制御部13は、搬送部9を停止させる。
この用紙Pの搬送終了後の時刻t5において、制御部13は、次の用紙Pの給紙のために、浮上シャッタ22を開放して用紙Pを浮上させる。また、制御部13は、時刻t5において、浮上シャッタ22の開放と同時に、切替開口部41bを閉鎖するよう経路切替シャッタ46を駆動させる。
なお、切替開口部41bを閉鎖するタイミングは浮上シャッタ22の開放と同時に限らず、浮上シャッタ22を閉鎖する時刻t6までに切替開口部41bを閉鎖すればよい。
上記のように用紙Pを浮上させて搬送する動作を繰り返すことにより、用紙Pが給紙装置1から印刷装置へ順次給紙される。
この給紙動作中において、制御部13は、給紙による給紙台2上の用紙Pの減少に応じて給紙台2を上昇させる制御を行う。具体的には、制御部13は、1枚の給紙ごとに、用紙Pの浮上中のタイミングで上限センサ12のセンサ値を取得する。そして、制御部13は、取得したセンサ値が所定の追従閾値未満の場合、センサ値と追従閾値との差に応じた高さ分だけ、給紙台2を上昇させる。
給紙動作で給紙する枚数分の給紙が終了すると、制御部13は、給紙動作を終了させる。
以上説明したように、第1実施形態の給紙装置1では、制御部13は、切替部11により分離部8が吹き出した空気のうち空間Sを流れる空気を低減させる制御を行う。これにより、分離部8が吹き出した空気のうち空間Sに流れ込んだ空気により搬送面36bから用紙Pが引き剥されることが抑えられるので、用紙Pの空送を低減できる。
また、制御部13は、浮上エアシャッタ22の閉鎖により浮上部7によるシート束PTへの空気の吹き付けをオフとした後、搬送部9の駆動を開始させるまでの間に、分離部8が吹き出した空気の一部の流れる経路を、分離部8が吹き出した空気のうち空間Sを流れる空気が低減するように切り替える切替制御を行う。これにより、搬送面36bに吸着された最上位の用紙Pと上から2枚目以下の用紙Pとを分離させて最上位の用紙Pを搬送することを妨げずに、搬送面36bから用紙Pが引き剥されることを抑えて用紙Pの空送を低減することができる。
また、制御部13は、分離部8が吹き出した空気の一部の流れる経路を切り替える切替制御として経路切替シャッタ46により切替開口部41bを開放する制御を行う。これにより、簡素な機構により切替制御を実現できる。
[第2実施形態]
次に、上述した第1実施形態の切替部を変更した第2実施形態について説明する。図10は、第2実施形態における切替部の概略構成図である。
第2実施形態における切替部11Aは、分離部8が吹き出した空気が空間Sに流れ込むことを抑えるように、分離部8が吹き出した空気の流れる経路を切り替える切替動作を行うものである。図10に示すように、切替部11Aは、経路切替板(切替板に相当)51と、回動軸52と、切替駆動部53とを備える。なお、第2実施形態では、チャンバ41に切替開口部41bは設けられていない。
経路切替板51は、分離部8が吹き出した空気が空間Sに流れ込むことを抑えるように、分離部8が吹き出した空気の流れる経路を切り替える板である。2つの分離エア吹出口27のそれぞれに対して経路切替板51が1枚ずつ設けられている。
経路切替板51は、下端が分離部8の内部において回動軸52に接続され、上端部が分離エア吹出口27から上に出ている。経路切替板51の上端部は、上流側(左側)に屈曲している。
経路切替板51は、回動軸52を中心に回動することにより、図10において実線で示す通常状態と、二点鎖線で示す切替状態との間で切替可能である。
経路切替板51の通常状態は、分離部8が吹き出した空気(分離気流F)が、そのままチャンバ41の底板41aおよび搬送ベルト36に向かって左斜め上方向に流れるようにする状態である(図12参照)。
経路切替板51の切替状態は、分離部8が吹き出した空気が空間Sに流れ込むことを抑えるように、分離部8が吹き出した空気の流れる経路を切り替える状態である(図13参照)。具体的には、切替状態の経路切替板51は、分離部8が吹き出した空気(分離気流F)の流れる方向を、左斜め上方向から、搬送面36bより低い位置で水平に左(上流)へ向かう方向に切り替える。
経路切替板51の切替状態は、通常状態に対して、所定角度だけ図10における時計回り方向に回動した状態である。切替状態では、経路切替板51の上端部が搬送面36bより低い位置で水平となり、この上端部により、経路切替板51の下側の面に沿って流れる空気(分離気流F)が搬送面36bより低い位置で水平に左(上流)へ向かう方向に導かれる。
回動軸52は、経路切替板51を回動させるための、前後方向に延びる軸である。回動軸52は、分離部8の内部に配置されている。
切替駆動部53は、回動軸52を回動させることにより、経路切替板51を通常状態と切替状態との間で切り替える。切替駆動部53は、ソレノイド(図示せず)等を有する。
次に、第2実施形態における給紙装置1の動作について説明する。
図11は、第2実施形態における給紙装置1の動作を説明するためのタイミングチャートである。
第2実施形態における給紙装置1の動作は、切替部11の動作が切替部11Aの動作に置き換わる以外は、上述した第1実施形態における給紙装置1の動作と同様である。
また、第2実施形態における切替部11Aの経路切替板51を通常状態から切替状態へ切り替える動作である切替動作のタイミングは、上述した第1実施形態における切替部11の切替動作のタイミングと同じである。すなわち、第2実施形態では、制御部13は、第1実施形態における切替部11が閉鎖された切替開口部41bを開放するタイミングで、切替部11Aの経路切替板51を通常状態から切替状態へ切り替える。
また、第2実施形態では、制御部13は、第1実施形態における切替部11が開放された切替開口部41bを閉鎖するタイミングで、切替部11Aの経路切替板51を切替状態から通常状態へ戻す。
経路切替板51が通常状態のときは、図12に示すように、分離部8が吹き出した分離気流Fは、チャンバ41の底板41aおよび搬送ベルト36に向かって左斜め上方向に流れる。そして、分離気流Fは、チャンバ41の底板41aおよび搬送ベルト36に到達すると、チャンバ41の底板41aおよび搬送ベルト36に沿って上流側(左側)へ流れる。
この分離気流Fが、搬送面36bに吸着された最上位の用紙Pと上から2枚目の用紙Pとの間を流れることで、最上位の用紙Pと上から2枚目以下の用紙Pとが分離され、上から2枚目以下の用紙Pが落下する。
経路切替板51が通常状態から切替状態に切り替えられると、図13に示すように、経路切替板51が、分離部8が吹き出した空気の流れる方向を、左斜め上方向から、搬送面36bより低い位置で水平に左(上流)へ向かう方向に切り替える。これにより、経路切替板51の通常状態から切替状態への切り替え後は、分離部8が吹き出した空気が空間Sに流れ込むことが抑えられる。
経路切替板51が切替状態でも、搬送面36bに吸着された最上位の用紙Pと上から2枚目の用紙Pとの間に分離気流Fが流れ込む。このため、経路切替板51が切替状態でも、最上位の用紙Pと上から2枚目以下の用紙Pとを分離させることに支障はない。
以上説明したように、第2実施形態では、制御部13は、切替部11Aにより分離部8が吹き出した空気が空間Sに流れ込むことを抑える制御を行う。これにより、第1実施形態と同様に、分離部8が吹き出した空気のうち空間Sに流れ込んだ空気により搬送面36bから用紙Pが引き剥されることが抑えられるので、用紙Pの空送を低減できる。
また、制御部13は、浮上エアシャッタ22の閉鎖により浮上部7によるシート束PTへの空気の吹き付けをオフとした後、搬送部9の駆動を開始させるまでの間に、分離部8が吹き出した空気が空間Sに流れ込むことを抑えるように、分離部8が吹き出した空気の流れる経路を切り替える切替制御を行う。これにより、第1実施形態と同様に、搬送面36bに吸着された最上位の用紙Pと上から2枚目以下の用紙Pとを分離させて最上位の用紙Pを搬送することを妨げずに、搬送面36bから用紙Pが引き剥されることを抑えて用紙Pの空送を低減することができる。
また、制御部13は、切替制御において、分離部8が吹き出した空気が空間Sに流れ込むことを抑えるように、経路切替板51により分離部8が吹き出した空気の流れる経路を切り替える。これにより、簡素な機構により切替制御を実現できる。
[その他の実施形態]
上述のように、本発明は第1および第2実施形態によって記載したが、この開示の一部をなす論述および図面はこの発明を限定するものであると理解すべきではない。この開示から当業者には様々な代替実施形態、実施例および運用技術が明らかとなろう。
上述した第1実施形態において、前側のベルトユニット31の前側、および後側のベルトユニット31の後側の少なくともいずれかにも、切替開口部41bおよび経路切替シャッタ46を設けてもよい。
上述した第1および第2実施形態では、搬送部9が2つのベルトユニット31(搬送面36b)を有する構成を示した。そして、第1実施形態では、切替部11が、経路切替シャッタ46により切替開口部41bを開放することで、分離部8が吹き出した空気の一部の流れる経路を切り替えてチャンバ41の内部に空気を導き、分離部8が吹き出した空気のうち空間Sを流れる空気が低減するようにした。また、第2実施形態では、切替部11Aが、経路切替板51により、分離部8が吹き出した空気が空間Sに流れ込むことを抑えるように、分離部8が吹き出した空気の流れる経路を切り替えるものとした。
しかし、搬送部が有する搬送面の数は2つに限らず、1つでもよいし3つ以上でもよい。搬送部は、搬送面に最上位の用紙の一部が接するように保持して搬送するものであればよい。そして、切替部は、分離部が吹き出した空気の少なくとも一部の流れる経路を、分離部が吹き出した空気のうち搬送面に保持された最上位の用紙の上側の空間を流れる空気が低減するように切り替えるものであればよい。
第1実施形態において、搬送部9が有するベルトユニット31(搬送面36b)が1つのみの場合、当該ベルトユニット31の前側および後側の少なくともいずれかに、切替開口部41bおよび経路切替シャッタ46を設けるようにすればよい。
また、第1実施形態において、搬送部9が有するベルトユニット31(搬送面36b)が3つ以上の場合、互いに隣接するベルトユニット31間の各領域のうちの少なくともいずれかに、切替開口部41bおよび経路切替シャッタ46を設けるようにすればよい。また、この場合において、最も前側のベルトユニット31の前側、および最も後側のベルトユニット31の後側の少なくともいずれかにも、切替開口部41bおよび経路切替シャッタ46を設けてもよい。
上述した第2実施形態では、経路切替板51が、分離部8が吹き出した空気が空間Sに流れ込むことを抑えるように、分離部8が吹き出した空気の流れる方向を、左斜め上方向から、搬送面36bより低い位置で水平に左(上流)へ向かう方向に切り替えた。しかし、これに限らず、経路切替板は、分離部が吹き出した空気のうち搬送面に保持された最上位の用紙の上側の空間を流れる空気が低減するように、分離部が吹き出した空気の流れる経路を切り替えるものであればよい。
上述した第1および第2実施形態では、用紙を給紙する給紙装置について説明したが、用紙以外のシートを供給する装置にも本発明は適用可能である。
このように、本発明はここでは記載していない様々な実施形態等を含むことは勿論である。したがって、本発明の技術的範囲は上記の説明から妥当な特許請求の範囲に係る発明特定事項によってのみ定められるものである。
[付記]
本出願は、以下の発明を開示する。
(付記1)
シート束から浮上した複数のシートのうちの最上位のシートを搬送面に前記最上位のシートの一部が接するように保持して搬送する搬送部と、
前記搬送面に保持された前記最上位のシートと上から2枚目以下のシートとを分離させるための空気を吹き出す分離部と、
前記分離部が吹き出した空気のうち前記搬送面に保持された前記最上位のシートの上側の空間を流れる空気を低減させる制御を行う制御部と
を備えることを特徴とするシート供給装置。
(付記2)
前記シート束に空気を吹き付けてシートを浮上させる浮上部をさらに備え、
前記制御部は、
前記分離部が吹き出した空気の少なくとも一部の流れる経路を切り替える制御により、前記空間を流れる空気を低減させるものであり、
前記搬送部に搬送させるシート1枚ごとに前記浮上部による前記シート束への空気の吹き付けのオン、オフを切り替え、前記浮上部による前記シート束への空気の吹き付けがオフの期間中に前記搬送部を駆動させて前記最上位のシートを搬送するよう制御し、
前記浮上部による前記シート束への空気の吹き付けをオフとした後、前記搬送部の駆動を開始させるまでの間に前記経路を切り替える制御を行うことを特徴とする付記1に記載のシート供給装置。
(付記3)
エア吸引により前記搬送面に前記最上位のシートを吸着させる吸引部をさらに備え、
前記吸引部は、前記搬送面より上方に設けられ、前記分離部が吹き出した空気の少なくとも一部を内部に導く開閉可能な開口部が形成されたチャンバを有し、
前記制御部は、前記経路を切り替える制御として、閉鎖された前記開口部を開放する制御を行うことを特徴とする付記2に記載のシート供給装置。
(付記4)
前記分離部が吹き出した空気の流れる経路を切り替える切替板をさらに備え、
前記制御部は、前記経路を切り替える制御において、前記空間を流れる空気が低減するように、前記切替板により前記分離部が吹き出した空気の流れる経路を切り替えることを特徴とする付記2に記載のシート供給装置。
1 給紙装置
2 給紙台
3 昇降モータ
4 給紙ガイド板
5 サバキゲート
6 エンドフェンス
7 浮上部
8 分離部
9 搬送部
10 吸引部
11,11A 切替部
12 上限センサ
13 制御部
26 分離ファン
27 分離エア吹出口
31 ベルトユニット
32 搬送モータ
36 搬送ベルト
36a ベルト穴
36b 搬送面
41 チャンバ
41a 底板
41b 切替開口部
42 サクションファン
46 経路切替シャッタ
51 経路切替板
52 回動軸
53 切替駆動部
P 用紙
PT 用紙束
S 空間

Claims (4)

  1. シート束から浮上した複数のシートのうちの最上位のシートを搬送面に前記最上位のシートの一部が接するように保持して搬送する搬送部と、
    前記搬送面に保持された前記最上位のシートと上から2枚目以下のシートとを分離させるための空気を吹き出す分離部と、
    前記分離部が吹き出した空気のうち前記搬送面に保持された前記最上位のシートの上側の空間を流れる空気を低減させる制御を行う制御部と
    を備えることを特徴とするシート供給装置。
  2. 前記シート束に空気を吹き付けてシートを浮上させる浮上部をさらに備え、
    前記制御部は、
    前記分離部が吹き出した空気の少なくとも一部の流れる経路を切り替える制御により、前記空間を流れる空気を低減させるものであり、
    前記搬送部に搬送させるシート1枚ごとに前記浮上部による前記シート束への空気の吹き付けのオン、オフを切り替え、前記浮上部による前記シート束への空気の吹き付けがオフの期間中に前記搬送部を駆動させて前記最上位のシートを搬送するよう制御し、
    前記浮上部による前記シート束への空気の吹き付けをオフとした後、前記搬送部の駆動を開始させるまでの間に前記経路を切り替える制御を行うことを特徴とする請求項1に記載のシート供給装置。
  3. エア吸引により前記搬送面に前記最上位のシートを吸着させる吸引部をさらに備え、
    前記吸引部は、前記搬送面より上方に設けられ、前記分離部が吹き出した空気の少なくとも一部を内部に導く開閉可能な開口部が形成されたチャンバを有し、
    前記制御部は、前記経路を切り替える制御として、閉鎖された前記開口部を開放する制御を行うことを特徴とする請求項2に記載のシート供給装置。
  4. 前記分離部が吹き出した空気の流れる経路を切り替える切替板をさらに備え、
    前記制御部は、前記経路を切り替える制御において、前記空間を流れる空気が低減するように、前記切替板により前記分離部が吹き出した空気の流れる経路を切り替えることを特徴とする請求項2に記載のシート供給装置。
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