JP2016174816A - テープタイプ使い捨ておむつ - Google Patents
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<請求項1記載の発明>
腹側部分から背側部分まで配置された吸収体と、
背側部分の両側部に設けられ腹側部分の外面に止着されるファスニングテープと、を備えたテープタイプ使い捨ておむつにおいて、
背側部分及び腹側部分の少なくとも一方では、幅方向中間又は幅方向全体のウエスト側領域が、外側伸縮部分と、この外側伸縮部分の内側に重なるとともに、当該外側伸縮部分の内面に対し非接合とされた内側伸縮部分とを有する内外独立伸縮領域とされており、
前記外側伸縮部分及び内側伸縮部分のそれぞれは、複数積層されたシート層と、一対の前記シート層の間に幅方向に伸長した状態で取り付けられたウエスト弾性伸縮部材とを有し、かつ前記ウエスト弾性伸縮部材に伴い前記シート層が収縮することによる収縮皺が形成される部分である、
ことを特徴とするテープタイプ使い捨ておむつ。
本発明は、幅方向中間又は幅方向全体のウエスト側領域を外側伸縮部分及び内側伸縮部分を互いに非接合の二層構造とし、それぞれ収縮皺が形成される内外独立伸縮領域としたところに特徴を有する。このような内外独立伸縮領域は単に層数を増加した場合と比べて顕著に厚みが増加し、しかも厚み方向の圧縮復元性に富む。そして、内外独立伸縮領域は外側伸縮部分及び内側伸縮部分により胴周り方向に弾性伸縮するようにもなるため、厚みがあり圧縮復元性に富む部分が装着者の胴周りに押し付けられることになり、その結果、簡素な構造でありながら装着者の胴周りの凹部に対するフィット性に優れたものとなる。
また、内外独立伸縮領域においては、外側伸縮部分及び内側伸縮部分の隙間がウエストの縁に開口することとなるため、当該開口から外側伸縮部分及び内側伸縮部分の間に詰め物を入れて、胴周りの凹部に対するフィット性をさらに向上させることもできる。このとき、外側伸縮部分及び内側伸縮部分が弾性伸縮するため、外側伸縮部分及び内側伸縮部分の間に入れた詰め物が抜け出にくいという利点もある。
前記内側伸縮部分における前記ウエスト弾性伸縮部材の取り付け時の伸長率が、前記外側伸縮部分における前記ウエスト弾性伸縮部材の取り付け時の伸長率より高い、請求項1記載のテープタイプ使い捨ておむつ。
このように内側伸縮部分の伸長率を外側伸縮部分の伸長率より高くすると、内外の収縮差により内外独立伸縮領域が胴周りに沿うように湾曲するため、胴周りのフィット性がさらに向上する。
前記背側部分及び腹側部分の両方における幅方向中間又は幅方向全体のウエスト側領域が、前記内外独立伸縮領域とされており、
背側部分及び腹側部分のいずれか一方には、ウエスト側の縁から股間側に向かって延在する内側部分及びその股間側の縁で外側に折り返されてウエスト側の縁まで延在する外側部分を有する折り返し弾性伸縮帯が、幅方向に伸長した状態で取り付けられ、
前記折り返し弾性伸縮帯における内側部分及び外側部分が互いに非接合とされるとともに、前記折り返し弾性伸縮帯の内側部分が前記内側伸縮部分を、及び前記折り返し弾性伸縮帯の外側部分が前記外側伸縮部分をそれぞれ構成しており、
背側部分及び腹側部分のいずれか他方には、ウエスト側の縁から股間側に向かって延在する、内側弾性伸縮帯及びこれとは別体の外側弾性伸縮帯が、幅方向に伸長した状態で取り付けられており、
前記内側弾性伸縮帯及び外側弾性伸縮帯が互いに非接合とされるとともに、前記内側弾性伸縮帯が前記内側伸縮部分を、及び前記外側弾性伸縮帯が前記外側伸縮部分をそれぞれ構成しており、
前記折り返し弾性伸縮帯、内側弾性伸縮帯及び外側弾性伸縮帯は、同一幅であるとともに、一対のシート材間に複数本の細長状ウエスト弾性伸縮部材が前後方向に間隔を空けて且つそれぞれ幅方向に伸長した状態で取り付けられたものである、
請求項1又は2記載のテープタイプ使い捨ておむつ。
このような構造とすると、一般的なテープタイプ使い捨ておむつの製造形態に対して、最小の工程追加で背側部分及び腹側部分の両方に外側伸縮部分及び内側伸縮部分を設けることができる。すなわち、一般的なテープタイプ使い捨ておむつの製造形態では、個々のおむつとなる部分が前後方向に連続する状態で部材を積層して組み立てた後、個々のおむつとなる部分の境界で切断して個々のおむつを形成する。この際、一対のシート材間に複数本の細長状ウエスト弾性伸縮部材が前後方向に間隔を空けて且つそれぞれ幅方向に伸長した状態で取り付けられた前後両方分の弾性伸縮帯を別途製造し、これを二つ折りした状態で、個々のおむつとなる部分の境界を跨ぐように取り付けるようにすると、その後の個々のおむつへ切断するだけで本項記載の構造のテープタイプ使い捨ておむつを製造することができる。
前記内外独立伸縮領域が、前後方向において前記吸収体のウエスト側端部と重なる位置まで延在されており、
前記外側伸縮部分及び内側伸縮部分のうち前記吸収体のウエスト側端部と重なる部分に前記ウエスト弾性伸縮部材が設けられていない、
請求項1〜3のいずれか1項に記載のテープタイプ使い捨ておむつ。
吸収体は使い捨ておむつにおいて厚みのある部材であるため、吸収体と重なる部分における厚みが増加しすぎると、段差が装着時の違和感につながるおそれがある。これに対して、上述のように、外側伸縮部分及び内側伸縮部分のうち吸収体のウエスト側端部と重なる部分にウエスト弾性伸縮部材が設けられていない構造とすると、外側伸縮部分及び内側伸縮部分は、ウエスト弾性伸縮部材を有しない部分における収縮皺による厚み増加がウエスト弾性伸縮部材を有する部分よりも少なくなるから、吸収体と重なる部分の厚み増加が少ないものとなり、装着時の違和感が生じにくいものとなる。
前記内側伸縮部分における股間側の部分には前記ウエスト弾性伸縮部材が設けられておらず、前記外側伸縮部分には前後方向全体にわたり前記ウエスト弾性伸縮部材が設けられている、請求項1〜4のいずれか1項に記載のテープタイプ使い捨ておむつ。
外側伸縮部分及び内側伸縮部分は、ウエスト弾性伸縮部材を有しない部分における収縮皺による厚み増加がウエスト弾性伸縮部材を有する部分よりも少なくなるから、本項記載のように内側伸縮部分における股間側の部分にはウエスト弾性伸縮部材が設けられておらず、外側伸縮部分には前後方向全体にわたりウエスト弾性伸縮部材が設けられていると、ウエスト側に向かうにつれて厚みが増加するようになり、胴周りに対するフィット性がさらに向上し、また表面を伝って漏れ出ようとする液の堰き止め作用にも優れるようになる。
図1〜図10はテープタイプ使い捨ておむつの一例を示しており、図中の符号Xはファスニングテープを除いたおむつの全幅を示しており、符号Lはおむつの全長を示しており、断面図における点模様部分はその表側及び裏側に位置する各構成部材を接合する接合手段としての接着剤を示しており、ホットメルト接着剤のベタ、ビード、カーテン、サミット若しくはスパイラル塗布、又はパターンコート(凸版方式でのホットメルト接着剤の転写)などにより、あるいは弾性伸縮部材の固定部分はこれに代えて又はこれとともにコームガンやシュアラップ塗布などの弾性伸縮部材の外周面への塗布により形成されるものである。ホットメルト接着剤としては、例えばEVA系、粘着ゴム系(エラストマー系)、オレフィン系、ポリエステル・ポリアミド系などの種類のものが存在するが、特に限定無く使用できる。各構成部材を接合する接合手段としてはヒートシールや超音波シール等の素材溶着による手段を用いることもできる。
(外装シート)
外装シート12は吸収要素50を支持し、着用者に装着するための部分である。外装シート12は、両側部の前後方向中央部が括れた砂時計形状とされており、ここが着用者の脚を囲む部位となる。
液不透過性シート11の素材は、特に限定されるものではないが、例えば、ポリエチレンやポリプロピレン等のオレフィン系樹脂や、ポリエチレンシート等に不織布を積層したラミネート不織布、防水フィルムを介在させて実質的に液不透過性を確保した不織布(この場合は、防水フィルムと不織布とで液不透過性シートが構成される。)などを例示することができる。もちろん、このほかにも、近年、ムレ防止の観点から好まれて使用されている液不透過性かつ透湿性を有する素材も例示することができる。この液不透過性かつ透湿性を有する素材のシートとしては、例えば、ポリエチレンやポリプロピレン等のオレフィン系樹脂中に無機充填剤を混練して、シートを成形した後、一軸又は二軸方向に延伸して得られた微多孔性シートを例示することができる。さらに、マイクロデニール繊維を用いた不織布、熱や圧力をかけることで繊維の空隙を小さくすることによる防漏性強化、高吸水性樹脂又は疎水性樹脂や撥水剤の塗工といった方法により、防水フィルムを用いずに液不透過性としたシートも、液不透過性シート11として用いることができる。
トップシート30は液透過性を有するものであれば足り、例えば、有孔又は無孔の不織布や、多孔性プラスチックシートなどを用いることができる。また、このうち不織布は、その原料繊維が何であるかは、特に限定されない。例えば、ポリエチレンやポリプロピレン等のオレフィン系、ポリエステル系、ポリアミド系等の合成繊維、レーヨンやキュプラ等の再生繊維、綿等の天然繊維などや、これらから二種以上が使用された混合繊維、複合繊維などを例示することができる。さらに、不織布は、どのような加工によって製造されたものであってもよい。加工方法としては、公知の方法、例えば、スパンレース法、スパンボンド法、サーマルボンド法、メルトブローン法、ニードルパンチ法、エアスルー法、ポイントボンド法等を例示することができる。例えば、柔軟性、ドレープ性を求めるのであれば、スパンレース法が、嵩高性、ソフト性を求めるのであれば、サーマルボンド法が、好ましい加工方法となる。
トップシート30を透過した***物を吸収体へ移動させ、逆戻りを防ぐために、トップシート30と吸収要素50との間に中間シート(セカンドシートもいわれる)40を設けることができる。この中間シート40は、***物を速やかに吸収体へ移行させて吸収体による吸収性能を高めるばかりでなく、吸収した***物の吸収体からの逆戻りを防止し、トップシート30表面を肌触りを良くするものである。中間シート40は省略することもできる。
トップシート30上を伝わって横方向に移動する尿や軟便を阻止し、横漏れを防止するために、製品の両側に、使用面側に突出(起立)する側部立体ギャザー60を設けるのは好ましい。
各サイドフラップ部SF,SFには、ギャザーシート62の固着部分のうち固着始端近傍の幅方向外側において、ギャザーシート62と液不透過性シート11との間に、糸ゴム等からなる脚周り弾性伸縮部材64が前後方向に沿って伸長された状態で固定されており、これにより各サイドフラップ部SF,SFの脚周り部分が平面ギャザーとして構成されている。脚周り弾性伸縮部材64はサイドフラップ部SFにおける液不透過性シート11と外装シート12との間に配置することもできる。脚周り弾性伸縮部材64は、図示例のように各側で複数本設ける他、各側に1本のみ設けることもできる。
吸収要素50は、尿や軟便などの液を吸収保持する部分である。吸収要素50は、吸収体56と、この吸収体56の少なくとも裏面及び側面を包む包装シート58とを有している。包装シート58は省略することもできる。吸収要素50は、その裏面においてホットメルト接着剤等の接着剤を介して液不透過性シート11の内面に接着することができる。
吸収体56は、繊維の集合体により形成することができる。この繊維集合体としては、綿状パルプや合成繊維等の短繊維を積繊したものの他、セルロースアセテート等の合成繊維のトウ(繊維束)を必要に応じて開繊して得られるフィラメント集合体も使用できる。繊維目付けとしては、綿状パルプや短繊維を積繊する場合は、例えば100〜300g/m2程度とすることができ、フィラメント集合体の場合は、例えば30〜120g/m2程度とすることができる。合成繊維の場合の繊度は、例えば、1〜16dtex、好ましくは1〜10dtex、さらに好ましくは1〜5dtexである。フィラメント集合体の場合、フィラメントは、非捲縮繊維であってもよいが、捲縮繊維であるのが好ましい。捲縮繊維の捲縮度は、例えば、1インチ当たり5〜75個、好ましくは10〜50個、さらに好ましくは15〜50個程度とすることができる。また、均一に捲縮した捲縮繊維を用いる場合が多い。
吸収体56は、高吸収性ポリマー粒子を含むのが好ましく、特に、少なくとも液受け入れ領域において、繊維の集合体に対して高吸収性ポリマー粒子(SAP粒子)が実質的に厚み方向全体に分散されているものが望ましい。
包装シート58を用いる場合、その素材としては、ティッシュペーパ、特にクレープ紙、不織布、ポリラミ不織布、小孔が開いたシート等を用いることができる。ただし、高吸収性ポリマー粒子が抜け出ないシートであるのが望ましい。クレープ紙に換えて不織布を使用する場合、親水性のSMMS(スパンボンド/メルトブローン/メルトブローン/スパンボンド)不織布が特に好適であり、その材質はポリプロピレン、ポリエチレン/ポリプロピレンなどを使用できる。繊維目付けは、5〜40g/m2、特に10〜30g/m2のものが望ましい。
図1、図2及び図5に示されるように、ファスニングテープ13は、おむつの側部に固定されたテープ取付部13C、及びこのテープ取付部13Cから突出するテープ本体部13Bをなすシート基材と、このシート基材におけるテープ本体部13Bの幅方向中間部に設けられた、腹側部分に対する係止部13Aとを有し、この係止部13Aより先端側が摘み部とされたものである。ファスニングテープ13のテープ取付部13Cは、サイドフラップ部における内側層をなすギャザーシート62及び外側層をなす外装シート12間に挟まれ、かつホットメルト接着剤により両シート62,12に接着されている。また、係止部13Aはシート基材に接着剤により剥離不能に接合されている。
腹側部分Fにおけるファスニングテープ13の係止箇所には、係止を容易にするためのターゲット有するターゲットシート12Tを設けるのが好ましい。ターゲットシート12Tは、係止部がフック材13Aの場合、フック材の係合突起が絡まるようなループ糸がプラスチックフィルムや不織布からなるシート基材の表面に多数設けられたものを用いることができ、また粘着材層の場合には粘着性に富むような表面が平滑なプラスチックフィルムからなるシート基材の表面に剥離処理を施したものを用いることができる。 また、腹側部分Fにおけるファスニングテープ13の係止箇所が不織布からなる場合、例えば図示形態の外装シート12が不織布からなる場合であって、ファスニングテープ13の係止部がフック材13Aの場合には、ターゲットシート12Tを省略し、フック材13Aを外装シート12の不織布に絡ませて係止することもできる。この場合、ターゲットシート12Tを外装シート12と液不透過性シート11との間に設けてもよい。
エンドフラップ部EFは、吸収体56の後端よりも前側及び後側にそれぞれ延在された部分であり、前側の延出部分が腹側エンドフラップ部EFであり、後側の延出部分が背側エンドフラップ部EFである。エンドフラップ部EFの構成材はおむつの構造によって変化する。図示形態では、中間シートを有する領域では、トップシート30、中間シート40、液不透過性シート11及び外装シート12により構成され、中間シートの幅方向両側であってトップシートを有するがギャザーシートを有しない領域では、トップシート30、液不透過性シート11及び外装シート12により構成され、ギャザーシートとトップシートとが重なる領域では、ギャザーシート62、トップシート30、液不透過性シート11及び外装シート12により構成され、ギャザーシートがトップシートと重ならないものの液不透過性シートと重なる領域では、ギャザーシート62、液不透過性シート11及び外装シート12により構成され、ギャザーシートがトップシート及び液不透過性シートと重ならない領域では、ギャザーシート62及び外装シート12により構成される。 エンドフラップEFの前後方向長さは、例えば背側部分においてはファスニングテープ13の取り付け部分の前後方向長さと同じか又は短い寸法とすることが好ましく、また、ウエストの縁と吸収体56とが近接しすぎると、吸収体56の厚みとコシによりおむつ背側端部と身体表面との間に隙間が生じやすいため、10mm以上とすることが好ましい。
特徴的には、図6〜図9に示すように、背側部分B及び腹側部分Fのそれぞれにおける幅方向中間又は幅方向全体のウエスト側領域が、外側伸縮部分70と、この外側伸縮部分70の内側に重なるとともに、当該外側伸縮部分70の内面に対し非接合とされた内側伸縮部分80とを有する内外独立伸縮領域20とされており、外側伸縮部分70及び内側伸縮部分80のそれぞれは、複数積層されたシート層と、一対のシート層91間に幅方向に伸長した状態で取り付けられたウエスト弾性伸縮部材92とを有し、かつウエスト弾性伸縮部材に伴いシート層が収縮することによる収縮皺が形成される部分とされている。このような内外独立伸縮領域20は、図14に示すように、単に層数を増加した場合と比べて収縮皺21の影響により顕著に厚みが増加し、しかも厚み方向の圧縮復元性に富む。そして、内外独立伸縮領域20は外側伸縮部分70及び内側伸縮部分80により胴周り方向に弾性伸縮するようになるため、厚みがあり圧縮復元性に富む部分が装着者の胴周りに押し付けられることになり、その結果、簡素な構造でありながら装着者の胴周りの凹部に対するフィット性に優れたものとなる。また、内外独立伸縮領域20においては、外側伸縮部分70及び内側伸縮部分80の隙間がウエストの縁に開口することとなるため、当該開口から外側伸縮部分70及び内側伸縮部分80の間に詰め物を入れて、胴周りの凹部に対するフィット性をさらに向上させることもできる。このとき、外側伸縮部分70及び内側伸縮部分80が弾性伸縮するため、外側伸縮部分70及び内側伸縮部分80の間に入れた詰め物が抜け出にくいという利点もある。
(a)図示形態では、内外独立伸縮領域20を背側部分B及び腹側部分Fの両方に設けているが、いずれか一方のみ(特に背側のみ)とすることもできる。
明細書中の以下の用語は、明細書中に特に記載が無い限り、以下の意味を有するものである。
・「前後(縦)方向」とは腹側部分(前側部分)と背側部分(後側部分)を結ぶ方向を意味し、「幅方向」とは前後方向と直交する方向(左右方向)を意味する。
Claims (5)
- 腹側部分から背側部分まで配置された吸収体と、
背側部分の両側部に設けられ腹側部分の外面に止着されるファスニングテープと、を備えたテープタイプ使い捨ておむつにおいて、
背側部分及び腹側部分の少なくとも一方では、幅方向中間又は幅方向全体のウエスト側領域が、外側伸縮部分と、この外側伸縮部分の内側に重なるとともに、当該外側伸縮部分の内面に対し非接合とされた内側伸縮部分とを有する内外独立伸縮領域とされており、
前記外側伸縮部分及び内側伸縮部分のそれぞれは、複数積層されたシート層と、一対の前記シート層の間に幅方向に伸長した状態で取り付けられたウエスト弾性伸縮部材とを有し、かつ前記ウエスト弾性伸縮部材に伴い前記シート層が収縮することによる収縮皺が形成される部分である、
ことを特徴とするテープタイプ使い捨ておむつ。 - 前記内側伸縮部分における前記ウエスト弾性伸縮部材の取り付け時の伸長率が、前記外側伸縮部分における前記ウエスト弾性伸縮部材の取り付け時の伸長率より高い、請求項1記載のテープタイプ使い捨ておむつ。
- 前記背側部分及び腹側部分の両方における幅方向中間又は幅方向全体のウエスト側領域が、前記内外独立伸縮領域とされており、
背側部分及び腹側部分のいずれか一方には、ウエスト側の縁から股間側に向かって延在する内側部分及びその股間側の縁で外側に折り返されてウエスト側の縁まで延在する外側部分を有する折り返し弾性伸縮帯が、幅方向に伸長した状態で取り付けられ、
前記折り返し弾性伸縮帯における内側部分及び外側部分が互いに非接合とされるとともに、前記折り返し弾性伸縮帯の内側部分が前記内側伸縮部分を、及び前記折り返し弾性伸縮帯の外側部分が前記外側伸縮部分をそれぞれ構成しており、
背側部分及び腹側部分のいずれか他方には、ウエスト側の縁から股間側に向かって延在する、内側弾性伸縮帯及びこれとは別体の外側弾性伸縮帯が、幅方向に伸長した状態で取り付けられており、
前記内側弾性伸縮帯及び外側弾性伸縮帯が互いに非接合とされるとともに、前記内側弾性伸縮帯が前記内側伸縮部分を、及び前記外側弾性伸縮帯が前記外側伸縮部分をそれぞれ構成しており、
前記折り返し弾性伸縮帯、内側弾性伸縮帯及び外側弾性伸縮帯は、同一幅であるとともに、一対のシート材間に複数本の細長状ウエスト弾性伸縮部材が前後方向に間隔を空けて且つそれぞれ幅方向に伸長した状態で取り付けられたものである、
請求項1又は2記載のテープタイプ使い捨ておむつ。 - 前記内外独立伸縮領域が、前後方向において前記吸収体のウエスト側端部と重なる位置まで延在されており、
前記外側伸縮部分及び内側伸縮部分のうち前記吸収体のウエスト側端部と重なる部分に前記ウエスト弾性伸縮部材が設けられていない、
請求項1〜3のいずれか1項に記載のテープタイプ使い捨ておむつ。 - 前記内側伸縮部分における股間側の部分には前記ウエスト弾性伸縮部材が設けられておらず、前記外側伸縮部分には前後方向全体にわたり前記ウエスト弾性伸縮部材が設けられている、請求項1〜4のいずれか1項に記載のテープタイプ使い捨ておむつ。
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JP6566393B2 (ja) | 2019-08-28 |
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