JP6805760B2 - ブラケット - Google Patents

ブラケット Download PDF

Info

Publication number
JP6805760B2
JP6805760B2 JP2016232565A JP2016232565A JP6805760B2 JP 6805760 B2 JP6805760 B2 JP 6805760B2 JP 2016232565 A JP2016232565 A JP 2016232565A JP 2016232565 A JP2016232565 A JP 2016232565A JP 6805760 B2 JP6805760 B2 JP 6805760B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
bracket
pair
width direction
welded
flange
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2016232565A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2018091150A (ja
Inventor
英雄 堤
英雄 堤
浩司 夏目
浩司 夏目
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Isuzu Motors Ltd
Original Assignee
Isuzu Motors Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Isuzu Motors Ltd filed Critical Isuzu Motors Ltd
Priority to JP2016232565A priority Critical patent/JP6805760B2/ja
Publication of JP2018091150A publication Critical patent/JP2018091150A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6805760B2 publication Critical patent/JP6805760B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Exhaust Gas After Treatment (AREA)

Description

本発明は、排気浄化装置を被固定部に固定するためブラケットを、排気浄化装置のケースに支持するためのブラケットに関する。
従来、内燃機関の排気系に設けられ、内燃機関から排出される排気ガス中の一酸化炭素および未燃焼炭化水素等を除去するための排気浄化装置が知られている。このような排気浄化装置のうち、内燃機関の周囲に配置される構造のものは、ブラケットを介して内燃機関に支持されることが従来から知られている。
特許文献1には、排気系に配置された排気浄化装置(触媒装置)のケース(触媒用ケース)を、いわゆるハット型のブラケットを介して、車体またはエンジン等の被固定部に支持するための構造が開示されている。特許文献1に開示されたハット型のブラケットは、天板部と、天板部の幅方向両端部から高さ方向片側に延在した一対の側壁部と、一対の側壁部の高さ方向片端部から幅方向外側に延在した一対のフランジ部とを備えている。特許文献1に開示された構造の場合、ブラケットの一対のフランジ部の幅方向外端面が、排気浄化装置のケースの外周面に溶接部を介して固定されている。
実開平4−54929号公報
ところで、特許文献1に開示された構造の場合、固定部材からブラケットに高さ方向の荷重(具体的には、振動)が加わると、上記荷重に基づいて、一対のフランジ部の幅方向内端部に、天板部側に引っ張られるような荷重が作用する。このような荷重が繰り返し作用すると、ブラケットが排気浄化装置のケースから剥離してしまう可能性がある。
本発明の目的は、排気浄化装置のケースからの剥離を抑制することが可能なブラケットを提供することである。
本発明のブラケットは、天板部と、前記天板部の幅方向両端から高さ方向片側に延在した一対の側壁部と、前記一対の側壁部の高さ方向片端から幅方向外側に延在し、幅方向外端面に設けられたブラケット溶接面が溶接部を介して排気浄化装置のケースの外周面に固定される一対のフランジ部と、を備え、前記ブラケット溶接面は、幅方向外側を向きかつ長さ方向に延在した面であり、前記一対のフランジ部が、前記ブラケット溶接面よりも幅方向外側に存在する外側補強部を有している。
本発明のブラケットによれば、排気浄化装置のケースからの剥離を抑制することができる。
内燃機関の排気系構造の一例を示す模式図 本発明に係る実施の形態の第1例のブラケットの平面図 実施の形態1のブラケットの側面図 実施の形態1のブラケットの正面図 図2AのA−A断面図 実施の形態1のブラケットの斜視図 実施の形態1の作用・効果を説明するための模式図 本発明に係る実施の形態2のブラケットの平面図 変形例1を示す側面図
以下、本発明に係るブラケットの構造について、図面を参照して詳細に説明する。なお、以下に説明する実施の形態1および実施の形態2は、本発明に係るブラケットの一例であり、本発明は実施の形態1または実施の形態2により限定されるものではない。
[1 実施の形態1]
図1〜図2Eを参照して、本発明に係る実施の形態1について説明する。なお、図1は、本実施形態に係るブラケットが組み込まれた排気系の構成を示す概略図である。また、図2Aは、ブラケットの平面図である。また、図2Bは、ブラケットの側面図である。また、図2Cは、ブラケットの正面図である。また、図2Dは、図2AのA−A断面図である。さらに、図2Eは、ブラケットの斜視図である。
なお、図1には、X軸、Y軸及びZ軸が描かれている。以下の説明では、図1における左右方向をX方向又は車両前後方向といい、右方向を「+X方向」又は「車両前側」、左方向を「−X方向」又は「車両後側」という。また、図1における上下方向をY方向又は車両上下方向といい、上方向を「+Y方向」又は「車両上側」、下方向を「−Y方向」又は「車両下側」という。さらに、図1において紙面に垂直な方向をZ方向又は車両幅方向といい、手前方向を「+Z方向」又は「車両右側」、奥方向を「−Z方向」又は「車両左側」という。
[1.1 排気系の構造について]
まず、図1を参照して、本発明に係るブラケットが組み込まれる排気系の構造の概略を説明する。
図1に示すように、排気系1は、エンジン2の車両右側に設けられた排気マニホールド3と、排気マニホールド3の集合部に連結されたターボ過給機4と、ターボ過給機4から延びる上流側排気通路5、後処理装置6、及び下流側排気通路7と、を備える。なお、本実施形態の場合、上記各部材を、エンジン2の車両右側に配置している。ただし、車両幅方向に関して、上記各部材のエンジン2に対する配置は、図示の構造に限定されるものではない。
ターボ過給機4の排気ガス出口4aの方向(開放方向)、大きさ及び形状は、後処理装置6の形状、大きさ及び設置場所などに基づいて総合的に定められる。ここでは、排気ガス出口4aの方向は、−X方向である。排気ガス出口4aの形状は、一般的な円形状である。後処理装置6の設置場所は、ターボ過給機4の−X方向の位置に設定される。
上流側排気通路5は、中空管状の管8の内部空間により構成されている。管8は、内部空間に上流側開口部から流入した排気ガスを、管8の延在方向に沿って流通させて、下流側開口部から流出させる流路としての機能を有している。
管8の上流側端部は、排気ガス出口4aに接続されている。一方、管8の下流側端部は、後処理装置6の上流側端部に固定されている。直線管8の延在方向、長さ、及び中空断面形状は、排気ガス出口4aの方向、後処理装置6におけるDOC11(後述する)の位置などに基づいて総合的に定められる。
管8の延在方向は、例えば、DOC11の位置などに基づいて3次元的に傾けられる。ここでは、説明をわかりやすくするために、管8は、図1に示すように、排気ガス出口4aと同じ−X方向に延ばされる。また、管8の長さは、ターボ過給機4とDOC11との間の放熱を防止するために、なるべく短いことが望ましい。
上述のとおり、管8の下流側端部には、排気浄化装置である後処理装置6の上流側端部が接続されている。後処理装置6は、管状のケース10に、排気ガスを浄化するためのDOC11及びディーゼル・パティキュレート・フィルタ(DPF)12が収容されてなる。
ケース10は、ケース10の外周面に溶接固定(接合)されたブラケット14を介してエンジン2に固定されている。具体的には、本実施形態の場合、ブラケット14は、エンジン2から右側に突出した第2ブラケット15に対して前方から取り付けられる。なお、ブラケット14の詳細な構造、および、ブラケット14をケース10に対して支持するためのブラケットの支持構造については、後述する。
DOC11及びDPF12は、無機質マットでケース10に保持される。DOC11は、柱状に形成される。ここでは、説明をわかりやすくするために、DOC11は、−Y方向に延びている。なお、DOC11の基本的構造及び機能については、従来から知られているDOCと同様であるため、詳しい説明は省略する。
DPF12は、柱状に形成される。また、DPF12は、DOC11と同様に、−Y方向に延びている。なお、DPF12の基本的構造及び機能については、従来から知られているDPFと同様であるため、詳しい説明は省略する。
後処理装置6の下流側端部には、下流側排気通路7が接続されている。後処理装置6で浄化された排気ガスは、下流側排気通路7を通過して外部に導出される。下流側排気通路7における下流側は、−X方向へ直線状に延びており、排気ガスは、下流側排気通路7の後端から、後方へ向けて導出される。
[1.2 ブラケットおよびブラケットの支持構造について]
次に、図2A〜図2Eを参照して、ブラケット14の構造およびブラケット14をケース10に支持固定するためのブラケットの支持構造の詳細について説明する。なお、以下の説明では、図2Aにおける左右方向を「幅方向」といい、上下方向を「長さ方向」という。また、図2Aの表裏方向および図2C、2Dの上下方向を「高さ方向」という。
幅方向に関しては、ブラケット14の幅方向中央に近づく方向が内側であり、ブラケット14の幅方向中央から離れる方向が外側である。また、長さ方向に関して「片側」は図2Aの上側に相当し、同じく「他側」は図2Aの下側に相当する。
さらに、高さ方向に関して、「片側」は図2Aの裏側および図2C、2Dの下側に相当し、同じく「他側」は図2Aの表側および図2C、2Dの上側に相当する。なお、図2A〜図2Eは、ブラケット14がケース10に対して溶接固定(接合)された状態を、ケース10を省略した状態で示している。
[1.2.1 ブラケットについて]
先ず、本実施形態に係るブラケット14について説明する。ブラケット14は、いわゆるハット型のブラケットであって、例えばステンレス製の矩形の板状部材を曲げ加工することで形成される。ブラケット14は、天板部141と、一対の側壁部142a、142bと、一対のフランジ部143a、143bとを含んでなる。このようなブラケット14は、後処理装置6(具体的には、後処理装置6のケース10)を、エンジン2に対して支持するためのものである。
以下、ブラケット14が備える各部の具体的構造について説明する。
天板部141は、ブラケット14を、例えばエンジン2(具体的には、第2ブラケット15)などの被固定部に対して固定するための部分である。このような天板部141は、高さ方向から見た形状が、長さ方向に長い矩形板状である。天板部141は2つの丸孔144a、144bが、長さ方向に離隔した状態で並んで形成されている。丸孔144a、144bには、それぞれ不図示のボルトが挿通され、不図示のナットと締結される。これにより、ブラケット14が第2ブラケット15に対して固定される。
なお、本実施形態の場合、丸孔144a、144bは、高さ方向から見た形状が互いに同じ円形である。また、丸孔144a、144bのうちの一方の丸孔144aの中心軸19aと、同じく他方の丸孔144bの中心軸19bとは、幅方向に関して整合している。
ただし、一方の丸孔144aの中心軸19aと、他方の丸孔144bの中心軸19bとが、幅方向にずれている構成を採用してもよい。このような丸孔144a、144b同士の位置関係は、ブラケット14、ケース10およびエンジン2の組み付け状態を考慮して適宜決定される。
また、天板部に設ける孔の形状および数は本実施形態に限定されない。なお、車体への組み付け状態の一例として、一方の丸孔144aの中心軸19aと他方の丸孔144bの中心軸19bとを通る仮想平面が、例えば、垂直方向(車両の上下方向)と平行になるようにブラケット14を第2ブラケット15に固定することができる。
一対の側壁部142a、142bは、天板部141の幅方向両端縁から高さ方向片側(図2Cの下側)に延在した板状部材である。具体的には、本実施形態の場合、一対の側壁部142a、142bは、天板部141の幅方向両端縁から高さ方向片側に、天板部141と直交する状態で延在している。このような一対の側壁部142a、142bは、幅方向から見た形状(図2Bに示す形状)が互いに同じ矩形板状である。
また、一対の側壁部142a、142bは、長さ方向に関する全長にわたり高さ方向に連続している。すなわち、一対の側壁部142a、142bは、高さ方向に不連続となるような、例えば貫通孔または切欠きなどの不連続部が形成されていない。
なお、一対の側壁部142a、142bの形状は、本実施形態の場合に限定されない。また、一対の側壁部142a、142b同士の形状を異ならせることもできる。具体的には、例えば、一対の側壁部142a、142bのうちの一方の側壁部142aの天板部141に対する傾斜角度と、同じく他方の側壁部142bの天板部141に対する傾斜角度とを異ならせることができる。また、一方の側壁部142aの高さ方向寸法と、他方の側壁部142bの高さ方向寸法とを異ならせることもできる。一対の側壁部142a、142bの形状は、ケース10への取り付け位置に応じて適宜変更される。
一対のフランジ部143a、143bは、一対の側壁部142a、142bから幅方向外側に延在した板状部材である。具体的には、本実施形態の場合、一対のフランジ部143a、143bは、一対の側壁部142a、142bの高さ方向片端部から幅方向外側に一対の側壁部142a、142bと直交する(換言すれば、天板部141と平行な)状態で延在している。
このような一対のフランジ部143a、143bは、高さ方向から見た形状(図2Aに示す形状)が互いに同じ矩形板状である。また、フランジ部143a、143bは、後述するフランジ側貫通孔145a、145bが形成された部分を除いて長さ方向に関する全長にわたり幅方向に連続している。すなわち、一対のフランジ部143a、143bは、幅方向に不連続となるような部分を、後述するフランジ側貫通孔145a、145b以外には有していない。
また、一対のフランジ部143a、143bはそれぞれ、フランジ側貫通孔145a、145bを有している。具体的には、フランジ側貫通孔145a、145bは、一対のフランジ部143a、143bの幅方向中間部に長さ方向に延在した状態で形成された長円形により構成されている。
このようなフランジ側貫通孔145a、145bの長さ方向片端縁(図2Aの上端縁)は、天板部141の一方の丸孔144a(図2Aの上側の丸孔144a)よりも長さ方向片側に位置している。一方、フランジ側貫通孔145a、145bの長さ方向他端縁(図2Aの下端縁)は、天板部141の他方の丸孔144b(図2Aの下側の丸孔144b)よりも長さ方向他側に位置している。
フランジ側貫通孔145a、145bの内面のうち、幅方向内側半部をブラケット溶接面149としている。一対のフランジ部143a、143bは、ブラケット溶接面149をケース10の外周面に対して、例えばアーク溶接により固定される。
具体的には、ブラケット溶接面149は、フランジ側貫通孔145a、145bの内面のうちの幅方向内側に形成された内側平坦面部150および内側平坦面部150の長さ方向両端側に隣接した一対の内側曲面部151a、151bにより構成されている。
なお、ブラケット溶接面149は、本実施形態の場合に限定されない。例えば、ブラケット溶接面を内側平坦面部150のみで構成してもよい。あるいは、ブラケット溶接面を、フランジ側貫通孔145a、145bの内面の全周により構成してもよい。
また、一対のフランジ部143a、143bは、ブラケット溶接面149(換言すれば、後述する溶接部16)よりも幅方向外側に存在する外側補強部152(図2Aに斜格子で示す部分)を有している。このような外側補強部152は、一対のフランジ部143a、143bのうち、ブラケット溶接面149の内側平坦面部150よりも幅方向外側に存在する部分を含んでなる。
なお、外側補強部152は、一対のフランジ部143a、143bのうち、ブラケット溶接面149(換言すれば、後述する溶接部16)全体よりも幅方向外側に存在する部分を含んでいるのが好ましい。ただし、外側補強部152は、ブラケット溶接面149のうちの最も幅方向内端に位置する部分(すなわち、内側平坦面部150)よりも幅方向外側に存在する部分を含んでいればよい。
具体的には、本実施形態の場合、外側補強部152は、一対のフランジ部143a、143bのうち、フランジ側貫通孔145a、145bの長さ方向両端側に存在する部分、および、フランジ側貫通孔145a、145bの幅方向外側に存在する部分により構成されている。
[1.2.2 溶接部について]
以下、本実施形態に係るブラケットをケース10に固定するための溶接部16の構造について説明する。
溶接部16は、ブラケット14の一対のフランジ部143a、143bのブラケット溶接面149と、ケース10の外周面とを溶接固定(接合)している。溶接部16の第一の面161はブラケット溶接面149と溶着し、同じく第二の面162はケース10の外周面と溶着している。
本実施形態の場合、溶接部16の溶接ラインL(図2Aに二点鎖線)は、ブラケット溶接面149に沿う形状を有している。従って、溶接部16の長さ方向両端部の幅方向(図2Aの左右方向)に関する位置は、溶接部16の長さ方向中央部よりも幅方向外側に位置している。なお、溶接部16の溶接ラインLとは、溶接部16を高さ方向から見た形状(図2Aに示す形状)の溶接ラインをいう。
具体的には、溶接部16は、直線溶接部163と、一対の曲線溶接部164a、164bとを含んでなる。
直線溶接部163は、ブラケット溶接面149の内側平坦面部150に沿う形状を有しており、長さ方向に平行な直線状である。
一対の曲線溶接部164a、164bは、直線溶接部163の長さ方向両端側に隣接した位置に設けられている。このような一対の曲線溶接部164a、164bは、ブラケット溶接面149の一対の内側曲面部151a、151bに沿う形状を有している。
具体的には、一対の曲線溶接部164a、164bは、長さ方向に関して直線溶接部163から離れるほど幅方向外側に向かう曲線状である。なお、溶接部の形状は、本実施形態の場合に限定されるものではない。例えば、溶接部は、直線溶接部163のみで構成されていてもよい。また、溶接部は、フランジ側貫通孔145a、145bの内面の全周に設けられていてもよい。
[1.3 実施の形態1の作用・効果]
本実施形態の効果について、図3を参照して説明する。図3は、天板部141に作用する高さ方向他側(図2C、2D、5の上側)の荷重F(以下、単に「高さ方向荷重F」という)と、一対のフランジ部143a、143bのうちの一方のフランジ部143aに作用するモーメント荷重との関係を説明するための模式図である。なお、図3は、他方のフランジ部143bを省略して示している。
本実施形態の場合、一対のフランジ部143a、143bが前述の外側補強部152を備えている。このため、高さ方向荷重Fに対する、ブラケット14の支持剛性を向上できる。以下、この理由について説明する。
まず、高さ方向荷重Fに基づいて、一対の側壁部142a、142bと一対のフランジ部143a、143bとの連続部17に高さ方向他側への荷重Fが作用すると、一対のフランジ部143a、143bには、溶接部16を支点としたモーメントMが作用する。
具体的には、一方のフランジ部143aの場合、連続部17に作用する荷重Fに基づいて、溶接部16を支点とした図3の時計方向のモーメントMが生じる。一方、図示は省略するが、他方のフランジ部143bには、連続部17に作用する荷重Fに基づいて、溶接部16を支点とした図3の反時計方向のモーメントMが作用する。
前述のモーメントMは、一方のフランジ部143aを図3の時計方向に回転させるように作用するため、一方のフランジ部143aのうちの溶接部16よりも幅方向内側に存在する部分は、ケース10の外周面から離れる方向に変位(換言すれば、変形)しようとする。
一方、一方のフランジ部143aのうちの溶接部16よりも幅方向外側に存在する外側補強部152は、モーメントMに基づいて図3の時計方向に回転しようとするが、ケース10の外周面に当接して当該回転が阻止される。
この際、外側補強部152には、ケース10の外周面からの反力が作用して、当該反力に基づいて溶接部16に上記モーメントMと反対方向のモーメントMが生じる。この結果、溶接部16に生じるモーメントが、外側補強部152が存在しない場合よりも小さくなり、溶接部16の耐久性の向上を図れる。したがって、ブラケット14がケース10から剥離することを抑制できる。
また、本実施形態の場合、溶接部16の長さ寸法を長く確保しやすくできる。すなわち、本実施形態の場合、ブラケット溶接面149を、内側平坦面部150と、一対の内側曲面部151a、151bとにより構成している。このうちの一対の内側曲面部151a、151bは、内側平坦面部150から離れるほど幅方向外側に向かう曲面であるため、ブラケット溶接面が平坦面のみで構成されている場合と比べて、ブラケット溶接面の長さ寸法を大きくできる。特に、応力が集中する長さ方向端部近くの溶接長を長くでき、応力を分散できる。また、締結部(丸孔144a、144b)からの距離が遠くなることで溶接部16の長さ方向端部の応力を低下することができる。この結果、溶接部16の剥離の起点となり易い溶接部16の長さ方向両端部に作用する荷重も小さくなり、溶接部16の耐久性の向上を図れる。
[1.5 付記]
一対のフランジ部のうちのいずれか一方のフランジ部にのみに、前述の実施の形態の1例の一対のフランジ部143a、143bの構造を適用してもよい。また、一対のフランジ部同士の形状を異ならせることもできる。
フランジ側貫通孔145a、145bの形状は、前述の実施の形態1の場合に限定されるものではない。例えば、四隅にR部を有する矩形状の貫通孔とすることもできる。
また、前述の実施の形態1では、被固定部は、内燃機関(具体的には、エンジン2)に設けられた第2ブラケット15である。ただし、被固定部は、実施の形態1の場合に限定されない。例えば、被固定部は、内燃機関以外の部材に設けられてもよい。
[2 実施の形態2]
図4を参照して、本発明に係る実施の形態2のブラケットについて説明する。図4は、本実施形態に係るブラケットの平面図である。本実施形態のブラケット14aは、一対のフランジ143c、143dの構造が前述の実施の形態1のブラケット14と異なる。このため、図4において、実施の形態1のブラケット14と同じ構造には、図2Aと同様の参照符号を付している。以下、本実施形態の特徴部分の構造について説明する。
[2.1 ブラケットおよびブラケットの支持構造について]
本実施形態の場合、一対のフランジ143c、143dは、幅方向外端部の長さ方向両端部に、一対の外側補強部152a、152bを有している。具体的には、一対の外側補強部152a、152bは、一対のフランジ143c、143dの幅方向外端部の長さ方向中間部(後述する中央平坦面部145)よりも幅方向外側に突出した凸部により構成されている。
換言すれば、一対のフランジ部143c、143dの幅方向外端面の長さ方向両端部は、同じく長さ方向中央部よりも幅方向外側に位置している。具体的には、一対のフランジ部143c、143dの幅方向外端面は、長さ方向中間部に設けられた中央平坦面部145と、一対の曲面部146a、146bと、一対の端部平坦面部147a、147bとを含んでなる。本実施の形態の場合、中央平坦面部145と一対の曲面部146aが、フランジ側凹部153を構成している。
中央平坦面部145は、全長にわたり幅方向位置が変化しない平坦面である。
一対の曲面部146a、146bは、一対の外側補強部152a、152bの周面のうちの中央平坦面部145に近い側の周面により構成されている。具体的には、一対の曲面部146a、146bは、中央平坦面部145の長さ方向両端側に隣接した位置に設けられており、長さ方向に関して中央平坦面部145から離れるほど幅方向外側に向かう曲面である。このような一対の曲面部146a、146bは、中央平坦面部145の長さ方向両端縁に滑らかに連続している。
なお、一対の曲面部146a、146bは、単一の曲面により構成してもよいし、曲率が異なる複数の曲面により構成してもよい。また、一対の曲面部146a、146bを、曲面と傾斜面とにより構成することもできる。
一対の端部平坦面部147a、147bは、一対のフランジ部143c、143dの幅方向外端面の長さ方向両端部に設けられた平坦面である。
なお、一対の端部平坦面部147a、147bを省略した構造を採用することもできる。この場合には、例えば一対の曲面部146a、146bのうちの一方の曲面部146aの長さ方向片端縁を、一対のフランジ部143c、143dの幅方向外端面の長さ方向片端縁(図4の上端縁)と一致させる。また、他方の曲面部146bの長さ方向他端縁(図4の下端縁)を、一対のフランジ部143c、143dの幅方向外端面の長さ方向他端縁と一致させる。
前述のブラケット14aは、一対のフランジ部143c、143dの幅方向外側面を、ケース10の外周面に対して例えばアーク溶接により固定される。換言すれば、一対のフランジ部143c、143dの幅方向外側面は、溶接部16を介してケース10の外周面に固定される。本実施形態の場合、一対のフランジ部143c、143dの幅方向外側面のうちの中央平坦面部145および一対の曲面部146a、146bに相当する部分をブラケット溶接面149aとしている。
[2.2 溶接部について]
以下、本実施形態に係るブラケットをケース10に固定するための溶接部16aについて説明する。
溶接部16aは、ブラケット14aの一対のフランジ部143c、143dの幅方向外側面のうちのブラケット溶接面149aとケース10の外周面とを溶接固定している。換言すれば、溶接部16aの第一の面161はブラケット溶接面149aと溶着し、同じく第二の面(図示省略)はケース10の外周面と溶着している。
本実施形態の場合も、溶接部16aは、ブラケット溶接面149aに沿う形状を有している。従って、溶接部16aの長さ方向両端部の幅方向(図4の左右方向)に関する位置は、溶接部16aの長さ方向中央部よりも幅方向外側に位置している。
[2.3 実施の形態2の作用・効果]
本実施形態の場合も、前述した実施の形態1と同様に、一対の外側補強部152a、152bにケース10の外周面から作用する反力に基づいて溶接部16aにモーメントM(図3参照)と反対方向のモーメントMを生じさせる。この結果、溶接部16aに生じるモーメントが、一対の外側補強部152a、152bが存在しない場合よりも小さくなり、溶接部16aの耐久性の向上を図れる。したがって、ブラケット14aがケース10から剥離することを抑制できる。
また、前述した実施の形態1と同様に、溶接部16aの長さ寸法を大きくできるため、溶接部16aの耐久性の向上を図れる。その他の構造および作用・効果は、前述した実施の形態1と同様である。
[2.4 付記]
前述の実施の形態1または実施の形態2に対して、図5に示すような変形例1の構造を適用することもできる。図5は、変形例1に係るブラケットの側面図である。以下、変形例1のブラケット14bの構造について、図4および図5を参照して説明する。なお、ブラケット14bの特徴部分以外の構造は、前述の実施の形態2のブラケット14aと同様である。
図5に示す変形例1のブラケット14bの場合、一対のフランジ部143c、143dの長さ方向両端面に、高さ方向他側に延在した一対のリブ18a、18bを設けている。リブ18a、18bの幅方向内端縁の位置は、溶接部16aよりも幅方向内側に位置している。一方、リブ18a、18bの幅方向外端縁の位置は、溶接部16a(具体的には、溶接部16aの直線部)よりも幅方向外側に位置している。
以上のような変形例1の構造の場合、一対のフランジ部143c、143dの剛性を高くできる。具体的には、リブ18a、18bのうちの溶接部16aよりも幅方向内側に位置している部分により、一対のフランジ部143c、143dのうちの溶接部16aよりも幅方向内側に位置している部分の剛性を高くすることができるため、当該部分の変形を抑制できる。一方、リブ18a、18bのうちの溶接部16a(具体的には、溶接部16aの直線部)よりも幅方向外側に位置している部分により、前述したモーメントに対する剛性を大きくできる。この結果、前述の高さ方向荷重F(図3参照)に対するブラケット14bの支持剛性をより向上できる。
また、上記実施の形態では、ケース10にDOC11およびDPF12を収容したものを説明したが、これに限定されない。例えば、DPF12は省略してもよい。また、DOC11に代えて、他の触媒としてのリーンNOxトラップ触媒(LNT)、選択接触還元触媒(SCR)等、排気ガスを浄化する様々な触媒としてもよい。また、触媒の下流側に、DPF12に代えて、DOC、LNT、SCR等、排気ガスを浄化する様々な触媒を収容するようにしてもよい。
本発明の排気浄化装置の支持構造は、エンジン等の振動が発生する部材に対して排気浄化装置を取り付ける構造に有用である。
6 後処理装置
10 ケース
14、14a、14b ブラケット
141 天板部
142a、142b 側壁部
143a、143b、143c、143d フランジ部
144a、144b 丸孔
145 中央平坦面部
145a、145b フランジ側貫通孔
146a、146b 曲面部
147a、147b 端部平坦面部
149、149a ブラケット溶接面
150 内側平坦面部
151a、151b 内側曲面部
152、152a、152b 外側補強部
153 フランジ側凹部
16、16a 溶接部
161 第一の面
162 第二の面
163 直線溶接部
164a、164b 曲線溶接部
17 連続部
18a、18b リブ

Claims (3)

  1. 天板部と、前記天板部の幅方向両端から高さ方向片側に延在した一対の側壁部と、前記一対の側壁部の高さ方向片端から幅方向外側に延在し、幅方向外端面に設けられたブラケット溶接面が溶接部を介して排気浄化装置のケースの外周面に固定される一対のフランジ部と、を備え、
    前記ブラケット溶接面は、幅方向外側を向きかつ長さ方向に延在した面であり、
    前記一対のフランジ部が、前記ブラケット溶接面よりも幅方向外側に存在する外側補強部を有し、
    前記一対のフランジ部の幅方向外端面に、幅方向内側に凹んだフランジ側凹部が設けられており、
    前記ブラケット溶接面が、前記フランジ側凹部の幅方向外側面に設けられている、
    ブラケット。
  2. 前記一対のフランジ部が、フランジ側貫通孔を有しており、
    前記ブラケット溶接面が、前記フランジ側貫通孔の内面に設けられている、請求項1に記載のブラケット。
  3. 前記一方のフランジ部の長さ方向端部にリブが設けられている、請求項1又は2に記載のブラケット。
JP2016232565A 2016-11-30 2016-11-30 ブラケット Active JP6805760B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016232565A JP6805760B2 (ja) 2016-11-30 2016-11-30 ブラケット

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016232565A JP6805760B2 (ja) 2016-11-30 2016-11-30 ブラケット

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2018091150A JP2018091150A (ja) 2018-06-14
JP6805760B2 true JP6805760B2 (ja) 2020-12-23

Family

ID=62565332

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2016232565A Active JP6805760B2 (ja) 2016-11-30 2016-11-30 ブラケット

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6805760B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP7350691B2 (ja) * 2020-04-13 2023-09-26 日野自動車株式会社 吊下げ対象物の支持構造

Family Cites Families (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008168792A (ja) * 2007-01-12 2008-07-24 Fuji Heavy Ind Ltd 自動車のサスペンションクロスメンバ構造
JP5291897B2 (ja) * 2007-06-20 2013-09-18 株式会社日立製作所 エレベータ用ガイドシューの支持装置
JP2011121452A (ja) * 2009-12-09 2011-06-23 Mitsubishi Fuso Truck & Bus Corp リアエンジンバスの車体後部構造

Also Published As

Publication number Publication date
JP2018091150A (ja) 2018-06-14

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5630216B2 (ja) 建設機械
JP5538700B2 (ja) エンジン装置
JPWO2014196395A1 (ja) 建設機械
US20160138243A1 (en) Construction machine
JPWO2015019501A1 (ja) 支持機構、排気処理ユニット、ホイールローダ
JP6805760B2 (ja) ブラケット
JP2008254572A (ja) 建設機械
JP6558993B2 (ja) 排気浄化装置の連結構造
JP6794803B2 (ja) ブラケットおよびブラケットの支持構造
JP6794804B2 (ja) ブラケットおよびブラケットの支持構造
JP4692232B2 (ja) 排気管構造
JP3769255B2 (ja) 車両における消音器の支持構造
JP2018091149A (ja) ブラケット
JP2018091151A (ja) ブラケット
JP2018091146A (ja) ブラケット
JP2012184771A (ja) エンジン装置
JP7006353B2 (ja) 車体構造
JP6790746B2 (ja) 内燃機関の排気系構造
JP6371691B2 (ja) 建設機械
JP6728782B2 (ja) 内燃機関の排ガス浄化装置
KR101593981B1 (ko) 엔진 배기가스 복합정화장치용 지지브라켓
JP2013064408A (ja) エンジン装置
JP2014152705A (ja) 排気ガス浄化装置
JP6816457B2 (ja) 内燃機関の排気系構造
JP3759468B2 (ja) 車両における消音器の支持構造

Legal Events

Date Code Title Description
RD02 Notification of acceptance of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422

Effective date: 20190612

RD04 Notification of resignation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424

Effective date: 20191024

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20191030

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20200715

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20200721

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20200914

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20201104

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20201117

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6805760

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150