JP7353731B2 - 部品収納テープ供給用テープフィーダの選定方法及びこれに用いる判定治具 - Google Patents

部品収納テープ供給用テープフィーダの選定方法及びこれに用いる判定治具 Download PDF

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Description

本発明は、部品収納テープの供給用に用いられる、例えば自動ローディング方式のテープフィーダ等の、所要のテープフィーダの選定を行う方法、及びこの選定に用いる判定治具に関する。
例えば、基板上に電子部品を搭載する部品実装装置では、部品を収納する複数のポケットを有するキャリアテープと、前記ポケットを封止するように前記キャリアテープに接合されるカバーテープとを備える部品収納テープによって部品が供給される。前記部品収納テープは、リールに巻回された状態でテープフィーダに組み付けられ、前記テープフィーダよって前記部品実装装置が備える実装ヘッドによる部品取り出し位置へ送り出される。
前記部品取り出し位置において、前記カバーテープによる封止状態を解き、前記ポケットに収容されている部品を露出させる必要がある。この部品露出機構として、前記カバーテープから前記キャリアテープを引き剥がすのではなく、前記カバーテープを切開する部品露出機構を採用する自動ローディング方式のテープフィーダ(以下、「自動ローディングフィーダ」という)が知られている。特許文献1には、自動ローディングフィーダにおいて、部品露出機構が部品収納テープに収容された部品にマッチしたものであるかを照合する方法が開示されている。
特開2015-185634号公報
一般に部品収納テープの前記カバーテープは、ポケットの両側部においてテープ送り方向に延びる一対のシール部にて前記キャリアテープに接合されている。自動ローディングフィーダでは、前記一対のシール部の双方又は一方を剥離することなく、部品を前記ポケットから取り出す。このため、前記ポケットの幅方向(前記テープ送り方向と直交する方向)の開口縁と前記シール部との間には、一定のクリアランス(間隔)が存在していることが求められる。これは、前記クリアランスが存在していないと、前記カバーテープを切開して拡げたときに、その切開片が前記ポケットの前記開口縁付近を覆い、部品の前記ポケットからの取り出しを阻害するからである。
現状において市場に流通している部品収納テープは、前記クリアランスが存在するものとしないものとが混在している。このため、自動ローディングフィーダを使用しているユーザーが、前記クリアランスを具備しない部品収納テープを前記フィーダに適用した場合、実装ヘッドによる部品の吸着ミスが頻出することがある。このため、実際に部品供給を行う前に、部品収納テープが自動ローディングフィーダに適合するか否かを判定することが望ましい。しかし、そのような判定のために有用な方法、当該判定のための治具等は、これまで提案されていない。
本発明の目的は、部品収納テープの供給用に用いられる、例えば自動ローディングフィーダ等の、所要のテープフィーダの選定を簡便に行うことができる方法、及びこれに用いる判定治具を提供することにある。
本発明の一局面に係る部品収納テープ供給用テープフィーダの選定方法は、部品を収納する複数のポケットがテープ送り方向に配列されたキャリアテープと、前記ポケットの両側部において前記テープ送り方向に延びる一対のシール部にて前記キャリアテープに接合され、前記ポケットを封止するカバーテープと、を備える部品収納テープを供給するためのテープフィーダであって、前記カバーテープを切開若しくは前記一対のシール部のうちの一方を剥離する露出処理を行うことで前記ポケット内の部品を露出させるテープフィーダを選定する方法であって、前記テープ送り方向と直交する幅方向のサイズの異なる複数の検査開口が、前記テープ送り方向に配列された判定治具を準備し、前記判定治具を、前記部品収納テープの前記カバーテープの上面に沿わせ、前記複数の検査開口のうち、前記幅方向において前記ポケットの全幅を露呈させている第1検査開口が存在するか否かを判定し、前記第1検査開口が存在する場合に、当該第1検査開口のうち前記シール部を完全に隠した状態の開口である第2検査開口が存在するか否かを判定し、前記第2検査開口が存在する場合に、前記部品収納テープが、部品を取り出す開口部の開口サイズが異なる予め準備された複数のテープフィーダのいずれかの供給用に適合すると判定し、前記複数のテープフィーダのいずれかの中から、前記第2検査開口の幅方向のサイズに対して前記ポケットの全幅が露呈する一方で前記シール部を完全に隠す開口サイズの開口部を有するテープフィーダを、当該部品収納テープの供給用として選定する、ことを特徴とする。
この選定方法によれば、前記第1検査開口の存在判定によって、前記ポケットを前記幅方向の全幅に亘って露呈させるために必要な、前記幅方向のサイズが把握される。そして、前記第2検査開口の存在判定によって、前記ポケットの幅方向の開口縁と前記シール部との間にクリアランスが存在しているか否かを知見することができる。つまり、前記第2検査開口は、前記ポケットを全幅に亘って露呈させながら、前記シール部を隠すことができる開口である。このように判定対象の部品収納テープを露見させている前記第2検査開口が存在するということは、当該部品収納テープが前記クリアランスを保有していることに他ならない。仮に、前記ポケットの開口縁の直近に前記シール部が存在する場合、全ての前記第1検査開口において当該シール部が露見してしまうので、前記第2検査開口は存在し得ない。従って、上記判定方法によれば、前記テープフィーダに適合する部品収納テープであるか否かを簡単且つ的確に判定することができる。
上記の部品収納テープ供給用テープフィーダの選定方法において、さらに、前記第2検査開口の幅方向のサイズに応じて、前記カバーテープに対して前記露出処理を行う露出ユニットのサイズを選定することが望ましい。
この選定方法によれば、前記第2検査開口のサイズを参照して、前記カバーテープを切開若しくは前記一対のシール部のうちの一方を剥離する露出処理を行うための露出ユニットのサイズを適正に選定することができる。例えば、前記判定治具が備える前記複数の検査開口の各々に、予め部品サイズや露出ユニットのサイズ等に関する表示を付しておけば、前記露出ユニットのサイズ選択を容易に行わせることができる。
上記の選定方法において、前記テープフィーダにおける前記部品の取り出し位置に前記判定治具を配置すると共に、前記部品収納テープを前記取り出し位置にセットすることにより、前記判定治具を前記カバーテープの上面に沿わせることが望ましい。
この選定方法によれば、前記部品収納テープの適合性判定のための場所を別途準備することなく、前記テープフィーダを利用して当該部品収納テープ供給用テープフィーダの選定を実行することができる。
この場合、前記テープフィーダは、前記部品収納テープと係合するスプロケットピンを備えたスプロケットにて前記部品収納テープを送り出すものであって、前記スプロケットピンを利用して、前記判定治具の前記複数の検査開口と前記部品収納テープとの位置合わせを行うことが望ましい。
前記スプロケットピンは、前記部品収納テープの送る役目だけでなく位置決めの役目も果たす。従って、上記の適合性判定方法によれば、前記判定治具の検査開口と前記部品収納テープとの所要の位置合わせを的確に行うことができる。
上記の選定方法において、前記カバーテープは透光性の部材であって、前記判定治具は遮光性の部材からなり、前記判定治具を前記カバーテープの上面に沿わせた状態で、カメラにて前記判定治具を上方から撮像させ、前記カメラが撮像した画像に基づいて、前記第1検査開口が存在するか否かの判定及び前記第2検査開口が存在するか否かの判定を行うことが望ましい。
上記の選定方法によれば、作業者が前記検査開口を目視観察するのではなく、画像上で観察することができる。従って、前記検査開口を直接目視することが困難な場合等に、的確な適合性判定を行わせることができる。
ここで、前記シール部が、前記キャリアテープ及び前記カバーテープに対して識別可能な色を具備する場合において、前記カメラが撮像した画像を画像処理することにより、前記第1検査開口が存在するか否かの判定及び前記第2検査開口が存在するか否かの判定を行うことが望ましい。
この選定方法によれば、前記画像処理にて前記ポケットの形状や前記シール部に位置を認識させることによって、前記適合性判定を自動化させることが可能となる。
また、前記テープフィーダが装着される部品実装装置が、部品を前記部品収納テープから取り出すヘッドを備えたヘッドユニットに搭載された認識カメラを備える場合において、前記カメラとして、前記認識カメラを用いることが望ましい。
この選定方法によれば、部品実装装置に装備されている撮像カメラを利用して、前記適合性判定を自動的に実行させることが可能となる。
本発明の他の局面に係る判定治具は、部品を収納する複数のポケットがテープ送り方向に配列されたキャリアテープと、前記ポケットの両側部において前記テープ送り方向に延びる一対のシール部にて前記キャリアテープに接合され、前記ポケットを封止するカバーテープと、を備える部品収納テープが、前記カバーテープを切開若しくは前記一対のシール部のうちの一方を剥離する露出処理を行うことで前記ポケット内の部品を露出させるテープフィーダに適合するか否かを判定するための判定治具であって、前記テープ送り方向と直交する幅方向のサイズの異なる複数の検査開口が、前記テープ送り方向に配列され、前記複数の検査開口は、特定の部品収納テープを判定対象とした場合に、当該部品収納テープが備える前記ポケットの前記幅方向のサイズよりも長い前記幅方向のサイズを有する検査開口と、前記一対のシール部の内側縁の前記幅方向の間隔よりも短い前記幅方向のサイズを有する検査開口と、を具備することを特徴とする。
この判定治具によれば、前記複数の検査開口によって、前記ポケットの前記幅方向サイズの把握、前記ポケットの幅方向の開口縁と前記シール部との間にクリアランスの把握が可能となる。従って、上記判定治具を用いることで、自動ローディングフィーダに適合する部品収納テープであるか否かを簡単且つ的確に判定することができる。
上記の判定治具において、前記複数の検査開口は、前記幅方向のサイズが段階的に変化するように、前記テープ送り方向に配列されていることが望ましい。とりわけ、前記複数の検査開口は、前記幅方向のサイズが前記テープ送り方向に向けて階段状に変化する単一の開口からなることが望ましい。
この判定治具によれば、記複数の検査開口が前記幅方向のサイズが段階的若しくは階段状に変化している。このため、前記ポケットの前記幅方向の全幅を露呈させた検査開口よりも一つサイズの大きい検査開口を通して、シール部の存在の確認を行わせることができる。従って、作業者に部品収納テープの適合性判定を容易に行わせることができる。
上記の判定治具において、前記複数の検査開口は、前記テープフィーダに装着が予定されている複数種の部品収納テープのうち、最も前記ポケットの前記幅方向のサイズが大きい部品収納テープが備える一対のシール部の、前記幅方向の間隔よりも長い前記幅方向のサイズを有する最大検査開口を備えることが望ましい。
この判定治具によれば、前記最大検査開口を通して、装着が予定されている全ての部品収納テープについて、前記一対のシール部の全体を作業者に観察させることが可能となる。つまり、どのような部品収納テープを判定対象としているかを、前記最大検査開口を通して把握させることができる。また、最大のポケットサイズを有する部品収納テープが判定対象となっている場合において、前記最大検査開口を通してシール部の存在の確認を行わせることができる。
上記の判定治具において、前記テープフィーダは、前記部品収納テープと係合する複数のスプロケットピンを備えたスプロケットにて前記部品収納テープを送り出すものであって、少なくとも2つの前記スプロケットピンと各々嵌合可能な少なくとも2つのピン孔が、前記テープ送り方向に並ぶように備えられ、前記2つのピン孔間の領域と少なくとも一部が重複する領域に、前記複数の検査開口が設けられていることが望ましい。
この判定治具によれば、スプロケットピンを利用して、前記判定治具の検査開口と前記部品収納テープとの所要の位置合わせを的確に行わせることができる。
本発明によれば、部品収納テープの供給用に用いられる、例えば自動ローディングフィーダ等の、所要のテープフィーダの選定を簡便に行うことができる方法、及びこれに用いる判定治具を提供することができる。
図1は、本発明に係る判定方法及び判定治具が適用される部品実装装置の概略構成を示す平面図である。 図2は、前記部品実装装置に装着される自動ローディングフィーダの側面図である。 図3は、前記自動ローディングフィーダの上面図である。 図4は、前記自動ローディングフィーダに装填される部品収納テープの斜視図である。 図5は、前記部品実装装置に備えられるヘッドユニットの側面図である。 図6(A)は、前記部品収納テープに収納された部品の露出状況を示す断面図、図6(B)は、自動ローディングフィーダに適合する部品収納テープを示す図である。 図7(A)は、自動ローディングフィーダに適合しない部品収納テープを示す図、図7(B)は、当該部品収納テープを自動ローディングフィーダに適用した場合の不具合を説明する図である。 図8Aは、本発明の実施形態に係る判定治具の平面図である。 図8Bは、前記判定治具が部品収納テープの上面に沿わせられている状態を示す図である。 図9は、前記判定治具により、部品収納テープが自動ローディングフィーダに適合するか否かの判定動作が実行されている状態を示す図である。 図10(A)~(C)は、カバーテープの切開状況を示す図である。 図11は、前記判定治具を用いた判定動作の実行態様の例を示す図である。 図12は、変形例に係る判定治具を示す平面図である。
以下、本発明の実施形態を、図面に基づいて詳細に説明する。説明に際し、先ず本発明に係る部品収納テープ供給用テープフィーダの選定方法及びこれに用いる判定治具が適用される部品実装装置の概略構成と、この部品実装装置に装着される自動ローディングフィーダの構成とを、図1~図5に基づいて説明する。その後、図6以下を参照して、前記判定方法及び判定装置について詳述する。
[部品実装装置の全体構造]
図1は、部品実装装置1の概略構成を示す平面図である。部品実装装置1は、各種の電子部品を基板Kに実装して回路基板を生産する装置である。部品実装装置1は、装置本体1A、移動フレーム2、コンベア3、部品供給ユニット4、自動ローディングフィーダ5(テープフィーダ)、ヘッドユニット6と、第1駆動機構7、第2駆動機構8及び部品認識カメラ9を備える。なお、図1のX方向は基板Kの搬送方向、Y方向はX方向と水平面内で直交する方向、図2示すZ方向は、X、Y方向と直交する方向を示す。
装置本体1Aは、部品実装装置1を構成する各部が配置される構造体であり、Z方向から見た平面視で略矩形状に形成されている。移動フレーム2は、X方向に延び、Y方向へ移動可能に装置本体1Aに支持されている。コンベア3は、基板Kを-X側から装置本体1A内に搬入し、所定の作業位置(図1に示す基板Kの位置)まで左方へ搬送して一旦停止させる。この作業位置において、電子部品が基板Kに実装される。実装作業後、コンベア3は基板Kを+X側へ搬送し、装置本体1Aの機外へ搬出する。
部品供給ユニット4は、基板Kに実装される電子部品を供給する。部品供給ユニット4は、コンベア3を挟んで、装置本体1Aの+Y側及び-Y側の領域部分にそれぞれ2箇所ずつ配置されている。各部品供給ユニット4は、X方向に配列された複数の自動ローディングフィーダ5を備えている。各自動ローディングフィーダ5は、後述の部品収納テープ10をキャリアとして、IC、トランジスタ、コンデンサ等の小片状の電子部品(以下、単に部品と称す)を供給するテープフィーダである。自動ローディングフィーダ5は、部品収納テープ10が巻回されたリールから該テープを間欠的に繰り出し、所定の部品取り出し位置に電子部品を供給する。自動ローディングフィーダ5については後記で詳述する。
ヘッドユニット6は、部品供給ユニット4から部品を取り出し、これを基板Kに実装する動作を実行する。ヘッドユニット6は、移動フレーム2に搭載され、後述の通り前記作業位置の上空においてXY方向に移動可能である。ヘッドユニット6は、ヘッド本体61、回転体62及び吸着ノズル63を含む。ヘッド本体61は、回転体62を回転させる回転機構や、吸着ノズル63に部品の吸引動作を実行させる吸引機構を搭載している。回転体62は、円柱状のボディを備え、ヘッド本体61に対してZ方向に延びる軸回りに回転する。吸着ノズル63は、Z方向に昇降可能であり、前記部品取り出し位置において自動ローディングフィーダ5から部品を吸着し、基板Kの所定位置において前記吸着を解除することで、部品を基板Kに実装する実装動作を行う。
また、ヘッドユニット6のヘッド本体61の下面には、基板認識カメラ64(カメラ)が搭載されている。基板認識カメラ64は、基板Kの品種の識別や位置決めのために、ヘッドユニット6と共に移動して、基板Kの上面に記された各種マークを上方から撮像するものである。本発明の一の実施形態では、この基板認識カメラ64が、部品収納テープ10の適合性判定のための撮像にも用いられる(図11に基づき後述する)。
第1駆動機構7は、装置本体1Aの+X側及び-X側の端部に配設されている。第1駆動機構7は、移動フレーム2をY方向に移動させる機構である。第1駆動機構7は、例えば、駆動モーターと、Y方向に延び、駆動モーターに連結されるボールねじ軸と、移動フレーム2に配設されてボールねじ軸と螺合するボールナットと、を含んで構成される。このような構成の第1駆動機構7は、駆動モーターによるボールねじ軸の回転駆動に伴ってボールナットがボールねじ軸に沿って進退することにより、移動フレーム2をY方向に移動させる。
第2駆動機構8は、移動フレーム2に配設されている。第2駆動機構8は、ヘッドユニット6を移動フレーム2に沿ったX方向に移動させる機構である。第2駆動機構8は、第1駆動機構7と同様に、例えば、駆動モーターと、X方向に延び、駆動モーターに連結されるボールねじ軸と、ヘッドユニット6に配設されてボールねじ軸と螺合するボールナットと、を含んで構成される。このような構成の第2駆動機構8は、駆動モーターによるボールねじ軸の回転駆動に伴ってボールナットがボールねじ軸に沿って進退することにより、ヘッドユニット6をX方向に移動させる。以上のように、ヘッドユニット6は、第1、第2駆動機構7、8により、XY方向に移動可能である。
部品認識カメラ9は、装置本体1Aに組み込まれ、装置本体1Aの上方を撮像視野とするカメラである。部品認識カメラ9は、ヘッドユニット6の吸着ノズル63に吸着された部品を下面側から撮像する。前記撮像により得られた画像データ上で、部品の中心位置と吸着ノズル63の基準位置とのズレ量(X軸、Y軸方向の位置ズレ量)、及びR軸方向の回転ズレ量が検知され、これらズレ量に応じた位置補正が部品実装時に行われる。
[自動ローディングフィーダの構成]
続いて、自動ローディングフィーダ5の構造を説明する。図2は、自動ローディングフィーダ5の側面図、図3は、その上面図である。自動ローディングフィーダ5は、部品供給ユニット4に備えられた装填部31に装着されている。装填部31には、X方向に一定間隔で並びかつY方向に互いに平行に延びる複数のスロット32と、これらスロット32よりも前側の位置でX方向に伸びる固定台33とが設けられている。自動ローディングフィーダ5は、スロット32にセットされ、固定台33に固定されている。これにより、部品供給ユニット4に、複数の自動ローディングフィーダ5がX方向に横並びに整列して配置されている。
自動ローディングフィーダ5は、本体部41、第1テープ送出部42、第2テープ送出部43、テープ通路44、テープガイド45及び部品露出部46を備える。本体部41は、上記の各部を収容するハウジングであり、Y方向(前後方向)に細長く、X方向に短尺の形状を有している。第1テープ送出部42は、本体部41の前端側に配置され、第2テープ送出部43は、本体部41の後端側に配置され、それぞれ部品収納テープ10を送り出す機能を有している。
テープ通路44は、本体部41の内部に設定された部品収納テープ10の送り通路であり、本体部41の後端側から前端側上部に向かって斜め上方に延びている。テープガイド45は、テープ通路44を通過した部品収納テープ10を覆い、当該部品収納テープ10を本体部41の上面に沿って略水平に部品取り出し位置P1まで案内する部材である。部品取り出し位置P1は、ヘッドユニット6に部品の取り出しを行わせる位置であり、本体部41の上面前端に近い位置に設定されている。
図4は、自動ローディングフィーダ5に装填される部品収納テープ10の斜視図である。部品収納テープ10は、キャリアテープ11とカバーテープ12とで構成された長尺のテープである。キャリアテープ11には、上部に開口した多数のポケット13が、長手方向(テープ送り方向)に一定間隔で配列されている。各ポケット13には、部品Eが収納されている。カバーテープ12は、光透過性を有し、各ポケット13を封止するように、キャリアテープ11の上面に被着されている。図4では、カバーテープ12の一部がセンターカットにより切開され、その切開片121が上方へめくり上げられることによって、ポケット13に収納された部品Eが露出されている状態を示している。また、キャリアテープ11におけるポケット13の側方には、テープ送り方向に一定間隔で並び、且つキャリアテープ11をその厚み方向に貫通する複数の嵌合孔14が設けられている。
テープガイド45は、本体部41の前部上面に設けられている。図3に示すように、テープガイド45のうち、部品供給位置P1に対応する位置には開口部45Aが設けられている。部品露出部46は、開口部45Aよりもテープ送り方向の上流側(後側)の位置に配置されている。部品露出部46は、テープガイド45によりガイドされる部品収納テープ10について、そのポケット13に収納されている部品Eを露出させる。部品露出部46は、挿入ヘッド47、カッター48及びテープ後処理部49を含む。
挿入ヘッド47は、先細り状に形成された薄板状の部分であり、テープガイド45によりガイドされ、先端が自由端とされた状態の部品収納テープ10に対し、キャリアテープ11とカバーテープ12との間に挿入される。カッター48は、挿入ヘッド47に対してテープ送り方向の下流側に配置され、部品収納テープ10の走行に応じてカバーテープ12の幅方向中心付近を、テープ送り方向に沿った直線状に切断(センターカット)する。なお、カッター48は、センターカットではなく、カバーテープ12の幅方向の端部付近を切断(エッジカット)するものであっても良い。ここでいうエッジカットは、キャリアテープ11とカバーテープ12との接合部を剥離する態様も含む。
テープ後処理部49は、カッター48に対してテープ送り方向の下流側に配置され、カッター48により切断されたカバーテープ12を押し広げる処理を行う。これにより、部品収納テープ10のポケット13内に収納された部品Eを露出させることができる。露出された部品Eは、部品取り出し位置P1において開口部45Aを介して、ヘッドユニット6の吸着ノズル63により吸着されて取り出される。
図5は、ヘッドユニット6の側面図である。上述の通り、ヘッドユニット6は、ヘッド本体61、回転体62、吸着ノズル63及び基板認識カメラ64を含む。吸着ノズル63は、回転体62の周方向に所定の間隔をおいて複数本が配設されている。また、吸着ノズル63は、自動ローディングフィーダ5により部品取り出し位置P1に供給された部品Eの保持が可能な保持位置と、保持位置に対して上方側の退避位置との間で、Z方向(上下方向)に沿って移動可能である。吸着ノズル63の下端である先端部631には、部品Eを吸着可能な吸着口が備えられている。吸着ノズル63が前記保持位置にあるとき、先端部631はポケット13内に入り込み、部品Eの上面に当接する。
基板認識カメラ64は、下方を撮像視野とするカメラであり、既述の通り基板Kを撮像する役目を果たす。この他、基板認識カメラ64は、部品取り出し位置P1において露出された部品Eを撮像し、当該部品Eのポケット13内における収納姿勢に異常が無いか否か(吸着ノズル63で吸着して良いか否か)を判定するための画像を取得する。さらに、後述する図11の実施形態では、基板認識カメラ64は、部品取り出し位置P1に取り付けられた判定治具70及び部品収納テープ10を撮像し、当該部品収納テープ10が自動ローディングフィーダ5に適合するか否かを判定するための画像を取得する。
図2に戻って、第1テープ送出部42は、テープガイド45の下方に配置される第1スプロケット51と、第1モーター52と、第1モーター52の駆動力を第1スプロケット51に伝達する、複数枚の伝動ギヤからなる第1ギヤ群53とを備えている。第1スプロケット51は、テープガイド45に沿って案内される部品収納テープ10の嵌合孔14に嵌合する複数のスプロケットピン51Pを外周面に有している。第1テープ送出部42は、第1スプロケット51を第1モーター52により回転駆動することにより、部品収納テープ10を部品取り出し位置P1に向かって送出する。
第2テープ送出部43は、本体部41の後端部に配置される第2スプロケット54と、第2モーター55と、第2モーター55の駆動力を第2スプロケット54に伝達する、複数枚の伝動ギヤからなる第2ギヤ群56とを備えている。第2スプロケット54は、上方からテープ通路44内に臨んでおり、当該テープ通路44に沿って案内される部品収納テープ10の嵌合孔14に嵌合する複数のスプロケットピンを有している。第2テープ送出部43は、第2スプロケット54を第2モーター55により回転駆動することにより、部品収納テープ10を部品取り出し位置P1に向かって送出する。
部品収納テープ100は、各送出部42、43により部品取り出し位置P1に向かって間欠的に送出される。そして、部品取り出し位置P1において次述の通りカバーテープ12が開かれ、露出された部品Eが、テープガイド45の開口部45Aを通して、ヘッドユニット6の吸着ノズル63により取り出される。
[自動ローディングフィーダに適合する部品収納テープについて]
次に、自動ローディングフィーダ5に適合する部品収納テープ10、つまり、自動ローディングフィーダ5に装填して部品供給を行うことができる部品収納テープ10の態様について説明する。図6(A)は、自動ローディングフィーダ5の部品露出部46によって、部品収納テープ10の部品Eが露出されている状況を示す断面図、図6(B)は、自動ローディングフィーダ5に適合する部品収納テープ10の態様を示す図である。
部品収納テープ10のカバーテープ12は、ポケット13の幅方向(テープ送り方向Fと直交する方向)の両側部においてテープ送り方向Fに延びる一対のシール部15にて、キャリアテープ11に接合されている。シール部15は、接着剤の塗布領域やカバーテープ12とキャリアテープ11との熱溶着領域等からなる。カバーテープ12は光透過性であるので、作業者は部品収納テープ10の上面側からシール部15を視認することができる。自動ローディングフィーダ5では、カバーテープ12からキャリアテープ11を完全に引き剥がして部品Eを露出させるのではなく、一対のシール部15の双方又は一方をキャリアテープ11から剥離することなく、部品Eを露出させる。このため、図6(A)、(B)に示されているように、ポケット13の幅方向の開口縁13Eとシール部15との間には、一定のクリアランスCが存在していることが求められる。
これは、クリアランスCが存在していないと、吸着ノズル63による部品Eのポケット13からの取り出しを阻害するからである。すなわち、自動ローディングフィーダ5では、例えばカバーテープ12はカッター48でセンターカットされる。そして、テープ後処理部49の当接部491によって、カバーテープ12の切開片121がテープ幅方向に拡開される。このとき、切開片121が拡開変形する基部となるのが、キャリアテープ11に対する接合部となるシール部15である。
切開片121は、シール部15を曲がり始めの起点として、180°方向を変えるように拡開される。このため、シール部15の内側近傍には、切開片121の折曲部122が生じる。図6(A)、(B)に示す部品収納テープ10では、上記のクリアランスCが存在しているので、折曲部122が開口縁13Eを越えてポケット13の開口を覆うことはない。従って、ポケット13からの部品Eの取り出しに際して、当該部品Eが折曲部122と干渉することはない。
比較のため、図7(A)に、自動ローディングフィーダ5に適合しない部品収納テープ10Aを示す。部品収納テープ10Aも、図6(A)の部品収納テープ10と同様に、ポケット13の幅方向の両側部に配置された一対のシール部15にて、キャリアテープ11とカバーテープ12とが接合されている。しかし、一対のシール部15は、ポケット13の開口縁13Eの至近位置において、テープ送り方向Fに延びている。つまり、開口縁13Eとシール部15との間に、実質的にクリアランスCが存在していない。
図7(B)は、図7(A)に示す部品収納テープ10Aを、自動ローディングフィーダ5に適用した場合の不具合を説明する図である。この図では、部品露出部46の記載を省いている。クリアランスCが存在しないと、カバーテープ12の切開片121の曲がり代を吸収する領域がキャリアテープ11の上面に確保できなくなる。このため、折曲部122が開口縁13Eを越えて、ポケット13の開口の一部を覆い、前記開口を幅狭にしてしまう。従って、部品Eがポケット13から取り出される際、部品Eが折曲部122に引っ掛かる等して、吸着ノズル63で吸着した部品Eが落下する吸着ミスが誘発される。
現状において市場に流通している部品収納テープは、上述のクリアランスCが存在するものとしないものとが混在している。このため、事情を認識していないユーザーが、クリアランスCを具備しない部品収納テープ10Aを自動ローディングフィーダ5に適用した場合、吸着ノズル63による部品Eの吸着ミスが頻出することがある。従って、実際に部品供給を行う前に、部品収納テープが自動ローディングフィーダ5に適合するか否かを判定することが望ましい。以下、部品収納テープの自動ローディングフィーダ5への適合性を判定するために有用な方法、及び当該判定に用いられる判定治具について説明する。
[判定治具]
先ず、判定治具について説明する。図8Aは、本発明の実施形態に係る判定治具70の平面図である。判定治具70は、判定対象の部品収納テープが、カバーテープ12を切開若しくは一対のシール部15のうちの一方を剥離する露出処理を行うことで、ポケット13内の部品Eを露出させる自動ローディングフィーダ5に適合するか否かを判定するために用いられる。なお、上記一方のシール部15を剥離する態様は、一方のシール部15の近傍(例えばクリアランスCの領域)において、カバーテープ12を切断する態様を含むものである。
判定治具70は、矩形の平板からなるプレート71と、このプレート71に設けられた検査開口部72、サイズ表示部73及びピン孔74とを含む。プレート71は、SUS材のような高剛性の金属平板であり、テープ送り方向Fが長手の略四角形の形状を有している。検査開口部72は、厚み方向にプレート71を貫通する開口であって、テープ送り方向Fと直交する幅方向のサイズの異なる複数の検査開口72A、72B、72C、72D、72E、72Fが、テープ送り方向Fに配列されてなる。サイズ表示部73は、検査開口部72の側方に配置され、複数の検査開口72A~72Eの対応サイズを表示する領域である。ピン孔74は、プレート71の固定用に用いられる孔であり、検査開口部72を間に挟むようにテープ送り方向Fに間隔を置いて一対で設けられている。
複数の検査開口72A~72Fは、部品収納テープ10のポケット13の幅方向の開口サイズ、つまり開口縁13Eの位置、及び、一対のシール部15のキャリアテープ11上における位置を、作業者に目視にて確認(他の実施形態ではカメラの画像上で確認)させるための開口である。複数の検査開口72A~72Fは、幅方向の開口サイズが段階的に変化するように、テープ送り方向Fに配列されている。市販されている部品収納テープ10としては、種々の部品サイズや形状に応じて、多様なポケット13の開口サイズ、シール部15の配置位置のものが存在する。これらサイズの異なる部品収納テープ10を検査可能なように、開口サイズが段階的に変化する複数の検査開口72A~72Fが備えられている。
本実施形態では、幅方向の開口サイズがテープ送り方向Fに向けて徐々に狭幅となるように、検査開口72A~72Fが配列されている。これら検査開口72A~72Fは、テープ送り方向Fと平行な中心線AX上に、各々の幅方向中心が合致するように配列されている。また、検査開口72A~72Fの相互間に仕切り等はなく、結果として検査開口部72は、幅方向のサイズがテープ送り方向Fに向けて階段状に狭幅となるように変化する単一の開口からなっている。
検査開口72Fを除く検査開口72A~72Eには、サイズ表示部73においてサイズ表示が付されている。サイズ表示部73に示されている、「SS」「S」「M」「L」「LL」との表示は、ポケット13の幅方向の開口サイズ(部品Eのサイズとも言える)の大きさを示すサイズ表示である。自動ローディングフィーダ5は、ポケット13(部品E)のサイズに応じて、異なる種類のものがラインナップされている。異なる種類の自動ローディングフィーダ5間では、主に部品露出部46(露出ユニット)のサイズが異なる。従って、サイズ表示部73のサイズ表示は、使用される自動ローディングフィーダ5の種類を表示するものでもある。
また、上記サイズ表示列の右側に示されている数字は、部品Eの実際の大きさを表している。例えば、「L」サイズの右側に付記されている「2012」との数字は、幅方向の長さが20mm、テープ送り方向Fの長さが12mmの部品Eであることを示す。つまり、「L」サイズの自動ローディングフィーダ5に適用される部品Eが、20mm×12mmのサイズであることを示す。以下、上記のサイズ表示に基づいて検査開口72A~72Eをそれぞれ、SS検査開口72A、S検査開口72B、M検査開口72C、L検査開口72D及びLL検査開口72Eという。
最も幅方向の開口サイズが大きい最大検査開口72Fは、テープ送り方向FにおいてLL検査開口72Eの上流側に隣接して配置されている。最大検査開口72Fは、部品収納テープ10のサイズを確認する目的ではなく、どのような部品収納テープ10に対して判定治具70が当接されているかを、作業者に視認させることを主目的とする開口である。また、後記で説明するが、最大検査開口72Fは、「LL」サイズの部品Eを収納する部品収納テープ10の、シール部15の位置確認にも用いられる。
[判定治具を用いた適合性判定の手法]
続いて、上述の判定治具70を用いて、検査対象の部品収納テープ10が自動ローディングフィーダ5に適合するか否かを判定する適合性判定方法について説明する。前記適合性判定方法では、上述の通りの検査開口部72を備えた判定治具70を準備し、次の工程1~工程5を実行する。
(工程1)判定治具70を、部品収納テープ10のカバーテープ12の上面に密着するように沿わせる。
(工程2)検査開口72A~72Fのうち、幅方向においてポケット13の全幅を露呈させている1又は複数の第1検査開口が存在するか否かを判定する。
(工程3)前記第1検査開口が存在する場合に、当該第1検査開口のうち前記シール部を隠した状態の開口である第2検査開口が存在するか否かを判定する。
(工程4)前記第2検査開口が存在する場合に、検査対象の部品収納テープ10が自動ローディングフィーダ5に適合すると判定する。
(工程5)前記第2検査開口のサイズ表示に応じて、使用する自動ローディングフィーダ5の種類(部品露出部46のサイズ)を選定する。
図8Bは、判定治具70が部品収納テープ10の上面に沿わせられている状態を示す図であって、上記工程1が実行されている状況を示す図である。判定治具70は、サイズ表示部73を上側にして、複数の検査開口72A~72Fの配列方向がテープ送り方向Fに合致するように、部品収納テープ10の上面に添設されている。また、検査開口部72の中心線AXがポケット13の幅方向中心と一致するように位置合わせされた状態で、判定治具70が部品収納テープ10の上面に重畳配置されている。
本実施形態では、上記の位置合わせを、部品収納テープ10の嵌合孔14と、判定治具70のピン孔74との位置合わせによって実現する例を示す。2つのピン孔74のテープ送り方向Fのピッチは、嵌合孔14のテープ送り方向Fのピッチの整数倍に設定されている。そして、一つの嵌合孔14と一つのピン孔74とを重ね合わせ、共通のスプロケットピン51Pを挿通することによって、上記の位置合わせを行う。
この位置合わせのため、作業者は、供試自動ローディングフィーダ5に検査対象の部品収納テープ10を装填すると共に、そのテープ先端を部品取り出し位置P1にセットする。つまり、第1スプロケット51のスプロケットピン51Pに、当該部品収納テープ10の嵌合孔14を嵌め込む。そして、部品取り出し位置P1に、同じスプロケットピン51Pを利用して、判定治具70を配置する。
具体的には、嵌合孔14に挿通されたスプロケットピン51Pに、判定治具70のピン孔74をさらに挿通させる。検査開口部72の中心線AXとピン孔74との位置関係は、嵌合孔14とポケット13の幅方向中心との位置関係に一致させている。従って、上記のスプロケットピン51Pの挿通により、複数の検査開口72A~72Fと部品収納テープ10との位置合わせが達成できる。このように、本実施形態によれば、部品収納テープ10の適合性判定のための場所を別途準備することなく、自動ローディングフィーダ5を利用して前記適合性判定を実行することができる。また、部品収納テープ10を送るスプロケットピン51Pを利用するので、検査開口72A~72Fと前記部品収納テープ10との位置合わせを的確に行うことができる。さらに、カバーテープ12に判定治具70が上から押し付けられるので、カバーテープ12の皺が引き伸ばされる。これにより、検査開口部72において、カバーテープ12を介したポケット13及びシール部15の透視性を良好にすることができる。
上記の通りに判定治具70が部品収納テープ10の上面に沿わせられると、プレート71で部品収納テープ10の上面が覆われる一方で、検査開口部72では前記上面の一部が露呈する。上記の通りカバーテープ12は透光性のテープであるので、作業者は、検査開口部72を通してポケット13及びシール部15を視認することができる。この状態で、続いて上記工程2が実行される。
工程2は、検査対象の部品収納テープ10の、ポケット13のサイズを確認する工程である。作業者は、検査開口部72を目視し、サイズ表示が付されている検査開口72A~72Eのうち、幅方向においてポケット13の全幅を露呈させている検査開口を特定する。図9は、検査開口部72における、部品収納テープ10の露出状態の一例を示す図である。この例では、SS検査開口72A及びS検査開口72Bにおいて、ポケット13の開口縁13Eは露呈しておらず、プレート71で隠されている。一方、M検査開口72C、L検査開口72D及びLL検査開口72Eでは、ポケット13の開口縁13Eは露呈している。従って、この工程2によって、部品Eのサイズは「M」「L」又は「LL」であること、換言すると、当該部品収納テープ10に適用可能な自動ローディングフィーダ5は、「M」「L」又は「LL」であることが判定される。
続いて、上記工程3が実行される。工程3は、検査対象の部品収納テープ10において、ポケット13の開口縁13Eとシール部15との間にクリアランスC(図6参照)が存在するか否かを判定する工程である。この判定は、工程2において開口縁13Eを露呈させている検査開口(図9ではM、L、LL検査開口72C、72D、72E)のうち、シール部15を隠した状態の検査開口が存在するか否かにて判定することができる。
図9の例では、L検査開口72Dは、シール部15の幅方向の一部を露呈させており、LL検査開口72Eは、シール部15の幅方向の全部を露呈させている。これに対し、M検査開口72C(第2検査開口)は、シール部15を完全に覆い隠している。M検査開口72Cは、ポケット13の開口縁13Eを露呈させる一方で、シール部15を隠している検査開口である。このようなM検査開口72Cが存在するということは、当該部品収納テープ10がクリアランスCを保有していることに他ならない。仮に、開口縁13Eの直近にシール部15が存在する場合、このM検査開口72Cにおいてもシール部15が露見してしまう。
本実施形態によれば、複数の検査開口72A~72Fの境界部に、開口幅が相違することに基づく段差部Sが存在している。つまり、複数の検査開口72A~72Fが、幅方向のサイズがテープ送り方向Fに向けて階段状に変化するように連なっていることに伴い、テープ送り方向Fと直交する方向に延びるエッジからなる段差部Sが生じる。このため、段差部Sにおいて、シール部15の内側縁の位置を視認し易い。図9の例では、M検査開口72CとL検査開口72Dとの境界に位置する段差部Sに、シール部15の内側縁が突き当たっていることが判る。従って、作業者は、シール部15を隠しているのがM検査開口72Cであることを、容易に判別することができる。
上記のようなM検査開口72Cが視認された場合、作業者は、検査対象の部品収納テープ10が自動ローディングフィーダ5に適合すると判定する(工程4)。つまり、所定のクリアランスCを有する部品収納テープ10であるゆえ、図7(B)に基づいて説明した不具合が生じないテープであると判定する。また、M検査開口72Cのサイズが、部品Eの露出に適合するサイズということになる。従って作業者は、M検査開口72Cに対応するサイズ表示部73の表示に基づいて、「M」サイズの部品露出部46を備えた自動ローディングフィーダ5を、当該部品収納テープ10の供給用に選定する(工程5)。
ここで最大検査開口72Fは、自動ローディングフィーダ5に装着が予定されている複数種の部品収納テープ10のうち、最もポケット13の幅方向サイズが大きい部品収納テープ10が備える一対のシール部15を、完全に露出させることが可能な幅方向の開口サイズを有している。本実施形態では、最大検査開口72Fの開口サイズは、「LL」サイズの部品収納テープ10が有する一対のシール部15の幅方向の間隔よりも長い幅方向のサイズに選ばれている。
このため、最大検査開口72Fを通して、自動ローディングフィーダ5に装着が予定されている全ての部品収納テープのいずれに対して判定治具70を添設した場合でも、一対のシール部15の全体を作業者に観察させることが可能となる。つまり、どのような部品収納テープ10を判定対象としているかを、最大検査開口72Fを通して把握させることができる。また、最大のポケットサイズである「LL」サイズの部品収納テープ10が判定対象となっている場合において、最大検査開口72Fを通してシール部15の存在の確認を行わせることができる。つまり、最大検査開口72FとLL検査開口72Eとの境界に位置する段差部Sに、シール部15の内側縁が突き当たっているか否かを確認することで、クリアランスCの有無を判別することができる。
図10(A)~(C)は、カバーテープ12の切開状況を示す図であって、図10(A)及び(C)は、不適切な切開例を、図10(B)は適切な切開例を示す。図10(A)は、図9において検査対象とされた部品収納テープ10に対して、適合サイズのM検査開口72Cよりも小サイズのS検査開口72Bに対応する部品露出部46Aにて、当該部品収納テープ10を切開した状況を示している。カバーテープ12は、テープ後処理部49Aの当接部491Aによって、良好に切開されている。しかし、図9のS検査開口72Bは、ポケット13の開口縁13Eを表出させるサイズを有していない。従って、これに対応する部品露出部46Aの開口部45A1の開口サイズd1では、部品Eを部品収納テープ10のポケット13から取り出すことができない。
図10(B)は、図9の部品収納テープ10に対して、適合サイズのM検査開口72Cに対応する部品露出部46Bにて、当該部品収納テープ10を切開した状況を示している。カバーテープ12は、テープ後処理部49Bの当接部491Bによって、クリアランスCのスペースを利用して、ポケット13を覆うことなく良好に拡開されている。また、部品露出部46Bの開口部45A2の開口サイズd2は、ポケット13の幅方向のサイズよりも大きいので、部品Eの取り出しを適切に行わせることができる。
図10(C)は、図9の部品収納テープ10に対して、適合サイズのM検査開口72Cよりも大サイズのL検査開口72Dに対応する部品露出部46Cにて、当該部品収納テープ10を切開した状況を示している。部品露出部46Cの開口部45A3の開口サイズd3は、ポケット13の幅方向のサイズよりも十分大きいので、部品Eの取り出しには支障がない。しかし、開口サイズd3は、一対のシール部15の内側縁の間隔よりも幅広である。このため、カバーテープ12の切開片121は、シール部15において折れ曲がり、部品露出部46Cの下面によって押し潰された状態となっている。つまり、テープ後処理部49Cの当接部491Cによって、切開片121が良好に拡開されていない状態である。この場合、部品収納テープ10のテープ送りに不具合が生じ得る。以上の結果より、図9に示す態様の部品収納テープ10に対しては、M検査開口72Cに対応する部品露出部46Bが適合することが判る。
[カメラを用いた判定例]
上記の実施形態では、作業者が判定治具70を目視して、部品収納テープ10の適合性を判定する例を示した。これに代えて、検査対象の部品収納テープ10に添設された判定治具70をカメラで撮像することによって、部品収納テープ10の適合性を判定することも可能である。
図11は、カメラで判定治具70を撮像する場合の、部品収納テープ10の適合性判定動作の実行態様の例を示す図である。この実施形態では、前記カメラとして、ヘッドユニット6に搭載された基板認識カメラ64(カメラ/認識カメラ)を用いる例を示す。勿論、基板認識カメラ64に代えて、他の外付けカメラを用いるようにしても良い。適合性の判定動作の際、基板認識カメラ64は部品取り出し位置P1の上方に配置される。部品収納テープ10は、自動ローディングフィーダ5のテープ通路44に通され、判定治具70は部品取り出し位置P1において、部品収納テープ10の上面に沿わせた状態で取り付けられる。なお、判定治具70と部品収納テープ10との位置合わせのため、上述の通りスプロケットピン51Pがピン孔74に挿通される。
基板認識カメラ64は、部品収納テープ10の上面に沿わせられた判定治具70を、上方から撮像する。判定治具70は遮光性の部材である一方、検査開口部72において部品収納テープ10の位置が露出している。そして、カバーテープ12は透光性の部材である。従って、基板認識カメラ64により撮像される画像には、検査開口部72を通して、ポケット13及びシール部15が映り込むことになる。なお、シール部15は、キャリアテープ11及びカバーテープ12に対して識別可能な色を具備していることが、前記画像上においてシール部15の位置を容易に把握できるようにする点で望ましい。一般に、カバーテープ12は上面視で透明であるが、シール部15の箇所においては接着剤層や融着層の存在によって濃色化乃至は白色化する。従って、画像上においてシール部15の位置を把握できる。なお、シール部15の識別性が乏しい場合は、何らかの着色処理を事後的に施すようにしても良い。また、紫外光を照射する等して、シール部15を発光させるようにしても良い。
基板認識カメラ64には、制御部80が電気的に接続されている。制御部80は、機能的に撮像制御部81、画像処理部82及び判定部83を含む。撮像制御部81は、基板認識カメラ64の撮像動作を制御する。具体的には撮像制御部81は、部品収納テープ10の上に添設された判定治具70の上へヘッドユニット6(基板認識カメラ64)を移動させ、基板認識カメラ64に当該判定治具70を撮像させる。
画像処理部82は、基板認識カメラ64によって取得された画像データに、形状認識のためのエッジ検出処理等の画像処理を行う。当該画像処理によって、ポケット13及びシール部15の位置情報が認識される。また、検査開口部72のうち、ポケット13の全幅を露呈させている検査開口(第1検査開口)、及び、シール部15を隠した状態の検査開口(第2検査開口)も、前記画像処理によって特定される。
判定部83は、画像処理部82の画像処理結果に基づいて、前記第1検査開口が存在するか否かの判定(図9の例ではM、L、LL検査開口72C、72D、72E)と、前記第2検査開口が存在するか否かの判定(図9の例ではSS、S、M検査開口72A、72B、72C)を行う。そして、判定部83は、前記第1検査開口の要件及び前記第2検査開口の要件の双方を満たす検査開口(図9の例ではM検査開口72C)を、適合サイズの検査開口として特定する。以上の通り、基板認識カメラ64により取得された判定治具70の画像に基づいて、部品収納テープ10の適合性を判定することができる。
[変形実施形態の説明]
以上、本発明の実施形態を説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、次のような変形実施形態を取り得る。
(1)上記実施形態では、図8Aに示したように、複数の検査開口72A~72Fを有する検査開口部72が、幅方向のサイズがテープ送り方向Fに向けて階段状に変化する単一の開口からなる例を示した。これは検査開口部72の一例であり、種々の変形実施形態を取り得る。図12は、変形例に係る判定治具70Aを示す平面図である。判定治具70Aは、プレート75、検査開口部76、サイズ表示部77及びピン孔78を備える。
検査開口部76は、単一の開口ではなく、テープ送り方向Fと直交する幅方向のサイズが異なる複数の独立した検査開口76A,76B、76C、76D、76E、76Fからなる。検査開口76A~76Fは、各々の幅方向中心が中心線AXに合致するように、テープ送り方向Fに配列されている。また、検査開口76A~76Fは、幅方向のサイズがテープ送り方向Fに向けて段階的に幅狭となる順序で配列されている。このように、複数の検査開口76A~76Fの相互間に比較的狭幅の壁部が存在していても、上述のポケット13及びシール部15の視認には影響が無いので、問題はない。
(2)上記実施形態では、図8Aに示したように、プレート71に穿孔された一対のピン孔74間の領域に、検査開口部72が配置されている例を示した。これは、検査開口部
72の位置決めには望ましいが、一対のピン孔74間の領域に、検査開口部72のテープ送り方向Fの全域が収まっている必要はなく、少なくとも一部が重複するように配置されていれば良い。図12に示す一対のピン孔78は、その例を示している。複数の検査開口76A~76Eの配列体からなる検査開口部76は、テープ送り方向Fにおいて、一対のピン孔78間の長さよりも長い長さ有している。このような態様のピン孔78であっても、検査開口部76の位置決めを十分に図ることができる。
(3)部品収納テープ10のシール部15は、裸眼では識別し難い場合がある。このため、判定治具70に拡大鏡を付設し、作業者が前記拡大鏡を用いて検査開口部72を覗けるようにすることが望ましい。また、LEDライトのような局所照明具を付設し、検査開口部72を照射可能とすることが望ましい。
(4)上記の実施形態では、判定治具70にピン孔74と部品収納テープ10の嵌合孔14とを、スプロケットピン51Pを用いて位置合わせする例を示した。上記のピン孔74に代えて、部品収納テープ10の複数の嵌合孔14のピッチに対応したピンを、プレート71に複数突設するようにしても良い。この場合、判定治具70の少なくとも2つの前記ピンを、2つの嵌合孔14へそれぞれ挿通することで、部品収納テープ10と判定治具70とを位置合わせした状態で重ね合わせることができる。この結果、作業者は、重ね合わされた部品収納テープ10と判定治具70とを視認することによって、上記第1検査開口の要件及び上記第2検査開口の要件の双方を満たす検査開口を、適合サイズの検査開口として容易、また、確実に特定することができる。従って、判定治具70を用いることにより、部品収納テープ10の適合性を判定することができる。
(5)上記実施形態では、テープフィーダの例として自動ローディングフィーダ5を例示した。テープフィーダは自動ローディングフィーダ5に限定されず、手動ローディング方式のテープフィーダであっても良い。手動ローディング方式では、作業者が部品収納テープ10をテープフィーダに手動で挿通し、手送りすることで部品を露出させる。
C クリアランス
E 部品
F テープ送り方向
P1 部品取り出し位置
10 部品収納テープ
11 キャリアテープ
12 カバーテープ
13 ポケット
13E 開口縁
15 シール部
46 部品露出部(露出ユニット)
5 自動ローディングフィーダ(テープフィーダ)
51 第1スプロケット
51P スプロケットピン
64 基板認識カメラ(カメラ/認識カメラ)
70 判定治具
72 検査開口部
72A~72E 複数の検査開口
72F 最大検査開口
74 ピン孔

Claims (10)

  1. 部品を収納する複数のポケットがテープ送り方向に配列されたキャリアテープと、前記ポケットの両側部において前記テープ送り方向に延びる一対のシール部にて前記キャリアテープに接合され、前記ポケットを封止するカバーテープと、を備える部品収納テープを供給するためのテープフィーダであって、前記カバーテープを切開若しくは前記一対のシール部のうちの一方を剥離する露出処理を行うことで前記ポケット内の部品を露出させるテープフィーダを選定する方法であって、
    前記テープ送り方向と直交する幅方向のサイズの異なる複数の検査開口が、前記テープ送り方向に配列された判定治具を準備し、
    前記判定治具を、前記部品収納テープの前記カバーテープの上面に沿わせ、
    前記複数の検査開口のうち、前記幅方向において前記ポケットの全幅を露呈させている第1検査開口が存在するか否かを判定し、
    前記第1検査開口が存在する場合に、当該第1検査開口のうち前記シール部を完全に隠した状態の開口である第2検査開口が存在するか否かを判定し、
    前記第2検査開口が存在する場合に、前記部品収納テープが、部品を取り出す開口部の開口サイズが異なる予め準備された複数のテープフィーダのいずれかの供給用に適合すると判定し、
    前記複数のテープフィーダのいずれかの中から、前記第2検査開口の幅方向のサイズに対して前記ポケットの全幅が露呈する一方で前記シール部を完全に隠す開口サイズの開口部を有するテープフィーダを、当該部品収納テープの供給用として選定する、ことを特徴とする部品収納テープ供給用テープフィーダの選定方法。
  2. 請求項1に記載の部品収納テープ供給用テープフィーダの選定方法において、
    前記テープフィーダにおける前記部品の取り出し位置に前記判定治具を配置すると共に、前記部品収納テープを前記取り出し位置にセットすることにより、前記判定治具を前記カバーテープの上面に沿わせる、部品収納テープ供給用テープフィーダの選定方法。
  3. 請求項2に記載の部品収納テープ供給用テープフィーダの選定方法において、
    前記テープフィーダは、前記部品収納テープと係合するスプロケットピンを備えたスプロケットにて前記部品収納テープを送り出すものであって、
    前記スプロケットピンを利用して、前記判定治具の前記複数の検査開口と前記部品収納テープとの位置合わせを行う、部品収納テープ供給用テープフィーダの選定方法。
  4. 請求項1~3のいずれか1項に記載の部品収納テープ供給用テープフィーダの選定方法において、
    前記カバーテープは透光性の部材であって、前記判定治具は遮光性の部材からなり、
    前記判定治具を前記カバーテープの上面に沿わせた状態で、カメラにて前記判定治具を上方から撮像させ、
    前記カメラが撮像した画像に基づいて、前記第1検査開口が存在するか否かの判定及び前記第2検査開口が存在するか否かの判定を行う、部品収納テープ供給用テープフィーダの選定方法。
  5. 請求項4に記載の部品収納テープ供給用テープフィーダの選定方法において、
    前記シール部が、前記キャリアテープ及び前記カバーテープに対して識別可能な色を具備する場合において、
    前記カメラが撮像した画像を画像処理することにより、前記第1検査開口が存在するか否かの判定及び前記第2検査開口が存在するか否かの判定を行う、部品収納テープ供給用テープフィーダの選定方法。
  6. 請求項4又は5に記載の部品収納テープ供給用テープフィーダの選定方法において、
    前記テープフィーダが装着される部品実装装置が、部品を前記部品収納テープから取り出すヘッドを備えたヘッドユニットに搭載された認識カメラを備える場合において、
    前記カメラとして、前記認識カメラを用いる、部品収納テープ供給用テープフィーダの選定方法。
  7. 部品を収納する複数のポケットがテープ送り方向に配列されたキャリアテープと、前記ポケットの両側部において前記テープ送り方向に延びる一対のシール部にて前記キャリアテープに接合され、前記ポケットを封止するカバーテープと、を備える部品収納テープを供給するためのテープフィーダであって、前記カバーテープを切開若しくは前記一対のシール部のうちの一方を剥離する露出処理を行うことで前記ポケット内の部品を露出させるテープフィーダを選定する際に用いられる判定治具であって、
    前記テープ送り方向と直交する幅方向のサイズの異なる複数の検査開口であって、部品を取り出す開口部の開口サイズが異なる予め準備された複数のテープフィーダの前記開口サイズの各々に対して、前記ポケットの全幅が露呈する一方で前記シール部を完全に隠す幅方向のサイズを有する複数の検査開口が、前記テープ送り方向に配列され、
    前記複数の検査開口は、特定の部品収納テープを判定対象とした場合に、
    当該部品収納テープが備える前記ポケットの前記幅方向のサイズよりも長い前記幅方向のサイズを有する検査開口と、
    前記一対のシール部の内側縁の前記幅方向の間隔よりも短い前記幅方向のサイズを有する検査開口と、
    を具備することを特徴とする判定治具。
  8. 請求項7に記載の判定治具において、
    前記複数の検査開口は、前記幅方向のサイズが段階的に変化するように、前記テープ送り方向に配列されている、判定治具。
  9. 請求項8に記載の判定治具において、
    前記複数の検査開口は、前記テープフィーダに装着が予定されている複数種の部品収納テープのうち、最も前記ポケットの前記幅方向のサイズが大きい部品収納テープが備える一対のシール部の、前記幅方向の間隔よりも長い前記幅方向のサイズを有する最大検査開口を備える、判定治具。
  10. 請求項7~9のいずれか1項に記載の判定治具において、
    前記テープフィーダは、前記部品収納テープと係合する複数のスプロケットピンを備えたスプロケットにて前記部品収納テープを送り出すものであって、
    少なくとも2つの前記スプロケットピンと各々嵌合可能な少なくとも2つのピン孔が、前記テープ送り方向に並ぶように備えられ、
    前記2つのピン孔間の領域と少なくとも一部が重複する領域に、前記複数の検査開口が設けられている、判定治具。
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