JP7362273B2 - 使い捨ておむつ - Google Patents

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Description

本発明は、使い捨ておむつに関するものであり、特に、背側の通気性に優れる使い捨ておむつに関するものである。
従来の使い捨ておむつでは、液不透過性のバックシートの反身体側に設けられる外装シートを2枚の開口部を有するシートを貼合わせて形成して通気性を向上させる技術が知られていた。(特許文献1)
特開2015-128573号公報
しかし、特許文献1の技術では、パンツ等の装着時にパンツのファスナ等が外装シートの開口部と接触して、外装シートが開口部から破断する恐れがあった。また、2枚のシートを貼合わせて外装シートを形成しているので、相互のシートの開口部が一部重なり合って剥離強度が低下する恐れがあった。
そこで、本発明の課題は、通気性に優れ、ウエスト伸縮シート等の破断を防止することができる使い捨ておむつを提供することにある。
上記課題を解決した本発明は次記のとおりである。
第1手段は、液透過性のトップシートと、液不透過性のバックシートと、前記トップシートとバックシートの間に設けられた吸収体と、前記バックシートの反身体側に設けられた不織布からなる外装シートを備えた使い捨ておむつにおいて、
前記吸収体の幅方向の両側に、***物の外部への漏れを防止する立体ギャザーを設け、前記立体ギャザーの基部の幅方向の両側に、***物の外部への漏れを防止する平面ギャザーを設け、前記吸収体の前後方向の両側に、エンドフラップ部を形成し、前記吸収体の幅方向の両側に、サイドフラップ部を形成し、背側の前記エンドフラップ部を形成するトップシートと外装シートの間に、幅方向に長手方向を沿わせた矩形状のウエスト伸縮シートを設け、前記ウエスト伸縮シートは、不織布からなるウエストシートを内側に折畳んで反身体側に配置される第1ウエストシートと身体側に配置される第2ウエストシートと、前記第1ウエストシートと第2ウエストシートの間に固定された幅方向に沿って伸長状態にある細長状の第1弾性伸縮部材で形成され、平面視において、前記第1ウエストシートに形成された第1開口部と、前記第1開口部に隣接する第2ウエストシートに形成された第2開口部を所定の間隔を隔てて離間させ、前記第1開口部と前後方向において隣接する第1開口部の間、及び前記第2開口部と前後方向において隣接する第2開口部の間に、前記第1弾性伸縮部材を設け、平面視において、前記ウエスト伸縮シートの前後方向の背側部を、背側の前記エンドフラップ部の背側部の近傍まで延在させ、前記ウエスト伸縮シートの前後方向の腹側部を、前記吸収体の背側部に重なるように延在させ、前記ウエスト伸縮シートにおけるエンドフラップ部の背側部と吸収体の背側部の間の部位に形成された第1開口部と第2開口部の開口面積を、前記ウエスト伸縮シートにおける吸収体の背側部から腹側に向かって延在した部位に形成された第1開口部と第2開口部の開口面積よりも大きくし、平面視において、前記ウエスト伸縮シートの幅方向の両側部を、前記平面ギャザーのギャザーシーとバックシートの間に、前後方向に沿って伸長状態にある細長状の第2弾性伸縮部材の延長線上に位置させ、前記ウエスト伸縮シートの前後方向の背側部を、背側の前記エンドフラップ部の背側端部の近傍まで延在させ、前記ウエスト伸縮シートの前後方向の腹側部を、前記吸収体の背側部に重なるように延在させたことを特徴とする。
第2手段は、第1手段の構成において、前記ウエスト伸縮シートにおけるエンドフラップ部の背側部と吸収体の背側部の間の部位に形成された第1開口部と第2開口部の個数を、前記ウエスト伸縮シートにおける吸収体の背側部から腹側に向かって延在した部位に形成された第1開口部と第2開口部の個数よりも多くしたことを特徴とする。
第3手段は、第1手段の構成において、前記ウエスト伸縮シートにおけるエンドフラップ部の背側部と吸収体の背側部の間の部位に形成された第1開口部と第2開口部の直径を、前記ウエスト伸縮シートにおける吸収体の背側部から腹側に向かって延在した部位に形成された第1開口部と第2開口部の直径よりも大きくしたことを特徴とする。
第4手段は、第1~3のいずれか1項の手段の構成において、平面視において、前記第1開口部と第2開口部を幅方向に離間させたことを特徴とする。
第5段は、第1~4いずれか1項の手段の構成において、平面視において、前記ウエスト伸縮シートにおける吸収体と重なる部位に設けられた第1伸縮部材を細断したことを特徴とする。
第6段は、第1~5いずれか1項の手段の構成において、平面視において、前記第1ウエストシートと第2ウエストシートを貼合わせる接着層を幅方向に所定の間隔を隔てて形成し、前記接着層と幅方向において隣接する接着層の間に、前記第1開口部と第2開口部が形成された非接着層を設けたことを特徴とする。
第7段は、第1~6いずれか1項の手段の構成において、前後方向において、前記バックシートの背側端部を吸収体の背側端部の反身体面側に位置させたことを特徴とする。
第1手段によれば、吸収体の幅方向の両側に、***物の外部への漏れを防止する立体ギャザーを設け、立体ギャザーの基部の幅方向の両側に、***物の外部への漏れを防止する平面ギャザーを設け、吸収体の前後方向の両側に、エンドフラップ部を形成し、吸収体の幅方向の両側に、サイドフラップ部を形成し、背側のエンドフラップ部を形成するトップシートと外装シートの間に、幅方向に長手方向を沿わせた矩形状のウエスト伸縮シートを設け、ウエスト伸縮シートは、不織布からなるウエストシートを内側に折畳んで反身体側に配置される第1ウエストシートと身体側に配置される第2ウエストシートと、第1ウエストシートと第2ウエストシートの間に固定された幅方向に沿って伸長状態にある細長状の第1弾性伸縮部材で形成され、平面視において、第1ウエストシートに形成された第1開口部と、第1開口部に隣接する第2ウエストシートに形成された第2開口部を所定の間隔を隔てて離間させ、第1開口部と前後方向において隣接する第1開口部の間、及び第2開口部と前後方向において隣接する第2開口部の間に、第1弾性伸縮部材を設け、平面視において、ウエスト伸縮シートの前後方向の背側部を、背側のエンドフラップ部の背側部の近傍まで延在させ、ウエスト伸縮シートの前後方向の腹側部を、吸収体の背側部に重なるように延在させ、ウエスト伸縮シートにおけるエンドフラップ部の背側部と吸収体の背側部の間の部位に形成された第1開口部と第2開口部の開口面積を、ウエスト伸縮シートにおける吸収体の背側部から腹側に向かって延在した部位に形成された第1開口部と第2開口部の開口面積よりも大きくし、平面視において、ウエスト伸縮シートの幅方向の両側部を、平面ギャザーのギャザーシーとバックシートの間に、前後方向に沿って伸長状態にある細長状の第2弾性伸縮部材の延長線上に位置させ、ウエスト伸縮シートの前後方向の背側部を、背側のエンドフラップ部の背側端部の近傍まで延在させ、ウエスト伸縮シートの前後方向の腹側部を、吸収体の背側部に重なるように延在させたので、使い捨ておむつの内側の湿気をウエスト伸縮シートを介して外部に排気して、使い捨ておむつの通気性を高めることができる。また、ウエスト伸縮シートの第1開口部と第2開口部に、外部のパンツのファスナ等が直接接触することを防止して、ウエスト伸縮シートの破断を抑制することができる。さらに、第1開口部と、第1開口部に隣接する第2開口部が所定の間隔を隔てて離間しているので、第1ウエストシートと第2ウエストシートの対向面を近接させて強固に固定することができる。
使い捨ておむつの内側の湿気を多数の第1開口部と第2開口部が形成されたウエスト伸縮シートを介して外部に排気して、使い捨ておむつの通気性をより高めることができる。
また、第1弾性伸縮部材と第2弾性伸縮部材が相互に阻害することなく第2弾性伸縮部材を前後方向の効率良く伸縮させ、第1弾性伸縮部材を幅方向に効率良く伸縮させることができる。
第2手段によれば、第1手段による効果に加えて、ウエスト伸縮シートにおけるエンドフラップ部の背側部と吸収体の背側部の間の部位に形成された第1開口部と第2開口部の個数を、ウエスト伸縮シートにおける吸収体の背側部から腹側に向かって延在した部位に形成された第1開口部と第2開口部の個数よりも多くしたので、使い捨ておむつの内側の湿気をウエスト伸縮シートから均一に外部に排気することができ、使い捨ておむつの湿気の偏りを防止することができる。
第3手段によれば、第1手段による効果に加えて、ウエスト伸縮シートにおけるエンドフラップ部の背側部と吸収体の背側部の間の部位に形成された第1開口部と第2開口部の直径を、ウエスト伸縮シートにおける吸収体の背側部から腹側に向かって延在した部位に形成された第1開口部と第2開口部の直径よりも大きくしたので、使い捨ておむつの内側の湿気をウエスト伸縮シートからを外部に速やかに排気することができる、使い捨ておむつの湿気の偏りを防止することができる。
第4手段によれば、第1~3のいずれかに記載の手段による効果に加えて、平面視において、第1開口部と第2開口部を幅方向に離間させたので、弾性伸縮部材が第1開口部や第2開口部の近傍を幅方向に延在するのを防止して、第1ウエストシートと第2ウエストシートの対向面を近接させてより強固に固定することができる。
第5手段によれば、第1~4のいずれかに記載の手段による効果に加えて、平面視において、ウエスト伸縮シートにおける吸収体と重なる部位に設けられた第1弾性伸縮部材を細断したので、弾性伸縮部材の収縮力による吸収体のねじれ等を防止することができる。
第6手段によれば、第1~5のいずれかに記載の手段による効果に加えて、平面視において、第1ウエストシートと第2ウエストシートを貼合わせる接着層を幅方向に所定の間隔を隔てて形成し、接着層と幅方向において隣接する接着層の間に、第1開口部と第2開口部が形成された非接着層を設けたので、使い捨ておむつの内側の湿気を第1開口部と第2開口部に加え、第1開口部と第2開口部の周辺部に形成されている非接着層からも外部に排気して、使い捨ておむつの通気性をさらに高めることができる。
第7手段によれば、第1~6のいずれかに記載の手段による効果に加えて、前後方向において、バックシートの背側端部を吸収体の背側端部の反身体面側に位置させたので、バックシートが障害になることなく使い捨ておむつの内側の湿気をウエスト伸縮シートを介して外部に効率良く排気することができる。
使い捨ておむつの身体側の平面図である。 使い捨ておむつの反身体側の平面図である。 図1のX1-X1断面図である。 図1の背側部の拡大平面図である。 図1のY1-Y1断面図である。 図1の背側部の他の形態の拡大平面図である。 第1実施形態のウエスト伸縮シートの製造方法の説明図である。 図6のX2-X2断面図である。 第2実施形態のウエスト伸縮シートの製造方法の説明図である。
背側部の通気性に優れる使い捨ておむつについて説明する。本明細書において「前後方向」とは、腹側と背側を結ぶ方向をいい、「幅方向」とは、前後方向と直交する方向をいうものとする。
図1~3に示すように、本実施形態の使い捨ておむつは、身体側に設けられた液透過性のトップシート10と、反身体側に設けられた液不透過性のバックシート11と、トップシート10とバックシート11の間に設けられた吸収要素20から形成されている。また、吸収要素20は、吸収体21と、吸収体21を包む包装シート22とから形成されている。
バックシート11の反身体側面には、外装シート12が設けられている。また、トップシート10と吸収要素20の間には、トップシート10を透過した***物を吸収要素20に移動させ、***物の逆戻りを防止する中間シート15が設けられている。
吸収要素20の幅方向の両側には、所定の間隔を隔てて***物の外部への漏れを防止する立体ギャザー30が設けられている。立体ギャザー30は、実質的に幅方向に連続するギャザーシート31と、ギャザーシート31の前後方向に沿って伸長状態で固定された細長状の弾性伸縮部材32から形成されている。
立体ギャザー30の基部の外側には、所定の間隔を隔てて排尿の外部への漏れを防止する平面ギャザー40が形成されている。平面ギャザー40は、バックシート11と、ギャザーシート31と、外装シート12と、バックシート11とギャザーシート31の間に前後方向に沿って伸長状態で固定された細長状の弾性伸縮部材(請求項の「第2弾性伸縮部材」)41から形成されている。
吸収要素20の前後方向の両側には、エンドフラップ部EFがそれぞれ形成され、吸収要素20の幅方向の両側には、サイドフラップ部SFがそれぞれ形成されている。エンドフラップ部EFは、トップシート10と、バックシート11と、外装シート12から形成され、吸収要素20は延在していない。また、サイドフラップ部SFは、ギャザーシート31と外装シート12から形成され、吸収要素20は延在していない。
背側のエンドフラップEFには、幅方向に伸縮する複数の開口部63が形成されたウエスト伸縮シート60が設けられている。これにより、使い捨ておむつを装着者の背側部に確実にフィットさせることができる。
サイドフラップ部SFにおける背側部の幅方向の両側には、ファスニングテープ50が設けられている。ファスニングテープ50は、サイドフラップSFに固定される基材51と、基材51の身体側面に設けられた係止部52から形成されている。
外装シート12の反身体側面の腹側部には、ファスニングテープ50の係止部52が係止される前後方向に所定の間隔を有して幅方向に延在する矩形状のターゲットシート55が設けられている。
図4,5に示すように、ウエスト伸縮シート60は、使い捨ておむつの背側部で腹側に向かって折畳まれたウエストシート61と、ウエストシート61における折畳まれて反身体側に位置するウエストシート(以下、便宜的に「第1ウエストシート」という)61Aと折畳まれて身体側に位置するウエストシート(以下、便宜的に「第2ウエストシート」という)61Bの間に前後方向に所定の間隔を隔てて幅方向に延在する伸長状態で固定された細長状の弾性伸縮部材(請求項の「第1弾性伸縮部材」)62で形成されている。
ウエストシート61を折畳んだ状態において、第1ウエストシート61Aに形成された所定の直径を有する円形の第1開口部63Aと第2ウエストシート61Bに形成された所定の直径を有する円形の第2開口部63Bは、所定の間隔を隔てて幅方向に離間して配置されている。また、側面視において、バックシート11の背側端部は、吸収要素20の背側端部の反身体側に位置している。これにより、使い捨ておむつ内の湿気を第1ウエストシート61Aと、第2ウエストシート61Bと、外装シート12を介して外部に効率良く排気することができ、装着者の皮膚の蒸れ、かぶれ等を防止することができる。
ウエスト伸縮シート60の幅方向の両側部は、吸収体20の両側部よりも幅方向の外側に向かって延在して、ウエスト伸縮シート60の左部は、左側のサイドフラップSFに設けられた弾性伸縮部材41の延長線上に位置し、ウエスト伸縮シート60の右部は、右側のサイドフラップSFに設けられた弾性伸縮部材41の延長線上に位置している。これにより、弾性伸縮部材41と弾性伸縮部材62が相互に阻害することなく弾性伸縮部材41を前後方向の効率良く伸縮させ、弾性伸縮部材62を幅方向に効率良く伸縮させることができる。
ウエスト伸縮シート60の前後方向の腹側部は、吸収要素20の背側端部よりも腹側に位置し、ウエスト伸縮シート60の前後方向の背側部は、エンドフラップEFの前後方向の背側端部に位置している。これにより、使い捨ておむつを装着者の背側部により確実にフィットさせることができる。
本実施形態においては、ウエスト伸縮シート60における吸収要素20の背側端部からエンドフラップEFの前後方向の背側端部に位置する部位に形成された第1開口部63Aと前後方向に隣接する第1開口部63Aの間隔を、ウエスト伸縮シート60における吸収要素20の背側端部を超えて腹側に向かって延在する部位に形成された第1開口部63Aと前後方向に隣接する第1開口部63Aの間隔よりも短く形成している。すなわち、ウエスト伸縮シート60における吸収要素20の背側端部からエンドフラップEFの前後方向の背側端部に位置する部位には、ウエスト伸縮シート60における吸収要素20の背側端部を超えて腹側に向かって延在する部位よりも多くの第1開口部63Aを形成し、第1開口部63Aによって開口されている開口面積を大きく形成している。
同様に、ウエスト伸縮シート60における吸収要素20の背側端部からエンドフラップEFの前後方向の背側端部に位置する部位に形成された第2開口部63Bと前後方向に隣接する第2開口部63Bの間隔を、ウエスト伸縮シート60における吸収要素20の背側端部を超えて腹側に向かって延在する部位に形成された第2開口部63Bと前後方向に隣接する第2開口部63Bの間隔よりも短く形成している。すなわち、ウエスト伸縮シート60における吸収要素20の背側端部からエンドフラップEFの前後方向の背側端部に位置する部位には、ウエスト伸縮シート60における吸収要素20の背側端部を超えて腹側に向かって延在する部位よりも多くの第2開口部63Bを形成し、第2開口部63Bによって開口されている開口面積を大きく形成している。
これにより、使い捨ておむつ内の湿気をウエスト伸縮シート60における吸収要素20の背側端部からエンドフラップEFの前後方向の背側端部に位置する部位と、外装シート12を介して外部に効率良く排気することができ、装着者の皮膚の蒸れ、かぶれ等を防止することができる。
また、図6に示す他の実施形態においては、ウエスト伸縮シート60における吸収要素20の背側端部からエンドフラップEFの前後方向の背側端部に位置する部位に形成された第1開口部63Cの直径を、ウエスト伸縮シート60における吸収要素20の背側端部を超えて腹側に向かって延在する部位に形成された第1開口部63Aの直径よりも大きく形成している。すなわち、ウエスト伸縮シート60における吸収要素20の背側端部からエンドフラップEFの前後方向の背側端部に位置する部位には、ウエスト伸縮シート60における吸収要素20の背側端部を超えて腹側に向かって延在する部位よりも大きな第1開口部63Cを形成し、第1開口部63Cによって開口されている開口面積を大きく形成している。
同様に、ウエスト伸縮シート60における吸収要素20の背側端部からエンドフラップEFの前後方向の背側端部に位置する部位に形成された第2開口部63Dの直径を、ウエスト伸縮シート60における吸収要素20の背側端部を超えて腹側に向かって延在する部位に形成された第2開口部63Bの直径よりも大きく形成している。すなわち、ウエスト伸縮シート60における吸収要素20の背側端部からエンドフラップEFの前後方向の背側端部に位置する部位には、ウエスト伸縮シート60における吸収要素20の背側端部を超えて腹側に向かって延在する部位よりも大きな第2開口部63Dを形成し、第2開口部63Dによって開口されている開口面積を大きく形成している。
これにより、使い捨ておむつ内の湿気をウエスト伸縮シート60における吸収要素20の背側端部からエンドフラップEFの前後方向の背側端部に位置する部位と、外装シート12を介して外部に効率良く排気することができ、装着者の皮膚の蒸れ、かぶれ等を防止することができる。
吸収要素20と重なっているウエスト伸縮シート60部位に設けられた弾性伸縮部材62は細断されている。これにより、吸収要素20と重なっているウエスト伸縮シート60部位には、弾性伸縮部材62による幅方向の伸縮力が作用しないので吸収要素20の変形を防止することができる。
<第1実施形態のウエスト伸縮シート>
次に、第1実施形態のウエスト伸縮シート60の製造方法について説明する。
図7(a)に示す第1工程において、長手方向をCD方向に沿わせて形成された矩形状のウエストシート61を準備する。なお、ウエストシート61は、スパンレース法、スパンボンド法、サーマルボンド法、エアスルー法によって加工された、繊維目付けは5~25g/mの不織布で形成されている。
MD方向の中央に位置するCD方向に延在する折畳み線65によって、ウエストシート61は、MD方向の下流側に位置する第1ウエストシート61AとMD方向の上流側に位置する第2ウエストシート61Bに区分けされる。
第1ウエストシート61Aには、MD方向とCD方向に所定の間隔を隔てて複数の第1開口部63Aが形成されている。円形に形成された第1開口部63Aの直径は、0.3~3mmに形成され、第1開口部63AとCD方向に隣接する第1開口部63Aの間隔は4~20mmに形成されている。また、第1ウエストシート61Aにおける吸収要素20の反身体側に設けられるMD方向の下流側の部位では、第1開口部63AとMD方向に隣接する第1開口部63Aの間隔は1~5mmに形成され、第1ウエストシート61AにおけるMD方向の上流側の部位では、第1開口部63AとMD方向に隣接する第1開口部63Aの間隔は0.5~2.5mmに形成されている。なお、第1開口部63Aの形状は、特に制限はなく、円形の他に長円径、矩形に形成することもできる。
第2ウエストシート61Bには、MD方向とCD方向に所定の間隔を隔てて複数の第2開口部63Bが形成されている。円形に形成された第2開口部63Bの直径は、0.3~3mmに形成され、第2開口部63BとMD方向に隣接する第2開口部63Bの間隔は1~5mmに形成され、第2開口部63BとCD方向に隣接する第2開口部63Bの間隔は4~20mmに形成されている。また、第2ウエストシート61BにおけるMD方向の下流側の部位では、第2開口部63BとMD方向に隣接する第2開口部63Bの間隔は0.5~2.5mmに形成され、第2ウエストシート61Bにおける吸収要素20の反身体側に設けられるMD方向の上流側の部位では、第2開口部63BとMD方向に隣接する第2開口部63Bの間隔は1~5mmに形成されている。なお、第2開口部63Bの形状は、特に制限はなく、円形の他に長円径、矩形に形成することもできる。
MD方向で折畳み線65と隣接する第1開口部63Aと折畳み線65の間隔は、MD方向で折畳み線65と隣接する第2開口部63Bと折畳み線65の間隔と同じ間隔に形成され、CD方向で第1開口部63Aと隣接する第2開口部63Bの間隔は1~5mmに形成されている。これにより、第2ウエストシート61Bを折畳み線65で第1ウエストシート61Aの上面に折畳んだ場合において、第1開口部63Aと第2開口部63BをCD方向に離間させて所定の間隔を隔てて位置させることができる。
また、図8に示すように、第1ウエストシート61Aの第1開口部63Aの外周部に形成された上面に突出する第1バリ部64Aと、第2ウエストシート61Bの第2開口部63Bの外周部に形成された上面に突出する第2バリ部64BをCD方向に離間させて所定の間隔を隔てて位置させることができるので、第1ウエストシート61Aと第2ウエストシート61Bの剥離強度の低下を防止することができる。
次に、図7(b)に示す第2工程において、第1ウエストシート61Aの上面の全域にホットメルト接着剤を塗布して接着層66を形成する。これにより、第2ウエストシート61Bを折畳み線65で第1ウエストシート61Aの上面に折畳んだ場合において、第2ウエストシート61Bを第1ウエストシート61Aの上面に確実に固定することができる。
次に、図7(c)に示す第3工程において、第1ウエストシート61Aにおける第1開口部63AとMD方向に隣接する第1開口部63Aの間にCD方向に沿って伸長状態で細長状の弾性伸縮部材62を固定した後、第1ウエストシート61AにおけるMD方向の下流側の部位に設けられた弾性伸縮部材62の中間部を第1開口部63AとCD方向に隣接する第1開口部63Aの間で切断する。これにより、ウエスト伸縮シート60における吸収要素20と重なる部位では幅方向の伸長力が作用することを防止することができる。なお、弾性伸縮部材62は、太さ420~1120dtexで、伸長率が150~250%程度に設定されている。
次に、図7(d)に示す第4工程において、第2ウエストシート61Bを折畳み線65に沿って第2ウエストシート61Bの上面が第1ウエストシート61Aの上面になるように折畳んでウエスト伸縮シート60を形成する。
<第2実施形態のウエスト伸縮シート>
次に、第2実施形態のウエスト伸縮シート60の製造方法について説明する。なお、第1実施形態のウエスト伸縮シート60と同一部材には同一符号を付して説明を省略する。
図9(b)に示す第2工程において、第1ウエストシート61Aの上面にCD方向に所定の間隔を隔ててホットメルト接着剤を塗布して、CD方向に所定の長さを有してMD方向の全長に亘る矩形状の接着層67を形成する。一方、第1ウエストシート61Aの上面における開口部63Aが形成される部位には、CD方向に所定の長さを有してMD方向の全長に亘る矩形状の非接着層67が形成されている。
これにより、第2ウエストシート61Bを折畳み線65で第1ウエストシート61Aの上面に折畳んだ場合において、使い捨ておむつ内の湿気を第1ウエストシート61Aの第1開口部63Aと第2ウエストシート61Bの第2開口部63Bに加え、第1開口部63Aと第2開口部63Bの周辺部に形成されている非接着層68からも外部に排気することができるので装着者の皮膚の蒸れ、かぶれ等をより防止することができる。
なお、図9(a)に示す第1工程、 図9(c)に示す第3工程、図9(d)に示す第4工程は、それぞれ、第1実施形態の図7(a)に示す第1工程、 図7(c)に示す第3工程、図7(d)に示す第4工程と同一なので説明を省略する。
次に、トップシート10等の素材および特徴部分について順に説明する。
(トップシート)
トップシート10は、有孔又は無孔の不織布や、多孔性プラスチックシート等で形成されている。また、このうち不織布は、その原料繊維が何であるかは、特に限定されない。例えば、ポリエチレンやポリプロピレン等のオレフィン系、ポリエステル系、ポリアミド系等の合成繊維、レーヨンやキュプラ等の再生繊維、綿等の天然繊維等や、これらから二種以上が使用された混合繊維、複合繊維等を例示することができる。さらに、不織布は、どのような加工によって製造されたものであってもよい。加工方法としては、公知の方法、例えば、スパンレース法、スパンボンド法、サーマルボンド法、メルトブローン法、ニードルパンチ法、エアスルー法、ポイントボンド法等を例示することができる。例えば、柔軟性、ドレープ性を求めるのであれば、スパンレース法が、嵩高性、ソフト性を求めるのであれば、サーマルボンド法が、好ましい加工方法となる。
(バックシート)
バックシート11は、ポリエチレンやポリプロピレン等のオレフィン系樹脂や、ポリエチレンシート等に不織布を積層したラミネート不織布、防水フィルムを介在させて実質的に液不透過性を確保した不織布(この場合は、防水フィルムと不織布とでバックシートが構成される。)等で形成されている。もちろん、このほかにも、近年、ムレ防止の観点から好まれて使用されている液不透過性かつ透湿性を有する素材も例示することができる。この液不透過性かつ透湿性を有する素材のシートとしては、例えば、ポリエチレンやポリプロピレン等のオレフィン系樹脂中に無機充填剤を混練して、シートを成形した後、一軸又は二軸方向に延伸して得られた微多孔性シートを例示することができる。さらに、マイクロデニール繊維を用いた不織布、熱や圧力をかけることで繊維の空隙を小さくすることによる防漏性強化、高吸水性樹脂または疎水性樹脂や撥水剤の塗工といった方法により、防水フィルムを用いずに液不透過性としたシートも、バックシート11として用いることができる。
(外装シート)
外装シート12は、吸収要素20を支持し、着用者に装着するための部分である。外装シート12は、両側部の前後方向中央部が括れた砂時計形状とされており、ここが着用者の脚を囲む部位となる。
外装シート12は、不織布で形成するのが好適であるが、これに限定されない。不織布の種類は特に限定されず、素材繊維としては、たとえばポリエチレンまたはポリプロピレン等のオレフィン系、ポリエステル系、ポリアミド系等の合成繊維の他、レーヨンやキュプラ等の再生繊維、綿等の天然繊維を用いることができ、加工法としてはスパンレース法、スパンボンド法、サーマルボンド法、エアスルー法、ニードルパンチ法等を用いることができる。ただし、肌触り及び強度を両立できる点でスパンボンド不織布やSMS不織布、SMMS不織布等の長繊維不織布が好適である。不織布は一枚で使用する他、複数枚重ねて使用することもできる。後者の場合、不織布相互をホットメルト接着剤等により接着するのが好ましい。不織布を用いる場合、その繊維目付けは10~50g/m、特に15~30g/mのものが望ましい。
(中間シート)
中間シート15は、トップシート10と同様の素材で形成されている。中間シート15は、トップシート10に接合するのが好ましく、その接合にヒートエンボスや超音波溶着を用いる場合は、中間シート15の素材は、トップシート10と同程度の融点をもつものが好ましい。中間シート15に不織布を用いる場合、その不織布の繊維の繊度は2.0~5.0dtex程度とするのが好ましい。
(吸収体)
吸収体21は、繊維の集合体により形成することができる。この繊維集合体としては、綿状パルプや合成繊維等の短繊維を積繊したものの他、セルロースアセテート等の合成繊維のトウ(繊維束)を必要に応じて開繊して得られるフィラメント集合体も使用できる。繊維目付けとしては、綿状パルプや短繊維を積繊する場合は、例えば100~300g/m程度とすることができ、フィラメント集合体の場合は、例えば30~120g/m程度とすることができる。合成繊維の場合の繊度は、例えば、1~16dtex、好ましくは1~10dtex、さらに好ましくは1~5dtexである。フィラメント集合体の場合、フィラメントは、非捲縮繊維であってもよいが、捲縮繊維であるのが好ましい。捲縮繊維の捲縮度は、例えば、1インチ当たり5~75個、好ましくは10~50個、さらに好ましくは15~50個程度とすることができる。また、均一に捲縮した捲縮繊維を用いる場合が多い。
吸収体21は、高吸収性ポリマー粒子を含むのが好ましく、特に、少なくとも液受け入れ領域において、繊維の集合体に対して高吸収性ポリマー粒子(SAP粒子)が実質的に厚み方向全体に分散されているものが望ましい。
吸収体21の上部、下部、及び中間部にSAP粒子が無い、あるいはあってもごく僅かである場合には、「厚み方向全体に分散されている」とは言えない。したがって、「厚み方向全体に分散されている」とは、繊維の集合体に対し、厚み方向全体に「均一に」分散されている形態のほか、上部、下部及び又は中間部に「偏在している」が、依然として上部、下部及び中間部の各部分に分散している形態も含まれる。また、一部のSAP粒子が繊維の集合体中に侵入しないでその表面に残存している形態や、一部のSAP粒子が繊維の集合体を通り抜けて包装シート22上にある形態も排除されるものではない。
高吸収性ポリマー粒子とは、「粒子」以外に「粉体」も含む。高吸収性ポリマー粒子の粒径は、この種の吸収性物品に使用されるものをそのまま使用でき、1000μm以下、特に150~400μmのものが望ましい。高吸収性ポリマー粒子の材料としては、特に限定無く用いることができるが、吸水量が40g/g以上のものが好適である。高吸収性ポリマー粒子としては、でんぷん系、セルロース系や合成ポリマー系等のものがあり、でんぷん-アクリル酸(塩)グラフト共重合体、でんぷん-アクリロニトリル共重合体のケン化物、ナトリウムカルボキシメチルセルロースの架橋物やアクリル酸(塩)重合体等のものを用いることができる。高吸収性ポリマー粒子の形状としては、通常用いられる粉粒体状のものが好適であるが、他の形状のものも用いることができる。
高吸収性ポリマー粒子としては、吸水速度が70秒以下、特に40秒以下のものが好適に用いられる。吸水速度が遅すぎると、吸収体21内に供給された液が吸収体21外に戻り出てしまう所謂逆戻りを発生し易くなる。
高吸収性ポリマー粒子の目付け量は、当該吸収体21の用途で要求される吸収量に応じて適宜定めることができる。したがって一概には言えないが、50~350g/mとすることができる。ポリマーの目付け量が50g/m未満では、吸収量を確保し難くなる。350g/mを超えると、効果が飽和するばかりでなく、高吸収性ポリマー粒子の過剰によりジャリジャリした違和感を与えるようになる。
(包装シート)
包装シート22は、ティッシュペーパ、特にクレープ紙、不織布、ポリラミ不織布、小孔が開いたシート等で形成されている。ただし、高吸収性ポリマー粒子が抜け出ないシートであるのが望ましい。クレープ紙に換えて不織布を使用する場合、親水性のSMMS(スパンボンド/メルトブローン/メルトブローン/スパンボンド)不織布が特に好適であり、その材質はポリプロピレン、ポリエチレン/ポリプロピレン等を使用できる。繊維目付けは、5~40g/m、特に10~30g/mのものが望ましい。
(立体ギャザー)
立体ギャザー30のギャザーシート31としては撥水性不織布を用いることができ、また弾性伸縮部材32としては糸ゴム等を用いることができる。弾性伸縮部材は、複数本設ける他、各1本設けることができる。
ギャザーシート31の反身体側面は、トップシート10の側部上に幅方向の固着始端を有し、この固着始端から幅方向外側の部分は、バックシート11の側部およびその幅方向外側に位置する外装シート12の側部にホットメルト接着剤等により固着されている。
脚周りにおいては、立体ギャザー30の固着始端より幅方向内側は、製品前後方向両端部ではトップシート10上に固定されているものの、その間の部分は非固定の自由部分であり、この自由部分が弾性伸縮部材32の収縮力により起立するようになる。おむつの、装着時には、おむつが舟形に体に装着されるので、そして弾性伸縮部材32の収縮力が作用するので、弾性伸縮部材32の収縮力により立体ギャザー30が起立して脚周りに密着する。その結果、脚周りからのいわゆる横漏れが防止される。
(平面ギャザー)
ギャザーシート31とバックシート11との間に、糸ゴム等からなる脚周り弾性伸縮部材41が前後方向に沿って伸長された状態で固定されている。脚周り弾性伸縮部材41は、複数本設ける他、各1本設けることができる。
(ファスニングテープ)
ファスニングテープ50の基材51の基部は、ホットメルト接着剤等によってギャザーシート31と外装シート12の間に固定されている。また、基材51は、不織布、プラスチックフィルム、ポリラミ不織布、紙やこれらの複合素材から形成されている。
係止部52は、メカニカルファスナーのフック材から形成されている。フック材は、その外面側に多数の係合突起を有する。係合突起の形状としては、(A)レ字状、(B)J字状、(C)マッシュルーム状、(D)T字状、(E)ダブルJ字状(J字状のものを背合わせに結合した形状のもの)等が存在するが、いずれの形状であっても良い。もちろん、ファスニングテープ50の係止部として粘着材層を設けることもできる。
(ターゲットシート)
ターゲットシート55は、ループ糸が表面に多数設けられたプラスチックフィルムや不織布等から形成されている。
<明細書中の用語の説明>
明細書中で以下の用語が使用される場合、明細書中に特に記載が無い限り、以下の意味を有するものである。
・「前後(縦)方向」とは腹側(前側)と背側(後側)を結ぶ方向を意味し、「幅方向」とは前後方向と直交する方向(左右方向)を意味する。
・「表側」とは装着者の肌に近い方を意味し、「裏側」とは装着者の肌から遠い方を意味する。「表面」とは部材の、装着者の肌に近い方の面を意味し、「裏面」とは装着者の肌から遠い方の面を意味する。
・「MD方向」及び「CD方向」とは、製造設備における流れ方向(MD方向)及びこれと直交する横方向(CD方向)を意味し、いずれか一方が製品の前後方向となるものであり、他方が製品の幅方向となるものである。不織布のMD方向は、不織布の繊維配向の方向である。繊維配向とは、不織布の繊維が沿う方向であり、例えば、TAPPI標準法T471の零距離引張強さによる繊維配向性試験法に準じた測定方法や、前後方向及び幅方向の引張強度比から繊維配向方向を決定する簡易的測定方法により判別することができる。
・「展開」とは、収縮や弛み無く平坦に展開した状態を意味する。
・「伸長率」は、自然長を100%としたときの値を意味する。例えば、伸長率が200%とは、伸長倍率が2倍であることと同義である。
・「ゲル強度」は次のようにして測定されるものである。人工尿49.0gに、高吸収性ポリマーを1.0g加え、スターラーで攪拌させる。生成したゲルを40℃×60%RHの恒温恒湿槽内に3時間放置したあと常温にもどし、カードメーター(I.techno Engineering社製:Curdmeter-MAX ME-500)でゲル強度を測定する。
・「人工尿」は、尿素:2wt%、塩化ナトリウム:0.8wt%、塩化カルシウム二水和物:0.03wt%、硫酸マグネシウム七水和物:0.08wt%、及びイオン交換水:97.09wt%を混合したものであり、特に記載の無い限り、温度40度で使用される。
・「目付け量」は次のようにして測定されるものである。試料又は試験片を予備乾燥した後、標準状態(試験場所は、温度23±1℃、相対湿度50±2%)の試験室又は装置内に放置し、恒量になった状態にする。予備乾燥は、試料又は試験片を温度100℃の環境で恒量にすることをいう。なお、公定水分率が0.0%の繊維については、予備乾燥を行わなくてもよい。恒量になった状態の試験片から、試料採取用の型板(100mm×100mm)を使用し、100mm×100mmの寸法の試料を切り取る。試料の重量を測定し、100倍して1平米あたりの重さを算出し、目付けとする。
・「厚み」は、自動厚み測定器(KES-G5 ハンディー圧縮試験機)を用い、荷重:0.098N/cm、及び加圧面積:2cmの条件下で自動測定する。
・「吸水量」は、JIS K7223-1996「高吸水性樹脂の吸水量試験方法」によって測定する。
・「吸水速度」は、2gの高吸収性ポリマー及び50gの生理食塩水を使用して、JIS K7224‐1996「高吸水性樹脂の吸水速度試験法」を行ったときの「終点までの時間」とする。
・試験や測定における環境条件についての記載がない場合、その試験や測定は、標準状態(試験場所は、温度23±1℃、相対湿度50±2%)の試験室又は装置内で行うものとする。
・各部の寸法は、特に記載が無い限り、自然長状態ではなく展開状態における寸法を意味する。
本発明は、使い捨ておむつ等の吸収性物品に利用可能なものである。
10 トップシート
11 バックシート
12 外装シート
21 吸収体
30 立体ギャザー
31 ギャザーシート
40 平面ギャザー
41 弾性伸縮部材(第2弾性伸縮部材)
60 ウエスト伸縮シート
61 ウエストシート
61A 第1ウエストシート
61B 第2ウエストシート
62 弾性伸縮部材(第1弾性伸縮部材)
63A 第1開口部
63B 第2開口部
63C 第1開口部
63D 第2開口部
67 接着層
68 非接着層
EF エンドフラップ部
SF サイドフラップ部

Claims (7)

  1. 液透過性のトップシートと、液不透過性のバックシートと、前記トップシートとバックシートの間に設けられた吸収体と、前記バックシートの反身体側に設けられた不織布からなる外装シートを備えた使い捨ておむつにおいて、
    前記吸収体の幅方向の両側に、***物の外部への漏れを防止する立体ギャザーを設け、
    前記立体ギャザーの基部の幅方向の両側に、***物の外部への漏れを防止する平面ギャザーを設け、
    前記吸収体の前後方向の両側に、エンドフラップ部を形成し、
    前記吸収体の幅方向の両側に、サイドフラップ部を形成し、
    背側の前記エンドフラップ部を形成するトップシートと外装シートの間に、幅方向に長手方向を沿わせた矩形状のウエスト伸縮シートを設け、
    前記ウエスト伸縮シートは、不織布からなるウエストシートを内側に折畳んで反身体側に配置される第1ウエストシートと身体側に配置される第2ウエストシートと、前記第1ウエストシートと第2ウエストシートの間に固定された幅方向に沿って伸長状態にある細長状の第1弾性伸縮部材で形成され、
    平面視において、前記第1ウエストシートに形成された第1開口部と、前記第1開口部に隣接する第2ウエストシートに形成された第2開口部を所定の間隔を隔てて離間させ、
    前記第1開口部と前後方向において隣接する第1開口部の間、及び前記第2開口部と前後方向において隣接する第2開口部の間に、前記第1弾性伸縮部材を設け、
    平面視において、前記ウエスト伸縮シートの前後方向の背側部を、背側の前記エンドフラップ部の背側部の近傍まで延在させ、前記ウエスト伸縮シートの前後方向の腹側部を、前記吸収体の背側部に重なるように延在させ、
    前記ウエスト伸縮シートにおけるエンドフラップ部の背側部と吸収体の背側部の間の部位に形成された第1開口部と第2開口部の開口面積を、前記ウエスト伸縮シートにおける吸収体の背側部から腹側に向かって延在した部位に形成された第1開口部と第2開口部の開口面積よりも大きくし、
    平面視において、前記ウエスト伸縮シートの幅方向の両側部を、前記平面ギャザーのギャザーシーとバックシートの間に、前後方向に沿って伸長状態にある細長状の第2弾性伸縮部材の延長線上に位置させ、前記ウエスト伸縮シートの前後方向の背側部を、背側の前記エンドフラップ部の背側端部の近傍まで延在させ、前記ウエスト伸縮シートの前後方向の腹側部を、前記吸収体の背側部に重なるように延在させたことを特徴とする使い捨ておむつ。
  2. 前記ウエスト伸縮シートにおけるエンドフラップ部の背側部と吸収体の背側部の間の部位に形成された第1開口部と第2開口部の個数を、前記ウエスト伸縮シートにおける吸収体の背側部から腹側に向かって延在した部位に形成された第1開口部と第2開口部の個数よりも多くした請求項1記載の使い捨ておむつ。
  3. 前記ウエスト伸縮シートにおけるエンドフラップ部の背側部と吸収体の背側部の間の部位に形成された第1開口部と第2開口部の直径を、前記ウエスト伸縮シートにおける吸収体の背側部から腹側に向かって延在した部位に形成された第1開口部と第2開口部の直径よりも大きくした請求項1記載の使い捨ておむつ。
  4. 平面視において、前記第1開口部と第2開口部を幅方向に離間させた請求項1~3のいずれか1項に記載の使い捨ておむつ。
  5. 平面視において、前記ウエスト伸縮シートにおける吸収体と重なる部位に設けられた第1弾性伸縮部材を細断した請求項1~4のいずれか1項に記載の使い捨ておむつ。
  6. 平面視において、前記第1ウエストシートと第2ウエストシートを貼合わせる接着層を幅方向に所定の間隔を隔てて形成し、前記接着層と幅方向において隣接する接着層の間に、前記第1開口部と第2開口部が形成された非接着層を設けた請求項1~5のいずれか1項に記載の使い捨ておむつ。
  7. 前後方向において、前記バックシートの背側端部を吸収体の背側端部の反身体面側に位置させた請求項1~6のいずれか1項に記載の使い捨ておむつ。
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