JP7129179B2 - 吸収性物品の伸縮構造 - Google Patents
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<第1の態様>
弾性シートと、前記弾性シートの表側を覆う第1カバー層と、前記弾性シートの裏側を覆う第2カバー層とが一体化され、
前記第1カバー層及び前記第2カバー層は伸縮性を有しておらず、
前記第1カバー層、前記第2カバー層及び前記弾性シートが重なる領域内に立体的変形領域を有し、
前記立体的変形領域における前記第1カバー層及び前記第2カバー層には、スリット又はこれを形成するためのミシン目からなるスリット部が複数本設けられており、
前記複数本のスリット部は、前記立体的変形領域を横切って前記立体的変形領域の一方の縁部から他方の縁部まで延びており、
前記複数本のスリット部は互いに交差しており、
前記第1カバー層及び前記第2カバー層における前記立体的変形領域内に位置する部分のすべてが、前記スリット部を介さずに、前記立体的変形領域外に位置する部分に連続している、
ことを特徴とする吸収性物品の伸縮構造。
本態様の吸収性物品の伸縮構造では、複数本のスリット部がそれらの交差位置に近づくほど大きく広がるような第1カバー層及び第2カバー層の変形を伴い、弾性シートが各スリット部の広がりに応じて弾性伸長可能である。この結果、立体的変形領域に厚み方向の一方側から他方側に向かう力が加えられたとき、立体的変形領域はこれに追従して、主に各スリット部と直交する複数方向に伸長しつつ、周囲部分に対して窪むように変形することができる。したがって、このような窪み変形する立体的変形領域を、身体表面の局所的で立体的な凸部と接する位置に設ければ、その凸部とその周囲部分に対するフィット性に優れるようになる。
また、複数本のスリット部により立体的変形領域が決まるため、一本の直線状のスリットを基本とする従来例と比べて、伸縮方向に制限がなく、伸縮の程度も大きなものとすることができる。
さらに、第1カバー層及び第2カバー層における立体的変形領域内に位置する部分のすべてが、スリット部を介さずに、立体的変形領域外に位置する部分に連続しているため、既存の製造設備において、第1カバー層及び第2カバー層にスリット部を設けるだけで製造することが可能となる。
前記立体的変形領域は、自然長の状態では、前記弾性シートの収縮に伴い形成される収縮皺が前記第1カバー層及び第2カバー層に形成されない、
第1の態様の吸収性物品の伸縮構造。
スリット部による伸縮構造は、製造時に弾性シートを伸長した状態で取り付けてもよいが、その必要はない。したがって、製造時に弾性シートをほぼ伸長していない状態で第1カバー層及び第2カバー層と一体化することにより、本態様のように皺(襞含む)が形成されず、良好な外観の伸縮構造となる。この場合、第1カバー層及び第2カバー層にスリット部しか設けないことにより、自然長状態では、弾性シートが第1カバー層及び第2カバー層により綺麗に隠蔽されるという利点もある。
前記スリット部は、前記立体的変形領域の中央部を通り、両端部が前記立体的変形領域の縁部まで延びる複数本のスリット部を含む、
第1又は2の態様の吸収性物品の伸縮構造。
スリット部は本態様のように、中央部を通るものを複数本含むことができる。この場合、スリット部は立体的変形領域の中央部から放射状(X状や十字状を含む)に延びることとなる。本態様では、最小限のスリット部の数で広範囲にわたる立体的変形領域を形成することができる。本態様は、立体的変形領域を円形や楕円形、ひし形とする場合に好適である。
前記スリット部は、前記立体的変形領域の中央部を通り、両端部が前記立体的変形領域の縁部まで延びる中央スリット部と、この中央スリット部の端部を通り、両端部が前記立体的変形領域の縁部まで延びる端スリット部とを含む、
第1~3のいずれか1つの態様の吸収性物品の伸縮構造。
本態様のように、中央スリット部と、その端部を通る端スリット部を含むことができる。この場合、スリット部はT字状やH字状等に延びることとなる。本態様は、立体的変形領域を三角形や矩形とする場合に好適である。
前記吸収性物品が、
前後方向中央を含む股間部と、前後方向 中央より前側に延びる腹側部分と、前後方向中央より後側に延びる背側部分とを有し、
前記股間部を含む範囲に内蔵された吸収体を有し、
前記腹側部分及び前記背側部分は、前記吸収体よりも左右両側に延び出たサイドフラップ部を有し、
前記背側部分の前記サイドフラップ部に、前記背側部分と前記腹側部分とを着脱可能に連結するための連結手段を有し、
前記腹側部分の外面に、前記連結手段が連結されるターゲット部を有する、
テープタイプ使い捨ておむつであり、
前記背側部分のサイドフラップ部における前記連結手段より幅方向内側、及び前記腹側部分のサイドフラップ部における前記ターゲット部より幅方向外側の少なくとも一方に、前記立体的変形領域を有する、
第1~4のいずれか1つの態様の吸収性物品の伸縮構造。
テープタイプ使い捨ておむつでは、背側部分のサイドフラップ部における連結手段より幅方向内側や、腹側部分のサイドフラップ部におけるターゲット部より幅方向外側の部位は、腸骨稜や上前腸骨棘のような身体表面の局所的で立体的な凸部に接する部分となる。よって、この部位に、前述のスリット部を有する立体的変形領域を設けることが望ましい。
前記背側部分には、幅方向に弾性伸縮するウエスト伸縮シートが少なくとも左右のサイドフラップ部にわたり取り付けられ、
前記ウエスト伸縮シートを有する領域は、前記ウエスト伸縮シートとともに幅方向に弾性伸縮可能であり、
前記ウエスト伸縮シートと、前記連結手段との間に、前記立体的変形領域を有する、
第5の態様の吸収性物品の伸縮構造。
テープタイプ使い捨ておむつの背側部分に、本態様のようなウエスト伸縮シートを取り付け、ウエスト周りのフィット性を向上させることは知られている。このようなウエスト伸縮シートは連結手段の近くまで設けることが困難な場合が多い。これは、殆ど多くのテープタイプ使い捨ておむつは、製品の前後方向が製造ラインにおけるMD方向(マシン方向)に一致するようにして製造されることや、ウエスト伸縮シートを幅方向に伸長した状態で取り付ける必要があること等に起因するものである。しかし、このウエスト伸縮シートと連結手段との間の部分は、サイドフラップ部に位置し、前述のように腸骨稜に接する部分となる。よって、この部位に前述のスリット部を有する立体的変形領域を設けることは好ましい。前述のスリット部を有する立体的変形領域は、予め第1カバー体及び第2カバー体にスリット部を設けておき、弾性シートをほぼ非伸長の状態で配置するだけで製造できるため、従来は形成困難な位置にも立体的変形領域を形成することができる。
(吸収体)
吸収体56は、***液を吸収し、保持する部分であり、繊維の集合体により形成することができる。この繊維集合体としては、綿状パルプや合成繊維等の短繊維を積繊したものの他、セルロースアセテート等の合成繊維のトウ(繊維束)を必要に応じて開繊して得られるフィラメント集合体も使用できる。繊維目付けとしては、綿状パルプや短繊維を積繊する場合は、例えば100~300g/m2程度とすることができ、フィラメント集合体の場合は、例えば30~120g/m2程度とすることができる。合成繊維の場合の繊度は、例えば、1~16dtex、好ましくは1~10dtex、さらに好ましくは1~5dtexである。フィラメント集合体の場合、フィラメントは、非捲縮繊維であってもよいが、捲縮繊維であるのが好ましい。捲縮繊維の捲縮度は、例えば、2.54cm当たり5~75個、好ましくは10~50個、さらに好ましくは15~50個程度とすることができる。また、均一に捲縮した捲縮繊維を用いることができる。
吸収体56には、その一部又は全部に高吸収性ポリマー粒子を含有させることができる。高吸収性ポリマー粒子とは、「粒子」以外に「粉体」も含む。高吸収性ポリマー粒子54としては、この種の吸収性物品に使用されるものをそのまま使用できる。高吸収性ポリマー粒子の粒径は特に限定されないが、例えば500μmの標準ふるい(JIS Z8801-1:2006)を用いたふるい分け(5分間の振とう)、及びこのふるい分けでふるい下に落下する粒子について180μmの標準ふるい(JIS Z8801-1:2006)を用いたふるい分け(5分間の振とう)を行ったときに、500μmの標準ふるい上に残る粒子の割合が30重量%以下で、180μmの標準ふるい上に残る粒子の割合が60重量%以上のものが望ましい。
高吸収性ポリマー粒子の抜け出しを防止するため、あるいは吸収体56の形状維持性を高めるために、吸収体56は包装シート58で包んでなる吸収要素50として内蔵させることができる。包装シート58としては、ティッシュペーパ、特にクレープ紙、不織布、ポリラミ不織布、小孔が開いたシート等を用いることができる。ただし、高吸収性ポリマー粒子が抜け出ないシートであるのが望ましい。クレープ紙に換えて不織布を使用する場合、親水性のSMMS(スパンボンド/メルトブローン/メルトブローン/スパンボンド)不織布が特に好適であり、その材質はポリプロピレン、ポリエチレン/ポリプロピレンなどを使用できる。繊維目付けは、5~40g/m2、特に10~30g/m2のものが望ましい。
トップシート30は液透過性を有するものであり、例えば、有孔又は無孔の不織布や、多孔性プラスチックシートなどを用いることができる。また、このうち不織布は、その原料繊維が何であるかは、特に限定されない。例えば、ポリエチレンやポリプロピレン等のオレフィン系、ポリエステル系、ポリアミド系等の合成繊維、レーヨンやキュプラ等の再生繊維、綿等の天然繊維などや、これらから二種以上が使用された混合繊維、複合繊維などを例示することができる。さらに、不織布は、どのような加工によって製造されたものであってもよい。加工方法としては、公知の方法、例えば、スパンレース法、スパンボンド法、サーマルボンド法、メルトブローン法、ニードルパンチ法、エアスルー法、ポイントボンド法等を例示することができる。例えば、柔軟性、ドレープ性を求めるのであれば、スパンレース法が、嵩高性、ソフト性を求めるのであれば、サーマルボンド法が、好ましい加工方法となる。
トップシート30を透過した液を速やかに吸収体へ移行させるために、トップシート30より液の透過速度が速い、中間シート(「セカンドシート」とも呼ばれている)40を設けることができる。この中間シート40は、液を速やかに吸収体へ移行させて吸収体による吸収性能を高め、吸収した液の吸収体からの「逆戻り」現象を防止するためのものである。中間シート40は省略することもできる。
液不透過性シート11は、特に限定されるものではないが、透湿性を有するものが好ましい。液不透過性シート11としては、例えば、ポリエチレンやポリプロピレン等のオレフィン系樹脂中に無機充填剤を混練して、シートを成形した後、一軸又は二軸方向に延伸して得られた微多孔性シートを好適に用いることができる。また、液不透過性シート11としては、不織布を基材として防水性を高めたものも用いることができる。
外装不織布12は液不透過性シート11の裏側全体を覆い、製品外面を布のような外観とするものである。外装不織布12としては特に限定されず、素材繊維としては、例えばポリエチレン又はポリプロピレン等のオレフィン系、ポリエステル系、ポリアミド系等の合成繊維の他、レーヨンやキュプラ等の再生繊維、綿等の天然繊維を用いることができ、加工法としてはスパンレース法、スパンボンド法、サーマルボンド法、エアスルー法、ニードルパンチ法等を用いることができる。ただし、肌触り及び強度を両立できる点でスパンボンド不織布やSMS不織布、SMMS不織布等の長繊維不織布が好適である。不織布は一枚で使用する他、複数枚重ねて使用することもできる。後者の場合、不織布相互をホットメルト接着剤等により接着するのが好ましい。不織布を用いる場合、その繊維目付けは10~50g/m2、特に15~30g/m2のものが望ましい。
トップシート30上を伝わって横方向に移動する***物を阻止し、いわゆる横漏れを防止するために、表面の幅方向WDの両側には、装着者の肌側に立ち上がる起き上がりギャザー60が設けられていると好ましい。もちろん、起き上がりギャザー60は省略することもできる。
各サイドフラップ部SFには、糸ゴム等の細長状弾性部材からなるサイド弾性部材64が前後方向LDに沿って伸長された状態で固定されており、これにより各サイドフラップ部SFの脚周り部分が平面ギャザーとして構成されている。脚周り弾性部材64は、図示例のように、ギャザーシート62の接合部分のうち接合始端近傍の幅方向外側において、ギャザーシート62と液不透過性シート11との間に設けるほか、サイドフラップ部SFにおける液不透過性シート11と外装不織布12との間に設けることもできる。脚周り弾性部材64は、図示例のように各側で複数本設ける他、各側に1本のみ設けることもできる。
背側部分Bにおける胴周り構成領域80には、腹側部分Fの外面に対して着脱可能に連結される連結手段としての連結テープ13がそれぞれ設けられている。おむつの装着に際しては、連結テープ13を腰の両側から腹側部分Fの外面に回して、連結テープ13の連結部13Aを腹側部分F外面の適所に連結する。
腹側部分Fにおける連結テープ13の連結箇所には、ターゲット部を設けることが好ましい。ターゲット部は、図示例のように、連結を容易にするためのターゲットシート20を腹側部分Fの外面に貼り付けることにより設けることができる。ターゲットシート20は、連結部13Aがフック材の場合、フック材の係合突起が絡まるようなループ糸がプラスチックフィルムや不織布からなるシート基材の表面に多数設けられたものを用いることができ、また粘着材層の場合には粘着性に富むような表面が平滑なプラスチックフィルムからなるシート基材の表面に剥離処理を施したものを用いることができる。また、腹側部分Fにおける連結テープ13の連結箇所が不織布からなる場合、例えば図示例のように外装不織布12を有する場合には、ターゲットシート20を省略し、フック材を外装不織布12の繊維に絡ませて連結することもできる。この場合、目印としてのターゲットシート20を外装不織布12と液不透過性シート11との間に設ける他、外装不織布12や液不透過性シート11の外面に目印を印刷してもよい。
背側部分Bにおける少なくとも左右の連結テープ13の間には、幅方向WDに弾性伸縮するウエスト伸縮シート70が取り付けられ、ウエスト伸縮シート70を有する領域が幅方向WDに弾性伸縮するものとなっていると好ましい。ウエスト伸縮シート70は、エンドフラップ部EFにのみ位置していてもよいが、図示例のようにエンドフラップ部EFから吸収体56の後端部までにわたるように配置されていると、吸収体56の後端部がしっかりと体に押し当てられるため、好ましい。
特徴的には、図1、図6及び図8に示すように、背側部分Bのサイドフラップ部における連結テープ13より幅方向WDの内側に、窪み変形する立体的変形領域90が設けられている。すなわち、この立体的変形領域90では、立体的変形領域90の内外にわたる大きさの弾性シート93と、弾性シート93の表側を覆う第1カバー層91と、裏側を覆う第2カバー層92とが一体化されている。つまり、本例では、第1カバー層91はギャザーシート62からなり、第2カバー層92は外装不織布12からなる。第1カバー層91及び第2カバー層92は、本例ではそれぞれ一層のシートからなっているが、少なくとも一方が一体化した複数層のシートからなっていてもよい。また、立体的変形領域90の形成部位に応じて、第1カバー層91及び第2カバー層92となる素材が本例と異なることはいうまでもない。さらに、第1カバー層91及び第2カバー層92は伸縮性を有しないものであれば、そこに含まれるシートに伸縮性を有するものが含まれていてもよいが、表裏両面が不織布で形成されていることが好ましい。なお、伸縮性を有しない(非伸縮)とは、厚み方向と直交するあらゆる方向において弾性限界における伸長倍率が1.0~1.3倍のものを意味する。
上記例におけるスリット部95,96を有する立体的変形領域90は、テープタイプ使い捨ておむつのサイドフラップ部SFに設けられているが、他の部位や他の種類の製品に設けることも可能である。例えば、図示しないが、上述のスリット部95,96を有する立体的変形領域90は、テープタイプ使い捨ておむつの連結テープ13に設けたり、パンツタイプ使い捨ておむつの胴周り等に設けたりすることができる。
明細書中の以下の用語は、明細書中に特に記載が無い限り、以下の意味を有するものである。
・「前後方向」とは図中に符号LDで示す方向(縦方向)を意味し、「幅方向」とは図中にWDで示す方向(左右方向)を意味し、前後方向と幅方向とは直交するものである。
・吸収体の「厚み」は、株式会社尾崎製作所の厚み測定器(ピーコック、ダイヤルシックネスゲージ大型タイプ、型式J-B(測定範囲0~35mm)又は型式K-4(測定範囲0~50mm))を用い、試料と厚み測定器を水平にして、測定する。
・上記以外の「厚み」は、自動厚み測定器(KES-G5 ハンディ圧縮計測プログラム)を用い、荷重:0.098N/cm2、及び加圧面積:2cm2の条件下で自動測定する。
・「引張強度」及び「引張伸度(破断伸び)」は、試験片を幅35mm・長さ80mmの長方形状とする以外は、JIS K7127:1999「プラスチック-引張特性の試験方法-」に準じて、初期チャック間隔(標線間距離)を50mmとし、引張速度を300mm/minとして測定される値を意味する。引張試験機としては、例えばSHIMADZU社製のAUTOGRAPH AGS-G100Nを用いることができる。
Claims (6)
- 弾性シートと、前記弾性シートの表側を覆う第1カバー層と、前記弾性シートの裏側を覆う第2カバー層とを有し、
前記弾性シート、前記第1カバー層及び前記第2カバー層は、隣接層の全体が連続的に接合されて一体化され、
前記第1カバー層及び前記第2カバー層は伸縮性を有しておらず、
前記第1カバー層、前記第2カバー層及び前記弾性シートが重なる領域内に立体的変形領域を有し、
前記立体的変形領域は、自然長の状態では、前記弾性シートの収縮に伴い形成される収縮皺が前記第1カバー層及び第2カバー層に形成されておらず、
前記立体的変形領域における前記第1カバー層及び前記第2カバー層のそれぞれには、スリット又はこれを形成するためのミシン目からなるスリット部が複数本設けられており、
前記複数本のスリット部は、前記立体的変形領域を横切って前記立体的変形領域の一方の縁部から他方の縁部まで延びており、
前記複数本のスリット部は、90度又は鋭角側が15度以上90度未満となる交差角度で互いに交差しており、
前記第1カバー層及び前記第2カバー層における前記立体的変形領域内に位置する部分のすべてが、前記スリット部を介さずに、前記立体的変形領域外に位置する部分に連続している、
ことを特徴とする吸収性物品の伸縮構造。 - 腸骨稜に接する部分を有するとともに、この腸骨稜に接する部分に前記立体的変形領域を有し、前記立体的変形領域の周縁は、物品の端部を含んでいない、請求項1記載の吸収性物品の伸縮構造。
- 前記スリット部は、前記立体的変形領域の中央部を通り、両端部が前記立体的変形領域の縁部まで延びる複数本のスリット部を含む、
請求項1又は2記載の吸収性物品の伸縮構造。 - 前記スリット部は、前記立体的変形領域の中央部を通り、両端部が前記立体的変形領域の縁部まで延びる中央スリット部と、この中央スリット部の端部を通り、両端部が前記立体的変形領域の縁部まで延びる端スリット部とを含む、
請求項1~3のいずれか1項に記載の吸収性物品の伸縮構造。 - 前記吸収性物品が、
前後方向中央を含む股間部と、前後方向 中央より前側に延びる腹側部分と、前後方向中央より後側に延びる背側部分とを有し、
前記股間部を含む範囲に内蔵された吸収体を有し、
前記腹側部分及び前記背側部分は、前記吸収体よりも左右両側に延び出たサイドフラップ部を有し、
前記背側部分の前記サイドフラップ部に、前記背側部分と前記腹側部分とを着脱可能に連結するための連結手段を有し、
前記腹側部分の外面に、前記連結手段が連結されるターゲット部を有する、
テープタイプ使い捨ておむつであり、
前記背側部分のサイドフラップ部における前記連結手段より幅方向内側、及び前記腹側部分のサイドフラップ部における前記ターゲット部より幅方向外側の少なくとも一方に、前記立体的変形領域を有する、
請求項1~4のいずれか1項に記載の吸収性物品の伸縮構造。 - 前記背側部分には、幅方向に弾性伸縮するウエスト伸縮シートが少なくとも左右のサイドフラップ部にわたり取り付けられ、
前記ウエスト伸縮シートを有する領域は、前記ウエスト伸縮シートとともに幅方向に弾性伸縮可能であり、
前記ウエスト伸縮シートと、前記連結手段との間に、前記立体的変形領域を有する、
請求項5記載の吸収性物品の伸縮構造。
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