JP7358591B1 - 車両間乗降システム - Google Patents
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Abstract
Description
さらに、駅の改札内のコンコースにおいて「駅ナカビジネス」等の店舗が展開され、多様な利用者の要望に応えているが、乗降を主目的とする利用者にとっては、駅構内での滞留及び混雑を助長し、列車の乗降に余計な負担を与えている。
[1] 本線を走行するメイン車両と、前記メイン車両に乗客が乗降するメイン車両乗降場と、を備える主交通システムと、前記メイン車両に乗客を輸送するシャトル車両と、前記メイン車両乗降場の周囲に設けられ、前記シャトル車両に乗客が乗降するシャトル車両乗降場と、前記メイン車両乗降場と前記シャトル車両乗降場をつなぐ前記シャトル車両が走行するシャトル車両用通路と、を備える副交通システムと、を有し、前記メイン車両の乗客の乗降は、前記メイン車両乗降場で、前記メイン車両と前記シャトル車両の間を乗客が移動する車両間乗降システム。
[2] 前記メイン車両の乗客の乗降は、前記メイン車両と前記シャトル車両が隣接して、前記メイン車両と前記シャトル車両の間を乗客が直接移動する[1]に記載の車両間乗降システム。
[3] 前記メイン車両乗降場は、プラットホームを備え、前記メイン車両の乗客の乗降は、前記プラットホームを介して、前記メイン車両と前記シャトル車両の間を移動する[1]に記載の車両間乗降システム。
[4] 前記メイン車両1台に対して、2台以上の前記シャトル車両が隣接して、前記乗客が移動する[1]から[3]のいずれかに記載の車両間乗降システム。
[5] 前記メイン車両乗降場は、地上2階以上、又は、地下に設けられており、前記シャトル車両乗降場は、地上1階に設けられている[1]から[3]のいずれかに記載の車両間乗降システム。
[6] 前記シャトル車両は、前記シャトル車両内に改札機を備え、前記シャトル車両乗降場から前記シャトル車両に乗降する際、又は、前記メイン車両乗降場で前記メイン車両と戦記シャトル車両とを移動する際に、前記乗客が前記改札機を通過する[1]から[3]のいずれかに記載の車両間乗降システム。
[7] 前記シャトル車両は、低床式の車両である[1]から[3]のいずれかに記載の車両間乗降システム。
[8] 前記シャトル車両は、前記メイン車両を兼ねており、前記シャトル車両は、前記本線の走行が可能である[1]に記載の車両間乗降システム。
[車両間乗降システム]
図1は、第1実施形態の車両間乗降システムを説明する概略図であり、図2は、メイン車両及びシャトル車両の移動、及び乗客の移動を説明する概略図である。
第1実施形態の車両間乗降システム10は、本線12を走行するメイン車両14と、メイン車両14に乗客が乗降するメイン車両乗降場16と、を備える主交通システム18と、メイン車両14に乗客を輸送するシャトル車両22と、メイン車両乗降場16の周囲に設けられ、シャトル車両22に乗客が乗降するシャトル車両乗降場24と、メイン車両乗降場16とシャトル車両乗降場24をつなぐシャトル車両22が走行するシャトル車両用通路26と、を備える副交通システム28と、を有する。メイン車両14の乗客の乗降は、メイン車両乗降場16で、メイン車両14とシャトル車両22の間を乗客が移動することで行われる。
主交通システム18は、本線12を走行するメイン車両14と、メイン車両14に乗客が乗降するメイン車両乗降場16と、を備える。このような主交通システム18としては、例えば、本線12が線路であり、メイン車両14が列車である現状の列車による交通システム、本線12が高速道路であり、メイン車両14が高速バスである交通システムを挙げることができる。
副交通システム28は、メイン車両14に乗客を輸送するシャトル車両22と、メイン車両乗降場16の周囲に設けられ、シャトル車両22に乗客が乗降するシャトル車両乗降場24と、メイン車両乗降場16とシャトル車両乗降場24をつなぐシャトル車両22が走行するシャトル車両用通路26と、を備える。
シャトル車両22としては、メイン車両14に乗客を輸送することができれば、特に限定されないが、例えば、電車、路面電車(LRT:Light Rail Transit)、鉄輪式リニア方式の車両(リニアメトロ)、及び、バス(BRT:Bus Rapid Transit)等を用いることができる。
次に、本実施形態で用いられるシャトル車両22の好ましい構成について説明する。シャトル車両22は、図3に示すように、低床式の車両とすることが好ましい。低床式の車両とは、地面からシャトル車両22の床面32までの高さである床面高さAが、350mm以内の車両のことをいう。シャトル車両22として、低床式の車両を用いることで、シャトル車両22の乗車位置(高さ)とシャトル車両22の床面32の高さをほぼ等しくすることがでる。これにより、車椅子の利用者34が、シャトル車両22に乗る際に、段差を乗り超える必要がなくなり、健常者と同等の乗降方法が可能となる。また、メイン車両乗降場16で、メイン車両14とシャトル車両22を乗客が移動する際も、シャトル車両停車場16bの高さを調節し、メイン車両14とシャトル車両22との間で段差をなくすことで、車椅子の利用者34が、メイン車両14へ乗車する際の利便性を向上させることができる。さらに、メイン車両乗降場16におけるメイン車両14に設けられた車椅子乗車位置に対応するシャトル車両22の位置に、車椅子の利用者34が乗車することで、シャトル車両22からメイン車両14への移動をスムーズに行うことができる。これにより、車椅子の利用者34が、現状の駅のエレベーターの設置場所から列車の車椅子乗車位置までホームを移動するようなことがなくなるため、車椅子の利用者34の利便性を向上させることができる。段差を無くすことで、ベビーカーの利用者、高齢者、障碍者等についても、シャトル車両22の乗降、及び、メイン車両14とシャトル車両22との移動の際の利便性を向上させることができる。
さらに、車輪とレールの摩擦によらない駆動方式であるため、走行抵抗が小さく、6~8%の急勾配の走行も可能であり、急勾配のシャトル車両用通路26の設計が可能となる。
このように、シャトル車両22として、鉄輪式リニア方式の車両を用いることで、シャトル車両用通路26を設計する際に、急勾配、及び急カーブのシャトル車両用通路26を設計することができ、シャトル車両用通路26の柔軟な設計が可能となる。
さらに、メイン車両乗降場16での移動をメイン車両14とシャトル車両22の間で直接移動することで、メイン車両乗降場16を、メイン車両14とシャトル車両22がそれぞれ停車するメイン車両停車場16aとシャトル車両停車場16bが設けられた簡易な構造とすることができる。
図5は第1実施形態の変形例の車両間乗降システムを説明する図である。図5に示す車両間乗降システム110は、メイン車両乗降場16が地下に設けられている点が、図1に示す車両間乗降システム10と異なっている。変形例の主交通システム118としては、例えば、地下鉄を挙げることができる。
また、メイン車両乗降場16を簡易な構造とすることで、メイン車両乗降場16を建設する建設コスト、及び、維持コストを下げることができる。さらに、メイン車両14に乗る乗客も分散させることができる。
次に、第2実施形態の車両間乗降システム210について説明する。図6は、第2実施形態の車両間乗降システムを説明する図である。第2実施形態の車両間乗降システム210は、メイン車両乗降場216にプラットホーム250を備える点が第1実施形態の車両間乗降システム10と異なっている。以下、第2実施形態の車両間乗降システム210について、メイン車両乗降場216の構成を中心に説明する。なお、図6は、メイン車両乗降場216が地下に設けられた地下鉄を主交通システム218とした例で説明するが、メイン車両乗降場が地上1階、又は地上2階以上に設けられた場合においても同様の構成とすることができる。また、第1実施形態と同様の構成については、同一の符号を付して説明を省略する。
図7は、第3実施形態の車両間乗降システムを説明する概略図であり、図8は、シャトル車両の移動を説明する概略図である。第3実施形態の車両間乗降システム310は、シャトル車両322がメイン車両を兼ねており、シャトル車両322は、本線12の走行が可能である点が、第1及び第2実施形態の車両間乗降システムと異なっている。以下、第3実施形態の車両間乗降システムについて、シャトル車両322の構成を中心に説明する。なお、第1及び第2実施形態と同様の構成については、同一の符号を付して説明を省略する。
第3実施形態の車両間乗降システム310においても、シャトル車両乗降場24からシャトル車両322に乗車し、本線12を走行することができるので、乗客の垂直方向の移動を容易にし、交通システムの利用者の利便性を向上させることができる。
図9は、第4実施形態の車両間乗降システムの副交通システムを説明する概略図である。第4実施形態の車両間乗降システム410の副交通システム428は、シャトル車両乗降場24を、メイン車両乗降場16の周囲の各施設にそれぞれ設け、それぞれのシャトル車両乗降場24からメイン車両乗降場16に移動する点が上記実施形態と異なっている。以下、第4実施形態の車両間乗降システム410について、副交通システム428の構成を中心に説明する。なお、第1実施形態から第3実施形態と同様の構成については、同一の符号を付して説明を省略する。
集合住宅462としては、団地、アパート、及びマンション等を挙げることができる。商業施設464としては、デパート、スーパー、モール等を挙げることができる。なお鉄道会社が当該商業施設を運営することで、例えばテナントを誘致し賃料を得る等により鉄道敷設・乗降利便性の社会的便益を回収でき、駅ナカビジネスよりも効率的な商業運営が可能となる。医療介護施設466としては、病院、老人ホーム等を挙げることができる。物流施設468としては、大型の物流倉庫(ロジスティクス施設)が挙げられる。なお、物流施設468に配置されるシャトル車両422は、貨車とすることができる。これにより、メイン車両14が貨物列車の場合は、シャトル車両422とメイン車両14との荷物の移動も容易に行うことができる。また、シャトル車両乗降場24を設ける施設は、上記の施設に限定されず、その他、人が集まる場所にシャトル車両乗降場24を設けてもよい。
12 本線
14 メイン車両
16、116、216 メイン車両乗降場
16a、216a メイン車両停車場
16b、216b シャトル車両停車場
18、118、318 主交通システム
22、322、422 シャトル車両
24 シャトル車両乗降場
26、126、426 シャトル車両用通路
28、128、328、428 副交通システム
32 床面
34 車椅子の利用者
40 自動改札機
42 扉
250 プラットホーム
462 集合住宅
464 商業施設
466 医療介護施設
468 物流施設
A 床面高さ
Claims (3)
- 本線を走行するメイン車両と、前記メイン車両に乗客が乗降するメイン車両乗降場と、を備える主交通システムと、
前記メイン車両に乗客を輸送するシャトル車両と、前記メイン車両乗降場の周囲に設けられ、前記シャトル車両に乗客が乗降するシャトル車両乗降場と、前記メイン車両乗降場と前記シャトル車両乗降場をつなぐ前記シャトル車両が走行するシャトル車両用通路と、を備える副交通システムと、を有し、
前記シャトル車両用通路は、前記メイン車両乗降場と前記シャトル車両乗降場との間に他の乗降場を有さず、
前記メイン車両乗降場は、前記メイン車両が停車するメイン車両停車場を有し、
前記メイン車両乗降場は、地上2階以上、又は、地下に設けられており、
前記シャトル車両乗降場は、地上1階に設けられており、
前記メイン車両の乗客の乗降は、前記メイン車両乗降場で、前記メイン車両が前記メイン車両停車場に停車し、前記メイン車両と前記シャトル車両が隣接して、前記メイン車両と前記シャトル車両の間を乗客が直接移動し、
前記シャトル車両は、電車、路面電車、リニアメトロ、又はバスであり、
前記シャトル車両用通路は、線路、又は道路であり、
前記シャトル車両は、前記メイン車両乗降場と前記シャトル車両乗降場の間を、水平方向の移動を伴って往復移動する車両間乗降システム。 - 前記メイン車両1台に対して、2台以上の前記シャトル車両が隣接して、前記乗客が移動する請求項1に記載の車両間乗降システム。
- 前記シャトル車両は、前記シャトル車両内に改札機を備え、
前記シャトル車両乗降場から前記シャトル車両に乗降する際、又は、前記メイン車両乗降場で前記メイン車両と戦記シャトル車両とを移動する際に、前記乗客が前記改札機を通過する請求項1又は2に記載の車両間乗降システム。
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