JP2003235892A - 使い捨ておむつ - Google Patents

使い捨ておむつ

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JP2003235892A JP2002042411A JP2002042411A JP2003235892A JP 2003235892 A JP2003235892 A JP 2003235892A JP 2002042411 A JP2002042411 A JP 2002042411A JP 2002042411 A JP2002042411 A JP 2002042411A JP 2003235892 A JP2003235892 A JP 2003235892A
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孝夫 笠井
Taeko Kanai
妙子 金井
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 湿疹、あせも、かぶれ等の発生を効果的に防
止し得る使い捨ておむつを提供すること。 【解決手段】 吸収体4の前後端縁からそれぞれ外側へ
ウエストフラップ6,6’が延出している使い捨ておむ
つ1において、少なくとも一方のウエストフラップ6の
肌対向面におけるウエストフラップ6の端縁と該端縁が
対向する吸収体4の端縁との間の所定領域が、耐水圧1
〜10cmの疎水性領域から形成されていると共に該疎
水性領域の内面に該疎水領域に隣接して吸水性の親水性
領域が形成されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、湿疹、あせも、か
ぶれ等の発生を効果的に防止し得る使い捨ておむつに関
する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】特開2
000−189454号公報には、おむつのウエストフ
ラップの内面に通気性の吸汗シートを接合した使い捨て
おむつが記載されている。この使い捨ておむつは、湿
疹、あせも、かぶれ等が発生し易いウエストフラップの
内面に汗を吸収するシートを配することで、該シートに
よって着用者から発生する汗を吸収させて、あせも等の
発生を防止しようとするものである。
【0003】前記使い捨ておむつによれば、着用者から
発生する汗は前記吸汗シートに吸収される。しかし、汗
を吸収して湿潤した状態となっている前記吸汗シート
は、着用者の肌に当接した状態となっているので、着用
者の肌は湿潤状態にさらされることになる。従って、あ
せも等の発生を十分に防止することはできない。
【0004】従って、本発明は、湿疹、あせも、かぶれ
等の発生を効果的に防止し得る使い捨ておむつを提供す
ることを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
【0006】本発明者らは、湿疹、あせも、かぶれ等
(以下、あせも等という)の発生を十分に防止するため
には、着用者から発生した汗を除去し且つ除去された汗
を着用者の体から離すことが必要であることを知見し
た。
【0007】本発明は前記知見に基づきなされたもの
で、液透過性のトップシート、液不透過性のバックシー
ト及び両シート間に介在された液保持性の吸収体を有
し、該吸収体の前後端縁からそれぞれ外側へウエストフ
ラップが延出している使い捨ておむつにおいて、少なく
とも一方の前記ウエストフラップの肌対向面における該
ウエストフラップの端縁と該端縁が対向する前記吸収体
の端縁との間の所定領域が、耐水圧1〜10cmの疎水
性領域から形成されていると共に該疎水性領域の内面に
該疎水領域に隣接して吸水性の親水性領域が形成されて
いる使い捨ておむつを提供することにより前記目的を達
成したものである。
【0008】
【発明の実施の形態】以下本発明を、その好ましい実施
形態に基づき図面を参照しながら説明する。図1には、
本発明の第1の実施形態の使い捨ておむつをトップシー
ト側からみた平面図が示されており、図2には図1にお
けるII−II線断面図が示されている。
【0009】図1及び図2に示すように、本実施形態の
使い捨ておむつ1は、液透過性のトップシート2と、液
不透過性のバックシート3と、トップシート2及びバッ
クシート3間に介在された液保持性の吸収体4とを有し
て構成されている。トップシート2及びバックシート3
は、おむつ1の股下領域に対応する領域がくびれた砂時
計形状に湾曲形成されている。一方、吸収体4もトップ
シート2及びバックシート3の形状に即して股下領域に
対応する領域がくびれた砂時計形状に湾曲形成されてい
る。そして、吸収体4は、トップシート2及びバックシ
ート3によって挟持されている。
【0010】バックシート3の外面は疎水性シート5で
被覆されている。疎水性シート5は、吸収体4の前後端
縁及び左右側縁から外方に延出している。吸収体4の前
後端縁から延出した疎水性シート5は、トップシート側
へ折り返されている。折り返された疎水性シート5の端
縁は、吸収体4の端縁を越えて吸収体上にまで達してい
る。これによって、吸収体4の前後端縁からそれぞれ外
側へ延出する背側及び腹側のウエストフラップ6,6’
が形成されている。疎水性シート5を折り返して形成さ
れたウエストフラップ6,6’内には、おむつの幅方向
へ亘って、帯状の弾性伸縮部材6a,6a’が配されて
いる。更に背側のウエストフラップ6においては、トッ
プシート側へ折り返された疎水性シート5の内側に、該
疎水性シート5に隣接して親水性シート7が配されてい
る。親水性シート7の一端縁の位置は疎水性シート5の
折り返し部の位置とほぼ一致している。一方、親水性シ
ート7の他端縁は吸収体4の縁端を越えて吸収体上にま
で達しており、同じく吸収体上にまで達している疎水性
シート5の端縁と同じ位置にある。疎水性シート5と親
水性シート7とは、ホットメルト粘着剤等の接着剤によ
って間欠的に接合されている。更に親水性シート7は、
トップシート2及び後述する立体ギャザー形成用シート
9に、ホットメルト粘着剤等の接着剤によって間欠的に
接合されている。
【0011】吸収体4の左右側縁からはトップシート2
が外側へ延出しており、延出したトップシート2は、同
じく吸収体の左右側縁から延出している疎水性シート5
と接合されて一対のレッグフラップ8,8を形成してい
る。レッグフラップ8,8には、糸状の3本の弾性伸縮
部材8a,8aが配されており、該弾性伸縮部材8aは
トップシート2及び疎水性シート5によって挟持固定さ
れている。そして、弾性伸縮部材8aが収縮すること
で、おむつ1の股下部にレッグギャザーが形成される。
【0012】おむつ1の左右両側部それぞれには、トッ
プシート2の側部を覆うように立体ギャザー形成用シー
ト9,9が配されている。各立体ギャザー形成用シート
9は、その外側部及び前後端部がトップシート2に固着
されていると共にその内側部が自由状態となっている。
そして、該内側部の側縁に、その長手方向に沿って弾性
伸縮部材9a,9aが固定されている。そして弾性伸縮
部材9aが収縮することで、立体ギャザー形成用シート
9の前記内側部が立ち上がり、おむつ1における着用者
の肌当接面側に立体ギャザーが形成される。
【0013】背側のウエストフラップ6においては、着
用者肌対向面の全域が、前述した疎水性シート5から形
成されており、疎水性領域となっている。該疎水性シー
ト5はその耐水圧(JIS L1092 A法に準拠)
が1〜10cm、好ましくは1〜5cmとなっている。
つまり疎水性シート5は、無荷重下では水を殆ど或いは
全く透過させないが、或る程度(好適には着用者の体圧
と同程度)の荷重下において水を透過させるものとなっ
ている。一方、背側のウエストフラップ6における着用
者肌対向面を構成する疎水性シート5の内面に配された
親水性シート7は吸液性のものから構成されており、肌
対向面の内面の領域に親水性領域を形成している。ウエ
ストフラップ6がこのような構成となっていることで、
着用者から生じた汗に起因するあせも等を効果的に防止
することができる。この理由は以下の通りである。おむ
つ1の装着中においては、ウエストフラップ6には着用
者の体圧が加わった状態となっている。特にあせも等が
発生しやすい体勢である横になった体勢においては一層
体圧が加わる。この状態下に着用者から生じた汗は、疎
水性シート5を透過してその下側に位置する吸水性の親
水性シート7に吸収される。これによって、着用者から
生じた汗が着用者から除去される。親水性シート7に吸
収された汗は、疎水性シート5に阻まれて着用者の肌側
に逆戻りしない。これによって、吸収された汗が着用者
の体から離されることになる。これらの結果、着用者の
肌がドライな状態に保たれ、図3に示すように、同図中
Aで示される着用者の腰回りにおけるあせも等の発生が
効果的に防止される。
【0014】更に、本実施形態におむつ1においては、
着用者の臀部におけるあせも等の発生も効果的に防止さ
れる。この理由は以下の通りである。通常の使い捨てお
むつにおいては、着用者の臀部に対向する部位に、立体
ギャザーを形成するためのシートが配されている。この
シートは***物の横漏れを防止するためのものであるか
ら一般に疎水性である。斯かる疎水性のシートが着用者
の臀部に対向する部位に存する通常の使い捨ておむつに
おいては、着用者から生じた汗の行き場がなくなり、臀
部にあせも等が発生し易くなる。これに対して本実施形
態のおむつ1においては、前述の疎水性シート5と親水
性シート7とが、吸収体4の端縁を越えて吸収体4上に
まで延出して立体ギャザー形成用シート9の端部を被覆
しており、疎水性領域と親水性領域とを形成しているの
で、両領域による前述の作用によって着用者の臀部もド
ライな状態が維持される。その結果、図3中Bで示され
る着用者の臀部におけるあせも等の発生が効果的に防止
される。この観点から、吸収体4の端縁からの疎水性シ
ート5及び親水性シート7の延出の程度は、延出した両
シート5,7が、おむつ1の着用状態において着用者の
臀部に対向し得る程度とする。
【0015】疎水性シート5としては、疎水性であって
前述の耐水圧を有する各種シート材料が用いられる。そ
の例としては各種不織布や多数の微孔が形成されたフィ
ルム等が挙げられる。特に肌触り、加工性、経済性等の
点から不織布を用いることが好ましい。不織布の具体例
としては、スパンボンド不織布(SB)やスパンボンド
−メルトブローン−スパンボンド複合不織布(SMS)
が好適なものとして挙げられる。これらの不織布を構成
する繊維としては、ポリプロピレン(PP)繊維やポリ
エチレン(PE)繊維などの各種熱可塑性樹脂からなる
繊維が挙げられる。疎水性シート5の坪量は、その耐水
圧等を考慮して決定される。例えば疎水性シート5とし
て不織布が用いられる場合、その坪量は5〜30g/m
2、特に7〜23g/m2程度であることが好ましい。
【0016】親水性シート7としては、親水性であって
水の吸収保持が可能なシート材料が用いられる。その例
としては、親水性繊維のシートが挙げられる。具体的に
は、コットン、レーヨン、パルプ等の親水性繊維を含む
不織布(例えばスパンレース不織布)や紙などが好適に
用いられる。斯かるシートには、該シートの親水性及び
吸水性を阻害しない範囲において、少量の疎水性繊維、
例えばポリプロピレン繊維やポリエチレン繊維が含まれ
ていてもよい。親水性シート7の坪量は、その吸水容量
等を考慮して決定される。例えば親水性シート7とし
て、親水性繊維のシートが用いられる場合、その坪量は
15〜50g/m2、特に15〜40g/m2程度である
ことが好ましい。
【0017】次に、本発明の第2〜第4の実施形態につ
いて図4〜図6を参照しながら説明する。これらの実施
形態については、第1の実施形態と異なる点についての
み説明し、特に説明しない点については、第1の実施形
態に関して詳述した説明が適宜適用される。また、図4
〜図6において、図1及び図2と同じ部材に同じ符号を
付してある。
【0018】図4に示す第2の実施形態においては、ウ
エストフラップ6が、不織布10と複合シート11とか
ら構成されている。不織布10は吸収体4及びバックシ
ート3の端縁を越えてバックシート3の外面を被覆して
いる。一方、複合シート11は吸収体4及びトップシー
ト2の端縁を越えて吸収体4上にまで延出しており、ト
ップシート2及び立体ギャザー形成用シート9の端部を
被覆している。吸収体4の端縁からの複合シート11の
延出の程度は、延出した複合シート11が、おむつ1の
着用状態において着用者の臀部に対向し得る程度とす
る。ウエストフラップ6における不織布10及び複合シ
ート11間には、帯状の弾性伸縮部材6aが配されてい
る。
【0019】複合シート11の拡大断面図を図4中、円
C内に示す。複合シート11は、親水性繊維の繊維層
(以下、親水性繊維層という)11aと疎水性繊維の繊
維層(以下、疎水性繊維層という)11bとが積層一体
化されて単一のシートを構成している。そして、複合シ
ート11における疎水性繊維層11bが着用者の肌対向
面を構成している。疎水性繊維層11bは、その耐水圧
が第1の実施形態における疎水性シート5と同様になっ
ている。疎水性繊維層11bは、ウエストフラップ6の
全域並びにトップシート2及び立体ギャザー形成用シー
ト9の端部の領域において疎水性領域を形成している。
一方、親水性繊維層11aも、ウエストフラップ6の全
域並びにトップシート2及び立体ギャザー形成用シート
9の端部の領域において親水性領域を形成している。
【0020】本実施形態のおむつ1においては、着用者
から生じた汗が、所定の耐水圧を有する疎水性繊維層1
1bを透過してその下側に位置する親水性繊維層11a
に吸収される。これによって、着用者から生じた汗が着
用者から除去される。親水性繊維層11aに吸収された
汗は、疎水性繊維層11bに阻まれて着用者の肌側に逆
戻りしない。これによって、吸収された汗が着用者の体
から離されることになる。これらの結果、着用者の肌は
ドライな状態が維持され、着用者の腰回り及び臀部にお
けるあせも等の発生が効果的に防止される。
【0021】複合シート11における疎水性繊維層11
bを構成する繊維としては、第1の実施形態における疎
水性シート5を構成する不織布の構成繊維と同様のもの
を用いることができる。一方、親水性繊維層11aを構
成する繊維としては、第1の実施形態における親水性シ
ート7を構成する親水性繊維のシートの構成繊維と同様
のものを用いることができる。
【0022】疎水性繊維層11bの坪量は、その耐水圧
等を考慮して決定され、具体的には5〜25g/m2
特に7〜15g/m2程度であることが好ましい。一
方、親水性繊維層11aの坪量は、その吸水容量等を考
慮して決定され、具体的には15〜50g/m2、特に
15〜30g/m2程度であることが好ましい。また、
両繊維層11a,11bからなる複合シート11の坪量
は20〜75g/m2、特に22〜45g/m2程度であ
ることが好ましい。
【0023】疎水性繊維層11bと親水性繊維層11a
とは、公知の各種接合手段によって一体化されている。
例えばホットメルト粘着剤等の接着性による接着や、疎
水性繊維層11bと親水性繊維層11aとを繊維交絡に
よって一体化させることができる。特に、風合い、加工
性、経済性等の点から、疎水性繊維層11bを構成する
繊維ウエブと、親水性繊維層11aを構成する繊維ウエ
ブとを重ね合わせ、高圧水流による繊維交絡、即ちウエ
ーターニードリングによって両繊維層を一体化させるこ
とが好ましい。
【0024】図5に示す第3の実施形態は、第2の実施
形態に類似している。本実施形態が第2の実施形態と相
違する点は、第2の実施形態において用いられていた複
合シートに代えて、本実施形態においては塗工シート1
2が用いられている点である。塗工シート12の拡大断
面図を図5中、円C内に示す。塗工シート12は、親水
性繊維のシート12aを基材シートとして、該シート1
2aの上面に疎水性のワックス層12bが塗工形成され
たものである。そして、塗工シート12におけるワック
ス層12bが着用者の肌対向面を構成している。ワック
ス層12bは、その耐水圧が第1の実施形態における疎
水性シート5と同様となるように形成されている。そし
て本実施形態においても、第1及び第2の実施形態と同
様に、着用者の肌はドライな状態が維持され、着用者の
腰回り及び臀部におけるあせも等の発生が効果的に防止
される。
【0025】塗工シート12における親水性繊維のシー
ト12aを構成する繊維としては、第1の実施形態にお
ける親水性シート7を構成する親水性繊維のシートの構
成繊維と同様のものを用いることができる。親水性繊維
のシート12a上に形成されるワックス層12bは、流
動パラフィンやオレフィンワックス等の公知のワックス
類から形成することができる。ワックス層12bには、
ハマメリスエキス等の各種スキンケア成分や、ラウリル
ソルビタンエステル等の乳化剤を少量含有させることも
できる。ワックス層12は、例えばグラビアコーティン
グ等の公知の塗工手段によって形成することができる。
【0026】塗工シート12における親水性繊維のシー
ト12aの坪量は、その吸水容量等を考慮して決定さ
れ、具体的には15〜50g/m2、特に15〜30g
/m2程度であることが好ましい。一方、ワックス層1
2bの坪量は、その耐水圧等を考慮して決定され、具体
的には0.1〜20g/m2、特に3〜10g/m2程度
であることが好ましい。塗工シート12の坪量は15〜
70g/m2、特に18〜40g/m2程度であることが
好ましい。
【0027】図6に示す第4の実施形態においては、親
水性シート7が、ウエストフラップ6にのみ配されてい
る点が第1の実施形態と異なり、その他の点は第1の実
施形態と同様となっている。本実施形態のおむつ1によ
れば、着用者の腰回りにおけるあせも等の発生が効果的
に防止される。
【0028】本発明は前記実施形態に制限されない。例
えば第1の実施形態においては、バックシート3の外面
を被覆する疎水性シート5を吸収体の端縁から延出させ
且つトップシート側に折り返すことでウエストフラップ
6を形成したが、これに代えて、バックシート3の外面
を被覆する疎水性シートを折り返さず、該疎水性シート
とは別に、ウエストフラップの肌対向面を構成するもう
1枚の疎水性シートを用い、両疎水性シート間に親水性
シートを配してウエストフラップを形成してもよい。
【0029】また、第1の実施形態においては、背側の
ウエストフラップ6のみを、疎水性シート5と親水性シ
ート7とから構成したが、これに代えて又はこれに加え
て腹側のウエストフラップ6’を疎水性シート5と親水
性シート7とから構成してもよい。第2〜第4の実施形
態についても同様である。
【0030】また、第1の実施形態においては、ウエス
トフラップ6の全域が、疎水性シート5と親水性シート
7とから構成されていたが、これに代えて、ウエストフ
ラップ6の端縁と該端縁が対向する吸収体4の端縁との
間の所定領域のみが、疎水性シート5と親水性シート7
とから構成されていてもよい。第2〜第4の実施形態に
ついても同様である。
【0031】〔実施例1〜3〕図1及び図2に示すおむ
つを製造した。おむつのウエストフラップにおける疎水
性シート及び親水性シートとして表1に示すものをそれ
ぞれ用いた。トップシートとしてはポリエチレン/ポリ
エチレンテレフタレートの芯鞘型複合繊維からなるエア
スルー不織布を用い、バックシートとしてはポリプロピ
レンフィルムからなる透湿性シートを用いた。それ以外
の部材には公知の材料を用いた。
【0032】〔実施例4〕図4に示すおむつを製造し
た。おむつのウエストフラップにおける複合シートとし
て表1に示すものを用いた。それ以外は実施例1と同様
とした。
【0033】〔実施例5〕図5に示すおむつを製造し
た。おむつのウエストフラップにおける塗工シートとし
て表1に示すものを用いた。それ以外は実施例1と同様
とした。
【0034】〔比較例1〕疎水性シートとして表1に示
すものを用いた。また親水性シートは用いなかった。こ
れ以外は実施例1と同様にしておむつを得た。
【0035】〔比較例2〕図4に示すおむつを製造し
た。おむつのウエストフラップにおける複合シートとし
て表1に示すものを用いた。それ以外は実施例1と同様
にしておむつを得た。
【0036】〔比較例3〕親水性シートとして表1に示
すものを用いた。またウエストフラップの着用者肌対向
面には疎水性シートを配しなかった。それ以外は実施例
1と同様にしておむつを得た。
【0037】〔比較例4〕疎水性シート及び親水性シー
トとしてそれぞれ表1に示すものを用いた。それ以外は
実施例1と同様にしておむつを得た。
【0038】〔性能評価〕実施例及び比較例で得られた
おむつについて、以下の方法で着装内の水分率変化を測
定した。結果を表1に示す。
【0039】〔着装内の水分率変化〕おむつを10人の
乳幼児モニター(14ヶ月〜28ヶ月)に3時間着用さ
せた。次いで、おむつを脱がせて直ちに腰部の肌水分率
をモイスチャーチェッカー(スカラ社製)を用いて測定
した。対照として、同時刻における太股部の水分率を測
定した。おむつを脱がせた直後の水分率と対照の水分率
との差を求め、この値を水分率変化とした。
【0040】
【表1】
【0041】表1に示す結果から明らかなように、実施
例のおむつ(本発明品)によれば着装内の水分率変化は
着装外と同程度となっており、着用者の肌がドライな状
態に保たれていることが判る。これに対して比較例のお
むつにおいては、水分率変化の値が高く、着用者の肌が
湿潤した状態になっていることが判る。
【発明の効果】本発明の使い捨ておむつによれば、おむ
つ内の水分率変化が低く、湿疹、あせも、かぶれ等の発
生を効果的に防止できる。特に、あせも等が発生し易い
着用者の腰回りや臀部におけるあせも等の発生を防止で
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態の使い捨ておむつをト
ップシート側からみた平面図である。
【図2】図1におけるII−II線断面図である。
【図3】図1に示すおむつを着用した場合の、あせも等
の発生を防止できる部位を示す模式図である。
【図4】本発明の第2の実施形態の使い捨ておむつの断
面図(図2相当図)である。
【図5】本発明の第3の実施形態の使い捨ておむつの断
面図(図2相当図)である。
【図6】本発明の第4の実施形態の使い捨ておむつの断
面図(図2相当図)である。
【符号の説明】
1 使い捨ておむつ 2 トップシート 3 バックシート 4 吸収体 5 疎水性シート 6 背側のウエストフラップ 7 親水性シート 11 複合シート 12 塗工シート
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 3B029 BB01 BC01 BD08 BD22 4C098 AA09 CC12 CE06 DD04 DD05 DD10 DD12 DD25

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 液透過性のトップシート、液不透過性の
    バックシート及び両シート間に介在された液保持性の吸
    収体を有し、該吸収体の前後端縁からそれぞれ外側へウ
    エストフラップが延出している使い捨ておむつにおい
    て、 少なくとも一方の前記ウエストフラップの肌対向面にお
    ける該ウエストフラップの端縁と該端縁が対向する前記
    吸収体の端縁との間の所定領域が、耐水圧1〜10cm
    の疎水性領域から形成されていると共に該疎水性領域の
    内面に該疎水領域に隣接して吸水性の親水性領域が形成
    されている使い捨ておむつ。
  2. 【請求項2】 前記親水性領域が親水性繊維のシートか
    らなり、前記疎水性領域が疎水性の不織布からなる請求
    項1記載の使い捨ておむつ。
  3. 【請求項3】 前記親水性領域が親水性繊維の繊維層か
    らなると共に前記疎水性領域が疎水性繊維の繊維層から
    なり、両繊維層が積層一体化されて単一のシートを構成
    している請求項1記載の使い捨ておむつ。
  4. 【請求項4】 前記親水性領域が親水性繊維のシートか
    らなり、前記疎水性領域が該シートの上面に形成された
    ワックス層からなる請求項1記載の使い捨ておむつ。
  5. 【請求項5】 前記疎水性領域及び前記親水性領域が何
    れも前記吸収体の端縁を越えて該吸収体上にも形成され
    ている請求項1〜4の何れかに記載の使い捨ておむつ。
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