JP7330637B2 - 容器用キャップ - Google Patents

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Description

本発明は、内容物を収容する容器本体の口部に装着され、内容物を注出させる容器用キャップに関する。
食品調味料などの液体、粉体又は粒体等を収容する容器としては、内容物を収容する容器本体と、内容物を注出させる注出口を有する容器用キャップとを備えた容器が知られている。例えば、特許文献1には、注出口が設けられたキャップ本体と、キャップ本体にヒンジ部を介して連結された開閉自在な蓋体とを備え、注出口には、プルリングを引き上げて抜栓する密封栓が設けられたキャップが開示されている。
特開2017-081604号公報
しかし、特許文献1に記載のキャップにおいては、上蓋を開けた後にプルリングを上向きに引っ張って密封栓を除去する作業が必要となり、密封栓を除去する際に内容物が飛散し易く、また力の弱い利用者にとって密封栓の除去作業がしづらい場合があり、改善の余地があった。
それゆえ本発明は、開栓時に内容物が飛散し難く、開栓作業を容易に行うことができる容器用キャップを提供することを目的とする。
本発明は、上記課題を解決するためになされたものであり、本発明の容器用キャップは、内容物を収容する容器本体の口部に装着される中栓と、
前記中栓に対して回転可能に装着され、前記内容物を注出する注出口を有するキャップ本体と、を備え、
前記中栓は、前記注出口に連なる連通孔が形成された隔壁部と、該隔壁部に薄肉破断部を介して一体連結されて前記連通孔を閉塞する密封栓と、を有し、
前記キャップ本体は、前記注出口が形成された頂壁と、該頂壁から垂下する内筒部と、前記内筒部の内周面に設けられた内向き凸部と、前記内筒部の径方向内側で前記頂壁から垂下する係合リブとを有し、
前記密封栓には、前記係合リブに係合して前記キャップ本体に対する前記密封栓の回転を抑制する起立部と、前記薄肉破断部の破断後に前記内向き凸部に係合して前記キャップ本体に前記密封栓を支持させる外向き凸部と、が設けられていることを特徴とすることを特徴とするものである。
なお、本発明の容器用キャップにあっては、前記密封栓は、前記薄肉破断部に連なる前記密封栓の外周縁部から下向きに延びる突片を有し、
前記突片は、前記薄肉破断部の破断後に前記中栓に係合して前記連通孔と前記密封栓の外周縁部との間に隙間を形成するよう構成されていることが好ましい。
また、本発明の容器用キャップにあっては、前記キャップ本体は、前記頂壁の下面に設けられた位置決め凸部を有し、
前記位置決め凸部は、前記薄肉破断部の破断後に前記起立部に当接して、前記密封栓と前記キャップ本体との間に内容物の流路を形成するように構成されていることが好ましい。
また、本発明の容器用キャップにあっては、前記内筒部の内周面には、前記内向き凸部の上方に位置する保持凸部が設けられており、
前記保持凸部は、前記薄肉破断部の破断後に、前記頂壁に近接した前記密封栓の前記外向き凸部に係合可能に構成されていることが好ましい。
また、本発明の容器用キャップにあっては、前記キャップ本体は、前記中栓に対してねじ係合していることが好ましい。
また、本発明の容器用キャップにあっては、前記キャップ本体にヒンジ部を介して連なり、前記注出口を閉塞可能な蓋体を備えることが好ましい。
本発明によれば、開栓時に内容物が飛散し難く、開栓作業を容易に行うことができる容器用キャップを提供することができる。
本発明の一実施形態に係る容器用キャップを容器本体の口部に装着した、未使用状態の容器を示す側面視での断面図である。 図1に示す容器用キャップにおけるA-A線での断面図である。 図1に示す容器用キャップのキャップ本体を単独で示す断面図である。 図3に示すキャップ本体の底面図である。 図1に示す容器用キャップのキャップ本体を上昇させた状態を示す断面図である。 図5に示す状態からキャップ本体を下降させた状態を示す断面図である。 図6に示す容器用キャップの部分拡大図である。
以下、図面を参照し、本発明の実施形態について説明する。図1は、本発明の一実施形態である容器用キャップ1が、これに適合する容器本体2に装着された未開栓状態(未開封状態)を示す。本実施形態に係る容器用キャップ1は、中栓10と、キャップ本体30とを備えている。キャップ本体30には蓋体50が設けられている。中栓10、キャップ本体30、及び蓋体50は、合成樹脂製とすることができるが、材料は特に限定されない。なお、本明細書、特許請求の範囲、要約書および図面では、中栓10に対してキャップ本体30が位置する側(図1における上側)を上方とし、その逆側(キャップ本体30に対して中栓10が位置する側)を下方とする。
容器本体2は、筒状の口部4と、口部4の下方に連なる図示しない胴部と、胴部の下端を閉塞する底部とを備えている。容器本体2は、その内側に内容物を収容する収容空間Sを備えている。容器本体2は、例えば、合成樹脂材料により形成される筒状のパリソンを用いた押出しブロー成形、又は、有底筒状のプリフォームを用いた二軸延伸ブロー成形等によって成形することができるが、これに限定されない。
口部4の外周面には、後述する中栓10の嵌合筒部11に設けた嵌合凸部11aに係合する環状の被嵌合凸部5を設けている。また、口部4の内周面には中栓10のシール壁18が当接する。
中栓10は、容器本体2の口部4に装着される。本例の容器用キャップ1は、予めキャップ本体30を中栓10に装着した状態で、当該中栓10を口部4に打栓することにより装着することができる。これにより、中栓10とキャップ本体30とを一体で容器本体2に装着することができる。なお、中栓10を口部4に対して打栓等により装着した後で、中栓10に対してキャップ本体30を装着するようにしてもよい。
中栓10は、口部4の外周面に嵌合する嵌合筒部11を有する。嵌合筒部11の内周面には、口部4に対する回転を抑制するための回転抑制部11bが設けられている。回転抑制部11bは、口部4の外周面に設けられた凸部6と周方向に係合する突起とすることができる。これにより、中栓10は口部4に対して回転を抑制された状態で保持される。なお、中栓10側あるいは口部4側の少なくとも一方に回転抑制部11b(または凸部)を設けてあればよい。なお、回転抑制部11bと凸部は設けなくてもよく、その場合、例えば、中栓10の寸法を調整し、口部4との嵌合強度を高めることで、回転を抑制するように設定できる。また、中栓10は口部4に対して回転可能であってもよい。
中栓10は、口部4の上端開口を覆う隔壁部12を有する。隔壁部12は、嵌合筒部11の径方向内側に連なる。隔壁部12には、注出口31に連なる連通孔13が形成されている。また、隔壁部12には、連通孔13を取り囲む円筒状の流出筒部14が設けられている。
中栓10は、隔壁部12に薄肉破断部15を介して一体連結されて連通孔13を閉塞する密封栓16を有する。薄肉破断部15は、密封栓16の外周縁部21に沿って設けられた環状(本例では円環状)の薄肉部であり、隔壁部12に対して密封栓16を回転させることで容易に破断することができるように構成されている。薄肉破断部15が破断すると、図5~7に示すように、連通孔13は解放され、密封栓16は中栓10から分離する。すなわち、容器本体2の収容空間Sと、注出口31とが、連通孔13を介して連通する。
図1に示すように、本例の薄肉破断部15は、密封栓16の外周縁部21と、流出筒部14の内周面から径方向内側に向けて延びる内向きフランジ17とを連結している。本例の薄肉破断部15は、密封栓16の下端部に位置しているが、これに限られるものではない。
本例の薄肉破断部15は、流出筒部14の下端部に位置する内向きフランジ17に連結しているが、これに限られるものではない。例えば、薄肉破断部15は、流出筒部14の軸方向の中間部に連なるようにしてもよい。なお、内向きフランジ17は必須の構成ではない。
中栓10は、口部4の内周面に当接する円筒状のシール壁18を有する。シール壁18は、嵌合筒部11の径方向内側に位置し、フランジ部12aを介して嵌合筒部11と連結している。中栓10を容器本体2の口部4に嵌合するときは、嵌合筒部11、フランジ部12a、シール壁18で囲まれた凹部内に口部4を挿入して嵌合させる。
中栓10の隔壁部12には、シール壁18の上方に連なる支持筒部19が設けられている。支持筒部19の外周面には、雄ねじ20が設けられている。
密封栓16は、薄肉破断部15が連結された筒状の外周縁部21の上端から、軸線Oに垂直に延びる環状板部22と、環状板部22の内周縁部から上方に突出する有頂円筒状の中央軸部23とを有する。
環状板部22の上面には、軸線Oに沿って延びる起立部24が設けられている。起立部24は、中央軸部23の外周面に連なり、起立部24と中央軸部23とは上面が同じ高さとなるように形成されている。また起立部24は、図2に示すように、軸線Oの周りで周方向の2カ所に設けられている。また、2つの起立部24は、軸線Oの周りで周方向に均等に配置されている。また、本例の起立部24は、図2に示す平面視で略扇形状に形成されている。また、起立部24の内部(起立部24と中央軸部23で囲まれた空間)は空洞となっている。なお、該空洞は設けなくてもよい。
各起立部24の外周面には、外向き凸部25が設けられている。外向き凸部25は、起立部24の外周面に沿って周方向に延在している。外向き凸部25は、起立部24の高さ方向の中間部に設けられている。外向き凸部25の位置、及び形状は適宜変更可能である。
密封栓16は、薄肉破断部15に連なる外周縁部21から下向きに延びる突片26を有する。突片26は、薄肉破断部15の破断後に中栓10に係合して連通孔13の閉塞を抑制可能に構成されている。突片26は、密封栓16の周方向の一部に設けられている。本例では、密封栓16に4つの突片26が設けられており、4つの突片26は、相互に間隔をあけて周方向に均等に配置されている。4つの突片26は、それぞれ、下方に向けて径方向外側に開くように斜めに延在している。各突片26は、その先端部(下端部)が最も径方向外側に位置している。図5~7に示すように、薄肉破断部15の破断後、密封栓16が上昇した際に内向きフランジ17の上面に突片26の下端部(外周縁部21)が載置される。
図3、4は、キャップ本体30を単独で示している。キャップ本体30は、注出口31が形成された頂壁32と、頂壁32から垂下する装着筒部34と、装着筒部34の径方向外側に位置する外筒部35と、装着筒部34の径方向内側に位置する内筒部36と、を備える。
本例のキャップ本体30は、頂壁32から上方に延びる注出筒33を有し、注出筒33の内側に注出口31が区画形成される。装着筒部34の内周面には、中栓10の雄ねじ20に対応する雌ねじ34aが設けられている。内筒部36の内周面には、内向き凸部37が設けられている。内筒部36の外周面は、流出筒部14の内周面に密接するように設けられている。
また、キャップ本体30は、内筒部36の径方向内側で頂壁32から垂下する係合リブ38を有する。図2に示すように、本例では2つの係合リブ38がそれぞれ起立部24に係合する。本例のキャップ本体30は、周方向に均等に配置された2つの係合リブ38を有し、各係合リブ38は、2つの起立部24の間の空間に配置される。係合リブ38と起立部24との係合により、キャップ本体30に対する密封栓16の回転が抑制される。すなわち、中栓10の嵌合筒部11及び隔壁部12に対してキャップ本体30を回転させると、係合リブ38と起立部24とが周方向(回転方向)に係合して、密封栓16がキャップ本体30とともに回転する。図2に示すように、係合リブ38は、内筒部36の内周面に連なる外周縁部から径方向内側(軸線O)に向けて、徐々に幅が小さくなるように形成されている。また、図2に示すように、係合リブ38の内周縁部(径方向内側端部)は、中央軸部23の外周面に沿って配置されている。図2に示す係合リブ38と起立部24との周方向の隙間、及び、起立部24の外周面と内筒部36の内周面との間の隙間は、薄肉破断部15の破断後に内容物の流路となる。
キャップ本体30は、頂壁32の下面に設けられた位置決め凸部39を有する。位置決め凸部39は、薄肉破断部15の破断後、密封栓16が頂壁32に近接した際に起立部24に当接可能に構成されている。これにより、密封栓16とキャップ本体30の内面との間には、内容物の流路となる適切な隙間が形成される。本例では、図4に示すように、2つの係合リブ38の間に、それぞれ3つの位置決め凸部39が周方向に間隔をあけて設けられている。また、位置決め凸部39は、内筒部36の内周面に連結している。なお、位置決め凸部39は、少なくとも一つ設けてあればよいが、同一間隔で複数設けてあることが望ましい。
内筒部36の内周面には、内向き凸部37の上方に位置する保持凸部40が設けられており、保持凸部40は、薄肉破断部15の破断後、密封栓16が頂壁32に近接した際に外向き凸部25に係合するように構成されている。保持凸部40が外向き凸部25に係合すると、密封栓16の下方への移動が抑制されるため、密封栓16が頂壁32に近接した状態を維持することができる(図6、7参照)。なお、保持凸部40は設けなくてもよい。保持凸部40を設けない場合であっても、薄肉破断部15の破断後、キャップ本体30側に移動した密封栓16は、内向き凸部37と外向き凸部25によって係合保持される。
本例のキャップ本体30は、中栓10に対してねじ係合しており、中栓10に対してキャップ本体30を回転させることにより、中栓10に対してキャップ本体30を上下動させることができる。なお、中栓10に対してキャップ本体30が回転可能であれば、ねじ部(雄ねじ20、雌ねじ34a)を有していなくてもよい。
本例の容器用キャップ1は、図1等に示すように、注出口31を覆う蓋体50を備える。蓋体50は、キャップ本体30にヒンジ部51を介して連なり、当該ヒンジ部51を支点に揺動可能に構成されている。すなわち、本例の蓋体50は、キャップ本体30と一体に成形されている。本例の蓋体50は、天壁52と、天壁52の外周縁部から垂下する周壁53と、周壁53の内側で天壁52から垂下する閉塞部54とを有する。また、周壁53の後部にヒンジ部51が連なっており、周壁53の前部には、摘み部55が設けられている。
以下に、容器用キャップ1の使用方法について説明する。容器本体2に対して容器用キャップ1をセットする際には、予めキャップ本体30を中栓10に装着し、内容物を充填した容器本体2の口部4に当該中栓10及びキャップ本体30を一体で打栓することにより装着することができる。これにより、容器用キャップ1と容器本体2とを備えた未開栓状態の内容物入り容器となる(図1参照)。
そして、図1に示す状態から容器を開栓する際には、先ず、中栓10に対してキャップ本体30を螺脱方向に回転させる。キャップ本体30を回転させると、係合リブ38と起立部24とが周方向に係合し、密封栓16が隔壁部12に対して回転することにより、薄肉破断部15が破断する(図5参照)。薄肉破断部15が破断すると、連通孔13が解放されて収容空間Sと注出口31とが連通し、内容物を注出口31から注出可能となる。また、薄肉破断部15が破断すると、外向き凸部25と内向き凸部37との軸方向の係合により、密封栓16はキャップ本体30に支持される。すなわち、薄肉破断部15が破断することで、密封栓16は、中栓10側からキャップ本体30側に移行する。
また本例では、図5に示すように、キャップ本体30の回転に伴って、雄ねじ20と雌ねじ34aとが係合することにより、中栓10に対してキャップ本体30が上昇する。キャップ本体30が上昇すると、外向き凸部25と内向き凸部37との軸方向の係合により、密封栓16もキャップ本体30とともに上昇する。
そして、密封栓16の突片26が隔壁部12の内向きフランジ17よりも上方に移動するまでキャップ本体30を螺脱方向に回転させた後、キャップ本体30を螺着方向に回転させてキャップ本体30を下降させると、内向きフランジ17によって突片26が下方から支持されるため、密封栓16は下降せず、キャップ本体30だけが元の位置に戻る。これにより、図6、7に示すように、密封栓16とキャップ本体30の頂壁32とが軸方向に近接する。そして、密封栓16とキャップ本体30とが軸方向に近接する際に外向き凸部25と内向き凸部37との係合は解除され、図6、7に示すように、外向き凸部25と保持凸部40とが係合する。これにより、密封栓16がキャップ本体30に近接した位置で保持される。なお、密封栓16とキャップ本体30とが軸方向に近接する際、起立部24の上面が位置決め凸部39の下面に当接することで、密封栓16とキャップ本体30との間には、内容物が通過するための適度な隙間が確保される。本例では、頂壁32の下面と中央軸部23及び起立部24の上面との間に、位置決め凸部39の高さに応じた隙間が形成される。
そして、収容空間Sの内容物を吐出する際には、ヒンジ部51を支点に蓋体50を開くことで、注出口31が解放されて内容物が吐出可能な状態となる。そして、容器本体2を倒立姿勢とし、必要に応じて容器本体2の胴部をスクイズ(圧搾)すること等により、収容空間Sから連通孔13を通り、さらに密封栓16とキャップ本体30との間の隙間を通過した内容物を注出口31から吐出することができる。
以上述べたように、本実施形態の容器用キャップ1は、内容物を収容する容器本体2の口部4に装着される中栓10と、中栓10に対して回転可能に装着され、内容物を注出する注出口31を有するキャップ本体30と、を備え、中栓10は、注出口31に連なる連通孔13が形成された隔壁部12と、隔壁部12に薄肉破断部15を介して一体連結されて連通孔13を閉塞する密封栓16と、を有し、キャップ本体30は、注出口31が形成された頂壁32と、頂壁32から垂下する内筒部36と、内筒部36の内周面に設けられた内向き凸部37と、内筒部36の径方向内側で頂壁32から垂下する係合リブ38とを有し、密封栓16には、係合リブ38に係合してキャップ本体30に対する密封栓16の回転を抑制する起立部24と、薄肉破断部15の破断後に内向き凸部37に係合してキャップ本体30に密封栓16を支持させる外向き凸部25と、が設けられている。
このような構成により、中栓10に対するキャップ本体30の回転操作だけで薄肉破断部15を破断させ、密封状態の容器を開栓することが可能となる。また、中栓10の連通孔13及び密封栓16はキャップ本体30によって外側から覆われているため、開栓時に内容物が飛散する虞もない。また、薄肉破断部15が破断した後は、内向き凸部37と外向き凸部25との係合により、キャップ本体30に密封栓16を支持させることができ、密封栓16が容器本体2の内部(収容空間S)に落下することを抑制することができる。
このように、本実施形態の容器用キャップ1によれば、開栓時に内容物が飛散し難く、且つ、開栓作業を容易に行うことが可能となる。
なお、本実施形態では、密封栓16が、薄肉破断部15に連なる密封栓16の外周縁部21から下向きに延びる突片26を有し、突片26は、薄肉破断部15の破断後に中栓10に係合して連通孔13と密封栓16の外周縁部21との間に隙間を形成するよう構成されている。このような突片26を設けることにより、薄肉破断部15の破断後に密封栓16が連通孔13を塞いでしまうことを、より確実に抑制することができる。その結果、容器本体2に収容された内容物を、よりスムーズに注出することが可能となる。
また、本実施形態では、キャップ本体30が、頂壁32の下面に設けられた位置決め凸部39を有し、位置決め凸部39は、薄肉破断部15の破断後に起立部24に当接して、密封栓16とキャップ本体30との間に内容物の流路を形成するように構成されている。このような構成とすることで、薄肉破断部15の破断後に、密封栓16とキャップ本体30との間に適切な内容物の流路を確保することができる。その結果、容器本体2に収容された内容物を、よりスムーズに注出することが可能となる。
また、本実施形態では、内筒部36の内周面に、内向き凸部37の上方に位置する保持凸部40が設けられており、保持凸部40は、薄肉破断部15の破断後に、頂壁32に近接した密封栓16の外向き凸部25に係合可能に構成されている。このような構成とすることで、薄肉破断部15の破断後に、密封栓16が頂壁32側に近接した状態を、より確実に維持することができる。これによれば、薄肉破断部15の破断後の密封栓16の位置がさらに安定するため、所期した内容物の流路をさらに安定した状態で確保することができる。
また、本実施形態では、キャップ本体30が、中栓10に対してねじ係合している。このような構成とすることで、中栓10に対してキャップ本体30を回転させるだけで、キャップ本体30と共に密封栓16を回転させながら軸方向にも移動させることができる。すなわち、中栓10に対するキャップ本体30の回転により、密封栓16を回転させながら引き上げることができるので、開栓作業がさらに容易となる。
また、本実施形態では、キャップ本体30にヒンジ部51を介して連なり、注出口31を閉塞可能な蓋体50を備えている。このような構成とすることで、開栓後は、ヒンジ部51を支点とした蓋体50の開閉操作により、容易に注出口31を開放、閉塞することができる。すなわち、注出口31の開閉操作を、片手でも容易に行うことが可能となる。また、蓋体50を閉じた状態で開栓操作することができるので、開栓時の内容物の飛散をより確実に抑制することができる。
また、本実施形態では、中栓10が、口部4に対する回転を抑制するための回転抑制部11bを有することが好ましい。このような構成とすることで、開栓操作の際に、中栓10を押さえなくても、例えば容器本体2の胴部を一方の手で把持しながら、他方の手でキャップ本体30を回転させることが可能となる。そのため、例えば中栓10を一方の手で把持しながら、他方の手でキャップ本体30を回転させる場合に比べて、開栓操作が容易となる。
本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能であることはいうまでもない。例えば、上記実施形態では、蓋体50がヒンジ部51によりキャップ本体30に連結されるように構成したが、この態様には限定されず、蓋体50がねじ係合によってキャップ本体30に着脱可能に装着されるように構成してもよい。また、蓋体50は必須の構成ではない。
1:容器用キャップ
2:容器本体
4:口部
5:被嵌合凸部
6:凸部
10:中栓
11:嵌合筒部
11a:嵌合凸部
11b:回転抑制部
12:隔壁部
13:連通孔
14:流出筒部
15:薄肉破断部
16:密封栓
17:内向きフランジ
18:シール壁
19:支持筒部
20:雄ねじ
21:外周縁部
22:環状板部
23:中央軸部
24:起立部
25:外向き凸部
26:突片
30:キャップ本体
31:注出口
32:頂壁
33:注出筒
34:装着筒部
34a:雌ねじ
35:外筒部
36:内筒部
37:内向き凸部
38:係合リブ
39:位置決め凸部
40:保持凸部
50:蓋体
51:ヒンジ部
52:頂壁
53:周壁
54:閉塞部
55:摘み部
O:軸線
S:収容空間

Claims (8)

  1. 内容物を収容する容器本体の口部に装着される中栓と、
    前記中栓に対して回転可能に装着され、前記内容物を注出する注出口を有するキャップ本体と、を備え、
    前記中栓は、前記注出口に連なる連通孔が形成された隔壁部と、該隔壁部に薄肉破断部を介して一体連結されて前記連通孔を閉塞する密封栓と、を有し、
    前記キャップ本体は、前記注出口が形成された頂壁と、該頂壁から垂下する内筒部と、前記内筒部の内周面に設けられた内向き凸部と、前記内筒部の径方向内側で前記頂壁から垂下する係合リブとを有し、
    前記密封栓には、前記係合リブに係合して前記キャップ本体に対する前記密封栓の回転を抑制する起立部と、前記薄肉破断部の破断後に前記内向き凸部に係合して前記キャップ本体に前記密封栓を支持させる外向き凸部と、が設けられており、
    前記密封栓は、前記薄肉破断部に連なる前記密封栓の外周縁部から下向きに延びる突片を有し、
    前記突片は、前記薄肉破断部の破断後に前記中栓に係合して前記連通孔と前記密封栓の外周縁部との間に隙間を形成するよう構成されていることを特徴とする容器用キャップ。
  2. 内容物を収容する容器本体の口部に装着される中栓と、
    前記中栓に対して回転可能に装着され、前記内容物を注出する注出口を有するキャップ本体と、を備え、
    前記中栓は、前記注出口に連なる連通孔が形成された隔壁部と、該隔壁部に薄肉破断部を介して一体連結されて前記連通孔を閉塞する密封栓と、を有し、
    前記キャップ本体は、前記注出口が形成された頂壁と、該頂壁から垂下する内筒部と、前記内筒部の内周面に設けられた内向き凸部と、前記内筒部の径方向内側で前記頂壁から垂下する係合リブとを有し、
    前記密封栓には、前記係合リブに係合して前記キャップ本体に対する前記密封栓の回転を抑制する起立部と、前記薄肉破断部の破断後に前記内向き凸部に係合して前記キャップ本体に前記密封栓を支持させる外向き凸部と、が設けられており、
    前記キャップ本体は、前記頂壁の下面に設けられた位置決め凸部を有し、
    前記位置決め凸部は、前記薄肉破断部の破断後に前記起立部に当接して、前記密封栓と前記キャップ本体との間に内容物の流路を形成するように構成されていることを特徴とする容器用キャップ。
  3. 内容物を収容する容器本体の口部に装着される中栓と、
    前記中栓に対して回転可能に装着され、前記内容物を注出する注出口を有するキャップ本体と、を備え、
    前記中栓は、前記注出口に連なる連通孔が形成された隔壁部と、該隔壁部に薄肉破断部を介して一体連結されて前記連通孔を閉塞する密封栓と、を有し、
    前記キャップ本体は、前記注出口が形成された頂壁と、該頂壁から垂下する内筒部と、前記内筒部の内周面に設けられた内向き凸部と、前記内筒部の径方向内側で前記頂壁から垂下する係合リブとを有し、
    前記密封栓には、前記係合リブに係合して前記キャップ本体に対する前記密封栓の回転を抑制する起立部と、前記薄肉破断部の破断後に前記内向き凸部に係合して前記キャップ本体に前記密封栓を支持させる外向き凸部と、が設けられており、
    前記内筒部の内周面には、前記内向き凸部の上方に位置する保持凸部が設けられており、
    前記保持凸部は、前記薄肉破断部の破断後に、前記頂壁に近接した前記密封栓の前記外向き凸部に係合可能に構成されていることを特徴とする容器用キャップ。
  4. 前記密封栓は、前記薄肉破断部に連なる前記密封栓の外周縁部から下向きに延びる突片を有し、
    前記突片は、前記薄肉破断部の破断後に前記中栓に係合して前記連通孔と前記密封栓の外周縁部との間に隙間を形成するよう構成されている、請求項2又は3に記載の容器用キャップ。
  5. 前記キャップ本体は、前記頂壁の下面に設けられた位置決め凸部を有し、
    前記位置決め凸部は、前記薄肉破断部の破断後に前記起立部に当接して、前記密封栓と前記キャップ本体との間に内容物の流路を形成するように構成されている、請求項1又は3に記載の容器用キャップ。
  6. 前記内筒部の内周面には、前記内向き凸部の上方に位置する保持凸部が設けられており、
    前記保持凸部は、前記薄肉破断部の破断後に、前記頂壁に近接した前記密封栓の前記外向き凸部に係合可能に構成されている、請求項1又は2に記載の容器用キャップ。
  7. 前記キャップ本体は、前記中栓に対してねじ係合している、請求項1~6の何れか一項に記載の容器用キャップ。
  8. 前記キャップ本体にヒンジ部を介して連なり、前記注出口を閉塞可能な蓋体を備える、請求項1~7の何れか一項に記載の容器用キャップ。
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