JP7350691B2 - 吊下げ対象物の支持構造 - Google Patents

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Description

特許法第30条第2項適用 ▲1▼発行日 令和1年4月17日 ▲2▼刊行物(刊行物名、巻数、号数、該当ページ、発行所/発行元等) 日野小型トラック整備解説書 HINO DUTRO 初版、エンジン編、10-17ページ、日野自動車株式会社発行 〔刊行物等〕 ▲1▼販売日 令和1年4月17日 ▲2▼販売した場所 別紙の販売店リスト参照
本発明は、吊下げ対象物を吊り下げて支持する支持構造に関する。
例えば、フレームを跨ぐようにして排気浄化装置を吊り下げ支持する支持構造がある。この場合には、フレームの右側面及び左側面に外側に向けて張り出すようにそれぞれブラケットを取り付け、右側のブラケットによって排気浄化装置の右側部分を吊り下げ支持し、左側のブラケットによって排気浄化装置の左側部分を吊り下げ支持する構成が考えられる。このようなフレームを跨ぐようにして排気浄化装置を吊り下げ支持する支持構造が、例えば特許文献1に記載されている。
特開2017-25815号公報
ここで、フレームから右側に張り出すブラケットと左側に張り出すブラケットとを、右側ブラケット用の締結ボルトと左側ブラケット用の締結ボルトとを用いてそれぞれフレームに取り付ける場合、締結ボルトのネジ部とボルト孔との孔ガタ(余裕代)に起因して一対のブラケット同士の位置ずれが大きくなる傾向がある。例えば、一方のブラケットと他方のブラケットとがそれぞれの孔ガタに起因して互いに反対方向に位置ずれした場合、2つの孔ガタに起因して一対のブラケット同士の位置ずれが非常に大きくなる。
そこで、本発明は、吊下げ対象物をフレームに吊り下げて支持する吊下げ対象物の支持構造において、フレームに取り付けられる一対のブラケット同士の位置ずれを抑制することを目的とする。
本発明は、吊下げ対象物をフレームに吊り下げて支持する吊下げ対象物の支持構造であって、上方から見たときにフレームを挟んで一方側の領域と他方側の領域とにわたって設けられると共に、フレームの下側を回り込んで延在する第1ブラケットと、一方側の領域に配置された第2ブラケットと、第1ブラケット及び第2ブラケットを、フレームにおける一方側の領域を向くフレーム側面に締結する締結具と、を備え、第1ブラケットは、一方側の領域に位置し、上下方向に延在すると共にフレーム側面に重ねられる第1重ね部と、他方側の領域に位置し、吊下げ対象物を吊り下げ支持する第1吊下げ部と、フレームの下側に位置し、第1重ね部の下端部と第1吊下げ部とを連結する第1ブラケット下面部と、を有し、第2ブラケットは、上下方向に延在すると共に第1重ね部に重ねられる第2重ね部と、第2重ね部の上端部に連結されてフレームから離間する側に向って延在し、吊下げ対象物を吊り下げ支持する第2吊下げ部と、を有し、フレーム側面には、締結具の締結ボルトが通されるフレームボルト孔が設けられ、第1重ね部には、締結ボルトが通される第1ボルト孔が設けられ、第2重ね部には、締結ボルトが通される第2ボルト孔が設けられ、締結具は、フレームボルト孔、第1ボルト孔、及び第2ボルト孔に通された締結ボルトによって、第1ブラケット及び第2ブラケットを、フレーム側面に締結する。
この吊下げ対象物の支持構造では、第1ブラケットをフレームに締結する締結ボルトと第2ブラケットをフレームに締結する締結ボルトとが共通であるため、第1ブラケットと第2ブラケットとを異なる締結ボルトによってそれぞれフレームに締結する場合に比べて、孔ガタに起因する第1ブラケットと第2ブラケットとの位置ずれを抑制できる。このように、本発明は、吊下げ対象物をフレームに吊り下げて支持する吊下げ対象物の支持構造において、フレームに取り付けられる一対のブラケット同士の位置ずれを抑制することができる。
吊下げ対象物の支持構造において、第2ブラケットは、第2重ね部の下端部に連結され、第1ブラケット下面部側に向って延在して第1ブラケット下面部の下面に当接する第2張出部を更に備えていてもよい。この場合、第1ブラケット下面部の下面が第2張出部によって支持される構成となるため、例えば、第1ブラケットの第1吊下げ部に下側に向かう力が加わった場合であっても、第1ブラケット下面部の下側への移動を規制できる。これにより、この構成によれば、第1ブラケットの第1重ね部と第1ブラケット下面部との連結部に加わる応力を低減できる。
吊下げ対象物の支持構造において、第2張出部は、第1ブラケット下面部に溶接されていてもよい。これにより、第1ブラケットの第1ブラケット下面部と第2ブラケットの第2張出部とが一体となり、第1ブラケットの第1重ね部と第1ブラケット下面部との連結部に加わる応力をより一層低減できる。
吊下げ対象物の支持構造において、第1ブラケットは、第1重ね部の上端部に連結され、第2吊下げ部側に向って延在して第2吊下げ部の上面に当接する第1張出部を更に備えていてもよい。この場合、第2ブラケットの第2吊下げ部が第1ブラケットの第1張出部によって上側から押さえつけられた構成となるため、例えば、第2ブラケットの第2吊下げ部に上側に向かう力が加わった場合であっても、第2吊下げ部の上側の移動を規制できる。これにより、この構成によれば、第2ブラケットの第2重ね部と第2吊下げ部との連結部に加わる応力を低減できる。
吊下げ対象物の支持構造において、第1張出部は、第2吊下げ部に溶接されていてもよい。これにより、第1ブラケットの第1張出部と第2ブラケットの第2吊下げ部とが一体となり、第2ブラケットの第2重ね部と第2吊下げ部との連結部に加わる応力をより一層低減できる。また、この構成によれば、例えば、第2ブラケットの第2吊下げ部に下側に向かう力が加わった場合であっても、第2吊下げ部の下側の移動を規制できる。すなわち、この構成によれば、第2吊下げ部に上側及び下側のいずれの向きの力が加わった場合であっても、第2ブラケットの第2重ね部と第2吊下げ部との連結部に加わる応力を低減できる。
吊下げ対象物の支持構造において、第2重ね部には、溶接孔が設けられ、第1重ね部に第2重ね部が重ねられた状態で、溶接孔の縁部と第1重ね部とが互いに溶接されていてもよい。この場合、第1重ね部に対する第2重ね部の浮き上がりを抑制した状態で第1ブラケットと第2ブラケットとを一体化できる。これにより、第1重ね部の第1ボルト孔及び第2重ね部の第2ボルト孔に通された締結ボルトによって、第1ブラケット及び第2ブラケットをフレーム側面に適切に締結できる。
吊下げ対象物の支持構造において、吊下げ対象物は、車両に設けられる排気浄化装置、燃料タンク、バッテリー、又はスペアタイヤであってもよい。この場合、吊下げ対象物の支持構造では、比較的重量が大きい排気浄化装置等の重量物であっても、フレームに対して排気浄化装置等を適切に吊り下げて支持できる。
本発明によれば、吊下げ対象物をフレームに吊り下げて支持する吊下げ対象物の支持構造において、フレームに取り付けられる一対のブラケット同士の位置ずれを抑制することができる。
図1は、実施形態に係る排気浄化装置の支持構造を示す分解斜視図である。 図2は、排気浄化装置を上方から見た概略図である。。 図3は、図2のIII-III線に沿った断面図である。 図4は、第1変形例における排気浄化装置の支持構造の断面図である。 図5は、第2変形例における排気浄化装置の支持構造の断面図である。 図6は、第3変形例における排気浄化装置の支持構造の断面図である。 図7は、図6におけるVII-VII線に沿った断面図である。 図8は、第4変形例における排気浄化装置の支持構造の断面図である。
以下、本発明の実施形態について図面を参照しながら説明する。なお、以下の説明において、同一又は相当する要素同士には同一符号を付し、重複する説明を省略する。
図1~図3に示されるように、排気浄化装置(吊下げ対象物)1の支持構造100では、排気浄化装置1をフレーム5に吊り下げて支持する。排気浄化装置1は、車両に搭載されたディーゼルエンジンから排出される排気ガスを浄化する装置である。なお、図1では、各部材同士を締結する締結ボルト等が省略されている。また、以下の説明において、「前」、「後」、「左」、「右」は、排気浄化装置1が搭載された車両を基準とする。
排気浄化装置1は、図示しないディーゼルエンジンと排気管を介して接続されたマフラ2と、このマフラ2と排気管3を介して接続されたマフラ4とを具備している。マフラ4は、マフラ2よりも下流側に配置されている。マフラ2,4は、車両の車幅方向(左右方向)に並んで配置されている。排気管3は、クランク状に屈曲した状態で、マフラ2,4に連結されている。
マフラ2には、DPF(ディーゼル排気微粒子除去フィルタ)が設けられている。DPFは、排気ガス中に含まれる粒子状物質(PM)を捕集することで、排気ガスからPMを取り除く触媒である。マフラ4には、SCR(選択還元触媒)が設けられている。SCRは、添加剤としてHC(炭化水素)を使用し、排気ガス中に含まれるNOxを還元して浄化する触媒である。
また、排気浄化装置1は、マフラ2をフレーム5に支持する2つのマフラ支持ユニット6を具備している。フレーム5は、車両の車体の一部を構成し、車両の前後方向に延びている。フレーム5は、断面U字状を呈している。
2つのマフラ支持ユニット6は、車両の前後方向に並んで配置されている。ここで、2つのマフラ支持ユニット6は互いに同じ構成を有している。以下では、前後方向に並ぶ2つのマフラ支持ユニット6のうち、後ろ側に配置されたマフラ支持ユニット6を代表させて説明する。
マフラ支持ユニット6は、図2及び図3に示されるように、フレーム5を跨ぐように配置された排気浄化装置1を、フレーム5に吊り下げて支持する。マフラ支持ユニット6は、第1ブラケット10、第2ブラケット20、及び締結具30を備えている。
第1ブラケット10は、上方から見たときにフレーム5を挟んでフレーム5の右側の領域(一方側の領域)と左側の領域(他方側の領域)とにわたって設けられると共に、フレーム5の下側を回り込んで延在する。より詳細には、図3に示されるように、第1ブラケット10は、第1重ね部11、第1ブラケット下面部12、及び第1吊下げ部13を有している。
第1重ね部11は、フレーム5の右側の領域に位置し、上下方向に延在すると共にフレーム側面51に重ねられる。なお、フレーム側面51とは、フレーム5の右側の側面(右側を向く面)である。第1吊下げ部13は、フレーム5の左側の領域に位置し、排気浄化装置1の左側の部分(マフラ2)を吊り下げ支持する。第1ブラケット下面部12は、フレーム5の下側に位置し、第1重ね部11の下端部と第1吊下げ部13の下端部とを連結する。第1ブラケット下面部12は、フレーム側面51の下面に当接している。なお、第1吊下げ部13は、略L字状を呈している。すなわち、第1吊下げ部13は、第1ブラケット下面部12との連結部から上方に向って立ち上がり、更に左側に向かって延びている。
第1吊下げ部13は、連結部材8を介してマフラ2の外面に設けられた連結部2aに連結される。第1吊下げ部13と連結部材8との連結、及び連結部材8と連結部2aとの連結は、図示しない締結具(締結ボルト等)を用いて行われる。
なお、第1ブラケット10は、金属材料によって構成されている。第1ブラケット10は、例えば、折り曲げられることによって形成されている。
第2ブラケット20は、フレーム5の右側の領域に配置されている。より詳細には、第2ブラケット20は、第2重ね部21、及び第2吊下げ部22を有している。第2重ね部21は、上下方向に延在すると共に第1重ね部11の右側の面に重ねられる。第2吊下げ部22は、第2重ね部21の上端部に連結されてフレーム5から離間する側(右側)に向って延在する。第2吊下げ部22は、排気浄化装置1の右側の部分(マフラ4)を吊り下げ支持する。
第2吊下げ部22は、連結部材9を介してマフラ4の外面に設けられた連結部4aに連結される。第2吊下げ部22と連結部材9との連結、及び連結部材9と連結部4aとの連結は、図示しない締結具(締結ボルト等)を用いて行われる。
第2ブラケット20は、金属材料によって構成されている。第2ブラケット20は、例えば、折り曲げられることによって形成されている。
締結具30は、第1ブラケット10及び第2ブラケット20を、フレーム側面51に締結する。より詳細には、締結具30は、締結ボルト31、及びナット32を有している。フレーム5のフレーム側面51には、締結ボルト31が通されるフレームボルト孔51aが設けられている。第1ブラケット10の第1重ね部11には、締結ボルト31が通される第1ボルト孔11aが設けられている。第2ブラケット20の第2重ね部21には、締結ボルト31が通される第2ボルト孔21aが設けられている。
締結具30は、第2ボルト孔21a、第1ボルト孔11a、及びフレームボルト孔51aに通された締結ボルト31と、ナット32とによって、第2ブラケット20及び第1ブラケット10をフレーム側面51に締結する。ナット32は、フレーム側面51の左側の面に予め溶接等によって固定されていてもよい。
以上のように、実施形態における排気浄化装置1の支持構造100では、第1ブラケット10をフレーム5に締結する締結ボルト31と第2ブラケット20をフレーム5に締結する締結ボルト31とが共通であるため、第1ブラケット10と第2ブラケット20とを異なる締結ボルトによってそれぞれフレームに締結する場合に比べて、孔ガタに起因する第1ブラケット10と第2ブラケット20との位置ずれ(第1ブラケット10に対する第2ブラケット20の位置ずれ)を抑制できる。このように、本実施形態における支持構造100は、フレーム5に取り付けられる一対のブラケット(第1ブラケット10及び第2ブラケット20)同士の位置ずれを抑制することができる。
また、フレーム5のフレーム側面51に対して第1ブラケット10の第1重ね部11と第2ブラケット20の第2重ね部21とが重ねられた状態で締結ボルト31で締結されるため、締結部分の肉厚(板厚、部材の厚さ)を厚くすることができる。これにより、本実施形態における支持構造100は、締結具30による締結部分の強度を高めることができ、締結部分の応力を低減できる。
また、排気浄化装置1の支持構造100では、比較的重量が大きい重量物としての排気浄化装置1であっても、フレーム5に対して排気浄化装置1を適切に吊り下げて支持できる。
なお、ナット32がフレーム側面51に固定されている場合、フレーム5が図3において仮想線(二点鎖線)で示される側壁52を備えるBOXフレームであっても、上述した支持構造100を適用し得る。
以下、上記実施形態の変形例について説明する。以下の説明において、上記実施形態及び各変形例の構成要素と同様の構成要素については図面中に同一符号を付して詳細な説明を省略する。
(第1変形例)
図4に示されるように、第1変形例における排気浄化装置1の支持構造100Aは、実施形態におけるマフラ支持ユニット6に代えて、マフラ支持ユニット6とは構成が一部異なるマフラ支持ユニット6Aを備えている。マフラ支持ユニット6Aは、第1ブラケット10、第2ブラケット20A、及び締結具30を備えている。
第2ブラケット20Aは、第2重ね部21A、第2吊下げ部22、及び第2張出部23を備えている。第2重ね部21Aは、上下方向に延在すると共に第1重ね部11の右側の面に重ねられる。また、第2重ね部21Aの下端部は、第1ブラケット10の第1ブラケット下面部12まで延在している。第2張出部23は、第2重ね部21Aの下端部に連結され、第1ブラケット10の第1ブラケット下面部12側に向って延在して第1ブラケット下面部12の下面に当接する。
なお、図4に示されるように、第2張出部23は、第1ブラケット下面部12に溶接されていてもよい。具体的には、第2張出部23の先端部は、溶接部Y1によって第1ブラケット下面部12の下面に溶接されていてもよい。
また、図4に示されるように、第2ブラケット20Aにおける第2吊下げ部22の左側の端部(第2吊下げ部22における第2重ね部21Aと連結される側の端部)は、第1ブラケット10における第1重ね部11に溶接されていてもよい。具体的には、第2ブラケット20Aにおける第2吊下げ部22の左側の端部は、溶接部Y2によって、第1重ね部11の上端部に溶接されていてもよい。すなわち、第2ブラケット20Aにおける第2重ね部21Aと第2吊下げ部22との連結部(曲げ部分)は、第1重ね部11に溶接されていてもよい。
以上のように、第1変形例における排気浄化装置1の支持構造100Aでは、第1ブラケット下面部12の下面が第2張出部23によって支持される構成となる。このため、例えば、第1ブラケット10の第1吊下げ部13に下側に向かう力が加わった場合であっても、第1ブラケット下面部12の下側への移動を規制できる。これにより、本変形例の支持構造100Aによれば、上記実施形態における効果に加え、さらに、第1ブラケット10の第1重ね部11と第1ブラケット下面部12との連結部に加わる応力を低減できる。
第2張出部23が第1ブラケット下面部12の下面と溶接されている場合には、第1ブラケットの第1ブラケット下面部12と第2ブラケット20Aの第2張出部23とが一体となる。これにより、第1ブラケット10における第1重ね部11と第1ブラケット下面部12との連結部に加わる応力をより一層低減できる。
また、第2吊下げ部22と第1重ね部11とが溶接されている場合には、第1ブラケット10の第1重ね部11と第2ブラケット20Aの第2吊下げ部22とが一体となる。これにより、第2ブラケット20Aにおける第2重ね部21Aと第2吊下げ部22との連結部に加わる応力をより一層低減できる。
(第2変形例)
図5に示されるように、第2変形例における排気浄化装置1の支持構造100Bは、第1変形例におけるマフラ支持ユニット6Aに代えて、マフラ支持ユニット6Aとは構成が一部異なるマフラ支持ユニット6Bを備えている。マフラ支持ユニット6Bは、第1ブラケット10B、第2ブラケット20A、及び締結具30を備えている。
第1ブラケット10Bは、第1重ね部11、第1ブラケット下面部12、第1吊下げ部13、及び第1張出部14を有している。第1張出部14は、第1重ね部11の上端部に連結され、第2ブラケット20Aの第2吊下げ部22側(右側)に向って延在して第2吊下げ部22の上面に当接する。
なお、図5に示されるように、第1張出部14は、第2吊下げ部22に溶接されていてもよい。具体的には、第1張出部14の先端部は、溶接部Y3によって第2吊下げ部22の上面に溶接されていてもよい。
以上のように、第2変形例における排気浄化装置1の支持構造100Bでは、第2ブラケット20Aの第2吊下げ部22が第1ブラケット10Bの第1張出部14によって上側から押さえつけられた構成となる。このため、例えば、第2ブラケット20Aの第2吊下げ部22に上側に向かう力が加わった場合であっても、第2吊下げ部22の上側の移動を規制できる。これにより、本変形例の支持構造100Bによれば、上記第1変形例における効果に加え、第2ブラケット20Aの第2重ね部21Aと第2吊下げ部22との連結部に加わる応力をより一層低減できる。
第1張出部14と第2吊下げ部22とが溶接されている場合には、第1ブラケット10Bの第1張出部14と第2ブラケット20Aの第2吊下げ部22とが一体となり、第2ブラケット20Aの第2重ね部21Aと第2吊下げ部22との連結部に加わる応力をより一層低減できる。また、この構成によれば、例えば、第2ブラケット20Aの第2吊下げ部22に下側に向かう力が加わった場合であっても、第2吊下げ部22の下側の移動を規制できる。すなわち、この構成によれば、第2吊下げ部22に上側及び下側のいずれの向きの力が加わった場合であっても、第2ブラケット20Aの第2重ね部21Aと第2吊下げ部22との連結部に加わる応力を低減できる。
(第3変形例)
図6及び図7に示されるように、第3変形例における排気浄化装置1の支持構造100Cは、第1変形例におけるマフラ支持ユニット6Aに代えて、マフラ支持ユニット6Aとは構成が一部異なるマフラ支持ユニット6Cを備えている。マフラ支持ユニット6Cは、第1ブラケット10、第2ブラケット20C、及び締結具30を備えている。
第2ブラケット20Cは、第2重ね部21C、第2吊下げ部22、及び第2張出部23を備えている。第2重ね部21Cには、締結ボルト31が通される第2ボルト孔21aが設けられている。さらに、第2重ね部21Cには、溶接孔21bが設けられている。本変形例において、溶接孔21bは、第2ボルト孔21aよりも下側(第2張出部23に連結される側)に設けられている。溶接孔21bは、図7に示されるように前後方向に沿って延在している。
第1重ね部11に第2重ね部21Cが重ねられた状態で、溶接孔21bの縁部と第1重ね部11とが互いに溶接されている。具体的には、溶接孔21bの縁部と第1重ね部11とが、溶接部Y4によって溶接されている。
以上のように、第3変形例における排気浄化装置1の支持構造100Cでは、溶接孔21bの縁部と第1重ね部11とを溶接することにより、第1重ね部11に対する第2重ね部21Cの浮き上がりを抑制した状態で第1ブラケット10と第2ブラケット20Cとを一体化できる。これにより、第1重ね部11の第1ボルト孔11a及び第2重ね部21Cの第2ボルト孔21aに通された締結ボルト31によって、第1ブラケット10及び第2ブラケット20Cをフレーム側面51に適切に締結できる。
締結具30によって締結される位置よりも下側の位置で、第1ブラケット下面部12と第2張出部23とが溶接部Y1において溶接され、第1重ね部11と第2重ね部21Cとが溶接部Y4において溶接される。すなわち、第1ブラケット10と第2ブラケット20Cとを接合する2カ所の溶接位置が、締結具30による締結位置の一方側(下側)に位置している。これにより、溶接部Y1及びY4による影響を抑制しつつ、締結ボルト31をねじ込むことによって第1重ね部11と第2重ね部21Cとを密着させて、第1ブラケット10及び第2ブラケット20Cをフレーム側面51に適切に締結することができる。
(第4変形例)
図8に示されるように、第4変形例における排気浄化装置1の支持構造100Dは、第2変形例におけるマフラ支持ユニット6Bに代えて、マフラ支持ユニット6Bとは構成が一部異なるマフラ支持ユニット6Dを備えている。マフラ支持ユニット6Dは、第1ブラケット10B、第2ブラケット20D、及び締結具30を備えている。
第2ブラケット20Dは、第2重ね部21D、第2吊下げ部22、及び第2張出部23を備えている。第2重ね部21Dには、締結ボルト31が通される第2ボルト孔21aが設けられている。さらに、第2重ね部21Dには、溶接孔21b、及び溶接孔21cが設けられている。溶接孔21bについては、第3変形例と同様の構成である。
本変形例において、溶接孔21cは、第2ボルト孔21aよりも上側(第2吊下げ部22に連結される側)に設けられている。溶接孔21bは、溶接孔21cと同様に、前後方向に沿って延在している。このように、第2ボルト孔21aの上側に溶接孔21cが設けられ、第2ボルト孔21aの下側に溶接孔21cが設けられている。
第1重ね部11に第2重ね部21Dが重ねられた状態で、溶接孔21bの縁部と第1重ね部11とが互いに溶接され、溶接孔21cの縁部と第1重ね部11とが互いに溶接されている。具体的には、溶接孔21bの縁部と第1重ね部11とが、溶接部Y4によって溶接されている。溶接孔21cの縁部と第1重ね部11とが溶接部Y5によって溶接されている。
以上のように、第4変形例における排気浄化装置1の支持構造100Dでは、溶接孔21bの縁部と第1重ね部11とを溶接し、溶接孔21cの縁部と第1重ね部11とを溶接することにより、第1重ね部11に対する第2重ね部21Dの浮き上がりを抑制した状態で第1ブラケット10Bと第2ブラケット20Dとを一体化できる。これにより、第1重ね部11の第1ボルト孔11a及び第2重ね部21Dの第2ボルト孔21aに通された締結ボルト31によって、第1ブラケット10B及び第2ブラケット20Dをフレーム側面51に適切に締結できる。
以上、本発明の実施形態及び種々の変形例について説明したが、本発明は、上記実施形態及び種々の変形例に限定されるものではない。例えば、上述した支持構造100等では車両に設けられる排気浄化装置1を吊り下げて支持したが、排気浄化装置1を支持することに限定されない。支持構造100等は、排気浄化装置1に代えて、例えば、燃料タンク、バッテリー、スペアタイヤ等、車両に設けられる種々のものを吊下げ対象物として支持することができる。特に、支持構造100等は、比較的重量が大きい燃料タンク、バッテリー、又はスペアタイヤ等の重量物を吊り下げて支持する場合であっても、これらの重量物を適切に吊り下げて支持できる。
また、締結具30は、ナット32を備えることに限定されない。例えば、締結具30は、ナット32に代えて、フレーム側面51のフレームボルト孔51aの内周面に設けられたネジ山を構成要素として含んでいてもよい。
以上に記載された実施形態及び種々の変形例の少なくとも一部が任意に組み合わせられてもよい。
1…排気浄化装置(吊下げ対象物)、5…フレーム、10,10B…第1ブラケット、11…第1重ね部、11a…第1ボルト孔、12…第1ブラケット下面部、13…第1吊下げ部、14…第1張出部、20,20A,20C,20D…第2ブラケット、21,21A,21C,21D…第2重ね部、21a…第2ボルト孔、21b,21c…溶接孔、22…第2吊下げ部、23…第2張出部、30…締結具、31…締結ボルト、51…フレーム側面、51a…フレームボルト孔、100,100A,100B,100C,100D…支持構造。

Claims (7)

  1. 吊下げ対象物をフレームに吊り下げて支持する吊下げ対象物の支持構造であって、
    上方から見たときに前記フレームを挟んで一方側の領域と他方側の領域とにわたって設けられると共に、前記フレームの下側を回り込んで延在する第1ブラケットと、
    前記一方側の領域に配置された第2ブラケットと、
    前記第1ブラケット及び前記第2ブラケットを、前記フレームにおける前記一方側の領域を向くフレーム側面に締結する締結具と、
    を備え、
    前記第1ブラケットは、
    前記一方側の領域に位置し、上下方向に延在すると共に前記フレーム側面に重ねられる第1重ね部と、
    前記他方側の領域に位置し、前記吊下げ対象物を吊り下げ支持する第1吊下げ部と、
    前記フレームの下側に位置し、前記第1重ね部の下端部と前記第1吊下げ部とを連結する第1ブラケット下面部と、
    を有し、
    前記第2ブラケットは、
    上下方向に延在すると共に前記第1重ね部に重ねられる第2重ね部と、
    前記第2重ね部の上端部に連結されて前記フレームから離間する側に向って延在し、前記吊下げ対象物を吊り下げ支持する第2吊下げ部と、
    を有し、
    前記フレーム側面には、前記締結具の締結ボルトが通されるフレームボルト孔が設けられ、
    前記第1重ね部には、前記締結ボルトが通される第1ボルト孔が設けられ、
    前記第2重ね部には、前記締結ボルトが通される第2ボルト孔が設けられ、
    前記締結具は、前記フレームボルト孔、前記第1ボルト孔、及び前記第2ボルト孔に通された前記締結ボルトによって、前記第1ブラケット及び前記第2ブラケットを、前記フレーム側面に締結する、吊下げ対象物の支持構造。
  2. 前記第2ブラケットは、前記第2重ね部の下端部に連結され、前記第1ブラケット下面部側に向って延在して前記第1ブラケット下面部の下面に当接する第2張出部を更に備える、請求項1に記載の吊下げ対象物の支持構造。
  3. 前記第2張出部は、前記第1ブラケット下面部に溶接されている、請求項2に記載の吊下げ対象物の支持構造。
  4. 前記第1ブラケットは、前記第1重ね部の上端部に連結され、前記第2吊下げ部側に向って延在して前記第2吊下げ部の上面に当接する第1張出部を更に備える、請求項1~3のいずれか一項に記載の吊下げ対象物の支持構造。
  5. 前記第1張出部は、前記第2吊下げ部に溶接されている、請求項4に記載の吊下げ対象物の支持構造。
  6. 前記第2重ね部には、溶接孔が設けられ、
    前記第1重ね部に前記第2重ね部が重ねられた状態で、前記溶接孔の縁部と前記第1重ね部とが互いに溶接されている、請求項1~5のいずれか一項に記載の吊下げ対象物の支持構造。
  7. 前記吊下げ対象物は、車両に設けられる排気浄化装置、燃料タンク、バッテリー、又はスペアタイヤである、請求項1~6のいずれか一項に記載の吊下げ対象物の支持構造。
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